JP4375446B2 - 車両用サイドドア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両に適用される車両用サイドドア構造に関する。
サイドドアに収容されたエアバッグを展開させるべきかどうかを判定するための信号を出力する加速度計を、板状金属支持部材を介してサイドドアのインナパネルに取り付ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−2049号公報 特開平9−290705号公報
しかしながら、上記従来の技術では、サイドドアにおける加速度計から離れた位置への局所的な入力に対し、該加速度計の出力信号が立ち上がり難い問題があった。
本発明は、上記事実を考慮して、局所的な荷重が入力された場合に衝突検出器への入力を大きくすることができる車両用サイドドア構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る車両用サイドドア構造は、車幅方向外側に位置するアウタパネルとで閉空間を形成するインナパネルと、車体前後方向に長手とされ、前記閉空間内における前記アウタパネル側に配置されたインパクトビームと、前記インナパネルに取り付けられ、該インナパネルに対する車幅方向内側で衝突検出器を保持するブラケットと、前記インパクトビームと、側面視で前記インナパネルと前記ブラケットとがオーバラップする該インナパネルの部分とを連結する荷重伝達部材と、を備え、前記衝突検出器は、前記インナパネルにおける車体前後方向の後部に配置されており、前記ブラケットは、少なくとも前記インナパネルにおける前記荷重伝達部材の固定部位よりも車体前後方向の後側に位置する部分が該インナパネルに固定されると共に、前記インナパネルにおける前記荷重伝達部材の固定部位に対する車体前後方向の前側で前記衝突検出器を保持しており、かつ、前記インナパネルの車体前後方向の後端部が、前記インパクトビームに所定値以上の車幅方向内向きの荷重が作用した場合に、車体構造部に干渉するように配置されている。
請求項1記載の車両用サイドドア構造では、例えばインパクトビームの長手方向の一部に局所的に衝突荷重が入力された場合に、荷重伝達部材を介してインナパネルに荷重が伝達される。ここで、本車両用サイドドア構造では、衝突検出器を保持したブラケットが、側面視でインナパネルにおける荷重伝達部材の接続部分にオーバラップして配置されているため、換言すれば、ブラケットの少なくとも一部がインナパネルにおける荷重伝達部材の接続部分に対し車体前後方向及び車体上下方向にオーバラップしているため、荷重伝達部材からブラケットを介して衝突検出器に効率的に荷重(加速度、変位等)が入力される。
このように、請求項1記載の車両用サイドドア構造では、局所的な荷重が入力された場合に衝突検出器への入力(加速度、変位等)を大きくすることができる。
さらに、本車両用サイドドア構造では、例えばインパクトビームの長手方向の一部に局所的に衝突荷重が入力された場合に、荷重伝達部材からの荷重がブラケットにおける車体前後方向の中間部(作用点)に入力される。すると、ブラケットは、上記荷重入力点よりも後側でのインナパネルへの固定部位(支点)廻りに回転(変位、加速度)を生じるので、上記荷重入力点に対し支点側とは反対側に位置する衝突検出器の保持部位の変位、加速度等が増幅して入力される。すなわち、本車両用サイドドア構造では、ブラケットがてことして機能するので、衝突検出器への入力(加速度、変位等)が増幅される。
またさらに、本車両用サイドドア構造では、例えばインパクトビームの長手方向の一部に局所的に所定値以上の衝突荷重が入力された場合に、インナパネルの後端部(近傍)が車体構造部に干渉するので、上記したブラケットのインナパネルへの固定部位(支点)廻りの回転が生じやすい。このため、本車両用サイドドア構造では、ブラケットがより効果的にてことして機能するので、衝突検出器への入力(加速度、変位等)が一層大きく増幅される。なお、ブラケットにおけるインナパネルへの固定部位が車体構造部に干渉する構成とすれば、より効果的である。
請求項2記載の発明に係る車両用サイドドア構造は、請求項1記載の車両用サイドドア構造において、前記ブラケットは、前記インナパネルにおける前記荷重伝達部材の固定部位よりも車体前後方向の後側に位置する部分のみが該インナパネルに固定されている。
請求項3記載の発明に係る車両用サイドドア構造は、請求項1記載の車両用サイドドア構造において、前記ブラケットは、前記インナパネルにおける前記荷重伝達部材の固定部位において該インナパネルに固定されている。
