JP5888459B1 - 過電流検出電圧補正方法及び電池保護集積回路 - Google Patents

過電流検出電圧補正方法及び電池保護集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】過電流検出値のばらつきを抑制すること。【解決手段】第1の端子と第2の端子との間に直列に挿入されたトランジスタと、前記トランジスタがオンしているときの両端子間の電圧と、二次電池の過電流検出電圧との大小関係の反転が検出された場合、前記トランジスタをオフさせる制御回路とを内蔵する電池保護集積回路に関し、前記トランジスタのオン抵抗の所定の温度での抵抗値を測定する測定ステップと、前記測定ステップで測定された抵抗値を用いて、前記両端子間の各温度での抵抗値を推定する推定ステップと、前記二次電池の充放電電流の温度依存性をキャンセルする調整データを、前記測定ステップで測定された抵抗値と前記推定ステップで推定された抵抗値とを用いて算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出された調整データを用いて、前記過電流検出電圧を補正する補正ステップとを有する、方法。【選択図】図4

Description

本発明は、電池保護集積回路用の過電流検出電圧補正方法及び電池保護集積回路に関する。
従来、二次電池側のマイナス端子と充電器側のマイナス端子との間の電流経路に直列に挿入されたトランジスタと、当該トランジスタをオン及びオフさせることにより当該二次電池の充放電を制御する制御チップとを内蔵する電池保護集積回路が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
一方、二次電池側のマイナス端子と負荷側のマイナス端子との端子間の電圧と、当該二次電池の過電流の検出用に設定された過電流検出電圧との大小関係を監視して、過電流を検出する過電流検出回路が知られている(例えば、特許文献2を参照)。この過電流検出回路は、当該端子間に挿入されたトランジスタのオン抵抗による電圧降下によって当該端子間の電圧が変化することを利用して、過電流を検出するものである。
特許第5205368号公報 特開2011−239652号公報
しかしながら、トランジスタのオン抵抗の抵抗値は、製造ばらつき、温度の変動、又は当該トランジスタのゲート電圧の変動などによって、ばらつきやすい。そのため、個々の電池保護集積回路の過電流検出電圧が同じ電圧値に設定されていると、検出された過電流の電流値(過電流検出値)が個々の電池保護集積回路間でばらついてしまう。
図1は、電池保護集積回路の3つのサンプルA,B,Cにおいて、温度の変動による過電流検出値のばらつきの一例を示す図である。トランジスタのオン抵抗の抵抗値(以下、「Rsson」と称する)は、サンプルA,B,Cの製造ばらつきや温度の変動によって、ばらつきやすい。そのため、サンプルA,B,Cの過電流検出電圧Vioverが基準温度T0を含む所定の温度範囲内で同じ電圧値に設定されていると、過電流検出値IoverはサンプルA,B,C間でばらついてしまう。
図2は、電池保護集積回路の3つのサンプルA,B,Cにおいて、ゲート電圧の変動による過電流検出値のばらつきの一例を示す図である。Rssonは、サンプルA,B,Cの製造ばらつきやゲート電圧VGSの変動によって、ばらつきやすい。そのため、サンプルA,B,Cの過電流検出電圧Vioverが基準ゲート電圧値Vgs0を含む所定のゲート電圧範囲内で同じ電圧値に設定されていると、過電流検出値IoverはサンプルA,B,C間でばらついてしまう。
そこで、個々の電池保護集積回路間での過電流検出値のばらつきを抑制できる、過電流検出電圧補正方法及び電池保護集積回路の提供を目的とする。
一つの案として、
第1の端子と第2の端子との端子間の電流経路と、
前記電流経路に直列に挿入され、二次電池の電流を制御するトランジスタと、
前記トランジスタがオンしているときの前記端子間の電圧と、前記二次電池の過電流の検出用に設定された過電流検出電圧との大小関係を監視する過電流検出回路と、
前記大小関係の反転が前記過電流検出回路により検出された場合、前記トランジスタをオフさせる制御回路とを内蔵する電池保護集積回路に関し、前記過電流検出電圧を補正する方法であって、
前記トランジスタを所定の温度でオンさせ、前記端子間の前記所定の温度での抵抗値を測定する測定ステップと、
前記測定ステップで測定された抵抗値を用いて、前記端子間の各温度での抵抗値を推定する推定ステップと、
前記二次電池の充放電電流の温度依存性をキャンセルする調整データを、前記測定ステップで測定された抵抗値と前記推定ステップで推定された抵抗値とを用いて算出する算出ステップと、
前記算出ステップで算出された調整データを用いて、前記過電流検出電圧を補正する補正ステップとを有する、過電流検出電圧補正方法が提供される。
また、もう一つの案として、
第1の端子と第2の端子との端子間の電流経路と、
前記電流経路に直列に挿入され、二次電池の電流を制御するトランジスタと、
前記トランジスタがオンしているときの前記端子間の電圧と、前記二次電池の過電流の検出用に設定された過電流検出電圧との大小関係を監視する過電流検出回路と、
前記大小関係の反転が前記過電流検出回路により検出された場合、前記トランジスタをオフさせる制御回路とを内蔵する電池保護集積回路に関し、前記過電流検出電圧を補正する方法であって、
前記トランジスタの所定の温度でのゲート閾値電圧を測定し、且つ、前記トランジスタを所定のゲート電圧値でオンさせ、前記端子間の前記所定のゲート電圧値での抵抗値を測定する測定ステップと、
前記測定ステップで測定されたゲート閾値電圧を用いて、前記端子間の各ゲート電圧値での抵抗値を推定する推定ステップと、
前記二次電池の充放電電流の前記トランジスタのゲート電圧依存性をキャンセルする調整データを、前記測定ステップで測定された抵抗値と前記推定ステップで推定された抵抗値とを用いて算出する算出ステップと、
前記算出ステップで算出された調整データを用いて、前記過電流検出電圧を補正する補正ステップとを有する、過電流検出電圧補正方法が提供される。
さらに、もう一つの案として、
第1の端子と第2の端子との端子間の電流経路と、
前記電流経路に直列に挿入され、二次電池の電流を制御するトランジスタと、
前記トランジスタがオンしているときの前記端子間の電圧と、前記二次電池の過電流の検出用に設定された過電流検出電圧との大小関係を監視する過電流検出回路と、
前記大小関係の反転が前記過電流検出回路により検出された場合、前記トランジスタをオフさせる制御回路と、
前記トランジスタのオン抵抗の個体ばらつきを補正する調整データが書き込まれた不揮発性のメモリと、
前記メモリから読み出された前記調整データに従って前記過電流検出電圧を調整する調整回路とを内蔵する電池保護集積回路が提供される。
一態様によれば、個々の電池保護集積回路間での過電流検出値のばらつきを抑制することができる。
