JP5999643B2 - 電子部品、給電装置、及び給電システム - Google Patents

電子部品、給電装置、及び給電システム Download PDF

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Description

本発明は、電子部品、給電装置、及び給電システムに関する。
近年、給電コイルと受電コイルとの電磁誘導、或いは電磁結合により、例えば、携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistant)などの装置が備える電池を充電するために、電力をワイヤレスに供給する給電システムが知られている。このような給電システムにおいて、給電側の給電装置は、給電コイルと、発振回路と、帰還コイルを備えている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の給電システムでは、給電コイルの駆動電圧に応じて帰還コイルに逆相の電圧が励起され、発振回路は、帰還コイルにより駆動されるトランジスタの増幅段によって構成されている。
特開2012−152049号公報
しかしながら、特許文献1に記載の給電システムでは、給電装置は、発振を行うために給電コイルと帰還コイルとの2つのコイルが必要となる。このことにより、特許文献1に記載の給電システムでは、例えば、安定して発振するように給電コイルと帰還コイルとのコイル間の接合度合を調整するなどを行う必要があり、コスト増大の要因となっていた。そのため、帰還コイルをなくして、給電コイルのみで発振を行うことができる給電装置が求められている。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、帰還コイルを必要とせずにワイヤレスに給電を行うことができる電子部品、給電装置、及び給電システムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、受電コイルに給電する給電コイル、及び前記給電コイルと共振する共振コンデンサを有する共振回路に直列に接続されているスイッチング素子と、前記スイッチング素子を制御する駆動制御部とを備え、前記駆動制御部は、前記スイッチング素子の両端間の電位差が所定の閾値範囲内になった場合に、予め定められた第1の期間、前記スイッチング素子を導通状態にした後に、前記スイッチング素子を非導通状態にする制御信号を生成する第1の信号生成部を備えることを特徴とする電子部品である。
また、本発明の一態様は、上記の電子部品において、前記駆動制御部は、前記スイッチング素子の両端間の電位差が前記所定の閾値範囲内から外れた場合に、予め定められた第2の期間の経過後に、前記スイッチング素子を導通状態にする制御信号を生成する第2の信号生成部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電子部品において、前記第2の期間は、前記スイッチング素子の両端間の電位差が、前記共振回路によって前記所定の閾値範囲外に変化してから再び前記所定の閾値範囲内に戻るまでの第3の期間より長く定められていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電子部品において、前記第2の期間は、前記受電コイルに接続される負荷変動に応じた前記第3の期間の変動分を考慮して定められていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電子部品において、前記第2の期間は、前記給電コイルと前記受電コイルとの結合によるインダクタンスの変動に応じた前記第3の期間の変動分を考慮して定められていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電子部品において、前記第1の期間及び前記第2の期間は、前記共振回路の共振周波数に基づいて定められていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電子部品において、前記第1の信号生成部及び前記第2の信号生成部は、それぞれ抵抗及びコンデンサを備え、前記第1の信号生成部及び前記第2の信号生成部は、それぞれが備える前記抵抗及び前記コンデンサによる時定数に基づいて前記第1の期間及び前記第2の期間を生成することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電子部品において、前記駆動制御部は、前記スイッチング素子が非導通状態になる第4の期間が、予め定められた所定の閾値期間以下であるか否かを判定する判定部と、前記判定部によって、前記第4の期間が前記所定の閾値期間以下であると判定された場合に、予め定められた第5の期間、前記スイッチング素子を非導通状態にする制御信号を生成する第3の信号生成部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電子部品と、前記給電コイル及び前記共振コンデンサを有する前記共振回路とを備えることを特徴とする給電装置である。
また、本発明の一態様は、上記の給電装置と、前記給電コイルに対向して配置される前記受電コイルを備える受電装置とを備えることを特徴とする給電システムである。
本発明によれば、帰還コイルを必要とせずにワイヤレスに給電を行うことができる。
第1の実施形態による給電システムの一例を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態における給電装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態による給電システムの一例を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態における給電装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態における給電装置の動作の別の一例を示すタイミングチャートである。 第3の実施形態による給電システムの一例を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態における給電装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第4の実施形態による給電システムの一例を示す概略ブロック図である。 第4の実施形態における給電装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第4の実施形態における給電装置の動作の別の一例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態による給電システムについて図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る第1の実施形態による給電システム100の一例を示す概略ブロック図である。
この図において、給電システム100は、給電装置1と、受電装置2とを備えている。
給電システム100は、給電装置1から受電装置2にワイヤレス(非接触)により電力を供給するシステムであり、例えば、受電装置2が備える電池24を充電するための電力を給電装置1から受電装置2に供給する。受電装置2は、例えば、携帯電話端末やPDAなどの電子機器であり、給電装置1は、例えば、受電装置2に対応する充電器である。
給電装置1は、給電コイル11、共振コンデンサ12、及び電子部品30を備えている。
給電コイル11は、第1端子が電源VCCに接続され、第2端子がノードN1に接続されている。給電コイル11は、例えば、電磁誘導、又は電磁結合により、受電装置2が備える受電コイル21に電力を供給するコイルである。給電コイル11は、電池24の充電をする際に、受電コイル21と対向して配置され、電磁誘導により受電コイル21に給電する。
共振コンデンサ12は、給電コイル11と並列に接続されており、給電コイル11と共振するコンデンサである。ここで、給電コイル11と共振コンデンサ12とは、共振回路10を構成している。共振回路10は、給電コイル11のインダクタンス値と共振コンデンサ12の容量値とにより定まる所定の共振周波数(例えば、100kHz(キロヘルツ))により共振する。
