JP5998619B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents
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Description
よって、部品点数を増加することなく、サイドパネルインナの内倒れを防止することができる。
上記構成によれば、第1孔部を第2孔部に対して大きく形成したので、第1はみ出し部による接着がより強固となり、ピラー部に荷重をより一層多く伝達することができる。
上記構成によれば、第1孔部の車幅方向内方側の上下長さが長いので、発泡接着材の第1はみ出し部はサイドパネルインナ側が多く、これに対して相対的にピラーレインフォースメント側が少なくなり、サイドパネルインナに荷重をより多く伝達することができ、この結果、ピラー部へより多くの荷重を伝達することができる。
上述の第3孔部の上部にはサイドウインドが位置することが多く、上記構成によれば、サイドパネルアウタ、第3はみ出し部を介して剛性部材であるサイドウインドにも荷重を伝達することができ、これにより荷重分散効果をさらに高めることができる。
図面は車両の後部車体構造を示し、図1は後部車体構造を示す外観側面図、図2は図1からサイドパネルアウタを取外した状態の側面図、図3は図2のA−A線矢視断面図、図4は図2のB−B線矢視断面図、図5は図2のC−C線矢視断面図である。
また、上述のルーフレール部1の後方には、前高後低状に傾斜する後端ピラー部5(いわゆるリヤピラー)を連続形成し、この後端ピラー部5と、ルーフレール部1と、後部ピラー部3と、ベルトライン部とで囲繞された部分には、サイドウインド6(いわゆるクオータウインドガラス)を設けている。
さらに、図示しない後輪と対応してホイールハウス部7を設けている。
また、上述のホイールハウスインナ14における上片部14bと、図示しないリヤサスペンションとの間には、その上方が車幅方向内方に位置するようにダンパ19を配設しており、このダンパ19に対応するホイールハウスインナ14の上片部14bと縦壁部14aとでサスペンションハウジング20を形成している。
上述のホイールハウスインナ14は、車室21側へ膨張するように部分椀状に形成されており、この部分椀状の基部に相当して、ホイールハウスインナ14の上片部14b車外側に位置するサイドパネルインナ22が、一体または一体的に設けられている。
同様に、図6に示すように、上述のピラーアウタ11もその断面形状がハット状に形成されており、該ピラーアウタ11の前縁部11aおよび後縁部11bはそれぞれピラーレイン24に接合固定されている。
そして、同図に示すように、ピラーインナ23とピラーレイン24との間、並びに、ピラーレイン24とピラーアウタ11との間には、それぞれ上下方向に延びるピラー閉断面25,26を形成している。
図2に示すように、上述の後部ピラー部3の後方でサイドパネルインナ22の車幅方向外側部分とホイールハウスアウタ12の前後方向中央部分とを連結する外側補強部材としてのガセット27を設けている。
上述の内側補強部材28は、上側補強部28aと、水平補強部28bと、下側補強部28cと、これらの前後端に一体形成された接合フランジ部とを有し、該接合フランジ部をサイドパネルインナ22、ホイールハウスインナ14の上片部14bおよび縦壁部14aに溶接固定したものである。
そして上述のガセット27の上縁部27aと前縁部としての接合フランジ部27eと後縁部としての接合フランジ部27gとがそれぞれサイドパネルインナ22に接合されることによって閉断面部29を形成している。
また、上述のピラーレイン24の延長部24dにも開口24eが形成されている。
しかも、図11、図12に示すように、車両塗装工程における乾燥時の熱を有効利用して、発泡する発泡接着材Xが、第1孔部41を通り、ガセット27とピラーレイン24とサイドパネルインナ22とに接着する第1はみ出し部X1を備えている。
つまり、加熱された発泡接着材により万一サイドパネルアウタ8に熱歪みが発生しても、第2はみ出し部X2のはみ出し端部を、上述の如く設定することにより、見栄えの低下を防止することができる。
さらに、図11に示すように、発泡接着材Xが、上述の第3孔部43を通り、ガセット27とピラーレイン24とサイドパネルアウタ8とに接着する第3はみ出し部X3を備えている。
なお、図3において、33はリフトゲート開口である。また、図中、矢印Fは車両の前方を示し、矢印Rは車両の後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
よって、部品点数を増加することなく、サイドパネルインナの内倒れを防止することができる。
また、車体後部にサイドパネルアウタ8を備え、上記外側補強部材(ガセット27)の上縁部27aの後端に第2孔部42が形成され、発泡接着材Xが、上記第2孔部42を通り、外側補強部材(ガセット27)とサイドパネルインナ22とサイドパネルアウタ8とに接着する第2はみ出し部X2を備えたものである(図13参照)。
