JP5508446B2 - 水質浄化カートリッジおよびこれを備える浄水器 - Google Patents

水質浄化カートリッジおよびこれを備える浄水器 Download PDF

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Description

本発明は、水質浄化カートリッジおよびこれを備える浄水器に関するものであり、より詳しくは、水質浄化カートリッジの交換時期を目視で確認する技術に関するものである。
浄水器としては、例えば、水道水の蛇口に直結して使用する蛇口直結型のもの、蛇口の内部に一体的に設置する蛇口一体型のもの、蛇口または蛇口に設けた分岐水栓からホースまたは配管などで接続して、蛇口近傍に設置する据え置き型のもの、シンクの内部に設置して使用するアンダーシンク型のもの、家庭や飲食店などの屋内、あるいは、屋外に持運んで使用できる携帯型のもの(例えば、ピッチャー型浄水器、ポット型浄水器)などが知られている。
浄水器には、活性炭や中空糸膜などを収容した水質浄化カートリッジを備えたものがある。この水質浄化カートリッジは、所定量の原水を濾過すると、濾過性能が低下してしまうため、新しいカートリッジと交換する必要がある。しかしながら、水質浄化カートリッジは、浄水器の本体内部に取付けられて使用されることから、利用者が交換時期を忘れがちになる。また、水質浄化カートリッジの浄化性能が低下しているかどうかを外観から判断することはできない。そこで、交換時期を視認できるようにした水質浄化カートリッジが提案されている。
例えば、特許文献1には、内部に濾材を備えた濾過用カートリッジと、原水の流入口及び濾過水の流出口を備えると共に上記濾過用カートリッジを収容する濾過器本体とを有し、上記濾過用カートリッジの原水流入口から濾材収容部に至る水路中に濾過性能表示用のフィルタを設けるとともに、上記フィルタ収容部に外部より上記フィルタを目視するための透明部を設けたことを特徴とする濾過器が開示されている。
特許文献2には、水に不溶性の単体に塩素により褐色性を示す色素を染色させて得られたインジケータを浄水器の出水側に備えた浄水器であって、該インジケータの褐色変化により該浄水器内に充填された吸着剤の交換時期を知らせることを特徴とする浄水器が開示されている。
特許文献3には、内外に貫通する複数の孔が形成された容器と、上記容器内に収納された浄水部材と、上記容器を水に浮上させる浮上手段とを備えた浄水器において、上記容器内に、色彩の変化により上記浄水部材の浄水量が浄水可能な飽和量に達したか否かを判断する寿命判断手段を備えたことを特徴とする浄水器が開示されている。
特許文献4には、液体中の残留塩素を除去する残留塩素除去材を内蔵する浄水部と、浄水部に液体を供給する給水部と、浄水部で残留塩素を除去された液体を吐出する吐水部と、を有し、残留塩素除去材と吐水部の間に、担体に残留塩素と接触することにより変色する色素を染色させて得られたインジケータを設け、該インジケータを外部より目視できるようになしたインジケータ付き浄水器において、インジケータの担体がシート状の繊維物質であることを特徴とするインジケータ付き浄水器が開示されている。
特許文献5には、原水用流入口と浄水用流出口を有する容体内にフィルター部材を収納した浄水器であって、この容体の外側面に、文字・図形・記号或は形状・模様・色彩等を適宜に組み合わせて形態模様部を施し、この形態模様部を成す一部に、フィルター部材を目視可能な透明又は半透明状の目視領域を設け、この目視領域の形態を前記形態模様部と組み合わせて一体化するように構成したことを特徴とする浄水器が開示されている。
特許文献6には、水道水を浄化する筒状のカートリッジであって軸方向端部に端部部材が取り付けてあり、該端部部材に、該端部部材より軸方向内側の浄化材の軸方向端面の汚れを目視観察するための透光性の窓が設けてあることを特徴とする水道水浄化用のカートリッジが開示されている。
特許文献7には、浄水カートリッジと、窓部を有する交換時期表示部と、蛇口接続部及び該浄水カーリッジの接続部を有する浄水器本体とからなり、該浄水カートリッジが、浄水器本体を蛇口に接続したときに、蛇口管に対して鉛直下側に来るように配置される蛇口直結型浄水器であって、該交換時期表示部の窓部が、浄水器本体の上面に目視可能に配置されてなる蛇口直結型浄水器が開示されている。
特開昭62−247886号公報 特開昭64−56185号公報 特開平10−57951号公報 特開2000−102783号公報 特開2001−170621号公報 特開2002−361234号公報 特開2008−212932号公報
本発明は、交換時期を外部から確認できる新規な水質浄化カートリッジおよびこれを備える浄水器を提供することを目的とする。
本発明の水質浄化カートリッジは、水質浄化材を充填する第1格納部と、第1格納部の下流側に配置された第2格納部とを有し、第1格納部と第2格納部との間に配置された第1フィルターと、第2格納部の下流側に配置された第2フィルターとを有し、前記第1フィルターは、第1格納部に充填される水質浄化材の少なくとも一部を透過させるものであり、前記第2フィルターは、第1フィルターを透過した水質浄化材を透過させないものであり、水質浄化カートリッジを構成する壁材の少なくとも一部が、透明または半透明の部材で形成されることにより、第2格納部に堆積する水質浄化材を確認できるようにされていることを特徴とする。