電子部品30は、例えば、IC(Integrated Circuit:集積回路)などの部品である。なお、電子部品30は、ICなどの複数の部品を備えるモジュールなどであってもよい。電子部品30は、駆動トランジスタ31と、駆動制御部40とを備えている。
駆動トランジスタ31(スイッチング素子)は、例えば、FETトランジスタ(電界効果トランジスタ)であり、共振回路10に直列に接続されている。本実施形態では、一例として、駆動トランジスタ31が、N型チャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)FETである場合について説明する。なお、以下の説明において、MOSFETをMOSトランジスタといい、N型チャネルMOSトランジスタをNMOSトランジスタという場合がある。
具体的に、駆動トランジスタ31は、ソース端子が電源GNDに接続され、ゲート端子が駆動制御部40の出力信号線(ノードN5)に接続され、ドレイン端子がノードN1に接続されている。駆動トランジスタ31は、駆動制御部40の制御によりオン状態(導通状態)とオフ状態(非導通状態)とを周期的に繰り返す。すなわち、駆動トランジスタ31のスイッチング動作によって、共振回路10に電力の供給と開放とが繰り返えされる。これにより、給電コイル11に周期的な信号が発生し、給電コイル11から電磁誘導により受電コイル21に給電する。
駆動制御部40は、例えば、駆動トランジスタ31のオン状態/オフ状態を周期的に制御する。駆動制御部40は、抵抗41、抵抗42、及びON信号生成部50を備えている。
抵抗41、及び抵抗42は、給電コイル11の第2端子であるノードN1と、電源GNDとの間に直列に接続される。すなわち、抵抗41は、ノードN1とノードN2との間に接続され、抵抗42は、ノードN2と電源GNDとの間に接続されている。抵抗41、及び抵抗42は、ノードN1の電圧を、後段に接続される回路素子の耐圧の範囲に低下させる抵抗分圧として機能する。抵抗41、及び抵抗42の抵抗値は、後段に接続される回路素子の耐圧に応じて定められている。
ON信号生成部50(第1の信号生成部)は、インバータ51、ダイオード52、抵抗53、コンデンサ54、オープンコレクタ出力インバータ55、抵抗56、及び制御トランジスタ57を備えている。
インバータ51は、例えば、入力信号の論理反転した信号を出力する反転出力回路であり、入力端子がノードN2に接続され、出力端子がノードN3に接続されている。
ダイオード52は、インバータ51とオープンコレクタ出力インバータ55との間に、抵抗53と並列に接続されており、アノード端子がノードN4に接続され、カソード端子がノードN3に接続されている。ダイオード52は、インバータ51の入力の論理状態がH状態(ハイ状態)になることによりその出力がL状態(ロウ状態)になった場合に、ノードN4に蓄積された電荷(コンデンサ54に充電された電荷)を放電し、ノードN4をただちにL状態にする。
抵抗53は、ダイオード52と並列にノードN3とノードN4との間に接続される。また、コンデンサ54は、ノードN4と電源GNDとの間に接続される。この抵抗53及びコンデンサ54は、RC回路を構成しており、抵抗53及びコンデンサ54の時定数により、後述するターンオン期間(ton期間)を定めている。
オープンコレクタ出力インバータ55は、入力信号を反転したオープンコレクタ出力をする反転出力回路であり、入力端子がノードN4に接続され、出力端子がノードN5に接続されている。オープンコレクタ出力インバータ55は、例えば、入力端子(ノードN4)がH状態である場合に、出力端子(ノードN5)に出力信号(信号Q1)として、L状態を出力する。また、オープンコレクタ出力インバータ55は、例えば、入力端子(ノードN4)がL状態である場合に、出力端子(ノードN5)に出力信号(信号Q1)として、オープン状態(ハイインピーダンス状態)を出力する。
抵抗56は、電源VCCとノードN5との間に接続され、ノードN5に接続されているオープンコレクタ出力インバータ55の出力端子、及び制御トランジスタ57のドレイン端子がオープン状態である場合に、ノードN5をH状態に保持するプルアップ抵抗として機能する。
制御トランジスタ57は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子(S)が電源GNDに接続され、ドレイン端子(D)がノードN5に接続されている。また、制御トランジスタ57は、ゲート端子(G)がノードN2に接続されている。
制御トランジスタ57は、例えば、給電コイル11端(ノードN1)の電圧を抵抗41、及び抵抗42により分圧したノードN2の電圧が、制御トランジスタ57の閾値電圧以上である場合に、オン状態になり、ドレイン端子にL状態を出力する。また、制御トランジスタ57は、ノードN2の電圧が制御トランジスタ57の閾値電圧未満である場合に、オフ状態になり、ドレイン端子にオープン状態を出力する。
ON信号生成部50は、給電コイル11端(ノードN1)の電圧の立ち下がりを検出することにより、制御トランジスタ57がオフ状態になるとともに、オープンコレクタ出力インバータ55が、ton期間(第1の期間)、オープン状態を出力する。そして、オープンコレクタ出力インバータ55は、RC回路によりコンデンサ54が充電されてノードN4がH状態になった場合(ton期間の経過後に相当)に、L状態を出力する。これにより、ON信号生成部50は、給電コイル11端(ノードN1)の電圧の立ち下がりからton期間(第1の期間)、駆動トランジスタ31のゲート端子にH状態を出力する。
このように、ON信号生成部50は、駆動トランジスタ31の両端間の電位差(ノードN1の電圧)が所定の閾値範囲内(例えば、制御トランジスタ57の閾値電圧未満の範囲)になった場合に、予め定められたton期間、駆動トランジスタ31をオン状態にした後に、駆動トランジスタ31をオフ状態にする制御信号を生成する。
受電装置2は、受電装置2は、受電コイル21、共振コンデンサ22、ダイオード23、及び電池24を備えている。
受電コイル21は、例えば、電磁誘導、又は電磁結合により、給電装置1が備える給電コイル11から電力を供給されるコイルである。受電コイル21は、電池24の充電をする際に、給電コイル11と対向して配置され、電磁誘導により給電コイル11から給電する。
共振コンデンサ22は、受電コイル21と並列に接続されており、受電コイル21と共振するコンデンサである。ここで、受電コイル21と共振コンデンサ22とは、共振回路を構成しており、受電コイル21のインダクタンス値と共振コンデンサ22の容量値とにより定まる所定の共振周波数(例えば、100kHz)により共振する。なお、本実施形態では、受電装置2の共振周波数と給電装置1の共振周波数とは等しく、例えば、100kHzである。
ダイオード23は、例えば、整流用のダイオードであり、受電コイル21両端に発生する交流電力(交流電圧)を直流電力(直流電圧)に変換し、電池24に充電のための電力を供給する。
電池24は、例えば、蓄電池や二次電池であり、ダイオード23によって整流された直流電圧によって充電される。
次に、本実施形態における給電システム100の動作について説明する。
まず、給電システム100が備える給電装置1の動作について、図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態における給電装置1の動作の一例を示すタイミングチャートである。
この図において、波形W1〜W5は、上から順に、(a)給電コイル11の端電圧(ノードN1の電圧)、(b)駆動トランジスタ31のゲート電圧、(c)ON信号生成部50の信号Q1、(d)制御トランジスタ57の状態、及び(e)制御トランジスタ57のドレイン電圧の波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(d)が導通(ON)/非導通(OFF)の状態を示し、(b)、(c)、及び(e)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。また、電圧Vthは、ON信号生成部50を動作させるための閾値電圧である。
