JP6528234B2 - 給電システム、給電装置、及び給電方法 - Google Patents
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Description
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態による給電システム100の一例を示すブロック図である。
この図において、給電システム100は、給電装置1と、受電装置2とを備えている。
給電システム100は、給電装置1から受電装置2にワイヤレス(非接触)により電力を供給するシステムであり、例えば、受電装置2が備える電池26を充電するための電力を給電装置1から受電装置2に供給する。受電装置2は、例えば、携帯電話端末やPDAなどの電子機器であり、給電装置1は、例えば、受電装置2に対応する充電器である。
給電装置1は、給電コイル11、共振コンデンサ12、駆動トランジスタ13、バッファ14、駆動信号生成部30、波高値変動検出部40、及び駆動制御部50を備えている。
給電コイル11は、第1端子が電源VCCに接続され、第2端子がノードN1に接続されている。給電コイル11は、例えば、電磁誘導、又は電磁結合により、受電装置2が備える受電コイル21に電力を供給するコイルである。給電コイル11は、電池26の充電をする際に、受電コイル21と対向して配置され、電磁誘導により受電コイル21に給電する。
また、駆動制御部50は、間欠制御部51と、タイミング生成部52とを備えている。
受電装置2は、受電コイル21、共振コンデンサ22、共振制御トランジスタ23、整流ダイオード24、平滑コンデンサ25、電池26、及び共振制御部60を備えている。
平滑コンデンサ25は、整流ダイオード24が変換した直流電力を平滑化する。
また、抵抗62は、ノードN9と電源GND1との間に接続され、抵抗63は、ノードN9とノードN10との間に接続されている。
なお、オペアンプ61、及び抵抗(62,63)は、増幅回路を構成している。この増幅回路は、抵抗27によって充電電流から変換された電圧を増幅して、コンパレータ64に供給する。こうすることにより、抵抗27の抵抗値を低減することができるので、共振制御部60は、充電電流の検出精度を向上させることができる。
また、基準電源65は、所定の閾値電流に対応する所定の閾値電圧を出力する定電圧源である。
このように、共振制御部60は、電池26の充電電流に応じて、共振制御トランジスタ23を制御し、共振回路20の共振状態を変化させる。
図2は、本実施形態における波高値変動検出部40及び間欠制御部51の一例を示すブロック図である。
この図において、波高値変動検出部40は、抵抗(41A,41B)、オペアンプ42、ピークホールド回路401、及び変動検出回路402を備えている。
抵抗(41A,41B)は、抵抗41Aと抵抗41Bとの抵抗値に比率によりノードN3の電圧を抵抗分圧して降圧した電圧をノードN11に出力する。
オペアンプ42は、ボルテージフォロア回路を構成しており、ノードN11の電圧と等しい電圧をノードN12に出力する。
ピークホールド回路401は、ダイオード43、コンデンサ44、抵抗45、及びオペアンプ46を備えている。
コンデンサ44は、第1端子がノードN13接続され、第2端子が電源GNDに接続されている。コンデンサ44は、ピークホールド回路401に入力された電圧信号のピーク電圧を保持する。
オペアンプ46は、ボルテージフォロア回路を構成しており、ノードN13の電圧と等しい電圧をノードN14に出力する。
変動検出回路402は、抵抗(47A,47B)と、コンパレータ48とを備えている。
コンパレータ48は、+入力端子がノードN12に接続され、−入力端子がノードN15に接続されており、ノードN15の電圧と、ピークホールド回路401の入力電圧とを比較して、比較結果を検出信号CとしてノードN4に出力する。ここで、ノードN15の電圧は、抵抗(47A,47B)により、ピーク電圧が所定に比率で降圧された電圧であり、ピーク電圧の変動がない場合には、ノードN15の電圧よりもノードN12の電圧の方が高くなるため、コンパレータ48は、検出信号CにH状態のパルス信号を出力する。また、コンパレータ48は、ピーク電圧の変動がある場合には、ノードN15の電圧よりもノードN12の電圧が低下するため、コンパレータ48は、検出信号CにL状態を出力する。
図3は、第1の実施形態における波高値変動判定回路511の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、波高値変動判定回路511は、インバータ70、OR回路(71,75)、AND回路72、NAND回路73、及びD−F/F(Dフリップフロップ)(74,76)を備えている。
OR回路71は、例えば、2つの入力信号をOR論理演算(論理和演算)する演算回路であり、信号Aと信号Bとに基づいて、D−F/F76のリセット信号を生成する。