本発明の水質浄化カートリッジにより原水を浄化すると、原水の処理量に応じて、第1格納部に充填される水質浄化材の少なくとも一部が、第1フィルターを透過して第2格納部に流入し、第2格納部において徐々に堆積する。この堆積量は、原水の処理量に比例して増加する。本発明では、水質浄化カートリッジを構成する壁材の少なくとも一部が、透明または半透明の部材で形成され、第2格納部に堆積する水質浄化材の堆積量を視認することができるようにされている。第2格納部の堆積量が所定量に達することにより、水質浄化カートリッジを交換する時期であることを利用者が確認をすることができる。
前記水質浄化材として、第1フィルターを透過する小粒子径のものと、第1フィルターを透過しない大粒子径のものとを含有するものを使用することが好ましい。
本発明によれば、水質浄化カートリッジの交換時期を外部から確認することができ、交換し忘れを低減し、浄水を安定して供給することができる。
本発明の水質浄化カートリッジの好ましい実施形態を示す縦断面図。 本発明の水質浄化カートリッジの第2フィルターの変形態様を示す縦断面図。 本発明の水質浄化カートリッジの別の好ましい実施形態を示す縦断面図。 本発明の浄水器の好ましい実施形態を示す縦断面図。 本発明の浄水器の組立を示す縦断面図。 本発明の浄水器の使用態様を示す縦断面図。
本発明の水質浄化カートリッジは、水質浄化材を充填する第1格納部と、第1格納部の下流側に配置された第2格納部とを有し、第1格納部と第2格納部との間に配置された第1フィルターと、第2格納部の下流側に配置された第2フィルターとを有し、前記第1フィルターは、第1格納部に充填される水質浄化材の少なくとも一部を透過させるものであり、前記第2フィルターは、第1フィルターを透過した水質浄化材を透過させないものであり、水質浄化カートリッジを構成する壁材の少なくとも一部が、透明または半透明の部材で形成されることにより、第2格納部に堆積する水質浄化材を確認できるようにされていることを特徴とする。
本発明の水質浄化カートリッジは、第1格納部、第1フィルター、第2格納部、第2フィルターの順で、原水を処理する流路を形成している。第1格納部には、原水を浄化するための水質浄化材が充填される。
本発明で使用し得る水質浄化材としては、例えば、第1フィルターを透過する水質浄化材と、第1フィルターを透過しない水質浄化材とを含有するものを使用することが好ましい。例えば、粉末状または粒状の水質浄化材であって、第1フィルターを透過する小粒子径のものと、第1フィルターを透過しない大粒子径のものとを含有するもの、あるいは、第1フィルターを透過する粒状または粉末状の水質浄化材と、第1フィルターを透過しない繊維状の水質浄化材とを含有するものなどを挙げることができる。本発明では、粉末状または粒状の水質浄化材であって、第1フィルターを透過する小粒子径のものと、第1フィルターを透過しない大粒子径のものとを含有するものを使用することが好ましい。
第1フィルターを透過する小粒子径の水質浄化材としては、450メッシュをパスするものが好ましく、350メッシュをパスするものがより好ましく、250メッシュをパスするものがさらに好ましい。450メッシュより大きい数字の(目の細かい)メッシュをパスする水質浄化材は、粒子径が小さくなりすぎて、製造工程で粉塵が発生しやすくなる。また、第1フィルターを透過する小粒子径の水質浄化材は、110メッシュをパスするものが好ましく、120メッシュをパスするものが好ましく、130メッシュをパスするものが好ましい。110メッシュより小さい数字の(目の大きい)メッシュをパスする水質浄化材は、水質浄化材全体としての粒子径が大きくなるので、浄水性能が低下しやすくなる。
第1フィルターを透過しない大粒子径の水質浄化材は、100メッシュをパスするものが好ましく、90メッシュをパスするものが好ましい。100メッシュより大きい数字の(目の細かい)メッシュをパスする小粒子径の水質浄化材を使用する場合、第1フィルターおよび第2フィルターとして、目の細かい(大きい数字のメッシュ)ものを使用する必要があり、目詰まりが起こりやすくなる。一方、第1フィルターを透過しない大粒子径の水質浄化材は、30メッシュをパスするものが好ましく、60メッシュをパスするものが好ましく、80メッシュをパスするものがより好ましい。30メッシュより小さいメッシュ(目の大きい)をパスする水質浄化材は、水質浄化材全体としての粒子径が大きくなるので、浄水性能が低下しやすくなる。
本発明の水質浄化カートリッジに使用し得る水質浄化材において、450メッシュパス〜110メッシュパスの小粒子径の水質浄化材と、100メッシュパス〜30メッシュパスの大粒子径の水質浄化材の体積比率は、後述する第1格納部の容量V1に対する第2格納部の容量V2の比(V2/V1)に合わせて、適宜設定することが好ましい。例えば、450メッシュパス〜110メッシュパスの小粒子径の活性炭の体積Vsとし、100メッシュパス〜30メッシュパスの大粒子径の活性炭の体積Vbとしたときに、体積比(Vs/(Vb+Vs))は、第1格納部の容量V1に対する第2格納部の容量V2の比(V2/V1)とほぼ同じであることが好ましい。