なお、この図において、時刻T1から時刻T3までの期間、及び時刻T5から時刻T6までの期間は、ton期間に対応する。また、時刻T3から時刻T5までの期間は、ターンオフ期間(toff期間)に対応する。ton期間及びtoff期間は、例えば、共振周波数である100kHzの周期10μs(マイクロ秒)の間にton期間とtoff期間との合計期間が収まるように定められている。すなわち、ton期間及びtoff期間は、共振回路10の共振周波数に基づいて定められている。
まず、時刻T1において、給電コイル11の端電圧が、閾値電圧Vth未満に低下すると、ON信号生成部50は、信号Q1にオープン状態(Open状態)を出力する。すなわち、給電コイル11の端電圧が、閾値電圧Vth未満に低下した場合に、インバータ51がH状態を出力し、抵抗53を介してコンデンサ54に充電が開始される。これにより、ノードN4の電圧が上昇を開始するが、時刻T1において、ノードN4はまだL状態である。そのため、オープンコレクタ出力インバータ55は、出力信号Q1にオープン状態を出力する(波形W3参照)。なお、本明細書において、給電コイル11の端電圧とは、ノードN1の電圧のことを示す。
また、一方で、給電コイル11の端電圧が、閾値電圧Vth未満に低下すると、波形W4に示すように、制御トランジスタ57がオフ状態になり、その結果、波形W5に示すように、制御トランジスタ57のドレイン電圧(ドレイン端子(D)の電圧)がオープン状態になる。これにより、ノードN5には抵抗56を介して電源VCCが供給され、波形W2に示すように、駆動トランジスタ31のゲート電圧がH状態になるので、駆動トランジスタ31は、オン状態になる。
次に、コンデンサ54の充電が進み、時刻T2において、ノードN4がH状態になると、オープンコレクタ出力インバータ55は、出力信号Q1にL状態を出力する(波形W3参照)。
その結果、時刻T3において、ノードN5がH状態からL状態に遷移し、駆動トランジスタ31がオフ状態になる。これにより、共振回路10の給電コイル11に蓄えられた電力が開放され、共振回路10は、給電コイル11の端電圧を上昇させる。
このように、ON信号生成部50は、給電コイル11の端電圧が低下して、閾値電圧Vth未満になった場合に、ton期間(第1の期間)、駆動トランジスタ31のゲート電圧にH状態を出力する。これにより、駆動トランジスタ31がオン状態になり、ton期間、給電コイル11の端電圧が0Vに維持される。そして、ton期間を経過すると、ON信号生成部50は、駆動トランジスタ31のゲート電圧にL状態を出力するため、駆動トランジスタ31がオン状態になる。その結果、給電コイル11と共振コンデンサ12との共振回路10によって、給電コイル11の第2端子(ノードN1)には、周期的な弧を描いた高電圧が発生する。
次に、時刻T4において、給電コイル11の端電圧が、閾値電圧Vth以上になると、ON信号生成部50は、信号Q1に、再びオープン状態(Open状態)を出力する。すなわち、給電コイル11の端電圧が、閾値電圧Vth以上に上昇した場合に、インバータ51がL状態を出力し、ダイオード52を介してコンデンサ54に充電された電荷を放電する。これにより、ノードN4の電圧が再びL状態になるため、オープンコレクタ出力インバータ55は、出力信号Q1にオープン状態を出力する(波形W3参照)。
また、一方で、給電コイル11の端電圧が、閾値電圧Vth以上に上昇すると、波形W4に示すように、制御トランジスタ57がオン状態になり、その結果、波形W5に示すように、制御トランジスタ57は、ドレイン電圧としてL状態を出力し、駆動トランジスタ31のゲート電圧がL状態になるので、駆動トランジスタ31は、オフ状態が維持される。
次に、時刻T5において、給電コイル11の端電圧が、閾値電圧Vth未満に低下すると、上述した時刻T1と同様に、ON信号生成部50が信号Q1にオープン状態を出力し、制御トランジスタ57がオフ状態になる。その結果、駆動トランジスタ31のゲート電圧がH状態になるので、駆動トランジスタ31は、再びオン状態になる。
ここで、時刻T3から時刻T5までのtoff期間は、給電コイル11の端電圧が共振回路10によって所定の閾値範囲外(0V〜閾値電圧Vthの範囲外)に変化してから再び所定の閾値範囲内に戻るまでの期間である。
次の時刻T6における給電装置1の動作は、上述した時刻T3における給電装置1の動作と同様である。
すなわち、駆動制御部40が給電コイル11の端電圧の立ち下がりに同期して、駆動トランジスタ31をスイッチングすることにより、波形W1に示すような発振が継続される。
このように、給電装置1は、給電コイル11に波形W1に示すような電圧波形を発生させることにより、受電装置2の受電コイル21に非接触により交流電力を供給する。
受電装置2では、給電装置1の給電コイル11から受電コイル21に供給された交流電力をダイオード23が直流電力に整流(変換)して電池24に供給する、その結果、電池24が充電される。
以上説明したように、本実施形態における電子部品30は、共振回路10に直列に接続されている駆動トランジスタ31と、駆動トランジスタ31を制御する駆動制御部40とを備えている。なお、共振回路10は、受電コイル21に給電する給電コイル11、及び給電コイル11と共振する共振コンデンサ12を有する。そして、駆動制御部40は、ON信号生成部50を備えている。ON信号生成部50は、駆動トランジスタ31の両端間の電位差(例えば、ノードN1の電圧)が所定の閾値範囲内(例えば、0V〜閾値電圧Vthの範囲内)になった場合に、予め定められたton期間(第1の期間)、駆動トランジスタ31をオン状態(導通状態)にした後に、駆動トランジスタ31をオフ状態(非導通状態)にする制御信号を生成する。
これにより、本実施形態における電子部品30は、給電装置1の給電コイル11に、波形W1に示すような発振を行うことが可能になる。そのため、本実施形態における電子部品30は、帰還コイルを必要とせずにワイヤレスに給電を行うことができる。また、帰還コイルをなくして、給電コイル11のみで発振を行うことが可能になるため、本実施形態における電子部品30は、給電装置1の構成を簡略化することができ、省スペース化(コンパクト化)、及び軽量化することができる。また、本実施形態における電子部品30は、安定して発振するように給電コイル11と帰還コイルとのコイル間の接合度合を調整するなどを行う必要がない。よって、本実施形態における電子部品30は、給電装置1の製造にかかるコストを低減することができる。
また、ON信号生成部50は、給電コイル11の端電圧(ノードN1の電圧)が、0V付近において、駆動トランジスタ31のスイッチングを行う。すなわち、駆動トランジスタ31の両端間(ソース端子−ドレイン端子間)の電位差が0V付近である場合に駆動トランジスタ31のスイッチングを行う。これにより、スイッチングした際に駆動トランジスタ31の両端間(ソース端子−ドレイン端子間)の電位変化が小さいため、本実施形態における電子部品30は、給電コイル11及び駆動トランジスタ31の発熱を低減することができる。
また、本実施形態における給電装置1は、電子部品30と、給電コイル11及び共振コンデンサ11を有する共振回路10とを備えている。また、本実施形態における給電システム100は、給電装置1と、給電コイル11に対向して配置される受電コイル21を備える受電装置2とを備えている。
これにより、本実施形態における給電装置1、及び給電システム100は、上述した電子部品30と同様に、帰還コイルを必要とせずにワイヤレスに給電を行うことができる。そして、本実施形態における給電装置1、及び給電システム100は、給電装置1の製造にかかるコストを低減することができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第2の実施形態]
図3は、本発明に係る第2の実施形態による給電システム100aの一例を示す概略ブロック図である。なお、この図において、図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図3において、給電システム100aは、給電装置1aと、受電装置2とを備えている。
