JP5954431B2 - 側面衝突センサを備えた車体下部構造 - Google Patents

側面衝突センサを備えた車体下部構造 Download PDF

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Description

本発明は、側面衝突センサを備えた車体下部構造に関する。
下記特許文献1には、着座乗員の側部に対応するロッカアウタパネルの車両幅方向外側又はロッカモールの車両幅方向内側の少なくとも一方に、車両幅方向へ所定の長さ突出した荷重伝達部材を設ける技術が開示されている。この先行技術によれば、側面衝突時に衝突体がロッカアウタパネルに当接する前に荷重伝達部材に当接するので、衝撃荷重をより迅速に側面衝突センサに伝達することができる。
特許第4186967号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、側面衝突(特にポール衝突)時に、ロッカアウタパネルとロッカモールとの間に追加設定された荷重伝達部材によって、ロッカアウタパネルへの荷重伝達が早くなるという長所があるものの、ロッカ自体の断面変形は考慮されていない。このため、ロッカ自体の断面変形による影響によって、ロッカ周辺部又はピラー下部に配設した加速度センサ(Gセンサ)への荷重伝達が遅くなる。従って、上記先行技術は、センシングの早期化の観点から改善の余地がある。
なお、制御装置によるセンシングロジックを改良することによりセンシングの早期化を図る技術もあるが、センシングロジックの改良による手法には限界がある。
本発明は上記事実を考慮し、ボディー構造の改良によりセンシングの早期化を図ることができる側面衝突センサを備えた車体下部構造を得ることが目的である。
第1の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、車体下部の車両幅方向外側に配置されると共に車両前後方向に沿って延在され、ロッカアウタパネルの上部に形成された上フランジとロッカインナパネルの上部に形成された上フランジとが接合されロッカアウタパネルとロッカインナパネルとによって閉断面構造とされたロッカと、前記ロッカインナパネル若しくは当該ロッカインナパネルに接合された部材又は前記ロッカから立設されたピラーの下部に取り付けられ、加速度によって側面衝突を検出する側面衝突検出センサと、前記ロッカの閉断面内に当該閉断面を長手方向に仕切るように配置され、第1接合部が前記ロッカインナパネルの上フランジ又はピラーの下部と前記ロッカアウタパネルの上フランジとの間に挟持された状態で接合されると共に、第2接合部が前記ロッカアウタパネルにおける車両幅方向外側に位置する縦壁部に接合された第1の荷重伝達部材と、を有している。
第2の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、第1の態様において、前記第1接合部は前記ピラーの下部と前記ロッカアウタパネルの上フランジとの間に挟持された状態で接合されている。
第3の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、第1の態様又は第2の態様において、前記第1の荷重伝達部材には、前記第1接合部と前記第2接合部との間に車両幅方向に延びる第1の稜線を有する一又は二以上のビードが形成されている。
第4の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、第3の態様において、前記第1の稜線と前記側面衝突検出センサとが車両平面視で車両幅方向に並んで配置されている。
第5の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、第1の態様〜第4の態様のいずれか一態様において、前記側面衝突検出センサは、前記ロッカインナパネルの壁部と当該上壁部に端部が接合されたフロアパネルとに跨った状態で固定された取付ブラケットに取り付けられている。
第6の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、第1の態様〜第5の態様のいずれか一態様において、前記ロッカアウタパネルの前記縦壁部における車両幅方向外側の面であって車両側面視で前記第1の荷重伝達部材と重なる位置に、車両幅方向外側へ張り出された第2の荷重伝達部材が設けられている。
第7の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、第3の態様又は第4の態様を引用する第6の態様において、前記第2の荷重伝達部材には、前記第1の稜線の延長方向に沿って車両幅方向に延びる第2の稜線を有する一又は二以上のビードが形成されている。
第8の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、第1の態様〜第7の態様のいずれか一態様において、前記ロッカアウタパネルの下部及び前記ロッカインナパネルの下部には下フランジがそれぞれ形成されていると共に双方の下フランジは互いに接合されており、前記第1の荷重伝達部材は、当該ロッカインナパネルの下フランジ又はピラーの下部と前記ロッカアウタパネルの下フランジとの間に挟持された状態で接合された第3接合部を有している。
第9の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、第8の態様において、前記第3接合部は前記ピラーの下部と前記ロッカアウタパネルの下フランジとの間に挟持された状態で接合されている。