温度の変動による過電流検出値のばらつきの一例を示す図である。 ゲート電圧の変動による過電流検出値のばらつきの一例を示す図である。 電池保護集積回路を備える電池パックの構成の一例を示す図である。 過電流検出電圧補正方法の第一例を示すフローチャートである。 過電流検出電圧補正方法の第一例の作用効果の一例を示す図である。 各温度でのRssonの一例を示す図である。 Rssonの温度変化に対する勾配データの一例を示す図である。 調整回路の構成の第一例を示す図である。 過電流検出電圧補正方法の第二例を示すフローチャートである。 過電流検出電圧補正方法の第二例の作用効果の一例を示す図である。 調整回路の構成の第二例をを示す図である。 各ゲート電圧値でのRssonの一例を示す図である。 RssonのVGS変化に対する勾配データの一例を示す図である。 調整回路の構成の第三例をを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図3は、電池保護集積回路120を備える電池パック100の一例を示す構成図である。電池パック100は、負荷接続端子5,6に接続される不図示の外部負荷に電力を供給可能な二次電池200と、二次電池200を保護する電池保護装置110とを内蔵して備える。電池パック100は、外部負荷に内蔵されてもよいし、外付けされてもよい。外部負荷の具体例として、携帯可能な携帯端末装置などが挙げられる。携帯端末装置の具体例として、携帯電話、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ゲーム機、テレビ、音楽や映像のプレーヤー、カメラなどの電子機器が挙げられる。
二次電池200は、負荷接続端子5,6に接続される不図示の充電器によって充電可能である。二次電池200の具体例として、リチウムイオン電池やリチウムポリマ電池などが挙げられる。
電池保護装置110は、負荷接続端子5と、負荷接続端子6と、セル接続端子3,4とを備え、セル接続端子3,4に接続された二次電池200を過電流等から保護する電池保護装置の一例である。セル接続端子3は、負荷接続端子5に電源経路8を介して繋がる。セル接続端子4は、負荷接続端子6に電源経路7を介して繋がる。セル接続端子3は、二次電池200の正極に接続される。セル接続端子4は、二次電池200の負極に接続される。
電池保護装置110は、トランジスタ11,12を備える。トランジスタ11は、二次電池200の充電経路を遮断可能な充電経路遮断部の一例であり、トランジスタ12は、二次電池200の放電経路を遮断可能な放電経路遮断部の一例である。図示の場合、トランジスタ11は、二次電池200の充電電流が流れる電源経路7を遮断でき、トランジスタ12は、二次電池200の放電電流が流れる電源経路7を遮断できる。トランジスタ11,12は、電源経路7の導通/遮断を切り替え可能なスイッチング素子であり、電源経路7に直列に挿入される。
トランジスタ11,12は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。トランジスタ11は、トランジスタ11の寄生ダイオードの順方向を二次電池200の放電方向に一致させて電源経路7に挿入される。トランジスタ12は、トランジスタ12の寄生ダイオードの順方向を二次電池200の充電方向に一致させて電源経路7に挿入される。
電池保護装置110は、キャパシタ10,13を備えてもよい。キャパシタ10は、トランジスタ11とトランジスタ12との直列回路に並列に接続される。キャパシタ13は、負荷接続端子5に接続される一端と、負荷接続端子6に接続される他端とを有する。キャパシタ10又はキャパシタ13を備えることで、電圧変動や外来ノイズに対する耐量を向上させることができる。
電池保護装置110は、電池保護集積回路120を備える。電池保護集積回路120は、二次電池200を電源として動作し、二次電池200の充放電を制御することによって二次電池200を過電流等から保護する電池保護集積回路の一例である。電池保護集積回路120は、二次電池200から給電されて二次電池200を保護する。
電池保護集積回路120は、例えば、電源端子91と、グランド端子92と、電流検出端子95と、第1のソース端子96と、第2のソース端子97と、ドレイン端子15と、メモリ電源端子14とを備える。
電源端子91は、抵抗1を介して、セル接続端子3又は電源経路8に接続される正極側電源端子であり、VDD端子と呼ばれることがある。電源端子91は、例えば、電源経路8に一端が接続される抵抗1の他端と、電源経路7に一端が接続されるキャパシタ2の他端との接続点に接続される。キャパシタ2の一端は、セル接続端子4とトランジスタ12との間の電源経路7に接続される。
グランド端子92は、セル接続端子4とトランジスタ12との間の電源経路7に接続される負側電源端子であり、VSS端子と呼ばれることがある。
電流検出端子95は、二次電池200に流れる電流に応じた検出電圧が入力される端子であり、V−端子と呼ばれることがある。電流検出端子95は、負荷接続端子6とトランジスタ11との間の電源経路7に抵抗9を介して接続される。
第1のソース端子96は、電池保護集積回路120内の放電制御用のトランジスタ12のソースに接続される端子であり、S1端子と呼ばれることがある。
第2のソース端子97は、電池保護集積回路120内の充電制御用のトランジスタ11のソースに接続される端子であり、S2端子と呼ばれることがある。
ドレイン端子15は、トランジスタ11のドレインとトランジスタ12のドレインとの接続点から引き出される端子であり、D端子と呼ばれることがある。ドレイン端子15は、電池保護集積回路120のテスト用端子である。
メモリ電源端子14は、メモリ60の電源入力端子であり、VPP端子と呼ばれることがある。メモリ電源端子14は、電池保護集積回路120の仕様を決定する選別テスト工程において、メモリ60にデータを書き込むモード、もしくはメモリ60からデータを読み込むモードにするための電圧が入力される端子である。選別テスト工程は、電池保護集積回路120が電池保護装置110の基板に実装される前又は実装された後の製造工程内の一工程である。選別テスト工程を終えた後は、メモリ60への誤書き込みを防止するため、メモリ電源端子14は、図3に示されるように、端子VSS及び端子S1と同電位に接続される。
電池保護集積回路120は、例えば、メモリ60と、調整回路61と、電池保護制御回路98とを備える。メモリ60は、例えば、メモリ電源端子14に入力される書き込み電圧によって、データの書き込みが可能な不揮発性メモリの一例である。メモリ60の具体例として、OTPROM(One Time Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)などが挙げられる。
メモリ60に書き込まれるデータとして、例えば、電池保護集積回路120の仕様を設定するための仕様設定データが挙げられる。調整回路61は、例えば、メモリ60から読み出された仕様設定データの内容に対応する電池保護仕様に、電池保護集積回路120の仕様を設定する設定回路を含む回路である。電池保護制御回路98は、例えば、メモリ60から調整回路61により読み出された仕様設定データによって設定される電池保護仕様に従って、二次電池200の保護動作を制御する保護動作回路である。
