JP5952680B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の側突時などに、シートの側部付近から乗員の側方へ向かって膨張展開するエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置に関するものである。
通常、車両に横方向からの衝撃が加わった場合、乗員は、車幅方向に移動する。例えば、助手席側のサイドドアに他の車両や電柱などの物体(衝突物)が衝突した場合、衝突物接触側の乗員(ニアサイド側乗員;この場合は助手席側乗員)から遠い方の座席の乗員(ファーサイド側乗員;この場合はドライバ側乗員)は、慣性によって大きく移動し、ニアサイド側乗員や車室内の硬い物体に衝突して障害を負うおそれがある。
このような事態を想定して、例えば特許文献1の車両用エアバッグシステムは、エアバッグが運転席と助手席との間のセンタコンソールから上方へ膨張展開する構成となっている。このエアバッグであれば、横方向からの衝撃が加えられても、乗員の車両中央側への移動を防いで、乗員を他の物体への衝突から守ることができる。
実開平5−3055号公報
サイドエアバッグを含め、現在では各種エアバッグに対して、乗員拘束性能の向上および乗員への加害性の減らす対策が求められている。しかし、特に特許文献1のエアバッグのようにファーサイドで展開するエアバッグ(ファーサイドエアバッグ)は、ニアサイドで展開するエアバッグ(ニアサイドエアバッグ)と異なり、サイドドアのような支えになる物体と隣接していない。そのため、ファーサイドエアバッグは、膨張展開しても乗員を受け止めた際の衝撃によって倒れ、乗員拘束性能に支障が出るおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み、乗員拘束性能のさらなる向上を図ることが可能なサイドエアバッグ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるサイドエアバッグ装置の代表的な構成はシートバックおよびシートクッションを含むリクライニング式の車両用シートのシートバックに設けられ、インフレータから供給されるガスを利用して車両用シートの側方で膨張展開するエアバッグと、一端がシートバックの上部に接続され、エアバッグの外側を通ってシートバックおよびシートクッションの側面に沿って設置され、他端がシートクッションに接続され、エアバッグの膨張展開時にエアバッグによって張力を与えられる帯状部材と、シートクッションのリクライニング動作に連動して、帯状部材の他端がシートクッションに接続される位置を車両前後方向に移動させるリンク機構と、を備え、リンク機構は、シートバックのリクライニング角度が大きくなるにつれて、帯状部材の他端の位置が車両後方側へ移動することを特徴とする。
上記構成によれば、膨張展開したエアバッグはその外側(エアバッグから見て、乗員とは反対側)さらに車内側に位置する帯状部材によって支えられる。したがって、エアバッグは展開挙動が安定し、また、乗員が接触した場合には乗員を受け止めて十分に拘束することができる。さらに、帯状部材はそれ自体でも乗員を受け止めることができる。特に、乗員の腰部や大腿部付近を受け止めることができる。このようにして、上記構成であれば、高い乗員拘束性能を発揮することが可能となっている。
加えて、当該サイドエアバッグ装置にはリンク機構が備えられていて、リクライニングシートの姿勢を変更させていても、エアバッグの乗員拘束性能が安定して発揮できる構成となっている。例えば、リンク機構を省略して帯状部材のみを設けた場合において、リクライニング角度(シートバッグとシートクッションとがなす角度)を大きくすると、帯状部材はこれらシートバックとシートクッションとに引っ張られる。このようにして帯状部材の張力が高くなると、エアバッグはより乗員側へと押されることになる。これでは、エアバッグが過度に堅くなるなど、エアバッグの性能に支障をきたすおそれがある。そこで上記構成ではリンク機構を備えていて、シートバックを後ろに倒したときは、帯状部材とシートクッションとの接続位置を車両後方へ移動させ、帯状部材に過度の張力がかかることを防いでいる。
上記の帯状部材は、エアバッグが展開するとき、シートバックからシートクッションにかけての帯状部材の経路の途中に、膨張するエアバッグによって経路の最短距離から遠回りする迂回部分が形成されるとよい。すなわち、帯状部材は、エアバッグが膨張してこれに押され、その結果として迂回部分が生じる構成となっている。この迂回部分が生じることで、帯状部材はたるみが迅速に取られてシートバックから車両前方の方向に向けて張られる。したがって、上記構成であれば、側突等によって移動する乗員に対して、エアバッグの拘束力を迅速に発揮することが可能になる。
