JP5756304B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明はリニアアクチュエータに関し、詳しくは、回転運動を直線運動に変換するリニアアクチュエータに関する。
従来、例えばモータの回転運動を出力軸の直線運動に変換するリニアアクチュエータが知られている。
例えば特許文献1のリニアアクチュエータでは、出力軸の外周にネジを切るとともに、モータのロータに固定した受け側のナットの内周にネジを切り、このネジ同士の噛み合いによって回転運動を軸方向の直線運動に変換している。
また、特許文献2には、ロータと出力軸との間にボールネジを設け、これによって回転運動を軸方向の直線運動に変換している。
特開2002−122203号公報 特開2002−372117号公報
ところで、特許文献1に記載のリニアアクチュエータでは、ロータの回転運動を、ネジ部で出力軸に伝達しているが、このネジ部では、摩擦抵抗が大きいことにより効率が悪くモータのトルクが十分に伝わらない虞があった。
また、特許文献2に記載のように、ボールネジを用いた構造においては、出力軸であるシャフトにボールネジを切るとともに、ナットに相当する箇所にもボール溝を形成し、さらにボールがネジ部から脱落しないようにボールを循環させるなど複雑な構造を取る必要があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、簡素な構造であり小さなトルクでも大きな推力が発生するリニアアクチュエータを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、モータの回転運動を出力軸であるスクリューの直線運動に変換するリニアアクチュエータであって、前記モータの中空のロータの内周に沿って複数のボールを保持するリテーナを前記スクリューの軸方向に複数設け、前記スクリューの外周にボールネジを形成し、前記ボールネジに対応する位置に等間隔に複数の貫通孔を前記リテーナの周上にらせん状に配設して、前記複数のボールを前記複数の貫通孔にそれぞれ保持し、前記複数のリテーナのそれぞれが保持する前記複数のボールは5個以上の奇数個であり、前記ボールを前記ボールネジに噛み合わせて、前記スクリューを前記ロータと同軸に配し、前記ロータの回転運動に伴う該ロータの内周面に沿った前記ボールの回転により、前記ボールネジを有する前記スクリューを直線運動させることを特徴とする。
また本発明は、前記リテーナは前記スクリューの軸方向に2個設け、各リテーナは1列の配置で前記ボールを保持していることを特徴とする。
また本発明は、前記ロータの回転方向に、前記スクリューが回転しないように止める回転止め部材が、前記スクリューの直線運動の前進端および後進端を規定するストッパ部を兼ねることを特徴とする。
また本発明は、前記回転止め部材が、前記スクリューが貫通する、該スクリューの軸方向とほぼ垂直な断面形状が多角形のブロックであることを特徴とする。
また本発明は、前記回転止め部材が、前記スクリューに対して該スクリューの軸方向とほぼ垂直な方向に挿入されたピンであることを特徴とする。
また本発明は、前記リテーナがリング形状であることを特徴とする。
本発明によれば、簡素な構造であり小さなトルクでも大きな推力が発生するリニアアクチュエータを提供することができる。
すなわち、本発明は、ボールネジ方式とし、ロータ内径側にボール溝を形成することなくボールを支えるリテーナを組み付けることにより簡素な構造で小さなトルクでも大きな推力が発生する構造にした。
また、従来のネジナットによる単なる噛み合わせの場合には摩擦抵抗が大きいのに対して、本発明では、ネジとボールとの噛み合わせに加えてボールが転がることによって摩擦抵抗を低減することができるのでトルク効率を改善することができる。
また、本発明によれば、部品点数が少なく、組み付け工数がかからず、精度を維持することができる。
また、本発明のリテーナは様々な形状とすることができ、生産性に優れている。
また、ボールの材質の選択幅は広く、金属、セラミック、樹脂等でよく、生産性に優れている。
また、出力軸が回転しないように止める回転止め部材は、出力軸の前後進端のストッパ部を兼用し、組み付け安い構造となっているので、組み付け工数の削減コスト生産性に優れている。