請求項記載の発明に係る車両用サイドドア構造は、請求項1〜請求項の何れか1項記載の車両用サイドドア構造において、前記ブラケットは、前記インナパネルにおける前記荷重伝達部材の固定部位に対する前記衝突検出器の保持側の端部が、前記インナパネルに対し車幅方向に相対変位可能とされている。
請求項記載の車両用サイドドア構造では、ブラケットにおける上記した作用点側がインナパネルに対し車幅方向に相対変位可能とされているので、衝突検出器のインナパネルへの拘束が弱く、上記の入力増幅効果が大きい。
請求項記載の発明に係る車両用サイドドア構造は、請求項1〜請求項の何れか1項記載の車両用サイドドア構造において、前記インナパネルにおける前記荷重伝達部材の固定部位と前記ブラケットの固定部位とが、それぞれ該インナパネルにおける車体前後方向及び車体上下方向に延在する平板状部に配置されている。
請求項記載の車両用サイドドア構造では、インナパネルにおける略平坦な平板状部に荷重伝達部材が接続されると共に、ブラケットが取り付けられているので、荷重伝達部材からブラケットへの荷重入力位置(例えば、上記の作用点)の設定の自由度が高い。このため、要求に応じた衝突検出器への入力(増幅率)の調整が容易である。
以上説明したように本発明に係る車両用サイドドア構造は、局所的な荷重が入力された場合に衝突検出器への入力を大きくすることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車両用サイドドア構造10について、図1乃至図4に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印IN、及び矢印OUTは、それぞれ車両用サイドドア構造10が適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の内側、及び外側を示している。
図4には、車両用サイドドア構造10が適用された自動車Aが側面図にて示されている。この図に示される如く、自動車Aは、車体側部に乗員乗降用の車体開口部12、14が形成されている。より具体的には、前側の車体開口部12は、それぞれ車体骨格を成すフロントピラー16、ルーフサイドレール18、センタピラー20、ロッカ22で囲まれて形成されており、後側の車体開口部14は、それぞれ車体骨格を成すセンタピラー20、リヤピラー24、ロッカ22に囲まれて構成されている。
そして、車体開口部12は、フロントサイドドア26にて開閉され、車体開口部14はリヤサイドドア28にて開閉されるようになっている。したがって、この実施形態に係るフロントサイドドア26、リヤサイドドア28の幅方向(ドア幅方向)は車体前後方向に一致し、ドア厚み方向は車幅方向に一致している。この実施形態では、フロントサイドドア26、リヤサイドドア28は、それぞれの前端部26A、28Aにおいて、上下のドアヒンジ30を介して車体上下方向に沿う軸線廻りに回動可能に支持されており、該回動によって車体開口部12、14を開閉する構成とされている。
これらフロントサイドドア26、リヤサイドドア28は、それぞれ補強部材としてのインパクトビーム32、34を備えている。各インパクトビーム32、34は、それぞれ車体前後方向に長手とされ、それぞれの後端部32A、34Aがエクステンション35、36を介してドア本体(フロントサイドドア26については、後述するドアインナパネル40)に結合されている。また、インパクトビーム32、34は、それぞれの前端部32B、34Bがエクステンション38、39を介してドア本体に結合されている。
本実施形態に係る車両用サイドドア構造10は、後述する衝突センサ48のサイドドアへの取付構造を主要部とするものであり、フロントサイドドア26、リヤサイドドア28の双方に適用し得るが、基本的にフロントサイドドア26とリヤサイドドア28とで車両用サイドドア構造10の構成は共通するので、以下、主にフロントサイドドア26に適用された車両用サイドドア構造10について説明することとする。
図1に模式的に示される如く、フロントサイドドア26は、車幅方向外向きに開口する凹状を成すインナパネル40の周縁部にアウタパネル42の周縁部がヘミング加工によって接合されて中空構造体として構成されたドア本体44を有しており、該ドア本体44の内部に上記したインパクトビーム32が配設されている。
より具体的には、フロントサイドドア26の前端部26A、後端部26Bは、ドアインナパネル40の絞り深さが浅くされた浅底部40Aが設けられることで中央部と比較して薄肉化されており、インパクトビーム32は、エクステンション35、38を介して前後の浅底部40Aに接合されることで、アウタパネル42に近接した状態でドア本体44に固定されている。