給電システム100aは、給電装置1aから受電装置2にワイヤレス(非接触)により電力を供給するシステムであり、例えば、受電装置2が備える電池24を充電するための電力を給電装置1aから受電装置2に供給する。
給電装置1aは、給電コイル11、共振コンデンサ12、及び電子部品30aを備え、電子部品30aは、駆動トランジスタ31と、駆動制御部40aとを備えている。また、駆動制御部40aは、抵抗41、抵抗42、ON信号生成部50、及びOFF信号生成部60を備えている。
なお、本実施形態では、OFF信号生成部60を備える点が、第1の実施形態と異なり、以下、OFF信号生成部60の構成について説明する。
OFF信号生成部60(第2の信号生成部)は、駆動トランジスタ31の両端間の電位差(ノードN1の電圧)が所定の閾値範囲内(例えば、0V〜閾値電圧Vthの範囲内)から外れた場合に、予め定められたtoffMAX期間(第2の期間)の経過後に、駆動トランジスタ31をオン状態にする制御信号を生成する。
ここで、toffMAX期間は、上述したtoff時間の上限値を示し、例えば、駆動トランジスタ31の端電圧(ノードN1の電圧)が、共振回路10によって0Vから上昇して再び0Vに戻るまでのtoff期間(第3の期間)より長く定められている。すなわち、toffMAX期間は、駆動トランジスタ31の両端間の電位差が、共振回路10によって所定の閾値範囲(例えば、0V〜閾値電圧Vthの範囲)外に変化してから再び所定の閾値範囲内に戻るまでの期間より長く定められている。
なお、toff期間は、受電装置2の負荷変動(受電コイル21に接続される負荷変動)や給電コイル11と受電コイル21との結合によるインダクタンスの変動に応じて、変動する。toffMAX期間は、受電装置2の負荷変動、又は給電コイル11と受電コイル21との結合によるインダクタンスの変動に応じたtoff期間の変動分を考慮して、toff期間より長く定められている。
例えば、toffMAX期間は、下記の式(1)により算出される。
toffMAX期間=標準のtoff期間+ΔTL+ΔTk+α ・・・(1)
ここで、標準のtoff期間は、共振回路10の共振周波数に基づいて算出される。また、変動分ΔTLは、受電装置2の負荷変動分を示し、変動分ΔTkは、インダクタンスの変動分を示す。変数αは、所定のマージン分を示す。
また、OFF信号生成部60は、バッファ61、ダイオード62、抵抗63、コンデンサ64、及びオープンコレクタ出力バッファ65を備えている。
バッファ61は、例えば、入力信号と等しい論理信号を出力する出力回路であり、入力端子がノードN2に接続され、出力端子がノードN6に接続されている。
ダイオード62は、バッファ61とオープンコレクタ出力バッファ65との間に、抵抗63と並列に接続されており、アノード端子がノードN7に接続され、カソード端子がノードN6に接続されている。ダイオード62は、バッファ61の出力がL状態(になった場合に、ノードN7に蓄積された電荷(コンデンサ64に充電された電荷)を放電し、ノードN7をただちにL状態にする。
抵抗63は、ダイオード62と並列にノードN6とノードN7との間に接続される。また、コンデンサ64は、ノードN7と電源GNDとの間に接続される。この抵抗63及びコンデンサ64は、RC回路を構成しており、抵抗63及びコンデンサ64の時定数により、toffMAX期間を定めている。
オープンコレクタ出力バッファ65は、入力信号をオープンコレクタ出力する出力回路であり、入力端子がノードN7に接続され、出力端子が制御トランジスタ57のソース端子(S)に接続されている。オープンコレクタ出力バッファ65は、例えば、入力端子(ノードN7)がH状態である場合に、出力端子に出力信号(信号Q2)として、オープン状態(ハイインピーダンス状態)を出力する。また、オープンコレクタ出力バッファ65は、例えば、入力端子(ノードN7)がL状態である場合に、出力端子に出力信号(信号Q2)として、L状態を出力する。
次に、本実施形態における給電システム100aの動作について説明する。
まず、給電システム100aが備える給電装置1aの動作について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、本実施形態における給電装置1aの動作の一例を示すタイミングチャートである。なお、図4に示すタイミングチャートは、受電装置2において急激な負荷変動が発生しない場合における給電装置1aの動作の一例を示している。
この図において、波形W11〜W16は、上から順に、(a)給電コイル11の端電圧(ノードN1の電圧)、(b)駆動トランジスタ31のゲート電圧、(c)ON信号生成部50の信号Q1、(d)OFF信号生成部60の出力Q2、(e)制御トランジスタ57の状態、及び(f)制御トランジスタ57のドレイン電圧の波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(e)が導通(ON)/非導通(OFF)の状態を示し、(b)〜(d)、及び(f)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。また、電圧Vthは、ON信号生成部50及びOFF信号生成部60を動作させるための閾値電圧である。
なお、この図において、時刻T11から時刻T13までの期間、及び時刻T15から時刻T16までの期間は、ton期間に対応する。また、時刻T13から時刻T15までの期間は、toff期間に対応する。
この図において、時刻T11から時刻T16は、図2における時刻T1から時刻T6に対応する。また、波形W11〜W13、波形W15、及び波形W16は、図2における波形W1〜W15に対応し、第1の実施形態と同様の動作であるため、ここでは説明を省略する。なお、本実施形態では、OFF信号生成部60による動作が追加されるが、受電装置2において急激な負荷変動が発生しない場合の動作であるため、toff期間がtoffMAX期間に達する前にton期間に移行する。そのため、OFF信号生成部60は、出力Q2をL状態に維持して、H状態を出力することがない。したがって、給電装置1aは、受電装置2において急激な負荷変動が発生しない場合に、第1の実施形態と同様の操作を行う。
図4に示す場合では、OFF信号生成部60は、時刻T14の給電コイル11の端電圧(波形W11)の立ち上がりにより、バッファ61がH状態を出力し、抵抗63を介してコンデンサ64に充電を開始する。これにより、ノードN7の電圧が徐々に上昇する。次に、時刻T15における給電コイル11の端電圧の立ち下がりにより、バッファ61が再びL状態を出力し、ダイオード62を介してコンデンサ64を放電してノードN7を0Vの状態に戻す。このように、この場合には、toffMAX期間以上の間、給電コイル11の端電圧が閾値電圧Vth以上の状態を維持しないため、OFF信号生成部60は、出力Q2をL状態に維持する。
一方で、給電コイル11の端電圧が閾値電圧Vthを越える期間、制御トランジスタ57は、オン状態を維持する。そのため、駆動トランジスタ31のゲート電圧が、toff期間(例えば、時刻T13から時刻T15までの期間)、L状態が維持される。
図5は、本実施形態における給電装置1aの動作の別の一例を示すタイミングチャートである。なお、図5に示すタイミングチャートは、受電装置2において急激な負荷変動が発生した場合における給電装置1aの動作の一例を示している。
この図において、波形W21〜W26は、上から順に、(a)給電コイル11の端電圧(ノードN1の電圧)、(b)駆動トランジスタ31のゲート電圧、(c)ON信号生成部50の信号Q1、(d)OFF信号生成部60の出力Q2、(e)制御トランジスタ57の状態、及び(f)制御トランジスタ57のドレイン電圧の波形をそれぞれ示している。また、波形W20は、比較のために、OFF信号生成部60を備えない場合の給電コイル11の端電圧(ノードN1の電圧)の波形を示している。
なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(e)が導通(ON)/非導通(OFF)の状態を示し、(b)〜(d)、及び(f)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。また、電圧Vthは、ON信号生成部50及びOFF信号生成部60を動作させるための閾値電圧である。
また、この図において、時刻T21から時刻T23までの期間、及び時刻T26から時刻T28までの期間は、ton期間に対応する。また、時刻T28から時刻T29までの期間は、toff期間に対応する。
図5に示すように、まず、時刻T21において、給電コイル11の端電圧が、閾値電圧Vth未満に低下すると、ON信号生成部50は、信号Q1にオープン状態を出力する。すなわち、給電コイル11の端電圧が、閾値電圧Vth未満に低下した場合に、インバータ51がH状態を出力し、抵抗53を介してコンデンサ54に充電が開始される。これにより、ノードN4の電圧が上昇を開始するが、時刻T21において、ノードN4はまだL状態である。そのため、オープンコレクタ出力インバータ55は、出力信号Q1にオープン状態を出力する(波形W23参照)。
また、一方で、給電コイル11の端電圧が、閾値電圧Vth未満に低下すると、波形W25に示すように、制御トランジスタ57がオフ状態になり、その結果、波形W26に示すように、制御トランジスタ57のドレイン電圧(ドレイン端子(D)の電圧)がオープン状態になる。これにより、ノードN5には抵抗56を介して電源VCCが供給され、波形W22に示すように、駆動トランジスタ31のゲート電圧がH状態になるので、駆動トランジスタ31は、オン状態になる。
次に、コンデンサ54の充電が進み、時刻T22において、ノードN4がH状態になると、オープンコレクタ出力インバータ55は、出力信号Q1にL状態を出力する(波形W23参照)。
その結果、時刻T23において、ノードN5がH状態からL状態に遷移し、駆動トランジスタ31がオフ状態になる。これにより、共振回路10の給電コイル11に蓄えられた電力が開放され、共振回路10は、給電コイル11の端電圧を上昇させる。すなわち、給電コイル11と共振コンデンサ12との共振回路10によって、給電コイル11の第2端子(ノードN1)には、周期的な弧を描いた高電圧が発生する。
次に、給電コイル11の端電圧が閾値電圧Vthを越える時刻T24において、制御トランジスタ57がオフ状態からオン状態に遷移する。また、OFF信号生成部60のバッファ61がH状態を出力し、抵抗63を介してコンデンサ64に充電を開始する。
ここで、受電装置2において急激な負荷変動が発生しない通常の場合であれば、給電コイル11の第2端子(ノードN1)には、弧を描くように再び0V付近に降下するが、受電装置2において急激な負荷変動が発生した場合には、給電コイル11の端電圧は、波形W20に示すような電圧波形となる。これは、受電装置2において急激な負荷変動が発生したため、給電コイル11の磁気エネルギーの消費が変動するためであり、その結果、給電コイル11の端電圧は、0Vまで降下できずに、電源VCCの電圧Vccに近づくことになる。
しかしながら、本実施形態における給電装置1aは、OFF信号生成部60を備えているため、toffMAX期間経過した時刻T25において、OFF信号生成部60のノードN7の電圧が、コンデンサ64の充電によりH状態になり、その結果、オープンコレクタ出力バッファ65は、出力Q2にオープン状態を出力する。すなわち、OFF信号生成部60は、出力Q2にオープン状態を出力する。ここで、ON信号生成部50の信号Q1もオープン状態であるため、ノードN5は、抵抗56を介して電源VCCから供給される電圧によりH状態になる。
これにより、駆動トランジスタ31のゲート電圧がH状態になるので、時刻T26において、駆動トランジスタ31は、オン状態になる。
そして、給電コイル11の端電圧が閾値電圧Vth未満に低下するため、時刻T27において、ON信号生成部50は、再びton期間を開始する。すなわち、ON信号生成部50は、時刻T27から時刻T28の間、駆動トランジスタ31をオン状態にする制御信号を駆動トランジスタ31のゲート端子に出力する。
以上説明したように、本実施形態における駆動制御部40aは、駆動トランジスタ31の両端間の電位差が所定の閾値範囲内から外れた場合に、予め定められたtoffMAX期間(第2の期間)の経過後に、駆動トランジスタ31をオン状態にする制御信号を生成するOFF信号生成部60を備える。
これにより、本実施形態における電子部品30aは、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、例えば、受電装置2において急激な負荷変動が発生した場合においても、安定して発振を行うことができる。
また、本実施形態では、toffMAX期間は、駆動トランジスタ31の両端間の電位差が、共振回路10によって所定の閾値範囲外(例えば、0V〜閾値電圧Vthの範囲外)に変化してから再び所定の閾値範囲内に戻るまでのtoff期間より長く定められている。
これにより、本実施形態における電子部品30aは、受電装置2において急激な負荷変動などが発生しない通常の動作において、給電コイル11の端電圧が0V付近になる前に、OFF信号生成部60が動作することを防止することができる。本実施形態における電子部品30aは、通常の動作において、給電コイル11の端電圧が0V付近である場合に駆動トランジスタ31のスイッチングを行うことができるので、効率良く受電装置2に給電することができるとともに、給電コイル11及び駆動トランジスタ31の発熱を低減することができる。
また、本実施形態では、toffMAX期間は、受電コイル21に接続される負荷変動に応じたtoff期間の変動分を考慮して定められている。
これにより、本実施形態における電子部品30aは、受電装置2の負荷が変動した場合であっても、効率良く受電装置2に給電することができるとともに、給電コイル11及び駆動トランジスタ31の発熱を低減することができる。
また、本実施形態では、toffMAX期間は、給電コイル11と受電コイル21との結合によるインダクタンスの変動に応じたtoff期間の変動分を考慮して定められている。
これにより、本実施形態における電子部品30aは、給電コイル11と受電コイル21との位置関係が変動した場合であっても、効率良く受電装置2に給電することができるとともに、給電コイル11及び駆動トランジスタ31の発熱を低減することができる。
また、本実施形態では、ton期間及びtoffMAX期間は、共振回路10の共振周波数に基づいて定められている。本実施形態における電子部品30aは、共振回路10の共振周波数に基づいて、適切にton期間及びtoffMAX期間を設定することにより、発振の周波数を共振周波数に近づけることができる。そのため、本実施形態における電子部品30aは、簡易な手段により給電装置1aから受電装置2への給電効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、ON信号生成部50及びOFF信号生成部60は、それぞれ抵抗(53、63)及びコンデンサ(54、64)を備えている。ON信号生成部50及びOFF信号生成部60は、それぞれが備える抵抗(53、63)及びコンデンサ(54、64)による時定数に基づいてton期間及びtoffMAX期間を生成する。
これにより、本実施形態における電子部品30aは、簡易な構成により安定して発振を行うことができる。
また、本実施形態における給電装置1a、及び給電システム100aは、電子部品30aと同様に、例えば、受電装置2において急激な負荷変動が発生した場合においても、安定して発振を行うことができる。
次に、本発明に係る第3の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第3の実施形態]
図6は、本発明に係る第3の実施形態による給電システム100bの一例を示す概略ブロック図である。なお、この図において、図1及び図3と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6において、給電システム100bは、給電装置1bと、受電装置2とを備えている。
