JP4073351B2 - 浄水器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道水等の水を濾過するために使用される浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、家庭等においては、例えば、水道水を使用する場合に、水道管における蛇口近傍に浄水器を取り付けて水道から供給される水を濾過した後に、飲料用や料理用の浄化水として使用することが行われている(例えば、特許文献1参照)。この浄水器は、円筒状の本体と、本体の上部開口を蓋するキャップと、本体の下部開口を蓋する底蓋とからなる外部ケースを備えており、キャップの上面には、水道から供給される水道水を注入する注入口と濾過された浄化水を蛇口に送る抽出口が設けられている。
【0003】
そして、外部ケースの内部には、注入口と抽出口とを遮断するようにして円筒状の内部ケースが設けられている。内部ケースの下部開口は、外部ケースの内周面における下端側部分に取り付けられたフィルターによって塞がれ、内部ケースの上部開口はポッティング部によって塞がれている。そして、外部ケースと内部ケースとの間に形成される空間部には活性炭が充填され、内部ケースの内部には、中空糸膜が収容されている。この中空糸膜の開口部はポッティング部に固定されて抽出口に連通している。
【0004】
したがって、水道水が注入口から浄水器内に注入されると、まず、活性炭によって濾過され、ついで、フィルターで濾過されたのちに、内部ケースの下端から内部ケース内に入り、中空糸膜で濾過されながら中空糸膜の外部から内部に浸入する。そして、中空糸膜の内部を通過してポッティング部に固定された開口部から抽出口に進み、浄化水として蛇口から取り出される。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−333446号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の浄水器では、内部ケースの下面が開口して、その開口全体を塞ぐようにフィルターが設けられているが、フィルターにおける水道水が通過する部分は限られておりフィルター全体の効果的な使用がなされていないという問題がある。すなわち、このフィルターは、帯状の繊維状活性炭を渦巻状にして構成したもので、水道水が流れる上下方向に指向性を有している。このため、このようなフィルターにおいては、最初に水道水が通過してその部分に通路ができると続いて送られる水道水も同じ部分を通過するようになり、フィルター全体に満遍なく水道水を通過させることは困難である。このため、浄水器の浄化性能が低く、寿命が短いという問題が生じている。
【0007】
【発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、浄化性能が向上し、長寿命化が図れる浄水器を提供することである。
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明にかかる浄水器の構成上の特徴は、注入口と抽出口とを備えた外部ケースと、外部ケースの内部に設けられ、注入口から外部ケース内に注入される水を内部に流入させる流入口と、内部に流入した水を外部ケースの抽出口側に流出させる流出口とを有する内部ケースと、外部ケースと内部ケースとの間に形成される空間部に充填された粒状の活性炭と、内部ケース内に設けられ、開口部が流出口または流入口を構成する中空糸膜とを備えた浄水器であって、流入口を内部ケースの周側面における下部側に設け、流入口を塞ぐようにして、繊維状活性炭とイオン交換繊維とで構成されたシートを積層してロール状に形成された繊維状濾材を内部ケースの周側面に沿って設けたことにある。
【0009】
前記のように構成した本発明の浄水器では、注入口から注入された水は、活性炭で濾過されたのちに、繊維状濾材を通過して流入口から内部ケース内に入るか、または、繊維状濾材を通過して一旦外部ケースの底部側に進んだのちに上昇して再度繊維状濾材を通過して流入口に進む。すなわち、流入口が内部ケースの周側面における下部側部分に設けられて、内部ケースの底部は閉塞されているため、繊維状濾材を通過する水は、流入口の上部側から内部ケース内に浸入したり、外部ケースの底部に進んだのちに流入口の下部側から内部ケース内に浸入したりする。
【0010】