また、図1に示される如く、フロントサイドドア26は、車体開口部12を閉止する姿勢では、後端部26Bがセンタピラー20に対し側面視で(車幅方向外側から車体前後方向及び車体上下方向に)オーバラップする構成とされている。この状態でフロントサイドドア26の後端部26Bとセンタピラー20との間にはウェザストリップ46が介在されている。
さらに、フロントサイドドア26は、その一般部26C(前端部26Aと後端部26Bとの間の厚肉部分)の後端を成す角部26Dが、センタピラー20のインナパネル20Aとアウタパネル20Bとの接合フランジ20Cに対し側面視で(車幅方向外側から車体前後方向及び車体上下方向に)オーバラップする構成とされている。
これにより、フロントサイドドア26は、後端部26Bが車幅方向内向きに変位すると角部26Dが接合フランジ20Cと干渉するように、センタピラー20に対し配置されている。なお、フロントサイドドア26の角部26Dは、インナパネル40における前後の浅底部40A間で車体前後方向及び車体上下方向に延在する平板状部40Bと、該平板状部40Bと浅底部40Aとを繋ぐ横壁部40Cとの角部40Dとして形成されている。すなわち、センタピラー20乃至接合フランジ20Cが本発明における車体構造部に相当し、角部40Dがインナパネル40の後端部に相当する。
そして、車両用サイドドア構造10が適用されたフロントサイドドア26では、エクステンション35は、浅底部40Aに接合された外側接合部35Aから車幅方向内向きに延設されており、その車幅方向内端がインナパネル40の平板状部40Bに接合された内側接合部35Bとされている。エクステンション35の内側接合部35Bは、平板状部40Bにおける角部40Dから所定距離L1(図2参照)だけ車体前後方向の前側に離間した位置に接合されたものと把握することができる。このエクステンション35が本発明における荷重伝達部材に相当する。
また、車両用サイドドア構造10が適用されたフロントサイドドア26では、側面衝突を検出するための衝突検出器としての衝突センサ48が、ブラケット50を介してインナパネル40に接合されている。衝突センサ48は、平板状部40Bにおける内側接合部35Bの近傍、すなわち側面視でフロントサイドドア26の後下角部の近傍に配置されている(図4参照)。この衝突センサ48の配置は、車体開口部12から乗降する前席乗員の略側方位置とされている。
図1及び該図1の部分拡大図である図2に示される如く、ブラケット50は、平板状部40Bに接合されるベース部52と、ベース部52から車幅方向内向きに***された座部54とを有し、座部54に衝突センサ48が例えば接着や締結等の保持手段によって固定的に保持されている。
ベース部52は、座部54に対し車体前後方向の前側に位置する前側ベース部52Aと、座部54に対し車体前後方向の後側に位置する後側ベース部52Bとを含んで構成されている。前側ベース部52Aは、スポット溶接にて平板状部40Bに固定的に接合されている。なお、各図に適宜示す「×」は、スポット溶接の打点を示している。
一方、後側ベース部52Bは、その後端部52Cが平板状部40Bにおけるエクステンション35の内側接合部35Bの接合範囲よりも車体前後方向の後方(角部40Dの直前方)に突出しており、該後端部52Cにおいて平板状部40Bにスポット溶接にて接合されている。以下、この接合部分を後端接合部55ということとする。
この実施形態では、後側ベース部52Bは、後端接合部55を含む複数箇所でインナパネル40の平板状部40Bに接合されている。また、後側ベース部52Bにおける後端接合部55と座部54との間の部分は、平板状部40B、エクステンション35の内側接合部35Bとの3枚重ね合わせ状態で、スポット溶接にてこれらに固定されている。
以上により、車両用サイドドア構造10が適用されたフロントサイドドア26では、車体前後方向におけるブラケット50における座部54(衝突センサ48の保持部位)と後端接合部55との間に、平板状部40Bにおける内側接合部35Bの接合部が配置された構成とされている。すなわち、ブラケット50は、車体前後方向の後から順に、後端接合部55(支点)、エクステンション35からの荷重入力部56(入力側の作用点)、衝突センサ48を保持する座部54(出力側の作用点)が直列された構成とされている。
この実施形態では、図2に示される如く、後端接合部55から荷重入力部56までの車体前後方向に沿う(投影した)距離がL2、後端接合部55から座部54(衝突センサ48)までの車体前後方向に沿う距離がL3(>L)、角部40D(角部26D)から座部54までの車体前後方向に沿う距離がL4(>L1)とされている。