給電システム100bは、給電装置1bから受電装置2にワイヤレス(非接触)により電力を供給するシステムであり、例えば、受電装置2が備える電池24を充電するための電力を給電装置1bから受電装置2に供給する。
給電装置1bは、給電コイル11、共振コンデンサ12、及び電子部品30bを備え、電子部品30bは、駆動トランジスタ31と、駆動制御部40bとを備えている。また、駆動制御部40bは、抵抗41、抵抗42、AND回路43、ON信号生成部50、OFF信号生成部60、及び発熱防止部70を備えている。
なお、本実施形態では、発熱防止部70とAND回路43とを備える点が、第2の実施形態と異なり、以下、発熱防止部70及びAND回路43の構成について説明する。
発熱防止部70は、toff期間(ここでは、第4の期間に相当する)が予め定められたtoffMIN期間以下である場合に、予め定められた発振停止期間(第5の期間)、駆動トランジスタ31をオフ状態にする。発熱防止部70は、OFF期間判定部71と長周期タイマー部72とを備えている。
OFF期間判定部71(判定部)は、給電コイル11の端電圧が0Vから上昇し、再び0Vに戻るまでの期間が、予め定められた所定の閾値期間(例えば、toffMIN期間)以下であるか否かを判定する。すなわち、OFF期間判定部71は、給電コイル11の端電圧が0Vから上昇し、再び0Vに戻るまでの期間(第4の期間)を検出し、検出したこの期間が、例えば、toffMIN期間以下であるか否かを判定する。なお、給電コイル11の端電圧が0Vから上昇し、再び0Vに戻るまでの期間は、駆動トランジスタ31がオフ状態にされるtoff期間に対応する。OFF期間判定部71は、判定の結果、toff期間がtoffMIN期間以下である場合に、出力信号として、例えば、L状態を出力する。また、OFF期間判定部71は、判定の結果、toff期間がtoffMIN期間より長い場合に、出力信号として、例えば、H状態を出力する。
長周期タイマー部72(第3の信号生成部)は、OFF期間判定部71によって、toff期間がtoffMIN期間以下であると判定された場合に、予め定められた発振停止期間、駆動トランジスタ31をオフ状態にする制御信号を生成する。長周期タイマー部72は、出力Q3として、発振停止期間、L状態となる制御信号を出力する。なお、長周期タイマー部72は、例えば、上述したON信号生成部50及びOFF信号生成部60と同様に、抵抗(不図示)及びコンデンサ(不図示)を備えている。この抵抗及びコンデンサは、RC回路を構成しており、抵抗及びコンデンサの時定数により、発振停止期間を定めている。
AND回路43は、2つの入力信号をAND論理演算(論理積演算)する演算回路である。AND回路43は、第1の入力端子がノードN5に接続され、第2の入力端子が長周期タイマー部72の出力Q3の信号線が接続されている。また、AND回路43は、出力端子が、駆動トランジスタ31のゲート端子と接続されている。AND回路43は、上述の発振停止期間に、出力Q3がL状態になるため、駆動トランジスタ31のゲート端子にL状態を出力する。結果、駆動トランジスタ31は、toff期間を予め定められた発振停止期間分延長するようにオフ状態になる。
次に、本実施形態における給電システム100bの動作について説明する。
まず、給電システム100bが備える給電装置1bの動作について、図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態における給電装置1bの動作の一例を示すタイミングチャートである。なお、受電装置2において急激な負荷変動が発生した場合における給電装置1bの動作は、図5に示す第2の実施形態と同様であるのでここでは説明を省略する。
図7において、波形W31〜W37は、上から順に、(a)給電コイル11の端電圧(ノードN1の電圧)、(b)駆動トランジスタ31のゲート電圧、(c)ON信号生成部50の信号Q1、(d)OFF信号生成部60の出力Q2、(e)制御トランジスタ57の状態、(f)制御トランジスタ57のドレイン電圧、及び(g)長周期タイマー部72の出力Q3の波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(e)が導通(ON)/非導通(OFF)の状態を示し、(b)〜(d)、(f)、及び(g)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。また、電圧Vthは、ON信号生成部50及びOFF信号生成部60を動作させるための閾値電圧である。
なお、この図において、時刻T31から時刻T33までの期間、時刻T33から時刻T34までの期間、及び時刻T38から時刻T39までの期間は、ton期間に対応する。また、時刻T32から時刻T34までの期間、時刻T37以降の期間は、toff期間に対応する。
まず、時刻T31において、ON信号生成部50は、駆動トランジスタ31のゲート電圧をH状態にし、時刻T32に駆動トランジスタ31のゲート電圧をL状態にする。すなわち、時刻T31から時刻T32までの期間(ton期間)において、ON信号生成部50が、波形W32に示すように、駆動トランジスタ31のゲート電圧をH状態にした後、L状態にする。これにより、駆動トランジスタ31が、時刻T31から時刻T32までの期間、オン状態になった後、オフ状態になる。
次に、時刻T33において、波形W33に示すように、給電コイル11の端電圧の立ち下がりにより、再びON信号生成部50が動作して、駆動トランジスタ31のゲート電圧をH状態にし、駆動トランジスタ31が、オン状態になる。そして、ON信号生成部50は、時刻T31から時刻T32までの期間と同様に、時刻T33から時刻T34までの期間、駆動トランジスタ31をオン状態にした後、オフ状態にする。
ここで、例えば、給電システム100bの使用者が、誤って、給電コイル11の上にコインなどの金属異物を置いた場合に、金属異物に渦電流が発生し発熱する場合がある。このような場合には、時刻T34から時刻T35までの期間のように、給電コイル11の端電圧が短時間に立ち下がる。
本実施形態では、時刻T35において、発熱防止部70のOFF期間判定部71は、駆動トランジスタ31がオフ状態になるtoff期間が、例えば、toffMIN期間以下であるか否かを判定する。ここでは、OFF期間判定部71は、判定の結果、toff期間がtoffMIN期間以下であるので、出力信号として、例えば、H状態を出力する。そして、発熱防止部70の長周期タイマー部72は、OFF期間判定部71が出力した出力信号(H状態)に基づいて、発振停止期間、出力Q3をL状態にする。これにより、AND回路43が駆動トランジスタ31のゲート端子にL状態を出力し、発振を停止させる。
次に、時刻T37において給電コイル11の端電圧の立ち上がりからtoffMAX期間以上になり、OFF信号生成部60が、出力Q2にH状態を出力するが、長周期タイマー部72がL状態を出力しているため、駆動トランジスタ31のゲート電圧は、L状態が維持される。結果、駆動トランジスタ31は、toff期間を予め定められた発振停止期間分延長するようにオフ状態になる。なお、発振が停止している間に、給電コイル11の端電圧は、電源VCCの電圧Vccに収束する。
そして、時刻T38において、長周期タイマー部72は、発振停止期間に達して、出力Q3をH状態にする。これにより、AND回路43が駆動トランジスタ31のゲート端子にH状態を出力し、発振(tof期間)が再開させる。すなわち、OFF信号生成部60が、出力Q2にH状態を出力しているため、AND回路43が駆動トランジスタ31のゲート端子にH状態を出力し、時刻T38から時刻T39までのton期間が開始される。
このように、本実施形態における給電装置1bは、給電コイル11の上にコインなどの金属異物が置かれた場合に、発熱防止部70が所定の期間(発振停止期間)、発振を停止して、間欠発振を行う。