上記のリンク機構は、帯状部材の他端に取り付けられ、軸受孔を有する回転固定具と、シートクッションに取り付けられ、車両前後方向に伸びるスリットを有するスリット部材と、軸受孔とスリット部材とに通されて回転固定具とスリット部材とを連結する軸部材と、一端がシートバックに接続され、回転固定具まで伸びてこれに連結され、さらに他端がシートクッションのうちスリットよりも車両後方に接続されているリンクワイヤであって、シートバックを起立させると回転固定具を車両前方へ引っ張るリンクワイヤと、を有し、リンクワイヤは、シートクッションとの接続点と回転固定具との間に第1のスプリングを有することを特徴とする。
上記構成のリンク機構によれば、帯状部材のシートクッションへの接続位置を、リクライニング角度が大きくなるにつれて車両後方へ移動させ、リクライニング角度が小さくなるにつれて車両前方へ移動させるという動作を、好適に実現することができる。このリンク機構によって、リクライニングシートの姿勢を変更させていても、エアバッグの乗員拘束性能が安定して発揮できる。
上記のスリットは、上下の長辺のうち一辺に、歯切りされたラックを有し、リンク機構はさらに、スリット部材における回転固定具とは反対側にて軸部材に連結して軸部材の位置を保持する位置保持部材を有し、位置保持部材は第2のスプリングを有し、第2のスプリングによって軸部材をラックに押しつけていてもよい。この構成によれば、回転固定具をロックするいわゆるロック機構が実現できる。このロック機構により、エアバッグの膨張展開時において帯状部材の姿勢が安定するため、エアバッグの機能をより効率よく発揮することが可能になる。
上記の車両用シートは、シートバックの固定状態とリクライニング可能状態とを切り替えるリクライニングレバーを有し、リンク機構はさらに、リクライニングレバーの動きに位置保持部材を連動させるロック解除ワイヤであって、リクライニング可能状態にすべくリクライニングレバーを引き上げまたは引き下げると位置保持部材を第2のスプリングが収縮する方向へ引っ張って軸部材をラックとの噛み合いから解除させるロック解除ワイヤを備えてもよい。この構成により、前述したロック機構は、簡単な手順で解除することが可能になる。
上記のエアバッグは、エアバッグの外側の側面に設けられて帯状部材が通されるベルトループを有するとよい。このベルトループ部によって、帯状部材が有するエアバッグを支えるという機能をより好適に発揮することが可能になる。
上記のエアバッグは、膨張展開時に成人乗員の肩部または頭部を支えるよう所定の形状を有するとよい。このように、成人乗員の身体のうち、より重量のある頭部付近を拘束することで、成人乗員の車内側への移動を効率よく防ぐことができる。なお、本願での成人乗員とは、一般的かつ平均的な体格の成人男性および女性、並びに小柄な成人女性までを含む。これら成人乗員の体格は、各国で自動車の安全規格(前面衝突用ダミーAF05,AM50や、側突用ダミーSID−IIs,ES−2など)によって定められており、本願において成人乗員の肩部、頭部といった場所は、これらのダミーの各部位の位置を示している。
上記の帯状部材は、エアバッグの上縁にかかっていて、エアバッグの上縁は、シートバックの起立時にエアバッグが膨張展開すると、帯状部材のシートバックへの接続点よりも上方に位置するとよい。この構成によると、エアバッグの膨張展開時には、帯状部材はエアバッグの上縁に折り返されるようにかかるため、エアバッグから張力を効率よく受けて、たるみを迅速にとることが可能になる。
上記のエアバッグは、帯状部材が接触する領域に補強布により成り、または補強縫製により成る補強領域を有するとよい。これにより、エアバッグの、帯状部材との摩擦に対する耐久性を向上させることが可能になる。
本発明によれば、乗員拘束性能のさらなる向上を図ることが可能なサイドエアバッグ装置を提供することができる。
本発明の実施形態におけるサイドエアバッグ装置が適用される車両の一部を例示した図である。 図1のサイドエアバッグ装置の収容状態を例示した図である。 図2のエアバッグが膨張展開した状態を例示した図である。 図3(a)のサイドエアバッグ装置を車両前側から見て例示した図である。 図3(a)のシートバックのリクライニング動作の前後を例示した図である 図5のリンク機構の分解図である。 図6のリンクワイヤの機能を例示した模式図である。 図6のロック解除ワイヤの機能を例示した模式図である。 図6のロック解除ワイヤの機能を例示した模式図である。 図3(a)のエアバッグを拡大して例示した図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態におけるサイドエアバッグ装置100が適用される車両102の一部を例示した図である。サイドエアバッグ装置100は、車両用シート104と、この車両用シート104に埋設されているエアバッグ106などによって構成されている。車両用シート104は、シートバック104aをシートクッション104bに対して傾斜させることができるリクライニング式シートである。
