JP5993884B2 - プレート式熱交換器 - Google Patents

プレート式熱交換器 Download PDF

Info

Publication number
JP5993884B2
JP5993884B2 JP2014026410A JP2014026410A JP5993884B2 JP 5993884 B2 JP5993884 B2 JP 5993884B2 JP 2014026410 A JP2014026410 A JP 2014026410A JP 2014026410 A JP2014026410 A JP 2014026410A JP 5993884 B2 JP5993884 B2 JP 5993884B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchange
exchange medium
heat
transfer plate
heat transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014026410A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015152229A (ja
Inventor
左帆里 片島
左帆里 片島
田中 信雄
信雄 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hisaka Works Ltd
Original Assignee
Hisaka Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hisaka Works Ltd filed Critical Hisaka Works Ltd
Priority to JP2014026410A priority Critical patent/JP5993884B2/ja
Publication of JP2015152229A publication Critical patent/JP2015152229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5993884B2 publication Critical patent/JP5993884B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

本発明は、積層された複数枚の伝熱プレートを備えたプレート式熱交換器であって、各伝熱プレートを境にして熱交換媒体を流通させる第一流通空間と被熱交換媒体を流通させる第二流通空間とが交互に形成されたプレート式熱交換器に関する。
プレート式熱交換器は、冷媒などの熱交換媒体を流通させる第一流通空間と、水などの被熱交換媒体を流通させる第二流通空間とを有する。具体的には、プレート式熱交換器は、積層された複数枚の伝熱プレートを備える。そして、第一流通空間及び第二流通空間は、積層された複数枚の伝熱プレートのそれぞれを境にして交互に形成されている。これにより、この種のプレート式熱交換器は、第一流通空間に熱交換媒体を流通させつつ第二流通空間に被熱交換媒体を流通させることで、伝熱プレートを介して熱交換媒体と被熱交換媒体との間で熱交換(熱移動)させるようになっている。
そして、一台のプレート式熱交換器の熱交換性能では要求される熱交換性能が得られない場合、複数台のプレート式熱交換器を接続した熱交換系統が構築される。
かかる熱交換系統は、熱交換性能を切替え可能に構成される。具体的には、この種の熱交換系統は、複数台のプレート式熱交換器で熱交換媒体と被熱交換媒体とを熱交換させ、複数台のプレート式熱交換器に熱交換性能を発揮させる高性能状態と、高性能状態の時よりも少ない台数のプレート式熱交換器で熱交換媒体と被熱交換媒体とを熱交換させ、高性能状態の時よりも少ない台数のプレート式熱交換器に熱交換性能を発揮させる低性能状態とに切替え可能に構成される。
上記熱交換系統は、低性能状態において、少なくとも一台のプレート式熱交換器に熱交換性能を発揮させないようにすることで、高性能状態の時よりも少ない台数のプレート式熱交換器に熱交換性能を発揮させる。すなわち、少なくとも一台のプレート式熱交換器に対し、第一流通空間への熱交換媒体の流通を停止しつつ第二流通空間への被熱交換媒体の流通を続行することで、当該プレート式熱交換器による熱交換を停止するようになっている。
ところで、この種の熱交換系統は、複数台のプレート式熱交換器が直列又は並列に接続されて構築される。そのため、低性能状態にしたときに、圧力損失が大きくなったり、熱交換効率が悪くなったりするといった問題がある。
具体的には、複数台のプレート式熱交換器が直列に接続された熱交換系統は、流通させる一系統の流路であって、複数台のプレート式熱交換器の第二流通空間が連続した流路を有する。そのため、低性能状態において、熱交換に寄与しないプレート式熱交換器の第二流通空間にも被熱交換媒体が流通することになる。その結果、この種の熱交換系統では、圧力損失が大きくなってしまうといった問題がある。
これに対し、複数台のプレート式熱交換器が並列に接続された熱交換系統は、複数のプレート式熱交換器のそれぞれの第二流通空間が上流側及び下流側で合流した流路を有する。そのため、低性能状態において、熱交換に寄与しないプレート式熱交換器の第二流通空間を流通した被熱交換媒体は、熱交換性能を発揮したプレート式熱交換器の第二流通空間を流通してきた被熱交換媒体と合流することになる。
したがって、この種の熱交換系統では、低性能状態において、熱交換に寄与しないプレート式熱交換器の第二流通空間を流通してきた被熱交換媒体の熱影響を下流側で受けることを考慮し、熱交換性能を発揮するプレート式熱交換器で必要以上の熱交換性能を発揮(必要以上の冷却性能又は加熱性能を発揮)させる必要がある。その結果、この種の熱交換系統では、全体の熱交換効率が悪くなるといった問題がある。
そこで、上記問題を考慮し、高性能状態と低性能状態とに切替え可能なプレート式熱交換器が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
かかるプレート式熱交換器は、一対の第一流通空間と、一対の第一流通空間の間に配置された第二流通空間とによって構成される流路群を少なくとも一つ備える。
この種のプレート式熱交換器は、流路群を複数備える場合、各流路群が伝熱プレートの積層方向に並ぶように配置される。したがって、隣り合う流路群は、一対の第一流通空間のうちの一方の第一流通空間同士を隣接させて配置される。
かかるプレート式熱交換器は、高性能状態において、流路群を構成する一対の第一流通空間のそれぞれに熱交換媒体を流通させつつ第二流通空間に被熱交換媒体を流通させるようになっている。そして、該プレート式熱交換器は、低性能状態において、流路群を構成する一対の第一流通空間のうちの一方の第一流通空間のみに熱交換媒体を流通させつつ第二流通空間に被熱交換媒体を流通させるようになっている。