さらに、上記第1孔部41が第2孔部42より大きくなるように形成されたものである(図8,図9参照)。
加えて、車両正面視で、上記第1孔部41の車幅方向内側の上下長さが、車幅方向外方側の上下長さよりも長くなるよう形成されたものである(図4参照)。
また、上記第1孔部41の車外側に、縁部が外側補強部材(ガセット27)とピラーレイン24とサイドパネルインナ22とで構成された第3孔部43が形成され、発泡接着材Xが、上記第3孔部43を通り、外側補強部材(ガセット27)とピラーレイン24とサイドパネルアウタ8とに接着する第3はみ出し部X3を備えたものである(図11参照)。
上述の第3孔部43の上部にはサイドウインド6が位置することが多く、上記構成によれば、サイドパネルアウタ8、第3はみ出し部X3を介して剛性部材であるサイドウインド6にも荷重を伝達することができ、これにより荷重分散効果をさらに高めることができる。
さらに、実施例で開示したように、サスペンションハウジング20の形成位置と対応して、サイドパネルインナ22の車幅方向外側とホイールハウスアウタ12との間にガセット27を設け、このガセット27の配設位置と内外方向で対応して、サイドパネルインナ22の車幅方向内側とホイールハウスインナ14との間に内側補強部材28を設けると、ガセット27と内側補強部材28との協働により、サイドパネルインナ22の内倒れをより一層確実に防止することができる。
この発明のピラー部は、実施例の後部ピラー部3に対応し、
以下同様に、
リヤホイールハウスは、ホイールハウス部7に対応し、
ピラーレインフォースメントは、ピラーレイン24に対応し、
サイドパネルインナのピラー部は、ピラーインナ23に対応し、
外側補強部材は、ガセット27に対応し、
外側補強部材の前縁部は、ガセット27の接合フランジ部27eに対応し、
外側補強部材の後縁部は、ガセット27の接合フランジ部27gに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
7…ホイールハウス部(リヤホイールハウス)
8…サイドパネルアウタ
22…サイドパネルインナ
23…ピラーインナ(サイドパネルインナのピラー部)
24…ピラーレイン(ピラーレインフォースメント)
24a…前縁部
24b…後縁部
24d…延長部
27…ガセット(外側補強部材)
27a…上縁部
27e…接合フランジ部(前縁部)
27g…接合フランジ部(後縁部)
29…閉断面部
30…基部
41…第1孔部
42…第2孔部
43…第3孔部
X…発泡接着材
X1…第1はみ出し部
X2…第2はみ出し部
X3…第3はみ出し部
Claims (5)
- 車体後部のサイドパネルインナに形成され、かつ、リヤホイールハウスの前側上部から上方へ延びるピラー部と、
上記ピラー部の車幅方向外側部分に接合されたピラーレインフォースメントと、
上記ピラー部の後方でサイドパネルインナの車幅方向外側部分とリヤホイールハウスとを連結する外側補強部材と、
を備えた車両の後部車体構造であって、
上記ピラーレインフォースメントの前縁部と後縁部とがそれぞれサイドパネルインナのピラー部に接合され、
上記ピラーレインフォースメントが外側補強部材まで後方に延長された延長部にて上記外側補強部材に接合され、
外側補強部材の上縁部と前縁部と後縁部とがそれぞれサイドパネルインナに接合されることによって閉断面部を形成し、
上記外側補強部材の上縁部の前端に、対応するサイドパネルインナとで囲繞された第1孔部が形成され、
上記外側補強部材とサイドパネルインナとで形成された閉断面部内に基部を有する発泡接着材が、
上記第1孔部を通り、外側補強部材とピラーレインフォースメントとサイドパネルインナとに接着する第1はみ出し部を備えた
車両の後部車体構造。 - 車体後部にサイドパネルアウタを備え、
上記外側補強部材の上縁部の後端に第2孔部が形成され、
発泡接着材が、上記第2孔部を通り、外側補強部材とサイドパネルインナとサイドパネルアウタとに接着する第2はみ出し部を備えた
請求項1記載の車両の後部車体構造。 - 上記第1孔部が第2孔部より大きくなるように形成された
請求項2記載の車両の後部車体構造。 - 車両正面視で、上記第1孔部の車幅方向内方側の上下長さが、車幅方向外方側の上下長さよりも長くなるよう形成された
請求項1〜3の何れか1項に記載の車両の後部車体構造。 - 上記第1孔部の車外側に、縁部が外側補強部材とピラーレインフォースメントとサイドパネルインナとで構成された第3孔部が形成され、
発泡接着材が、上記第3孔部を通り、外側補強部材とピラーレインフォースメントとサイドパネルアウタとに接着する第3はみ出し部を備えた
請求項1〜4の何れか1項に記載の車両の後部車体構造。
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