したがって、メモリ60に書き込まれる仕様設定データが変われば、二次電池200の保護動作を変えることができるので、複数の異なる仕様に共通の回路構成で対応できる。例えば、二次電池200の種類や電池保護集積回路120が搭載される製品の種類が異なっても、電池保護集積回路120のハードウェアの共通化ができる。
また、電池保護集積回路120は、仕様設定データを書き込み可能なメモリ60を備えるので、例えば、仕様をカスタマイズするために、ICチップのメタル配線変更やフューズのレーザートリミングが不要になる。その結果、開発や製造のリードタイムやコストの低減が可能である。
メモリ60に書き込まれる仕様設定データとして、例えば、後述の異常検出回路21の検出仕様を設定するためのデータが挙げられる。
異常検出回路21の検出仕様を設定するための仕様設定データとして、例えば、後述の放電過電流検出電圧Vdet3等の過電流検出電圧(過電流検出用の閾値電圧)を設定するための閾値電圧設定データが挙げられる。例えば、調整回路61は、メモリ60から読み出された過電流検出電圧の設定のための閾値電圧設定データに従って、過電流検出電圧のティピカル値(代表値)を設定できる。したがって、メモリ60に書き込まれる閾値電圧設定データの内容を変えることで、過電流検出電圧等の閾値電圧のティピカル値を共通の回路構成で変更することができる。
また、異常検出回路21の検出仕様を設定するための仕様設定データとして、例えば、後述の放電過電流検出遅延時間tVdet3等の遅延時間を設定するための遅延時間設定データが挙げられる。例えば、調整回路61は、メモリ60から読み出された遅延時間設定データに従って、遅延時間のティピカル値(代表値)を設定できる。したがって、メモリ60に書き込まれる遅延時間設定データの内容を変えることで、遅延時間のティピカル値を共通の回路構成で変更することができる。
また、メモリ60に書き込まれるデータとして、例えば、電池保護集積回路120の回路特性の個体差を吸収するための特性調整データが挙げられる。調整回路61は、例えば、メモリ60から読み出された特性調整データの内容に従って、電池保護集積回路120の回路特性を微調整する。
メモリ60に書き込まれる特性調整データとして、例えば、後述の異常検出回路21の検出特性の個体差を吸収するためのデータが挙げられる。
異常検出回路21の検出特性の個体差を吸収するための特性調整データとして、例えば、後述の放電過電流検出電圧Vdet3等の過電流検出電圧の個体差を吸収するための閾値電圧調整データが挙げられる。例えば、調整回路61は、メモリ60から読み出された過電流検出電圧の調整のための閾値電圧調整データに従って、メモリ60から読み出された仕様設定データによって設定された過電流検出電圧のティピカル値を微調整できる。
また、異常検出回路21の検出特性の個体差を吸収するための特性調整データとして、例えば、後述の放電過電流検出遅延時間tVdet3等の遅延時間の個体差を吸収するための遅延時間調整データが挙げられる。例えば、調整回路61は、メモリ60から読み出された遅延時間調整データに従って、メモリ60から読み出された仕様設定データによって設定された遅延時間のティピカル値を微調整できる。
電池保護制御回路98は、二次電池200の電流又は電圧の異常を検出する異常検出回路21と、異常検出回路21による異常検出結果に基づいてトランジスタ11,12のオン及びオフを制御する論理回路44とを備える。異常検出回路21は、例えば、過充電検出回路22と、過放電検出回路27と、放電過電流検出回路32と、充電過電流検出回路35と、短絡検出回路38とを備える。
電池保護制御回路98は、例えば、二次電池200を過充電から保護する動作(過充電保護動作)を行う。例えば、過充電検出回路22は、電源端子91とグランド端子92との間の電圧を抵抗23,24により検出することによって、二次電池200の電池電圧(セル電圧)を監視する。過充電検出回路22は、メモリ60から読み出される閾値電圧設定データに応じて設定される過充電検出電圧Vdet1以上のセル電圧を検知することにより、二次電池200の過充電が検出されたとして、過充電検出信号を出力する。過充電検出電圧Vdet1以上のセル電圧の検知及び過充電検出信号の出力は、基準電圧26及び比較器25によって行われる。
過充電検出信号を検知した論理回路44は、メモリ60から読み出される遅延時間設定データに応じて設定される過充電検出遅延時間tVdet1の経過を待って、トランジスタ11をオフさせるローレベルの制御信号をトランジスタ11のゲートに出力する過充電保護動作を実行する。トランジスタ11がオフされることにより、トランジスタ12のオン状態及びオフ状態にかかわらず、二次電池200が過充電されることを防止することができる。論理回路44は、トランジスタ46をオフし且つトランジスタ47をオンすることによって、トランジスタ11をオフさせる。
電池保護制御回路98は、例えば、二次電池200を過放電から保護する動作(過放電保護動作)を行う。例えば、過放電検出回路27は、電源端子91とグランド端子92との間の電圧を抵抗28,29により検出することによって、二次電池200の電池電圧(セル電圧)を監視する。過放電検出回路27は、メモリ60から読み出される閾値電圧設定データに応じて設定される過放電検出電圧Vdet2以下のセル電圧を検知することにより、二次電池200の過放電が検出されたとして、過放電検出信号を出力する。過放電検出電圧Vdet2以下のセル電圧の検知及び過放電検出信号の出力は、基準電圧31及び比較器30によって行われる。
過放電検出信号を検知した論理回路44は、メモリ60から読み出される遅延時間設定データに応じて設定される過放電検出遅延時間tVdet2の経過を待って、トランジスタ12をオフさせるローレベルの制御信号をトランジスタ12のゲートに出力する過放電保護動作を実行する。トランジスタ12がオフされることにより、トランジスタ11のオン状態及びオフ状態にかかわらず、二次電池200が過放電されることを防止することができる。論理回路44は、トランジスタ48をオフし且つトランジスタ49をオンすることによって、トランジスタ12をオフさせる。
電池保護制御回路98は、例えば、二次電池200を放電過電流から保護する動作(放電過電流保護動作)を行う。例えば、放電過電流検出回路32は、電流検出端子95とグランド端子92との間の電圧を検出することによって、負荷接続端子6とセル接続端子4との間の電圧P−を監視する。放電過電流検出回路32は、メモリ60から読み出される閾値電圧設定データに応じて設定される放電過電流検出電圧Vdet3以上の電圧P−を検知することにより、負荷接続端子6に流れる異常電流として放電過電流が検出されたとして、放電過電流検出信号を出力する。放電過電流検出電圧Vdet3以上の電圧P−の検知及び放電過電流検出信号の出力は、基準電圧34及び比較器33によって行われる。
