JP5803679B2 - 運転状態判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転状態判定装置に関する。
従来、車両に標準的に搭載されているセンサ群の情報(速度、加速度、ステア角等)から運転者の注意力低下を検出し、ドライバに注意を促す技術が知られている(特許文献1、2参照)。すなわち、特許文献1、2記載の発明では、居眠りが生じた場合等、運転者の注意力が低下したときのステア挙動あるいは横加速度を検出し、警報あるいは注意を行っている。
上述した特許文献1、2記載の発明では、注意力の低下が明確に運転挙動に現れてからでないと、警告や注意を行うことができない。それに対し、特許文献3記載の発明は、単調な運転状態が続いた場合に眠気を催す状態、居眠り状態、あるいは無意識状態が発生しやすいことに着目し、速度の変化及びステア角の変化が少ない状態が所定時間以上継続した場合にドライバに対し、意識がある状態かどうかを確認する。
特開平6−171393号公報 特表2008−542935号公報 特開2005−204829号公報
一般に、住宅街の道路等のように規格が低い道路を走行する場合は、漫然状態(運転者の注意力が欠如した状態)は起こり難いが、特許文献3記載の発明は、規格が低い道路を走行している場合でも、速度の変化及びステア角の変化が少ない状態が所定時間以上継続すると、一律に漫然状態が生じ易い運転状態であると判定してしまう。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、精度よく漫然状態が生じ易い運転状態を判定できる運転状態判定装置を提供することを目的とする。
本発明の運転状態判定装置は、判断手段により、以下の条件A〜Dにより構成される条件群から選択される1以上の条件について、その条件が充足されるか否かを判断する。
(A)N秒間における前記車両の平均速度が所定の下限値a1以上であり、且つN秒間における前記車両の平均速度変化量が所定の上限値a2以下である。
(B)N秒間における平均ステア位置の絶対値が所定の上限値b1以下であり、且つN秒間における平均ステア変化量が所定の上限値b2以下である。
(C)N秒間における平均アクセル踏み込み量が所定の下限値c1から所定の上限値c2までの範囲内にあり、且つN秒間における平均アクセル踏み込み変化量が所定の上限値c3以下である。
(D)N秒間における平均ブレーキ踏み込み量が所定の上限値d1以下であり、且つN秒間における平均ブレーキ踏み込み変化量が所定の上限値d2以下である。
そして、本発明の運転状態判定装置は、判断手段により判断した条件の総数に対し、充足されたと判断された条件の数の比率が所定値(例えば、0.01〜1の範囲内で設定される定数)以上であることを必要条件αとして、運転状態が、必要条件αが充足されない場合の運転状態とは異なる運転状態であると判定する。
本発明の運転状態判定装置は、漫然状態が生じ易い運転状態であることを検出することができる。また、本発明の運転状態判定装置は、住宅街の道路等の低規格の道路を運転している状態のように、漫然状態が生じにくい運転状態に対し、漫然状態が生じ易い運転状態であると判定してしまうことがない。さらに、本発明の運転状態判定装置は、判定に用いる条件の数を複数とすることができる。この場合、単独の条件を用いる場合よりも、漫然状態が生じ易い運転状態を一層精度良く判定できる。
本発明の運転状態判定装置は、例えば、必要条件αが充足されれば、直ちに、異なる運転状態であると判定してもよいし、必要条件αの充足に加えて、他の条件が充足された場合に、異なる条件であると判定してもよい。
本発明の運転状態判定装置において、判断手段により判断される条件には、少なくとも条件A及び/又は条件Bが含まれ、判定手段は、判断手段により条件A又は条件Bが充足されたと判断されることを、異なる運転状態であると判定するための必要条件βとすることが好ましい。条件A、条件Bは、低規格の道路を運転している運転状態を一層正確に排除できる条件であるから、運転状態の判定に条件A、Bを用いることにより、一層正確な判定を行うことができる。この場合、少なくとも必要条件α、βの両方を充足することが、異なる運転状態であると判定するための必要条件となる。
本発明の運転状態判定装置において、判断手段により判断される条件には、少なくとも条件A及び条件Bが含まれ、判定手段は、判断手段により条件A及び条件Bが充足されたと判断されることを、異なる運転状態であると判定するための必要条件γとすることが好ましい。条件A、条件Bは、低規格の道路を運転している運転状態を一層正確に排除できる条件であるから、運転状態の判定に条件A、Bを用いることにより、一層正確な判定を行うことができる。この場合、少なくとも必要条件α、γの両方を充足することが、異なる運転状態であると判定するための必要条件となる。
本発明の運転状態判定装置は、車両が走行している道路の種類を判別する道路判別手段を備え、判定手段は、道路判別手段により、車両が走行している道路が特定の種類の道路であると判別したことを、異なる運転状態であると判定するための必要条件σとすることが好ましい。そのことにより、漫然状態が生じ易い運転状態を一層精度よく判定することができる。この場合、少なくとも必要条件α、σの両方を充足することが、異なる運転状態であると判定するための必要条件となる。
前記特定の種類の道路とは、例えば、漫然運転が生じ易い道路(高規格の道路(例えば高速道路、自動車専用道路等)とすることができる。
本発明の運転状態判定装置において、条件群は、条件A〜条件Dのうちの少なくとも一部について、Nの値が異なる2以上の条件を含むこのため、条件数が多くなるので、運転状態を一層精度良く判定できる。
