JP5987782B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換回路を構成する主回路部と、該主回路部に電気的に接続したノイズフィルタとを備える電力変換装置に関する。
例えば直流電圧を昇圧したり降圧したりする電力変換装置として、ノイズ電流を除去するためのノイズフィルタを備えるものがある(下記特許文献1参照)。ノイズフィルタは、電力変換回路を構成する主回路部と入力端子との間や、主回路部と出力端子との間に設けられている。ノイズフィルタは、外部機器から発生し入力端子を介して主回路部に混入するノイズ電流や、主回路部から発生し出力端子を介して外部に漏出するノイズ電流を除去する。
ノイズフィルタは、コイルやコンデンサ等の電子部品と、配線とから構成されている。また、主回路部は、トランスやスイッチング素子等からなる。電力変換装置を稼働すると、主回路部のトランス等から交流磁界が発生する。この交流磁界がノイズフィルタの配線等に鎖交すると、新たにノイズ電流が誘起されることがある。そのため、上記電力変換装置では、主回路部とノイズフィルタとにそれぞれカバーを取り付け、このカバーによって、主回路部から発生した交流磁界を遮蔽している。これにより、主回路部の交流磁界がノイズフィルタの配線等に鎖交して、ノイズ電流が誘起されることを抑制している。
特開2006−180578号公報
しかしながら、上記電力変換装置では、ノイズフィルタから発生するノイズ電流を十分に低減できないという問題がある。すなわち、上記電力変換装置には、主回路部とノイズフィルタとを電気的に接続する部位(接続部)があるため、カバーに、上記接続部を通す貫通部が必要となる。そのため、主回路部の交流磁界が貫通部から漏れてノイズフィルタの配線等に鎖交することがある。これにより、ノイズフィルタに大きなノイズ電流が誘起される場合がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、ノイズフィルタに誘起されるノイズ電流を低減できる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の第1の態様は、電力変換回路を構成する主回路部と、
外部機器に接続するための外部端子と、
上記主回路部と上記外部端子との間において直流電流が流れる経路をなすと共に、上記直流電流に混入したノイズ電流を除去するノイズフィルタと、
上記主回路部及び上記ノイズフィルタをそれぞれ収容するケースとを備え、
上記ノイズフィルタは、上記主回路部から上記外部端子までの電流経路となる配線部と、該配線部に接続したコンデンサと、磁性体からなり上記配線部の一部を取り囲むコアとを有し、
上記ケースは、該ケースの底面から立設し、上記主回路部と上記ノイズフィルタとを区画すると共に、上記主回路部から放射される交流磁界を遮蔽する遮蔽壁を有し、
該遮蔽壁には、該遮蔽壁の厚さ方向に貫通した貫通部を形成してあり、上記主回路部と上記ノイズフィルタとを電気的に接続する接続部が上記貫通部を通過しており、
該貫通部に対して、上記厚さ方向に隣り合う位置に、上記コアを配置してあり、
上記ノイズフィルタは2つの上記コアを備え、該2つのコアのうち一方の上記コアを、上記貫通部に対して上記厚さ方向に隣り合う位置に配置すると共に、他方の上記コアを、上記一方のコアと上記外部端子との間の位置に配置してあり、
上記底面の法線方向から見たときに、上記2つのコアはそれぞれ長方形状を呈しており、上記一方のコアの長辺は上記遮蔽壁の主面に平行であり、上記他方のコアの長辺は上記遮蔽壁の上記主面に直交していることを特徴とする電力変換装置にある。
また、本発明の第2の態様は、電力変換回路を構成する主回路部と、
外部機器に接続するための外部端子と、
上記主回路部と上記外部端子との間において直流電流が流れる経路をなすと共に、上記直流電流に混入したノイズ電流を除去するノイズフィルタと、
上記主回路部及び上記ノイズフィルタをそれぞれ収容するケースとを備え、
上記ノイズフィルタは、上記主回路部から上記外部端子までの電流経路となる配線部と、該配線部に接続したコンデンサと、磁性体からなり上記配線部の一部を取り囲むコアとを有し、
上記ケースは、該ケースの底面から立設し、上記主回路部と上記ノイズフィルタとを区画すると共に、上記主回路部から放射される交流磁界を遮蔽する遮蔽壁を有し、
該遮蔽壁には、該遮蔽壁の厚さ方向に貫通した貫通部を形成してあり、上記主回路部と上記ノイズフィルタとを電気的に接続する接続部が上記貫通部を通過しており、
該貫通部に対して、上記厚さ方向に隣り合う位置に、上記コアを配置してあり、