以上説明したブラケット50に保持された衝突センサ48は、この実施形態では加速度センサとされており、車幅方向の加速度に応じた信号を出力する構成とされている。この衝突センサ48は、エアバッグ装置58の作動(展開の有無)を制御する制御手段としてのエアバッグECU60に電気的に接続されている。エアバッグECU60は、例えば衝突センサ48から閾値以上の信号が入力された場合に、エアバッグ装置58に作動信号を出力するようになっている。この実施形態では、エアバッグ装置58は、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ等の側突用エアバッグ装置とされている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用サイドドア構造10がフロントサイドドア26に適用された自動車Aでは、フロントサイドドア26への側面衝突が生じた場合、インパクトビーム32に入力された衝撃荷重がエクステンション35、インナパネル40、ブラケット50を介して衝突センサ48に伝達(入力)され、この衝突センサ48は、入力された衝撃(加速度)に応じた信号を出力する。この信号は、エアバッグECU60に入力され、エアバッグECU60は、衝突センサ48からの信号が閾値未満であればエアバッグ装置58の作動を禁止し、衝突センサ48からの信号が閾値以上であればエアバッグ装置58を作動させる。
ここで、車両用サイドドア構造10では、ブラケット50における衝突センサ48を保持した座部54とインナパネル40に対する後端接合部55との間に、エクステンション35からの荷重入力部56が配置されているため、該エクステンション35から荷重入力部56に所定値以上の荷重が入力されてインナパネル40の角部40Dがセンタピラー20の接合フランジ20Cに干渉した場合には、図3(A)に示される如くブラケット50は、荷重入力部56に入力される車幅方向内向きの荷重Fによって、平板状部40Bと共に後端接合部55乃至角部40Dを支点に矢印B方向に回転変位を生じる。
このため、ブラケット50の座部54に保持された衝突センサ48の変位、加速度は、荷重入力部56における変位、加速度と比較して、上記の支点からの距離を基準としたてこ比(L3/L2又はL4/L1)にほぼ応じて増幅される。
例えば、図6に示される如き比較例に係る車両用サイドドア構造100では、前席乗員に対応して配置された衝突センサ48を保持するブラケット102が、エクステンション35の内側接合部35Bに対し車体前後方向の前側にオフセットして配置されているので、平板状部40Bにおける内側接合部35Bからの荷重入力部104に入力されるのと同程度の加速度が衝突センサ48に入力される。このため、車両用サイドドア構造100では、図3(B)に示される如く衝突センサ48から車体前後方向の前方に離間した位置にポールP等が衝突した場合のように局所的な荷重入力があった場合、特にポールPがフロントサイドドア26に対し矢印C方向に衝突するようなエアバッグ装置58の早期作動が要求される場合に、衝突センサ48の出力信号が短時間で立ち上がらないことが懸念される。このような衝突形態でも確実にエアバッグ装置58を作動させるべく車両用サイドドア構造100では、エアバッグECU60がエアバッグ装置58を作動させる閾値を低く設定することになるが、この設定では、例えばエアバッグ装置58の作動が要求されない程度の軽衝突等によりエアバッグ装置58が作動される場合が生じてしまい、修理コストの増大の原因となる。
これに対して車両用サイドドア構造10では、上記の通りブラケット50をてことして衝突センサ48への入力加速度が増幅されるので、図3(A)に示される如く、衝突センサ48から車体前後方向の前方に離間した位置にポールPが衝突した場合のように局所的な荷重入力があった場合でも、衝突センサ48からエアバッグECU60に大きな信号を出力させることができる。したがって、車両用サイドドア構造10では、例えば図3(A)に示される如くポールPが矢印C方向から衝突するような場合でも、エアバッグ装置58を短時間で(早期に)作動させることができる。このように、車両用サイドドア構造10では、エアバッグECU60がエアバッグ装置58の作動要否を判断するための閾値を大きく設定させることができる。
一方、エアバッグ装置58の作動が要求されない程度の軽衝突の場合には、すなわち、インナパネル40の角部40Dとセンタピラー20の接合フランジ20Cとが干渉しない程度の衝突が生じた場合には、ブラケット50に矢印B方向の回転変位は生ぜず、インナパネル40すなわちフロントサイドドア26が全体として車幅方向内向きに加速されるので、ブラケット50をてことした加速度の増幅効果は生じない。このように、車両用サイドドア構造10では、エアバッグ装置58を作動させるべき(ON信号を出力する)場合の衝突センサ48の出力信号のみを増幅すると共に、エアバッグ装置58を作動させない(OFF信号を出力する)場合の衝突センサ48の出力信号増大が生じない。