運転状態判定装置1の構成を表すブロック図である。 運転状態判定装置1が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 (1)は条件Aを表す説明図であり、(2)は条件Bを表す説明図であり、(3)は条件Cを表す説明図であり、(4)は条件Dを表す説明図である。 運転状態判定装置1が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 運転状態判定装置1が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 条件A、B、C、Dと運転者の状態との相関を示すグラフである。 各パラメータと運転者の状態との相関を示すグラフである。 各パラメータと運転者の状態との相関を示すグラフである。 各パラメータと運転者の状態との相関を示すグラフである。 各パラメータと運転者の状態との相関を示すグラフである。 各パラメータと運転者の状態との相関を示すグラフである。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
1.運転状態判定装置1の構成
運転状態判定装置1の構成を図1に基づいて説明する。図1は、運転状態判定装置1の構成を表すブロック図である。
運転状態判定装置1は、図示しない車両に搭載される車載装置である。運転状態判定装置1は、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ3、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルセンサ5、ステア角を検出するステア角センサ7、車両の速度を検出する速度センサ9、車両が走行している道路の種類(高規格道路(高速道路、自動車専用道路等)、それ以外の道路)を検出可能なナビゲーションシステム(道路判別手段)11、後述する処理を実行する判定部(判断手段、判定手段)13、及び休憩提案装置15を備えており、それらは車両ネットワークCAN17により接続されている。
判定部13は、コンピュータにより構成されており、CPU、ROM、RAM、記憶手段(HDD等)を備えている。休憩提案装置15は、図示しない画像表示手段(液晶表示装置等)及びスピーカを備えている。休憩提案装置15は、その画像表示装置に、車両の運転者に対して休憩を提案する表示(例えば「休憩して下さい」等の文字表示)を行う。また、休憩提案装置15は、スピーカにより、車両の運転者に対して休憩を提案する音声出力を行う。
2.運転状態判定装置1が実行する処理
運転状態判定装置1(特に判定部13)が実行する処理を、図2、図3に基づいて説明する。図2は、運転状態判定装置1が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を表すフローチャートであり、図3は、後述する条件A〜Dを表す説明図である。
図2のステップ10において、アクセルペダルセンサ3、ブレーキペダルセンサ5、ステア角センサ7、速度センサ9、及びナビゲーションシステム11から情報を取得する。すなわち、アクセルペダルセンサ3からアクセルペダルの踏み込み量を取得し、ブレーキペダルセンサ5からブレーキペダルの踏み込み量を取得し、ステア角センサ7からステア角を取得し、速度センサ9から車両の速度を取得し、ナビゲーションシステム11から、その時点で車両が走行している道路の種類(高規格道路か、それ以外の道路か)を取得する。
なお、運転状態判定装置1は、ステップ10の処理を行うたびに、そこで取得した情報を、順次記憶しておく。
ステップ20では、前記ステップ10で取得した情報(直前のステップ10で取得した情報だけでなく、それ以前のステップ10で取得し、記憶しておいた情報を含む)を用いて、以下のパラメータを算出する。
パラメータPa1:直前の10分間における車両の平均速度(km/h)
パラメータPa2:直前の10分間における車両の平均速度変化量(km/h/s)
パラメータPb1:直前の10分間における平均ステア位置の絶対値(deg)
パラメータPb2:直前の10分間における平均ステア変化量(deg/s)
パラメータPc1:直前の10分間における平均アクセル踏み込み量(%)
パラメータPc2:直前の10分間における平均アクセル踏み込み変化量(%/s)
パラメータPd1:直前の10分間における平均ブレーキ踏み込み量(%)
パラメータPd2:直前の10分間における平均ブレーキ踏み込み変化量(%/s)
ここで、パラメータPa2に含まれる、直前の10分間における車両の平均速度変化量とは、以下のものである。10分間の中で、所定時間Δt(例えば500msec)ごとに、車両の速度を取得する。例えば、時刻t1、t1、t3・・・において、車両の速度がv1、v2、v3・・・(単位はkm/h)であったとする。次に、ある時刻tiから次の時刻t(i+1)までの車両の速度変化の絶対値を順次積算する。すなわち、|v2−v1|+|v3−v2|+|v4−v3|+・・・のように積算する。この積算を10分間にわたって行う。この積算値を、1秒間あたりの値に換算した(つまり、10×60で除した)値が、直前の10分間における車両の平均速度変化量(km/h/s)である。
また、パラメータPb2に含まれる、直前の10分間における平均ステア変化量は、上述した、直前の10分間における車両の平均速度変化量の定義において、速度をステア角に置換したものである。
また、パラメータPc2に含まれる、直前の10分間における平均アクセル踏み込み変化量は、上述した、直前の10分間における車両の平均速度変化量の算出方法において、速度をアクセル踏み込み量に置換したものである。
また、パラメータPd2に含まれる、直前の10分間における平均ブレーキ踏み込み変化量は、上述した、直前の10分間における車両の平均速度変化量の定義において、速度をブレーキ踏み込み量に置換したものである。