エアバッグ106は、シートバック104aの車幅方向の車内側の側面108に埋設されている、いわゆるファーサイドエアバッグである。しかし、これに限らず、シートバック104aの車外側の側面にて実施することも可能である。また、車両用シート104の車両中央側には車両用シート110も配置されているが、当該サイドエアバッグ装置100はこの車両用シート110の車両中央側の側面にも埋設することが可能である。
図2は、図1のサイドエアバッグ装置100の収容状態を例示した図である。なお、図2では、紙面手前側が車幅方向車内側、紙面奥側が車外側である。エアバッグ106は、シートバック104aの内部に設置されたハウジング112に収納されている。そして、通常はその上からシートカバー等によって覆われているため、外部からは視認が不可能になっている。エアバッグ106にはガス発生装置であるインフレータ114が接続していて、インフレータ114から供給されるガスを受け、シートカバー等を裂いて外部へ露出し、車両用シート110の側方で膨張展開する。
(帯状部材)
本実施形態では、エアバッグ106の乗員拘束性能を向上させる部材として、帯状部材(以下、ベルト116)が備えられている。ベルト116は、エアバッグ106をその外側、本実施形態では車内側から支える帯状の部材である。ベルト116は、一端がシートバック104aの上部に接続され、他端がシートクッション104bの前部に接続され、そして全体として、エアバッグ106の車内側を通ってシートバック104aおよびシートクッション104bの側面に沿って設置されている。ベルト116は、エアバッグ106が膨張展開した際には、このエアバッグ106とともに外部へ展開し、エアバッグ106によって張力を与えられてエアバッグ106の車内側に張られる。そのため、ベルト116の長さは、膨張展開したエアバッグ106から張力を受けて緊張することを見越した長さに設定されている。なお、エアバッグ106の外側とは、乗員から見て遠い側であって、さらに言い換えると、エアバッグ106のシートバック104aとの接触面とは反対に位置する面側のことである。
ベルト116の端部には回転固定具であるスルーアンカ118a・118bが取り付けられていて、ベルト116はこれらスルーアンカ118a・118bによってシートバック104aおよびシートクッション104bに回転可能に接続されている。端部が回転可能であることで、ベルト116は、エアバッグ106の展開挙動に応じて姿勢を変化させながら、よじれることなく展開することができる。なお、この回転固定具としては、スルーアンカ118a・118b以外にも、Dリングと呼ばれる固定具などが適宜使用可能である。
以下、エアバッグ106が膨張展開した状態について説明する。図3は、図2のエアバッグ106が膨張展開した状態を例示した図である。図3(a)は、膨張展開したエアバッグ106を車両中央側から見た状態で例示している。
図3(a)を含む各図では、乗員として、成人乗員を模したダミー120を示している。このダミー120はAM50と呼ばれるモデルであって、成人男性の50%に適合する体格(身長178cm、体重72kg)を想定したモデルである。なお、本願での成人乗員とは、一般的かつ平均的な体格の成人男性および女性、並びに小柄な成人女性までを含む。これら成人乗員の体格は、各国で自動車の安全規格(前面衝突用ダミーAF05,や、側突用ダミーSID−IIs,ES−2など)によって定められており、本願において成人乗員の肩部、頭部といった場所は、AM50の他にもこれらダミーの各部位の位置を含めて示している。
車両に衝撃等が発生すると、不図示の加速度センサ等から衝撃の検知信号が送信され、それに起因してインフレータ114(図3(b)参照)の内部でガス発生剤が燃焼し、その燃焼ガスがエアバッグ106へと供給される。そして、エアバッグ106は、車両用シート104のシートカバー等を裂いて、乗員の車内側にて膨張展開する。
ベルト116の外側(乗員から見て遠い側、つまり車内側)の側面には、ベルトループ部122が設けられている。このベルトループ部122は、ベルト116を通すための部位である。このベルトループ部122によってエアバッグ106とベルト116を連結させることで、ベルト116のエアバッグ106に対しての位置ずれが防止でき、ベルト116が有するエアバッグ106を支えるという機能をより好適に発揮することが可能になる。そして、ベルト116は、ベルトループ部122に通されていることで、エアバッグ106の膨張展開と共に車内へと展開し、さらに、膨張展開するエアバッグ106によって張力が与えられ、エアバッグ106の車内側に張られる。