NAND回路73は、例えば、2つの入力信号をNAND論理演算する演算回路であり、信号Aの反転信号と、波高値変動検出部40の検出信号Cとに基づいて、D−F/F74のリセット信号を出力する。
OR回路75は、D−F/F74の出力信号DFFQ1と、D−F/F76の出力信号(波高値変動判定回路511の出力信号D)とを論理和した出力信号をD−F/F76D端子に出力する。
D−F/F76は、D端子にOR回路75の出力信号線が接続されており、ピーク電圧の変動が検出されたか否かを示す判定信号として信号Dを出力する。
まず、ここでは、受電装置2の動作について説明する。
図4は、本実施形態における受電装置2の動作の一例を示すフローチャートである。
この図において、受電装置2の共振回路20の共振状態の制御に関する動作について説明する。
このように、共振制御部60は、充電電流が所定の閾値を超えないように、共振回路20の共振状態を切り替える制御を行う。すなわち、共振制御部60は、充電電流が所定の閾値を超えないように、共振回路20を共振状態と非共振状態とを断続的に切り替える制御を行う。これにより、給電装置1の給電コイル11の電圧が図4に示すように周期的な変動として観測される。
この図において、波形W1及び波形W2は、上から順に、(a)給電コイル11の電圧(ノードN1の電圧)、及び(b)波高値変動検出部40の検出信号Cの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(b)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
また、このように、ピーク電圧が低い位置(波形W2のポイントP1を参照)において、波高値変動検出部40は、波形W2に示すように、検出信号Cにパルス信号が出力しない。
このように受電装置2の共振回路20による給電コイル11のピーク電圧の変動は、毎周期ごとに連続して起きるとは限らない。そのため、上述した波高値変動判定回路511は、数十回、数百回に一回の変動であってもそれを捕らえるように、ピーク電圧の変動の有無を保持する機能を備えている。
図6において、図6(a)は、給電コイル11の電圧(ノードN1の電圧)の波形を示す、図6(b)は、波高値変動検出部40の検出信号Cの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(b)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
そのため、波形W4に示すように、波高値変動検出部40は、検出信号Cにパルス信号を常に出力する。
なお、本実施形態における給電システム100は、受電装置2が受電可能であるか否かを給電コイルの電圧の変動を検出して判定しているので、例えば、受電側から給電側に異物検出ための信号を通知及び受信するための大掛かりな専用送信部及び専用受信部を設ける必要がない。また、給電システム100は、通知用コイル及び受信用コイルなどの通知・受信のための専用の経路を設ける必要がない。
この図において、給電装置1の駆動制御部50は、まず、駆動トランジスタ13に駆動信号DRVを供給する(ステップS201)。具体的には、駆動制御部50のタイミング生成部52が信号A及び信号BにL状態を出力し、間欠制御部51が、駆動信号生成部30から出力される駆動信号DRVを駆動トランジスタ13のゲート端子に供給する。
次に、間欠制御部51が、所定期間(第1の期間)に、ピーク電圧が変動しているか否かを判定する(ステップS204)。すなわち、タイミング生成部52が、信号BをH状態にして検出期間に移行させ、間欠制御部51の波高値変動判定回路511は、波高値変動検出部40の検出信号Cに基づいて、ピーク電圧が変動しているか否かを判定する。
ステップS206において、間欠制御部51は、ピーク電圧が所定の範囲外か否かを判定する。すなわち、間欠制御部51は、波高値変動検出部40から出力された信号VPに基づいて、給電コイル11のピーク電圧が、所定の範囲(下限値(Vpmin)から上限値(Vpmax)の間)から外れているか否かを判定する。間欠制御部51は、ピーク電圧が所定の範囲外である場合(ステップS206:YES)に、処理をステップS208に進める。
この図において、波形W7〜W10は、上から順に、(a)給電コイル11の電圧(ノードN1の電圧)、(b)信号A、(c)信号B、及び(d)信号Dの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(b)〜(d)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
次に、時刻T2において、タイミング生成部52が信号BをH状態にする。これにより、検出期間TR2が開始され、波高値変動判定回路511が、波高値変動検出部40の検出信号Cに基づいて、ピーク電圧の変動があるか否かを判定する。
また、時刻T3において、タイミング生成部52が信号AをH状態にするとともに、信号BをL状態にする。これにより、給電期間TR3が開始される。