また、パラメータPb1に含まれる、直前の10分間における平均ステア位置の絶対値とは、以下のものである。右方向へのステア角を正の値とし、左方向へのステア角を負の値とする。直前の10分間において、ステア角の平均値をとり、それを「平均ステア位置」とする。さらに、「平均ステア位置」の絶対値を、平均ステア位置の絶対値とする。
また、パラメータPc1に含まれる、アクセル踏み込み量とは、アクセルを全く踏み込まないときを0%とし、アクセルを最大限に踏み込んだときを100%とする値である。
また、パラメータPd1に含まれる、ブレーキ踏み込み量とは、ブレーキを全く踏み込まないときを0%とし、ブレーキを最大限に踏み込んだときを100%とする値である。
ステップ30では、前記ステップ20で算出したパラメータを用いて、以下の条件A〜Dが充足されるか否かを判断する。なお、図3(1)〜(4)における斜線の領域は、それぞれ、条件A〜Dが充足される領域を示す。
(A)パラメータPa1(直前の10分間における車両の平均速度)が所定の下限値a1以上であり、且つパラメータPa2(直前の10分間における車両の平均速度変化量)が所定の上限値a2以下である。ここで、a1、a2の値は、例えば、70km/h、0.85km/h/sとすることができる。
(B)パラメータPb1(直前の10分間における平均ステア位置の絶対値)が所定の上限値b1以下であり、且つパラメータPb2(直前の10分間における平均ステア変化量)が所定の上限値b2以下である。ここで、b1、b2の値は、例えば、10deg、1.28deg/sとすることができる。
(C)パラメータPc1(直前の10分間における平均アクセル踏み込み量)が所定の下限値c1から所定の上限値c2までの範囲内にあり、且つパラメータPc2(直前の10分間における平均アクセル踏み込み変化量)が所定の上限値c3以下である。ここで、c1、c2、c3の値は、例えば、6%、12%、5.5%/sとすることができる。
(D)パラメータPd1(直前の10分間における平均ブレーキ踏み込み量)が所定の上限値d1以下であり、且つパラメータPd2(直前の10分間における平均ブレーキ踏み込み変化量)が所定の上限値d2以下である。ここで、d1、d2の値は、例えば、0.5%、0.3%/sとすることができる。
そして、条件A〜Dのうち、3以上の条件が充足されるならばYESと判断してステップ40に進み、2以下の条件しか充足されない場合はNOと判断して本処理を終了する。
ステップ40では、前記ステップ30において、条件Aと条件Bの両方が充足されたか否かを判断する。両方が充足された場合はステップ50へ進み、一方でも充足されていない場合は本処理を終了する。
ステップ50では、ナビゲーションシステム11から取得した道路の種類が高規格道路であるか否かを判断する。高規格道路であると判断した場合はステップ60に進み、高規格道路ではないと判断した場合は本処理を終了する。
ステップ60では、運転状態が、漫然状態が生じ易い運転状態であると判断する。そして、休憩提案装置15は、その画像表示装置に、車両の運転者に対して休憩を提案する内容の文字表示を行い、また、スピーカにより、車両の運転者に対して休憩を提案する内容の音声出力を行う。
3.運転状態判定装置1が奏する効果
(1)運転状態判定装置1は、運転者の運転への注意力が低下していてかつ、運転以外のよそ事を考えておらずボーっとしており、運転者の注意力が全体的に低下している状態(漫然状態)が生じ易い運転状態を検出することができる。
(2)運転状態判定装置1は、住宅街の道路等の低規格の道路を運転している状態のように、漫然状態が生じにくい運転状態に対し、漫然状態が生じ易い運転状態であると判定してしまうことが起こり難い。
それは、漫然状態が生じ易い運転状態であるか否かを判定するために用いる条件A〜Dにおいて、低規格の道路を運転している場合には充足しない以下の条件を含んでいるためである。
「パラメータPa1(直前の10分間における車両の平均速度)が所定の下限値a1以上であり」(条件A)
「パラメータPb1(直前の10分間における平均ステア位置の絶対値)が所定の上限値b1以下であり」(条件B)
「パラメータPc1(直前の10分間における平均アクセル踏み込み量)が所定の下限値c1から所定の上限値c2までの範囲内にあり」(条件C)
「パラメータPd1(直前の10分間における平均ブレーキ踏み込み量)が所定の上限値d1以下であり」(条件D)
よって、運転状態判定装置1は、漫然状態が生じ易い運転状態を正しく判定することができる。
(3)運転状態判定装置1は、4つの条件A〜Dを用いて漫然状態が生じ易い運転状態を判定するので、漫然状態が生じ易い運転状態を一層精度良く判定できる。
(4)運転状態判定装置1は、条件A〜Dのうち、低規格の道路を運転している運転状態を一層正確に排除できる条件A、Bの充足を、漫然運転が生じ易い運転状態と判定するための条件としている。そのため、運転状態判定装置1は、漫然状態が生じ易い運転状態を一層精度良く判定することができる。
(5)運転状態判定装置1は、ナビゲーションシステム11から取得した道路の種類が高規格道路である場合にのみ、漫然状態が生じ易い運転状態と判定する。そのため、運転状態判定装置1は、漫然状態が生じ易い運転状態を一層精度良く判定することができる。
4.条件A〜Dの充足との相関関係
条件A〜Dの充足と、漫然状態との相関関係を以下の実験により確認した。運転者は、様々な道路上を運転する。運転中、車両の速度、ステア角度、アクセル踏み込み量、及びブレーキ踏み込み量を定期的に取得する。運転中、同乗者が、運転者に対し、3分間に1回の割合で、運転者の状態が、漫然状態であるか否かを問いかけ、運転者に回答させる。また、回答直前の10分間におけるパラメータPa1、パラメータPa2、パラメータPb1、パラメータPb2、パラメータPc1、パラメータPc2、パラメータPd1、パラメータPd2を算出し、その直後の運転者の回答と対応付ける。
