JP5846035B2 - 表面処理装置、画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

表面処理装置、画像形成装置及び画像形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、表面処理装置、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来、感光体ドラム等の像担持体上に、帯電、露光、現像等の電子写真プロセスを用いてトナー画像を形成し、当該トナー画像を用紙に形成した後に定着装置によってトナー画像を用紙に定着させる画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置において、サーマルヘッドにより画像形成部分に対して選択的に加熱するようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
また、加熱部材と加圧部材とにより加熱及び加圧することにより定着を行う定着装置により定着された用紙に対し、サーマルヘッドによりさらに加熱して光沢を付与することも知られている。
特開2005−181946号公報
ところで、定着装置に対して用紙を通過させると、加熱部材の温度が当該用紙の通過により奪われて部分的に低下するという特性がある。そして、定着装置に対し、幅の小さいサイズの用紙を通過させた後、幅の大きいサイズの用紙を通過させた場合には、幅の小さいサイズの用紙の通過によって熱の奪われた部分と、それ以外の部分とで加熱部材の温度差が生じてしまう。この温度差によって光沢に段差が生じ、用紙上に形成された画像にスジ等の光沢ムラが生じ画質が低下するという問題がある。そして、上記特許文献1に記載されたサーマルヘッドを適用したとしても上述した問題が考慮されていないため、依然として画質を改善することができない。
本発明の課題は、通紙する用紙の幅が変更された場合に生ずる光沢ムラを低減することができる表面処理装置、画像形成装置及び画像形成方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、表面処理装置において、
トナー画像が形成された用紙を加熱部材と加圧部材とによって加熱及び加圧することによりトナー画像を用紙に定着する定着装置を通過した用紙に対し加熱する領域を選択可能に加熱して該用紙の表面処理を行う表面処理部と、
トナー画像が形成される用紙の幅を検知し、該検知結果に基づいて、前記定着装置による定着が第1の幅の用紙から前記第1の幅よりも大きい第2の幅の用紙に変更されたことを判定したときに、前記第1の幅の用紙が前記定着装置を通過する位置に対応する前記第2の幅の用紙の領域を前記表面処理部に加熱させる制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表面処理装置において、
前記制御部は、複数の前記第2の幅の用紙に対して前記表面処理部による表面処理を行うとき、前記用紙に対する表面処理を行う毎に前記表面処理部の加熱温度を低下させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、画像形成装置において、
用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によりトナー画像が形成された用紙を加熱部材と加圧部材とによって加熱及び加圧することによりトナー画像を用紙に定着する定着部と、
前記定着部によって定着された用紙に対し加熱する領域を選択可能に加熱して該用紙の表面処理を行う表面処理部と、
前記画像形成部によりトナー画像が形成される用紙の幅を検知し、該検知結果に基づいて、前記定着部による定着が第1の幅の用紙から前記第1の幅よりも大きい第2の幅の用紙に変更されたことを判定したときに、前記第1の幅の用紙が前記定着部を通過する位置に対応する前記第2の幅の用紙の領域を前記表面処理部に加熱させる制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、複数の前記第2の幅の用紙に対して前記表面処理部による表面処理を行うとき、前記用紙に対する表面処理を行う毎に前記表面処理部の加熱温度を低下させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、画像形成方法において、
用紙にトナー画像を形成する画像形成工程と、
前記画像形成工程においてトナー画像が形成された用紙を定着装置の加熱部材と加圧部材とによって加熱及び加圧することによりトナー画像を用紙に定着する定着工程と、
前記定着工程において定着された用紙に対し加熱する領域を選択可能に加熱して該用紙の表面処理を行う表面処理工程と、
を含み、
