JP5981826B2 - 工具径可変型主軸装置 - Google Patents
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Description
また、従来の工具径可変型主軸装置では、直線運動を回転運動に変換するためのねじれキー溝2bの寸法精度がワークの仕上がり径に直接影響するため、ねじれキー溝2bの高い剛性の確保と精度管理が要求され加工難易度が高く加工工数が増大するという問題があった。
このため、前記外側主軸と前記内側主軸を一体として外側主軸の回転中心(工具径可変型主軸装置の主軸中心、以下、単に「主軸中心」という。)の回りに回転させると、工具径を一定に固定したまま主軸中心の回りに工具を回転させて加工することができる(工具径固定加工)。
本発明の請求項1に係る工具径可変型主軸装置は、工具径固定加工時にあっては、前記偏心用モータを停止させて前記主軸用モータを回転させることで、前記同期回転機構により、前記内側主軸と前記外側主軸の回転を同期させて一体として回転させる。これにより、工具径を一定に固定したまま主軸中心の回りに工具を回転させて加工することができる。
一方、前記主軸用モータを停止させて前記偏心用モータを回転させて、前記外側主軸回転機構により前記外側主軸を一方向に回転させることで、前記内側主軸を前記外側主軸に対して一方向に公転させながら当該内側主軸の回転軸回りに他方向に相対回転させて工具偏心量を調整することができる。
また、前記主軸用モータを回転させるとともに、前記偏心用モータを回転させることで、工具径を連続的にまたは段階的に変えながら加工する工具径可変加工を実行することができるため、ボーリング加工等においてテーパ加工や段付き加工等の多様な加工が可能となる。
第2ねじ軸が軸方向に移動すると、この第2ねじ軸に螺合された第2ナットが回転して第2ナットギヤが回転し、第2ナットギヤに噛合された外側主軸駆動ギヤが回転して、外側主軸が回転する。
このようにして、本発明の請求項1に係る発明は、外側主軸回転機構を備えたことで、偏心用モータの駆動力を外側主軸駆動ギヤに伝達して、外側主軸を回転させる。
工具径可変型主軸装置1は、図1と図2に示すように、基体となるケーシング11と、ケーシング11に回転自在に支持された外側主軸2と、外側主軸2に対して偏心させて回転自在に内挿された内側主軸3と、内側主軸3を回転させる主軸用モータ12と、外側主軸2を外側主軸回転機構4を介して回転させる偏心用モータ13と、内側主軸3と外側主軸2を一体として回転させる同期回転機構5と、主軸用モータ12で駆動される駆動ギヤ6と、外側主軸2に対して内側主軸3を相対回転させて工具径δ(図4参照)を変える工具径可変機構8と、を備えている。
内側主軸3は、外側主軸2に対して偏心量Eだけ偏心して外側主軸2に内挿されている。つまり、内側主軸3の回転中心O2は、外側主軸2の回転中心(主軸中心O1)に対して偏心量Eだけ偏心している(図3(a)参照)。
工具径可変型主軸装置1は、外側主軸2に対して、内側主軸3を相対回転させると、工具偏心量εを0〜2Eまで変化させることができる。
このようにして、工具径可変型主軸装置1は、内側主軸3を外側主軸2に対して相対回転させ工具偏心量εを変化させることで、工具径δ(δ1,δ2)を変えることができる。
具体的には、内歯車62の回転中心は、外側主軸2の回転中心(主軸中心O1)に一致し、内側主軸駆動ギヤ31が内歯車62に噛合した状態で、内側主軸駆動ギヤ31は、内歯車62に沿って主軸中心O1の回りに公転しながら内側主軸3の回転中心O2の回りに自転する。このため、内側主軸3は、主軸中心O1の回りに公転しながら内側主軸3の回転中心O2の回りに自転する。