図6に、各パラメータと、漫然状態との相関関係を示す。なお、図6の(1)は、横軸にPa1、縦軸にPa2をとったグラフであり、(2)は、横軸にPb1、縦軸にPb2をとったグラフであり、(3)は、横軸にPc1、縦軸にPc2をとったグラフであり、(4)は、横軸にPd1、縦軸にPd2をとったグラフである。また、図6の(1)〜(4)において、「× 漫然」は、漫然状態を表し、「○ 非漫然」は、漫然状態ではない状態を表す。
図6に示されているように、条件A〜Dを充足する運転状態は、それらを充足しない運転状態に比べて、「×」のプロットが集中しており、運転者の注意力が欠如しやすい運転状態(漫然状態)であることが確認できた。
また、図7〜図11は、基本的には図6と同様であるが、パラメータPa1、パラメータPa2、パラメータPb1、パラメータPb2、パラメータPc1、パラメータPc2、パラメータPd1、パラメータPd2の定義において、「直前の10分間」をそれぞれ、「直前の10秒間」、「直前の1分間」、「直前の2.5分間」、「直前の5分間」、「直前の20分間」に置換したものである。
図7〜図11のグラフにおいても、所定の領域は、その他の領域に比べて、「×」のプロットが集中しており、運転者の注意力が全体的に低下した状態(漫然状態)であることが確認できた。
<第2の実施形態>
1.運転状態判定装置1の構成
運転状態判定装置1の構成は前記第1の実施形態と同様である。
2.運転状態判定装置1が実行する処理
運転状態判定装置1(特に判定部13)が実行する処理を、図4に基づいて説明する。図4は、運転状態判定装置1が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。
図4のステップ110において、アクセルペダルセンサ3、ブレーキペダルセンサ5、ステア角センサ7、速度センサ9、及びナビゲーションシステム11から情報を取得する。すなわち、アクセルペダルセンサ3からアクセルペダルの踏み込み量を取得し、ブレーキペダルセンサ5からブレーキペダルの踏み込み量を取得し、ステア角センサ7からステア角を取得し、速度センサ9から車両の速度を取得し、ナビゲーションシステム11から、車両が走行している道路の種類(高規格道路か、それ以外の道路)を取得する。
なお、運転状態判定装置1は、ステップ110の処理を行うたびに、そこで取得した情報を、順次記憶しておく。
ステップ120では、前記ステップ110で取得した情報(直前のステップ110で取得した情報だけでなく、それ以前のステップ110で取得し、記憶しておいた情報を含む)を用いて、以下のパラメータを算出する。
パラメータPa1:直前の10分間における車両の平均速度(km/h)
パラメータPa2:直前の10分間における車両の平均速度変化量(km/h/s)
パラメータPb1:直前の10分間における平均ステア位置の絶対値(deg)
パラメータPb2:直前の10分間における平均ステア変化量(deg/s)
ステップ130では、前記ステップ120で算出したパラメータを用いて、以下の条件A、Bが充足されるか否かを判断する。
(A)パラメータPa1(直前の10分間における車両の平均速度)が所定の下限値a1以上であり、且つパラメータPa2(直前の10分間における車両の平均速度変化量)が所定の上限値a2以下である。ここで、a1、a2の値は、例えば、70、0.85とすることができる。
(B)パラメータPb1(直前の10分間における平均ステア位置の絶対値)が所定の上限値b1以下であり、且つパラメータPb2(直前の10分間における平均ステア変化量)が所定の上限値b2以下である。ここで、b1、b2の値は、例えば、10、1.28とすることができる。
そして、条件A、Bの両方が充足されるならばYESと判断してステップ140に進み、いずれか1方でも充足されない場合はNOと判断して本処理を終了する。
ステップ140では、ナビゲーションシステム11から取得した道路の種類が高規格道路であるか否かを判断する。高規格状態と判断した場合はステップ150に進み、高規格道路ではないと判断した場合は本処理を終了する。
ステップ150では、漫然状態が生じ易い運転状態であると判断する。そして、休憩提案装置15は、画像表示装置に、車両の運転者に対して休憩を提案する内容の文字表示を行い、また、スピーカにより、車両の運転者に対して休憩を提案する内容の音声出力を行う。
3.運転状態判定装置1が奏する効果
(1)運転状態判定装置1は、運転者の運転への注意力が低下していてかつ、運転以外のよそ事を考えておらずボーっとしており、運転者の注意力が全体的に低下している状態(漫然状態)が生じ易い運転状態を検出することができる。
(2)運転状態判定装置1は、住宅街の道路等の低規格の道路を運転している状態のように、漫然状態が生じにくい運転状態に対し、漫然状態が生じ易い運転状態であると判定してしまうことが起こり難い。
(3)運転状態判定装置1は、2つの条件A、Bを用いて漫然状態が生じ易い運転状態を判定するので、漫然状態が生じ易い運転状態を一層精度よく判定できる。
(4)運転状態判定装置1は、ナビゲーションシステム11から取得した道路の種類が高規格道路である場合にのみ、漫然状態が生じ易い運転状態と判定する。そのため、運転状態判定装置1は、漫然状態が生じ易い運転状態を一層精度良く判定することができる。
<第3の実施形態>
1.運転状態判定装置1の構成
運転状態判定装置1の構成は前記第1の実施形態と同様である。
2.運転状態判定装置1が実行する処理
運転状態判定装置1(特に判定部13)が実行する処理を、図5に基づいて説明する。図5は、運転状態判定装置1が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。