これにより、この種のプレート式熱交換器は、流路群を構成する一対の第一流通空間に対する熱交換媒体の流通パターンを変更し、第二流通空間を流通する被熱交換媒体との熱交換状態を維持しつつ、熱交換性能を変更できるようになっている。
また、この種のプレート式熱交換器は、高性能状態及び低性能状態のいずれにおいても、熱交換媒体と被熱交換媒体とを熱交換状態を維持し、自身の系内で熱交換を完了するため、上記熱交換系統のように圧力損失を増大(変動)させることがなく、また、熱交換効率の低下の原因となるムダな熱交換を行うことがないといった効果を奏するとされている。
特開平10−19482号公報
ところで、この種のプレート式熱交換器は、上述の如く、低性能状態において、流路群を構成する一対の第一流通空間のうちの一方の第一流通空間のみに熱交換媒体を流通させる。そのため、低性能状態において、第二流通空間を流通する被熱交換媒体は、一方の第一流通空間側のみで熱交換されることになり、効率的な熱交換が実現できてない。
そこで、本発明は、熱交換媒体によって熱交換される被熱交換媒体を異なる温度に変更可能とし、しかも、熱交換される被熱交換媒体に生じる圧力損失を抑え、より効率的に熱交換することができるようにしたプレート式熱交換器を提供することを課題とする。
本発明に係るプレート式熱交換器は、交互に積層された第一伝熱プレートと第二伝熱プレートとを備え、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートを境にして交互に形成された第一流通空間及び第二流通空間であって、熱交換媒体を流通させる第一流通空間及び被熱交換媒体を流通させる第二流通空間と、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの積層方向に延びる熱交換媒体流入路及び熱交換媒体流出路であって、第一流通空間に熱交換媒体を流出入させる熱交換媒体流入路及び熱交換媒体流出路と、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの積層方向に延びる被熱交換媒体流路であって、第二流通空間に熱交換媒体を流出入させる被熱交換媒体流入路及び被熱交換媒体流出路とを有し、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの少なくともいずれか一方は、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの積層方向と交差する方向で第一流通空間を第一領域と第二領域とに仕切る仕切部を備え、前記熱交換媒体流入路として、第一領域内に熱交換媒体としての第一熱交換媒体を流入させる第一熱交換媒体流入路と、第二領域に熱交換媒体としての第二熱交換媒体を流入させる第二熱交換媒体流入路とを有するとともに、前記熱交換媒体流出路として、第一領域内を流通した第一熱交換媒体を流出させる第一熱交換媒体流出路と、第二領域内を流通した第二熱交換媒体を流出させる第二熱交換媒体流出路とを有し、前記第二流通空間として前記第一流通空間を介して順々に並べる第一被熱交換媒体流通空間、第二被熱交換媒体流通空間、第三被熱交換媒体流通空間、第四被熱交換媒体流通空間を含み、該第二流通空間と前記第一流通空間とによって構成された流路群を少なくとも一つ以上含み、前記被熱交換媒体流路は、被熱交換媒体を前記第一被熱交換媒体流通空間内に流入させる第一分断路と、前記第一被熱交換媒体流通空間から前記第一領域を貫通して前記第二被熱交換媒体流通空間に到達する第二分断路と、前記第一被熱交換媒体流通空間から前記第二領域を貫通して前記第三被熱交換媒体流通空間に到達する第三分断路と、前記第二被熱交換媒体流通空間から前記第二領域を貫通して前記第四被熱交換媒体流通空間に到達する第四分断路と、前記第三被熱交換媒体流通空間から前記第一領域を貫通して前記第四被熱交換媒体流通空間に到達する第五分断路と、第四被熱交換媒体流通空間内の被熱交換媒体を流出させる第六分断路とを含んでいることを特徴とする。
このプレート式熱交換器によれば、熱交換媒体流入路及び熱交換媒体流出路によって熱交換媒体流通空間内を流通する熱交換媒体と、被熱交換媒体流路によって被熱交換媒体流通空間内を流通する被熱交換媒体とが、第一伝熱プレートと第二伝熱プレートを介して熱交換される。そして、熱交換媒体流通空間が仕切部によって第一領域と第二領域とに仕切られ、第一領域と第二領域とにそれぞれ第一熱交換媒体と第二熱交換媒体とが流通し、あるいは、第一領域又は第二領域のいずれかにのみ第一熱交換媒体又は第二熱交換媒体が流通する。第一熱交換媒体又は第二熱交換媒体のいずれか一方のみが流通したときは、第一熱交換媒体と第二熱交換媒体の両方が流通したときよりも、熱交換媒体の流量が減少するため、高性能状態から低性能状態に切り替えられる。
また、このプレート式熱交換器によれば、第一被熱交換媒体流通空間ないし第四被熱交換媒体流通空間のいずれも、一方側が第一領域に隣り合い、他方側が第二領域に隣り合う。そして、被熱交換媒体が第一被熱交換媒体流通空間内ないし第四被熱交換媒体流通空間内を異なる方向に流通する。
すなわち、第一分断路によって第一被熱交換媒体流通空間内に流入した被熱交換媒体は、第一被熱交換媒体流通空間内を第二分断路の方と第三分断路の方へ流通する。第一被熱交換媒体流通空間内から第二分断路へ流出した被熱交換媒体は、第二分断路によって第一流通空間の第一領域内に流入することなく第二被熱交換媒体流通空間内に流入する。この被熱交換媒体は、第二被熱交換媒体流通空間内を第二分断路から第四分断路の方へ流通する。この被熱交換媒体は、第四分断路によって第一流通空間の第二領域内に流入することなく第四被熱交換媒体流通空間内に流入する。
また、第一被熱交換媒体流通空間内で第三分断路の方に流通した被熱交換媒体は、第三分断路によって、第一流通空間の第二領域内に流入することなく第三被熱交換媒体流通空間内に流入する。この被熱交換媒体は、第三被熱交換媒体流通空間内を第三分断路から第五分断路の方へ流通する。この被熱交換媒体は、第五分断路によって第一流通空間の第一領域内に流入することなく第四被熱交換媒体流通空間内に流入する。
そして、第四分断路から第四被熱交換媒体流通空間内に流入した被熱交換媒体と、第五分断路から第四被熱交換媒体流通空間内に流入した被熱交換媒体は、第六分断路によって第四被熱交換媒体流通空間内から流出する。
以上のように、このプレート式熱交換器は、被熱交換媒体が第一被熱交換媒体流通空間ないし第四被熱交換媒体流通空間内を異なる方向に流通し、第一被熱交換媒体流通空間ないし第四被熱交換媒体流通空間の各間に隣り合った第一流通空間の第一領域内及び第二領域内を流通している熱交換媒体と効率的に熱交換される。
また、前記プレート式熱交換器の他態様として、前記第一伝熱プレート及び前記第二伝熱プレートは、長方形状に形成され、前記第一領域と第二領域とが第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向に横並びとされている構成を採用してもよい。
