JP2018078698A - 直動式電動アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 電動モータ部とねじ機構部が同軸上に配置された直動式電動アクチュエータの小型化および搭載性の向上を図ること。
【解決手段】 電動モータ部Aとねじ機構部Bと操作部Cを備え、電動モータ部Aとねじ機構部Bが同軸上に配置されており、電動モータ部Aの中空ロータインナ52cの回転運動がねじ機構部Bのナット92に伝達され、ねじ機構部Bのねじ軸93に操作部Cが設けられた直動式電動アクチュエータ1において、中空ロータインナ52cとナット92が軸方向に重ならない位置に配置されると共に、ねじ軸93の回り止め機構Mが中空ロータインナ52cの半径方向内側に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 電動モータ部Aとねじ機構部Bと操作部Cを備え、電動モータ部Aとねじ機構部Bが同軸上に配置されており、電動モータ部Aの中空ロータインナ52cの回転運動がねじ機構部Bのナット92に伝達され、ねじ機構部Bのねじ軸93に操作部Cが設けられた直動式電動アクチュエータ1において、中空ロータインナ52cとナット92が軸方向に重ならない位置に配置されると共に、ねじ軸93の回り止め機構Mが中空ロータインナ52cの半径方向内側に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、直動式電動アクチュエータに関する。
近年、車両等の省力化、低燃費化のために電動化が進み、例えば、自動車の自動変速機やブレーキ、ステアリング等の操作を電動機の力で行うシステムが開発され、市場に投入されている。このような用途に使用されるアクチュエータとして、電動機の回転運動を直線方向の運動に変換するために、ボールねじ機構を用いたものがある(特許文献1)。
特許文献1には、ボールねじのナットと電動機のロータとを一体として、電動機のロータにボールねじのナットの機能を持たせ、ロータを転がり軸受で支持した直動式電動アクチュエータが提案されている。この直動式電動アクチュエータでは、電動機とボールねじが同軸上に配置され、電動機のロータとボールねじのナットが半径方向に重畳して構成されている。また、ねじ軸と引き棒を一体に連結し、この引き棒とモータケース端部との間で回り止め機構を構成している。
特許文献1の直動式電動アクチュエータでは、電動機のロータとボールねじのナットが半径方向に重畳した構成としているので、実際の用途を調査した結果、半径方向の取付スペースが小さい用途への対応には限度があることが分かった。
また、回り止め機構が、モータケースの外部に延びる引き棒とモータケースとの間で構成されているので、直動式電動アクチュエータの軸方向寸法が長くなり、用途によっては、取付スペース上の問題があることが分かった。
以上の問題に鑑み、本発明は、電動モータ部とねじ機構部が同軸上に配置された直動式電動アクチュエータの小型化および搭載性の向上を図ることを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成するため種々検討した結果、直動式電動アクチュエータの電動モータ部のロータインナとねじ機構部のナットを軸方向に重ならない位置に配置して半径方向に小型化すると共に、ロータインナの内部スペースを有効利用してねじ機構部のねじ軸の回り止め機構を設けるという新たな着想に至った。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、電動モータ部とねじ機構部と操作部を備え、前記電動モータ部とねじ機構部が同軸上に配置されており、前記電動モータ部の中空ロータインナの回転運動が前記ねじ機構部のナットに伝達され、前記ねじ機構部のねじ軸に前記操作部が設けられた直動式電動アクチュエータにおいて、前記中空ロータインナと前記ナットが軸方向に重ならない位置に配置されると共に、前記ねじ軸の回り止め機構が前記中空ロータインナの半径方向内側に設けられていることを特徴とする。
上記の構成により、電動モータ部とねじ機構部が同軸上に配置された直動式電動アクチュエータの小型化、特に半径方向の小型化を図り、搭載性を向上させることができる。
上記のねじ軸の回り止め機構を、ねじ軸に嵌め込まれたピンと、ガイド溝を有するガイド部材を備えたものにすることにより、回り止め機構の構造を簡素化できる。
上記のねじ機構部をボールねじで構成したことにより、高精度で滑らかな直線方向の運動を実現できる。
上記の中空ロータインナとナットとの間に減速機を有することが好ましい。これにより、電動モータを小型化でき、直動式電動アクチュエータを小型、軽量化することができる。