図5のステップ210において、アクセルペダルセンサ3、ブレーキペダルセンサ5、ステア角センサ7、速度センサ9、及びナビゲーションシステム11から情報を取得する。すなわち、アクセルペダルセンサ3からアクセルペダルの踏み込み量を取得し、ブレーキペダルセンサ5からブレーキペダルの踏み込み量を取得し、ステア角センサ7からステア角を取得し、速度センサ9から車両の速度を取得し、ナビゲーションシステム11から、車両が走行している道路の種類(高規格道路か、それ以外の道路)を取得する。
なお、運転状態判定装置1は、ステップ210の処理を行うたびに、そこで取得した情報を、順次記憶しておく。
ステップ220では、前記ステップ210で取得した情報(直前のステップ210で取得した情報だけでなく、それ以前のステップ210で取得し、記憶しておいた情報を含む)を用いて、以下のパラメータを算出する。
パラメータP1a1:直前の10秒間における車両の平均速度(km/h)
パラメータP1a2:直前の10秒間における車両の平均速度変化量(km/h/s)
パラメータP1b1:直前の10秒間における平均ステア位置の絶対値(deg)
パラメータP1b2:直前の10秒間における平均ステア変化量(deg/s)
パラメータP1c1:直前の10秒間における平均アクセル踏み込み量(%)
パラメータP1c2:直前の10秒間における平均アクセル踏み込み変化量(%/s)
パラメータP1d1:直前の10秒間における平均ブレーキ踏み込み量(%)
パラメータP1d2:直前の10秒間における平均ブレーキ踏み込み変化量(%/s)
パラメータP2a1:直前の1分間における車両の平均速度(km/h)
パラメータP2a2:直前の1分間における車両の平均速度変化量(km/h/s)
パラメータP2b1:直前の1分間における平均ステア位置の絶対値(deg)
パラメータP2b2:直前の1分間における平均ステア変化量(deg/s)
パラメータP2c1:直前の1分間における平均アクセル踏み込み量(%)
パラメータP2c2:直前の1分間における平均アクセル踏み込み変化量(%/s)
パラメータP2d1:直前の1分間における平均ブレーキ踏み込み量(%)
パラメータP2d2:直前の1分間における平均ブレーキ踏み込み変化量(%/s)
パラメータP3a1:直前の2.5分間における車両の平均速度(km/h)
パラメータP3a2:直前の2.5分間における車両の平均速度変化量(km/h/s)
パラメータP3b1:直前の2.5分間における平均ステア位置の絶対値(deg)
パラメータP3b2:直前の2.5分間における平均ステア変化量(deg/s)
パラメータP3c1:直前の2.5分間における平均アクセル踏み込み量(%)
パラメータP3c2:直前の2.5分間における平均アクセル踏み込み変化量(%/s)
パラメータP3d1:直前の2.5分間における平均ブレーキ踏み込み量(%)
パラメータP3d2:直前の2.5分間における平均ブレーキ踏み込み変化量(%/s)
パラメータP4a1:直前の5分間における車両の平均速度(km/h)
パラメータP4a2:直前の5分間における車両の平均速度変化量(km/h/s)
パラメータP4b1:直前の5分間における平均ステア位置の絶対値(deg)
パラメータP4b2:直前の5分間における平均ステア変化量(deg/s)
パラメータP4c1:直前の5分間における平均アクセル踏み込み量(%)
パラメータP4c2:直前の5分間における平均アクセル踏み込み変化量(%/s)
パラメータP4d1:直前の5分間における平均ブレーキ踏み込み量(%)
パラメータP4d2:直前の5分間における平均ブレーキ踏み込み変化量(%/s)
パラメータP5a1:直前の10分間における車両の平均速度(km/s)
パラメータP5a2:直前の10分間における車両の平均速度変化量(km/h/s)
パラメータP5b1:直前の10分間における平均ステア位置の絶対値(deg)
パラメータP5b2:直前の10分間における平均ステア変化量(deg/s)
パラメータP5c1:直前の10分間における平均アクセル踏み込み量(%)
パラメータP5c2:直前の10分間における平均アクセル踏み込み変化量(%/s)
パラメータP5d1:直前の10分間における平均ブレーキ踏み込み量(%)
パラメータP5d2:直前の10分間における平均ブレーキ踏み込み変化量(%/s)
パラメータP6a1:直前の20分間における車両の平均速度(km/h)
パラメータP6a2:直前の20分間における車両の平均速度変化量(km/h/s)
パラメータP6b1:直前の20分間における平均ステア位置の絶対値(deg)
パラメータP6b2:直前の20分間における平均ステア変化量(deg/s)
パラメータP6c1:直前の20分間における平均アクセル踏み込み量(%)
パラメータP6c2:直前の20分間における平均アクセル踏み込み変化量(%/s)
パラメータP6d1:直前の20分間における平均ブレーキ踏み込み量(%)
パラメータP6d2:直前の20分間における平均ブレーキ踏み込み変化量(%/s)
ステップ230では、前記ステップ220で算出したパラメータを用いて、以下の条件A1〜A6、B1〜B6、C1〜C6、D1〜D6が充足されるか否かを判断する。
(A1)パラメータP1a1(直前の10秒間における車両の平均速度)が所定の下限値a11以上であり、且つパラメータP1a2(直前の10秒間における車両の平均速度変化量)が所定の上限値a12以下である。ここで、a11、a12の値は、例えば、70km/h、2.6km/h/sとすることができる。
(A2)パラメータP2a1(直前の1分間における車両の平均速度)が所定の下限値a21以上であり、且つパラメータP2a2(直前の1分間における車両の平均速度変化量)が所定の上限値a22以下である。ここで、a21、a22の値は、例えば、70km/h、1.24km/h/sとすることができる。
(A3)パラメータP3a1(直前の2.5分間における車両の平均速度)が所定の下限値a31以上であり、且つパラメータP3a2(直前の2.5分間における車両の平均速度変化量)が所定の上限値a32以下である。ここで、a31、a32の値は、例えば、70km/h、1.0km/h/sとすることができる。