このプレート式熱交換器によれば、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートが長方形状に形成され、第一領域と第二領域とが第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向に横並びとされていることにより、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向が垂直方向と交差する方向に向くように配置され、プレート式熱交換器全体の嵩を低くすることができる。
この場合、前記第一熱交換媒体流入路及び前記第一熱交換媒体流出路は、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向と直交する方向に間隔をあけて設けられ、前記第二熱交換媒体流入路及び前記第二熱交換媒体流出路は、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向と直交する方向に間隔をあけて設けられていることが好ましい。
このプレート式熱交換器によれば、第一熱交換媒体及び第二熱交換媒体が液体からガス化したときに、上昇したガスを上側の第一熱交換媒体流出路又は第二熱交換媒体流出路、第一熱交換媒体流入路、第二熱交換媒体流入路から排出することができ、あるいは、第一熱交換媒体及び第二熱交換媒体が気体から液体に変化したときに、滴下した液体を下側の第一熱交換媒体流入路又は第二熱交換媒体流入路、第一熱交換媒体流出路、第二熱交換媒体流出路から排出することができる。
この場合、前記被熱交換媒体流路が第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向と直交する方向に間隔をあけて設けられ、前記被熱交換媒体流通空間内の空気を排出する排気孔を第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートに設けてもよい。
被熱交換媒体流路が第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向と直交する方向に間隔をあけて設けられることで、被熱交換媒体が被熱交換媒体流通空間内を斜め下方向に流通し、被熱交換媒体流通空間内に空気が残留しやすい領域が作られる場合がある。被熱交換媒体流通空間内に空気が残留していると、被熱交換媒体流通空間内での被熱交換媒体の流通量が減少し、熱交換効率が低下する。しかし、このプレート式熱交換器によれば、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートに排気孔が形成され、この排気孔から空気が排出されることで、被熱交換媒体流通空間内に空気が残留せず、被熱交換媒体を充満させ、熱交換の効率を上昇させることができる。
また、前記プレート式熱交換器のさらに異なる他態様として、前記第一伝熱プレート及び前記第二伝熱プレートは、長方形状に形成され、前記第一領域と第二領域とが第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向に縦並びとされている構成を採用してもよい。
このプレート式熱交換器によれば、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートが長方形状に形成され、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向が垂直方向を向くように配置することで、この長手方向と交差する方向の省スペース化を図ることができる。
この場合、前記第一熱交換媒体流入路及び前記第一熱交換媒体流出路は、前記第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向に間隔をあけて設けられ、前記第二熱交換媒体流入路及び前記第二熱交換媒体流出路は、前記第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向に間隔をあけて設けられている構成を採用してもよい。
このプレート式熱交換器によれば、第一熱交換媒体及び第二熱交換媒体がガス化したときに、上昇したガスを上側の第一熱交換媒体流出路又は第二熱交換媒体流出路、第一熱交換媒体流入路、第二熱交換媒体流入路から排出することができ、あるいは、第一熱交換媒体及び第二熱交換媒体が気体から液体に変化したときに、滴下した液体を下側の第一熱交換媒体流入路又は第二熱交換媒体流入路、第一熱交換媒体流出路、第二熱交換媒体流出路から排出することができる。
本発明によれば、熱交換媒体によって熱交換される被熱交換媒体を異なる温度に変更可能とし、しかも、熱交換される被熱交換媒体に生じる圧力損失を抑え、より効率的に熱交換することができるようにしたプレート式熱交換器を提供することができる。
図1は、本発明に係るプレート式熱交換器の第1の実施形態を示す分解斜視図である。 図2は、本発明に係るプレート式熱交換器の第1の実施形態を示す要部拡大分解斜視図である。 図3は、本発明に係るプレート式熱交換器の第1の実施形態の変形例を示す分解斜視図である。 図4は、本発明に係るプレート式熱交換器の第2の実施形態を示す分解斜視図である。 図5は、本発明に係るプレート式熱交換器の第2の実施形態を示す要部拡大分解斜視図である。
本発明に係るプレート式熱交換器の第1の実施形態について図1及び図2を参照しながら説明する。このプレート式熱交換器は、交互に積層された第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102を備えている。
そして、このプレート式熱交換器では、第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102を境にして第一流通空間10と第二流通空間30とが交互に形成されている。第一流通空間10内には、冷媒のような熱交換媒体(以下、「冷媒」という。)1,2が流通する。また、第二流通空間30内には、水のような被熱交換媒体(以下、「水」という。)3が流通する。
そして、このプレート式熱交換器は、冷媒1,2を第一流通空間10に流出入させる熱交換媒体流入路(以下、「冷媒流入路」という。)21a,22aと熱交換媒体流出路(以下、「冷媒流出路」という。)21b,22bとを第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102の積層方向に延びるように有している。
また、このプレート式熱交換器は、水3を第二流通空間30に流出入させる被熱交換媒体流路(以下、「水流路」という。)40を第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102の積層方向に延びるように有している。