なお、ベルトループ部122を設ける位置は、エアバッグ106の車内側の側面に限られない。例えば、本実施形態ではベルト116をエアバッグ106の車内側に張る構成としているが、ベルトループ部122をエアバッグ106の車外側(乗員側)の側面のスルーアンカ118a(図3(b)参照)の近くに設けたとしても、ベルト116をエアバッグ106の車内側に張ることは可能である。
図3(b)は、図3(a)のエアバッグ106を透過して表した図である。図3(b)に例示しているように、ベルト116は、エアバッグ106の上縁121に迂回するように(迂回部分123)かかっている。そして、エアバッグ106は、シートバック104aの起立時においてエアバッグ106が膨張展開した際に、上縁121がスルーアンカ118aのシートバック104aへの接続点124よりも上方に位置するよう、設定されている。この構成によると、エアバッグ106の膨張展開時に、ベルト116はエアバッグ106の上縁121に折り返されるようにかかり、迂回部分123が形成される。
詳述すると、ベルト116は、シートバック104aからシートクッション104bの前方にかけて延びている。そして、エアバッグ106の展開時に、ベルト116には、シートバック104aからシートクッション104bにかけての経路の途中に、膨張するエアバッグ106によって、経路の最短距離から遠回りする迂回部分123が形成される。このようにして迂回部分123が生じる結果、ベルト116は、膨張展開するエアバッグ106からより迅速かつ効率よく張力を受けることが可能になり、これによってたるみも迅速にとることができる。
ここで、シートバック104aの起立とは、シートバック104aが、通常の車両運行時において運転者が運転動作を行える程度のリクライニング範囲内にある状態のことである。また言い換えると、運転席にかかわらず、シートバック104aが、通常の着座状態の乗員に対してシートベルト(図示省略)の拘束が有効に働くリクライニング範囲内にある状態のことであって、すなわち、正規に乗員が着座可能な範囲を意味している。加えて、シートバック104aの傾斜とは、シートバック104aが、通常の車両運行時において運転手が運転動作をすることが困難なリクライニング範囲にあることを言う。また言い換えると、通常の着座状態の乗員に対してシートベルトの拘束が有効に働かないリクライニング範囲であり、すなわち、非正規に乗員が着座する状態のリクライニング範囲を言う。
なお、上記では、エアバッグ106は、膨張展開した際に上縁121が接続点124よりも上方に位置すると説明した。しかし、これはシートバック104aの起立時においての上方であって、シートバック104aが傾斜した場合における上方ではない。より詳細に表現すると、上縁121は、接続点124から見て、シートクッション104bから遠ざかる方向へ離れた場所に位置するという意味である。なお、本実施形態において下方と記載した場合、下方とは、シートバック104bの起立時に下向きとなる方向であって、シートクッション104bに近づく方向のことである。
図4は、図3(a)のサイドエアバッグ装置100を車両前側から見て例示した図である。矢印Aは、側突に伴って車両に生じる横方向の衝撃を表している。そして、矢印Bは、ダミー120が慣性によって受ける、車両中央側に向かう横方向の衝撃を表している。このように、側突に伴うダミー120の動線軸は、これら矢印A、Bで示される横方向、すなわち車幅方向となっている。
エアバッグ106は、膨張展開時に成人乗員(ダミー120)の頭部120aまたは肩部120bを支えることを想定し、シートバック104aに埋設され、かつ、形状が設計されている。頭部120aは乗員の身体のなかでも重量があり、エアバッグ106はこの頭部付近を拘束することで、乗員の車内側への移動を効率よく防ぐことが可能になっている。さらに、エアバッグ106は、さらに車内側からベルト116によって支えられて、これにより、乗員を受け止めて十分に拘束することができる。
ベルト116は、エアバッグ106の膨張展開の過程において、急激に膨らむエアバッグ106を押さえ、これによってエアバッグ106の展開挙動を安定させる効果を有している。また、ベルト116は、それ自体でも乗員を受け止めることができる。特に、乗員の腰部120cや大腿部120d付近を受け止めることができる。このようにして、当該サイドエアバッグ装置100は、高い乗員拘束性能を発揮することが可能となっている。
(リンク機構)