前記水質浄化材の具体例としては、天然物系吸着剤(天然ゼオライト、銀ゼオライト、酸性白土等)、合成物系吸着剤(合成ゼオライト、細菌吸着ポリマー、リン鉱石、モレキュラーシーブ、シリカゲル、シリカアルミナゲル系吸着剤、多孔質ガラス等)などの無機質吸着剤、粉末状活性炭、粒状活性炭、繊維状活性炭、ブロック状活性炭、押出成形活性炭、成形活性炭、分子吸着樹脂、合成物系粒状活性炭、合成物系繊維状活性炭、イオン交換樹脂、イオン交換繊維、キレート樹脂、キレート繊維、高吸収性樹脂、高吸水性樹脂、吸油性樹脂、吸油剤などの有機系吸着剤などの公知のものが挙げられる。
本発明では、原水中の残留塩素やカビ臭、トリハロメタンなどの有機化合物の吸着力に優れた活性炭を使用することが好ましく、粒状または粉末状の活性炭を使用することが好ましい。活性炭粉末は、通常、粒度分布を有しており、小粒子径の活性炭と、大粒子径の活性炭とを含有している。また、粒子径の異なる2種以上の活性炭を混合して使用してもよい。
第1格納部の容量V1は、水質浄化カートリッジの容量、交換期間などを適宜考慮して定めることができる。前記容量V1が小さくなり過ぎると、水質浄化材の充填量がすくなくなって浄水寿命が短くなりやすいので、前記容量V1は20cm以上が好ましく、40cm以上がより好ましく、60cm以上が特に好ましい。また、前記容量V1が大きくなり過ぎると、浄水器カートリッジが大型化してしまうので、前記容量V1は1000cm以下が好ましく、500cm以下がさらに好ましく、200cm以下が特に好ましい。
第1フィルターは、前記第1格納部と、後述する第2格納部との間に配置され、第1格納部に充填される水質浄化材の一部を透過させる。第1フィルターとしては、例えば、不織布、織物、網物などを使用することができる。これらの中でも、第1フィルターとしては、金属網がより好ましく、ステンレス網がさらに好ましい。ステンレス網は、耐サビ性に優れる。
第1フィルターの目の細かさとしては、30メッシュ以上、300メッシユ以下のものが好ましい。第1フィルターが、30メッシュ未満であれば、第1フィルターの孔径が大きくなりすぎる。そのため、第1格納部に充填する水質浄化材の粒子径を大きくする必要があり、浄水性能が低下しやすくなる。この観点から、第1フィルターの目の細かさは、50メッシュ以上が好ましく、70メッシュ以上がより好ましい。また、第1フィルターが、300メッシュ超であれば、第1フィルターの孔径が小さくなりすぎる。そのため、第2格納部に流入する水質浄化材の量が低下して、第2格納部における水質浄化材の堆積量を確認することが困難になる。前記第1フィルターの目の細かさは、200メッシュ以下が好ましく、100メッシュ以下がより好ましく、80メッシュ以下がさらに好ましい。
第2格納部には、第1フィルターを透過してきた水質浄化材が流入して堆積する。第2格納部の容量V2は、水質浄化カートリッジの容量、交換期間などを適宜考慮して定めることができる。前記容量V2が小さくなり過ぎると、第2格納部に水質浄化材が早期に堆積して、浄水の流路を確保することが難しくなりやすいので、前記容量V2は1cm以上が好ましく、2cm以上がより好ましく、5cm以上が特に好ましい。また、前記容量V2が大きくなり過ぎると、浄水器カートリッジが大型化してしまうので、前記容量V2は100cm以下が好ましく、50cm以下がさらに好ましく、20cm以下が特に好ましい。
第1格納部の容量V1に対する第2格納部の容量V2の比(V2/V1)は、0.02以上が好ましく、0.05以上が好ましく、0.08以上がさらに好ましい。前記容量比(V2/V1)が0.02未満であれば、第1格納部に対する第2格納部の容量が小さくなりすぎる。そのため、第1フィルターを透過した水質浄化材が、第2格納部に早期に充満して、浄水性能が低下する場合がある。前記容量比(V2/V1)は、0.5以下が好ましく、0.3以下がより好ましく、0.2以下がさらに好ましい。前記容量比(V2/V1)を0.5以下とすることにより、第2格納部に対する第1格納部の容量が十分に確保することができ、初期の浄水性能が良好になる。
第2フィルターは、第2格納部の下流側に設置され、第1フィルターを透過してきた水質浄化材を、浄水から除去するためものである。第2フィルターとしては、例えば、不織布、織物、網物などを使用することができる。これらの中でも、第2フィルターとしては、金属網がより好ましく、ステンレス網がさらに好ましい。ステンレス網は、耐サビ性に優れる。
第2フィルターの目の細かさは、50メッシュ以上、500メッシユ以下が好ましい。第2フィルターが、50メッシュ未満であれば、第2フィルターの孔径が大きくなりすぎる。そのため、第1格納部に充填する水質浄化材の粒子径を大きくする必要があり、浄水性能が低下しやすい。この観点から、第2フィルターは、80メッシュ以上が好ましく、120メッシュ以上がより好ましい。また、第2フィルターが、500メッシュ超であれば、第2フィルターの孔径が小さくなりすぎる。そのため、第2フィルターにおいて、水に含まれる不純物による目詰まりが起こりやすくなる場合がある。前記第2フィルターは、300メッシュ以下が好ましく、200メッシュ以下がより好ましい。