本発明によるリニアアクチュエータの第一の実施の形態を示す、出力軸位置での側断面図である。 図1に示したリニアアクチュエータ100のII−II断面図である。 図1に示したリテーナ12がボール13を保持した状態を示す斜視図である。 図1に示したリニアアクチュエータ100のリテーナ12の近傍を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)はスクリュー10の中心軸位置での(a)の断面図である。 本発明によるリニアアクチュエータの第二の実施の形態を示す、出力軸位置での側断面図である。 図5に示したリニアアクチュエータ1100のVI−VI断面図である。 本発明によるリニアアクチュエータの第三の実施の形態を示す、出力軸位置での側断面図である。 図7に示したリニアアクチュエータ2100のVIII−VIII断面図である。 図7に示したリボンリテーナ212がボール213を保持した状態を示す斜視図である。 図7に示したリニアアクチュエータ2100のリボンリテーナ212の近傍を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)はスクリュー10の中心軸位置での(a)の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明によるリニアアクチュエータの第一の実施の形態を示す、出力軸位置での側断面図である。
本実施の形態のリニアアクチュエータ100は、端子4を介して電源供給されるコイル5をコイルボビン3に巻回し、さらに内周に極歯を持つように軟磁性鋼板を板金加工にて構成したステータヨークを設けて円筒状のステータ6を構成する。
ステータ6は、フロントハウジング1およびエンドハウジング11に固定されて収容される。中空のステータ6内には、ベアリング(軸受け)8を介して円筒状のロータスリーブ9が配置され、ロータスリーブ9はステータ6に対して回転可能にされる。ロータスリーブ9の外周には円筒状のマグネット(界磁磁石)7が例えば嵌挿により固定されて設けられる。
ロータスリーブ9の中空内には、ロータスリーブ9と同軸に、出力軸であるスクリュー10が配置される。このスクリュー10の外周にはボールネジ10aが形成されている。ロータスリーブ9の内周には、球体であるボール13を保持する円筒状のリテーナ12が例えば嵌挿により固定されて設けられる。本実施の形態では、スクリュー10の軸方向の2箇所に2つのリテーナ12を設ける。リテーナ12の数は2つに限らず、3つ以上であってもかまわない。リテーナ12が保持するボール13は、スクリュー10のボールネジ10aに噛み合う。
また、スクリュー10には、軸方向とほぼ垂直な方向にピン2が挿入されている。
図2は、図1に示したリニアアクチュエータ100のII−II断面図である。
図2に示すように、スクリュー10に挿入されたピン2は、径方向でスクリュー10の外周よりも突出しており、一方、スクリュー10を覆うフロントハウジング1の内周は、スクリュー10の外周よりも大径であり、且つスクリュー10から突出するピン2の端部よりも小径にしてある。さらに、フロントハウジング1の内面形状はピン2に対応する位置にスリット1aを有する。スリット1aは、ピン2の形状とほぼ同形状で軸方向に奥行きのあるスリットである。ピン2は、このスリット1aから外れることができず、これにより、スクリュー10は軸回転できずに、軸方向での前進、後進のみが可能とされる。また、スクリュー10の前進端および後進端においては、フロントハウジング1及びロータスリーブ9がピン2に当接する当接部(すなわちスリット1aの先端および後端)を有しており、これにピン2が当接することによってスクリュー10の前進端および後進端を規定している。すなわち、スクリュー10が回転しないように止める回転止め部材であるピン2が、スクリュー10の直線運動の前進端および後進端を規定するストッパ部を兼ねている。
なお、出力軸の前進端、後退端でのロック防止のため、当接部にスプリングやワッシャなどを設置してもよい。
次に、図1に示したリテーナ12について説明する。
図3は、図1に示したリテーナ12がボール13を保持した状態を示す斜視図である。
また、図4は、図1に示したリニアアクチュエータ100のリテーナ12の近傍を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)はスクリュー10の中心軸位置での(a)の断面図である。
リテーナ12には複数の貫通孔12aを設けており、この複数の貫通孔12aは、リテーナ12の周上等間隔に、スクリュー10のボールネジ10aに対応する位置に設けている。したがって、貫通孔12aはリテーナ12の周上にらせん状に配置される。