上記の減速機がトラクションドライブ式遊星減速機であることが好ましい。これにより、バックラッシュがなく低騒音を実現できる。
上記の中空ロータインナの半径方向内側に中空出力軸が設けられ、中空ロータインナと中空出力軸との間にトルクリミッタを有することが好ましい。これにより、直動式電動アクチュエータの構成部品への過負荷を防止し、構成部品の損傷等を防止することができる。
本発明によれば、電動モータ部とねじ機構部が同軸上に配置された直動式電動アクチュエータの小型化、特に半径方向の小型化を図り、搭載性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る直動式電動アクチュエータを図1〜図8に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る直動式電動アクチュエータを示し、図3および図6のH−H線で矢視した縦断面図で、図2は、図6のI−I線で矢視した縦断面図である。
図1および図2に示すように、直動式電動アクチュエータ1は、駆動力を発生させる電動モータ部A、電動モータ部Aの回転運動を直線運動に変換して出力するねじ機構部B、ねじ機構部Bの運動を出力する操作部Cを主な構成とする。
電動モータ部Aは、ケーシング8に固定されたステータ51と、ステータ51の半径方向内側に隙間をもって対向するように配置されたロータ52とを備えるラジアルギャップ型の電動モータ29で構成されている。
ステータ51は、軸方向に積層した複数の電磁鋼板で形成されたステータコア51aと、ステータコア51aに装着された絶縁材料からなるボビン51bと、ボビン51bに巻回されたコイル51cとを有する。
ロータ52は、環状のロータコア52aと、ロータコア52aの外周に取り付けられた複数のマグネット52bと、ロータコア52aの内周に固定された環状のロータインナ52cとで構成される。ロータコア52aは、軸方向に積層した複数の電磁鋼板で形成される。ロータインナ52cの軸方向長さはロータコア52aの軸方向長さよりも長く、ロータコア52aの軸方向両側にロータインナ52cが突出している。
ケーシング8は、組み立ての都合上、軸方向の一箇所もしくは複数箇所で分割される。本実施形態では、ケーシング8を、有底円筒状の底部81と、両端を開口した筒部82と、加圧部84、蓋部85とに分割している。筒部82の軸方向一方側(図1、図2の右側)に加圧部84、蓋部85が配置され、筒部82の軸方向他方側(図1、図2の左側)に底部81が配置される。底部81、筒部82、加圧部84および蓋部85は、ボルト86を用いて締結、一体化されている。蓋部85は、軸方向一方側に使用機器(図示省略)に取付けるためのフランジ部85aが形成され、このフランジ部85aにボルト挿通孔85bが設けられている。
図1および図1の左側面図である図3に示すように、ケーシング8の底部81内にターミナル部Dが設けられ、ターミナル部Dのコネクタ101が底部81から外側へ突出している。コネクタ101内の動力電源用や信号線用の端子が、ステータ51のコイル51cやセンサ等と接続されている。
ロータインナ52cの軸方向両端部の外周面には転がり軸受53、54が装着され、転がり軸受53、54によって、ロータインナ52cがケーシング8の筒部82と底部81に回転自在に支持されている。転がり軸受53、54は、深溝玉軸受を使用し、ラジアル荷重とスラスト荷重の双方を支持する。
ロータインナ52cは中空形状に形成され、その内周面に中空形状の出力軸6が設けられている。中空出力軸6の外周面は、中空ロータインナ(以下、単にロータインナともいう)52cの内周面に対してすきま嵌めで嵌合し、中空出力軸6は、ロータインナ52cに対して相対回転することができる。
ロータインナ52cの内周面の軸方向他方側(図1、図2の左側)に内径寸法が他所よりも大きい環状凹部521が形成され、環状凹部521の内周面には、軸方向に延びる雌スプライン(セレーションを含む)522が形成されている。また、中空出力軸6の外周面の軸方向他方側(図1、図2の左側)に軸方向に延びる雄スプライン(セレーションを含む)6aが形成されている。ロータインナ52cの環状凹部521の内周面と、これに対向する中空出力軸6の外周面との間に環状空間が形成され、本実施形態では、この環状空間にトルクリミッタ7が配置されている。トルクリミッタ7は、直動式電動アクチュエータ1の構成部品への過負荷を防止し、構成部品の損傷等を防止するもので、詳細は後述する。