そして、第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102は、平行な一対の側部と平行な一対の端部とを有する長方形状に形成されている。図2に示すように、以下、一方の側部を第一側部111といい、他方の側部を第二側部112という。また、一方の端部を第一端部121といい、他方の端部を第二端部122という。
そして、第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102の少なくともいずれか一方には、第一流通空間10を仕切る仕切部103が備えられる。仕切部103は、第一冷媒1が流通する第一領域11と、第二冷媒2が流通する第二領域12とに仕切るように突条によって設けられる。
図示した仕切部103は、第一伝熱プレート101の第一側部111の中心と第二側部112の中心を結ぶように縦方向に設けられている。したがって、仕切部103は、第一端部121及び第二端部122と平行に設けられ、第一領域11と第二領域12が横並びとされている。
また、第一伝熱プレート101と第二伝熱プレート102との間に形成される第二流通空間30としては、図1に示すように、第一流通空間10を介して順々に並べられる第一被熱交換媒体流通空間(以下、「第一水流通空間」という。)31、第二被熱交換媒体流通空間(以下、「第二水流通空間」という。)32、第三被熱交換媒体流通空間(以下、「第三水流通空間」という。)33、第四被熱交換媒体流通空間(以下、「第四水流通空間」という。)34を含んでいる。
この第一水流通空間31ないし第四水流通空間34と、この第一水流通空間31ないし第四水流通空間34の各間に介在する第一流通空間10とによって一つの流路群Bが構成される。そして、プレート式熱交換器は、一つ以上の流路群Bを第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102の積層方向に備えている(図1では一つの流路群Bのみ図示する。)。
そして、第一伝熱プレート101と第二伝熱プレート102には、第一側部111と第二側部112に沿って5か所ずつ開口部104が設けられている。隣り合った第一伝熱プレート101と第二伝熱プレート102の対向する開口部104の周囲が封止されることで、冷媒流入路21a,22a、冷媒流出路21b,22b、水流路40が形成される。
ただし、冷媒流入路21a,22aは、第一冷媒流入路21aと第二冷媒流入路22aとによって構成され、第一冷媒流入路21aによって第一領域11に第一冷媒1が流入し、第二冷媒流入路22aによって第二領域12に第二冷媒2が流入するように形成されている。
また、冷媒流出路21b,22bは、第一冷媒流出路21bと第二冷媒流出路22bとによって構成され、第一冷媒流出路21bによって第一領域11から第一冷媒1が流出し、第二冷媒流出路21bによって第二領域12から第二冷媒2が流出するように形成されている。
そして、第一冷媒流入路21aと第一冷媒流出路21bとは、第一側部111及び第2側部112と直交する方向、すなわち、第一端部121及び第二端部122と平行な方向に間隔をあけて設けられている。また、第二冷媒流入路22aと第二冷媒流出路21b,22bとは、第一側部111及び第2側部112と直交する方向、すなわち、第一端部121及び第二端部122と平行な方向に間隔をあけて設けられている。
第1の実施形態では、第一冷媒流入路21aが、第一側部111側で第一端部121と仕切部103の中間の第一領域11に形成される。第一冷媒流出路21bが第二側部112側で第一端部121と仕切部103の中間の第一領域11に形成される。第二冷媒流入路22aが、第一側部111側で第二端部122と仕切部103の中間の第二領域12に形成される。第二冷媒流出路22bが第二側部112側で第二端部122と仕切部103の中間の第二領域12に形成される。
したがって、第一冷媒1が第一領域11内を第一側部111側から第二側部112側へ上向きに流通する。また、第二冷媒2が第二領域12内を第一側部111側から第二側部112側へ上向きに流通する。また、第一流通空間10内が仕切部103によって仕切られることで、第一冷媒1が第二領域12内を流通することがなく、第二冷媒2が第一領域11内を流通することがない。
そして、水流路40は、第一分断路41ないし第六分断路46によって構成されている。第一分断路41は、水3を第一水流通空間31内に流入させるように形成される。第二分断路42は、第一水流通空間31から第一領域11を貫通して第二水流通空間32に到達するように形成される。第三分断路43は、第一水流通空間31から第二領域12を貫通して第三水流通空間33に到達するように形成される。
第四分断路44は、第二水流通空間32から第二領域12を貫通して第四水流通空間34に到達するように形成される。第五分断路45は、第三水流通区間33から第一領域11を貫通して第四水流通空間34に到達するように形成される。第六分断路46は、第四水流通空間34内の水3を流出させるように形成される。
さらに詳しく説明すると、第一分断路41は、第一側部111の中心で仕切部103を分断するように形成される。第二分断路42は、第二側部112と第一端部121との交点に形成される。第三分断路43は、第二側部112と第二端部122との交点に形成される。第四分断路44は、第一側部111と第二端部112との交点に形成される。第五分断路45は、第一側部111と第一端部121との交点に形成される。第六分断路46は、第二側部112の中心で仕切部103を分断するように形成される。
第1の実施形態のプレート式熱交換器は、以上のように構成される。そして、第1の実施形態では、第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102が第一端部121及び第二端部122を垂直方向として設置される。次に、このプレート式熱交換器を蒸発器として使用する場合について説明する。
通常の使用時においては(高性能状態)、液体の第一冷媒1が第一冷媒流入路21aから第一流通空間10の第一領域11内に流入し、液体の第二冷媒2が第二冷媒流入路22aから第一流通空間10の第二領域12内に流入する。第一冷媒1と第二冷媒2は、仕切部103によって混合されず、第一領域11内と第二領域12内とを上向きに流通する。そして、この第一冷媒1は、第一冷媒流出路21bから流出し、第二冷媒2は、第二冷媒流出路22bとから流出する。
また、水3が第一分断路41から第一水流通空間31内の第一側部111側の中心部に流入する。この水3は、第一水流通空間31内を第一端部121の方と第二端部122の方の両方に向かって流通し、第二分断路42と第三分断路43とから流出する。