図5は、図3(a)のシートバック104aのリクライニング動作の前後を例示した図である。図5(a)に例示しているように、本実施形態ではシートクッション104bにリンク機構130が備えられている。リンク機構130は、例えば図5(a)のようにシートバック104aを起立させた状態から図5(b)のようにシートバック104aを後ろに倒した場合など、シートバック104aの姿勢、すなわちリクライニング角度(シートバッグ104aとシートクッション104bとがなす角度)の変更に合わせて、ベルト116の張力を調節するための機構である。本実施形態では、リンク機構130によって、図5(a)のシートバック104aの起立時にはスルーアンカ118bは車両前方に移動し、図5(b)のシートバック104aを後ろに倒した時にはスルーアンカ118bは車両後方に移動する。なお、一般的に、通常状態の車両用シートのリクライニング角度は90°〜110°程度であって、フルフラット状態でのリクライニング角度は170°〜180°程度である。
図6は、図5のリンク機構130の分解図である。図6に例示しているように、リンク機構130にはスリット部材132が備えられている。スリット部材132は、図5に例示したように、スリット134が車両前後方向に伸びるようにシートクッション104bに取り付けられ、スルーアンカ118bはこのスリット134に沿って移動する。これらスルーアンカ118bとスリット部材132の連結には、軸部材136が用いられる。軸部材136は、スルーアンカ118bの軸受孔138とスリット部材132のスリット134とに通される。
軸部材136には位置保持部材140がさらに連結される。位置保持部材140は、スリット134内における軸部材136の位置を保つために機能する部材であって、スリット部材132のスルーアンカ118bとは反対側に配置される。位置保持部材140は、上部に軸受孔142を有し、下部に後述するスプリング144(第2のスプリング)を有している。加えて、位置保持部材140にはリンクワイヤ146が接続されている。リンクワイヤ146はシートバック104a(図5(a)等参照)と位置保持部材140を介してスルーアンカ118bを連結していて、シートバック104aのリクライニング動作にスルーアンカ118bの移動を連動させている。
図7は、図6のリンクワイヤ146の機能を例示した模式図である。図7(a)は、シートバック104aを起立させる際のリンクワイヤ146の動きを例示している。リンクワイヤ146の一端は、シートバック104aに接続している。そして、シートバック104aを起立させる、すなわちリクライニング角度を小さくすると、リンクワイヤ146はプーリ148等を介して、位置保持部材140を車両前方(図中右側)へと引っ張って移動させる構成となっている。
リンクワイヤ146の他端は、シートクッション104bに対して、スリット部材132よりも車両後方の接続点P1で接続されている。リンクワイヤ146は、接続点P1と位置保持部材140との間にスプリング150(第1のスプリング)を有している。スプリング150は、位置保持部材140が車両前方へと移動している場合には伸ばされ、収縮力が蓄えられる。
図7(b)は、シートバック104aを後ろに倒した際のリンクワイヤ146の動きを例示している。シートバック104aを後ろに倒す、すなわちリクライニング角度を大きくすると、図7(a)とは反対に、リンクワイヤ146は弛められる。すると、スプリング150の収縮力が働き、これによって位置保持部材140は車両後方(図中左側)へと引っ張られて移動する。
再び、図6を参照する。図6に例示しているように、スリット部材132のスリット134の上辺は歯切りされ、ラック152が形成されている。このラック152は、軸部材136が噛み合う形状に形成されている。そして、位置保持部材140は、下部のスプリング150が圧縮された状態で軸部材136と連結する構成となっていて、連結後は軸部材136をラック152に常に押し付ける。これらによって、軸部材136の位置、ひいてはスルーアンカ118bの位置をロックするロック機構が実現されている。このロック機構により、エアバッグ106(図5(a)等参照)の膨張展開時においてベルト116の姿勢が安定するため、エアバッグ106の機能をより効率よく発揮することが可能になる。
本実施形態には、前述したロック機構の解除機構も設けられている。軸部材136には、スルーアンカ118bとスリット部材132との間において、フック部材154が通されている。このフック部材154にはロック解除ワイヤ156が接続していて、フック部材154がロック解除ワイヤ156に引っ張られると、軸部材136を介して位置保持部材140のスプリング150を押下げ、軸部材136がラック152との噛み合いから解除される構成となっている。
図8および図9は、図6のロック解除ワイヤ156の機能を例示した模式図である。図8(a)は、シートバック104aを起立させている状態を表している。ここで、車両用シート104(図1参照)には、リクライニングレバー158が備えられていて、リクライニングレバー158を乗員が引き上げることで、シートバック104aは固定状態からリクライニング可能状態へと切り替わる。ロック解除ワイヤ156は、このリクライニングレバー158とフック部材154とに連結している。