放電過電流検出信号を検知した論理回路44は、メモリ60から読み出される遅延時間設定データに応じて設定される放電過電流検出遅延時間tVdet3の経過を待って、トランジスタ12をオフさせるローレベルの制御信号をトランジスタ12のゲートに出力する放電過電流保護動作を実行する。トランジスタ12がオフされることにより、トランジスタ11のオン状態及びオフ状態にかかわらず、二次電池200を放電する方向に過電流が流れることを防止することができる。
ここで、トランジスタ12がオンしている状態で、二次電池200を放電する放電電流が流れることにより電圧P−が上昇するのは、トランジスタ12のオン抵抗による電圧上昇が生ずるからである。
電池保護制御回路98は、例えば、二次電池200を充電過電流から保護する動作(充電過電流保護動作)を行う。例えば、充電過電流検出回路35は、電流検出端子95とグランド端子92との間の電圧を検出することによって、負荷接続端子6とセル接続端子4との間の電圧P−を監視する。充電過電流検出回路35は、メモリ60から読み出される閾値電圧設定データに応じて設定される充電過電流検出電圧Vdet4以下の電圧P−を検知することにより、負荷接続端子6に流れる異常電流として充電過電流が検出されたとして、充電過電流検出信号を出力する。充電過電流検出電圧Vdet4以下の電圧P−の検知及び充電過電流検出信号の出力は、基準電圧37及び比較器36によって行われる。
充電過電流検出信号を検知した論理回路44は、メモリ60から読み出される遅延時間設定データに応じて設定される充電過電流検出遅延時間tVdet4の経過を待って、トランジスタ11をオフさせるローレベルの制御信号を充電制御端子93から出力する充電過電流保護動作を実行する。トランジスタ11がオフされることにより、トランジスタ12のオン状態及びオフ状態にかかわらず、二次電池200を充電する方向に過電流が流れることを防止することができる。
ここで、トランジスタ11がオンしている状態で、二次電池200を充電する充電電流が流れることにより電圧P−が低下するのは、トランジスタ11のオン抵抗による電圧低下が生ずるからである。
電池保護制御回路98は、例えば、二次電池200を短絡電流から保護する動作(短絡保護動作)を行う。例えば、短絡検出回路38は、電流検出端子95とグランド端子92との間の電圧を検出することによって、負荷接続端子6とセル接続端子4との間の電圧P−を監視する。短絡検出回路38は、メモリ60から読み出される閾値電圧設定データに応じて設定される短絡検出電圧Vshort以上の電圧P−を検知することにより、負荷接続端子5と負荷接続端子6との間の短絡が検出されたとして、短絡検出信号を出力する。短絡検出電圧Vshort以上の電圧P−の検知及び短絡検出信号の出力は、基準電圧40及び比較器39によって行われる。
短絡検出信号は、遅延回路41に入力されてから短絡検出遅延時間tshortの経過後に遅延回路41から出力される。短絡検出遅延時間tshortは、メモリ60から読み出される遅延時間設定データに応じて設定される時間である。
遅延回路41を介して短絡検出信号を検知した論理回路44は、トランジスタ12をオフさせるローレベルの制御信号をトランジスタ12のゲートに出力する短絡保護動作を実行する。トランジスタ12がオフされることにより、トランジスタ11のオン状態及びオフ状態にかかわらず、二次電池200を放電する方向に短絡電流が流れることを防止することができる。
過充電検出電圧Vdet1、過放電検出電圧Vdet2、放電過電流検出電圧Vdet3、充電過電流検出電圧Vdet4、短絡検出電圧Vshort等の閾値電圧を設定するための閾値電圧設定データは、メモリ60に予め書き込まれる。
例えば、調整回路61は、メモリ60から読み出された過充電検出電圧Vdet1の閾値電圧設定データに基づいて、抵抗23の抵抗値、抵抗24の抵抗値、基準電圧26の電圧値の少なくとも一つを変更する。これにより、調整回路61は、過充電検出電圧Vdet1を、過充電検出電圧Vdet1の閾値電圧設定データによって決まる電圧値に設定できる。過放電検出電圧Vdet2、放電過電流検出電圧Vdet3、充電過電流検出電圧Vdet4、短絡検出電圧Vshort等の閾値電圧の設定についても同様である。
過充電検出遅延時間tVdet1、過放電検出遅延時間tVdet2、放電過電流検出遅延時間tVdet3、充電過電流検出遅延時間tVdet4、短絡検出遅延時間tshort等の遅延時間を設定するための遅延時間設定データは、メモリ60に予め書き込まれる。
例えば、調整回路61は、メモリ60から読み出された過充電検出遅延時間tVdet1の遅延時間設定データに従って、カウンタ42により生成される遅延時間を選択する。これより、調整回路61は、過充電検出遅延時間tVdet1を、過充電検出遅延時間tVdet1の遅延時間設定データによって決まる値に設定できる。過放電検出遅延時間tVdet2、放電過電流検出遅延時間tVdet3、充電過電流検出遅延時間tVdet4、短絡検出遅延時間tshort等の遅延時間の設定についても同様である。
カウンタ42は、例えば、複数のフリップフロップが直列に接続された回路を有し、複数の異なる遅延時間を生成できる。カウンタ42は、発振器43からのクロックに従って動作する。
遅延回路41は、メモリ60から読み出された短絡検出遅延時間tshortの遅延時間設定データに従って、遅延回路41内の一次遅れ回路の時定数を変更する。これにより、遅延回路41は、短絡検出遅延時間tshortを、短絡検出遅延時間tshortの遅延時間設定データによって決まる値に設定できる。
このように、電池保護集積回路120は、電流経路7a(電源経路7の一部)と、一対のトランジスタ11,12と、放電過電流検出回路32と、充電過電流検出回路35と、論理回路44と、メモリ60と、調整回路61とを内蔵する。電池保護集積回路120は、例えば、これらの要素を一つのパッケージ(例えば、レジン封止体)内に備えたものである。
電流経路7aは、第1のソース端子96と第2のソース端子97との間の端子間充放電経路である。互いに直列に接続された両トランジスタ11,12は、電流経路7aに直列に挿入され、二次電池200の電流を制御する。トランジスタ11は、二次電池200の充電方向の電流を制御する充電制御トランジスタの一例であり、トランジスタ12は、二次電池200の放電方向の電流を制御する放電制御トランジスタの一例である。
放電過電流検出回路32は、トランジスタ11,12がいずれもオンしているときの電圧P−と、二次電池200の放電方向の過電流(放電過電流)の検出用に設定された放電過電流検出電圧Vdet3との第1の大小関係を監視する。電圧P−は、第1のソース端子96と第2のソース端子97との端子間電圧(言い換えれば、負荷接続端子6とセル接続端子4との間の端子間電圧)である。放電過電流検出回路32は、第1の大小関係の監視結果に基づいて、放電過電流を検出する。