外側主軸回転機構4は、偏心用モータ13の駆動力を外側主軸駆動ギヤ21に伝達する機構であり、偏心用モータ13の駆動軸に連結された第1ねじ軸41と、この第1ねじ軸41に螺合された第1ナット42と、この第1ナット42に対して回転自在かつ軸方向に一体として移動するように連結された第1ナット連結ギヤ43と、この第1ナット連結ギヤ43に一体として固定された第2ねじ軸44と、この第2ねじ軸44に螺合された第2ナット45と、を備えている。
第2ナット45は、第2ねじ軸44との間にボール(不図示)を介在させて螺合されたナット部45aと、第2ナット45に一体として回転するように固定された第2ナットギヤ45bと、第2ナット45の軸方向の移動を規制するとともにケーシング11に対して回転自在に支持する第2ナット支持部材46と、を備えている。
第2ナットギヤ45bは、外側主軸駆動ギヤ21に噛合されている。
第2ナット支持部材46は、第2ナット45を回転自在に軸支するベアリング46aと、第2ナット45の軸方向の移動を規制するスラスト軸受等の第2ケース46bと、を備えている。
第2ねじ軸44のリードは、第1ねじ軸41のリードよりも大きく設定されている。
かかる構成によれば、偏心用モータ13により第1ねじ軸41を回転させた場合には、第1ねじ軸41の回転による第1ナット42の軸方向の推進力(第2ねじ軸44の軸方向の推進力)を効率よく第2ナット45の回転力に変換することができる。このため、偏心用モータ13の負荷を軽減しながら、第2ナット45の回転力を利用して外側主軸2を円滑に回転させることができる。
<工具径固定加工>
工具径固定加工は、図5に示すように、工具径δ(図4参照)を変更せずに一定に固定したまま主軸中心O1(図2参照)の回りに工具Tを回転させて加工する加工形態であり、偏心用モータ13を停止させて主軸用モータ12を回転させることで、同期回転機構5により、内側主軸3(R13参照)と外側主軸2(R16参照)を一体として主軸中心O1(図2参照)の回りに回転させることで実行する。
工具径可変動作は、図6(a)から(c)に示すように、内側主軸3を外側主軸2に対して相対回転させて工具偏心量を変更する動作であり、主軸用モータ12を停止させて偏心用モータ13を回転させ、外側主軸回転機構4により、外側主軸2を一方向に回転させることで、内側主軸3を外側主軸2に対して他方向に相対回転させて実行する。
第2ねじ軸44が図の右方向S22に移動すると、この第2ねじ軸44に螺合された第2ナット45が右回転R23して、第2ナットギヤ45bに噛合された外側主軸駆動ギヤ21を介して外側主軸2を左回転R24させる。
工具径可変型主軸装置1は、主軸用モータ12を回転させるとともに(図5参照)、偏心用モータ13を回転させることで(図6参照)、工具径δ(図4参照)を連続的にまたは段階的に変えながら加工する工具径可変加工を実行することができる。このため、ボーリング加工等においてテーパ加工や段付き加工等の多様な加工が可能となる。
工具径可変型主軸装置1は、従来例(特開平09−309002号公報)のように、外側主軸を回転させずに、シフタの直線移動による駆動力を利用して、内側主軸に螺旋状に形成されたねじれキー溝を介して、内側主軸の回転移動に変換するのではなく、偏心用モータ13により外側主軸2を回転させる回転駆動力を利用して、内歯車62に噛合された内側主軸3を回転(自転)させる回転駆動力に変換、つまり、外側主軸2の一方向の回転運動を内側主軸3の他方向の相対回転運動に変換したものである。
例えば、本実施形態においては、偏心用モータ13の負荷を考慮して第2ねじ軸44のリードを第1ねじ軸41のリードよりも大きく設定したが、これに限定されるものではなく、第1ねじ軸41と第2ねじ軸44のリードを同程度に設定することもできる。
2 外側主軸
3 内側主軸
4 外側主軸回転機構