図8(b)に例示しているように、乗員がリクライニングレバー158を引き上げると、ロック解除ワイヤ156を介してフック部材154が下方へ引っ張られる。そして、軸部材136を介して位置保持部材140(図6参照)のスプリング144が押下げられ、軸部材136がラック152との噛み合いから解除される。このようにロック解除ワイヤ156は、リクライニングレバー158の動きと位置保持部材140のスプリング144の収縮動作とを連動させる機能を有している。
図9(a)に例示しているように、シートバック104aを倒すと、リンクワイヤ146が弛み、スプリング150の収縮力によって位置保持部材140(図6参照)を介して軸部材136が車両後方(図中左側)へ移動する。そして図9(b)のように、リクライニングレバー158を引き下げると、フック部材154がロック解除ワイヤ156による引っ張りから開放され、再び位置保持部材140のスプリング144によって軸部材136がラック152に押し付けられ、ロックされる。これらのように、本実施形態では、スルーアンカ118b(図6参照)を、簡単な手順でロックし、または解除することが可能になっている。
以上説明したリンク機構130により、図5に例示したように、シートクッション104bの姿勢のいかんを問わず、エアバッグ106の乗員拘束性能が安定して発揮できる構成となっている。仮に、単にベルト116をシートバック104aからシートクッション104bにかけて取り付けた場合、シートバック104aを後ろへ倒すにつれてベルト116はシートバック104aとシートクッション104bとに引っ張られる。このようにしてベルト116の張力が高くなると、例えば図4のエアバッグ106はより乗員側へと押されることになる。これでは、エアバッグ106が過度に堅くなるなど、エアバッグ106の性能に支障をきたすおそれがある。そこでリンク機構130は、シートバック104aを後ろに倒したときはスルーアンカ118bを車両後方へ移動させ、ベルト116に過度の張力がかかることを防いでいる。また、シートバック104aを起立させたときは、スルーアンカ118bを車両前方へ移動させてベルト116に張力を与えている。このようにして、本実施形態では、乗員拘束性能のさらなる向上を図っている。
(摩擦対策)
本実施形態では、エアバッグ106におけるベルト116との摩擦に対しても対策をとっている。図10は、図3(a)のエアバッグ106を拡大して例示した図である。図10に例示しているように、エアバッグ106のうち、ベルト116が接触する領域は、補強布160が貼られた補強領域となっていて、これによってベルト116との摩擦に対する耐久性が向上されている。なお、補強領域は、補強布160以外にも、補強縫製などによって構成することも可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本実施形態では、リンク機構としてワイヤやスプリング等を利用した構成のものを用いているが、これに限らない。リンク機構の他の例として、例えば複数のギアを組み合わせたラックアンドピニオン方式のものや、ウォームギア方式のものなども利用可能である。本実施形態のリンク機構においても、例えば付勢力を生じさせる要素として、スプリング150等以外にもモータ等を用いることも可能である。
また、上記実施形態においては本発明にかかるエアバッグ装置100を自動車に適用した例を説明したが、自動車以外にも航空機や船舶などに適用することも可能であり、同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、車両の側突時などに、シートの側部付近から乗員の脇へ向かって膨張展開するエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置に利用することができる。
100 …サイドエアバッグ装置、102 …車両、104 …車両用シート、104a …シートバック、104b …シートクッション、106 …エアバッグ、108 …シートバックの側面、110 …車両用シート、112 …ハウジング、114 …インフレータ、116 …ベルト、118a・118b …スルーアンカ、120 …ダミー、120a …頭部、120b …肩部、120c …腰部、120d …大腿部、121 …上縁、122 …ベルトループ部、123 …迂回部分、124 …接続点、130 …リンク機構、132 …スリット部材、134 …スリット、136 …軸部材、138 …軸受孔、140 …位置保持部材、142 …軸受孔、144 …スプリング、146 …リンクワイヤ、148 …プーリ、150 …スプリング、152 …ラック、154 …フック部材、156 …ロック解除ワイヤ、158 …リクライニングレバー、160 …補強布