充電過電流検出回路35は、トランジスタ11,12がいずれもオンしているときの電圧P−と、二次電池200の充電方向の過電流(充電過電流)の検出用に設定された充電過電流検出電圧Vdet4との第2の大小関係を監視する。充電過電流検出回路35は、第2の大小関係の監視結果に基づいて、充電過電流を検出する。
論理回路44は、第1の大小関係の反転が放電過電流検出回路32により検出された場合、トランジスタ12をオフさせ、第2の大小関係の反転が充電過電流検出回路35により検出された場合、トランジスタ11をオフさせる制御回路の一例である。
調整回路61は、メモリ60から読み出された放電過電流検出電圧Vdet3用の閾値電圧調整データに従って、放電過電流検出電圧Vdet3を調整し、メモリ60から読み出された充電過電流検出電圧Vdet4用の閾値電圧調整データに従って、充電過電流検出電圧Vdet4を調整する。
次に、放電過電流検出電圧Vdet3と充電過電流検出電圧Vdet4を補正する過電流検出電圧補正方法について複数例示して説明する。
図4は、電池保護集積回路120用の過電流検出電圧補正方法の第一例を示すフローチャートである。図4は、電池保護集積回路120の仕様を決定する選別テスト工程において、電池保護集積回路120をテストする検査装置が実行する処理工程の流れの一例を示す。検査装置は、電池保護集積回路120の各々に対して、本補正方法を実行する。図5は、過電流検出電圧補正方法の第一例の作用効果の一例を示す図である。図4及び図5を参照して、過電流検出電圧補正方法の第一例について以下説明する。
測定ステップS11で、検査装置は、トランジスタ11,12を所定の基準温度T0且つ所定の基準ゲート電圧値Vgs0でオンさせ、基準温度T0且つ基準ゲート電圧値Vgs0でのトランジスタ11,12のRssonを測定する。
トランジスタ11,12のRssonとは、トランジスタ11のオン抵抗の抵抗値とトランジスタ12のオン抵抗の抵抗値との和である。検査装置は、トランジスタ12のソースが接続される第1のソース端子96とトランジスタ11のソースが接続される第2のソース端子97との間の電圧を測定することによって、トランジスタ11,12のRssonを測定できる。
基準温度T0は、所定値(例えば、25℃)に設定され、基準ゲート電圧値Vgs0は、所定値(例えば、3.5V)に設定される。ゲート電圧値とは、トランジスタのゲート‐ソース間の電圧(VGS又はゲート電圧とも称する)の電圧値を表し、基準ゲート電圧値Vgs0とは、VGSの基準電圧値を表す。
推定ステップS12で、検査装置は、測定ステップS11で測定された基準温度T0且つ基準ゲート電圧値Vgs0でのトランジスタ11,12のRssonを用いて、所定の式(1)に従って、他の各温度でのトランジスタ11,12のRssonを算出する。
式(1)は、例えば、
Ron(T)=Ron(T0)×(1+α×(T−T0))
で表わされる。Ron(T)は、任意の温度Tでのトランジスタ11,12のRssonを表し、Ron(T0)は、測定ステップS11で測定されたRssonを表し、αは、トランジスタ11,12の種類によって予め決められた固有の定数である。αは、Ron(T0)が高いほど大きくなる予め決められた変数でもよい。
検査装置は、測定ステップS11で測定されたRon(T0)を式(1)に代入することにより、図6に示されるように、他の各温度T1〜TNでのトランジスタ11,12のRssonを算出する。図6において、例えば、Ron(T1)は、温度T1でのトランジスタ11,12のRssonを表し、Ron(TN)は、温度TNでのトランジスタ11,12のRssonを表す。検査装置は、式(1)に従って、他の各温度でのトランジスタ11,12のRssonを算出することによって、実際に温度を変化させなくても、基準温度T0以外の他の各温度T1〜TNでのトランジスタ11,12のRssonを推定できる。
このように、検査装置は、各温度T0〜TNでのトランジスタ11,12のRssonを導出することによって、トランジスタ11,12のRssonの温度変化に対する勾配データ(図5参照)を推定できる。
推定ステップS12で、検査装置は、例えば図7に示される勾配データΔRon(T)を算出する。ΔRon(T)は、温度Tでのトランジスタ11,12のRssonと測定ステップS11で測定されたRon(T0)との差分データである。
算出ステップS13で、検査装置は、二次電池200の充放電電流の温度依存性をキャンセルする調整データを、測定ステップS11で測定されたRon(T0)と推定ステップS12で推定されたRon(T1)〜Ron(TN)とを用いて、算出する。例えば、算出ステップS13で、検査装置は、過電流検出値Ioverの温度依存性を任意の温度Tでキャンセルする過電流検出電圧値Viover(T)を算出し、算出した過電流検出電圧値Viover(T)に過電流検出電圧Vioverを調整するための温度調整データを算出する。温度調整データは、上述の閾値電圧調整データの一例である。
検査装置は、例えば、測定ステップS11で測定されたRon(T0)と推定ステップS12で推定されたRon(T1)〜Ron(TN)とを用いて、過電流検出値Ioverの温度依存性を任意の温度Tでキャンセルする過電流検出電圧値Viover(T)を算出する。具体的には、検査装置は、過電流検出値Ioverを温度依存性のない電流値に近づける過電流検出電圧値Viover(T)を、例えば図7に示される勾配データΔRon(T)を用いて、算出する。
任意の温度TでのRon(T)は、
Ron(T)=Ron(T0)+ΔRon(T) ・・・式(2)
で表わされる。
よって、過電流検出値Ioverを温度依存性のない電流値(例えば、電流値Ic)に近づける過電流検出電圧値Viover(T)は、
Viover(T)
=Ron(T)×Ic
=(Ron(T0)+ΔRon(T))×Ic
=Ron(T0)×Ic+ΔRon(T)×Ic
・・・式(3)
と表される。つまり、算出ステップS13で、検査装置は、式(3)で算出される過電流検出電圧値Viover(T)に過電流検出電圧Vioverを調整するための温度調整データを算出する。
このように、算出ステップS13で、検査装置は、温度依存性のない電流値に放電過電流検出値を近づける過電流検出電圧値Viover(T)を算出し、その算出した過電流検出電圧値Viover(T)に放電過電流検出電圧Vdet3を調整するための温度調整データD3aを算出する。放電過電流検出値とは、放電過電流検出回路32で検出される放電過電流の電流値を表す。同様に、算出ステップS13で、検査装置は、温度依存性のない電流値に充電過電流検出値を近づける過電流検出電圧値Viover(T)を算出し、その算出した過電流検出電圧値Viover(T)に充電過電流検出電圧Vdet4を調整するための温度調整データD4aを算出する。充電過電流検出値とは、充電過電流検出回路35で検出される充電過電流の電流値を表す。