以上説明したように、本実施形態における電子部品30bは、駆動制御部40bを備え、駆動制御部40bは、OFF期間判定部71と、長周期タイマー部72とを備えている。OFF期間判定部71は、ON信号生成部50によって駆動トランジスタ31がオフ状態になるtoff期間(第4の期間)が、予め定められた所定の閾値期間(toffMIN期間)以下であるか否かを判定する。長周期タイマー部72は、OFF期間判定部71によって、toff期間がtoffMIN期間以下であると判定された場合に、予め定められた発振停止期間(第5の期間)、駆動トランジスタ31をオフ状態にする制御信号を生成する。
これにより、本実施形態における電子部品30bは、例えば、給電コイル11の上にコインなどの金属異物が置かれた場合に、間欠発振を行うので、発熱を低減することができる。また、本実施形態における電子部品30bは、予め定められた発振停止期間、発振を停止するだけで、発振停止期間後に発振を再開させるため、金属異物が取り除かれた際に、ただちに受電装置2に給電を行うことができる。
また、本実施形態における給電装置1b、及び給電システム100bは、電子部品30bと同様に、例えば、給電コイル11の上にコインなどの金属異物が置かれた場合に、間欠発振を行うので、発熱を低減することができる。
次に、本発明に係る第4の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第4の実施形態]
図8は、本発明に係る第4の実施形態による給電システム100cの一例を示す概略ブロック図である。なお、この図において、図6と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8において、給電システム100cは、給電装置1cと、受電装置2とを備えている。給電システム100cは、給電装置1cから受電装置2にワイヤレス(非接触)により電力を供給するシステムであり、例えば、受電装置2が備える電池24を充電するための電力を給電装置1cから受電装置2に供給する。
給電装置1cは、給電コイル11、共振コンデンサ12、及び電子部品30cを備え、電子部品30cは、駆動トランジスタ31と、駆動制御部40cとを備えている。また、駆動制御部40cは、AND回路43、バッファ44、ON信号生成部50a、OFF信号生成部60a、及び発熱防止部70aを備えている。
なお、本実施形態では、ON信号生成部50a、及びOFF信号生成部60aがオープンコレクタ出力の代わりH状態又はL状態の論理状態の出力を用いている点と、第1の実施形態において抵抗41及び抵抗42によるレベルシフタ機能をON信号生成部50a、OFF信号生成部60a、及び発熱防止部70aに含めた点とが、第3の実施形態と異なる。以下、第2の実施形態と異なる構成について説明する。
ON信号生成部50aは、インバータ51a、ダイオード52、抵抗53、コンデンサ54、インバータ55a、及び選択スイッチ部58を備え、インバータ51a、インバータ55a及び選択スイッチ部58が異なる点を除いて第3の実施形態のON信号生成部50と同様である。
インバータ51aは、内部に抵抗分圧によるレベルシフタ機能を備え、入力信号の論理反転した信号を出力する反転出力回路であり、入力端子がノードN2に接続され、出力端子がノードN3に接続されている。
インバータ55aは、入力信号の論理反転した信号を出力する反転出力回路であり、入力端子がノードN4に接続され、出力端子が選択スイッチ部58のA端子に接続されている。
選択スイッチ部58は、例えば、A端子の入力とB端子の入力とを制御信号に基づいて選択して出力するセレクタ回路である。選択スイッチ部58は、給電コイル11の端電圧(ノードN1の電圧)を、レベルシフタ機能を備えたバッファ44を介して制御信号して入力され、A端子の入力又はB端子の入力をAND回路43に出力する。選択スイッチ部58は、バッファ44の出力がH状態である場合に、B端子の入力信号(信号Q2)を選択して出力する。また、選択スイッチ部58は、バッファ44の出力がL状態である場合に、A端子の入力信号(信号Q1)を選択して出力する。
OFF信号生成部60aは、バッファ61a、ダイオード62、抵抗63、コンデンサ64、及びバッファ65aを備え、バッファ61a、及びバッファ61aが異なる点を除いて第3の実施形態のOFF信号生成部60と同様である。
バッファ61aは、内部に抵抗分圧によるレベルシフタ機能を備え、入力信号と等しい論理信号を出力する出力回路であり、入力端子がノードN2に接続され、出力端子がノードN6に接続されている。
バッファ65aは、入力信号と等しい論理信号を出力する出力回路であり、入力端子がノードN7に接続され、出力端子が選択スイッチ部58のB端子に接続されている。
発熱防止部70aは、バッファ73と、OFF期間判定部71と、長周期タイマー部72とを備え、バッファ73を備える点を除いて第3の実施形態の発熱防止部70と同様である。ここで、バッファ73は、レベルシフタ機能を備えたバッファ回路である。
次に、本実施形態における給電システム100cの動作について説明する。
まず、給電システム100cが備える給電装置1cの動作について、図9及び図10を参照して説明する。
図9は、本実施形態における給電装置1cの動作の別の一例を示すタイミングチャートである。なお、図9に示すタイミングチャートは、受電装置2において急激な負荷変動が発生した場合における給電装置1cの動作の一例を示している。
この図において、波形W41〜W45は、上から順に、(a)給電コイル11の端電圧(ノードN1の電圧)、(b)駆動トランジスタ31のゲート電圧、(c)ON信号生成部50aの信号Q1、(d)OFF信号生成部60aの出力Q2、及び(e)選択スイッチ部58の状態の波形をそれぞれ示している。また、波形W40は、比較のために、OFF信号生成部60aを備えない場合の給電コイル11の端電圧(ノードN1の電圧)の波形を示している。
なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(e)がA端子側(Q1)/B端子側(Q2)の状態を示し、(b)〜(d)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。また、電圧Vthは、ON信号生成部50a及びOFF信号生成部60aを動作させるための閾値電圧である。
図9に示す給電装置1cの動作は、制御トランジスタ57の状態が選択スイッチ部58の状態に置き換わっている点を除いて、図5に示す給電装置1aの動作と同様であるので、ここでは説明を省略する。ここで、時刻T41〜T49は、図5における時刻T21〜T29に対応する。
図10は、本実施形態における給電装置1cの動作の別の一例を示すタイミングチャートである。ここで、図10に示すタイミングチャートは、図7と同様に、給電システム100cの使用者が、誤って、給電コイル11の上にコインなどの金属異物を置いた場合における給電装置1cの動作の一例を示している。
図10において、波形W51〜W56は、上から順に、(a)給電コイル11の端電圧(ノードN1の電圧)、(b)駆動トランジスタ31のゲート電圧、(c)ON信号生成部50aの信号Q1、(d)OFF信号生成部60aの出力Q2、(e)選択スイッチ部58の状態、及び(f)長周期タイマー部72の出力Q3の波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(e)がA端子側(Q1)/B端子側(Q2)の状態を示し、(b)〜(d)、及び(f)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。また、電圧Vthは、ON信号生成部50a及びOFF信号生成部60aを動作させるための閾値電圧である。
なお、この図において、時刻T51から時刻T53までの期間、時刻T53から時刻T54までの期間、及び時刻T58から時刻T59までの期間は、ton期間に対応する。また、時刻T52から時刻T54までの期間、時刻T57以降の期間は、toff期間に対応する。
図10に示す給電装置1cの動作は、制御トランジスタ57の状態が選択スイッチ部58の状態に置き換わっている点を除いて、図7に示す給電装置1bの動作と同様であるので、ここでは説明を省略する。ここで、時刻T51〜T59は、図7における時刻T31〜T39に対応する。