前記表面処理工程において、前記定着装置による定着が第1の幅の用紙から前記第1の幅よりも大きい第2の幅の用紙に変更されたときに、前記第1の幅の用紙が前記定着装置を通過する位置に対応する前記第2の幅の用紙の領域を加熱することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成方法において、
前記表面処理工程において、複数の前記第2の幅の用紙に対して前記表面処理部による表面処理を行うとき、前記用紙に対する表面処理を行う毎に加熱温度を低下させることを特徴とする。
本発明によれば、通紙する用紙の幅が変更された場合に生ずる光沢ムラを低減することができる。
画像形成装置の内部構成を示す図である。 表面処理部の概略構成を示す平面図である。 電流量と用紙に投与する熱量との関係について説明する図である。 画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 光沢ムラの発生について説明する図である。 定着ローラーの温度分布について説明する図である。 定着ローラーの温度の推移について説明する図である。 加熱処理について説明するフローチャートである。 用紙における光沢度の推移について説明する図である。 表面処理部の発熱体における発熱温度について説明する図である。 用紙毎の光沢度の変化について説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、発明の範囲は図示例に限定されない。
画像形成装置1は、例えば、図1に示すように、画像読取部30、画像形成部40、給紙部50及び表面処理部60を備えて構成されている。
画像読取部30は、自動原稿給紙装置(ADF:Auto Document Feeder)と、プラテンガラスと、CCD(Charge Coupled Device)と、光源とを備えている。そして、画像読取部30は、光源からADFによって供給された原稿や所定の位置にセットされた原稿に対して照明走査した光の反射光をCCDにより結像して光電変換することにより、原稿の画像をR,G,B信号として読み取り、読み取ったアナログ画像信号をR,G,Bの画像データに変換して出力する。
出力された画像データは、所定の画像処理を経て、YMCKデータに変換されて画像形成部40に送られる。
画像形成部40は、複数組の画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kと、無終端状の中間転写ベルト407と、給紙された用紙を搬送する搬送部420と、用紙に転写されたトナー画像を定着するための定着部413とを備えている。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット40Yは、像担持体としての感光体ドラム401Yと、現像器402Yと、感光体ドラム401Yの周囲に配置された帯電器403Yと、レーザー部404Yと、クリーナー405Yと、1次転写ローラー406Yとを備えている。
マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット40Mも同様に、感光体ドラム401Mと、現像器402Mと、帯電器403Mと、レーザー部404Mと、クリーナー405Mと、1次転写ローラー406Mとを備えている。
シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット40Cも同様に、感光体ドラム401Cと、現像器402Cと、帯電器403Cと、レーザー部404Cと、クリーナー405Cと、1次転写ローラー406Cとを備えている。
黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット40Kも同様に、感光体ドラム401Kと、現像器402Kと、帯電器403Kと、レーザー部404Kと、クリーナー405Kと、1次転写ローラー406Kとを備えている。
ここで、画像形成部40における画像形成動作について説明する。まず、画像形成ユニット40Yにおいて、感光体ドラム401Yが回転し、その表面が帯電器403Yにより帯電され、レーザー部404Yから出力されるレーザー光源の露光によりその帯電部分にYデータの画像の潜像が形成される。そして、現像器402Yによりその潜像部分が現像されイエローのトナー画像が形成される。そのトナー画像は1次転写ローラー406Yの圧接により中間転写ベルト407に一次転写される。トナー画像は、出力対象の画像データに対応するイエローの像となる。一次転写されなかったトナーは、クリーナー405Yにより除去される。
画像形成ユニット40M,40C,40Kについても同様に、マゼンタのトナー画像、シアンのトナー画像、黒のトナー画像がそれぞれ形成及び転写される。画像形成部40は、ローラー408、2次転写ローラー410をさらに備えており、これらのローラー408及び2次転写ローラー410や、1次転写ローラー406Y,406M,406C,406Kの回転により、中間転写ベルト407が周回される。そして、中間転写ベルト407が周回されることにより、YMCKのトナー画像が中間転写ベルト407上に順に重ねられて転写される。
給紙部50は、給紙トレイ500A,500B,500Cと、給紙トレイ500A〜500Cに収納された用紙を搬送部420に搬送するための給紙ローラー501A,501B,501Cとを備えている。給紙トレイ500A〜500Cには、それぞれ、例えば、B5サイズの用紙、A4サイズの用紙、A3サイズの用紙が収納されている。また、給紙トレイ500A〜500Cには、それぞれ、用紙幅規定部502A,502B,502Cが設けられている。用紙幅規定部502A〜502Cは、奥行方向に位置を変更することが可能となっており、給紙トレイ500A〜500Cに収納された用紙の幅を規定する。また、用紙幅規定部502A〜502Cは、その位置に応じた信号を出力する。
そして、画像形成部40によって用紙に画像を形成するときには、給紙ローラー501A〜501Cの何れかの回動により給紙トレイ500A〜500Cの何れかから用紙が1枚ずつ搬送され、搬送部420におけるレジストローラー409の回転により2次転写ローラー410に搬送される。
2次転写ローラー410の圧接部を用紙が通過するときに、中間転写ベルト407上のYMCKのトナー画像が用紙に二次転写される。YMCKのトナー画像が転写された用紙は、定着部413を通過する。
定着部413は、加熱ローラー413a、定着ローラー413b、定着ベルト413c及び加圧ローラー413dを備えている。定着ベルト413cは、加熱ローラー413a及び定着ローラー413bによって張架されている。加熱ローラー413aは、内部に高出力ヒーターを備えており、用紙の搬送方向に対して順方向に回転し、定着ベルト413cを介して定着ローラー413bを加熱する。定着ローラー413bの温度は、定着性を確保するのに必要な温度に設定されるのが好ましく、本実施の形態では、例えば、170℃に設定されている。定着ローラー413bは、用紙Sの搬送方向に対して順方向に回転し、搬送されてきた用紙の定着面を加熱及び加圧する。加圧ローラー413dは、用紙の搬送方向に対して順方向に回転し搬送されてきた用紙の非定着面を加圧する。定着部413は、以上のように構成して用紙に対して加圧及び加熱が実施されることにより、YMCKのトナー画像が用紙上に定着される。トナー画像が定着された用紙は、排紙ローラー417により排出される。本実施の形態では、この定着部413を定着装置ということがある。
両面に画像形成をする場合には、片面(表面)に画像形成された用紙が、搬送路切換板414により両面搬送ユニット415に送り込まれ、両面搬送ユニット415により面が反転される。そして、画像形成されていない面(裏面)に再び画像形成されるように、用紙がレジストローラー409により2次転写ローラー410に搬送され、画像形成される。両面に画像が形成され、トナーの定着が行われた用紙は、排紙ローラー417により、排紙トレイ419に搬送される。なお、本実施の形態においては、レジストローラー409、2次転写ローラー410、両面搬送ユニット415及び排紙ローラー417等によって用紙が搬送される流路を搬送部420と称する。
また、本実施の形態では、定着部413の下流側に、定着部413によって加圧及び加熱された用紙の表面を加熱して表面処理を実施する表面処理部60が設けられている。表面処理部60は、用紙の表面を加熱して用紙の表面に光沢を付与することにより表面処理を行う。表面処理部60は、図2に示すように、搬送部420の上面側に配置されており、用紙Sの搬送方向と直交する方向(主走査方向)に複数の発熱体60aを一次元アレイ状に配置している。なお、複数の発熱体60aが主走査方向と副走査方向との二次元アレイ状に配置されたものであってもよい。表面処理部60は、複数の発熱体60aをそれぞれ個別に通電制御することにより、用紙の全面領域あるいは任意の部分的領域に選択的に光沢を付与することができる。発熱体60aは電流が付与されることにより発熱し、図3に示すように、電流量を可変することにより、用紙に投与する熱量を調整することができる。
用紙への画像形成後、ベルトクリーニング412により、中間転写ベルト407上に残留したトナーが除去される。また、2次転写ローラー410に対して、図示しない電源からプラス極性の電流及びマイナス極性の電流を交互に切り換えて所定時間流すことにより、2次転写ローラー410に残留したトナーが中間転写ベルト407に再転写され、2次転写ローラー410のクリーニングが行われる。
次に、画像形成装置1の制御系の構成について説明する。画像形成装置1は、図4に示すように、上述した画像読取部30、画像形成部40、給紙部50及び表面処理部60の他、制御部10、HDD(Hard Disk Drive)14、操作表示部20及び通信部70を備えている。
HDD14は、制御部10からの指示に従って、各種データを記憶する。
操作表示部20は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、タッチパネル、テンキー等を備えて構成される。このように構成された操作表示部20は、制御部10からの表示信号を受信してLCDに表示を行い、タッチパネルやテンキーから入力される操作信号を制御部10に出力する。
通信部70は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークNに接続された伝送媒体に接続可能なインターフェースである。通信部70は、例えばLANカード等の通信制御カードにより構成され、LANケーブルとの通信回線を介して通信ネットワークNに接続されたホスト装置等の外部の装置との間で各種データの送受信を行う。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13等を備えて構成される。ROM13には、各種処理プログラムが記憶されており、CPU11は、ROM13に記憶されている各種プログラムを読み出してRAM12に展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置1の各部の動作を制御する。また、制御部10は、用紙幅規定部502A〜502Cからの信号を受信し、受信した信号により、給紙トレイ500A〜500Cにそれぞれ収納された用紙の幅あるいは用紙サイズを検知することができる。
例えば、制御部10は、画像読取部30や通信部70から画像データが入力されると、入力された画像データに各種画像処理を施して1ページ毎に画像形成部40に出力し、画像形成を行わせる。画像処理としては、例えば、画像読取部30から入力されたR,G,B画像データのY,M,C,K画像データへの変換処理、通信部70を介してホスト装置(図示しない)等から入力されたジョブデータに含まれる画像データを所定のページ記述言語によって画像形成装置1で画像形成可能なデータ形式のY,M,C,Kの画像データに変換する処理等が挙げられる。なお、ジョブデータには画像形成を行う用紙サイズを示す用紙サイズ情報が含まれており、制御部10は、この用紙サイズ情報により給紙する用紙の幅を判定することができ、この用紙サイズ情報の示すサイズの用紙に対して画像が形成されるように給紙部50の給紙トレイ500A〜500Cから何れかを選択して給紙を行う。
次に、上述のようにして構成された画像形成装置において、光沢ムラが生じる理論について説明する。
例えば、図5に示すように、用紙幅の異なる複数枚の用紙(PS1,PS2,PL3)を通紙した場合について説明する。ここで、用紙PS1及びPS2は、例えば、B5サイズの用紙であり、用紙PL3は、例えば、A3サイズの用紙である。
まず、定着部413を第1の幅の用紙としての用紙PS1及びPS2が通過すると、定着ローラー413bの用紙の通過する領域について用紙PS1及びPS2により熱が奪われる。用紙PS1及びPS2の接触しない位置については、熱が奪われず、高温となる場合がある。例えば、定着ローラー413bの中央部の温度が170℃であるのに対し、端部の温度が190〜200℃にまで上昇する場合がある。そのため、その後、定着部413を用紙PS1及びPS2よりも用紙幅の大きい、第2の幅の用紙としての用紙PL3が通過すると、用紙PL3は、定着ローラー413bの、用紙PS1及びPS2により熱が奪われた領域と、熱が奪われない領域とを通過するため、用紙PL3に加えられる熱量が、図5中のAで示す位置とBで示す位置とで異なる。ここで、図5中Pにおける定着ローラー413bの温度分布を図6に示す。これによれば、用紙幅の小さい用紙PS1及びPS2の通過した領域がそれ以外の領域よりも温度が低いことがわかる。なお、図6中A及びBで示される位置は、それぞれ、図5中A及びBで示される位置に対応している。
次に、図7を参照して、定着部413の定着ローラー413bの温度の推移について説明する。なお、図7中A及びBで示すグラフは、それぞれ、図5中A及びBで示される位置における温度の推移を示している。図7に示すように、例えば、定着部413にて第1の幅の用紙の一例としてのB5サイズの用紙を複数枚通紙した後、第2の幅の用紙の一例としてのA3サイズの用紙を複数枚通紙すると、B5サイズの用紙を通紙している間は、用紙の面内における温度は図7中Aで示す温度で均一となっており、光沢ムラが生じないが、B5サイズの用紙を複数枚通紙した後、A3サイズの用紙を通紙すると、用紙の中央部と端部とで温度差が生じ、この部分で光沢ムラ(光沢段差)が生じる。その後は、定着ローラー413bの端部における熱がA3サイズの用紙の接触により徐々に奪われ、中央部における位置と同様の温度となり、光沢ムラが収束されるようになる。
そこで、本実施の形態では、表面処理部60を部分的に発熱させることによって用紙を部分的に加熱し、これにより用紙の面内における光沢ムラを低減させることができる。すなわち、図8に示すように、制御部10は、通紙を行う用紙を変更するか否かを判定する(ステップS101)。制御部10は、通紙を行う用紙サイズを変更すると判定したときは(ステップS101:Y)、通紙を行う用紙サイズを変更する前における用紙の幅よりも変更後の用紙の幅が大きいか否かを判定する(ステップS102)。通紙を行う用紙サイズを変更する前における用紙の幅よりも変更後の用紙の幅が大きいと判定したときは(ステップS102:Y)、表面処理部60による加熱処理を行う(ステップS103)。例えば、定着部413にてB5サイズの用紙を複数枚通紙した後、A3サイズの用紙を通過させた場合には、図9に示すように、定着部413を通過した直後の点PにおけるA3サイズの用紙は、上述したように、与えられる熱量が領域により異なる。よって、図9中Aに示される中央部の光沢度と、Bに示される端部の光沢度とが異なり、光沢ムラが生じてしまう。そこで、上述した加熱処理では、図9中、点Qで示される位置に設けられた表面処理部60のB5サイズの用紙が通過する部分に対応する発熱体60aを所定温度となるまで加熱する。これにより、中央部における位置の光沢度を端部における位置の光沢度と同様にすることができ、用紙の面内における光沢が均一となる。
また、上述したように、定着部413にてB5サイズの用紙を複数枚通紙した後、A3サイズの用紙を複数枚通紙させると、定着ローラー413bの端部における熱がA3サイズの用紙の接触により徐々に奪われ、中央部における位置と同様の温度となる。そこで、本実施の形態では、定着部413にてB5サイズの用紙を複数枚通紙した後、A3サイズの用紙を複数枚通紙させる場合には、表面処理部60の発熱体60aの発熱温度を用紙毎に低下させるようにしている。具体的には、図10に示すように、定着部413にてB5サイズの用紙を複数枚通紙した後、1枚目のA3サイズの用紙を通紙させるときには、当該1枚目のA3サイズの用紙に対して表面処理部60の発熱体60aが加熱する際の発熱温度をa℃(例えば、140℃)とする。続いて、2枚目のA3サイズの用紙を定着部413に通紙させるときには、当該2枚目のA3サイズの用紙に対して表面処理部60の発熱体60aが加熱する際の発熱温度を、a℃よりも低いb℃(例えば、110℃)とする。続いて、3枚目のA3サイズの用紙を定着部413に通紙させるときには、当該3枚目のA3サイズの用紙に対して表面処理部60の発熱体60aが加熱する際の発熱温度を、b℃よりも低いc℃(例えば、100℃)とする。その後は、定着部413の定着ローラー413bの中央部と端部との温度が均一となるため、表面処理部60による用紙への加熱を行わない。
すると、図11に示すように、定着ローラー413bの端部における熱が通紙毎に低下しても、用紙の面内における中央部と端部との光沢ムラが抑制されていることがわかる。ここで、図11中Aは用紙の中央部における光沢度を表し、Bは用紙の端部における光沢度を表している。
以上説明したように、本実施の形態によれば、画像形成部40は、用紙にトナー画像を形成する。定着部413は、画像形成部40によりトナー画像が形成された用紙を加熱部材と加圧部材とによって加熱及び加圧することによりトナー画像を用紙に定着する。表面処理部60は、定着部413によって定着された用紙に対し加熱する領域を選択可能に加熱して該用紙の表面処理を行う。制御部10は、画像形成部40によりトナー画像が形成される用紙の幅を検知する。制御部10は、検知結果に基づいて、定着部413による定着が第1の幅の用紙から第1の幅よりも大きい第2の幅の用紙に変更されたことを判定したときに、第1の幅の用紙が定着部413を通過する位置に対応する第2の幅の用紙の領域を表面処理部60に加熱させる制御を行う。その結果、通紙する用紙の幅が変更された場合に生ずる光沢ムラを低減することができる。
また、本実施の形態によれば、制御部10は、複数の第2の幅の用紙に対して表面処理部60による表面処理を行うとき、用紙に対する表面処理を行う毎に表面処理部60の加熱温度を低下させる。その結果、定着部において高温となった部分が通紙によって温度が低下したときに、光沢ムラが生じるのを抑制することができる。
なお、本発明の実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の一例であり、これに限定されるものではない。画像形成装置を構成する各機能部の細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
また、本実施の形態では、加熱ローラー413a、定着ローラー413b及び定着ベルト413cによって加熱部材を構成したが、加熱ローラーによって加熱部材を構成し、この加熱ローラーと加圧ローラーとによって用紙に対して加圧及び加熱を実施する構成であってもよい。
また、本実施の形態では、用紙幅規定部502A〜502Cからの信号に基づいて、トナー画像が形成される用紙の幅を検知するようにしたが、例えば、給紙トレイ毎に用紙サイズを操作表示部20によって入力して個別に設定することにより、用紙の幅を検知できるようにしてもよい。また、例えば、搬送部420にラインセンサー等を設けて、搬送部420を搬送される用紙の幅を検知することで実現するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、何れのサイズの用紙についても、用紙の中央が同一の位置となるように搬送部420によって搬送されるように構成されている(すなわち、搬送部420における用紙の非通過部分が左右均等であって、用紙のサイズに応じて非通過部分が左右均等に変化する)が、用紙の左右端部の何れかが用紙のサイズに拘わらず同一の位置となるように搬送部420によって用紙が搬送されるように構成されたもの(すなわち、搬送部420における用紙の非通過部分の左右の何れかが用紙のサイズに応じて変化するように構成されたもの)であってもよい。すなわち、例えば、何れのサイズの用紙についても、用紙の左端部を同じ位置として搬送を行うものであってもよい。
また、本実施の形態では、表面処理部60を制御部10によるソフトウェア処理により制御するようにしたが、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア構成により制御を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、CMYKの4色のトナー材で用紙にトナー画像を形成するカラー画像形成装置としたが、単色のトナー材で用紙にトナー画像を形成する画像形成装置に適用してもよい。
1 画像形成装置
10 制御部
40 画像形成部
413 定着部(定着装置)
413b 定着ローラー(加熱部材)
413d 加圧ローラー(加圧部材)
60 表面処理部
502A,502B,502C 用紙幅規定部

Claims (6)

  1. トナー画像が形成された用紙を加熱部材と加圧部材とによって加熱及び加圧することによりトナー画像を用紙に定着する定着装置を通過した用紙に対し加熱する領域を選択可能に加熱して該用紙の表面処理を行う表面処理部と、
    トナー画像が形成される用紙の幅を検知し、該検知結果に基づいて、前記定着装置による定着が第1の幅の用紙から前記第1の幅よりも大きい第2の幅の用紙に変更されたことを判定したときに、前記第1の幅の用紙が前記定着装置を通過する位置に対応する前記第2の幅の用紙の領域を前記表面処理部に加熱させる制御を行う制御部と、
    を備えたことを特徴とする表面処理装置。
  2. 前記制御部は、複数の前記第2の幅の用紙に対して前記表面処理部による表面処理を行うとき、前記用紙に対する表面処理を行う毎に前記表面処理部の加熱温度を低下させることを特徴とする請求項1に記載の表面処理装置。
  3. 用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によりトナー画像が形成された用紙を加熱部材と加圧部材とによって加熱及び加圧することによりトナー画像を用紙に定着する定着部と、
    前記定着部によって定着された用紙に対し加熱する領域を選択可能に加熱して該用紙の表面処理を行う表面処理部と、
    前記画像形成部によりトナー画像が形成される用紙の幅を検知し、該検知結果に基づいて、前記定着部による定着が第1の幅の用紙から前記第1の幅よりも大きい第2の幅の用紙に変更されたことを判定したときに、前記第1の幅の用紙が前記定着部を通過する位置に対応する前記第2の幅の用紙の領域を前記表面処理部に加熱させる制御を行う制御部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記制御部は、複数の前記第2の幅の用紙に対して前記表面処理部による表面処理を行うとき、前記用紙に対する表面処理を行う毎に前記表面処理部の加熱温度を低下させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 用紙にトナー画像を形成する画像形成工程と、
    前記画像形成工程においてトナー画像が形成された用紙を定着装置の加熱部材と加圧部材とによって加熱及び加圧することによりトナー画像を用紙に定着する定着工程と、
    前記定着工程において定着された用紙に対し加熱する領域を選択可能に加熱して該用紙の表面処理を行う表面処理工程と、
    を含み、
    前記表面処理工程において、前記定着装置による定着が第1の幅の用紙から前記第1の幅よりも大きい第2の幅の用紙に変更されたときに、前記第1の幅の用紙が前記定着装置を通過する位置に対応する前記第2の幅の用紙の領域を加熱することを特徴とする画像形成方法。
  6. 前記表面処理工程において、複数の前記第2の幅の用紙に対して前記表面処理部による表面処理を行うとき、前記用紙に対する表面処理を行う毎に加熱温度を低下させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成方法。
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