補正ステップS14で、検査装置は、算出ステップS13で算出された温度調整データD3aを用いて、放電過電流検出電圧Vdet3を補正する。これにより、調整回路61は、図5に示されるように、所定の温度範囲内で温度Tが変動しても、温度Tが高くなるほど放電過電流検出電圧Vdet3を高く調整できる。これにより、温度依存性のない電流値に放電過電流検出値を近づけることができる。例えば、補正ステップS14で、検査装置は、算出ステップS13で算出された温度調整データD3aをメモリ60に読み出し可能に書き込む。これにより、調整回路61は、メモリ60から温度調整データD3aを読み出して、放電過電流検出電圧Vdet3を調整できる。
同様に、補正ステップS14で、検査装置は、算出ステップS13で算出された温度調整データD4aを用いて、充電過電流検出電圧Vdet4を補正する。これにより、調整回路61は、図5に示されるように、所定の温度範囲内で温度Tが変動しても、温度Tが高くなるほど充電過電流検出電圧Vdet4を高く調整できる。これにより、温度依存性のない電流値に充電過電流検出値を近づけることができる。例えば、補正ステップS14で、検査装置は、算出ステップS13で算出された温度調整データD4aをメモリ60に読み出し可能に書き込む。これにより、調整回路61は、メモリ60から温度調整データD4aを読み出して、充電過電流検出電圧Vdet4を調整できる。
このように、本補正方法によれば、Rssonが製造ばらつきや温度の変動によってばらついても、Rssonの実測結果に基づいて過電流検出電圧を温度で補正しているので、個々の電池保護集積回路間での過電流検出値のばらつきを抑制できる。
図8は、調整回路61の構成の第一例を示す図である。調整回路61は、基準電圧生成回路62と、温度補正回路63と、電圧加算回路64とを有する。
基準電圧生成回路62は、メモリ60から読み出された温度調整データに従って、所定の電圧V11を生成する回路である。電圧V11は、式(3)の右辺の第1項「Ron(T0)×Ic」に相当する所定の基準電圧である。つまり、電圧V11は、温度Tによらずに不変な定数である。なお、基準電圧生成回路62は、メモリ60に予め書き込まれた温度調整データを用いずに、回路的に予め固定された電圧V11を生成するものでもよい。
温度補正回路63は、メモリ60から読み出された温度調整データに従って、電圧V12を生成する回路である。電圧V12は、式(3)の右辺の第2項「ΔRon(T)×Ic」に相当する補正電圧である。つまり、電圧V12は、温度Tに応じて変化する変数である。
電圧加算回路64は、電圧V11と電圧V12とを加算することにより、式(3)に従って変化する過電流検出電圧を生成する。つまり、電圧加算回路64は、式(3)に従って変化する過電流検出電圧に、充電過電流検出回路35の充電過電流検出電圧Vdet4を設定できる。同様に、電圧加算回路64は、式(3)に従って変化する過電流検出電圧に、放電過電流検出回路32の放電過電流検出電圧Vdet3を設定できる。
図9は、電池保護集積回路120用の過電流検出電圧補正方法の第二例を示すフローチャートである。図9は、電池保護集積回路120の仕様を決定する選別テスト工程において、電池保護集積回路120をテストする検査装置が実行する処理工程の流れの一例を示す。検査装置は、電池保護集積回路120の各々に対して、本補正方法を実行する。図10は、過電流検出電圧補正方法の第二例の作用効果の一例を示す図である。図9及び図10を参照して、過電流検出電圧補正方法の第二例について以下説明する。なお、上述の第一例と同様の点については、上述の説明を援用する。
測定ステップS21で、検査装置は、基準温度T0でのトランジスタ11,12のゲート閾値電圧Vthを測定し、且つ、トランジスタ11,12を所定の基準温度T0且つ所定の基準ゲート電圧値Vgs0でオンさせ、基準温度T0且つ基準ゲート電圧値Vgs0でのトランジスタ11,12のRsson(=Ron(Vgs0))を測定する。
推定ステップS22で、検査装置は、測定ステップS21で測定された基準温度T0でのゲート閾値電圧Vthを用いて、所定の式(4)に従って、基準ゲート電圧値Vgs0以外の他の各ゲート電圧値でのトランジスタ11,12のRssonを算出する。
式(4)は、例えば、
Ron(VGS)=A/(VGS−Vth)+C
で表わされる。Ron(VGS)は、任意のゲート電圧VGSでのトランジスタ11,12のRssonを表し、Vthは、測定ステップS21で測定されたゲート閾値電圧を表し、A,Cは、トランジスタ11,12の種類によって予め決められた固有の定数である。A,Cは、Ron(Vgs0)が高いほど小さくなる予め決められた変数でもよい。
検査装置は、測定ステップS21で測定されたVthを式(4)に代入することにより、図12に示されるように、他の各ゲート電圧値Vgs1〜VgsNでのトランジスタ11,12のRssonを算出する。図12において、例えば、Ron(Vgs1)は、ゲート電圧値Vgs1でのトランジスタ11,12のRssonを表し、Ron(VgsN)は、ゲート電圧値VgsNでのトランジスタ11,12のRssonを表す。検査装置は、式(4)に従って、他の各ゲート電圧値でのトランジスタ11,12のRssonを算出することによって、実際にゲート電圧値を変化させなくても、基準ゲート電圧値Vgs0以外の他の各ゲート電圧値Vgs1〜VgsNでのトランジスタ11,12のRssonを推定できる。
このように、検査装置は、各ゲート電圧値Vgs0〜VgsNでのトランジスタ11,12のRssonを導出することによって、トランジスタ11,12のRssonのVGS変化に対する勾配データ(図10参照)を推定できる。
推定ステップS22で、検査装置は、例えば図13に示される勾配データΔRon(VGS)を算出する。ΔRon(VGS)は、ゲート電圧VGSでのトランジスタ11,12のRssonと測定ステップS21で測定されたRon(Vgs0)との差分データである。
算出ステップS23で、検査装置は、二次電池200の充放電電流のトランジスタ11,12のゲート電圧依存性をキャンセルする調整データを、測定ステップS21で測定されたRon(Vgs0)と推定ステップS22で推定されたRon(Vgs1)〜Ron(VgsN)とを用いて、算出する。例えば、算出ステップS23で、検査装置は、過電流検出値Ioverのゲート電圧依存性を任意のゲート電圧VGSでキャンセルする過電流検出電圧値Viover(VGS)を算出し、算出した過電流検出電圧値Viover(VGS)に過電流検出電圧Vioverを調整するためのVGS調整データを算出する。VGS調整データは、上述の閾値電圧調整データの一例である。
検査装置は、例えば、測定ステップS21で測定されたRon(Vgs0)と推定ステップS22で推定されたRon(Vgs1)〜Ron(VgsN)とを用いて、過電流検出値Ioverのゲート電圧依存性を任意のゲート電圧VGSでキャンセルする過電流検出電圧値Viover(VGS)を算出する。具体的には、検査装置は、過電流検出値Ioverをゲート電圧依存性のない電流値に近づける過電流検出電圧値Viover(VGS)を、例えば図13に示される勾配データΔRon(VGS)を用いて、算出する。