本発明では、第1フィルターのメッシュ(M1)に対する第2フィルターのメッシュ(M2)の比(M2/M1)が、1.1以上が好ましい。前記比が、1.1未満では、第1フィルターを通過し、且つ、第2フィルターを通過しない水質浄化材の量が不足し、第2格納部に堆積する水質浄化材の堆積量を確認することが困難になる。前記比は、1.3以上がより好ましく、1.5以上がさらに好ましい。一方、前記比(M2/M1)は、5.0以下が好ましく、3.0以下がより好ましく、2.0以下がさらに好ましい。前記比(M2/M1)が、大きくなり過ぎると、M2が大きくなり過ぎて(第2フィルター孔が小さくなり過ぎて)、第2フィルターに、水に含まれる不純物による目詰まりが起こりやすくなる。また、M1が小さくなり過ぎて(第1フィルター孔が大きくなりすぎて)、水質浄化材を大きくする必要が生じ、それにより水質浄化材全体の粒子径が大きくなって、浄水性能が低下する場合がある。
本発明の水質浄化カートリッジは、水質浄化カートリッジを構成する壁材の少なくとも一部が、透明または半透明の部材で形成され、第2格納部に堆積する水質浄化材を目視で確認できるようにされている。例えば、水質浄化カートリッジの壁面を構成する構成部材の一部に、内部が視認できるように窓を設けてもよいし、水質浄化カートリッジの壁面を構成する構成部材全体を透明または半透明の部材としてもよい。水質浄化カートリッジの壁材を構成し得る透明または半透明の材料としては、例えば、ポリカーボネート、ポリ(メタ)アクリレート、ポリスチレン、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)、などの樹脂、および、ガラス、石英などの無機材料などが挙げられる。
本発明の水質浄化カートリッジの形状は、特に限定されるものではないが、円柱状、多角柱状などの柱状であることが好ましい。原水を処理する流路を確保しやすく、また、カートリッジの交換が容易になるからである。
本発明の水質浄化カートリッジの作用効果について説明する。第1格納部に流入した原水は、水質浄化材により浄化される。得られた浄水は、第1格納部の下流側に設置された第1フィルターを透過して、第2格納部に流入する。この際、水質浄化材の一部(より具体的には、小粒子径の水質浄化材の一部)が、浄水とともに第1フィルターを透過して第2格納部に流入する。第2格納部に流入した浄水は、第2フィルターを透過するが、第1フィルターを透過した水質浄化材の一部は、第2フィルターを透過することなく、第2格納部に堆積する。水質浄化カートリッジを構成する壁材の少なくとも一部が透明または半透明であり、第2格納部に堆積した水質浄化材の堆積量を目視で確認することができる。第2格納部の水質浄化材の堆積量は、原水の処理量に比例し、堆積量が所定量に達することにより、水質浄化カートリッジを交換する時期であることを利用者が確認できる。
以下、図面を参照しながら本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明の水質浄化カートリッジは、図面に示された態様に限定されるものではない。
図1(a)には、本発明の好ましい実施形態である水質浄化カートリッジ1A(第1実施形態)を示した。水質浄化カートリッジ1Aは、水質浄化材13を充填する第1格納部3と、第1格納部3の下流側に配置された第2格納部5とを有し、第1格納部3と第2格納部5との間に配置された第1フィルター7と、第2格納部の下流側に配置された第2フィルター9とを有し、前記第1フィルター7は、第1格納部3に充填される水質浄化材13の少なくとも一部を透過させるものであり、前記第2フィルター9は、第1フィルターを透過した水質浄化材を透過させないものであり、水質浄化カートリッジ1Aを構成する壁材11の少なくとも一部が、透明または半透明の部材で形成され、第2格納部に堆積する水質浄化材を外部から確認できるようにされている。
水質浄化カートリッジ1Aは、両端に開口を有する不織布製円筒部15と、不織布製円筒部15の下流側開口に内嵌した第1フィルター7と、不織布製円筒部15の上流側端部に取り付けられた上流側カートリッジカバー19とを有する。上流側カートリッジカバー19は、不織布製円筒部15の上流側端部の外周面を覆う有底短円筒状に形成され、不織布製円筒部15の上流側開口を閉鎖する。上流側カートリッジカバー19の短円筒部の内周面と、不織布製円筒部15の上流側端部の外周面とは、例えば、接着剤により貼り合わすことが好ましい。第1フィルター7は、不織布製円筒部15の下流側開口に内嵌する円板状であり、例えば、不織布製円筒部15の内周面に接着剤により固定されることが好ましい。第1格納部3は、不織布製円筒部15と、第1フィルター7と上流側カートリッジカバー19とによって形成される空間である。第1格納部の内部には、第1フィルターを透過する小粒子径の水質浄化材13aと、第1フィルターを透過しない大粒子径の水質浄化材13bとを含む水質浄化材13が充填される。
水質浄化カートリッジ1Aは、不織布製の円筒部15の下流側端部に取り付けられた下流側カートリッジカバー17を有する。下流側カートリッジカバー17は、不織布製の円筒部15の下流側端部を外嵌する大径円筒状の被覆端17aと、小径円筒状の浄水流出口17bとを両端に有する。前記円筒状の被覆端17aの内径と、不織布製円筒部15の外径とは略等しく、不織布製円筒部15の下流側端部を円筒状の被覆端17aに差し込むことにより、下流側カートリッジカバー17と不織布製円筒部15とが固定される。下流側カートリッジカバー17と不織布製円筒部15とは、例えば、接着剤などで固定してもよい。前記下流側カートリッジカバー17の内部の下流側端部には、ステンレス製の円板状の第2フィルター9が圧入され固定されている。第2フィルター9と第1フィルター7との間の空間が、第2格納部5を形成する。