以上説明したように、本実施形態における電子部品30c、給電装置1c、及び給電システム100cは、選択スイッチ部58を備え、第3の実施形態におけるオープンコレクタ出力による接続の代わりに通常の論理出力による接続により、駆動トランジスタ31の制御を行っている。これにより、本実施形態における電子部品30c、給電装置1c、及び給電システム100cは、第3の実施形態と同様の動作を行うことが可能であるので、第3の実施形態と同様の効果を奏する。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、駆動トランジスタ31は、NMOSトランジスタを用いる場合を説明したが、PMOSトランジスタ(P型チャネルMOSトランジスタ)を用いてもよい。この場合、PMOSトランジスタは、共振回路10の電源VCC側に直列に接続し、駆動制御部40(40a〜40c)は、論理反転させた制御をするように構成される。
また、上記の第4の実施形態において、第3の実施形態に対してオープンコレクタ出力による接続の代わりに通常の論理出力による接続を用いる場合について説明したが、第1及び第2の実施形態に対して同様に適用してもよい。
また、上記の第1〜第3の実施形態において、オープンコレクタ出力による接続の代わりにオープンドレイン出力による接続を用いてもよい。
また、上記の各実施形態において、給電コイル11の端電圧を入力する各構成に、レベルシフタ機能を用いる場合について説明したが、回路素子の耐圧が給電コイル11の端電圧よりも高い場合には、レベルシフタ機能を備えない構成であってもよい。
また、上記の各実施形態において、ON信号生成部50(50a)、OFF信号生成部60(60a)、及び発熱防止部70(70a)は、抵抗及びコンデンサの時定数を用いて、各制御のタイミング信号(Q1、Q2、Q3)を生成する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ON信号生成部50(50a)、OFF信号生成部60(60a)、及び発熱防止部70(70a)は、所定のクロック信号を用いたタイマー回路を用いて、各制御のタイミング信号(Q1、Q2、Q3)を生成してもよい。
また、上記の第1〜第3の実施形態において、ON信号生成部50に制御トランジスタ57を含める形態を説明したが、ON信号生成部50に制御トランジスタ57を含めない形態でもよい。
また、上記の各実施形態において、電子部品30(30a〜30c)に駆動トランジスタ31を含めない形態を説明したが、電子部品30(30a〜30c)に駆動トランジスタ31を含めてもよい。
また、上記の各実施形態において、給電システム100(100a〜100c)は、一例として、受電装置2の電池24を充電するための電力を供給する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、給電システム100(100a〜100c)は、受電装置2又は受電装置2に接続される装置を動作させるための電力を供給してもよい。
また、電子部品30(30a〜30c)又は電子部品30(30a〜30c)が備える各構成は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよい。また、電子部品30(30a〜30c)又は電子部品30(30a〜30c)が備える各構成は、メモリ及びCPUにより構成され、電子部品30(30a〜30c)又は電子部品30(30a〜30c)が備える各構成を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
1,1a,1b,1c 給電装置
2 受電装置
10 共振回路
11 給電コイル
12,22 共振コンデンサ
21 受電コイル
23,52,62 ダイオード
24 電池
30,30a,30b,30c 電子部品
31 駆動トランジスタ
40,40a,40b,40c 駆動制御部
41,42,53,56,63 抵抗
43 AND回路
50,50a ON信号生成部
51,51a インバータ
54,64 コンデンサ
55 オープンコレクタ出力インバータ
55a インバータ
57 制御トランジスタ
58 選択スイッチ部
60,60a OFF信号生成部
44,61,61a バッファ
65 オープンコレクタ出力バッファ
65a バッファ
70,70a 発熱防止部
71 OFF期間判定部
72 長周期タイマー部
73 バッファ
100,100a,100b,100c 給電システム

Claims (10)

  1. 受電コイルに給電する給電コイル、及び前記給電コイルと共振する共振コンデンサを有する共振回路に直列に接続されているスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子を制御する駆動制御部と
    を備え、
    前記駆動制御部は、
    前記スイッチング素子の両端間の電位差が所定の閾値範囲内になった場合に、予め定められた第1の期間、前記スイッチング素子を導通状態にした後に、前記スイッチング素子を非導通状態にする制御信号を生成する第1の信号生成部を備える
    ことを特徴とする電子部品。
  2. 前記駆動制御部は、前記スイッチング素子の両端間の電位差が前記所定の閾値範囲内から外れた場合に、予め定められた第2の期間の経過後に、前記スイッチング素子を導通状態にする制御信号を生成する第2の信号生成部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第2の期間は、前記スイッチング素子の両端間の電位差が、前記共振回路によって前記所定の閾値範囲外に変化してから再び前記所定の閾値範囲内に戻るまでの第3の期間より長く定められている
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子部品。
  4. 前記第2の期間は、前記受電コイルに接続される負荷変動に応じた前記第3の期間の変動分を考慮して定められている
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子部品。
  5. 前記第2の期間は、前記給電コイルと前記受電コイルとの結合によるインダクタンスの変動に応じた前記第3の期間の変動分を考慮して定められている
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電子部品。
  6. 前記第1の期間及び前記第2の期間は、前記共振回路の共振周波数に基づいて定められている
    ことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の電子部品。
  7. 前記第1の信号生成部及び前記第2の信号生成部は、それぞれ抵抗及びコンデンサを備え、
    前記第1の信号生成部及び前記第2の信号生成部は、それぞれが備える前記抵抗及び前記コンデンサによる時定数に基づいて前記第1の期間及び前記第2の期間を生成する
    ことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の電子部品。
  8. 前記駆動制御部は、
    前記スイッチング素子が非導通状態になる第4の期間が、予め定められた所定の閾値期間以下であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって、前記第4の期間が前記所定の閾値期間以下であると判定された場合に、予め定められた第5の期間、前記スイッチング素子を非導通状態にする制御信号を生成する第3の信号生成部と
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電子部品。
  9. 請求項1に記載の電子部品と、
    前記給電コイル及び前記共振コンデンサを有する前記共振回路と
    を備えることを特徴とする給電装置。
  10. 請求項9に記載の給電装置と、
    前記給電コイルに対向して配置される前記受電コイルを備える受電装置と
    を備えることを特徴とする給電システム。
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