このため、水は分散した状態で、繊維状濾材の各部分から内部ケース内に浸入するようになり、繊維状濾材全体で水の濾過が行われるようになる。この結果、浄水器の浄化性能が向上するとともに、寿命が長くなる。なお、この場合、流入口は、内部ケースの周側面における下端部近傍に周面に沿って複数個を一定間隔で設けることが好ましく、その大きさも所定の大きさ以上にならないように設定することが好ましい。また、繊維状濾材は、内部ケースの外側面に設けることが好ましいが、内部ケースの内側面に設けたり、流入口に嵌め込むようにしたりすることもできる。さらに、繊維状濾材を内部ケースの外側面や内側面に設ける場合には、繊維状濾材をロール状に形成し、複数の流入口をそのロールの内周面に沿って設けることが好ましい。
【0011】
また、中空糸膜としては、開口部が内部ケースの流入口または流出口を構成するものを用い、内部ケースを通過する水が中空糸膜の壁面を通過して濾過されるようにする。この場合の中空糸膜の一端は閉塞して、開口部は、中空糸膜の他端だけに設けてもよいし両端に開口部を設けてもよい。また、発明にかかる浄水器では、繊維状濾材を、繊維状活性炭とイオン交換繊維とで構成している。これによると、例えば、水道から供給される水道水が含む各種の不純物を効果的に除去することができる。すなわち、粒状の活性炭は、水道水が含む汚染物質、塩素臭、トリハロメタン等を除去し、中空糸膜は赤錆、鉛、雑菌等を除去する。そして、繊維状濾材の繊維状活性炭は、水道水に含まれる残留塩素を除去することができ、イオン交換繊維はイオン化した鉄や鉛の成分を除去することができる。
【0012】
本発明にかかる浄水器の他の構成上の特徴は、繊維状濾材を内部ケースの外側面に設け、繊維状濾材の上部、外周面および下部から流入口に向かって水が通過できるようにしたことにある。また、本発明にかかる浄水器のさらに他の構成上の特徴は、繊維状濾材が、繊維状濾材の外周面と上面とを含む少なくとも二面を活性炭に接触させた状態で内部ケースの外周面に設置されていることにある。これによると、注入口から注入された水は、繊維状濾材の上方に充填された活性炭で濾過されたのちに、繊維状濾材の上部から下部または上部から横方向の流入口側に通過するだけでなく、繊維状濾材の外周面側に回り込んで繊維状濾材を略水平方向に通過することもできるようになる。これによって、さらに、水の繊維状濾材を通過する部分が増え、より効果的な濾過が可能になる。
【0013】
また、本発明にかかる浄水器のさらに他の構成上の特徴は、外部ケースを、下面が開口した外部ケース本体と開口を閉塞する底蓋とで構成するとともに、内部ケースの外側面における流入口の上方に係合突部を形成し、底蓋と係合突部とで、繊維状濾材を固定したことにある。これによると、繊維状濾材の取り付けが、上端部を係合突部に接触させて繊維状濾材を内部ケースの外側面に位置合わせし、その状態で底蓋を外部ケース本体に取り付けるだけですむため極めて容易になる。
【0014】
また、前述したように、本発明にかかる浄水器では、中空糸膜の両端に開口部を設け、両端の開口部で流出口を構成することもできる。これによると、両端の開口部が流出口を構成するため、流入口から内部ケース内に入った水は、中空糸膜の外壁面から中空糸膜の内部に入り両端の開口部から出て行くようになる。したがって、開口部で構成される流出口の面積が大きくなり、水の流れがスムーズになる。また、この場合、一方の端部を閉塞することなく、開口した両端部を束ねて流出口を構成できるため、製造が容易になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1ないし図3は、同実施形態による浄水器Aを示している。この浄水器Aでは、外郭部を構成する外部ケース10が、有天円筒状の外部ケース本体11と、外部ケース本体11の下部開口を蓋する底蓋12とで構成されており、その外部ケース10の内部に有底筒状の内部ケース20が同軸的に設けられている。外部ケース10および内部ケース20はともに樹脂で構成されている。
【0017】
外部ケース本体11の上面における周縁部近傍からは、水道に接続されて水道から供給される水道水を注入するための注入口13aを備えた接続部13が上方に向って延びており、外部ケース本体11の上面中央からは蛇口側の配管に接続されて濾過された浄化水を蛇口におくるための抽出口14aを備えた接続部14が上方に向って延びている。また、外部ケース本体11の下面(天井面)からは、外部ケース本体11と同軸的に形成されたリング状突部15が下方に向って延びている。そして、外部ケース本体11の外周面における下端側部分にはねじ16aが形成されており、ねじ16aを底蓋12の内周面に形成されたねじ16bに係合させることにより、外部ケース本体11と底蓋12とが組み付けられている。
【0018】