上記ノイズフィルタは2つの上記コアを備え、該2つのコアのうち一方の上記コアを、上記貫通部に対して上記厚さ方向に隣り合う位置に配置すると共に、他方の上記コアを、上記一方のコアと上記外部端子との間の位置に配置してあり、
上記2つのコアは、上記配線部が通る窓部をそれぞれ有し、上記一方のコアの上記窓部は上記厚さ方向に貫通し、上記他方のコアの上記窓部は、上記底面の法線方向と上記厚さ方向との双方に直交する方向に貫通していることを特徴とする電力変換装置にある。
また、本発明の第3の態様は、電力変換回路を構成する主回路部と、
外部機器に接続するための外部端子と、
上記主回路部と上記外部端子との間において直流電流が流れる経路をなすと共に、上記直流電流に混入したノイズ電流を除去するノイズフィルタと、
上記主回路部及び上記ノイズフィルタをそれぞれ収容するケースとを備え、
上記ノイズフィルタは、上記主回路部から上記外部端子までの電流経路となる配線部と、該配線部に接続したコンデンサと、磁性体からなり上記配線部の一部を取り囲むコアとを有し、
上記ケースは、該ケースの底面から立設し、上記主回路部と上記ノイズフィルタとを区画すると共に、上記主回路部から放射される交流磁界を遮蔽する遮蔽壁を有し、
該遮蔽壁には、該遮蔽壁の厚さ方向に貫通した貫通部を形成してあり、上記主回路部上記ノイズフィルタとを電気的に接続する接続部が上記貫通部を通過しており、
該貫通部に対して、上記厚さ方向に隣り合う位置に、上記コアを配置してあり、
上記ノイズフィルタは2つの上記コアを備え、該2つのコアのうち一方の上記コアを、上記貫通部に対して上記厚さ方向に隣り合う位置に配置すると共に、他方の上記コアを、上記一方のコアと上記外部端子との間の位置に配置してあり、
上記配線部は、上記主回路部から上記厚さ方向に延び上記一方のコアを貫通する第1部分と、該第1部分に連なり、上記底面の法線方向と上記厚さ方向との双方に直交する方向に延出すると共に上記他方のコアを貫通する第2部分とを有することを特徴とする電力変換装置にある。
また、本発明の第4の態様は、電力変換回路を構成する主回路部と、
外部機器に接続するための外部端子と、
上記主回路部と上記外部端子との間において直流電流が流れる経路をなすと共に、上記直流電流に混入したノイズ電流を除去するノイズフィルタと、
上記主回路部及び上記ノイズフィルタをそれぞれ収容するケースとを備え、
上記ノイズフィルタは、上記主回路部から上記外部端子までの電流経路となる配線部と、該配線部に接続したコンデンサと、磁性体からなり上記配線部の一部を取り囲むコアとを有し、
上記ケースは、該ケースの底面から立設し、上記主回路部と上記ノイズフィルタとを区画すると共に、上記主回路部から放射される交流磁界を遮蔽する遮蔽壁を有し、
該遮蔽壁には、該遮蔽壁の厚さ方向に貫通した貫通部を形成してあり、上記主回路部と上記ノイズフィルタとを電気的に接続する接続部が上記貫通部を通過しており、
該貫通部に対して、上記厚さ方向に隣り合う位置に、上記コアを配置してあり、
上記コンデンサに流れる上記ノイズ電流と、上記配線部のうち上記コンデンサに隣り合う部位を流れる上記ノイズ電流とは、互いに平行であり、かつ同一方向に流れるよう構成されていることを特徴とする電力変換装にある。
上記電力変換装置においては、ケースに、上記交流磁界を遮蔽するための遮蔽壁を形成してある。この遮蔽壁に、上記接続部が通過する貫通部を形成してある。そして、この貫通部に対して、上記厚さ方向に隣り合う位置に、上記コアを配置してある。
そのため、主回路部から発生し貫通部を通ってノイズフィルタ側へ漏れた交流磁界を、コアによって遮蔽することができる。つまり、上記交流磁界の磁束がコアに鎖交すると、コアに、この磁束を打ち消す磁束が生じるように渦電流が流れる。そのため、貫通部から漏れた磁束をコアによって効果的に遮蔽できる。したがって、ノイズフィルタの配線部やコンデンサに鎖交する交流磁界の量を低減でき、ノイズフィルタに誘起されるノイズ電流の量を低減することが可能になる。また、上記遮蔽壁と上記接続部との絶縁を充分に確保したり、ケースの製造性を向上させたりするために、貫通部は大きめに形成する必要があるが、この場合でも、コアによって、磁束を効果的に遮蔽することができる。そのため、ノイズフィルタに誘起されるノイズ電流を効果的に低減できる。
以上のごとく、本発明によれば、ノイズフィルタに誘起されるノイズ電流を低減できる電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の部分平面図。 図1の要部拡大図。 実施例1における、電力変換装置の回路図。 実施例1における、電力変換装置の全体斜視図。 図2のV矢視図。 図2のVI-VI断面図。 図2のVII-VII断面図。 実施例1における、ノイズフィルタの部分斜視図。 実施例1における、配線部とコンデンサに流れるノイズ電流の向きを説明するための概念図。 図9とは、ノイズ電流の向きが逆になった瞬間の概念図。 比較例における、配線部とコンデンサに流れる電流の向きを説明するための概念図。