なお、時刻T4〜時刻T6の動作は、時刻T1〜時刻T3の動作と同様である。ここで、期間TR1は、信号AのL状態の期間を示し、期間TR2は、信号BのH状態の期間を示す。また、時刻T3から時刻T4までの期間が給電期間TR3を示し、時刻T1から時刻T4までの期間TR4がタイミング生成部52の1周期となり、時刻T1から時刻T2までの期間がリセット期間TR5となる。
この図において、波形W11〜W14は、上から順に、(a)給電コイル11の電圧(ノードN1の電圧)、(b)信号A、(c)信号B、及び(d)信号Dの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(b)〜(d)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
図9に示す例では、受電装置2に給電可能な状態でない場合であるので、給電コイル11のピーク電圧の変動が検出されずに、波形W14に示すように、信号DがL状態になる。また、ここでは、ピーク電圧が所定の範囲内であり、間欠制御部51は、波形W11に示すように、給電期間TR3において駆動信号DRVの供給を停止させ、給電装置1は、間欠駆動となる。給電装置1は、受電装置2に給電可能な場合のみ、連続駆動し、給電コイル11の上に何もない場合には、間欠駆動するので、待機電力を低減することができる。
図10は、ピーク電圧変動がある場合における波高値変動判定回路511の動作の一例を示すタイミングチャートである。
また、時刻T11から時刻T12までの期間がリセット期間TR5を示し、時刻T12から時刻T13までの期間が検出期間TR2を示し、時刻T11から時刻T12までの期間が信号AのL状態の期間TR5を示している。
図11において、波形W31〜W36は、上から順に、(a)信号A、(b)信号B、(c)駆動信号DRV、(d)検出信号C、(e)D−F/F74の出力信号DFFQ1、及び(f)信号Dの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
また、時刻T11から時刻T12までの期間がリセット期間TR5を示し、時刻T12から時刻T13までの期間が検出期間TR2を示し、時刻T11から時刻T12までの期間が信号AのL状態の期間TR5を示している。
図12は、本実施形態による給電コイル11の励起電圧の波形の一例を示す波形図である。
なお、図12(a)〜図12(f)のそれぞれにおいて、縦軸は、給電コイル11の励起電圧を示し、横軸は、時間を示している。また、電圧Vp0は、給電コイル11に何も置いていない場合のピーク電圧を示し、電圧Vpminは、給電コイル11に何も置かれていない状態におけるピーク電圧の下限値を示し、電圧Vpmaxは、給電コイル11に何も置かれていない状態におけるピーク電圧の上限値を示している。
なお、駆動制御部50は、波高値変動検出部40によって周期的な波形の変動が検出された場合に、受電装置2に給電可能な状態であると判定するので、本実施形態による給電システム100は、受電装置2に給電可能な状態であることを検出した上で、さらに、金属異物が置かれたことを正確に検出することができる。
これにより、本実施形態による給電システム100は、ピーク電圧の変動、及び、ピーク電圧値により、金属異物が置かれたことをより正確に検出することができる。
これにより、本実施形態による給電装置1は、給電コイル11に、例えば、金属異物が置かれたことを正確に検出することができるので、例えば、金属異物による発熱を抑制することができる。
これにより、本実施形態による給電方法は、上述した給電システム100と同様に、給電コイル11に、例えば、金属異物が置かれたことを正確に検出することができるので、例えば、金属異物による発熱を抑制することができる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、図13に示すように、給電装置1が、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定した場合に、給電コイル11に何も置かれていない場合と同様に、給電コイル11の間欠駆動を行う一例について説明する。
なお、本実施形態の給電システム100の構成は、図1〜図3に示す第1の実施形態と同様である。
また、本実施形態において、受電装置2の動作は、第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
この図において、ステップS301からステップS308までの処理は、図7に示すステップS201からステップS208までの処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
これにより、本実施形態による給電システム100は、給電コイル11に金属異物が置かれた場合に、給電コイル11を間欠的に駆動するため、金属異物による発熱を適切に抑制することができる。