第10の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、第8の態様又は第9の態様において、前記側面衝突検出センサは、前記ロッカインナパネルの車両幅方向内側に位置する縦壁部に取り付けられている。
第1の態様の作用は以下の通りである。側面衝突時、その際の衝突荷重は、車体下部の車両幅方向外側に配置されかつ車両前後方向に沿って延在されたロッカに入力される。ロッカはロッカインナパネルとロッカアウタパネルとによって閉断面構造とされているため、衝突荷重はロッカアウタパネルに入力されてから、ロッカインナパネルに伝達される。その結果、衝突荷重はロッカインナパネルから当該ロッカインナパネル等に取り付けられた側面衝突検出センサに伝達される。これにより、側面衝突したことが検出される。
ここで、本態様では、ロッカの閉断面内に当該閉断面を長手方向に仕切るように第1の荷重伝達部材が配置されている。さらに、この第1の荷重伝達部材の第1接合部は、ロッカインナパネルの上フランジ又はピラーの下部とロッカアウタパネルの上フランジとの間に挟持された状態で接合されており、第2接合部はロッカアウタパネルにおける車両幅方向外側に位置する縦壁部に接合されている。このため、ロッカアウタパネルの縦壁部に入力された荷重は、第1の荷重伝達部材を通ってロッカインナパネルの上フランジ又はピラーの下部に直接的に伝達される。その結果、側面衝突検出センサによるセンシングが早くなる。なお、ロッカアウタパネルからロッカインナパネルに伝達される荷重伝達経路として、従前の荷重伝達経路に加えて第1の荷重伝達部材を介した荷重伝達経路が追加されることも、センシングの早期化に寄与している。
第3の態様によれば、第1の荷重伝達部材には第1接合部と第2接合部との間に車両幅方向に延びる稜線を有する一又は二以上のビードが形成されているため、車両幅方向の入力荷重に対する剛性が上がる。このため、ロッカアウタパネルの縦壁部から第2接合部に入力された衝突荷重は、ビードに形成された第1の稜線を通って効率良く第1接合部に伝達される。
第4の態様によれば、第1の稜線と側面衝突検出センサとが車両平面視で車両幅方向に並んで配置されているため、車両平面視で見た場合における荷重伝達経路が短くなる。
第5の態様によれば、ロッカインナパネルの上壁部とフロアパネルとに跨った状態で取付ブラケットが固定されており、この取付ブラケットに側面衝突検出センサが取り付けられている。このため、側面衝突時に衝突荷重がロッカアウタパネルの縦壁部に入力されると、第1の荷重伝達部材には第1接合部を回転中心として車両幅方向内側へ回動する方向への回転モーメントが作用する。その結果、ロッカインナパネルの上壁部が車両上方側へ押し上げられ、側面衝突検出センサがより迅速に側面衝突状態を検出することができる。
第6の態様によれば、ロッカアウタパネルの縦壁部における車両幅方向外側の面であって車両側面視で第1の荷重伝達部材と重なる位置に第2の荷重伝達部材が車両幅方向外側へ張り出すように設けられているため、側面衝突時の衝突荷重は第2の荷重伝達部材に最初に入力される。つまり、第1の荷重伝達部材に衝突荷重が入力されるよりも早い時点で、第2の荷重伝達部材に衝突荷重が入力される。第2の荷重伝達部材に入力された衝突荷重はロッカアウタパネルの縦壁部から第1の荷重伝達部材に伝達された後、ロッカインナパネルに伝達されて側面衝突検出センサに入力される。
第7の態様によれば、第2の荷重伝達部材に形成されたビードが有する第2の稜線が、第1の荷重伝達部材に形成されたビードが有する第1の稜線の延長方向に沿って形成されているため、荷重伝達性能が高い第2の稜線と第1の稜線との間で、衝突荷重を伝達することができる。従って、荷重の伝達ロスを低減することができる。
第8の態様によれば、第1の荷重伝達部材が第1接合部及び第2接合部に加えて第3接合部を有している。この第3接合部は、ロッカインナパネルの下フランジ又はピラーの下部とロッカアウタパネルの下フランジとの間に挟持された状態で接合されている。このため、ロッカアウタパネルの縦壁部に入力された衝突荷重は、第1の荷重伝達部材の第2接合部から第1接合部と第3接合部の両方へ伝達されていく。つまり、第1の荷重伝達部材に前述したような回転モーメントが作用せず、第1の荷重伝達部材の全体が車両幅方向内側へ平行移動するように変位するので、側面衝突検出センサの配設箇所が制約されない。
第10の態様によれば、側面衝突検出センサがロッカインナパネルの車両幅方向内側に位置する縦壁部に取り付けられているため、第8の態様に好適である。すなわち、ロッカインナパネルの縦壁部に側面衝突検出センサが配設されていた場合、ロッカインナパネルの上壁部側に側面衝突検出センサが配設されていた場合と比べ、荷重伝達経路が長くなる。しかし、本態様では、ロッカインナパネルの下壁部からも衝突荷重が側面衝突検出センサに伝達されるので、側面衝突検出センサによるセンシングが迅速になる。。
以上説明したように、第1の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、ボディー構造の改良によりセンシングの早期化を図ることができるという優れた効果を有する。
第3の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、側面衝突検出センサの荷重伝達性能を更に向上させることができるという優れた効果を有する。