上記電力変換装置において、上記ノイズフィルタは2つの上記コアを備え、該2つのコアのうち一方の上記コアを、上記貫通部に対して上記厚さ方向に隣り合う位置に配置すると共に、他方の上記コアを、上記一方のコアと上記外部端子との間の位置に配置してあることが好ましい。
この場合には、貫通部から漏れ、上記一方のコアによって完全に遮蔽できなかった交流磁界を、他方のコアによって遮蔽することができる。そのため、外部端子にノイズ電流が混入することを、より効果的に抑制することができる。
また、上記底面の法線方向から見たときに、上記2つのコアはそれぞれ長方形状を呈しており、上記一方のコアの長辺は上記遮蔽壁の主面に平行であり、上記他方のコアの長辺は上記遮蔽壁の上記主面に直交していることが好ましい。
この場合には、コアの上記長辺を含む広い面を、交流磁界に向けることができるため、交流磁界をより効果的に遮蔽することができる。そのため、ノイズフィルタに誘起されるノイズ電流の量を低減することができる。
なお、上記「主面」とは、遮蔽壁の面のうち最も面積が大きい面を意味する。
(実施例1)
上記電力変換装置に係る実施例について、図1〜図10を用いて説明する。図1、図2に示すごとく、本例の電力変換装置1は、電力変換回路を構成する主回路部2と、外部機器に接続するための外部端子11と、ノイズフィルタ3と、ケース6とを備える。
ノイズフィルタ3は、主回路部2と外部端子11との間において直流電流が流れる経路をなすと共に、直流電流に混入したノイズ電流を除去する。
主回路部2及びノイズフィルタ3は、それぞれケース6に収容されている。
ノイズフィルタ3は、配線部30と、コンデンサ5と、コア4とを有する。配線部30は、主回路部2から外部端子11までの電流経路となる。コンデンサ5は、配線部30に接続されている。コア4は、磁性体からなり、配線部30の一部を取り囲んでいる。
ケース6には、遮蔽壁61を形成してある。遮蔽壁61は、ケース6の底面60から立設し、主回路部2とノイズフィルタ3とを区画している。また、遮蔽壁61は、主回路部2から放射される交流磁界を遮蔽する。
遮蔽壁61には、遮蔽壁61の厚さ方向(X方向)に貫通した貫通部62を形成してある。主回路部2とノイズフィルタ3とを電気的に接続する接続部12が、貫通部62を通過している。
貫通部62に対して、X方向に隣り合う位置に、コア4を配置してある。
本例の電力変換装置1は、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載するための、車載用電力変換装置である。また、図3に示すごとく、本例の電力変換装置1は、高圧直流電源71の直流電圧を降圧して低圧直流電源72を充電するためのDC−DCコンバータである。
図3に示すごとく、本例の電力変換装置1は、外部端子11として、出力端子11aと入力端子11bとを備える。本例では、ノイズフィルタ3を出力端子11a側に設けてあり、入力端子11b側にはノイズフィルタ3を設けていない。ノイズフィルタ3は、2つのコア4と、2つのコンデンサ5とを備える。また、本例の主回路部2は、トランス20と、ダイオードD1,D2と、スイッチング素子Q1,Q2と、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2とを備える。
図4に示すごとく、ケース6は、電子部品を搭載する底壁69(図5参照)と、該底壁69から立設する側壁63と、該側壁63に取り付けられる蓋部64とを備える。側壁63には開口部630を形成してあり、この開口部630から外部端子11がケース外に突出している。ケース6はグランドに接続している。ケース6はアルミニウム等の金属からなる。
図1に示すごとく、主回路部2のトランス20は、2本の一次コイル21(21a,21b)と、2本の二次コイル22(22a,22b)を備える。二次コイル22は、ケース6の底面60から、該底面60の法線方向(Z方向)に突出している。主回路部2では、二次コイル22a,22bに流れる二次電流を2つのダイオードD1,D2によって整流し、直流電流にしている。直流電流は、バスバー200を流れてノイズフィルタ3を通過し、出力端子11aから出力される。直流電流には、リップル等の伝導ノイズ電流が含まれるため、ノイズフィルタ3を使って、この伝導ノイズ電流を除去している。
トランス20の一次コイル21及び二次コイル22には交流電流が流れる。そのため、これら一次コイル21及び二次コイル22の周囲には交流磁界が発生する。この交流磁界を遮蔽壁61によって遮蔽し、ノイズフィルタ3に大きなノイズ電流が誘導されることを抑制している。