第1実施形態では、下流側カートリッジカバー17の壁材の少なくとも一部が、透明または半透明の部材で形成されることにより、第2格納部に体積される水質浄化材を目視で確認することができる。成形性の観点から、下流側カートリッジカバー17全体を透明または半透明の部材で形成することが好ましい。
図1(b)を参照しながら、第1実施形態の水質浄化カートリッジ1Aの作用について説明する。原水は、不織布製の円筒部15の外側から、水質浄化材13が充填された第1格納部3に流入する。この際、原水に含まれる比較的大きな異物が、不織布製の円筒部15によって除去される。第1格納部3に充填された水質浄化材13により、原水に含まれる塩素、重金属、トリハロメタンなどの有機物、細菌、微生物、その他の異物などが除去される。得られた浄水は、第1格納部3の下流側に設置された第1フィルター7を透過して、第2格納部5に流入する。この際、小粒子径の水質浄化材13aが、浄水とともに第1フィルター7を透過して第2格納部5に流入する。大粒子径の水質浄化材13bは、第1フィルター7を透過せずに、第1格納部3に留まる。第2格納部5に流入した浄水は、第2フィルター9を透過するが、第1フィルター7を透過した小粒子径の水質浄化材13aは、第2フィルター9を透過することなく、第2格納部5に堆積する。下流側カートリッジカバー17の少なくとも一部が透明または半透明であり、第2格納部5に堆積した水質浄化材13aの堆積量を目視で確認することができる。第2格納部5の水質浄化材13aの堆積量は、原水の処理量に比例し、堆積量が所定量に達することにより、水質浄化カートリッジ1Aを交換する時期であることを利用者が確認をすることができる。
第1実施形態では、平面状(円板状)の第2フィルター9を用いたが、平面状のフィルターでは、水質浄化材が濾過面に一様に堆積して目詰まりを起こしやすくなる場合がある。そのため、図2に示したように、第2フィルターの形状として、3次元形状(立体形状)を採用することも好ましい。図2(a)は、球面状の第2フィルター9を、頂部が上流側になるように下流側カートリッジカバー17の下流側に設置した態様である。第1フィルター7と第2フィルター9との間に第2格納部5が形成されている。図2(a)の態様では、第2フィルター9の凸状の中央部には、活性炭粉末が堆積しにくくなり、浄水の流路が確保しやすくなる。図2(b)は、球面状の第2フィルターを、頂部が下流側になるように、下流側カートリッジカバー17の上流側に設置した態様である。第1フィルター7と第2フィルター9との間に第2格納部5が形成されている。
図2(c),(d)は、円錐状の第2フィルター9を用いた態様である。図3(e)、(f)は、円錐台状の第2フィルター9を用いた態様である。図3(g),(h)は、円錐台状であって、上面に凹凸が設けられている第2フィルター9を用いた態様である。
第1フィルター、および、第2フィルターの固定は、例えば、下流側カートリッジカバー17の内周面側に、切り込み若しくは溝を設けて、斯かる切り込みもしくは溝に、第1フィルターおよび第2フィルターの外周縁を嵌入することにより固定することができる。
図2(a)、(c)、(e)、又は(g)に示すように、3次元形状の第2フィルター9を用い、且つ第2フィルター9の第1フィルター7側の端部を第1フィルターから離間させて配置した場合、第2格納部5の深さDに対する第2フィルターの高さTの比(T/D)は、0.3以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.7以上がさらに好ましい。前記比(T/D)を0.3以上とすることにより、流路を確保しやすくなる。前記比(T/D)は、1.0以下が好ましく、0.95以下がより好ましく、0.90以下がさらに好ましい。
図3には、本発明の別の好ましい実施形態である水質浄化カートリッジ1B(第2実施形態)を示した。水質浄化カートリッジ1Bは、水質浄化材を充填する中空円筒状の第1格納部3と、第1格納部3の下流側に配置された第2格納部5とを有し、第1格納部3と第2格納部5との間に配置された第1フィルター7と、第2格納部5の下流側に配置された第2フィルター9とを有し、前記第1フィルター7は、第1格納部に充填される水質浄化材の少なくとも一部を透過させるものであり、前記第2フィルター9は、第1フィルターを透過した水質浄化材を透過させないものであり、水質浄化カートリッジを構成する壁材11の少なくとも一部が、透明または半透明の部材で形成され、第2格納部の水質浄化材が確認できるようにされている。
水質浄化カートリッジ1Bは、両端に開口を有する不織布製円筒部15と、前記不織布製円筒部の内側に同軸的に設けられた円筒状の第1フィルター7と、前記不織布製円筒部の上流側端部に取り付けられた上流側カートリッジカバー19と、前記不織布製円筒部の下流側開口に取り付けられた中央に開口を有する固定板21と、前記不織布製円筒部の下流側端部を被覆する下流側カートリッジカバー17とを有する。