第一水流通空間31から第二分断路42へ流出した水3は、第二水流通空間32内に流入する。この水3は、第二水流通空間32内を第一端部121側から第二端部122側へ流通し、第四分断路44から流出する。また、第一水流通空間31から第三分断路43へ流出した水3は、第三水流通空間33内に流入する。この水3は、第三水流通空間33内を第二端部122側から第一端部121側へ流通し、第五分断路45から流出する。
そして、第四分断路44へ流出した水3及び第五分断路45へ流出した水3は、第四水流通空間34内に流入する。この水3は、第四水流通空間34において、第二端部122側と第一端部121側とから第二側部112の中央部の方へ流通し、第六分断路46から流出する。
以上のように、水3が第一水流通空間31ないし第四水流通空間34において異なる斜め方向に流通する。そして、第一水流通空間31ないし第四水流通空間34の各間に挟まれた第一流通空間10の第一領域11内を第一冷媒1が上向きに流通し、第二領域12内を第二冷媒2が上向きに流通する。したがって、水3と第一冷媒1及び第二冷媒2とが第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102を介し、並行流となったり対向流となったりしながら熱交換される。すなわち、水3が第一冷媒1及び第二冷媒2によって冷却される。
そして、水3の冷却温度を上げたいときは(低性能状態)、第一冷媒1を第一領域11にのみ流通させ、あるいは、第二冷媒2を第二領域12にのみ流通させる。この場合は、第一冷媒1が第一領域11を流通するとともに、第二冷媒2が第二領域12を流通する場合よりも、第一冷媒1及び第二冷媒2の流量が半減することから、水3が冷却されにくくなる。したがって、第一領域11又は第二領域12にのみ第一冷媒1又は第二冷媒2が流通した場合は、第一冷媒1が第一領域11を流通し、第二冷媒2が第二領域12を流通していたときよりも水3の冷却温度が上げられる。
なお、液体の第一冷媒1及び第二冷媒2は、水3と熱交換されることで、ガスに変化する場合がある。この場合は、第一冷媒流出路21bと第二冷媒流出路22bが第一流通空間10の第一領域11と第二領域12の第二側部112側(上部)に形成されているため、上昇したガスがこの第一冷媒流出路21bと第二冷媒流出路22bから排出されやすくなっている。
次に、この第一の実施形態の変形例について図3を参照しながら説明する。この変形例の第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102は、排気孔106を備えている。このプレート式熱交換器は、第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102が長方形状に形成され、第一領域11と第二領域12とが横並びとされている。
そして、第二水流通空間32において、第二側部112の第一端部121側から第一側部111の第二端部122側に向かって(斜め下向きに)水3が流通する。したがって、第二水流通空間32の第二側部112の第二端部122側の部分に水3が流れず、この部分の空気6が排出されずに残留することがある。
また、第三水流通空間33において、第二側部112の第二端部122側から第一側部111の第一端部121側に向かって(斜め下向きに)水3が流通する。したがって、第三水流通空間33の第二側部112の第一端側の部分に水3が流れず、この部分の空気6が排出されずに残留することがある。
第二水流通空間32内や第三水流通空間33内に空気6が残留していると、水3の流通量が減少することから、熱交換の効率が低下し、また、第一冷媒1及び第二冷媒2と熱交換されない水3が凍結し、第一伝熱プレート101又は第二伝熱プレート102が割れることもある。そこで、第二水流通空間32内や第三水流通空間33内に残留している空気6を排出するための排気孔106が第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102の第二側部112部に設けられる。
空気6が残留しない第二流通空間30の部位や第一流通空間10において排気孔106が露出しないように排気孔106を囲むリング状のガスケット(図示せず)が第一伝熱プレート101と第二伝熱プレート102との間に挟まれるようにしてもよいし、排気孔106の内径が水3や第一冷媒1及び第二冷媒2を流出させない小径とすることで、ガスケットが備えられなくてもよい。
いずれにしても、第二水流通空間32の上部に残留した空気6や、第三水流通空間33の上部に残留した空気6は、隣り合った第一伝熱プレート101と第二伝熱プレート102に連通するように形成された排気孔106から第四水流通空間34の第二側部112へ移動し、第四水流通空間34の第六分断路46から排出される。したがって、このプレート式熱交換器は、第二水流通空間32の第二側部112側や第三水流通空間33の第二側部112側に空気6が残留しないようにすることができる。
次に、本発明に係るプレート式熱交換器の第2の実施形態について図4及び図5を参照しながら説明する。第2の実施形態のプレート式熱交換器も、第1の実施形態と同様、交互に積層された第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102を備えている。
そして、このプレート式熱交換器では、第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102を境にして冷媒1,2が流通する第一流通空間10と、水3が流通する第二流通空間30とが交互に形成されている。
そして、第2の実施形態のプレート式熱交換器も、冷媒流入路21a,22a、冷媒流出路21b,22b、水流路40を第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102の積層方向に延びるように有している。
そして、第一伝熱プレート101と第二伝熱プレート102は、平行な一対の側部と平行な一対の端部とを有する長方形状に形成されている。図5に示すように、以下、一方の側部を第一側部111といい、他方の側部を第二側部112という。また、一方の端部を第一端部121といい、他方の端部を第二端部122という。
そして、第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102の少なくともいずれか一方には、第一流通空間10を仕切る仕切部103が備えられる。仕切部103は、第一冷媒1が流通する第一領域11と、第二冷媒2が流通する第二領域12とに仕切るように突条によって設けられる。
図示した仕切部103は、第一伝熱プレート101の第一側部111の中心と第二側部112の中心を結ぶように設けられている。したがって、仕切部103は、第一端部121及び第二端部122と平行に設けられ、第一領域11と第二領域12が縦並びとされる。
また、第一伝熱プレート101と第二伝熱プレート102との間に形成される第二流通空間30としては、図4に示すように、第一流通空間10を介して順々に並べられる第一水流通空間31、第二水流通空間32、第三水流通空間33、第四水流通空間34を含んでいる。