図2に示すごとく、遮蔽壁61には貫通部62を形成してあり、主回路部2とノイズフィルタ3とを接続する接続部12が、この貫通部62を通過している。
ノイズフィルタ3の配線部30はバスバーからなる。配線部30には、フェライト等の磁性体からなる2つのコア4(4a,4b)を取り付けてある。このコア4によって、配線部30のうちコア4に囲まれた部位31のインダクタンスLを高めている。この部位31が、図3のコイル310に相当する。
また、図2に示すごとく、配線部30には2つのコンデンサ5a,5bを取り付けてある。個々のコンデンサ5a,5bの一方の端子52は配線部30に接続し、他方の端子53はケース6、すなわちグランドに接続している。上記コア4によって除去しきれなかった伝導ノイズ電流を、コンデンサ5a,5bを介してグランドに流すようにしてある。
図5に示すごとく、貫通部62は、Z方向における蓋部64側に解放した形状をしている。主回路部2側から貫通部62をX方向に見ると、2つのコア4a,4bのうち一方のコア4aを視認できる。図6に示すごとく、コア4aは、互いに組み合わされた2つのコア片41,42からなる。コア4aには、配線部30が通過する挿通孔43が形成されている。なお、他方のコア4b(図2参照)も同様の構造になっている。2つのコア4a,4bは、ホルダー13によってケース6に固定されている。
図5に示すごとく、主回路部2から発生した交流磁界の磁束Φ1が貫通部62を通って、ノイズフィルタ3側に漏れることがある。磁束Φ1がコア4aに鎖交すると、コア4aに、上記磁束Φ1を打ち消す磁束Φ2が発生するように、渦電流iが流れる。そのため、上記磁束Φ1が遮蔽される。
また、図7、図8に示すごとく、コンデンサ5aは、コンデンサ素子50と、該コンデンサ素子50を封止する封止部51と、コンデンサ素子50に接続した2つの端子52,53とを備える。2つの端子52,53のうち一方の端子52を、配線部30の一部に重ね合わせ、ボルト14aを使ってこれらを締結している。また、ケース6には、底面60からZ方向に立設するボス65を形成してある。コンデンサ5aの他方の端子53をボス65の端面650上に配置し、ボルト14bを使って締結してある。
なお、他方のコンデンサ5bも、一方のコンデンサ5aと同様の構造をしている。
一方、図2に示すごとく、ケース6内の、側壁63と遮蔽壁61とによって囲まれる空間が、ノイズフィルタ3を収容するためのフィルタ収容空間Sとなっている。フィルタ収容空間Sは、Z方向から見たときに、Z方向とX方向との双方に直交する方向(Y方向)に長い長方形状を呈している。
貫通部62は、遮蔽壁61の、Y方向における一方側に形成されており、上記開口部630は、側壁63の、Y方向における他方側に形成されている。つまり、開口部630を、貫通部62からなるべく離れた位置に形成してある。
また、ノイズフィルタ3の配線部30は、主回路部2(図1参照)に接続しX方向に延びる第1部分30aと、該第1部分30aに連なりY方向に延びる第2部分30bとを有する。第1部分30aは、一方のコア4aを貫通している。また、第2部分30bは、他方のコア4bを貫通している。
Z方向から見たときに、2つのコア4a,4bは、それぞれ長方形状を呈する。一方のコア4aの長辺48は、遮蔽壁61の主面610に平行である。一方のコア4aは、遮蔽壁61に対して、隙間d1をおいて配されている。上記長辺48のY方向長さは、貫通部62のY方向長さよりも長い。また、図5に示すごとく、コア4aのZ方向長さH1は、底面60から蓋部64までの距離H2よりも僅かに短い。本例では、H1>H2×0.8を満たすようにしている。これにより、Z方向における蓋部64とコア4aとの間の隙間を小さくし、この隙間から漏れる磁束を低減して、ノイズフィルタ3へのノイズ誘導を抑制している。
また、図2に示すごとく、Z方向から見たときに、他方のコア4bの長辺49は、遮蔽壁61の主面610に直交している。長辺49のX方向長さL1は、フィルタ収容空間SのX方向長さL2よりも僅かに短い。本例では、L1>L2×0.7を満たすようにしてある。これにより、コア4bと遮蔽壁61との間の隙間、及びコア4bと側壁63との間の隙間を小さくし、これらの隙間から漏れる磁束を低減して、出力端子11aへのノイズ誘導を抑制している。
また、2つのコア4a,4bは、配線部30が通る窓部450(図5、図8参照)をそれぞれ有する。図2に示すごとく、一方のコア4aの窓部450はX方向に貫通している。また、他方のコア(4b)の窓部450は、Y方向に貫通している。