(A4)パラメータP4a1(直前の5分間における車両の平均速度)が所定の下限値a41以上であり、且つパラメータP4a2(直前の5分間における車両の平均速度変化量)が所定の上限値a42以下である。ここで、a41、a42の値は、例えば、70km/h、0.88km/h/sとすることができる。
(A5)パラメータP5a1(直前の10分間における車両の平均速度)が所定の下限値a51以上であり、且つパラメータP5a2(直前の10分間における車両の平均速度変化量)が所定の上限値a52以下である。ここで、a51、a52の値は、例えば、70km/h、0.85km/h/sとすることができる。
(A6)パラメータP6a1(直前の20分間における車両の平均速度)が所定の下限値a61以上であり、且つパラメータP6a2(直前の20分間における車両の平均速度変化量)が所定の上限値a62以下である。ここで、a61、a62の値は、例えば、70km/h、0.83km/h/sとすることができる。
(B1)パラメータP1b1(直前の10秒間における平均ステア位置の絶対値)が所定の上限値b11以下であり、且つパラメータPb12(直前の10秒間における平均ステア変化量)が所定の上限値b12以下である。ここで、b11、b12の値は、例えば、10deg、3.45deg/sとすることができる。
(B2)パラメータP2b1(直前の1分間における平均ステア位置の絶対値)が所定の下限値b21以下であり、且つパラメータPb22(直前の1分間における平均ステア変化量)が所定の上限値b22以下である。ここで、b21、b22の値は、例えば、10deg、1.75deg/sとすることができる。
(B3)パラメータP3b1(直前の2.5分間における平均ステア位置の絶対値)が所定の下限値b31以下であり、且つパラメータPb32(直前の2.5分間における平均ステア変化量)が所定の上限値b32以下である。ここで、b31、b32の値は、例えば、10deg、1.38deg/sとすることができる。
(B4)パラメータP4b1(直前の5分間における平均ステア位置の絶対値)が所定の下限値b41以下であり、且つパラメータPb42(直前の5分間における平均ステア変化量)が所定の上限値b42以下である。ここで、b41、b42の値は、例えば、10deg、1.28deg/sとすることができる。
(B5)パラメータP5b1(直前の10分間における平均ステア位置の絶対値)が所定の下限値b51以下であり、且つパラメータPb52(直前の10分間における平均ステア変化量)が所定の上限値b52以下である。ここで、b51、b52の値は、例えば、10deg、1.28deg/sとすることができる。
(B6)パラメータP6b1(直前の20分間における平均ステア位置の絶対値)が所定の下限値b61以下であり、且つパラメータPb62(直前の20分間における平均ステア変化量)が所定の上限値b62以下である。ここで、b61、b62の値は、例えば、10deg、3.8deg/sとすることができる。
(C1)パラメータP1c1(直前の10秒間における平均アクセル踏み込み量)が所定の下限値c11から所定の上限値c12までの範囲内にあり、且つパラメータP1c2(直前の10秒間における平均アクセル踏み込み変化量)が所定の上限値c13以下である。ここで、c11、c12、c13の値は、例えば、0%、30%、14%/sとすることができる。
(C2)パラメータP2c1(直前の1分間における平均アクセル踏み込み量)が所定の下限値c21から所定の上限値c22までの範囲内にあり、且つパラメータP2c2(直前の1分間における平均アクセル踏み込み変化量)が所定の上限値c23以下である。ここで、c21、c22、c23の値は、例えば、3%、21%、10%/sとすることができる。
(C3)パラメータP3c1(直前の2.5分間における平均アクセル踏み込み量)が所定の下限値c31から所定の上限値c32までの範囲内にあり、且つパラメータP3c2(直前の2.5分間における平均アクセル踏み込み変化量)が所定の上限値c33以下である。c31、c32、c33の値は、例えば、5%、15%、6.5%/sとすることができる。
(C4)パラメータP4c1(直前の5分間における平均アクセル踏み込み量)が所定の下限値c41から所定の上限値c42までの範囲内にあり、且つパラメータP4c2(直前の5分間における平均アクセル踏み込み変化量)が所定の上限値c43以下である。c41、c42、c43の値は、例えば、5%、15%、5.3%/sとすることができる。
(C5)パラメータP5c1(直前の10分間における平均アクセル踏み込み量)が所定の下限値c51から所定の上限値c52までの範囲内にあり、且つパラメータP5c2(直前の10分間における平均アクセル踏み込み変化量)が所定の上限値c53以下である。c51、c52、c53の値は、例えば、6%、12%、5.5%/sとすることができる。
(C6)パラメータP6c1(直前の20分間における平均アクセル踏み込み量)が所定の下限値c61から所定の上限値c62までの範囲内にあり、且つパラメータP6c2(直前の20分間における平均アクセル踏み込み変化量)が所定の上限値c63以下である。c61、c62、c63の値は、例えば、6%、12%、5.5%/sとすることができる。
(D1)パラメータP1d1(直前の10秒間における平均ブレーキ踏み込み量)が所定の上限値d11以下であり、且つパラメータP1d2(直前の10秒間における平均ブレーキ踏み込み変化量)が所定の上限値d12以下である。ここで、d11、d12の値は、例えば、6%、4%/sとすることができる。
(D2)パラメータP2d1(直前の1分間における平均ブレーキ踏み込み量)が所定の上限値d21以下であり、且つパラメータP2d2(直前の1分間における平均ブレーキ踏み込み変化量)が所定の上限値d22以下である。ここで、d21、d22の値は、例えば、1.4%、1%/sとすることができる。