両端に開口を有する不織布製円筒部15と、前記不織布製円筒部の内側に同軸的に設けられた円筒状の第1フィルター7とは、ほぼ同じ長さであり、上流側には、上流側カートリッジカバー19が取り付けられ、下流側には固定板21が取り付けられている。不織布製円筒部15と円筒状の第1フィルター7とによって形成される空間の下流側開口が固定板21によって閉鎖され、上流側開口は、上流側カートリッジカバー19によって閉鎖されている。
固定板21は、中央に開口を有する円板状に形成されている。固定板21の中央開口周縁からは上流側に向かって突出する円筒部21aが形成されている。固定板21の外径は、不織布製円筒部15の外径にほぼ等しく、円筒部21aの外径は、円筒状の第1フィルター7の内径にほぼ等しい。固定板21の円筒部21aを第1フィルター7の内周面に嵌入することにより、固定板21を第1フィルター7に取り付けることができる。固定板21の周縁と不織布製円筒部15の下流側端部とは、例えば、接着剤で固定されることが好ましい。
上流側カートリッジカバー19は、不織布製の円筒部15の上流側端部の外周面を覆う有底短円筒状に形成されて、底部からは、第1フィルター7の内周面に嵌入する柱部19aが突設され、柱部19aを第1フィルター7の内周面に差し込むことにより、上流側カートリッジカバー19を、第1フィルター7に取り付けることができる。上流側カートリッジカバー19の短円筒部の内周面と、不織布製円筒部15の上流側端部の外周面とは、例えば、接着剤により貼り合わすことが好ましい。
水質浄化カートリッジ1Bの第1格納部3は、第1フィルター7と、不織布製円筒部15と、上流側カートリッジカバー19と、前記固定板21とによって形成された空間である。第1格納部3の内部には、第1フィルターを透過する小粒子径の水質浄化材13aと、第1フィルターを透過しない大粒子径の水質浄化材13bとを含む水質浄化材13が充填される。
円筒状の第1フィルター7の内周側の中空部には、格子状の軸が23設けられている。格子状の軸23が設けられることにより、水質浄化カートリッジ1Bの強度が向上する。
水質浄化カートリッジ1Bは、不織布製円筒部15の下流側端部を被覆する下流側カートリッジカバー17を有する。下流側カートリッジカバー17は、大径円筒状の上流側端部17cと、小径円筒状の下流側端部17dとを両端に形成し、中央には下流側に突出する小径円筒状の浄水流出口17bを有する。大径円筒状の上流側端部17cと、小径円筒状の下流側端部17dと、小径円筒状の浄水流出口17bとは、同軸的に形成されている。前記上流側端部17cの上流側先端部には段差部17eが設けられており、不織布製円筒部15の下流側端部が段差部17eに嵌合する。下流側カートリッジカバー17の上流側端部17cの段差部17eと不織布製円筒部15の外周面は、接着剤などを塗布して固定されることが好ましい。
下流側カートリッジカバー17の内部には、球面状の第2フィルター9が備えられている。図3(a)は、球面状の第2フィルター9を、頂部が上流側になるように下流側カートリッジカバー17の下流側に設置した態様である。第2フィルター9は、下流側カートリッジカバー17の下流側に圧入することにより固定されている。第1フィルター7と第2フィルター9との間の空間が、第2格納部を形成する。この図3(a)は、第2格納部5が、第1格納部3の内側に位置する上流側格納部と、固定板21と第2フィルター9の間に位置する下流側格納部とを有しており、また、3次元形状の第2フィルター9を用い、さらに第2フィルター9の固定板側の端部を固定板21から離間させて配置している。この場合、下流側格納部の深さdに対する第2フィルターの高さtの比(t/d)は、0.3以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.7以上がさらに好ましい。前記比(t/d)を0.3以上とすることにより、流路を確保しやすくなる。前記比(t/d)は、1.0以下が好ましく、0.95以下がより好ましく、0.90以下がさらに好ましい。
図3(b)は、球面状の第2フィルター9を、頂部が下流側になるように、下流側カートリッジカバー17の上流側に設置した態様である。図3(c)は、図3(b)のA部の拡大図である。図3(c)に示すように、第2フィルター9は、その周縁が、下流側カバーの上流側端部17cと固定板21に挟まれることにより固定されている。固定板21の外周面と、下流側カートリッジカバー17の段差部17e内周面とは、接着剤で固定されている。第1フィルター7と第2フィルター9との間の空間が、第2格納部5を形成する。
下流側カートリッジカバー17の下流側には、接続アダプター25が設けられている。接続アダプター25を下流側カートリッジカバー17に取り付けて形成される空間には、殺菌セラミック27と不織布29とが収納されている。殺菌セラミック27は、例えば、リン酸カルシウムを母体として酸化亜鉛、モンモリロナイト等を混合して粒状あるいはペレット状に焼結したものに銀あるいは銅等を吸着したもので、その表面に水中の有害な細菌類を吸着して殺菌するとともに金属イオンを放出して水中の有害な細菌類を殺菌または滅菌し、水質を無害化する。殺菌セラミック27は、必要に応じて収納すればよい。
本発明の浄水器は、本発明の水質浄化カートリッジを備えるものであれば、特に限定されず、水道水の蛇口に直結して使用する蛇口直結型のもの、蛇口の内部に一体的に設置する蛇口一体型のもの、蛇口または蛇口に設けた分岐水栓からホースまたは配管などで接続して、蛇口近傍に設置する据え置き型のもの、シンクの内部に設置して使用するアンダーシンク型のもの、家庭や飲食店などの屋内、あるいは、屋外に持運んで使用できる携帯型のものなどのいずれであってもよい。これらの中でも、本発明の浄水器は、前記水質浄化カートリッジを備える蛇口一体型の浄水器であることが好ましい。