2つのコンデンサ5a,5bのうち一方のコンデンサ5aは、Y方向における、貫通部62を形成した側(一方側)に配されている。また、他方のコンデンサ5bは、Y方向における、開口部630を形成した側(他方側)に配されている。一方のコンデンサ5aは、配線部30の第2部分30bに対して、X方向において遮蔽壁61から遠い側に設けられている。他方のコンデンサ5bは、上記第2部分30bよりも、X方向において遮蔽壁61に近い側に設けられている。
上述したように、本例では、配線部30に流れるノイズ電流を、コンデンサ5を介してケース6(グランド)に流している。図2に示すごとく、ノイズ電流の一部はコンデンサ5a,5bに全て流れるのではなく、除去しきれず配線部30を通過するノイズ電流がある。例えば、一方のコンデンサ5aにはノイズ電流の一部(I1)が流れ、その隣の配線部30には、残余のノイズ電流I2が流れる。
一方のコンデンサ5aの、配線部30に接続した端子52は、Y方向における一方側に位置している。ケース6(グランド)に接続した端子53は、Y方向における他方側に位置している。そのため、コンデンサ5aを通過してグランドに流れるノイズ電流I1と、コンデンサ5aによって除去できないノイズ電流I2とは、互いに平行であり、かつ同一方向に流れる。他方のコンデンサ5bも同様である。
次に、図3を用いて、電力変換装置1の回路図の説明をする。本例の電力変換装置1は、主回路部2の構成部品として、トランス20を備える。トランス20は、2つの小トランスT1,T2を組み合わせて一体化したものである。一方の小トランスT1は、第1トランスコア201と、該第1トランスコア201に巻回した2本の一次コイル21a,21bと、二次コイル22aとを備える。他方の小トランスT2は、第2トランスコア202と、該第2トランスコア202に巻回した2本の一次コイル21a,21bと、二次コイル22bとを備える。本例では一次コイル21a,21bを、2つのトランスコア201,202を跨ぐように巻回してある(図1参照)。
一方の一次コイル21aの一端26は、高圧直流電源71の正電極に電気的に接続している。一方の一次コイル21aの他端27は、他方の一次コイル21bの一端28に接続している。他方の一次コイル21bの他端29は、第1コンデンサC1を介して、高圧直流電源71の負電極に接続している。また、第2コンデンサC2と2つのスイッチング素子Q1,Q2とを直列接続した直列体209を、第1コンデンサC1に並列接続してある。2つのスイッチング素子Q1、Q2の接続点73は、2つの一次コイル21a,21bの接続点74に接続している。
トランス20の二次コイル22a,22bは、その一端76,77がケース6に接続している。二次コイル22a,22bの他端78,79は、ダイオードD1,D2を介して、ノイズフィルタ3の配線部30に接続している。ダイオードD1,D2の接続点74とケース6との間には、平滑用の第3コンデンサ75を接続してある。
本例の作用効果について説明する。図2に示すごとく、本例においては、ケース6に、主回路部2から発生した交流磁界を遮蔽するための遮蔽壁61を形成してある。この遮蔽壁61に、上記接続部12が通過する貫通部62を形成してある。そして、この貫通部62に対してX方向に隣り合う位置に、コア4を配置してある。
そのため、主回路部2から発生し貫通部62を通ってノイズフィルタ3側へ漏れた交流磁界を、コア4によって遮蔽することができる。つまり、図5、図6に示すごとく、交流磁界の磁束Φ1がコア4に鎖交すると、コア4に、この磁束Φ1を打ち消す磁束Φ2が生じるように渦電流iが流れる。そのため、貫通部62から漏れた磁束Φ1をコア4によって効果的に遮蔽できる。したがって、ノイズフィルタ3の配線部30やコンデンサ4に鎖交する交流磁界の量を低減でき、ノイズフィルタ3に誘起されるノイズ電流の量を低減することが可能になる。
なお、コア4は一般に、配線部30に電気的に接続していない。したがって、コア4に磁束Φ1が鎖交し、渦電流iが発生しても、この渦電流iは配線部30等に伝わらず、ノイズ電流の原因にはならない。
また、本例のノイズフィルタ3は、2つのコア4a,4bを備える。この2つのコア4a,4bのうち一方のコア4aを、貫通部62に対してX方向に隣り合う位置に配置してある。そして、他方のコア4bを、一方のコア4aと外部端子11との間の位置に配置してある。
そのため、一方のコア4aによって遮蔽できなかった交流磁界を、他方のコア4bによって遮蔽することができる。そのため、外部端子11にノイズ電流が混入することを、より効果的に抑制することができる。
また、本例では図2に示すごとく、Z方向から見たときに、2つのコア4a,4bはそれぞれ長方形状を呈している。一方のコア4aの長辺48は遮蔽壁61の主面610に平行である。他方のコア4bの長辺49は遮蔽壁61の主面610に直交している。