図1、図2に示すように、本実施形態の直動式電動アクチュエータ1は、電動モータ29の中空ロータインナ52c、具体的には中空ロータインナ52cに嵌合された中空出力軸6と後述するねじ機構部Bのナットとの間に減速機2を有し、減速機2からねじ機構部Bに減速された高トルクの回転力が伝達される。これにより、電動モータ29を小型化でき、直動式電動アクチュエータ1の小型、軽量化を図っている。また、本実施形態では、減速機2として、トラクションドライブ式の遊星減速機を使用したので、バックラッシュがなく低騒音を実現できる。トラクションドライブ式の遊星減速機2の詳細は後述する。
ねじ機構部Bはボールねじ91で構成されている。ボールねじ91は、ナット92、ねじ軸93、多数のボール94、および循環部材としてのこま(図示省略)を主な構成要素とする。ナット92の内周面に螺旋状溝が形成され、ねじ軸93の外周面に螺旋状溝が形成されている。両螺旋状溝の間にボール94が装填されている。
ナット92は、その外周面に装着した複列の転がり軸受96により、ケーシング8の蓋部85に回転自在に支持されている。ナット92の外周面には、減速機2の出力側となるキャリア24が圧入等によりトルク伝達可能に連結されている。
ねじ軸93の軸方向他方側(図1、図2の左側)にねじ軸93の回り止め機構Mが設けられている。これにより、ナット92が回転すると、ねじ軸93が図1、図2の左右方向に進退する。ねじ軸93の軸方向一方側(図1、図2の右側)には操作部Cとしてのアクチュエータヘッド100が一体に設けられている。操作部Cのアクチュエータヘッド100は、ねじ軸93とは別体で構成されたものや、使用機器の対応部位との連結構造を有するもの等、種々の形態がある。回り止め機構Mの詳細は後述する。
本実施形態の直動式電動アクチュエータ1の全体構成は以上のとおりである。次に、特徴的な構成および有利な構成を詳細に説明する。本実施形態の特徴的な構成は、電動モータ部Aとねじ機構部Bが同軸上に配置された直動式電動アクチュエータ1において、中空ロータインナ52cとナット92を軸方向に重ならない位置に配置すると共に、ねじ軸93の回り止め機構Mを中空ロータインナ52cの半径方向内側に設けたことである。これにより、直動式電動アクチュエータ1の小型化、特に半径方向寸法の小型化を図り、搭載性を向上させることができる。
具体的には、図1、図2に示すように、本実施形態の直動式電動アクチュエータ1では、電動モータ29の中空ロータインナ52cおよびこの中空ロータインナ52cにトルクリミッタ7を介して連結された中空出力軸6と、ボールねじ91のナット92とが、軸方向に重ならない位置に配置されている。
本実施形態の直動式電動アクチュエータ1は、電動モータ部Aとねじ機構部Bが同軸上に配置されているが、中空ロータインナ52cと中空出力軸6に対してボールねじ91のナット92が半径方向に重畳する構造ではないので、中空ロータインナ52cの内径D1、さらには中空出力軸6の内径D2をボールねじ91のナット92の外径D3より小さくすることができる。これにより、小型の電動モータ29を使用することができ、直動式電動アクチュエータ1の小型化、特に半径方向寸法を小型化することができる。
上記の特徴に加えて、中空出力軸6の内周面に形成される内部スペースを有効利用して、ボールねじ91のねじ軸93が収容され、全体の軸方向寸法も小型化されている。さらに、上記内部スペースを有効利用して、ねじ軸93の軸方向他方側(図1、図2の左側)に回り止め機構Mが設けられている。
図1および図1のE−E線で矢視した横断面図である図4に示すように、ねじ軸93の回り止め機構Mは、ガイド部材95と、ねじ軸93の半径方向に貫通する孔に嵌め込まれたピン96とこのピン96に回転自在に外嵌されたガイドカラー97とからなる。ガイド部材95はケーシング8の底部81に固定され、ガイド部材95の円筒部95aは、中空出力軸6の内周面とねじ軸93の外周面との間に配置されている。円筒部95aの内側にガイド溝95bが設けられ、ガイドカラー97が嵌め込まれている。ガイドカラー97は、PPS等の樹脂材料からなり、滑らかな回転を可能にする。これにより、ナット92が回転すると、ねじ軸93が図1、図2の左右方向にスムーズに進退する。
本実施形態では、ガイドカラー97の外周面を円筒状とし、ガイドカラー97が案内されるガイド溝95bの案内面を、平行な2つ面から構成したものを例示したが、これに限られず、V字状に角度を付けた2つの面からなる案内面や、円筒状の案内面とし、ガイドカラー97の外周面をそれぞれの案内面に対応する形状にしてもよい。
また、ガイドカラー97が樹脂材料からなるものを例示したが、これに限られず、金属製としてもよい。さらに、ガイドカラー97を省略し、ピン96が直接ガイド溝95bに係合する構造にしてもよい。