リテーナ12の外周側から貫通孔12aにボール13を嵌め込むと、ボール13の先端はリテーナ12の内周よりも内側に突出し、このボール13の突出した箇所がスクリュー10のボールネジ10aに噛み合う。
リテーナ12はボール13を保持するものであり、リテーナ12をロータスリーブ9に組み付けた後はボール13が外れることはない。ロータスリーブ9にリテーナ12が固定され、ロータスリーブ9の回転をボール13の点接触を通してスクリュー10に伝える。
リテーナ12の貫通孔12aの数、すなわち、ボール13の数は、本実施の形態では7個にしたが、本発明はこれに限られるものではない。ボール13は、スクリュー10のボールネジ10aの外周をガタツキなく支持することが望ましい。しかしながら、リテーナ12を配置する関係上、ボール13の数を際限なく多くすることは不可能である。そこで、数少ない数量で精度、負荷的に安定させるよう、ボール13の数は奇数とするのが望ましい。ボール13の数が偶数であると、横方向(軸と垂直な方向)の加重がかかった場合、対称な位置ができて、1個のボール13に負荷がかかることがある。これに対して、ボール13の数を奇数にすると、少なくとも2個以上に負荷がかかり、力を分散することができる。このことから、ボール13の数は、3個では支えきれない、4個では1個に集中する場合がる、偶数だと対称がでるので、好ましくは、最低でも5個となり、5個以上の奇数個が望ましい。
本実施の形態では、マグネット7及び金属製(ステンレス、アルミなど)のロータスリーブ9を配した中空軸ロータ内部に、リテーナ(ボール受け)12を接着、嵌挿、あるいは、その他の何らかの方法で固定一体化できるので、ロータスリーブ9の内周面とマグネット7外周の同軸を取るだけでよいので精度良く少ない工数で組み立てることができる。
なお、ボール13を保持するリテーナ12の材質は限定しないが、金属製あるいは、例えばポリアセタール(POM)やポリフェニレンサルファイト(PPS)のような耐摩耗性樹脂製でボールが内側に落ちない構造になっているのが望ましく、この構造によれば組み付けが簡単である。
次に、本発明の別の実施の形態について説明する。
図5は、本発明によるリニアアクチュエータの第二の実施の形態を示す、出力軸位置での側断面図である。
本実施の形態のリニアアクチュエータ1100は、2つのリテーナ12の代わりに1つのリテーナ112を設けた点、およびピン2の代わりにブロック14を設けた点、以外については、図1に示した第一の実施の形態のリニアアクチュエータ100と同様であるので、同じ参照番号を付し、詳しい説明を省略する。
ロータスリーブ9の中空内には、ロータスリーブ9と同軸に、出力軸であるスクリュー10が配置される。このスクリュー10の外周にはボールネジ10aが形成されている。ロータスリーブ9の内周には、球体であるボール113を保持する円筒状のリテーナ112が例えば嵌挿により固定されて設けられる。リテーナ112が保持するボール113は、スクリュー10のボールネジ10aに噛み合う。
図3に示したリテーナ12では、スクリュー10の外周を1周する1列の配置でボール13を保持する構造を示したが、本実施の形態のリテーナ112では、スクリュー10の外周を複数周する複数列の配置でボール113を保持する。図5に示した例では、リテーナ112は7列のボール113を保持している。
また、本実施の形態では、ピン2の代わりにブロック14を設けている。スクリュー10は、軸方向とほぼ垂直な方向の断面形状が多角形(本実施の形態では四角形)であるブロック14に挿入されている。
図6は、図5に示したリニアアクチュエータ1100のVI−VI断面図である。
図6に示すように、スクリュー10が挿入されたブロック14は、径方向でスクリュー10の外周よりも突出しており、一方、スクリュー10を覆うフロントハウジング101の内面は、スクリュー10の外周よりも大径であって、フロントハウジング101の内面形状はブロック14の断面形状と同じ形状の多角形孔101aを有する。ブロック14は、この多角形孔101aから外れることができず、これにより、スクリュー10は軸回転できずに、軸方向での前進、後進のみが可能とされる。また、スクリュー10の前進端および後進端においては、フロントハウジング1及びロータスリーブ9がブロック14に当接する当接部(すなわち多角形孔101aの先端および後端)を有しており、これにブロック14が当接することによってスクリュー10の前進端および後進端を規定している。すなわち、スクリュー10が回転しないように止める回転止め部材であるブロック14が、スクリュー10の直線運動の前進端および後進端を規定するストッパ部を兼ねている。