この第一水流通空間31ないし第四水流通空間34と、この第一水流通空間31ないし第四水流通空間34の各間に介在する第一流通空間10とによって一つの流路群Bが構成される。そして、プレート式熱交換器は、一つ以上の流路群Bを第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102の積層方向に備えている(図面4では一つの流路群Bのみ図示する。)。
そして、第一伝熱プレート101と第二伝熱プレート102には、第一側部111と第二側部112に沿って3か所ずつ開口部104が設けられ、第一端部121と第二端部122の各中心を結ぶ中心線上に4か所の開口部104が設けられている。第一側部111と第二側部112の各中心に設けられた開口部104は、仕切部103の各端部を分断するように形成される。
また、第一端部121と第二端部122の各中心を結ぶ中心線上の開口部104は、第一領域11の第一端部121側と仕切部103側、そして、第二領域12の仕切部103側と第二端部122側とに設けられる。
そして、隣り合った第一伝熱プレート101と第二伝熱プレート102の対向する開口部104の周囲が封止されることで、冷媒流入路21a,22a、冷媒流出路21b,22b、水流路40が形成される。
ただし、冷媒流入路21a,22aは、第一冷媒流入路21aと第二冷媒流入路22aとによって構成され、第一冷媒流入路21aによって第一領域11に第一冷媒1が流入し、第二冷媒流入路22aによって第二領域12に第二冷媒2が流入するように形成されている。
また、冷媒流出路21b,22bは、第一冷媒流出路21bと第二冷媒流出路22bとによって構成され、第一冷媒流出路21bによって第一領域11から第一冷媒1が流出し、第二冷媒流出路22bによって第二領域12から第二冷媒2が流出するように形成されている。
第一冷媒流入路21aと第一冷媒流出路21bとは、第一側部111及び第二側部112と平行な方向に間隔をあけて設けられている。また、第二冷媒流入路22aと第二冷媒流出路22bとは、第一側部111及び第二側部112と平行な方向に間隔をあけて設けられている。第2の実施形態では、第一冷媒流入路21aが第一端部121側の中心に形成され、第一冷媒流出路21bが仕切部103側の中心に形成される。したがって、第一冷媒1が第一領域11内を第一端部121側から仕切部103側へ下向きに流通する。
また、第二冷媒流入路22aが第二端部122側の中心に形成され、第二冷媒流出路22bが仕切部103側の中心に形成される。したがって、第二冷媒2が第二領域12内を第二端部122側から仕切部103側へ上向きに流通する。また、第一流通空間10内が仕切部103によって仕切られることで、第一冷媒1が第二領域12内を流通することがなく、第二冷媒2が第一領域11内を流通することがない。
そして、水流路40は、第一分断路41ないし第六分断路46によって構成されている。第一分断路41は、水3を第一水流通空間31内に流入させるように形成される。第二分断路42は、第一水流通空間31から第一領域11を貫通して第二水流通空間32に到達するように形成される。第三分断路43は、第一水流通空間31から第二領域12を貫通して第三水流通空間33に到達するように形成される。
第四分断路44は、第二水流通空間32から第二領域12を貫通して第四水流通空間34に到達するように形成される。第五分断路45は、第三水流通空間33から第一領域11を貫通して第四水流通空間34に到達するように形成される。第六分断路46は、第四水流通空間34内の水3を流通させるように形成される。
さらに詳しく説明すると、第一分断路41は、第一側部111の中心で仕切部103を分断するように形成される。第二分断路42は、第二側部112と第一端部121との交点に形成される。第三分断路43は、第二側部112と第二端部122との交点に形成される。第四分断路44は、第一側部111と第二端部112との交点に形成される。第五分断路45は、第一側部111と第一端部121との交点に形成される。第六分断路46は、第二側部112の中心で仕切部103を分断するように形成される。
第2の実施形態のプレート式熱交換器は、以上のように構成される。そして、第2の実施形態では、第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102が第一側部111及び第二側部112を垂直方向として設置される。次に、このプレート式熱交換器を蒸発器として使用する場合について説明する。
通常の使用時においては(高性能状態)、液体の第一冷媒1が第一冷媒流入路21aから第一流通空間10の第一領域11内に流入し、液体の第二冷媒2が第二冷媒流入路22aから第一流通空間10の第二領域12内に流入する。第一冷媒1は、第一領域11内を下向きに流通し、第一冷媒流出路21bから流出する。第二冷媒2は、第二領域12内を上向きに流通し、第二冷媒流出路22bから流出する。第一冷媒1と第二冷媒2は、仕切部103によって混合しない。
また、水3が第一分断路41から第一水流通空間31の第一端部121側の中心部に流入する。この水3は、第一水流通空間31内を第一端部121の方と第二端部122の方の両方に向かって流通し、第二分断路42と第三分断路43とから流出する。
第一水流通空間31から第二分断路42へ流出した水3は、第二水流通空間32内に流入する。この水3は、第二水流通空間32内を第一端部121側から第二端部122側へ下向きに流通し、第四分断路44から流出する。また、第一水流通空間31から第三分断路43へ流出した水3は、第三水流通空間33内に流入する。この水3は、第三水流通空間33を第二端部122側から第一端部121側へ上向きに流通し、第五分断路45から流出する。
そして、第四分断路44へ流出した水3及び第五分断路45へ流出した水3は、第四水流通空間34内に流入する。この水3は、第四水流通空間34において、第二端部122側と第一端部121側とから第二側部112の中央部の方へ流通し、第六分断路46から流出する。
以上のように、水3が第一水流通空間31ないし第四水流通空間34において異なる斜め向きに流通する。そして、第一水流通空間31ないし第四水流通空間34の各間に挟まれた第一流通空間10の第一領域11内を第一冷媒1が下向きに流通し、第二領域12内を第二冷媒2が上向きに流通する。したがって、水3と第一冷媒1及び第二冷媒2とが第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102を介し、並行流となったり対向流となったりしながら熱交換される。すなわち、水3が第一冷媒1及び第二冷媒2によって冷却される。
そして、水3の冷却温度を上げたいときは(低性能状態)、第一冷媒1を第一領域11にのみ流通させ、あるいは、第二冷媒2を第二領域12にのみ流通させる。この場合は、第一冷媒1が第一領域11を流通するとともに、第二冷媒2が第二領域12を流通した場合よりも水3の冷却温度が上げられる。