したがって、例えば衝突センサ48に近い位置への軽衝突時には、衝突センサ48からエアバッグECU60に入力される信号が小さく(車両用サイドドア構造100の場合と同程度に)抑えられるので、軽衝突時と上記の如きポール側突時とで、衝突センサ48の出力信号の差(マージン)を大きくすることができる。これにより、車両用サイドドア構造10では、ポール側突時にエアバッグ装置58を作動させる機能を確保しつつ、軽衝突時にエアバッグ装置58が展開されてしまうことを効果的に防止又は抑制することができる。
また、車両用サイドドア構造10では、インナパネル40の平板状部40Bにブラケット50の後端部52C及びエクステンション35の内側接合部35Bが接合されることで、荷重入力部56と後端接合部55とが形成されているため、上記各距離L1〜L4の設定が容易である。このため、要求に応じてブラケット50のてこ比を設定(調整)することが容易であり、エアバッグ装置58の展開可否を車種や仕様等に応じて容易にコントロールすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両用サイドドア構造70について、図5に基づいて説明する。なお、上記第1の実施形態と基本的に同一の部品、部分については、上記第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図5には、車両用サイドドア構造70の要部が図2に対応する平面断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用サイドドア構造70は、ベース部52に前側ベース部52Aが設けれたブラケット50に代えて、前側ベース部52Aに相当する部分を有しないブラケット72を備える点で、第1の実施形態に係る車両用サイドドア構造10とは異なる。
具体的には、ブラケット72は、平板状部40Bに接合されるベース部74と、ベース部74の車体前後方向の前端部から車幅方向内向きに***された座部76とを有し、この座部76に衝突センサ48が例えば接着や締結等の保持手段によって固定的に保持されている。
ベース部74は、その後端部74Aが平板状部40Bにおけるエクステンション35の内側接合部35Bの接合範囲よりも車体前後方向の後方(角部40Dの直前方)に突出しており、該後端部74Aにおいて平板状部40Bにスポット溶接にて接合されて後端接合部55が形成されている。したがって、ベース部74の前端すなわち座部76(衝突センサ48)は、平板状部40Bに対し非接合とされ、平板状部40Bに対する車幅方向の相対変位が許容される構成である。車両用サイドドア構造70の他の構成は、車両用サイドドア構造10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係る車両用サイドドア構造70によっても、第1の実施形態に係る車両用サイドドア構造10と基本的に同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、車両用サイドドア構造70では、ブラケット72における衝突センサ48を保持した座部76(前端)がインナパネル40に対し非拘束(車幅方向に相対変位可能)とされているため、該インナパネル40(平板状部40B)に対する衝突センサ48の拘束力が車両用サイドドア構造10と比較して小さく、てこ効果に加えて慣性によって加速度の増幅効果が向上される。
なお、上記した各実施形態では、車両用サイドドア構造10、車両用サイドドア構造70がフロントサイドドア26に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、車両用サイドドア構造10、車両用サイドドア構造70をリヤサイドドア28に適用しても良い。この場合は、センタピラー20に代えてリヤピラー24との干渉でブラケット50、72に回転変位が生じるように構成すれば良い。
また、上記した各実施形態では、ブラケット50、72における後端接合部55と座部54、76との間に位置する荷重入力部56が、内側接合部35B、平板状部40Bに接合されて構成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、後側ベース部52B、ベース部74における後端部52C、74A(後端接合部55)以外の部分は、平板状部40Bに対し非接合(非接触でも良い)としても良い。