第4の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、側面衝突検出センサによる検出時間をより一層短縮することができるという優れた効果を有する。
第5の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、側面衝突検出センサが特に加速度センサである場合に検出時間を早めることができるという優れた効果を有する。
第6の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、センシングの早期化をより一層図ることができるという優れた効果を有する。
第7の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、第1の荷重伝達部材と共働して側面衝突検出センサの荷重伝達性能を効果的に向上させることができるという優れた効果を有する。
第8の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、側面衝突検出センサの設置自由度を高めることができ、より多くの車種に適用することが可能になるという優れた効果を有する。
第10の態様に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造は、特にフロアパネルの車両幅方向外側の端部がロッカインナパネルの縦壁部に接合される場合に、センシングの早期化を図ることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造の要部を示す図5の1−1線(図3の1−1線)に沿った拡大縦断面図である。 第1実施形態に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造の要部を示す図5の2−2線(図3の2−2線)に沿った拡大縦断面図である。 第1実施形態に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造の全体構造を示す斜視図である。 図3に示される第1の荷重伝達部材及び第2の荷重伝達部材を中心に拡大して示す拡大斜視図である。 第1実施形態に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造が適用されたロッカを車両幅方向外側から見て示す側面図である。 第2実施形態に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造の要部を示す図1に対応する拡大縦断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図5に示されるように、車体下部10の車両幅方向の両端部には、車両前後方向を長手方向とするロッカ12が配設されている。ロッカ12の前端部12Aには、フロントピラー14の下部が接続されている。また、ロッカ12の長手方向の中間部12Bには、センタピラー16の下部が接続されている。さらに、ロッカ12の後端部12Cには、リヤピラー18の下部が接続されている。フロントピラー14とセンタピラー16との間には、フロントサイドドア20(図1参照)によって開閉される前席乗降用の前側ドア開口部22が形成されている。同様に、センタピラー16とリヤピラー18との間には、図示しないリヤサイドドアによって開閉される後席乗降用の後側ドア開口部24が形成されている。
次に、図1〜図3を用いて、上述したロッカ12及びセンタピラー16の構造について説明する。ロッカ12は、車両幅方向外側に配置されると共に縦断面形状がハット形とされたロッカアウタパネル26と、このロッカアウタパネル26の車両幅方向内側に配置されると共に縦断面形状がハット形とされたロッカインナパネル28とによって閉断面構造(断面内方に閉断面30が形成された構造)に構成されている。
具体的には、図2に示されるように、ロッカアウタパネル26は、縦断面視で、車両幅方向外側に配置されると共に車両上下方向に延在された縦壁部26Aと、この縦壁部26Aの上端部から車両幅方向内側へ屈曲された上壁部26Bと、縦壁部26Aの下端部から車両幅方向内側へ屈曲された下壁部26Cと、上壁部26Bの車両幅方向内側の端部から車両上方側へ屈曲された上フランジ26Dと、下壁部26Cの車両幅方向内側の端部から車両下方側へ屈曲された下フランジ26Eと、によって構成されている。そして、ロッカアウタパネル26は、開放側が車両幅方向内側を向くように配置されている。
ロッカインナパネル28も、ロッカアウタパネル26と同様に構成されている。すなわち、ロッカインナパネル28は、縦断面視で、車両幅方向内側に配置されると共に車両上下方向に延在された縦壁部28Aと、この縦壁部28Aの上端部から車両幅方向外側へ屈曲された上壁部28Bと、縦壁部28Aの下端部から車両幅方向外側へ屈曲された下壁部28Cと、上壁部28Bの車両幅方向外側の端部から車両上方側へ屈曲された上フランジ28Dと、下壁部26Cの車両幅方向外側の端部から車両下方側へ屈曲された下フランジ28Eと、によって構成されている。そして、ロッカインナパネル28は、開放側が車両幅方向外側を向くように配置されている。なお、ロッカインナパネル28の上壁部28Bには、フロアパネル32の車両幅方向外側の端部32Aがスポット溶接されている。