ブロック14は、例えば2つ割れのブロックをスクリュー10の径小部に挟んで固定するものでよく、この構成で、回転止めと抜け止め(直線運動の前進端および後進端の規定)の両方に効果があり、簡単に組み付けられる。
なお、出力軸の前進端、後退端でのロック防止のため、当接部にスプリングやワッシャなどを設置してもよい。
次に、本発明のさらに別の実施の形態について説明する。
図7は、本発明によるリニアアクチュエータの第三の実施の形態を示す、出力軸位置での側断面図である。
本実施の形態のリニアアクチュエータ2100は、2つのリテーナ12の代わりに2つのリボンリテーナ212を設けた点以外については、図1に示した第一の実施の形態のリニアアクチュエータ100と同様であるので、同じ参照番号を付し、詳しい説明を省略する。
ロータスリーブ9の中空内には、ロータスリーブ9と同軸に、出力軸であるスクリュー10が配置される。このスクリュー10の外周にはボールネジ10aが形成されている。ロータスリーブ9の内周には、球体であるボール213を保持するリボンリテーナ212が固定されて設けられる。本実施の形態では、スクリュー10の軸方向の2箇所に2つのリボンリテーナ212を設ける。リボンリテーナ212の数は2つに限らず、3つ以上であってもかまわない。リボンリテーナ212が保持するボール213は、スクリュー10のボールネジ10aに噛み合う。
また、スクリュー10には、軸方向とほぼ垂直な方向にピン2が挿入されている。
図8は、図7に示したリニアアクチュエータ2100のVIII−VIII断面図である。
図8に示すように、スクリュー10に挿入されたピン2は、径方向でスクリュー10の外周よりも突出しており、一方、スクリュー10を覆うフロントハウジング1の内周は、スクリュー10の外周よりも大径であり、且つスクリュー10から突出するピン2の端部よりも小径にしてある。さらに、フロントハウジング1の内面形状はピン2に対応する位置にスリット1aを有する。スリット1aは、ピン2の形状とほぼ同形状で軸方向に奥行きのあるスリットである。ピン2は、このスリット1aから外れることができず、これにより、スクリュー10は軸回転できずに、軸方向での前進、後進のみが可能とされる。また、スクリュー10の前進端および後進端においては、フロントハウジング1及びロータスリーブ9がピン2に当接する当接部(すなわちスリット1aの先端および後端)を有しており、これにピン2が当接することによってスクリュー10の前進端および後進端を規定している。すなわち、スクリュー10が回転しないように止める回転止め部材であるピン2が、スクリュー10の直線運動の前進端および後進端を規定するストッパ部を兼ねている。
なお、出力軸の前進端、後退端でのロック防止のため、当接部にスプリングやワッシャなどを設置してもよい。
次に、図7に示したリボンリテーナ212について説明する。
図9は、図7に示したリボンリテーナ212がボール213を保持した状態を示す斜視図である。
また、図10は、図7に示したリニアアクチュエータ2100のリボンリテーナ212の近傍を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)はスクリュー10の中心軸位置での(a)の断面図である。
リボンリテーナ212は、例えば鋼板をプレス成形した2つの部品であるリテーナ片214および215からなる。
リテーナ片214は、スクリュー10の周上等間隔にボール213を保持するようにボール213の形状に応じて湾曲したボール保持部214aと、隣接するボール保持部214a同士を繋ぐ平板部214bとを有する。
また、リテーナ片215は、スクリュー10の周上等間隔にボール213を保持するようにボール213の形状に応じて湾曲し、ボール保持部214aに対向するボール保持部215aと、隣接するボール保持部215a同士を繋ぐ平板部215bとを有する。
複数(本実施の形態では7個)のボール213は、ボール保持部214aとボール保持部215aとで挟み込まれ、この状態でリテーナ片214とリテーナ片215とを例えばかしめて固定する。
リボンリテーナ212に保持されたボール213は、スクリュー10のボールネジ10aに対応する位置に配置される。すなわち、リボンリテーナ212は、スクリュー10のボールネジ10aのらせんと一致した、らせん形状に形成される。