(D3)パラメータP3d1(直前の2.5分間における平均ブレーキ踏み込み量)が所定の上限値d31以下であり、且つパラメータP3d2(直前の2.5分間における平均ブレーキ踏み込み変化量)が所定の上限値d32以下である。ここで、d31、d32の値は、例えば、0.8%、0.5%/sとすることができる。
(D4)パラメータP4d1(直前の5分間における平均ブレーキ踏み込み量)が所定の上限値d41以下であり、且つパラメータP4d2(直前の5分間における平均ブレーキ踏み込み変化量)が所定の上限値d42以下である。ここで、d41、d42の値は、例えば、0.6%、0.4%/sとすることができる。
(D5)パラメータP5d1(直前の10分間における平均ブレーキ踏み込み量)が所定の上限値d51以下であり、且つパラメータP5d2(直前の10分間における平均ブレーキ踏み込み変化量)が所定の上限値d52以下である。ここで、d51、d52の値は、例えば、0.5%、0.3%/sとすることができる。
(D6)パラメータP6d1(直前の20分間における平均ブレーキ踏み込み量)が所定の上限値d61以下であり、且つパラメータP6d2(直前の20分間における平均ブレーキ踏み込み変化量)が所定の上限値d62以下である。ここで、d61、d62の値は、例えば、2.6%、0.5%/sとすることができる。
そして、条件A1〜A6、B1〜B6、C1〜C6、D1〜D6のうち、13以上の条件が充足されるならばYESと判断してステップ240に進み、12以下の条件しか充足されない場合はNOと判断して本処理を終了する。
ステップ240では、前記ステップ230において、条件A1〜A6、B1〜B6の全てが充足されたか否かを判断する。全てが充足された場合はステップ250へ進み、1つでも充足されていない場合は本処理を終了する。
ステップ250では、ナビゲーションシステム11から取得した道路の種類が高規格道路であるか否かを判断する。高規格状態と判断した場合はステップ260に進み、高規格道路ではないと判断した場合は本処理を終了する。
ステップ260では、運転状態が、漫然状態が生じ易い運転状態であると判断する。そして、休憩提案装置15は、画像表示装置に、車両の運転者に対して休憩を提案する文字表示を行い、また、スピーカにより、車両の運転者に対して休憩を提案する音声出力を行う。
3.運転状態判定装置1が奏する効果
(1)運転状態判定装置1は、運転者の運転への注意力が低下していてかつ、運転以外のよそ事を考えておらずボーっとしており、運転者の注意力が全体的に低下している状態(漫然状態)が生じ易い運転状態を検出することができる。
(2)運転状態判定装置1は、住宅街の道路等の低規格の道路を運転している状態のように、漫然状態が生じにくい運転状態に対し、漫然状態が生じ易い運転状態であると判定してしまうことが起こり難い。
(3)運転状態判定装置1は、24の条件A1〜A6、B1〜B6、C1〜C6、D1〜D6を用いて漫然状態が生じ易い運転状態を判定するので、漫然状態が生じ易い運転状態を一層精度良く判定できる。
(4)運転状態判定装置1は、24の条件のうち、低規格の道路を運転している運転状態を一層正確に排除できる条件A1〜A6、B1〜B6の充足を、漫然運転が生じ易い運転状態と判定するための条件としている。そのため、運転状態判定装置1は、漫然状態が生じ易い運転状態を一層精度良く判定することができる。
(5)運転状態判定装置1は、ナビゲーションシステム11から取得した道路の種類が高規格道路である場合にのみ、漫然状態が生じ易い運転状態と判定する。そのため、運転状態判定装置1は、漫然状態が生じ易い運転状態を一層精度良く判定することができる。
(6)運転状態判定装置1は、データを集計する時間が異なる複数の条件を用いて判定を行うので、運転状態を一層精度良く判定できる。
尚、本発明は前記実施形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、前記第1〜第3の実施形態において、ステップ40、130、240でYESと判断したら、直ちに漫然状態が生じ易い運転状態と判定してもよい(ナビゲーションシステム11から取得した道路の種類は判定に用いなくてもよい)。
また、前記第1の実施形態において、ステップ30でYESと判断した場合は、直ちにステップ50に進むようにしてもよい(ステップ40の処理を省略してもよい)。同様に、前記第3の実施形態において、ステップ230でYESと判断した場合は、直ちにステップ250に進むようにしてもよい(ステップ240の処理を省略してもよい)。
また、前記第1の実施形態のステップ30において、YESと判断するための基準値は、3/4には限定されず、例えば、4/4、2/4、1/4であってもよい。同様に、前記第3の実施形態のステップ230において、YESと判断するための基準値は、13/24には限定されず、例えば、24/24、23/24、22/24、21/24、20/24、19/24、18/24、17/24、16/24、15/24、14/24、12/24、11/24、10/24、9/24、8/24、7/24、6/24、5/24、4/24、3/24、2/24、1/24であってもよい。
前記第1の実施形態のステップ40は、条件A、Bのうちの一方でも充足されればYESと判断し、どちらも充足されない場合はNOと判断するものであってもよい。同様に、前記第3の実施形態のステップ240は、条件A1〜A6、B1〜B6、C1〜C6、D1〜D6のうちの一定数以上が充足されればYESと判断し、充足された数が一定数に満たない場合はNOと判断するものであってもよい。
また、前記第3の実施形態のステップ240において判断する条件は、条件A1〜A6、B1〜B6、C1〜C6、D1〜D6のうちの一部であってもよい。