なお、液体の第一冷媒1及び第二冷媒2は、水3と熱交換されることで、ガスに変化する場合がある。この場合は、第一冷媒流出路21bが第一領域11の第一端部121側(上部)に形成され、また、第二冷媒流出路22bが第二領域12の仕切部103側(上部)に形成されているため、上昇したガスがこの第一冷媒流出路21bと第二冷媒流出路22bとから排出されやすくなっている。
本発明は、上記実施形態に限定することなく、種々変更することができる。例えば、上記実施形態では、プレート式熱交換器を蒸発器として使用した。しかし、このプレート式熱交換器は、凝縮器としても使用することができる。凝縮器として使用する場合の冷媒は、ガスが流入し、液体が流出するため、液体が第一流通空間10の下部に滴下する。しかし、第一冷媒流出路21bと第二冷媒流出路22bが第一流通空間10の第一領域11と第二領域12の下部に形成されているため、液体が第一流通空間10の下部に貯留することはない。
また、第1の実施形態において説明したプレート式熱交換器においては、第一冷媒1及び第二冷媒2がそれぞれ第一流通空間10の第一領域11内及び第二領域12内を上向きに流通した。しかし、第一冷媒1及び第二冷媒2は、それぞれ第一領域11及び第二領域12内を下向きに流通してもよいし、いずれか一方が上向きに流通し、他方が下向きに流通してもよい。
また、第2の実施形態において説明したプレート式熱交換器においては、第一冷媒1が第一流通空間10の第一領域11内を下向きに流通し、第二冷媒2が第一流通空間10の第二領域12内を上向きに流通した。しかし、第一冷媒1が第一領域11内を上向きに流通し、第二冷媒2が下向きに流通してもよいし、第一冷媒1と第二冷媒2がともに下向きに流通し、逆に上向きに流通してもよい。
さらに、第1の実施形態及び第2の実施形態において説明したプレート式熱交換器は、第一伝熱プレート101及び第二伝熱プレート102の隅部に開口部104を設けた。しかし、開口部104は、中心寄りに偏心させてもよい。また、第1の実施形態及び第2の実施形態において説明した仕切部103は、中心線に設けたが、中心線より片方に偏心した位置に設けてもよい。こうすることで、第一領域11の大きさと第二領域12の大きさが異なり、水3の冷却温度を3種類にすることができる。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態において説明したプレート式熱交換器では、熱交換媒体として冷媒を使用し、被熱交換媒体として水を使用した。しかし、熱交換媒体として蒸気や温水などを使用してもよい。
1………第一熱交換媒体(第一冷媒)
2………第二熱交換媒体(第二冷媒)
3………被熱交換媒体(水)
6………空気
10……熱交換媒体流通空間
11……第一領域
12……第二領域
21a…第一熱交換媒体流入路(第一冷媒流入路)
21b…第一熱交換媒体流出路(第一冷媒流出路)
22a…第二熱交換媒体流入路(第二冷媒流入路)
22b…第二熱交換媒体流出路(第二冷媒流出路)
30……被熱交換媒体流通空間(水流通空間)
31……第一被熱交換媒体流通空間(第一水流通空間)
32……第二被熱交換媒体流通空間(第二水流通空間)
33……第三被熱交換媒体流通空間(第三水流通空間)
34……第四被熱交換媒体流通空間(第四水流通空間)
40……被熱交換媒体流路(水流路)
41……第一分断路
42……第二分断路
43……第三分断路
44……第四分断路
45……第五分断路
46……第六分断路
101…第一伝熱プレート
102…第二伝熱プレート
103…仕切部
104…開口部
106…排気孔
B………流路群

Claims (6)

  1. 交互に積層された第一伝熱プレートと第二伝熱プレートとを備え、
    第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートを境にして交互に形成された第一流通空間及び第二流通空間であって、熱交換媒体を流通させる第一流通空間及び被熱交換媒体を流通させる第二流通空間と、
    第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの積層方向に延びる熱交換媒体流入路及び熱交換媒体流出路であって、第一流通空間に熱交換媒体を流出入させる熱交換媒体流入路及び熱交換媒体流出路と、
    第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの積層方向に延びる被熱交換媒体流路であって、第二流通空間に熱交換媒体を流出入させる被熱交換媒体流入路及び被熱交換媒体流出路とを有し、
    第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの少なくともいずれか一方は、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの積層方向と交差する方向で第一流通空間を第一領域と第二領域とに仕切る仕切部を備え、
    前記熱交換媒体流入路として、第一領域内に熱交換媒体としての第一熱交換媒体を流入させる第一熱交換媒体流入路と、第二領域に熱交換媒体としての第二熱交換媒体を流入させる第二熱交換媒体流入路とを有するとともに、
    前記熱交換媒体流出路として、第一領域内を流通した第一熱交換媒体を流出させる第一熱交換媒体流出路と、第二領域内を流通した第二熱交換媒体を流出させる第二熱交換媒体流出路とを有し、
    前記第二流通空間として前記第一流通空間を介して順々に並べる第一被熱交換媒体流通空間、第二被熱交換媒体流通空間、第三被熱交換媒体流通空間、第四被熱交換媒体流通空間を含み、該第二流通空間と前記第一流通空間とによって構成された流路群を少なくとも一つ以上含み、
    前記被熱交換媒体流路は、被熱交換媒体を前記第一被熱交換媒体流通空間内に流入させる第一分断路と、前記第一被熱交換媒体流通空間から前記第一領域を貫通して前記第二被熱交換媒体流通空間に到達する第二分断路と、前記第一被熱交換媒体流通空間から前記第二領域を貫通して前記第三被熱交換媒体流通空間に到達する第三分断路と、前記第二被熱交換媒体流通空間から前記第二領域を貫通して前記第四被熱交換媒体流通空間に到達する第四分断路と、前記第三被熱交換媒体流通空間から前記第一領域を貫通して前記第四被熱交換媒体流通空間に到達する第五分断路と、第四被熱交換媒体流通空間内の被熱交換媒体を流出させる第六分断路とを含んでいることを特徴とするプレート式熱交換器。
  2. 前記第一伝熱プレート及び前記第二伝熱プレートは、長方形状に形成され、前記第一領域と第二領域とが第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向に横並びとされていることを特徴とする請求項1に記載のプレート式熱交換器。