本実施の形態では、図10(a)および(b)に示すように、ロータスリーブ9の内周面に、リボンリテーナ212が保持するボール213に応じた位置に、ボール213に応じた形状の溝15を形成している。ボール213が溝15に嵌まることによって、リボンリテーナ212は、ロータスリーブ9に固定され(接着等で固定してもよい)、ロータスリーブ9の回転とともにリボンリテーナ212も回転する。
なお、本実施の形態ではロータスリーブ9の内周面に溝15を設けているが、本発明はこれに限られるものではなく、ロータスリーブ9の内周面に溝15を設けずに、ロータスリーブ9に対し、ボール213を保持するリボンリテーナ212を接着等で固定してもよい。
リボンリテーナ212はボール213を保持するものであり、リボンリテーナ212からボール13が外れることはない。ロータスリーブ9にリボンリテーナ212が固定され、ロータスリーブ9の回転をボール213の点接触を通してスクリュー10に伝える。
リボンリテーナ212のボール保持部214aおよび215aの数、すなわち、ボール213の数は、本実施の形態では7個にしたが、本発明はこれに限られるものではない。第一の実施の形態と同様に、ボール213の数は、5個以上の奇数個が望ましい。
本実施の形態によれば、リボンリテーナ212を用いることで、ボール213はボール保持部214aおよび215aで保持され、内周側・外周側いずれにも落ちることはない。
以上、本発明によるリニアアクチュエータを説明したが、本発明は、この説明に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で数々の変形および組み合わせが出来ることは勿論であり、各実施の形態の構成の各種組合せも本発明に含まれるものである。
1、101 フロントハウジング
1a スリット
101a 多角形孔
2 ピン
3 コイルボビン
4 端子
5 コイル
6 ステータ
7 マグネット(界磁磁石)
8 ベアリング(軸受け)
9 ロータスリーブ
10 スクリュー(出力軸)
10a ボールネジ
11 エンドハウジング
12、112 リテーナ
12a 貫通孔
212 リボンリテーナ
214、215 リテーナ片
214a、215a ボール保持部
214b、215b 平板部
13、113、213 ボール
14 多角形ブロック
15 溝
100、1100、2100 リニアアクチュエータ

Claims (6)

  1. モータの回転運動を出力軸であるスクリューの直線運動に変換するリニアアクチュエータであって、
    前記モータの中空のロータの内周に沿って複数のボールを保持するリテーナを前記スクリューの軸方向に複数設け、
    前記スクリューの外周にボールネジを形成し、
    前記ボールネジに対応する位置に等間隔に複数の貫通孔を前記リテーナの周上にらせん状に配設して、前記複数のボールを前記複数の貫通孔にそれぞれ保持し、
    前記複数のリテーナのそれぞれが保持する前記複数のボールは5個以上の奇数個であり、
    前記ボールを前記ボールネジに噛み合わせて、前記スクリューを前記ロータと同軸に配し、前記ロータの回転運動に伴う該ロータの内周面に沿った前記ボールの回転により、前記ボールネジを有する前記スクリューを直線運動させることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 前記リテーナは前記スクリューの軸方向に2個設け、各リテーナは1列の配置で前記ボールを保持していることを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
  3. 前記ロータの回転方向に、前記スクリューが回転しないように止める回転止め部材が、前記スクリューの直線運動の前進端および後進端を規定するストッパ部を兼ねることを特徴とする請求項1または2に記載のリニアアクチュエータ。
  4. 前記回転止め部材が、前記スクリューが貫通する、該スクリューの軸方向とほぼ垂直な断面形状が多角形のブロックであることを特徴とする請求項3に記載のリニアアクチュエータ。
  5. 前記回転止め部材が、前記スクリューに対して該スクリューの軸方向とほぼ垂直な方向に挿入されたピンであることを特徴とする請求項3に記載のリニアアクチュエータ。
  6. 前記リテーナがリング形状であることを特徴とする請求項1ないしのうちのいずれか1項に記載のリニアアクチュエータ。
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