これにより、本実施形態における給電システム100は、例えば、金属異物が給電コイル11に置かれた場合に、偶然にピーク電圧の変動が生じた場合であっても、定期的に繰り返し周期的な波形の変動を検出するので、給電コイル11に金属異物が置かれていることの誤判定を低減することができる。また、本実施形態における給電システム100は、金属異物が取り除かれた場合に、システムの動作を迅速に再開することができる。
これにより、本実施形態における給電システム100は、給電コイル11の駆動開始後に動作が安定した期間において、周期的な波形の変動を検出することができる。よって、本実施形態における給電システム100は、給電コイル11に金属異物が置かれていることの誤判定をさらに低減することができる。
これにより、本実施形態における給電システム100は、金属異物による発熱を適切に抑制することができる。
[第3の実施形態]
上述した第1及び第2の実施形態では、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定した場合に、給電コイル11の駆動を停止する例を説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態では、図14に示すように、給電装置1が、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定した場合に、給電コイル11から受電装置2に給電する電力を低下させる一例について説明する。
なお、本実施形態の給電システム100の構成は、図1〜図3に示す第1の実施形態と同様である。
また、本実施形態において、受電装置2の動作は、第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
この図において、ステップS401からステップS408までの処理は、図7に示すステップS201からステップS208までの処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
これにより、本実施形態における給電システム100は、金属異物による発熱を適切に抑制することができる。
[第4の実施形態]
上述した第1〜第3の実施形態では、周期的な波形の変動の一例、励起電圧におけるピーク電圧の変動を検出する例を説明したが、本実施形態では、周期的な波形の変動を、励起電圧のパルス幅の周期的な変動として検出する例について説明する。
この図において、給電システム100aは、給電装置1aと、受電装置2とを備えている。
給電装置1aは、給電コイル11、共振コンデンサ12、駆動トランジスタ13、バッファ14、駆動信号生成部30、パルス幅変動検出部40a、及び駆動制御部50を備えている。
なお、この図において、図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
パルス幅変動検出部40a(変動検出部)は、受電装置2の共振コンデンサ22の接続状態に応じた受電装置2の共振回路20の共振状態の変更を、給電コイル11に励起される励起電圧におけるパルス幅の変動として検出する。なお、本実施形態における駆動制御部50は、パルス幅変動検出部40aが検出したパルス幅の変動及び当該パルス幅を示す信号VMに基づいて、受電装置2に給電可能な状態であるか否か、及び、給電コイル11に金属異物が置かれているか否を判定する。
この図において、パルス幅変動検出部40aは、抵抗(41A,41B)、オペアンプ42、パルス幅電圧変換回路410、ピークホールド回路401、及び変動検出回路402を備えている。
なお、この図において、図2と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
パルス幅電圧変換回路410は、ノードN11と、オペアンプ42の+入力端子との間に配置され、給電コイル11に励起される励起電圧における周期的な波形のパルス幅の変動を電圧の変動に変換する。パルス幅電圧変換回路410は、インバータ411、NMOSトランジスタ412、定電流源413、及びコンデンサ414を備えている。
コンデンサ414は、ノードN21と電源GNDとの間に接続され、定電流源413からの所定の定電流による充電により、ノードN11がH状態である期間をノードN21の電圧に変換する。
また、ノードN21は、オペアンプ42に接続され、後段のピークホールド回路401、及び変動検出回路402は、波高値変動検出部40と同様の波高値変動検出回路である。
本実施形態において、受電装置2の動作は、第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
ここでは、図17を参照してパルス幅変動検出部40aの動作について説明する。
この図において、波形W51〜波形W53は、上から順に、(a)給電コイル11の電圧(ノードN1の電圧)、(b)パルス幅変換電圧(ノードN21の電圧)、及び(c)パルス幅変動検出部40aの検出信号Cの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)及び(b)が電圧を示し、(c)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