任意のゲート電圧VGSでのRon(VGS)は、
Ron(VGS)=Ron(Vgs0)+ΔRon(VGS) ・・・式(5)
で表わされる。
よって、過電流検出値Ioverをゲート電圧依存性のない電流値(例えば、電流値Ic)に近づける過電流検出電圧値Viover(VGS)は、
Viover(VGS)
=Ron(VGS)×Ic
=(Ron(Vgs0)+ΔRon(VGS))×Ic
=Ron(Vgs0)×Ic+ΔRon(VGS)×Ic
・・・式(6)
と表される。つまり、算出ステップS23で、検査装置は、式(6)で算出される過電流検出電圧値Viover(VGS)に過電流検出電圧Vioverを調整するためのVGS調整データを算出する。
このように、算出ステップS23で、検査装置は、ゲート電圧依存性のない電流値に放電過電流検出値を近づける過電流検出電圧値Viover(VGS)を算出し、その算出した過電流検出電圧値Viover(VGS)に放電過電流検出電圧Vdet3を調整するためのVGS調整データD3bを算出する。同様に、算出ステップS23で、検査装置は、ゲート電圧依存性のない電流値に充電過電流検出値を近づける過電流検出電圧値Viover(T)を算出し、その算出した過電流検出電圧値Viover(T)に充電過電流検出電圧Vdet4を調整するためのVGS調整データD4bを算出する。
補正ステップS24で、検査装置は、算出ステップS23で算出されたVGS調整データD3bを用いて、放電過電流検出電圧Vdet3を補正する。これにより、調整回路61は、図10に示されるように、所定のゲート電圧範囲内でゲート電圧VGSが変動しても、ゲート電圧VGSが高くなるほど放電過電流検出電圧Vdet3を低く調整できる。これにより、ゲート電圧依存性のない電流値に放電過電流検出値を近づけることができる。例えば、補正ステップS24で、検査装置は、算出ステップS23で算出されたVGS調整データD3bをメモリ60に読み出し可能に書き込む。これにより、調整回路61は、メモリ60からVGS調整データD3bを読み出して、放電過電流検出電圧Vdet3を調整できる。
同様に、補正ステップS24で、検査装置は、算出ステップS23で算出されたVGS調整データD4bを用いて、充電過電流検出電圧Vdet4を補正する。これにより、調整回路61は、図10に示されるように、所定のゲート電圧範囲内でゲート電圧VGSが変動しても、温度Tが高くなるほど充電過電流検出電圧Vdet4を低く調整できる。これにより、ゲート電圧依存性のない電流値に充電過電流検出値を近づけることができる。例えば、補正ステップS24で、検査装置は、算出ステップS23で算出されたVGS調整データD4bをメモリ60に読み出し可能に書き込む。これにより、調整回路61は、メモリ60からVGS調整データD4bを読み出して、充電過電流検出電圧Vdet4を調整できる。
このように、本補正方法によれば、Rssonが製造ばらつきやVGSの変動によってばらついても、Rssonの実測結果に基づいて過電流検出電圧をVGSで補正しているので、個々の電池保護集積回路間での過電流検出値のばらつきを抑制できる。
図11は、調整回路61の構成の第二例を示す図である。調整回路61は、基準電圧生成回路62と、VGS補正回路65と、電圧加算回路66とを有する。
基準電圧生成回路62は、メモリ60から読み出されたVGS調整データに従って、所定の電圧V21を生成する回路である。電圧V21は、式(6)の右辺の第1項「Ron(Vgs0)×Ic」に相当する所定の基準電圧である。つまり、電圧V21は、ゲート電圧VGSによらずに不変な定数である。なお、基準電圧生成回路62は、メモリ60に予め書き込まれたVGS調整データを用いずに、回路的に予め固定された電圧V21を生成するものでもよい。
VGS補正回路65は、メモリ60から読み出されたVGS調整データに従って、電圧V22を生成する回路である。電圧V22は、式(6)の右辺の第2項「ΔRon(VGS)×Ic」に相当する補正電圧である。つまり、電圧V22は、ゲート電圧VGSに応じて変化する変数である。
電圧加算回路66は、電圧V21と電圧V22とを加算することにより、式(6)に従って変化する過電流検出電圧を生成する。つまり、電圧加算回路66は、式(6)に従って変化する過電流検出電圧に、充電過電流検出回路35の充電過電流検出電圧Vdet4を設定できる。同様に、電圧加算回路66は、式(6)に従って変化する過電流検出電圧に、放電過電流検出回路32の放電過電流検出電圧Vdet3を設定できる。
以上、過電流検出電圧補正方法を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、図4の過電流検出電圧補正方法の第一例と図9の過電流検出電圧補正方法の第二例とを組み合わせてもよい。具体的には、検査装置は、図4内の各ステップと図9内の各ステップを両方実施する。
この場合、任意の温度T且つ任意のゲート電圧VGSでのトランジスタ11,12のRsson(=Ron(T,VGS))は、
Ron(T,VGS)
=Ron(T0,Vgs0)+ΔRon(T)+ΔRon(VGS)
・・・式(7)
で表わされる。Ron(T0,Vgs0)は、測定ステップS11で測定されたRon(T)、又は測定ステップS21で測定されたRon(Vgs0)と等しい。
よって、過電流検出値Ioverを温度依存性及びゲート電圧依存性のない電流値(例えば、電流値Ic)に近づける過電流検出電圧値Viover(T,VGS)は、
Viover(T,VGS)
=Ron(T,VGS)×Ic
=(Ron(T0,Vgs0)+ΔRon(T)+ΔRon(VGS))×Ic
=Ron(T0,Vgs0)×Ic+ΔRon(T)×Ic+ΔRon(VGS)×Ic
・・・式(8)
と表される。つまり、算出ステップS13(S23)で、検査装置は、式(8)で算出される過電流検出電圧値Viover(T,VGS)に過電流検出電圧Vioverを調整するための温度調整データを算出する。以下の処理工程は、上述と同様であるため、上述の説明を援用する。
図14は、調整回路61の構成の第三例を示す図である。調整回路61は、基準電圧生成回路62と、温度補正回路63と、VGS補正回路65と、電圧加算回路67とを有する。
基準電圧生成回路62は、メモリ60から読み出された閾値電圧調整データに従って、所定の電圧V31を生成する回路である。電圧V31は、式(8)の右辺の第1項「Ron(T0,Vgs0)×Ic」に相当する所定の基準電圧である。つまり、電圧V31は、温度Tによらずに不変な定数である。なお、基準電圧生成回路62は、メモリ60に予め書き込まれた閾値電圧調整データを用いずに、回路的に予め固定された電圧V31を生成するものでもよい。
温度補正回路63は、メモリ60から読み出された閾値電圧調整データに従って、電圧V32を生成する回路である。電圧V32は、式(8)の右辺の第2項「ΔRon(T)×Ic」に相当する補正電圧である。つまり、電圧V32は、温度Tに応じて変化する変数である。