そのため、コア4a,4bの、長辺48,49を含む広い面480,490を、交流磁界に向けることができる。したがって、交流磁界をより効果的に遮蔽することができる。そのため、ノイズフィルタ3に誘起されるノイズ電流の量を低減することができる。
また、本例では図2に示すごとく、2つのコア4a,4bは、配線部30が通る窓部450をそれぞれ有する。一方のコア4aの窓部450はX方向に貫通している。また、他方のコア4bの窓部450は、Y方向に貫通している。
そのため、例えば一方のコア4aについては、窓部450の貫通方向(X方向)に直交する、比較的広い面480を交流磁界に向けることができる。同様に、他方のコア4bについても、窓部450の貫通方向(Y方向)に直交する、比較的広い面490を交流磁界に向けることができる。そのため、交流磁界を効果的に遮蔽することができ、ノイズフィルタ3に誘起されるノイズ電流の量をより低減することができる。
また、図2に示すごとく、本例の配線部30は、主回路部2からX方向に延びる第1部分30aと、該第1部分30aに連なりY方向に延出する第2部分30bとを有する。
すなわち、配線部30の第1部分30aと第2部分30bとが、互いに直交する方向に延びている。そのため、第1部分30aと第2部分30bとが誘導結合しにくくなる。したがって、第1部分30aを流れたノイズ電流によって第2部分30bに新たにノイズ電流が誘導されたり、第2部分30bを流れたノイズ電流によって第1部分30aに新たにノイズ電流が誘導されたりしにくくなる。そのため、出力端子11aにノイズ電流がより混入しにくくなる。
また、本例では図2に示すごとく、コンデンサ5aに流れるノイズ電流I1と、配線部30のうちコンデンサ5aに隣り合う部位(第2部分30b)を流れるノイズ電流I2とは、互いに平行であり、かつ同一方向に流れるよう構成されている。
そのため、コンデンサ5aにノイズ電流I1をスムーズに流すことができる。すなわち、本例では図9に示すごとく、コンデンサ5aを使って、配線部30に混入したノイズ電流をグランドに逃がしているが、このコンデンサ5aによって、全てのノイズ電流をグランドへ流せるわけではない。つまり、ノイズ電流の一部(I1)はコンデンサ5aを流れ、他の一部(I2)は配線部30を流れる。この、配線部30を流れるノイズ電流I2によって磁束φ2が発生する。そしてコンデンサ5aに、上記磁束φ2を打ち消す磁束φ1が発生するように、誘導電流I’が流れる。つまり、このような誘導電流I’が流れるように、コンデンサ5aに誘導起電圧E’が生じる。誘導起電圧E’によって流れる誘導電流I’の向きは、ノイズ電流I1の向きと同じである。そのため、誘導起電圧E’は、ノイズ電流I1の流れを妨げない。その結果、平行線間の相互インダクタンスが低いことになり、コンデンサ5aのインピーダンスを低減できる。したがって、コンデンサ5aにノイズ電流I1がスムーズに流れ、グランドへ流せるノイズ電流I1の量を増やすことが可能になる。
なお、ノイズ電流I1,I2は交流なので、交互に向きが変わる。図10に示すごとく、ノイズ電流I1,I2の向きが変わったときも、誘導起電圧E’は、ノイズ電流I1の流れを妨げない方向に発生する。
これに対して、仮に図11に示すごとく、配線部930に流れるノイズ電流I2の向きと、コンデンサ95aに流れるノイズ電流I1の向きとが逆であったとすると、コンデンサ95aにノイズ電流I1が流れにくくなる。つまり、配線部930に流れるノイズ電流I2によって磁束φ2が発生し、この磁束φ2の向きを妨げる磁束φ1が発生するように、コンデンサ95aに誘導電流I’が発生する。すなわち、このような誘導電流I’が流れるように、誘導起電圧E’がコンデンサ95aに生じる。誘導電流I’の向きは、ノイズ電流I1の向きと逆である。そのため、誘導起電圧E’によって、ノイズ電流I1の流れが妨げられる。したがって、コンデンサ95aにノイズ電流I1が流れにくくなる。この場合は、結果的に相互インダクタンスが増加することになり、コンデンサ95aのインピーダンスが増加することになり、コンデンサ95aにノイズ電流I1が流れにくくなる。
なお、図9、図10では、2つのコンデンサ5a,5bのうち一方のコンデンサ5aについて説明したが、図2に示すごとく、本例では他方のコンデンサ5bも、コンデンサ5aと同様の構造となっている。つまり、他方のコンデンサ5bを流れるノイズ電流I3と、配線部30のうちコンデンサ5bの隣に位置する部位を流れるノイズ電流I4とは、平行であり、かつ同一方向に流れるようになっている。
以上のごとく、本発明によれば、ノイズフィルタに誘起されるノイズ電流を低減できる電力変換装置を提供することができる。