  3. 前記第一熱交換媒体流入路及び前記第一熱交換媒体流出路は、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向と直交する方向に間隔をあけて設けられ、前記第二熱交換媒体流入路及び前記第二熱交換媒体流出路は、第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向と直交する方向に間隔をあけて設けられていることを特徴とする請求項に記載のプレート式熱交換器。
  4. 前記被熱交換媒体流路が第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向と直交する方向に間隔をあけて設けられ、前記被熱交換媒体流通空間内の空気を排出する排気孔を第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートに設けたことを特徴とする請求項又はに記載のプレート式熱交換器。
  5. 前記第一伝熱プレート及び前記第二伝熱プレートは、長方形状に形成され、前記第一領域と第二領域とが第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向に縦並びとされていることを特徴とする請求項1に記載のプレート式熱交換器。
  6. 前記第一熱交換媒体流入路及び前記第一熱交換媒体流出路は、前記第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向に間隔をあけて設けられ、前記第二熱交換媒体流入路及び前記第二熱交換媒体流出路は、前記第一伝熱プレート及び第二伝熱プレートの長手方向に間隔をあけて設けられていることを特徴とする請求項に記載のプレート式熱交換器。
JP2014026410A 2014-02-14 2014-02-14 プレート式熱交換器 Expired - Fee Related JP5993884B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014026410A JP5993884B2 (ja) 2014-02-14 2014-02-14 プレート式熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014026410A JP5993884B2 (ja) 2014-02-14 2014-02-14 プレート式熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015152229A JP2015152229A (ja) 2015-08-24
JP5993884B2 true JP5993884B2 (ja) 2016-09-14

Family

ID=53894689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014026410A Expired - Fee Related JP5993884B2 (ja) 2014-02-14 2014-02-14 プレート式熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5993884B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102288882B1 (ko) * 2019-07-19 2021-08-12 현대위아(주) 통합 열관리용 칠러 및 이를 포함한 통합 열관리 모듈
JP2023051241A (ja) * 2021-09-30 2023-04-11 ダイキン工業株式会社 熱交換器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5073254A (ja) * 1973-11-01 1975-06-17
JPS5332380Y2 (ja) * 1974-05-11 1978-08-11
JPH0633971B2 (ja) * 1988-03-30 1994-05-02 株式会社日阪製作所 プレート式熱交換器
JP3097575B2 (ja) * 1996-11-06 2000-10-10 ダイキン工業株式会社 プレート式熱交換器
JP2007178100A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Hisaka Works Ltd プレート式熱交換器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015152229A (ja) 2015-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7406998B2 (en) Heat storing device
JP5882179B2 (ja) 外部マニホルドを備えた内部熱交換器
JP5100860B2 (ja) プレート式熱交換器
JP6578964B2 (ja) 積層型熱交換器
JP2006010130A (ja) 多流体熱交換器
JP5993884B2 (ja) プレート式熱交換器
JP6177459B1 (ja) プレート式熱交換器および冷凍サイクル装置
JP6578980B2 (ja) 積層型熱交換器
JP5264792B2 (ja) プレート式熱交換器
JP6306901B2 (ja) プレート式熱交換器
CA3111906A1 (en) A plate heat exchanger arrangement
KR20100122263A (ko) 판형 열교환기
JP5411304B2 (ja) プレート式熱交換器
US20190120572A1 (en) Heat exchanger made of plastic material and vehicle comprising this heat exchanger
JP5519353B2 (ja) ヒートシンク
JP4874365B2 (ja) プレート式熱交換器及びその熱交換器を用いた冷凍サイクル装置
JP6281422B2 (ja) 積層型熱交換器
JP2007178100A (ja) プレート式熱交換器
CN216620274U (zh) 换热器和空调器
JP5933605B2 (ja) プレート式熱交換器
JP6268045B2 (ja) プレート式熱交換器
JP5818396B2 (ja) プレート式熱交換器
CN219572764U (zh) 钎焊换热器
JP5855467B2 (ja) 熱交換器
JP2018091495A (ja) プレート式熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160805

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5993884

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees