JP5807258B2 - 浄水器 - Google Patents

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Description

この発明は水道水を浄化材に通して浄化する浄水器に関し、詳しくは浄化性能の向上のための技術手段に特徴を有するものに関する。
水道水中には赤錆等各種の粒子状の夾雑物その他の濁りの元となる成分や、残留塩素,農薬,鉛その他有害成分が含まれていることがある。
また水道水中の塩素と有機物質との反応によって生成する有害なトリハロメタンや、その他に河川に混入していた有害なトリクロロエタン(1,1,1−トリクロロエタン)が水道水にも入り込んで、そこに含まれていることもある。
そこで従来、水道水を浄水器に通して浄化した上で使用することが広く一般に行われている。
水道水(原水)は浄水器内部の浄化材に通され、浄化材による浄化作用で浄水となって浄水器から流出する。
従来、かかる浄水器では浄化材として活性炭(粒状活性炭)と中空糸膜フィルタとが併用して用いられている。
活性炭は主として吸着作用で水道水に溶存している残留塩素やトリハロメタン,トリクロロエタン等を除去する。
また中空糸膜フィルタは、水道水中に含まれている夾雑物その他濁りの元となる成分の粒子やフロック(粒子が凝集したもの)等の固形分を濾過作用により水道水から除去する。
中空糸膜には微細な細孔(貫通孔)が無数に形成されており、水道水はこれら細孔を通過して膜の外から内側へと通過可能で、その際に水道水中に含まれる濁り成分の粒子(水中粒子)が濾過されて水道水から除去される。
中空糸膜の細孔は極めて微細なもので、水道水中に含まれている夾雑物等の濁り成分の粒子は0.1μm程度の小さなものまでこの中空糸膜フィルタにて除去可能である。
これら活性炭,中空糸膜フィルタを浄化材として用いた浄水器では、従来、上流側に活性炭の層(活性炭層)を、下流側に中空糸膜フィルタを配置しており、原水入口から流入した原水を、図12の模式図に示しているように先ず活性炭層に通して、そこで吸着反応により水道水中の残留塩素やトリハロメタン,トリクロロエタン等を除去し、そしてその後に中空糸膜フィルタを通過させることで、そこで濁り成分の粒子を濾過作用にて除去し、原水(水道水)を浄化して浄水出口から浄水を流出させる。
例えばこの形態の浄水器は下記特許文献1,特許文献2に開示されている。
このように活性炭層,中空糸膜フィルタの順に浄化材を配置した浄水器では、上流側の活性炭層が単に吸着によって原水中に溶存する有害成分を除去するだけでなく、活性炭層が大きな濁り物質をも除去し、下流側の中空糸膜フィルタの目詰まりを軽減し、長寿命化する。
また中空糸膜フィルタは、原水中の夾雑物粒子の除去だけでなく、上流側の活性炭(粒状)の流出防止や、浄水出口側からの雑菌の浄水器内部への侵入、即ち雑菌の逆汚染防止といった複数の機能,役割を同時に担うことができる。
その結果、この形態の浄水器はコンパクトさと長寿命のバランスに優れたものとして従来広く普及していた。
しかしながらこのように上流側に活性炭層を、また下流側に中空糸膜フィルタを配置した浄水器では、鉄錆やほこり等の濁り成分や、浄水場で水中の懸濁粒子を沈降させるために添加された凝集剤(凝集剤として添加されたポリ塩化アルミニウムに由来するアルミ系凝集剤)のフロック等の夾雑物が多数含まれた水質レベルの低い過酷な海外の水道水に対しては、活性炭の表面がこれらの夾雑物によって被覆され、表面での吸着或いは酸化反応が阻害されるため、浄化性能を十分に発揮することができない。
そのため初期には活性炭層で水道水中の残留塩素とともに、残留塩素に比べて吸着し難いトリハロメタンやトリクロロエタンを除去できたとしても、使用を続けるうちに吸着性能の低下によってトリハロメタンやトリクロロエタンを活性炭層で除去し切れず、これらが浄水器から流出する浄水に含まれてしまう恐れが生ずる。
加えて上流側の活性炭層が中空糸膜フィルタの目詰まり原因物質である夾雑物を除去するため、下流側の中空糸膜フィルタの目詰まりが抑制され、結果として中空糸膜フィルタの目詰まり耐久寿命が長くなる。
一般ユーザーは、通常、浄水器が目詰まりして流量が少なくなるまで使い続けることが多く、この場合、活性炭層による浄化性能が十分に発揮されないままの状態で長期間に亘って浄水器が使用されてしまう危険性がある。
こうした問題を解決することを目的として、上流側に中空糸膜フィルタを、下流側に活性炭層を配置した浄水器も提案されている。例えば下記特許文献3にこの種の浄水器が開示されている。
しかしながらこの場合、原水(水道水)に含まれる残留塩素や各種有害化学物質が上流側に位置する中空糸膜に直接作用して中空糸膜の劣化を早め、濾過精度を低下させてしまうことが問題となる。
またこの浄水器の場合、中空糸膜フィルタによって夾雑物が除去された後の原水が活性炭層に流入して来るため、活性炭表面が夾雑物等にて覆われるといった問題は生じないものの、活性炭層ではより吸着され易い水道水中の残留塩素が優先的に吸着されることによって、相対的に吸着され難いトリハロメタンやトリクロロエタン等の吸着が阻害され、活性炭層でこれらトリハロメタンやトリクロロエタンを十分に除去し切れずに、トリハロメタン,トリクロロエタン等が一部浄水に含まれて浄水器から流出してしまう恐れがある。
特開2004−305796号公報 特開平11−253935号公報 特開平8−215678号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、原水に対する浄化性能が高く且つ高い浄化性能を長期間維持することのできる浄水器を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、原水入口と浄水出口とを備えたケースの内部に浄化材を収容し、該原水入口から流入した原水を該浄化材に通して浄化し、浄水を該浄水出口から流出させる浄水器において、前記浄化材として、前記原水入口から流入した原水の流れの上流側から下流側に第1の活性炭層,分散形成された貫通孔に原水を通して濾過作用により水中粒子を除去するフィルタ,第2の活性炭層の順序で配置し、原水を該第1の活性炭層,フィルタ,第2の活性炭層の順に通して浄化するようになしてあり、更に該第1の活性炭層を粒状の活性炭により形成し、該第2の活性炭層を、該第1の活性炭層を形成する該粒状の活性炭よりも粒子径の小さな粒状の活性炭を用いて形成したことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記第2の活性炭層にはイオン交換材が含まれていることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項2において、前記イオン交換材は、原水中の鉛をイオン交換にて除去するものであることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項2,3の何れかにおいて、前記イオン交換材は、原水中の硬度成分として少なくともカルシウムをイオン交換にて除去するものであることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記ケースを筒状となして、ケース内空間の外周側の筒状の収容空間に前記第1の活性炭層を該ケースの内周面に沿って軸方向に配置するとともに、該ケース内空間の該第1の活性炭層の内側の中央部に前記フィルタと前記第2の活性炭層とを、該フィルタを該第1の活性炭層における下流側部分に対し径方向に隣接する位置に、また第2の活性炭層を第1の活性炭層における上流側部分に対し径方向に隣接する位置に軸方向に並べて配置し、前記原水入口から流入した原水を前記第1の活性炭層の内部を軸方向に流通移動させた後、前記フィルタを通過して前記第2の活性炭層に流入及び通過させて浄化し、浄水を前記浄水出口から流出させるようになしてあることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記ケースは、軸方向一端側に底部を、他端側に開口を有する筒状のケース本体と、該開口を閉鎖する状態に該ケース本体に軸方向に組み付けられる蓋体とに軸方向に分割してあり、該ケース本体に該蓋体を組み付けることで、該ケースの内部の前記フィルタと第2の活性炭層とを前記底部と蓋体とで軸方向に拘束し固定するものとなしてあることを特徴とする。
請求項7のものは、原水入口と浄水出口とを備えたケースの内部に浄化材を収容し、該原水入口から流入した原水を該浄化材に通して浄化し、浄水を該浄水出口から流出させる浄水器において、前記浄化材として、前記原水入口から流入した原水の流れの上流側から下流側に第1の活性炭層,分散形成された貫通孔に原水を通して濾過作用により水中粒子を除去するフィルタ,第2の活性炭層の順序で配置し、原水を該第1の活性炭層,フィルタ,第2の活性炭層の順に通して浄化するようになしてあり、該第2の活性炭層筒状に設けてあって、該第2の活性炭層の前記フィルタ側の端部にキャップが装着してあり、該キャップには周方向の複数個所で外周部から該フィルタ側に突出して該フィルタの軸方向の端面に当接するスペーサ部としての複数の脚が設けてあって、該脚により、軸方向において該フィルタ側と前記第2の活性炭層側との間に通水用の間隙が形成してあることを特徴とする。

請求項8のものは、請求項7において、前記第2の活性炭層の外周側には、該第2の活性炭層を内部に収容する活性炭ケースが設けてあるとともに、前記キャップの外周部には径方向外方に突出して該活性炭ケースの内周面に当接する突出部が周方向の複数個所に設けてあって、該突出部に前記脚部が設けてあり、該複数の突出部の前記活性炭ケースへの当接により、前記第2の活性炭層の前記端部を該活性炭ケースに対し径方向に位置決状態に固定するとともに、該活性炭ケースと該第2の活性炭層との間に環状の通水空間を形成し、且つ該通水空間と前記間隙とを連通させる連通路を該突出部と突出部との間に形成してあることを特徴とする。
請求項9のものは、請求項8において、前記第2の活性炭層の中心部には、多孔質の焼結体から成る筒状のセラミックスフィルタが、内部を前記浄水出口に連通させる状態で該第2の活性炭層に対する支持部材として設けてあり、該第2の活性炭層及びセラミックスフィルタが径方向に水を通過させて浄化を行うものとなしてあることを特徴とする。
請求項10のものは、請求項9において、前記セラミックスフィルタが抗菌性を備えたものであることを特徴とする。
請求項11のものは、請求項1〜10の何れかにおいて、前記フィルタが0.1μmの微細な粒子まで濾過可能なものであることを特徴とする。
請求項12のものは、請求項1〜11の何れかにおいて、前記フィルタが中空糸膜フィルタであることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、浄水器内部の浄化材として、原水入口の側から第1の活性炭層,水中粒子を濾過作用で除去するフィルタ,第2の活性炭層の順序で配置し、原水を第1の活性炭層,フィルタ,第2の活性炭層の順に通して浄化するようになしたものである。
本発明においては、浄水器内部に流入した原水が先ず第1の活性炭層を通過して流れる。
このとき原水中に含まれていた残留塩素が、第1の活性炭層による吸着によって除去される。
従ってその下流側に配置してあるフィルタに対し、原水中の残留塩素が作用してしまうのを防ぐことができる。
それ故フィルタとして中空糸膜フィルタを用いた場合(請求項12)においても、中空糸膜フィルタを最も上流側に配置した従来の浄水器のように原水中の残留塩素が中空糸膜に作用してその劣化を早め、中空糸膜フィルタによる濾過精度を低下せしめてしまう問題を解決でき、中空糸膜フィルタによる濾過精度を高精度に維持することができる。
本発明においては、第1の活性炭層を通過して流れて来た原水をフィルタに通して、フィルタの濾過作用で原水中の夾雑物等の濁り粒子を除去する。
第2の活性炭層は、そのフィルタを通過し夾雑物等の濁り粒子の除去された原水を通過させて、吸着により原水中に含まれている有害成分を除去する。
その際、第2の活性炭層まで流れて来た原水には夾雑物が含まれておらず、活性炭の表面が夾雑物の付着により覆われてしまうことがないため、第2の活性炭層は本来の浄化性能を最大限発揮することができる。
また第2の活性炭層に到った原水は、第1の活性炭層を通過した段階で残留塩素が吸着によって既に取り除かれているため、第2の活性炭層においてはトリハロメタンやトリクロロエタンの吸着が残留塩素にて阻害されることがなく、それらの有害成分が良好に吸着されて原水中から除去される。
即ち、原水中に含まれているトリハロメタン,トリクロロエタン等は、浄水器の使用初期においては第1の活性炭層でも吸着により除去されるが、浄水器の使用を長期間使用すると第1の活性炭層の活性炭表面が夾雑物により覆われて吸着能が低下することで、更には残留塩素の吸着により、吸着力の弱いトリハロメタンやトリクロロエタンに対する吸着性能が低下することで、トリハロメタンやトリクロロエタン等の成分を第1の活性炭層で除去し切れずに、それらが後段のフィルタを通過して下流側へと流れてしまう。
しかるに本発明ではそのフィルタの更に下流側に、第2の活性炭層が設けてあるため、第1の活性炭層で取り切れなかったトリハロメタンやトリクロロエタンを第2の活性炭層で良好に吸着し原水中から除去することができる。
以上のように本発明は、前段の第1の活性炭層と後段の第2の活性炭層とでそれぞれ役割分担して原水中に溶存している有害成分を除去するものであり、このことにより本発明の浄水器は使用初期から高い浄化性能を発揮するとともに、長期に亘ってその高い浄化性能を維持することができる。
また第2の活性炭層は高い浄化性能を長期間維持するため、通常は、第2の活性炭層の浄化性能が低下する以前に、これよりも前段にあるフィルタが目詰まりを起し、浄水器を流れる水の流量が少なくなる。
従って、使用者が浄水器の目詰まりによる流量の減少を寿命の目安として浄水器を使った場合、浄化性能が低下しているにも拘らず目詰まりを起していないことによって、浄水器をそのまま使用し続けてしまうといったことを防ぐことが可能となる。
尚本発明ではフィルタの下流側に第2の活性炭層を設けており、この場合活性炭として粒状活性炭を用い、これを従来と同様に単に収容部に充填しただけであると、活性炭が流出してしまう恐れがある。
この場合、活性炭の流出防止のための専用の濾過膜等を設けておくといったことも考えられるが、その場合には所要部品が多くなってしまい、浄水器のコストアップをもたらしてしまう。
そこでかかる第2の活性炭層として、粒状の活性炭を接着剤等で固め成形した成形活性炭を用いるようになすことが望ましい。
このようにすることで、第2の活性炭層全体の形状を保持する保持部材を不要化でき、また活性炭の流出防止も併せて図ることができる。
本発明では、第2の活性炭層にイオン交換材を含ませておくことができる(請求項2)。
このようにすれば、第2の活性炭層において原水中に含まれている有害なイオンをイオン交換にて除去することが可能となる。
この場合において第2の活性炭層、つまりイオン交換材まで流れて来た原水には夾雑物が含まれておらず、従ってイオン交換材の表面が夾雑物の付着により覆われてしまうことがないため、イオン交換材の目詰り寿命,イオン交換寿命共に十分な寿命を確保することができる。
ここで上記のイオン交換材は原水中の鉛をイオン交換にて除去するものとなしておくことができる(請求項3)。
原水中には主として水道管由来の鉛が含まれていることがあり、この請求項3によれば、人体に対して悪影響を及ぼす鉛をイオン交換にて原水中から効果的に除去することができる。
本発明ではまた、上記イオン交換材を、原水中の硬度成分として少なくともカルシウムをイオン交換にて除去するものとなしておくことができる(請求項4)。
このようなイオン交換材を第2活性炭層に含ませておくことで、硬水を軟水化でき或いは硬度を低下させることが可能となる。
本発明においては、請求項5に従い上記ケースを筒状となして、ケース内空間の外周側の筒状の収容空間に第1の活性炭層をケースの内周面に沿って軸方向に配置するとともに、ケース内空間における第1の活性炭層の内側の中央部に上記フィルタと第2の活性炭層とを、フィルタが第1の活性炭層における下流側部分に径方向に隣接して位置し、また第2の活性炭層が第1の活性炭層における上流側部分に径方向に隣接して位置するように軸方向に並べて配置し、原水入口から流入した原水を第1の活性炭層内部を軸方向に流通移動させた後、フィルタを通過して第2の活性炭層に流入及び通過させて浄化し、浄水を浄水出口から流出させるようになしておくことができる。
この請求項5によれば、限られた大きさのケース内で原水が浄化材を通過する距離を長くとること(接触時間を長くすること)ができ、浄水器をコンパクト化しつつ浄化能力を高めることができる。
またケース内の収容空間の外周側部分に第1の活性炭層をケースの内周面に沿って軸方向に配置することで、第1の活性炭層の容量を大とすることができるとともに軸方向長さを長く取ることができ、第1の活性炭層による残留塩素の除去性能を長期間保持することができる。
次に請求項6は、上記ケースを、軸方向一端側に底部を、他端側に開口を有するケース本体と、その開口を閉鎖する状態にケース本体に軸方向に組み付けられる蓋体とに軸方向に分割し、ケース本体に蓋体を組み付けることで、ケースの内部のフィルタと第2の活性炭層とを底部と蓋体とで軸方向に拘束し固定するようになしたもので、この請求項6によれば、フィルタ及び第2の活性炭層を固定するための部品数を減らすことができ、浄水器のコンパクト化、低コスト化に寄与するとともに、それらフィルタ及び第2の活性炭層の組付けを簡単に行うことができる。
本発明においてはまた、請求項7に従って第2の活性炭層を筒状に設けて、その第2の活性炭層のフィルタ側の端部にキャップを装着し、そしてそのキャップに、周方向の複数個所で外周部からフィルタ側に突出してフィルタの軸方向の端面に当接するスペーサ部としての複数の脚を設けて、その脚により、軸方向においてフィルタ側と第2の活性炭層側との間に通水用の間隙を形成しておくことができる。
この請求項7では、キャップに備えた脚によって上記の間隙が形成されるため、その間隙を形成するための特別のスペーサ部材を別途に必要とせず、所要部品数を少なくすることができる。
請求項8は、上記キャップの外周部に、径方向外方に突出して活性炭ケースの内周面に当接する突出部を周方向の複数個所に設けて、その突出部に上記の脚を設け、また複数の突出部の活性炭ケースへの当接により第2の活性炭層の端部を活性炭ケースに径方向に位置決状態に固定するとともに、活性炭ケースと第2の活性炭層との間に環状の通水空間を形成し、且つ通水空間と上記の間隙とを連通させる連通路を、突出部と突出部との間に形成したもので、この請求項8によれば、第2の活性炭層の端部に装着されたキャップによって、活性炭ケースに対する第2の活性炭層端部の径方向の固定を行うことができるとともに、活性炭ケースと第2の活性炭層との間に環状の通水空間を形成することができる。
更にその通水空間及びフィルタ側と第2の活性炭層側との間の上記の間隙を、突出部と突出部との間に形成される連通路を通じて連通させることができる。
即ち、フィルタから流出した水を先ずフィルタ側と第2の活性炭層との間の間隙に流出させ、更にこれを連通路を通じて第2の活性炭層周りの環状の通水空間へと導入することができる。
またこのようにすることで、フィルタからの水の流出に対する圧力抵抗を高めることなく、円滑にフィルタからの水を第2の活性炭層周りの環状の通水空間に導入することができる。
また活性炭ケースへの第2の活性炭層端部の固定、第2の活性炭層周りの環状の通水空間の形成及び上記間隙とその通水空間との連通路の形成を、キャップに備えた突出部にて行うことができ、それらを行うための特別な部材を別途に必要とせず、部品点数を少なくすることができる。
この場合において、第2の活性炭層の中心部には、多孔質の焼結体から成る筒状のセラミックスフィルタを第2の活性炭層に対する透水性の支持部材として設け、そしてそれら第2の活性炭層及びセラミックスフィルタを径方向に水を通過させて浄化を行うものとなしておくことができる(請求項9)。
この請求項9では、セラミックスフィルタの支持部材としての働きにより、第2の活性炭層を成形活性炭で構成したときに、成形活性炭を壊れ難くすることができる。
而してそのセラミックスフィルタは、抗菌性を備えたものとなしておくことができる(請求項10)。
このようにすれば、浄水器外部から浄水出口を通じて雑菌が内部に侵入する逆汚染を有効に防止することができる。
尚本発明においては、フィルタとして0.1μmの微細な粒子まで濾過可能なものを好適に用いることができる(請求項11)。
またかかるフィルタとして中空糸膜フィルタを好適に用いることができるが(請求項12)、多孔質の焼結体から成るセラミックスフィルタを用いることも可能である。
この場合セラミックスフィルタとして、0.1μmの微細な粒子まで濾過可能なものを好適に用いることができる。
本発明では、第1の活性炭層,第2の活性炭層として粒状活性炭を好適に用い得るが、繊維状活性炭その他を用いることも可能である。
また粒状活性炭を用いる場合において、粒度(平均粒径)が0.05〜1.0mmの範囲内のものを好適に用いることができる。
この粒度範囲は通水時の圧力損失が低く、且つ浄化性能にも優れた適正な粒度範囲である。
本発明の一実施形態である浄水器を自働水栓とともに示した図である。 図1の浄水器を示した断面図である。 同浄水器の要部拡大図である。 同浄水器の要部を分解して示した図である。 同浄水器における蓋体及び上プレートの斜視図である。 同浄水器における下キャップの単品図である。 本実施形態の浄水器と比較例の浄水器を比較して表した図である。 本実施形態の浄水器の浄水性能を比較例と比較して示した図である。 本発明の他の実施形態の要部を示した図である。 本発明の更に他の実施形態を示した図である。 本発明の更に他の実施形態を示した図である。 従来の浄水器における浄化材の配置の例を示した模式図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて以下に詳述する。
図1において、1はキッチンに設置された流し台で、2はキャビネット、3はシンク、10はカウンターで、11は流し台1に設置された浄水吐水機能を有する自動水栓である。
自動水栓11は、カウンター10から起立する形態で設けられた基部側の本体部12と、本体部12から延び出した吐水管14とを有している。
ここで吐水管14は、本体部12に対して所定角度回動可能とされている。
本体部12には、使用者から見た正面視において吐水管14の右側に偏心した位置にシングルレバー16が設けられている。ここでシングルレバー16は吐水の流量調節と温度調節とを行う。
具体的には、シングルレバー16を図中左右方向に回動操作することで吐水の温度調節が行われ、また上下に回動操作することで流量調節が行われる。
吐水管14は、図1に示しているように略U字状のグースネック形状をなしており、管軸方向の略中間部位から先端部にかけて下向きに湾曲した形状をなしている。
同図に示しているように吐水管14は、先端に吐水口18を有し、可撓性のホース20とともに引出し可能な吐水ヘッド22と、吐水ヘッド22を収納位置に保持する吐水ヘッドホルダとしての働きを有する吐水管本体24とを有している。
本体部12には給水路26,給湯路28の上端部が接続されており、給水路26,給湯路28を通じて水,湯が本体部12へと供給されるようになっている。
本体部12には、図示を省略する混合弁が内蔵されており、この混合弁から流出路32が延び出していて、この流出路32を通じ、温調水(シングルレバー16の操作により混合弁にて水と湯とが所定比率で混合された温調水で水又は湯だけからなる場合もある。以下温調水を原水とする)が吐水口18へと導かれるようになっている。
上記ホース20は、その内側に流出路32を形成している。そしてこの流出路32上に、これを開閉する原水弁(電磁弁)34が設けられている。ここで原水弁34は図示を省略するコントローラにより動作制御される。
また給水路26からは浄水路38が分岐して延び出しており、その先端が原水弁34の下流部において流出路32に接続されている。
この浄水路38上には浄水器40及び浄水路38を開閉する浄水弁(電磁弁)42が設けられている。この浄水弁42もまたコントローラにて動作制御される。
尚、46は止水栓である。
図1に示しているように吐水管14先端部の上面、詳しくは吐水管14の管軸方向の略中間部位の最上部位から先端側の部分の上面に原水用センサ60と、浄水用センサ58とが管軸方向に前後に並べて配置されている。
ここで原水用センサ60は、差し出された手を検知するごとに吐水口18からの原水(温調水)の吐水と止水とを交互に行わせる交互センサとなしてある。
詳しくは、原水用センサ60の上方に手をかざすと、原水用センサ60が非接触で手を検知して、その検知に基づいて吐水口18から原水を吐水させ、その後原水用センサ60から手を引き込めても原水の吐水が継続される。
そして再び手を延ばして原水用センサ60を操作すると、即ち原水用センサ60にて手を検知させると、吐水口18からの原水の吐水が停止する。
浄水用センサ58もまた、手を検知するごとに(人体検知するごとに)吐水口18からの浄水の吐水と吐水停止(止水)とを交互に行わせる。
この実施形態では、原水用センサ60が使用者に近い前側且つ下側に、また浄水用センサ58が原水用センサ60よりも遠い奥側且つ上側に配置されている。
図1において、41はキャビネット2内部で浄水器40を保持し且つこれをキャビネット2の側壁部43内面に固定する金属製のブラケットである。
ホース38A,38Bは、それぞれその内部に浄水路38の一部を形成している。詳しくはホース38Aは、浄水路38のうち原水を浄水器40に流入させるための流入路を、またホース38Bは、浄水器40で浄化された後の浄水を吐水口18の側へと案内する浄水の流出路を形成している。
図1に示しているようにこれら一対のホース38A,38Bは、固定部52にてキャビネットの側壁部43内面に固定されている。
図2に、上記浄水器40の内部構造が具体的に示してある。
図中62は、軸方向両端が閉鎖された形の円筒形状のケースで、このケース62は、軸方向の一端側に底部64を、他端側に開口を有するケース本体66と、開口を閉鎖する状態にケース本体66に軸方向に組み付けられる蓋体68とに軸方向に分割されている。
蓋体68は円形且つ板状をなす閉鎖部69と、円筒部70とを一体に有しており、その円筒部70の内周面の雌ねじ部72において、ケース本体66の外周面の雄ねじ部74にねじ結合されている。
尚ケース本体66と蓋体68との間はシール材によって水密にシールされている。
この蓋体68の閉鎖部69には、その中心から偏心した位置に原水入口76が、また中心部に浄水出口78がそれぞれ一体に設けられている。
これら原水入口76,浄水出口78は閉鎖部69から突出する状態で設けられている。
ここで原水入口76には上記のホース38Aが接続され、また浄水出口78にはホース38Bが接続される。
ケース62の内部には、後述する中空糸膜フィルタ130を内部に収容する円筒形状のフィルタケース80と、後述の第2活性炭層を内部に収容する円筒形状の活性炭ケース82とが軸方向に互いに連結状態で同軸状に設けられており、これらフィルタケース80及び活性炭ケース82によって、ケース62内空間が外周側部分と中央部とに区画されている。
そしてケース62内空間の外周側部分をなす筒状の収容空間84に活性炭(ここでは粒状活性炭)86-1が充填され、かかる活性炭86-1によって第1の活性炭層88が形成されている。
ここで収容空間84即ち第1の活性炭層88は、軸方向の一端(図中下端)が仕切板としての下プレート90にて規定され、また他端(図中上端)が活性炭押えをなす不織布92にて規定されている。
この実施形態では、第1の活性炭層88を形成する粒状の活性炭として、粒子径(平均粒径)が0.1〜1.0mmのものを好適に用いることができる。
粒子径が0.1mm未満の小さなものであると、粒子径が小さ過ぎて活性炭86-1の充填率が高くなり過ぎてしまい、通水時の圧力抵抗が高くなって水が流れ難くなる。
一方粒子径が1.0mm超であると、粒子径が大き過ぎて活性炭全体の表面積が小となり、吸着の効率が低下してしまう。
ケース本体66の底部64には、リブ94が起立状態に設けられており、下プレート90はこのリブ94にて下側から支持されている。
下プレート90はその状態で下側、つまり底部64との間に通水空間96を形成している。
下プレート90は、フィルタケース80の外周側に貫通の開口98を有し、この開口98において通水空間96と収容空間84とを連通させている。
下プレート90は更に、フィルタケース80の内側且つ中央部に貫通の開口100を有しており、この開口100において通水空間96とフィルタケース80の内部とを連通させている。
下プレート90の図中上面側には円形の環状をなす突出部102が設けられており、この突出部102に対してフィルタケース80の図中下端が外嵌せしめられている。
そしてそのことによって、フィルタケース80が下プレート90により下側から支持された状態でその下端が下プレート90に対して、即ちケース62に対して径方向に位置決めされ固定されている。
上記蓋体68側には、押えとしての円形の上プレート104が配置されている。
この上プレート104には、図5にも示しているように環状且つ円形の突出部106が図中上向きに起立しており、この突出部106が、蓋体68における閉鎖部69の内面(図中下面)に形成された溝108内に嵌め入れられている。
この実施形態では、蓋体68をケース本体66に対して下向きにねじ込んで行くと、その力が上プレート104に伝わって、上プレート104により活性炭押えとして働く不織布92が図中下向きに押圧される。
図2の部分拡大図に示しているように、この上プレート104には貫通の開口110が設けられている。
原水入口76から流入した原水は、この上プレート104の開口110を通過して第1の活性炭層88へと流入する。
尚蓋体68の裏面には、図5に示しているように閉鎖部69から下向きに突出する放射状のリブ112と、円形のリブ114とが設けられており、ここで円形のリブ114は放射状のリブ112よりも図中下向きの突出高さが低くされていて、その段差により上記の溝108が形成されている。
上記活性炭ケース82の図中下端部には嵌合部116が設けられており、この嵌合部116が、フィルタケース80の図中上端部に外嵌状態に嵌合されている。
そしてこの嵌合によって、フィルタケース80の上端部と活性炭ケース82の下端部とが、径方向に位置決めされた状態で軸方向即ち図中上下方向に連結されている。
ここでフィルタケース80と活性炭ケース82との間はシール材によって水密にシールされている。
後述の第2の活性炭層132の図中下端部と上端部とには、それぞれ下キャップ118と上キャップ120とが設けられている。
而してこの上キャップ120には、図4にも示しているように径方向の外側の位置に第1の嵌合部122が、また内側の位置に第2の嵌合部124が設けられ、そしてその第1の嵌合部122が活性炭ケース82の上端部に外嵌状態に嵌合されている。
そしてその嵌合によって、活性炭ケース82の上端部が径方向に位置決めされている。
詳しくは、第1の嵌合部122と第2の嵌合部124との間に形成される円形の環状の溝の内部に、活性炭ケース82の上端部が図中上向きに嵌め入れられ、活性炭ケース82の上端部が径方向に位置決めされている。
この上キャップ120の中心部には、筒状をなす雄嵌合部126が上向きに設けられており、この雄嵌合部126が、浄水出口78のケース内に突出した筒状の雌嵌合部128の内部に水密に嵌入されている。
上記フィルタケース80及び活性炭ケース82にて区画されたケース内空間の中央部の収容空間には、中空糸膜フィルタ130が図中下側に、円筒形状をなす第2の活性炭層132が図中上側に位置する状態に収容されている。
即ち、中空糸膜フィルタ130が第1の活性炭層88における下流側部分(原水の流れの下流側に位置する部分)に対し径方向に隣接した位置に、また第2の活性炭層132が第1の活性炭層88における上流側部分(原水の流れの上流側に位置する部分)に対し径方向に隣接した位置に位置する状態に、それらが中央部の収容空間に軸方向に並べて配置してある。
ここで中空糸膜には貫通の微細な細孔が無数に形成されていて、原水がこれら細孔を通過して膜の外から内側へと通過可能で、その際に原水中に含まれる微細な粒子を含む固形分が濾過されて除去される。
中空糸膜の細孔は極めて微細なもので、この中空糸膜フィルタ130により原水中に含まれている0.1μm程度の小さなものまで濾過により除去される。
この実施形態において、第2の活性炭層132は粒状の活性炭86-2を予め円筒形状に成形した成形活性炭にて構成されている。
ここでは第2の活性炭層132を形成する粒状の活性炭86-2として、第1の活性炭層88を形成している活性炭86-1よりも粒子径の小さなものを用いることができる。
例えば第1の活性炭層88を形成する粒状の活性炭86-1として粒子径が0.15mm〜0.30mmのものを用い、第2の活性炭層132を形成する粒状の活性炭86-2として粒子径が0.05mm〜0.15mmのものを用いることができる。
但し活性炭86-2と活性炭86-1とを同じ粒度のものとなしておいても良い。
この第2の活性炭層132の中心部には、多孔質の焼結体から成る円筒状のセラミックスフィルタ136が、その内部を浄水出口78に連通させる状態で、第2の活性炭層132に対する透水性の支持部材として設けられている。
ここでセラミックスフィルタ136は0.5μmの大きさまでの粒子を濾過によって除去可能である。
このセラミックスフィルタ136の外周面には珪藻土138がほぼ全面に亘って一体に積層されている。ここで珪藻土138はセラミックスフィルタ136に対して焼き付けられている。
本実施形態において、セラミックスフィルタ136は抗菌性を有している。
具体的には、本実施形態においてセラミックスフィルタ136はアルミノケイ酸カルシウムの多孔質の焼結体から成っている。
詳しくは、質量%でSiO:75〜85%,AlO:5〜10%,及びCaO:10〜20%の組成を有するアルミノケイ酸カルシウムの多孔質焼結体から成っており、水分が付着したり水中に浸漬されたりしたときにCa2+イオンを抗菌成分として除々に放出することで抗菌作用を行う。
このアルミノケイ酸カルシウムは、珪質蝋石,石灰石,粘土をSiO,AlO,CaOが上記の比率となるように配合し、これを焼成し焼結することで得られる。
この組成のアルミノケイ酸カルシウムは、焼成によりβ−ワラストナイト(CaO・SiO)を効果的に多く生成する。このβ−ワラストナイトはCa2+イオンを除々に且つ長時間に亘って溶出させて弱アルカリ状態となし、そのことによって抗菌の働きをなす。
この組成のアルミノケイ酸カルシウムは公知(特許第3612766号に開示)のもので、本発明ではこの特許第3612766号に開示のものを好適に用いることができる。
尚このアルミノケイ酸カルシウムについては同特許において開示された公知のものであるので、ここでは更に詳しい説明は省略する。
尚セラミックスフィルタ136は、図中上端と下端とが第2の活性炭層132から微小寸法上向きと下向きとに突出せしめられている。
そしてその上端部が上キャップ120の雄嵌合部126内部に嵌め入れられている。
また下端部が後述の下キャップ118の中央の嵌合穴140(図6参照)に嵌め入れられている。
上記の下キャップ118は非透水性のもので(この点は上キャップ120,フィルタケース80,活性炭ケース82についても同様)、図6に示しているように本体をなす板状部154と、その外周部に沿って図中上向きに起立する円形の立上り部142とを有している。そして立上り部142の内側に第2の活性炭層132の下端を嵌入させる状態に、かかる下キャップ118が第2の活性炭層132の端部に装着されている。
この下キャップ118には、周方向に90°ごと隔たった4個所において、径方向外方に突出する突出部144が設けられており、これら突出部144が、図3(A)に示しているように活性炭ケース82の内周面に当接している。
そしてその当接によって、下キャップ118が活性炭ケース82に対して、即ち第2の活性炭層132の図中下端部が活性炭ケース82に対して、径方向に位置決状態に固定されている。
また同時に、これら突出部144の活性炭ケース82への当接によって、活性炭ケース82と第2の活性炭層132との間に環状且つ円形の通水空間148が、第2の活性炭層132周りに形成されている。
これら突出部144には、下向きに突出して上記の中空糸膜フィルタ130の上面に当接するスペーサ部としての脚146が設けられおり、それら脚146の当接により、中空糸膜フィルタ130側と下キャップ118の間、即ち第2の活性炭層132側との間に通水用の間隙150が形成されている。
更に、上記突出部144によってこの間隙150と環状の通水空間148とが、突出部144と144との間において連通せしめられている。
即ち、中空糸膜フィルタ130から流出した水が間隙150,突出部144と144との間の、図3(B)に示す連通路152を通じて通水空間148へと流入可能とされている。
この実施形態において、第2の活性炭層132及びセラミックスフィルタ136は、原水を径方向に通過させて浄化を行う。
第2の活性炭層132は、その上端部が上キャップ120における第2の嵌合部124内部に嵌め入れられており、これにより第2の活性炭層132の上端部が上キャップ120の板状部156への当接状態で径方向に位置決めされている。
尚、第2の活性炭層132の下端部は下キャップ118の板状部154に対して当接せしめられている。
この実施形態では、中空糸膜フィルタ130及び第2の活性炭層132を、フィルタケース80及び活性炭ケース82とともにケース本体66の内部且つその中央部にセットした状態で、蓋体68をケース本体66に対して図中下向きにねじ込み、軸方向に組み付けると、自動的にそれらがケース本体66の底部64と蓋体68とによって、下プレート90及び上プレート104を介して軸方向に拘束され固定状態となる。即ちケース62に対して組付状態となる。
尚、図中上プレート104と上キャップ120との間には微小な隙間が生じているが、この隙間は寸法公差によるばらつきを吸収するもので、その隙間は活性炭ケース82の嵌合部116とフィルタケース80との嵌合深さ(軸方向の深さ)よりも微小なものであり、蓋体68を組み付けた後においては、フィルタケース80と活性炭ケース82とが互いに分離することはなく、嵌合状態即ち組付状態に維持される。
本実施形態の浄水器40では、原水入口76から流入した原水は先ず第1の活性炭層88を軸方向に通過し、その後下プレート90の開口98を通過して下プレート90の下側の通水空間96へと流出する。
その通水空間96に流れ込んだ原水は、下プレート90の中央部の開口100を通過してフィルタケース80内部に流入し、そして中空糸膜を外側から内側に通過して流れ、その後中空糸膜130の上端と第2の活性炭層132、詳しくはその下端部に装着された下キャップ118との間の間隙150に流出する。
そして更に図3に示す連通路152を通過して活性炭ケース82の内側の環状の通水空間148へと流れ込み、その後続いて第2の活性炭層132を径方向に通過して流れた後、その中心部に配置してあるセラミックスフィルタ136を同じく径方向に通過し、セラミックスフィルタ136の内側の空間へと流れ出る。
そしてこれら第1の活性炭層88,中空糸膜フィルタ130,第2の活性炭層132及びセラミックスフィルタ136を通過することによって浄化された後の浄水が、浄水出口78から流出する。
以上のように本実施形態においては、浄水器40内部に流入した原水が先ず第1の活性炭層88を通過して流れ、このとき原水中に含まれていた残留塩素が、第1の活性炭層88による吸着によって除去される。
従ってその下流側に配置してある中空糸膜フィルタ160に対し、原水中の残留塩素が作用してしまうのを防ぐことができる。
それ故中空糸膜フィルタ130Aを最も上流側に配置した従来の浄水器40Aのように原水中の残留塩素が中空糸膜に作用してその劣化を早め、中空糸膜フィルタ130Aによる濾過精度を低下せしめてしまう問題を解決でき、中空糸膜フィルタ130による濾過精度を高精度に維持することができる。
本実施形態においては、第1の活性炭層88を通過して流れて来た原水を中空糸膜フィルタ130に通して、中空糸膜フィルタ130の濾過作用で原水中の夾雑物等の濁り粒子を除去する。
第2の活性炭層132は、その中空糸膜フィルタ130を通過し夾雑物等の濁り粒子の除去された原水を通過させて、吸着により原水中に含まれている有害成分を除去する。
その際、第2の活性炭層132まで流れて来た原水には夾雑物が含まれておらず、活性炭86-2の表面が夾雑物の付着により覆われてしまうことがないため、第2の活性炭層132は本来の浄化性能を最大限発揮することができる。
また第2の活性炭層132に到った原水は、第1の活性炭層88を通過した段階で残留塩素が吸着によって既に取り除かれているため、第2の活性炭層132においてはトリハロメタンやトリクロロエタンの吸着が残留塩素にて阻害されることがなく、それらの有害成分が良好に吸着されて原水中から除去される。
即ち、原水中に含まれているトリハロメタン,トリクロロエタン等は、浄水器40の使用初期においては第1の活性炭層88でも吸着により除去されるが、浄水器40の使用を長期間使用すると第1の活性炭層88の活性炭86-1表面が夾雑物により覆われて吸着能が低下することで、更には残留塩素の吸着により、吸着力の弱いトリハロメタンやトリクロロエタンに対する吸着性能が低下することで、トリハロメタンやトリクロロエタン等の成分を第1の活性炭層88で除去し切れずに、それらが後段の中空糸膜フィルタ130を通過して下流側へと流れてしまう。
しかるに本実施形態ではその中空糸膜フィルタ130の更に下流側に、第2の活性炭層132が設けてあるため、第1の活性炭層88で取り切れなかったトリハロメタンやトリクロロエタンを第2の活性炭層132で良好に吸着し原水中から除去することができる。
このように本実施形態では、前段の第1の活性炭層88と後段の第2の活性炭層132とでそれぞれ役割分担して原水中に溶存している有害成分を除去するようになしてあり、その結果本実施形態の浄水器40は、使用初期から高い浄化性能を発揮するとともに、長期に亘ってその高い浄化性能を維持することができる。
また第2の活性炭層132は高い浄化性能を長期間維持するため、通常は、第2の活性炭層132の浄化性能が低下する以前に、これよりも前段にある中空糸膜フィルタ130が目詰まりを起し、浄水器40を流れる水の流量が少なくなる。
従って、使用者が浄水器40の目詰まりによる流量の減少を寿命の目安として浄水器40を使った場合、浄化性能が低下しているにも拘らず目詰まりを起していないことによって、浄水器40をそのまま使用し続けてしまうといったことを防ぐことができる。
また本実施形態では第2の活性炭層132として、粒状の活性炭86-2を接着剤等で固め成形した成形活性炭を用いており、この場合第2の活性炭層132全体を円筒形状を保持するための保持部材を不要化でき、形状保持のための部品を削減することができる。
また第2の活性炭層132の中心部には、円筒形状のセラミックスフィルタ136が支持部材として配置してあるため、成形活性炭から成る第2の活性炭層132が中心側で破壊するのを防止できるとともに、たとえその一部が崩れたとしても、セラミックスフィルタ136によってそれが浄水器40から流出してしまうのを防止することができる。
更に本実施形態ではケース62を円筒形状となして、ケース62内空間の外周側の部分に第1の活性炭層88をケース62の内周面に沿って軸方向に配置するとともに、ケース内空間における第1の活性炭層88の内側の中央部に中空糸膜フィルタ130と第2の活性炭層132とを、中空糸膜フィルタ130が第1の活性炭層88における下流側部分に径方向に隣接して位置し、また第2の活性炭層132が第1の活性炭層88における上流側部分に径方向に隣接して位置するように軸方向に並べて配置し、原水入口76から流入した原水を第1の活性炭層88内部をケース62のほぼ全長に亘って軸方向に流通移動させた後、その流れを底部64近傍で折り返して中空糸膜フィルタ130へと流入させ、そしてこれを通過して第2の活性炭層132に流入及び通過させて浄化し、浄水を浄水出口78から流出させるようになしていることから、限られた大きさのケース62内で原水が浄化材を通過する距離を長くとること(接触時間を長くすること)ができ、浄水器40をコンパクト化しつつ浄化能力を高めることができる。
またケース62内空間の外周側部分に第1の活性炭層88をケース62の内周面に沿って軸方向に配置することで、第1の活性炭層88の容量を大とすることができるとともに軸方向長さを長く取ることができ、第1の活性炭層88による残留塩素の除去性能を長期間保持することができる。
また本実施形態ではケース本体66に蓋体68を組み付けることで、ケース62の内部の中空糸膜フィルタ130と第2の活性炭層132とを底部64と蓋体68とで軸方向に拘束し固定することができるため、中空糸膜フィルタ130及び第2の活性炭層132を固定するための部品数を減らすことができ、浄水器40のコンパクト化、低コスト化に寄与するとともに、それら中空糸膜フィルタ130及び第2の活性炭層132の組付けを簡単に行うことができる。
その他本実施形態では、円筒状に設けた第2の活性炭層132の中空糸膜フィルタ130側の端部に下キャップ118を装着し、そして下キャップ118に複数の脚146を設けて、その脚146により、中空糸膜フィルタ130側と第2の活性炭層132側との間に通水用の間隙150を形成しているため、その間隙150を形成するための特別のスペーサ部材を別途に必要とせず、所要部品数を少なくすることができる。
また上記下キャップ118に設けた複数の突出部144によって第2の活性炭層132の端部を活性炭ケース82に径方向に位置決状態に固定するとともに、活性炭ケース82と第2の活性炭層132との間に環状の通水空間148を形成し、且つ通水空間148と上記の間隙150とを連通させる連通路152を、突出部144と突出部144との間に形成していることから、活性炭ケース82への第2の活性炭層132端部の固定、第2の活性炭層132周りの環状の通水空間148の形成及び上記間隙150とその通水空間148との連通路152の形成のために特別な部材を別途に必要とせず、部品点数を少なくすることができる。
また中空糸膜フィルタ130から流出した水を間隙150へと流出させ、更にこれを連通路152を通じて第2の活性炭層132周りの環状の通水空間148へと導入するようになしていることから、中空糸膜フィルタ130からの水の流出に対する圧力抵抗を高めることなく、円滑に中空糸膜フィルタ130からの水を第2の活性炭層132周りの環状の通水空間148に導入することができる。
更に、第2の活性炭層132の支持部材を成す流れの末端側のセラミックスフィルタ136が抗菌性を有しているため、浄水器40外部から浄水出口78を通じて雑菌が内部に侵入する逆汚染を有効に防止することができる。
<実験例>
上記実施形態の浄水器40と、図7(ロ)に示す比較例の浄水器40Aとを用いて浄水性能の比較試験を行った。
尚図7(イ)に示す浄水器40は、上記図2〜図6に示した浄水器と同じもので、比較例40Aの浄水器との比較のために図7(イ)に併せて示したものである。
ここでは試験用の原水として、遊離残留塩素が1.0mg/L,全炭素濃度が1.0mg/L,総トリハロメタン0.1mg/Lのものを用い、そして流量2.5L/minで浄水器40,40Aに原水を流して、積算流量に対する総トリハロメタンの除去率を調べた。
ここで図7(ロ)に示す比較例の浄水器40Aでは、中空糸膜フィルタ130Aと第2活性炭層132A及びセラミックスフィルタ136Aの配置が本実施形態の浄水器40、即ち図7(イ)に示す浄水器40と上下逆となっている。
また比較例の浄水器40Aでは、第1の活性炭層88Aを通過した水が、非透水性の活性炭ケース82Aの図中下部に設けた貫通の通水孔を通じて、内側の環状の通水空間148Aに流入する構成である。
尚この試験において、本実施形態の浄水器40は第1の活性炭層88における活性炭量を350cc,第2の活性炭層132の活性炭量を90ccとしている。
図7(ロ)に示す比較例の浄水器40Aにおいても、第1の活性炭層88Aの活性炭量を350ccとし、第2の活性炭層132Aの活性炭量を90ccとしている。
即ち活性炭の量は、本実施形態のものも比較例のものも同じであり、その配置が両者で異なっている。
尚図7(ロ)に示す比較例の浄水器40Aでは、原水入口76Aから流入した原水が、先ず第1の活性炭層88Aを軸方向に通過した後、次いで第2の活性炭層132A及びその中心部のセラミックスフィルタ136Aを通過し、その後図中上側に配置してある中空糸膜フィルタ130Aを通過して、浄水出口78Aから流出する。
また本実施形態の浄水器40において、第1の活性炭層88,第2の活性炭層132における粒状の活性炭は何れも粒度分布が0.15mm〜0.30mmの同じものを用いた。
また中空糸膜は膜面積が0.75mである。
一方比較例の浄水器40Aでは、第1の活性炭層88A,第2の活性炭層132Aの粒状の活性炭として、本実施形態のものと同じ粒度のものを用い、同様に中空糸膜についても本実施形態のものと同様のものを用いた。
結果が図8に示してある。
このうち図8(A)が本実施形態の浄水器40を用いた場合の結果で、図8(B)が比較例の浄水器40Aを用いた場合の結果である。
尚比較例の浄水器40Aを用いたものについては、同一のものについて3回の試験を行い、それぞれの結果が示してある。
図7(ロ)に示す比較例の浄水器40Aを用いた場合には、原水の積算流量10000Lの時点で、総トリハロメタン除去率が80%強であり、また10000Lに到るまでの間もその除去率は十分には高くない。
また積算流量が12000Lを超えた辺りで、総トリハロメタン除去率が急激に低下している。
これに対して本実施形態の浄水器40を用いた場合、積算流量10000Lでなお95%以上の高い総トリハロメタン除去率を維持しており、またそこに到るまでの間も総トリハロメタン除去率が高い値を示している。
更に積算流量12000リットルを超えた辺りから総トリハロメタン除去率は低下する傾向を示すが、その低下傾向は図8(B)に示すものほど顕著ではない。
このことから、本実施形態の浄水器40を用いた場合、通水初期から高い浄水性能を発揮し、且つその高い浄水性能を長期間維持することが見て取れる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで本発明の一例示である。
例えば上記実施形態では原水入口76,浄水出口78をケース62の同じ軸方向端に設けており、このようにすることでケース62に対し軸方向の同じ側でホースの接続を行うことができ、ホースの取回しが容易で、またホースが図1に示すキャビネット2内部で広い空間を占めてしまうのを防ぐことができるといった利点が得られるが、本発明では、原水入口76と浄水出口78とをケース62の互いに軸方向の反対側に同軸上に配置するといったことも可能であり、この場合、直線上の配管途中に浄水器を接続し易い利点が得られる。
また図9に示しているように、原水入口76に逆流防止用の逆止弁160を設け、原水入口76から原水が流入するときには逆止弁160を開弁させ、逆方向の流れに対して逆止弁160を閉弁させることで、浄水器40内部の水が原水入口76から流出するのを防止するようになしておくことができる。
このようにしておけば、原水入口76に接続すべきホース38Aを誤って浄水出口78に接続し、また浄水出口78に接続すべきホース38Bを原水入口76に接続するといった逆接続の接続ミスを防止することができる。
このように逆接続をすると、逆止弁160の働きにより浄水器40から水が流出せず、従って万が一逆接続の接続ミスを犯した場合でも、そのことに気が付くことができ、安心して浄水器40を使用できるようになる。
その他、本発明は上例以外の様々な形態で浄水器を構成することも可能である。
図10はその一例を示している。
この例では、上記雌嵌合部128のケース内への突出量を図2に示すものよりも多くするとともに、上キャップ120と上プレート104との間にスポンジ162を挟み込み、またケース62の底部64から、フィルタケース80よりも外周側の位置において円筒状のリブ164を、図2に示すリブ94よりも高く立ち上げて、その円筒状のリブ164に矩形状の切欠部166を周方向複数個所に設け、開口98から図中下向きに流出した水を、この切欠部166を通過して径方向内方に移動させるようになしている。
更にここでは第1の活性炭層88,第2の活性炭層132,セラミックスフィルタ136及び珪藻土138の高さをそれぞれ図2に示すものよりも低くし、更に珪藻土138の厚みを図2に示すものよりも厚くし、その外径を大径化している。
以上の例では、第2の活性炭層132を、粒状の活性炭を円筒形状に成形した成形活性炭で構成しているが、本発明では、図11に示しているように第2の活性炭層132を、イオン交換材を含んだ層として構成しておいても良い。
このようにしておけば、第2の活性炭層132において原水中に含まれている有害なイオンをイオン交換にて除去することが可能となる。
この場合において第2の活性炭層132、つまりイオン交換材まで流れて来た原水には夾雑物が含まれておらず、従ってイオン交換材の表面が夾雑物の付着により覆われてしまうことがないため、イオン交換材の目詰り寿命,イオン交換寿命共に十分な寿命を確保することができる。
ここではイオン交換材として、原水(水道水)中の鉛をイオン交換にて除去するものを用いている。
具体的には、ここでは活性炭として繊維状活性炭を用い、そしてその繊維状活性炭に、鉛をイオン交換にて除去するイオン交換材を複合化したものを第2の活性炭層132としている。
鉛を除去するイオン交換材については様々なものが知られているが、本実施形態では繊維状活性炭と繊維状イオン交換材とを複合化した形でユニチカ(株)から市販されている「A−02CAU」を用いている。
この市販のイオン交換材ではアクリレート樹脂を母体としてそこに酸性官能基が導入されており、その官能基がナトリウム,カルシウム等と結合している。
この官能基に鉛イオン(Pb2+)が近づくと、官能基がナトリウム等をイオンとして放出し、代わりに鉛イオンと結合することで原水中から鉛を除去する。
但しこれは一例であって、鉛を除去するイオン交換材としてその他のものを用いることも可能である。
その他のものとして、例えばBASF(社)から「ATS」の商品名で市販されているものがあり、これを繊維状活性炭と複合化した形で第2の活性炭層132を構成することもできる。
この「ATS」の商品名で市販されているイオン交換材は、二酸化チタン及び二酸化珪素を主成分とした、カルシウム等を含んだ珪酸チタニウムで粒状をなしており、ここに鉛イオンが近づくとカルシウムをCa2+として放出し、代わりにPb2+と結合することで原水中から鉛を除去する。
第2の活性炭層132としてこのようなものを用いることで、本実施形態によれば、人体に対して悪影響を及ぼす主として水道管由来の鉛をイオン交換にて原水中から効果的に除去することができる。
尚イオン交換材として、原水中の硬度成分として少なくともカルシウム、望ましくはカルシウム及びマグネシウムをイオン交換にて除去するものを用いることも可能である。
この種の硬度成分を除去するイオン交換材としては、例えばオルガノ製「IR120B」が市販されている。
このオルガノ製「IR120B」では、スチレン・ジビニルベンゼン共重合体にナトリウム型スルホン基(-SONa)が導入されており、その表面にカルシウムイオン,マグネシウムイオンが近づくと、スルホン基がよりイオン化し易いナトリウムイオンを放出し、代わりにカルシウムイオン,マグネシウムイオンと結合することで、原水中からカルシウム,マグネシウムを除去する。
このようなイオン交換材を第2の活性炭層132に含ませておくことで、硬水を軟水化でき或いは硬度を低下させることが可能となる。
尚、図11に示す第2の活性炭層132もまた成形体から成っている。
但しここでは図2及び図10に示すセラミックスフィルタ136が用いられていない。但しこれを用いることも勿論可能である。
更に図11に示す例では、通水空間148内に抗菌性を有する粒状のセラミックス170が入れてある。
この抗菌性の粒状のセラミックス170は、図2及び図10のセラミックスフィルタ136と同材質のものである。
この図11の例では、更に中空糸膜フィルタ130を収容するフィルタケース80の内部空間にも同様の抗菌性を有する粒状のセラミックス170が配置してある。
尚図11において、ケース62を含む浄水器の構造は、セラミックスフィルタ136が設けられていない点を除いて基本的に図2に示したものと同様である。但しその構造を図10に示したものと同様の構造となしておくこともできる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまで一例示である。
例えば本発明では第1及び第2の活性炭層の間に配置されるフィルタとして中空糸膜フィルタのみならず、セラミックスフィルタを用いることも可能である。但しこの場合には、セラミックスフィルタとして0.1μmの小さな粒子までも除去可能なものを用いるのが好ましい。
その他本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
40 浄水器
62 ケース
64 底部
66 ケース本体
68 蓋体
76 原水入口
78 浄水出口
82 活性炭ケース
84 収容空間
86-1,86-2 活性炭
88 第1の活性炭層
118 下キャップ
120 上キャップ
130 中空糸膜フィルタ
132 第2の活性炭層
136 セラミックスフィルタ
144 突出部
146 脚
148 通水空間
150 間隙
152 連通路

Claims (12)

  1. 原水入口と浄水出口とを備えたケースの内部に浄化材を収容し、該原水入口から流入した原水を該浄化材に通して浄化し、浄水を該浄水出口から流出させる浄水器において、
    前記浄化材として、前記原水入口から流入した原水の流れの上流側から下流側に第1の活性炭層,分散形成された貫通孔に原水を通して濾過作用により水中粒子を除去するフィルタ,第2の活性炭層の順序で配置し、原水を該第1の活性炭層,フィルタ,第2の活性炭層の順に通して浄化するようになしてあり、
    更に該第1の活性炭層を粒状の活性炭により形成し、該第2の活性炭層を、該第1の活性炭層を形成する該粒状の活性炭よりも粒子径の小さな粒状の活性炭を用いて形成したことを特徴とする浄水器。
  2. 請求項1において、前記第2の活性炭層にはイオン交換材が含まれていることを特徴とする浄水器。
  3. 請求項2において、前記イオン交換材は、原水中の鉛をイオン交換にて除去するものであることを特徴とする浄水器。
  4. 請求項2,3の何れかにおいて、前記イオン交換材は、原水中の硬度成分として少なくともカルシウムをイオン交換にて除去するものであることを特徴とする浄水器。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記ケースを筒状となして、ケース内空間の外周側の筒状の収容空間に前記第1の活性炭層を該ケースの内周面に沿って軸方向に配置するとともに、該ケース内空間の該第1の活性炭層の内側の中央部に前記フィルタと前記第2の活性炭層とを、該フィルタを該第1の活性炭層における下流側部分に対し径方向に隣接する位置に、また第2の活性炭層を第1の活性炭層における上流側部分に対し径方向に隣接する位置に軸方向に並べて配置し、
    前記原水入口から流入した原水を前記第1の活性炭層の内部を軸方向に流通移動させた後、前記フィルタを通過して前記第2の活性炭層に流入及び通過させて浄化し、浄水を前記浄水出口から流出させるようになしてあることを特徴とする浄水器。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記ケースは、軸方向一端側に底部を、他端側に開口を有する筒状のケース本体と、該開口を閉鎖する状態に該ケース本体に軸方向に組み付けられる蓋体とに軸方向に分割してあり、該ケース本体に該蓋体を組み付けることで、該ケースの内部の前記フィルタと第2の活性炭層とを前記底部と蓋体とで軸方向に拘束し固定するものとなしてあることを特徴とする浄水器。
  7. 原水入口と浄水出口とを備えたケースの内部に浄化材を収容し、該原水入口から流入した原水を該浄化材に通して浄化し、浄水を該浄水出口から流出させる浄水器において、
    前記浄化材として、前記原水入口から流入した原水の流れの上流側から下流側に第1の活性炭層,分散形成された貫通孔に原水を通して濾過作用により水中粒子を除去するフィルタ,第2の活性炭層の順序で配置し、原水を該第1の活性炭層,フィルタ,第2の活性炭層の順に通して浄化するようになしてあり、
    第2の活性炭層筒状に設けてあって、該第2の活性炭層の前記フィルタ側の端部にキャップが装着してあり、
    該キャップには周方向の複数個所で外周部から該フィルタ側に突出して該フィルタの軸方向の端面に当接するスペーサ部としての複数の脚が設けてあって、該脚により、軸方向において該フィルタ側と前記第2の活性炭層側との間に通水用の間隙が形成してあることを特徴とする浄水器。
  8. 請求項7において、前記第2の活性炭層の外周側には、該第2の活性炭層を内部に収容する活性炭ケースが設けてあるとともに、前記キャップの外周部には径方向外方に突出して該活性炭ケースの内周面に当接する突出部が周方向の複数個所に設けてあって、該突出部に前記脚部が設けてあり、
    該複数の突出部の前記活性炭ケースへの当接により、前記第2の活性炭層の前記端部を該活性炭ケースに対し径方向に位置決状態に固定するとともに、該活性炭ケースと該第2の活性炭層との間に環状の通水空間を形成し、且つ該通水空間と前記間隙とを連通させる連通路を該突出部と突出部との間に形成してあることを特徴とする浄水器。
  9. 請求項8において、前記第2の活性炭層の中心部には、多孔質の焼結体から成る筒状のセラミックスフィルタが、内部を前記浄水出口に連通させる状態で該第2の活性炭層に対する支持部材として設けてあり、該第2の活性炭層及びセラミックスフィルタが径方向に水を通過させて浄化を行うものとなしてあることを特徴とする浄水器。
  10. 請求項9において、前記セラミックスフィルタが抗菌性を備えたものであることを特徴とする浄水器。
  11. 請求項1〜10の何れかにおいて、前記フィルタが0.1μmの微細な粒子まで濾過可能なものであることを特徴とする浄水器。
  12. 請求項1〜11の何れかにおいて、前記フィルタが中空糸膜フィルタであることを特徴とする浄水器。
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