また、外部ケース本体11の外側面におけるねじ16aの下側部分には、円周に沿って溝部が形成され、この溝部内にOリング17が取り付けられている。このOリング17によって、外部ケース本体11の外周面と底蓋12の内周面との間はシールされて密閉状態になっている。また、底蓋12の底部内面は中央部が低く周縁部が高くなった曲面に形成されており、その周縁部側の部分に、水平になった平面部18が円周に沿って形成されている。
【0019】
内部ケース20は、上端部に形成された筒状の開口縁部21が下方の本体部分よりも大径に形成されており、その外周面における上部側に溝部が円周に沿って形成され、この溝部内にOリング22が取り付けられている。そして、開口縁部21の下端部に係合用のフランジ部23が円周に沿って設けられている。また、内部ケース20の下端部に近い部分には、複数の流入口24が円周に沿って一定間隔で設けられている。そして、内部ケース20の外周面における流入口24の上方部分には係合突部25が円周に沿って設けられている。
【0020】
内部ケース20は、開口縁部21をリング状突部15の内部に差し込み、下端部を底蓋12に支受させて外部ケース10内に固定されている。すなわち、外部ケース本体11内に内部ケース20を入れて、外部ケース本体11に底蓋12を回転させながら取り付けると、内部ケース20は、底蓋12によって上方に押し上げられながら開口縁部21をリング状突部15に係合させる。その際、Oリング22によって、開口縁部21の外周面とリング状突部15の内周面との間はシールされて密閉状態になる。
【0021】
また、フランジ部23の上面には、水を通過させる孔(図示せず)を備えた支持プレート26が、開口縁部21の外周面と外部ケース本体11の内周面との間を塞ぐように取り付けられている。そして、支持プレート26の上面にポリプロピレンからなる不織布27が取り付けられている。また、内部ケース20の外周面の下端側には、本発明の繊維状濾材としてのフィルター28が流入口24を塞ぐようにして取り付けられている。
【0022】
フィルター28は、内部ケース20の外周面に沿うロール状に形成されており、上面の内周縁部を係合突部25の下面に当て、下面の外周縁部を平面部18に当てた状態で固定されている。また、フィルター28の下端部は、流入口24の下端部よりもやや下方に位置するように位置決めされ、フィルター28の高さは、流入口24の高さの略2倍に設定されている。フィルター28は、石炭ピッチ系炭素繊維からなる繊維状活性炭と、アクリル繊維からなるイオン交換繊維とで構成されている。
【0023】
また、外部ケース10と内部ケース20との間における支持プレート26とフィルター28の間およびフィルター28の外周側部分には、ヤシ殻からなる粒状の活性炭29が充填されている。そして、内部ケース20の内部には、両端側部分の外周面がポッティング部31に固定されて、開口をポッティング部31の上面に露呈させた中空糸膜32が設けられている。ポッティング部31は、開口縁部21の内周側に固定されて、開口縁部21の開口における中空糸膜32の開口以外の部分を閉塞している。また、中空糸膜32の周囲には、ポリエステルからなる不織布33が設けられている。
【0024】
中空糸膜32は、ポリスルフォンからなっており、全体に複数の微細孔が形成されている。このため、内部ケース20内に水が入ると、水は微細孔を通過して中空糸膜32の内部に進み、粒子の大きな不純物等は、捕捉されて中空糸膜32の外周面または壁部内に残留する。そして、中空糸膜32の内部に進んだ水は、ポッティング部31の上方に出て抽出口14aから蛇口へと流れて行く。
【0025】
このように構成された浄水器Aの組み立ては、次のようにして行われる。まず、内部ケース20のフランジ部23の上面に、支持プレート26と不織布27とを設置したのち、中空糸膜32やOリング22が設けられた内部ケース20を外部ケース本体11内に入れて、その開口縁部21をリング状突部15内に差し込む。これによって、不織布27および支持プレート26が固定されるとともに、開口縁部21の外周面とリング状突部15の内周面との間は密閉された状態になる。
【0026】
つぎに、外部ケース本体11の上下を反転させた状態で、外部ケース本体11内に活性炭29を投入して、外部ケース本体11の内周面と内部ケース20の外周面との間に形成された空間部に活性炭29を充填させる。ついで、フィルター28を内部ケース20の上部外周に取り付けて、その下端内周縁部を係合突部25に接触させる。この場合フィルター28の外周面側にも活性炭29が充填されるようにしておく。そして、外部ケース本体11の溝部にOリング17を取り付けて、ねじ16a,16bを係合させて外部ケース本体11に底蓋12を組み付ける。
【0027】