図1及び図4に示されるように、センタピラー16は、車両幅方向外側に配置されると共に平断面形状がハット形とされたセンタピラーアウタパネル34と、このセンタピラーアウタパネル34の車両幅方向内側に配置されると共に平断面形状が車両前後方向に延びる略直線状とされたセンタピラーインナパネル36とによって閉断面構造に構成されている。センタピラーアウタパネル34の下部は、車両側面視でスカート形状に形成されており、ロッカアウタパネル26の上壁部26B及び縦壁部26Aにスポット溶接されている。また、センタピラーインナパネル36の下部も、車両側面視でスカート形状に形成されており、ロッカ12の閉断面30を車両上下方向に横断するように配置されている。そして、センタピラーインナパネル36の下部上縁部36Aは、ロッカアウタパネル26の上フランジ26Dとロッカインナパネル28の上フランジ28Dとの間に挟持された状態でこれらの上フランジ26D、28Dとスポット溶接により接合されている。センタピラーインナパネル36の下部下縁部36Bは、ロッカアウタパネル26の下フランジ26Eとロッカインナパネル28の下フランジ28Eとの間に挟持された状態で配置され、ロッカアウタパネル26の下フランジ26E及びサイドアウタパネル38の下フランジ38Aとスポット溶接により接合されている。なお、ロッカインナパネル28の下フランジ28Eは、上記と異なる部位でロッカアウタパネル26の下フランジ26E及びサイドアウタパネル38の下フランジ38Aとスポット溶接により接合されている。
さらに、図1及び図2に示されるように、上述したロッカアウタパネル26及びセンタピラーアウタパネル34の車両幅方向外側には、車体側部の意匠面を構成するサイドアウタパネル38が配置されている。
ここで、図1〜図4に示されるように、上述したロッカ12の閉断面30内には、当該閉断面30を長手方向に仕切るように金属製の第1の荷重伝達部材(シェアプレート)40が配設されている。第1の荷重伝達部材40は、ロッカ12の長手方向の所定位置(車両平面視で、図示しないフロントシートのシートスライド最前端位置での着座乗員の頭部位置からシートスライド最後端位置での着座乗員の頭部位置までの範囲)に設定されている。
第1の荷重伝達部材40は車両前方側から見て横向きの略Z形に形成されており、略車両幅方向に延びる本体部40Aと、この本体部40Aの車両幅方向内側の端部から車両上方側へ屈曲された第1接合部40Bと、本体部40Aの車両幅方向外側の端部から車両下方側へ屈曲された第2接合部40Cとを備えている。第1接合部40Bは、ロッカアウタパネル26の上フランジ26Dにスポット溶接により予め接合されている。また、第2接合部40Cは、ロッカアウタパネル26の縦壁部26Aの高さ方向中間部にスポット溶接により予め接合されている。すなわち、第1の荷重伝達部材40は、ロッカアウタパネル26の内側上部に予め先付けされている。さらに、本体部40Aは、ロッカアウタパネル26の上壁部26Bの車両下方側に離間して配置されており、上壁部26Bよりも急勾配の傾斜壁となっている。第1の荷重伝達部材40がロッカアウタパネル26に接合された状態を車両前方側から見ると、ロッカアウタパネル26の上壁部26Bと縦壁部26Aと第1の荷重伝達部材40の本体部40Aとで本体部40Aを斜辺とする略直角三角形が形成されている。
また、上述した第1の荷重伝達部材40の本体部40Aにおける車両前後方向の前部と後部には、車両幅方向を長手方向とする第1ビード42がそれぞれ形成されている。この第1ビード42は、第1接合部40Bの下端を始点としかつ第2接合部40Cを終点として本体部40Aを車両幅方向外側に向かって直線状に下るスロープ状に形成されている。つまり、第1ビード42は、本体部40Aの一般部44から車両下方へ向けて直角に折れ曲がり車両前方側から見て直角三角形状とされた前後一対の側壁42Aと、これらの側壁部42Aの下端部同士を繋ぎ平面視で矩形状とされた底壁42Bと、によって構成された凹ビードとして構成されている。また、前後一対の側壁42Aと一般部44との境界部(折れ部)が、車両幅方向に延びる第1の稜線46とされている。なお、第1の荷重伝達部材40の本体部40Aの車両前後方向の前端部及び中間部にも浅い凹ビード48が形成されている。これにより、第1ビード42の車両前後方向の両側に位置する一般部44が相対的に凸ビード50とされて第1ビード42の車両前後方向の両側を補強している。但し、本体部40Aの車両前後方向の後部に形成された第1ビード42の車両後方側に位置する一般部44については車両前後方向の長さが短いのでビード化されていない。
上述したロッカアウタパネル26の縦壁部26Aにおける車両幅方向外側の面であって車両側面視で第1の荷重伝達部材40と重なる位置には、金属製の第2の荷重伝達部材52が配設されている。第2の荷重伝達部材52は車両前方側から見て略L字状に形成されており、車両上下方向に延びる取付部52Aと、この取付部52Aの下端部から車両幅方向外側へ張り出された張出し部52Bとを備えている。取付部52Aは、ロッカアウタパネル26の縦壁部26Aに当接され、第1の荷重伝達部材40の第2接合部40Cと共に三枚重ねの状態でスポット溶接により接合されている。