なお、本例では図3に示すごとく、2つの外部端子11(出力端子11a及び入力端子11b)のうち、出力端子11a側にノイズフィルタ3を設けたが、入力端子11b側に設けてもよい。また、出力端子11a側と入力端子11b側の双方に、ノイズフィルタ3を設けても良い。
1 電力変換装置
11 外部端子
12 接続部
2 主回路部
3 ノイズフィルタ
30 配線部
4 コア
5 コンデンサ
6 ケース
60 底面
61 遮蔽壁
62 貫通部

Claims (7)

  1. 電力変換回路を構成する主回路部(2)と、
    外部機器に接続するための外部端子(11)と、
    上記主回路部(2)と上記外部端子(11)との間において直流電流が流れる経路をなすと共に、上記直流電流に混入したノイズ電流を除去するノイズフィルタ(3)と、
    上記主回路部(2)及び上記ノイズフィルタ(3)をそれぞれ収容するケース(6)とを備え、
    上記ノイズフィルタ(3)は、上記主回路部(2)から上記外部端子(11)までの電流経路となる配線部(30)と、該配線部(30)に接続したコンデンサ(5)と、磁性体からなり上記配線部(30)の一部を取り囲むコア(4,4a)とを有し、
    上記ケース(6)は、該ケース(6)の底面(60)から立設し、上記主回路部(2)と上記ノイズフィルタ(3)とを区画すると共に、上記主回路部(2)から放射される交流磁界を遮蔽する遮蔽壁(61)を有し、
    該遮蔽壁(61)には、該遮蔽壁(61)の厚さ方向に貫通した貫通部(62)を形成してあり、上記主回路部(2)と上記ノイズフィルタ(3)とを電気的に接続する接続部(12)が上記貫通部(62)を通過しており、
    該貫通部(62)に対して、上記厚さ方向に隣り合う位置に、上記コア(4a)を配置してあり、
    上記ノイズフィルタは2つの上記コア(4a,4b)を備え、該2つのコア(4a,4b)のうち一方の上記コア(4a)を、上記貫通部(62)に対して上記厚さ方向に隣り合う位置に配置すると共に、他方の上記コア(4b)を、上記一方のコア(4a)と上記外部端子(11)との間の位置に配置してあり、
    上記底面(60)の法線方向から見たときに、上記2つのコア(4a,4b)はそれぞれ長方形状を呈しており、上記一方のコア(4a)の長辺(48)は上記遮蔽壁(61)の主面(610)に平行であり、上記他方のコア(4b)の長辺(49)は上記遮蔽壁(61)の上記主面(610)に直交していることを特徴とする電力変換装置(1)。
  2. 電力変換回路を構成する主回路部(2)と、
    外部機器に接続するための外部端子(11)と、
    上記主回路部(2)と上記外部端子(11)との間において直流電流が流れる経路をなすと共に、上記直流電流に混入したノイズ電流を除去するノイズフィルタ(3)と、
    上記主回路部(2)及び上記ノイズフィルタ(3)をそれぞれ収容するケース(6)とを備え、
    上記ノイズフィルタ(3)は、上記主回路部(2)から上記外部端子(11)までの電流経路となる配線部(30)と、該配線部(30)に接続したコンデンサ(5)と、磁性体からなり上記配線部(30)の一部を取り囲むコア(4,4a)とを有し、
    上記ケース(6)は、該ケース(6)の底面(60)から立設し、上記主回路部(2)と上記ノイズフィルタ(3)とを区画すると共に、上記主回路部(2)から放射される交流磁界を遮蔽する遮蔽壁(61)を有し、
    該遮蔽壁(61)には、該遮蔽壁(61)の厚さ方向に貫通した貫通部(62)を形成してあり、上記主回路部(2)と上記ノイズフィルタ(3)とを電気的に接続する接続部(12)が上記貫通部(62)を通過しており、
    該貫通部(62)に対して、上記厚さ方向に隣り合う位置に、上記コア(4a)を配置してあり、
    上記ノイズフィルタは2つの上記コア(4a,4b)を備え、該2つのコア(4a,4b)のうち一方の上記コア(4a)を、上記貫通部(62)に対して上記厚さ方向に隣り合う位置に配置すると共に、他方の上記コア(4b)を、上記一方のコア(4a)と上記外部端子(11)との間の位置に配置してあり、
    上記2つのコア(4a,4b)は、上記配線部(30)が通る窓部(450)をそれぞれ有し、上記一方のコア(4a)の上記窓部(450)は上記厚さ方向に貫通し、上記他方のコア(4b)の上記窓部(450)は、上記底面(60)の法線方向と上記厚さ方向との双方に直交する方向に貫通していることを特徴とする電力変換装置(1)。
  3. 電力変換回路を構成する主回路部(2)と、
    外部機器に接続するための外部端子(11)と、
    上記主回路部(2)と上記外部端子(11)との間において直流電流が流れる経路をなすと共に、上記直流電流に混入したノイズ電流を除去するノイズフィルタ(3)と、