例えば、波形W51において、ピーク電圧の低い位置は、パルス幅が広くなるため、波形W52において、ピーク電圧の低いパルスと後段のパルスとの間で、ピーク電圧の変動(ピーク電圧差ΔVの変化)が生じる。その結果、パルス幅変動検出部40aは、波形W53に示すように、パルス幅の変動によりポイントP2において、検出信号Cにパルス信号が出力しない。
この図において、給電装置1aの駆動制御部50は、まず、駆動トランジスタ13に駆動信号DRVを供給する(ステップS501)。具体的には、駆動制御部50のタイミング生成部52が信号A及び信号BにL状態を出力し、間欠制御部51が、駆動信号生成部30から出力される駆動信号DRVを駆動トランジスタ13のゲート端子に供給する。
次に、間欠制御部51が、所定期間(第1の期間)に、パルス幅が変動しているか否かを判定する(ステップS504)。すなわち、タイミング生成部52が、信号BをH状態にして検出期間に移行させ、間欠制御部51の波高値変動判定回路511は、波高値変動検出部40の検出信号Cに基づいて、パルス幅が変動しているか否かを判定する。
ステップS506において、間欠制御部51は、パルス幅が所定の範囲外か否かを判定する。すなわち、間欠制御部51は、パルス幅変動検出部40aから出力された信号VMに基づいて、給電コイル11のパルス幅が、所定の範囲(下限値から上限値の間)から外れているか否かを判定する。間欠制御部51は、パルス幅が所定の範囲外である場合(ステップS506:YES)に、処理をステップS508に進める。
これにより、本実施形態における給電システム100aは、第1〜第3の実施形態と同様に、金属異物が置かれたことを正確に検出することができる。よって、本実施形態における給電システム100aは、第1〜第3の実施形態と同様に、金属異物による発熱を抑制することができる。
例えば、上記の各実施形態において、給電システム100(100a)は、一例として、受電装置2の電池26を充電するための電力を供給する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、給電システム100(100a)は、受電装置2又は受電装置2に接続される装置を動作させるための電力を供給してもよい。
また、上記の各実施形態において、異物の一例として金属異物として説明したが、導電性物質の異物であり、電磁結合した場合の発熱する物質の異物であれば、他の異物であってもよい。
2 受電装置
10、20 共振回路
11 給電コイル
12、22 共振コンデンサ
13 駆動トランジスタ
14 バッファ
21 受電コイル
23 共振制御トランジスタ
24 整流ダイオード
25 平滑コンデンサ
26 電池
27、41A、41B、45、47A、47B、62、63 抵抗
30 駆動信号生成部
40 波高値変動検出部
40a パルス幅変動検出部
42、46、61 オペアンプ
43 ダイオード
44、414 コンデンサ
48、64 コンパレータ
50 駆動制御部
51 間欠制御部
52 タイミング生成部
60 共振制御部
65 基準電源
70、411 インバータ
71、75 OR回路
72 AND回路
73 NAND回路
74、76 D−F/F
100、100a 給電システム
401 ピークホールド回路
402 変動検出回路
410 パルス幅電圧変換回路
412 NMOSトランジスタ
413 定電流源
511 波高値変動判定回路
Claims (10)
- 給電コイルを有する給電装置と、受電コイルを有する受電装置とを備え、前記給電装置から前記受電装置に電磁誘導によって電力を給電する給電システムであって、
前記受電装置は、
前記給電コイルから給電される前記受電コイルと、前記受電コイルと共振する共振コンデンサと、前記共振コンデンサの電気的な接続状態を変更して、共振状態を制御する第1のスイッチング素子とを有する共振回路を備え、
前記給電装置は、
前記共振コンデンサの電気的な接続状態の変更を、前記給電コイルに励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する変動検出部と、
前記変動検出部によって前記周期的な波形の変動が検出されずに、前記励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する駆動制御部と、
前記変動検出部の検出結果に基づいて、ピーク電圧の変動の有無を保持する波高値変動判定回路と
を備え、
前記駆動制御部は、前記波高値変動判定回路が保持した前記ピーク電圧の変動の有無に基づいて、前記周期的な波形の変動が検出されていないことを判定する
ことを特徴とする給電システム。 - 前記周期的な波形の変動には、前記励起電圧におけるピーク電圧の変動が含まれ、
前記変動検出部は、