VGS補正回路65は、メモリ60から読み出された閾値電圧調整データに従って、電圧V33を生成する回路である。電圧V33は、式(8)の右辺の第3項「ΔRon(VGS)×Ic」に相当する補正電圧である。つまり、電圧V33は、ゲート電圧VGSに応じて変化する変数である。
電圧加算回路67は、電圧V31と電圧V32と電圧V33を加算することにより、式(8)に従って変化する過電流検出電圧を生成する。つまり、電圧加算回路67は、式(8)に従って変化する過電流検出電圧に、充電過電流検出回路35の充電過電流検出電圧Vdet4を設定できる。同様に、電圧加算回路64は、式(8)に従って変化する過電流検出電圧に、放電過電流検出回路32の放電過電流検出電圧Vdet3を設定できる。
また、メモリ60が無い場合、過電流検出電圧補正方法において、検査装置は、補正ステップの段階で、算出ステップで算出された調整データを用いて、過電流検出電圧をレーザートリミング等により補正してもよい。
21 異常検出回路
22 過充電検出回路
27 過放電検出回路
32 放電過電流検出回路
35 充電過電流検出回路
38 短絡検出回路
44 論理回路
60 メモリ
61 調整回路
98 電池保護制御回路
100 電池パック
110 電池保護装置
120 電池保護集積回路
200 二次電池

Claims (7)

  1. 第1の端子と第2の端子との端子間の電流経路と、
    前記電流経路に直列に挿入され、二次電池の電流を制御するトランジスタと、
    前記トランジスタがオンしているときの前記端子間の電圧と、前記二次電池の過電流の検出用に設定された過電流検出電圧との大小関係を監視する過電流検出回路と、
    前記大小関係の反転が前記過電流検出回路により検出された場合、前記トランジスタをオフさせる制御回路とを内蔵する電池保護集積回路に関し、前記過電流検出電圧を補正する方法であって、
    前記トランジスタを所定の温度でオンさせ、前記端子間の前記所定の温度での抵抗値を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップで測定された抵抗値を用いて、前記端子間の各温度での抵抗値を推定する推定ステップと、
    前記二次電池の充放電電流の温度依存性をキャンセルする調整データを、前記測定ステップで測定された抵抗値と前記推定ステップで推定された抵抗値とを用いて算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された調整データを用いて、前記過電流検出電圧を補正する補正ステップとを有する、過電流検出電圧補正方法。
  2. 第1の端子と第2の端子との端子間の電流経路と、
    前記電流経路に直列に挿入され、二次電池の電流を制御するトランジスタと、
    前記トランジスタがオンしているときの前記端子間の電圧と、前記二次電池の過電流の検出用に設定された過電流検出電圧との大小関係を監視する過電流検出回路と、
    前記大小関係の反転が前記過電流検出回路により検出された場合、前記トランジスタをオフさせる制御回路とを内蔵する電池保護集積回路に関し、前記過電流検出電圧を補正する方法であって、
    前記トランジスタの所定の温度でのゲート閾値電圧を測定し、且つ、前記トランジスタを所定のゲート電圧値でオンさせ、前記端子間の前記所定のゲート電圧値での抵抗値を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップで測定されたゲート閾値電圧を用いて、前記端子間の各ゲート電圧値での抵抗値を推定する推定ステップと、
    前記二次電池の充放電電流の前記トランジスタのゲート電圧依存性をキャンセルする調整データを、前記測定ステップで測定された抵抗値と前記推定ステップで推定された抵抗値とを用いて算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された調整データを用いて、前記過電流検出電圧を補正する補正ステップとを有する、過電流検出電圧補正方法。
  3. 前記電池保護集積回路は、不揮発性のメモリと、前記メモリから読み出されたデータに従って前記過電流検出電圧を調整する調整回路とを備え、
    前記補正ステップは、前記算出ステップで算出された調整データを、前記メモリに読み出し可能に書き込む、請求項1又は2に記載の過電流検出電圧補正方法。
  4. 前記トランジスタは、
    前記二次電池の充電方向の電流を制御する充電制御トランジスタと、前記二次電池の放電方向の電流を制御する放電制御トランジスタとの両トランジスタが直列に接続される構成を有し、
    前記過電流検出回路は、
    前記両トランジスタがいずれもオンしているときの前記端子間の電圧と、前記放電方向の前記過電流の検出用に設定された放電過電流検出電圧との第1の大小関係を監視する放電過電流検出回路と、
    前記両トランジスタがいずれもオンしているときの前記端子間の電圧と、前記充電方向の前記過電流の検出用に設定された充電過電流検出電圧との第2の大小関係を監視する充電過電流検出回路とを有し、
    前記制御回路は、
    前記第1の大小関係の反転が前記放電過電流検出回路により検出された場合、前記放電制御トランジスタをオフさせ、前記第2の大小関係の反転が前記充電過電流検出回路により検出された場合、前記充電制御トランジスタをオフさせるものであり、
    前記放電過電流検出電圧と前記充電過電流検出電圧を補正する、請求項1から3のいずれか一項に記載の過電流検出電圧補正方法。
  5. 第1の端子と第2の端子との端子間の電流経路と、
    前記電流経路に直列に挿入され、二次電池の電流を制御するトランジスタと、
    前記トランジスタがオンしているときの前記端子間の電圧と、前記二次電池の過電流の検出用に設定された過電流検出電圧との大小関係を監視する過電流検出回路と、
    前記大小関係の反転が前記過電流検出回路により検出された場合、前記トランジスタをオフさせる制御回路と、
    前記トランジスタのオン抵抗の個体ばらつきを補正する調整データが書き込まれた不揮発性のメモリと、
    前記メモリから読み出された前記調整データに従って前記過電流検出電圧を調整する調整回路とを内蔵する電池保護集積回路。
  6. 前記調整回路は、
    所定の基準電圧を生成する生成回路と、
    前記メモリから読み出された前記調整データに従って、温度又は前記トランジスタのゲート電圧値に応じて変化する補正電圧を生成する補正回路と、
    前記基準電圧と前記補正電圧とを加算することにより、前記過電流検出電圧を設定する加算回路とを有する、請求項5に記載の電池保護集積回路。
  7. 前記調整データは、更に、前記トランジスタのオン抵抗の温度依存性と前記トランジスタのゲート電圧依存性の少なくとも一方を補正するデータである、請求項5又は6に記載の電池保護集積回路。
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