また、浄水器本体を構成する壁材の一部を、透明または半透明の部材で形成し、浄水器に内蔵された水質浄化カートリッジの第2格納部の水質浄化材を確認することができるようにすることも好ましい。
以下、本発明の水質浄化カートリッジを備える本発明の浄水器の好ましい態様(第3実施形態)について説明する。浄水器本体の構造としては、例えば、特許第4700136号に記載されているものを好適に採用することができる。浄水器本体の構造の詳細は省略するが、概略は以下の通りである。
図4に示す水質浄化カートリッジ内蔵型浄水器100は、台所や洗面所の流し台に設けられ、水道設備の先端にホース等の他部品を介して取り付けられる。水質浄化カートリッジ内蔵型浄水器100は、基端にホース(図示せず)と接続するホース取付部102aを設けて直接手で持つことのできる形状に形成された把持収容部102と、この把持収容部102の先端に設けられ吐出口104を形成された頭部103とからなり、流し台のホルダ部に保持させて固定したまま水を供給することができるとともに、把持収容部102を持って取り回し、流し台の中央から隅に至るまで水を供給することもできるようになっている。
頭部103には、把持収容部102から略反対側の位置に浄水吐出と原水吐出とを切り換える流路切換弁の操作用押しボタン106を突出させ、下面には、水を吐出するストレート吐出口104a、内シャワー吐出口104bおよび外シャワー吐出口104cを形成している。その真上には、上流側で一度分岐した浄水流路と原水流路とが合流する集合空間部128が形成され、この集合空間部128には水の吐出形状を切り換える吐出切換弁105を設けている。
図5に示すようにホースと頭部103との間を接続する略円筒形状の把持収容部102は、水質浄化カートリッジ1Bを交換可能に収容するために軸方向に二分割され、ホース取付部102aを有する収容部上流部材108と、頭部103に一体に形成されるとともに水質浄化カートリッジ1Bを差し込んで固定するカートリッジ受け110を設けた収容部下流部材109とに分離することができる。
図4、5に示すように、収容部上流部材108は、把持収容部102の軸方向長さの大部分を構成する円筒状のカートリッジ収容部108bを形成するとともに、基端部(上流端部)には、外周面にホースと接続するための雄ねじを設けた小径な円筒状のホース取付部102aを形成している。ホース取付部102aとその下流のカートリッジ収容部108bとは連通し、相互の連結部分には流路の中央から放射状に形成された3枚の板からなる整流板108cが設けられている。収容部上流部材108の底部側(上流側)および外周面は、有底円筒状の底部に孔を設けた把持カバー114で覆われて保護されている。収容部上流部材108の外周面に軸方向に延設した凹溝と、把持カバー114の内周面に軸方向に形成した凸条とが係合して、収容部上流部材108が把持カバー114に対して周方向に回転しないように固定されている。
図5に示すように、収容部下流部材109の外周面には係止片109aを周上等間隔に4つ突設し、収容部上流部材108の内周面には、頭部側(下流側)端部からホース側(上流側)へ軸方向に刻設され、その上流端で円周方向に折曲するとともに周面を穿開したL字溝108aを周上等間隔に4つ形成している。収容部上流部材108と収容部下流部材109とを一体的に組み立てるには、雄部材となる収容部下流部材109の各係止片109aを、雌部材となる収容部上流部材108の内周面の各L字溝108aに沿って進入させ、L字溝108aの上流端まで進入させてから円周方向に回転させて係合させ、軸方向に引っ張っても外れないようにする(図4)。
収容部上流部材108に水質浄化カートリッジ1Bを収容し(図5)、収容部上流部材108を収容部下流部材109に組み付けることで、水質浄化用カートリッジ1Bがカートリッジ受け110に差し込み固定され、水質浄化カートリッジ内蔵型浄水器100の把持収容部102に水質浄化カートリッジ1Bを収容することができる(図4)。このとき、把持収容部102の内周面と水質浄化カートリッジ1Bの外周面との間に、外周側流路125が形成される。
収容部上流部材108と収容部下流部材109とを分離するには、組み立ての逆の手順で、係止片109aを内部に押し込んで円周方向に逆回転させた後、各係止片109aを各L字溝108aに沿って軸方向に引き抜いて取り外す。収容部上流部材108と収容部下流部材109とを分離することにより、水質浄化カートリッジ1Bを交換することができる。
第3実施形態の浄水器100では、水質浄化カートリッジ1Bの第2格納部を視認することができるように、浄水器100を構成する壁材の一部を透明または半透明にすることが好ましい。第3実施形態では、第2格納部5が、収容部上流部材108の下流側端部の内側に位置する。そのため、収容部上流部材108および把持カバー114の下流側端部(例えば、図4のA部)を透明または半透明の部材で構成することが好ましい。なお、透明または半透明の部材は、水質浄化カートリッジを構成する透明または半透明の壁材に使用する材料を使用することができる。