上述した第2の荷重伝達部材52の張出し部52Bにおける車両前後方向の前部と後部には、車両幅方向を長手方向とする第2ビード54がそれぞれ形成されている。この第2ビード54は、取付部52Aを始点としかつ張出し部52Bの先端部を終点として張出し部52Bを車両幅方向外側に向かって直線状に下るスロープ状に形成されている。つまり、第2ビード54は、張出し部52Bの一般部56から車両上方へ向けて直角に折れ曲がり車両前方側から見て直角三角形状とされた前後一対の側壁54Aと、これらの側壁54Aの上端部同士を繋ぎ平面視で矩形状とされた頂壁54Bと、によって構成された凸ビードとして構成されている。また、前後一対の側壁54Aと一般部56との境界部(折れ部)が、車両幅方向に延びる第2の稜線58とされている。この第2の稜線58は、第1ビード42の第1の稜線46の延長線上に配置されている。すなわち、第2の稜線58は、第1の稜線46の延長方向に沿って車両幅方向に延びている。
なお、第2の荷重伝達部材52の張出し部52Bの車両前後方向の前端部及び中間部にも浅い凹ビード60が形成されている。これにより、第2ビード54の車両前後方向の両側に位置する一般部56が相対的に凸ビード62とされて第2ビード54の車両前後方向の両側を補強している。但し、張出し部52Bの車両前後方向の後部に形成された第2ビード54の車両後方側に位置する一般部56については車両前後方向の長さが短いのでビード化されていない。
図1に示されるように、ロッカインナパネル28の所定位置(センタピラーインナパネル36の下部上縁部36Aと交差する位置付近)には、加速度センサである側面衝突検出センサ64が配設されている。なお、図3及び図4では、側面衝突検出センサ64を円で簡略的に図示している。具体的に説明すると、側面衝突検出センサ64は、金属製の取付ブラケット66を介してロッカインナパネル28及びフロアパネル32に取り付けられている。取付ブラケット66は車両前方側から見て略Z字形に形成されており、水平に配置された中間部66Cと、この中間部66Cから段差を介して車両幅方向外側に延出された一端部66Aと、中間部66Cから車両幅方向の内側で斜め上方へ延出された他端部66Bとによって構成されている。一端部66Aはロッカインナパネル28の上壁部28Bにスポット溶接により固定されており、他端部66Bはフロアパネル32の車両幅方向外側の端部32Aに形成された段差部32Bにスポット溶接により固定されている。これにより、取付ブラケット66は、ロッカインナパネル28の上壁部28Bとフロアパネル32の一般面の車両幅方向外側(前記段差部32B)とに跨った状態で両者に固定されている。そして、側面衝突検出センサ64は、上記取付ブラケット66の中間部66Cに固定されている。
さらに、上述した側面衝突検出センサ64は、車両平面視で、第1の荷重伝達部材40の本体部40Aに形成された前後一対の第1ビード42のうち、前側に配置された第1ビード42が有する第1の稜線46と車両幅方向に並んで配置されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
ポール等の衝突体との側面衝突時、即ち当該衝突体と前側ドア開口部22におけるセンタピラー16寄りの位置で衝突した場合、その際の衝突荷重はロッカアウタパネル26から車両幅方向外側に張出された第2の荷重伝達部材52の張出し部52Bに入力される。この張出し部52Bには車両幅方向を長手方向とする前後一対の第2ビード54が形成されているため、衝突荷重は主として第2ビード54の第2の稜線58を通ってロッカアウタパネル26の縦壁部26Aに伝達される(このときの荷重伝達経路を図1に矢印Aで示す。)。
ここで、ロッカ12の閉断面30内には当該閉断面30を長手方向に仕切るように第1の荷重伝達部材40が配設されている。この第1の荷重伝達部材40の第1接合部40Bは、ロッカアウタパネル26の上フランジ26Dとロッカインナパネル28の上フランジ28Dとの間に挟持された状態で接合されており、又第2接合部40Cはロッカアウタパネル26の縦壁部26Aの高さ方向中間部に接合されている。さらに、本体部40Aには車両幅方向を長手方向とする第1ビード42が形成されており、第1の稜線46の延長方向上に第2の稜線58が配置されている。上記構成により、ロッカアウタパネル26の縦壁部26Aに入力された衝突荷重は、第1の荷重伝達部材40に形成された第1ビード42の第1の稜線46を通ってロッカインナパネル28の上フランジ28Dに最短距離で直接的に伝達される(このときの荷重伝達経路を図1に矢印Bで示す。)。そして、ロッカインナパネル28の上フランジ28Dの根元の稜線に伝達された衝突荷重は、ロッカインナパネル28の上壁部28Bを通ってから(このときの荷重伝達経路を図1に矢印Cで示す。)、上壁部28Bに一端部66Aが固定された取付ブラケット66、更には側面衝突検出センサ64に伝達される(このときの荷重伝達経路を図1に矢印Dで示す。)。その結果、側面衝突検出センサ64によるセンシングが早くなる。すなわち、本実施形態によれば、ボディー構造の改良によりセンシングの早期化を図ることができる。
なお、ロッカアウタパネル26からロッカインナパネル28に伝達される荷重伝達経路として、従前の荷重伝達経路(このときの荷重伝達経路を図1に矢印O、Pで示す。)に加えて第1の荷重伝達部材40を介した荷重伝達経路(図1の矢印A→B→C→D)が追加されることも、センシングの早期化に寄与している。また、本構造を適用することにより、フロアトンネルに配設されているECU側においてもセンシング早期化の効果を期待できる。
また、第1の荷重伝達部材40の第1接合部40Bがロッカアウタパネル26の上フランジ26Dに予め接合されており、第2接合部40Cがロッカアウタパネル26の縦壁部26Aに予め接合されているので、第1の荷重伝達部材40はロッカアウタパネル26側に予めサブアッセンブリ化しておくことができる。このため、ロッカ12の組立作業が容易になる。その結果、本実施形態によれば、車体下部10ひいては車体全体の生産性を良好に維持することができる。