Claims (9)

  1. シートバックおよびシートクッションを含むリクライニング式の車両用シートの該シートバックに設けられ、インフレータから供給されるガスを利用して該車両用シートの側方で膨張展開し、支えになる物体と隣接していないエアバッグと、
    一端が前記シートバックの上部に接続され、前記エアバッグの外側を通って該シートバックおよび前記シートクッションの側面に沿って設置され、他端が該シートクッションに接続され、該エアバッグの膨張展開時に該エアバッグによって張力を与えられる帯状部材と、
    前記シートクッションのリクライニング動作に連動して、前記帯状部材の他端が前記シートクッションに接続される位置を車両前後方向に移動させるリンク機構と、を備え、
    前記リンク機構は、前記シートバックのリクライニング角度が大きくなるにつれて、前記帯状部材の他端の位置が車両後方側へ移動することを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 前記帯状部材は、前記エアバッグが展開するとき、前記シートバックから前記シートクッションにかけての該帯状部材の経路の途中に、膨張する該エアバッグによって該経路の最短距離から遠回りする迂回部分が形成されることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ。
  3. 前記リンク機構は、
    前記帯状部材の他端に取り付けられ、軸受孔を有する回転固定具と、
    前記シートクッションに取り付けられ、車両前後方向に伸びるスリットを有するスリット部材と、
    前記軸受孔とスリット部材とに通されて前記回転固定具とスリット部材とを連結する軸部材と、
    一端が前記シートバックに接続され、前記回転固定具まで伸びてこれに連結され、さらに他端が前記シートクッションのうち前記スリットよりも車両後方に接続されているリンクワイヤであって、該シートバックを起立させると前記回転固定具を車両前方へ引っ張るリンクワイヤと、を有し、
    前記リンクワイヤは、前記シートクッションとの接続点と前記回転固定具との間に第1のスプリングを有することを特徴とする請求項1または2に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記スリットは、上下の長辺のうち一辺に、歯切りされたラックを有し、
    前記リンク機構はさらに、前記スリット部材における前記回転固定具とは反対側にて前記軸部材に連結して該軸部材の位置を保持する位置保持部材を有し、
    前記位置保持部材は第2のスプリングを有し、該第2のスプリングによって前記軸部材を前記ラックに押しつけていることを特徴とする請求項3に記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記車両用シートは、前記シートバックの固定状態とリクライニング可能状態とを切り替えるリクライニングレバーを有し、
    前記リンク機構はさらに、前記リクライニングレバーの動きに前記位置保持部材を連動させるロック解除ワイヤであって、前記リクライニング可能状態にすべく該リクライニングレバーを引き上げまたは引き下げると該位置保持部材を前記第2のスプリングが収縮する方向へ引っ張って前記軸部材をラックとの噛み合いから解除させるロック解除ワイヤを備えることを特徴とする請求項4に記載のサイドエアバッグ装置。
  6. 前記エアバッグは、該エアバッグの外側の側面に設けられて前記帯状部材が通されるベルトループを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  7. 前記エアバッグは、膨張展開時に成人乗員の肩部または頭部を支えるよう所定の形状を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  8. 前記帯状部材は、前記エアバッグの上縁にかかっていて、
    前記エアバッグの上縁は、前記シートバックの起立時に該エアバッグが膨張展開すると、前記帯状部材の該シートバックへの接続点よりも上方に位置することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  9. 前記エアバッグは、前記帯状部材が接触する領域に補強布により成り、または補強縫製により成る補強領域を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
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