また、本発明の浄水器100を、流し台のホルダ部に保持させて固定したまま使用する場合、図6に示すように、水質浄化カートリッジ1Bの延在方向Xが、地面に対して垂直な線Yとなす角度αは、30°以上が好ましい。30°未満になると、第2格納部5に流入した水質浄化材が、第1フィルター7の第2格納部側に集積しやすくなり、第1フィルター7における浄水の流れが制限されて、浄水器100における浄水水量が不足しやすくなる。よって、さらに45°以上がより好ましく、60°以上がさらに好ましい。また水質浄化カートリッジ1Bの延在方向Xが、地面に対して垂直な線Yとなす角度αは90°以下が好ましい。90°より大きくなると、第2格納部5に流入した水質浄化材が、第2フィルター9の第2格納部側に集積しやすくなり、第2フィルター9における浄水の流れが制限されて、浄水器100における浄水水量が不足しやすくなる。よって、さらに80°以下がより好ましく、70°以下がさらに好ましい。また、前記角度αが、上記範囲であれば、第2格納部に堆積した水質浄化材が、水勢によって拡散されやすくなる。その結果、浄水の流路が確保しやすくなる。なお、前記角度αは、地面から上空に向かう垂直な線を0°とし、反時計回りに角度が増加するものとする。
以上、本発明を好ましい実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態の形状、構成、配置、材料などを適宜変更することができる。また、各実施形態にて示した構成、配置、材料、形状、数値範囲などの規定は、各々独立に、或いは、何れか2以上の規定を組み合わせて適用することができる。
1(1A,1B):水質浄化カートリッジ、3:第1格納部、5:第2格納部、7:第1フィルター、9:第2フィルター、11:水質浄化カートリッジの壁材、13:水質浄化材、15:不織布製円筒部、17:下流側カートリッジカバー、19:上流側カートリッジカバー、21:固定板、23:格子状軸、25:接続アダプター、27:殺菌セラミック、29:不織布

Claims (6)

  1. 水質浄化材を充填する第1格納部と、
    第1格納部の下流側に配置された第2格納部と、
    第1格納部と第2格納部との間に配置された第1フィルターと、
    第2格納部の下流側に配置された第2フィルターとを有し、
    前記第1フィルターは、第1格納部に充填される水質浄化材の少なくとも一部を透過させるものであり、前記第2フィルターは、第1フィルターを透過した水質浄化材を透過させないものであり、
    水質浄化カートリッジを構成する壁材の少なくとも一部が、透明または半透明の部材で形成されることにより、第2格納部に堆積する水質浄化材を確認できるようにされていることを特徴とする水質浄化カートリッジ。
  2. 前記水質浄化カートリッジは、
    両端に開口を有する不織布製円筒部と、
    不織布製円筒部の上流側端部に取り付けられた上流側カートリッジカバーと
    不織布製円筒部の下流側端部に取り付けられた下流側カートリッジカバーとを有し、
    第1格納部が、前記不織布製の円筒部と、不織布製円筒部の下流側開口に内嵌した第1フィルターと上流側カートリッジカバーとによって形成された空間であり、
    第2格納部は、第1フィルターと前記下流側カートリッジカバーの内部に備えられた第2フィルターとの間の空間であり、下流側カートリッジカバーの少なくとも一部が、透明または半透明の部材で形成されることにより、第2格納部に堆積する水質浄化材を確認できるようにされている請求項1に記載の水質浄化カートリッジ。
  3. 前記水質浄化カートリッジは、
    両端に開口を有する不織布製円筒部と
    前記不織布製円筒部の内側に同軸的に設けられた円筒状の第1フィルターと、
    前記不織布製円筒部の上流側端部に取り付けられた上流側カートリッジカバーと、
    前記不織布製円筒部の下流側開口に取り付けられた中央に開口を有する固定板と、
    前記不織布製円筒部の下流側端部を被覆する下流側カートリッジカバーとを有し、
    前記第1格納部は、第1フィルターと、不織布製円筒部と、上流側カートリッジカバーと、前記固定板とによって形成され、
    前記第2格納部は、第1フィルターと前記下流側カートリッジカバーの内部に備えられた第2フィルターとの空間であり、下流側カートリッジカバーの少なくとも一部が、透明または半透明の部材で形成されることにより、第2格納部に堆積する水質浄化材を確認できるようにされている請求項1に記載の水質浄化カートリッジ。
  4. 前記水質浄化材は、第1フィルターを透過する小粒子径の水質浄化材と、第1フィルターを透過しない大粒子径の水質浄化材とを含有するものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の水質浄化カートリッジ。
  5. 前記水質浄化材は、活性炭粉末であり、450メッシュパス〜110メッシュパスの小粒子径を有する活性炭粉末と、100メッシュパス〜30メッシュパスの大粒子径を有する活性炭粉末とを含有するものである請求項1〜4のいずれか一項に記載の水質浄化カートリッジ。
  6. 請求項1〜5に記載のいずれか一項に水質浄化カートリッジを備える浄水器。
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