さらに、第1の荷重伝達部材40には第1接合部40Bと第2接合部40Cとの間に車両幅方向に延びる第1の稜線46を有する複数の第1ビード42が形成されているため、車両幅方向の入力荷重に対する剛性が上がる。このため、ロッカアウタパネル26の縦壁部26Aから第2接合部40Cに入力された衝突荷重は、第1ビード42に形成された第1の稜線46を通って効率良く第1接合部40Bに伝達される。その結果、本実施形態によれば、側面衝突検出センサ64の荷重伝達性能を更に向上させることができる。
また、第1の稜線46と側面衝突検出センサ64とが車両平面視で車両幅方向に並んで配置されているため、車両平面視で見た場合における荷重伝達経路が短くなる。よって、本実施形態によれば、側面衝突検出センサ64による検出時間をより一層短縮することができる。
さらに、ロッカインナパネル28の上壁部28Bとフロアパネル32とに跨った状態で取付ブラケット66が固定されており、この取付ブラケット66に側面衝突検出センサ64が取り付けられている。このため、側面衝突時に衝突荷重がロッカアウタパネル26の縦壁部26Aに入力されると、第1の荷重伝達部材40には第1接合部40Bを回転中心として車両幅方向内側へ回動する方向への回転モーメントM(図1参照)が作用する。従って、ロッカインナパネル28の上壁部28Bが車両上方側へ押し上げられ、側面衝突検出センサ64がより迅速に側面衝突状態を検出することができる。その結果、本実施形態によれば、側面衝突検出センサ64が特に加速度センサである場合に検出時間を早めることができる。
また、ロッカアウタパネル26の縦壁部26Aにおける車両幅方向外側の面であって車両側面視で第1の荷重伝達部材40と重なる位置に第2の荷重伝達部材52が車両幅方向外側へ張り出すように設けられているため、側面衝突時の衝突荷重は第2の荷重伝達部材52に最初に入力される。つまり、第1の荷重伝達部材40に衝突荷重が入力されるよりも早い時点で、第2の荷重伝達部材52に衝突荷重が入力される。第2の荷重伝達部材52に入力された衝突荷重はロッカアウタパネル26の縦壁部26Aから第1の荷重伝達部材40に伝達された後、ロッカインナパネル28に伝達されて側面衝突検出センサ64に入力される。その結果、本実施形態によれば、センシングの早期化をより一層図ることができる。
さらに、第2の荷重伝達部材52に形成された第2ビード54が有する第2の稜線58が、第1の荷重伝達部材40に形成された第1ビード42が有する第1の稜線46の延長方向に沿って形成されているため、荷重伝達性能が高い第2の稜線58と第1の稜線46との間で、衝突荷重を伝達することができる。従って、荷重の伝達ロスを低減することができる。その結果、本実施形態によれば、第1の荷重伝達部材40と共働して側面衝突検出センサ64の荷重伝達性能を効果的に向上させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、図6を用いて、本発明に係る側面衝突センサを備えた車体下部構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一の番号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、この第2実施形態では、フロアパネル70の車両幅方向外側の端部70Aがロッカインナパネル28の縦壁部28Aにスポット溶接されている。そして、フロアパネル70とロッカインナパネル28の縦壁部28Aとに跨るように取付ブラケット72が配設されている。具体的には、取付ブラケット72は、前述した第1実施形態で説明した取付ブラケット66と略同様の構造とされており、一端部72Aと他端部72Bと中間部72Cとを備えている。一端部72Aはロッカインナパネル28の縦壁部28Aにスポット溶接により固定されている。また、他端部72Bは、フロアパネル70の一般面の車両幅方向外側(端部70A寄りの部位)にスポット溶接により固定されている。そして、取付ブラケット72の中間部72Cに側面衝突検出センサ76が取り付けられている。
これに対応して、第1の荷重伝達部材74は車両幅方向内側が開放されたハット形に形成されている。すなわち、第1の荷重伝達部材74は、前述した第1実施形態と同様構成とされた第1接合部40B、本体部40A及び第2接合部40Cに加えて、本体下部74D及び第3接合部74Eを備えている。なお、以下においては、本体下部74Dと対を成すという意味で、第1の荷重伝達部材74の本体部40Aを「本体上部40A」と称すことにする。本体下部74Dは、本体上部40Aの車両下方側に配置されている。また、本体下部74Dの傾斜方向は、本体上部40Aの傾斜方向と逆方向とされている。さらに、第3接合部74Eは、図6図示位置では、センタピラーインナパネル36の下部下縁部36Bとロッカアウタパネル26の下フランジ26Eとの間に挟持された状態でサイドアウタパネル38の下フランジ38Aと共に接合されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