前記共振コンデンサの電気的な接続状態の変更を、前記ピーク電圧の変動として検出し、
前記駆動制御部は、
前記変動検出部によって前記ピーク電圧の変動が検出されずに、前記ピーク電圧が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の給電システム。 - 前記周期的な波形の変動には、前記励起電圧におけるパルス幅の変動が含まれ、
前記変動検出部は、
前記共振コンデンサの電気的な接続状態の変更を、前記パルス幅の変動として検出し、
前記駆動制御部は、
前記変動検出部によって前記パルス幅の変動が検出されずに、前記パルス幅が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給電システム。 - 前記駆動制御部は、
前記給電コイルに直列に接続された第2のスイッチング素子の導通状態と非導通状態とを変更して、前記給電コイルを駆動する駆動信号を、予め定められた第1の期間に、前記第2のスイッチング素子に供給し、前記変動検出部に対して前記周期的な波形の変動を検出させるとともに、前記第1の期間において前記給電コイルに異物が置かれていると判定した場合に、前記第1の期間後の予め定められた第2の期間に前記第2のスイッチング素子に前記駆動信号の供給を停止して、前記給電コイルを間欠的に駆動する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の給電システム。 - 前記駆動制御部は、
前記第1の期間と前記第2の期間とを交互に、且つ、定期的に生成するタイミング生成部を備える
ことを特徴とする請求項4に記載の給電システム。 - 前記変動検出部は、前記給電コイルの駆動開始から所定の期間経過後の前記第1の期間において、前記周期的な波形の変動を検出する
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の給電システム。 - 前記第1の期間と前記第2の期間とは、前記給電コイルと異物とが電磁結合した場合の発熱による前記異物の上昇温度が所定の温度以下になるように、前記第1の期間より前記第2の期間を長く定められている
ことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の給電システム。 - 前記駆動制御部は、
前記給電コイルに異物が置かれていると判定した場合に、前記給電コイルから前記受電装置に給電する電力を低下させる
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の給電システム。 - 給電装置が有する給電コイルから給電される受電コイルと、前記受電コイルと共振する共振コンデンサと、前記共振コンデンサの接続状態を変更して、共振状態を制御する第1のスイッチング素子とを有する共振回路を備える受電装置に電磁誘導によって電力を給電する給電システムの給電装置であって、
前記共振コンデンサの接続状態に応じた前記共振回路の共振状態の変更を、前記給電コイルに励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する変動検出部と、
前記変動検出部によって前記周期的な波形の変動が検出されずに、前記励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する駆動制御部と、
前記変動検出部の検出結果に基づいて、ピーク電圧の変動の有無を保持する波高値変動判定回路と
を備え、
前記駆動制御部は、前記波高値変動判定回路が保持した前記ピーク電圧の変動の有無に基づいて、前記周期的な波形の変動が検出されていないことを判定する
ことを特徴とする給電装置。 - 給電コイルを有する給電装置から受電コイルを有する受電装置に電磁誘導によって電力を給電する給電システムの給電方法であって、
前記受電装置が、前記給電コイルから給電される前記受電コイルと、前記受電コイルと共振する共振コンデンサと、前記共振コンデンサの接続状態を変更して共振状態を制御する第1のスイッチング素子とを有する共振回路の共振状態を変動させる変動ステップと、
前記給電装置が、前記共振コンデンサの接続状態に応じた前記共振回路の共振状態の変更を、前記給電コイルに励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する変動検出ステップと、
前記給電装置が、前記変動検出ステップによって前記周期的な波形の変動が検出されずに、前記励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する駆動制御ステップと
を含み、
前記給電装置が、前記駆動制御ステップにおいて、前記変動検出ステップによる検出結果に基づいて、ピーク電圧の変動の有無を保持する波高値変動判定回路によって、前記周期的な波形の変動が検出されていないことを判定する
ことを特徴とする給電方法。
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