この際、底蓋12は、内部ケース20の上端を押圧して開口縁部21をリング状突部15内により深く係合させるとともに、平面部18でフィルター28の上端外周縁部を押圧して、フィルター28を固定する。また、外部ケース本体11の外周面と底蓋12の内周面との間はOリング17によって密閉された状態になる。これによって、浄水器Aが組み立てられ、その上下方向を反転することにより図2および図3の状態になる。
【0028】
そして、浄水器Aを使用する際には、一端が水道管に接続されたホース等の配管の他端を接続部13に接続するとともに、一端が蛇口側の配管に接続されたホース等の配管の他端を接続部14に接続する。そして、蛇口に設けられた水栓を開けることにより、水道管の水は浄水器A内を通過したのちに蛇口から放水される。この場合、水道管側から注入口13aを通って浄水器A内に入った水は、まず不織布27によって異物を捕捉されたのちに、支持プレート26の孔を通過して活性炭29が充填された部分に進む。そして、その水は、活性炭29中を通過する間に、塩素臭やトリハロメタン等の汚染物質が捕捉除去され、そののちにフィルター28内に浸入する。
【0029】
フィルター28においては、鉄や鉛のイオン化した成分やまだ水中に残留している塩素等が除去されて、水はフィルター28から出て行く。この場合、上部からフィルター28内に浸入した水は、フィルター28の内周面から複数の流入口24を通過して内部ケース20内に浸入するか、フィルター28を通過してフィルター28の下方の空間部に進む。また、フィルター28の外周面からフィルター28内に浸入した水も、同様に、フィルター28の内周面から複数の流入口24を通過して内部ケース20内に浸入する。
【0030】
内部ケース20内に入った水は、不織布33を通過したのちに、中空糸膜32の外部から微細孔を通過して内部に進み、このときに、赤錆や雑菌等が除去される。また、この中空糸膜32の微細孔の直径は、略0.1μm程度に設定されており、それよりも大きな粒子も中空糸膜32によって捕捉される。そして、中空糸膜32内に入った水は、ポッティング部31の上面に開口した開口部から内部ケース20の上方に出ていく。内部ケース20から出た水は、抽出口14aを通過したのちに、配管を介して蛇口から浄化水として放出され飲料水や他の用途に使用される。
【0031】
つぎに、本発明の浄水器Aと従来例による浄水器とを用いて双方の濾過能力のテストを行った。その結果を、図4のグラフに示した。この場合の従来例の浄水器としては、内部ケースの下面を開口するとともに、底面部と周側部とからなり全体に複数の流入口が形成された底部カバーを内部ケースの下端に取り付けたものを使用した。そして、フィルター28は用いず、外部ケースと内部ケースとの間の空間部には、すべて粒状の活性炭を充填し、それ以外の部分の構成については、浄水器Aと同一にした。
【0032】
テストは、JIS S 3201濁りろ過能力試験に従って実施した。すなわち、各浄水器に試料水(濁度2度)を供給し、そのときの1分当たりの濾過流量と、濾過流量を合計した総濾過流量との関係を比較することによって行った。各浄水器が備えるフィルター等に目詰まりが生じると、その目詰まりの進行に応じて単位時間当たりに各浄水器を通過する濾過流量が減少していく。このため、1分間の濾過流量が1.25Lになったときを各浄水器の寿命として、図4の寿命線aに達したときの各浄水器の合計濾過流量を比較した。図4においては、線bが浄水器Aの結果を示し、線cが従来例の浄水器の結果を示している。
【0033】
このテスト結果では、浄水器Aは、寿命線aに達するまでに、24300Lの水道水が濾過でき、従来例の浄水器は、22100Lの水道水が濾過できた。この結果から、浄水器Aは、従来例の浄水器よりも寿命が略10%長いことが分かる。また、浄水器Aと従来例の浄水器との組み立て工数を比較したところ、浄水器Aでは9工程で、従来例の浄水器では13工程であった。これから浄水器Aの方が従来例の浄水器よりも組み立てが容易であることがわかる。
【0034】
このように、本発明にかかる浄水器Aでは、外部ケース10内に入った水が内部ケース20内に入るための流入口24が内部ケース20の外周面における下部側部分に設けられ、その周囲にフィルター28が形成されている。そして、このフィルター28は水が流入口24側に進行するときの進行方向に直交する方向にシートを積層させてロール状に形成されている。このため、水はフィルター28を上部から下部に向って通過する際には、ある部分に偏った通路を通過しやすくなるが、これでは、流入口24には浸入できず、必ずフィルター28を構成するシートの各層を厚み方向に横切るようになる。
【0035】