上記構成によれば、第1の荷重伝達部材74が第1接合部40B、本体上部40A及び第2接合部40Cに加えて本体下部74D及び第3接合部74Eを有している。さらに、この第3接合部74Eは、ロッカインナパネル28の下フランジ28Eとロッカアウタパネル26の下フランジ26Eとの間に挟持された状態で接合されている。このため、ポール等の衝突体との側面衝突時に、第2の荷重伝達部材52の張出し部52Bに入力された衝突荷重は、主として第2ビード54の第2の稜線58を通ってロッカアウタパネル26の縦壁部26Aに伝達された後(このときの荷重伝達経路を図6に矢印Aで示す。)、第1の荷重伝達部材40の本体上部40Aに伝達される(このときの荷重伝達経路を図6に矢印Bで示す。)。本体上部40A側へ伝達された荷重は、第1接合部40Bを経由してロッカインナパネル28の上壁部28B側へ伝達された後(このときの荷重伝達経路を図6に矢印Cで示す。)、縦壁部28Aを通って(このときの荷重伝達経路を図6に矢印Eで示す。)側面衝突検出センサ76に伝達される(このときの荷重伝達経路を図6に矢印Fで示す。)。
一方、第2の荷重伝達部材52の張出し部52Bに入力された衝突荷重のうち、第2ビード54の前後に形成された凹ビード60、凸ビード62側から入力された荷重は、ロッカアウタパネル26の縦壁部26Aから本体下部74Dへ伝達される(このときの荷重伝達経路を図6に矢印Gで示す。)。その後、当該荷重は、第3接合部74Eを経由してロッカインナパネル28の下壁部28C側へ伝達された後(このときの荷重伝達経路を図6に矢印Hで示す。)、縦壁部28Aを通って(このときの荷重伝達経路を図6に矢印Iで示す。)側面衝突検出センサ76に伝達される(このときの荷重伝達経路を図6に矢印Fで示す。)。
このように本実施形態においても、側面衝突時の衝突荷重を第1の荷重伝達部材74の本体上部40A及び本体下部74Dを通して最短距離で直接的にロッカインナパネル28の上壁部28B及び下壁部28Cに作用させ、最終的には側面衝突検出センサ76まで伝達することができる。従って、本実施形態によれば、従来構造に比べて、側面衝突検出センサ76によるセンシングが早くなる。すなわち、本実施形態によっても、ボディー構造の改良によりセンシングの早期化を図ることができる。
なお、ロッカアウタパネル26からロッカインナパネル28に伝達される荷重伝達経路として、従前の荷重伝達経路(このときの荷重伝達経路を図6に矢印O、P及び矢印Q、Rで示す。)に加えて第1の荷重伝達部材74を介した荷重伝達経路(図6の矢印A→B→C→E→Fと矢印A→B→C→E→F)が追加されることも、センシングの早期化に寄与している。
また、この第1の荷重伝達部材74は断面形状がハット形に形成されて第1接合部40B及び第3接合部74Eがロッカ12の上端部及び下端部に接合されているため、第1実施形態のように第1接合部40Bを回転中心とした回転モーメントMが作用せず、第1の荷重伝達部材74の全体が車両幅方向内側へ平行移動するように変位するので、側面衝突検出センサ76の配設箇所が制約されない。よって、本実施形態によれば、側面衝突検出センサ76の設置自由度を高めることができ、より多くの車種に適用することが可能になる。
さらに、第1の荷重伝達部材74の第3接合部74Eがロッカアウタパネル26の下フランジ26Eに予め接合されているので、第1の荷重伝達部材74はロッカアウタパネル26側に予めサブアッセンブリ化しておくことができる。このため、ロッカ12の組立作業が容易になる。その結果、本実施形態によれば、車体下部10ひいては車体全体の生産性を良好に維持することができる。
また、側面衝突検出センサ76がロッカインナパネル28の車両幅方向内側に位置する縦壁部28Aに取付ブラケット72を介して取り付けられているため、第1実施形態で用いた断面形状が略Z形状とされた第1の荷重伝達部材40よりも断面形状が略ハット形状とされた第1の荷重伝達部材74に好適である。換言すれば、側面衝突検出センサ76がロッカインナパネル28の断面形状に対して車両上下方向に偏って配置されない場合(ロッカインナパネル28の車両上下方向の中間部付近に配置される場合)には、側面衝突時の衝突荷重をロッカインナパネル28の上壁部28Bと下壁部28Cの両方へ均等に最短経路で直接的に伝達することが効果的である。さらに対比的に説明すると、ロッカインナパネル28の縦壁部28Aに側面衝突検出センサ76が配設されていた場合、ロッカインナパネル28の上壁部28B側に側面衝突検出センサ64が配設されていた場合と比べ、荷重伝達経路が長くなる。しかし、本実施形態では、ロッカインナパネル28の下壁部28Cからも衝突荷重が側面衝突検出センサ76に伝達されるので、側面衝突検出センサ76によるセンシングが迅速になる。よって、本実施形態によれば、特にフロアパネル70の車両幅方向外側の端部70Aがロッカインナパネル28の縦壁部28Aに接合される場合に、センシングの早期化を図ることができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
(1) 上述した各実施形態では、ロッカ12における前側ドア開口部22側に第1の荷重伝達部材40、74及び第2の荷重伝達部材52を設定したが、これに限らず、ロッカ12における後側ドア開口部24側に第1の荷重伝達部材及び第2の荷重伝達部材を設定してもよいし、前側ドア開口部22側と後側ドア開口部24側の両方に第1の荷重伝達部材及び第2の荷重伝達部材を設定してもよい。
(2) 上述した各実施形態では、第1の荷重伝達部材40、74の他に第2の荷重伝達部材52を設定したが、必ずしも第2の荷重伝達部材を設定する必要はなく、省略してもよい。また、第2の荷重伝達部材52を金属製としたが、これに限らず、樹脂製としてもよい。