5 同期回転機構
6 駆動ギヤ
8 工具径可変機構
11 ケーシング
12 主軸用モータ
13 偏心用モータ
21 外側主軸駆動ギヤ
31 内側主軸駆動ギヤ
32 工具取付孔
33 取付座
41 第1ねじ軸
42 第1ナット
42a ナット部
42b 第1ケース
43 第1ナット連結ギヤ
44 第2ねじ軸
45 第2ナット
46 第2ナット支持部材
46a ベアリング
46b 第2ケース
61 外歯車
62 内歯車
O1 主軸中心(外側主軸の回転中心)
O2 内側主軸の回転中心
O3 工具中心
T 工具
δ 工具径
Claims (3)
- 基体となるケーシングと、
このケーシングに回転自在に支持された外側主軸と、
この外側主軸に固定された外側主軸駆動ギヤと、
工具が偏心して装着される工具取付孔が形成され、前記外側主軸に対して偏心させて回転自在に内挿された内側主軸と、
この内側主軸に固定された内側主軸駆動ギヤと、
前記内側主軸を回転させる主軸用モータと、
前記外側主軸を外側主軸回転機構を介して回転させる偏心用モータと、
前記主軸用モータによる前記内側主軸駆動ギヤの回転を前記外側主軸駆動ギヤに伝達して、前記内側主軸と前記外側主軸を一体として回転させる同期回転機構と、
前記外側主軸に対して前記内側主軸を相対回転させて工具径を変える工具径可変機構と、を有する工具径可変型主軸装置であって、
前記工具径可変機構は、
前記主軸用モータに連結され、前記内側主軸駆動ギヤに噛合された内歯車を有する駆動ギヤを備え、
前記内歯車は、前記内側主軸を前記外側主軸の回転軸回りに公転させながら当該内側主軸の回転軸回りに自転させるように、前記内側主軸駆動ギヤに噛合され、
前記外側主軸回転機構は、
前記内歯車と同軸に前記駆動ギヤに設けられた外歯車と、
前記偏心用モータの駆動軸に連結された第1ねじ軸と、
この第1ねじ軸に螺合された第1ナットと、
この第1ナットに対して回転自在かつ軸方向に一体として移動するように連結され、前記外歯車に噛合された第1ナット連結ギヤと、
この第1ナット連結ギヤに一体として回転するように固定された第2ねじ軸と、
この第2ねじ軸に螺合された第2ナットと、
この第2ナットの軸方向の移動を規制するとともに前記ケーシングに対して回転自在に支持する第2ナット支持部材と、
前記第2ナットに設けられ前記外側主軸駆動ギヤに噛合された第2ナットギヤと、を備え、
前記同期回転機構は、前記主軸用モータを回転させることで、前記外歯車を介して前記第1ナット連結ギヤおよび前記第2ナットギヤから前記外側主軸駆動ギヤを回転させるとともに、前記内歯車を介して前記内側主軸を回転させ、
工具径固定加工時にあっては、前記偏心用モータを停止させて前記主軸用モータを回転させ、前記同期回転機構により、前記内側主軸と前記外側主軸の回転を同期させて一体として回転させることで、工具径固定加工を実行し、
工具径可変時にあっては、前記主軸用モータを停止させて前記偏心用モータを回転させ、前記外側主軸回転機構により前記外側主軸を一方向に回転させるとともに、前記内歯車により当該外側主軸に対して前記内側主軸を当該内側主軸の回転軸回りに他方向に回転させることで、工具径を変えること、を特徴とする工具径可変型主軸装置。 - 前記第1ねじ軸は、前記第1ナットとの間にボールを介在させたボールねじ軸であり、
前記第2ねじ軸は、前記第2ナットとの間にボールを介在させたボールねじ軸であること、を特徴とする請求項1に記載の工具径可変型主軸装置。 - 前記第2ねじ軸のリードは、前記第1ねじ軸のリードよりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の工具径可変型主軸装置。
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