また、前記各実施形態において、条件Aは、以下のようなものであってもよい。
「パラメータPa1が所定の下限値a1以上、所定の上限値a3以下であり、且つパラメータPa2が所定の上限値a2以下である。」
すなわち、パラメータPa1について、条件Aを充足するための上限値を設定してもよい。
また、前記各実施形態において、直前のN分間における車両の平均速度変化量、直前のN分間における平均ステア変化量、直前のN分間における車両の平均速度変化量、及び直前のN分間における平均ブレーキ踏み込み変化量の算出に用いるΔtの値は、500msecには限定されず、50〜1000msecの範囲内で適宜設定できる。
また、前記第1、第2の実施形態において、a1、a2、b1、b2、c1、c2、d1、d2の値は、上述した値には限定されず、例えば、以下に示す範囲内において適宜設定できる。
a1:40〜80km/h
a2:0.5〜3km/h/s
b1:2〜30deg
b2:1〜7.5deg/s
c1:10〜50%
c2:5〜20%/s
d1:0.2〜15%
d2:0.2〜10%/s
また、前記第3の実施形態において、a11〜a61、a12〜a62、b11〜b61、b12〜b62、c11〜c61、c12〜c62、d11〜d61、d12〜d62の値は、上述した値には限定されず、例えば、以下に示す範囲内において適宜設定できる。
11:40〜80km/h
12:0.5〜3km/h/s
11:2〜30deg
12:1〜7.5deg/s
11:10〜50%
12:5〜20%/s
11:0.2〜15%
12:0.2〜10%/s
21:40〜80km/h
22:0.5〜3km/h/s
21:2〜30deg
22:1〜7.5deg/s
21:10〜50%
22:5〜20%/s
21:0.2〜15%
22:0.2〜10%/s
31:40〜80km/h
32:0.5〜3km/h/s
31:2〜30deg
32:1〜7.5deg/s
31:10〜50%
32:5〜20%/s
31:0.2〜15%
32:0.2〜10%/s
41:40〜80km/h
42:0.5〜3km/h/s
41:2〜30deg
42:1〜7.5deg/s
41:10〜50%
42:5〜20%/s
41:0.2〜15%
42:0.2〜10%/s
51:40〜80km/h
52:0.5〜3km/h/s
51:2〜30deg
52:1〜7.5deg/s
51:10〜50%
52:5〜20%/s
51:0.2〜15%
52:0.2〜10%/s
61:40〜80km/h
62:0.5〜3km/h/s
61:2〜30deg
62:1〜7.5deg/s
61:10〜50%
62:5〜20%/s
61:0.2〜15%
62:0.2〜10%/s
1・・・運転状態判定装置、3・・・アクセルペダルセンサ、
5・・・ブレーキペダルセンサ、7・・・ステア角センサ、
9・・・速度センサ、11・・・ナビゲーションシステム、
13・・・判定部、15・・・休憩提案装置、
17・・・車両ネットワークCAN

Claims (4)

  1. 車両の運転状態を判定する運転状態判定装置であって、
    以下の条件A〜Dにより構成される条件群から選択される1以上の条件について、その条件が充足されるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により判断した条件の総数に対し、充足されたと判断された条件の数の比率が所定値以上であることを必要条件αとして、運転状態が、前記必要条件αが充足されない場合の運転状態とは異なる運転状態であると判定する判定手段と、
    を備え
    前記条件群は、条件A〜条件Dのうちの少なくとも一部について、以下のNの値が異なる2以上の条件を含み、
    前記Nの値が異なる2以上の条件では、以下の下限値又は上限値が、条件ごとに設定されており、
    前記判断手段により判断される条件には、前記Nの値が異なる2以上の条件が含まれることを特徴とする運転状態判定装置。
    (A)N秒間における前記車両の平均速度が所定の下限値a1以上であり、且つN秒間における前記車両の平均速度変化量が所定の上限値a2以下である。
    (B)N秒間における平均ステア位置の絶対値が所定の上限値b1以下であり、且つN秒間における平均ステア変化量が所定の上限値b2以下である。
    (C)N秒間における平均アクセル踏み込み量が所定の下限値c1から所定の上限値c2までの範囲内にあり、且つN秒間における平均アクセル踏み込み変化量が所定の上限値c3以下である。
    (D)N秒間における平均ブレーキ踏み込み量が所定の上限値d1以下であり、且つN秒間における平均ブレーキ踏み込み変化量が所定の上限値d2以下である。
  2. 前記判断手段により判断される条件には、少なくとも条件A及び/又は条件Bが含まれ、
    前記判定手段は、前記判断手段により条件A又は条件Bが充足されたと判断されることを、前記異なる運転状態であると判定するための必要条件βとすることを特徴とする請求項1記載の運転状態判定装置。
  3. 前記判断手段により判断される条件には、少なくとも条件A及び条件Bが含まれ、
    前記判定手段は、前記判断手段により条件A及び条件Bが充足されたと判断されることを、前記異なる運転状態であると判定するための必要条件γとすることを特徴とする請求項1記載の運転状態判定装置。
  4. 前記車両が走行している道路の種類を判別する道路判別手段を備え、
    前記判定手段は、前記道路判別手段により、前記車両が走行している道路が特定の種類の道路であると判別したことを、前記異なる運転状態であると判定するための必要条件σとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の運転状態判定装置。
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