また、フィルター28の外周面側にも活性炭29が充填されているとともに、フィルター28の下方には空間部が形成されているため、水がフィルター28から流入口24に抜け出る際には、水はフィルター28の上部から中央部分に進んだのちに流入口24に進んだり、フィルター28の外周面側からフィルター28を横切って流入口24に進んだりすることができる。また、一旦フィルター28の下方に出たのちにフィルター28の下部から流入口24に進んだりすることもできる。このため、フィルター28全体に満遍なく水が通過するようになり、フィルター28による濾過が効果的に行われる。この結果、浄水器Aの浄化性能が向上するとともに、浄水器Aの寿命も従来品と比べて長くなる。
【0036】
また、フィルター28の取り付けが、フィルター28を内部ケース20の下部側に取り付けて外部ケース本体11に底蓋12を係合させるだけであるため、簡単である。また、その際、フィルター28は、係合突部25と底蓋28の平面部18とによって適正な位置に固定される。また、同様に内部ケース20の取り付けも、開口縁部21をリング状突部15内に位置決めした状態で内部ケース20を外部ケース本体11内に設置し、外部ケース本体11に底蓋12を係合させるだけであるため簡単である。この場合も、内部ケース20はリング状突部15と底蓋12によって適正な状態で固定される。
【0037】
さらに、フィルター28が、繊維状活性炭とイオン交換繊維とからなる原料で構成されているため、活性炭29や中空糸膜32では除去できないイオン化成分の除去も可能になる。これによって、浄水器Aで浄化された水は殆どの不純物を除去されて蛇口から放出される。この結果、この浄化水を飲料水として飲めばおいしさや安全性が向上し、他の用途で用いても安全できれいな水として使用できる。
【0038】
また、本発明にかかる浄水器Aは、前述したものに限るものでなく、適宜変更実施が可能である。例えば、前述した実施形態では、フィルター28を内部ケース20の外周面に設けているがフィルターは内部ケース20の内周面に設けることもできる。また、各流入口24に嵌め込むこともできる。さらに、浄水器Aを構成する各部材に使用される材料は、前述したもの以外であっても同等の性質を備えた材料であれば変更可能である。また、各部材の組み付け方法や構造に関しても、本発明の技術的範囲内で適宜変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による浄水器の平面図である。
【図2】 浄水器の正面図である。
【図3】 図1の3−3断面図である。
【図4】 本発明の浄水器と従来の浄水器との濾過能力のテスト結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10…外部ケース、11…外部ケース本体、12…底蓋、13a…注入口、14a…抽出口、18…平面部、20…内部ケース、24…流入口、25…係合突部、28…フィルター、29…活性炭、31…ポッティング部、32…中空糸膜。

Claims (4)

  1. 注入口と抽出口とを備えた外部ケースと、
    前記外部ケースの内部に設けられ、前記注入口から前記外部ケース内に注入される水を内部に流入させる流入口と、内部に流入した水を前記外部ケースの抽出口側に流出させる流出口とを有する内部ケースと、
    前記外部ケースと前記内部ケースとの間に形成される空間部に充填された粒状の活性炭と、
    前記内部ケース内に設けられ、開口部が前記流出口または前記流入口を構成する中空糸膜とを備えた浄水器であって、
    前記流入口を内部ケースの周側面における下部側に設け、前記流入口を塞ぐようにして、繊維状活性炭とイオン交換繊維とで構成されたシートを積層してロール状に形成された繊維状濾材を前記内部ケースの周側面に沿って設けたことを特徴とする浄水器。
  2. 前記繊維状濾材を前記内部ケースの外側面に設け、前記繊維状濾材の上部、外周面および下部から前記流入口に向かって水が通過できるようにした請求項1に記載の浄水器。
  3. 前記繊維状濾材が、前記繊維状濾材の外周面と上面とを含む少なくとも二面を前記活性炭に接触させた状態で前記内部ケースの外周面に設置されている請求項1または2に記載の浄水器。
  4. 前記外部ケースを、下面が開口した外部ケース本体と前記開口を閉塞する底蓋とで構成するとともに、前記内部ケースの外側面における前記流入口の上方に係合突部を形成し、前記底蓋と前記係合突部とで、前記繊維状濾材を固定した請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載の浄水器。
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