さらに、上記した各実施形態では、後端接合部55が平板状部40Bに接合されて構成される例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、後端部52C、74Aを屈曲部として横壁部40Cに接合することで後端接合部55を構成しても良い。
またさらに、上記した各実施形態では、衝突検出器として加速度センサである衝突センサ48を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、加速度に応じてリニアな信号を出力するものに代えて、所定値以上の衝撃(加速度)が作用した場合にON信号を出力する加速度スイッチ(可動部を有するもの)等を用いても良い。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で各種変更して実施することが可能である
本発明の第1の実施形態に係る車両用サイドドア構造が適用されたフロントサイドドアを模式的に示す平面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用サイドドア構造の要部を拡大して示す平面断面図である。 (A)は、本発明の第1の実施形態に係る車両用サイドドア構造が適用されたフロントサイドドアへのポール側突時の変形状態を模式的に示す平面断面図、(B)は、比較例に係るフロントサイドドアへのポール側突時の変形状態を模式的に示す平面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用サイドドア構造が適用された自動車を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用サイドドア構造の要部を拡大して示す平面断面図である。 本発明の実施形態との比較例に係る車両用サイドドア構造を示す平面断面図である。
符号の説明
10 車両用サイドドア構造
20 センタピラー(車体構造部)
20C 接合フランジ(車体構造部)
26 フロントサイドドア(車両用サイドドア構造)
32 インパクトビーム
35 エクステンション(荷重伝達部材)
40 インナパネル
40B 平板状部
40D 角部(後端部)
42 アウタパネル
48 衝突センサ(衝突検出器)
50 ブラケット
70 車両用サイドドア構造
72 ブラケット

Claims (5)

  1. 車幅方向外側に位置するアウタパネルとで閉空間を形成するインナパネルと、
    車体前後方向に長手とされ、前記閉空間内における前記アウタパネル側に配置されたインパクトビームと、
    前記インナパネルに取り付けられ、該インナパネルに対する車幅方向内側で衝突検出器を保持するブラケットと、
    前記インパクトビームと、側面視で前記インナパネルと前記ブラケットとがオーバラップする該インナパネルの部分とを連結する荷重伝達部材と、
    を備え、
    前記衝突検出器は、前記インナパネルにおける車体前後方向の後部に配置されており、
    前記ブラケットは、少なくとも前記インナパネルにおける前記荷重伝達部材の固定部位よりも車体前後方向の後側に位置する部分が該インナパネルに固定されると共に、前記インナパネルにおける前記荷重伝達部材の固定部位に対する車体前後方向の前側で前記衝突検出器を保持しており、
    かつ、前記インナパネルの車体前後方向の後端部が、前記インパクトビームに所定値以上の車幅方向内向きの荷重が作用した場合に、車体構造部に干渉するように配置されている車両用サイドドア構造。
  2. 前記ブラケットは、前記インナパネルにおける前記荷重伝達部材の固定部位よりも車体前後方向の後側に位置する部分のみが該インナパネルに固定されている請求項1記載の車両用サイドドア構造。
  3. 前記ブラケットは、前記インナパネルにおける前記荷重伝達部材の固定部位において該インナパネルに固定されている請求項1記載の車両用サイドドア構造。
  4. 前記ブラケットは、前記インナパネルにおける前記荷重伝達部材の固定部位に対する前記衝突検出器の保持側の端部が、前記インナパネルに対し車幅方向に相対変位可能とされている請求項1〜請求項3の何れか1項記載の車両用サイドドア構造。
  5. 前記インナパネルにおける前記荷重伝達部材の固定部位と前記ブラケットの固定部位とが、それぞれ該インナパネルにおける車体前後方向及び車体上下方向に延在する平板状部に配置されている請求項1〜請求項4の何れか1項記載の車両用サイドドア構造。
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