    上記主回路部(2)及び上記ノイズフィルタ(3)をそれぞれ収容するケース(6)とを備え、
    上記ノイズフィルタ(3)は、上記主回路部(2)から上記外部端子(11)までの電流経路となる配線部(30)と、該配線部(30)に接続したコンデンサ(5)と、磁性体からなり上記配線部(30)の一部を取り囲むコア(4,4a)とを有し、
    上記ケース(6)は、該ケース(6)の底面(60)から立設し、上記主回路部(2)と上記ノイズフィルタ(3)とを区画すると共に、上記主回路部(2)から放射される交流磁界を遮蔽する遮蔽壁(61)を有し、
    該遮蔽壁(61)には、該遮蔽壁(61)の厚さ方向に貫通した貫通部(62)を形成してあり、上記主回路部(2)と上記ノイズフィルタ(3)とを電気的に接続する接続部(12)が上記貫通部(62)を通過しており、
    該貫通部(62)に対して、上記厚さ方向に隣り合う位置に、上記コア(4a)を配置してあり、
    上記ノイズフィルタは2つの上記コア(4a,4b)を備え、該2つのコア(4a,4b)のうち一方の上記コア(4a)を、上記貫通部(62)に対して上記厚さ方向に隣り合う位置に配置すると共に、他方の上記コア(4b)を、上記一方のコア(4a)と上記外部端子(11)との間の位置に配置してあり、
    上記配線部(30)は、上記主回路部(2)から上記厚さ方向に延び上記一方のコア(4a)を貫通する第1部分(30a)と、該第1部分(30a)に連なり、上記底面(60)の法線方向と上記厚さ方向との双方に直交する方向に延出すると共に上記他方のコア(4b)を貫通する第2部分(30b)とを有することを特徴とする電力変換装置(1)。
  4. 電力変換回路を構成する主回路部(2)と、
    外部機器に接続するための外部端子(11)と、
    上記主回路部(2)と上記外部端子(11)との間において直流電流が流れる経路をなすと共に、上記直流電流に混入したノイズ電流を除去するノイズフィルタ(3)と、
    上記主回路部(2)及び上記ノイズフィルタ(3)をそれぞれ収容するケース(6)とを備え、
    上記ノイズフィルタ(3)は、上記主回路部(2)から上記外部端子(11)までの電流経路となる配線部(30)と、該配線部(30)に接続したコンデンサ(5)と、磁性体からなり上記配線部(30)の一部を取り囲むコア(4,4a)とを有し、
    上記ケース(6)は、該ケース(6)の底面(60)から立設し、上記主回路部(2)と上記ノイズフィルタ(3)とを区画すると共に、上記主回路部(2)から放射される交流磁界を遮蔽する遮蔽壁(61)を有し、
    該遮蔽壁(61)には、該遮蔽壁(61)の厚さ方向に貫通した貫通部(62)を形成してあり、上記主回路部(2)と上記ノイズフィルタ(3)とを電気的に接続する接続部(12)が上記貫通部(62)を通過しており、
    該貫通部(62)に対して、上記厚さ方向に隣り合う位置に、上記コア(4a)を配置してあり、
    上記コンデンサ(5)に流れる上記ノイズ電流と、上記配線部(30)のうち上記コンデンサ(5)に隣り合う部位を流れる上記ノイズ電流とは、互いに平行であり、かつ同一方向に流れるよう構成されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
  5. 上記2つのコア(4a,4b)は、上記配線部(30)が通る窓部(450)をそれぞれ有し、上記一方のコア(4a)の上記窓部(450)は上記厚さ方向に貫通し、上記他方のコア(4b)の上記窓部(450)は、上記底面(60)の法線方向と上記厚さ方向との双方に直交する方向に貫通していることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置(1)。
  6. 上記配線部(30)は、上記主回路部(2)から上記厚さ方向に延び上記一方のコア(4a)を貫通する第1部分(30a)と、該第1部分(30a)に連なり、上記底面(60)の法線方向と上記厚さ方向との双方に直交する方向に延出すると共に上記他方のコア(4b)を貫通する第2部分(30b)とを有することを特徴とする請求項1、2、5のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  7. 上記コンデンサ(5)に流れる上記ノイズ電流と、上記配線部(30)のうち上記コンデンサ(5)に隣り合う部位を流れる上記ノイズ電流とは、互いに平行であり、かつ同一方向に流れるよう構成されていることを特徴とする請求項1、2、3、5、6のいずれか1項に記載の電力変換装置(1)。
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