(3) 上述した各実施形態では、第1の荷重伝達部材40、74には複数の第1ビード42が設定され、第2の荷重伝達部材52にも複数の第2ビード54が設定されていたが、これに限らず、ビードは一つでもよいし、3本以上でもよい。その際、一つのビードが有する稜線の数は1本でもよいし、3本以上でもよい。例えば、ビードの断面形状を三角形状にすれば、稜線は1本となるが、このようなビード形状であってもよい。
(4) 上述した各実施形態では、ロッカインナパネル28とフロアパネル32、70に跨った状態で固定された取付ブラケット66、72を介して側面衝突検出センサ64、76がロッカインナパネル28に取り付けられていたが、これに限らず、側面衝突検出センサの設置スペースを確保できる場合は、ロッカインナパネルの上壁部、下壁部又は縦壁部に側面衝突検出センサを直接取り付けてもよい。また、縦断面形状がハット形等とされフロアパネルの下面に接合されることで閉断面構造とされるフロアクロスメンバの長手方向の端部がロッカインナパネル28に接合される場合には、当該フロアクロスメンバの長手方向の端部付近に側面衝突検出センサを設定してもよい。さらに、センタピラー等のピラーの下部に側面衝突検出センサを設定してもよい。
(5) 上述した各実施形態では、第1の荷重伝達部材40をロッカアウタパネル26の内側上部に予め先付けしたが、これに限らず、ロッカの組立工程の中でロッカアウタパネル26の内側上部に接合するようにしてもよい。また、第1の荷重伝達部材40の第1接合部40Bをロッカアウタパネル26の上フランジ26D及びロッカインナパネル28の上フランジ28Dに一緒に接合する(共打ちする)とより効果的である。

Claims (10)

  1. 車体下部の車両幅方向外側に配置されると共に車両前後方向に沿って延在され、ロッカアウタパネルの上部に形成された上フランジとロッカインナパネルの上部に形成された上フランジとが接合されロッカアウタパネルとロッカインナパネルとによって閉断面構造とされたロッカと、
    前記ロッカインナパネル若しくは当該ロッカインナパネルに接合された部材又は前記ロッカから立設されたピラーの下部に取り付けられ、加速度によって側面衝突を検出する側面衝突検出センサと、
    前記ロッカの閉断面内に当該閉断面を長手方向に仕切るように配置され、第1接合部が前記ロッカインナパネルの上フランジ又はピラーの下部と前記ロッカアウタパネルの上フランジとの間に挟持された状態で接合されると共に、第2接合部が前記ロッカアウタパネルにおける車両幅方向外側に位置する縦壁部に接合された第1の荷重伝達部材と、
    を有する側面衝突センサを備えた車体下部構造。
  2. 前記第1接合部は前記ピラーの下部と前記ロッカアウタパネルの上フランジとの間に挟持された状態で接合されている、
    請求項1記載の側面衝突センサを備えた車体下部構造。
  3. 前記第1の荷重伝達部材には、前記第1接合部と前記第2接合部との間に車両幅方向に延びる第1の稜線を有する一又は二以上のビードが形成されている、
    請求項1又は請求項2記載の側面衝突センサを備えた車体下部構造。
  4. 前記第1の稜線と前記側面衝突検出センサとが車両平面視で車両幅方向に並んで配置されている、
    請求項3記載の側面衝突センサを備えた車体下部構造。
  5. 前記側面衝突検出センサは、前記ロッカインナパネルの壁部と当該上壁部に端部が接合されたフロアパネルとに跨った状態で固定された取付ブラケットに取り付けられている、
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載された側面衝突センサを備えた車体下部構造。
  6. 前記ロッカアウタパネルの前記縦壁部における車両幅方向外側の面であって車両側面視で前記第1の荷重伝達部材と重なる位置に、車両幅方向外側へ張り出された第2の荷重伝達部材が設けられている、
    請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載された側面衝突センサを備えた車体下部構造。
  7. 前記第2の荷重伝達部材には、前記第1の稜線の延長方向に沿って車両幅方向に延びる第2の稜線を有する一又は二以上のビードが形成されている、
    請求項3又は請求項4を引用する請求項6記載の側面衝突センサを備えた車体下部構造。
  8. 前記ロッカアウタパネルの下部及び前記ロッカインナパネルの下部には下フランジがそれぞれ形成されていると共に双方の下フランジは互いに接合されており、
    前記第1の荷重伝達部材は、当該ロッカインナパネルの下フランジ又はピラーの下部と前記ロッカアウタパネルの下フランジとの間に挟持された状態で接合された第3接合部を有している、
    請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の側面衝突センサを備えた車体下部構造。
  9. 前記第3接合部は前記ピラーの下部と前記ロッカアウタパネルの下フランジとの間に挟持された状態で接合されている、
    請求項8記載の側面衝突センサを備えた車体下部構造。
  10. 前記側面衝突検出センサは、前記ロッカインナパネルの車両幅方向内側に位置する縦壁部に取り付けられている、
    請求項8又は請求項9記載の側面衝突センサを備えた車体下部構造。
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