以上説明したように、電動モータ部Aとねじ機構部Bが同軸上に配置された直動式電動アクチュエータ1において、中空ロータインナ52cとナット92を軸方向に重ならない位置に配置すると共に、ねじ軸93の回り止め機構Mを中空ロータインナ52cの半径方向内側に設けた構成により、直動式電動アクチュエータ1の小型化、特に半径方向寸法の小型化を図り、搭載性を向上させることができる。
ここで、特許請求の範囲における、ねじ軸の回り止め機構を中空ロータインナの半径方向内側に設けたという構成は、中空出力軸がトルクリミッタを介して中空ロータインナに連結された本実施形態の場合には、ねじ軸の回り止め機構が中空ロータインナの内側に嵌合する中空出力軸の半径方向内側に設けた構造になるが、この場合も含む概念のものである。
次に、有利な構成としてのトルクリミッタの詳細を図1、図2および図1のF−F線で矢視した横断面図である図5に基づいて説明する。トルクリミッタ7は、電動モータ29から出力された回転動力を中空出力軸6に伝達する一方で、過負荷が作用した時にトルク伝達を遮断し、電動モータ部29と中空出力軸6との相対回転を許容するものである。この機能を有する限り任意の構成のトルクリミッタ7を使用することができる。本実施形態では、トルクリミッタ7の一例として、摩擦クラッチ7を使用した場合を例示している。
摩擦クラッチ7は、一対の第1摩擦板71と、これらの間に組込まれた第2摩擦板73と、押圧板75と、押圧板75と第1摩擦板71との間に介在し、第一摩擦板71と第二摩擦板73を圧接させる波形ばね等の弾性部材74とからなり、押圧板71は、ロータインナ52cの内周面の環状溝に係止した止め輪76により軸方向で位置決めされる。
図5に示すように、第1摩擦板71は、ロータインナ52cの雌スプライン522とスプライン嵌合しトルク伝達可能に連結されている。図5には図示されていないが、押圧板75もロータインナ52cの雌スプライン522とスプライン嵌合している。第2摩擦板73は、中空出力軸6の雄スプライン6aにスプライン嵌合しトルク伝達可能に連結されている。第1摩擦板71と第2摩擦板73は、雌スプライン522、雄スプライン6aに対して、それぞれ軸方向に相対移動で可能で、弾性部材74の付勢力により、第1摩擦板71と第2摩擦板73間に摩擦力が発生する。そして、第2摩擦板73には、円周方向に多数の摩擦材73aが取り付けられ、第1摩擦板71との安定した摩擦力が得られる。
電動モータ29の中空ロータインナ52cと中空出力軸6の間のトルクが、摩擦板71、73間の摩擦力以下である時は、両摩擦板71、73が一体に回転しトルクが中空出力軸6に伝達される。中空ロータインナ52cと中空出力軸6の間のトルクが、摩擦板71、73間の摩擦力を上回ると、一方の摩擦板が他方の摩擦板に対して滑るため、中空出力軸6へのトルク伝達が遮断される。これにより、直動式電動アクチュエータ1の構成部品への過負荷を防止し、構成部品の損傷等を防止することができる。
さらに、有利な構成としてのトラクションドライブ式遊星減速機の詳細を図2および図2のG−G線で矢視した横断面図である図6に基づいて説明する。トラクションドライブ式遊星減速機2は、太陽ローラ21と、外側リング22と、複数の遊星ローラ23と、キャリア24(図2参照)を主な構成とする。太陽ローラ21として中空出力軸6の端部を使用し、遊星ローラ23として転がり軸受25(例えば深溝玉軸受)を使用している。遊星ローラ23としての各転がり軸受25の内輪は、キャリア24の軸26に圧入固定されている。
図1、図2に示すように、外側リング22は、断面U字状の本体部22aと、本体部22aの軸方向両側に突出するフランジ部22bとを一体に有する。図示は省略するが、ケーシング8の筒部82と加圧部84を結合する前の状態では、筒部82の内周に収容された外側リング22は、軸方向一方側(図1、図2の右側)のフランジ部22bを筒部82の端面よりも突出させている。その後、蓋部85と一緒に加圧部84を筒部82の端面に当接するまで押し込んでボルト86を用いて両者を結合すると、加圧部84に押圧された外側リング22が弾性変形し、本体部22aが内径側に膨らむ。この外側リング22の内径側への弾性変形により、外側リング22と遊星ローラ23の接触部、さらには遊星ローラ23と太陽ローラ21の接触部に予圧が付与される。
外側リング22のフランジ部22bと筒部82の端面間には、リング状の調整部材(シム)28が配置される。適正厚さの調整部材28を選択して使用することにより、上記の予圧を所定範囲に設定することができる。
減速機2の出力側となるキャリア24の内周面に、ボールねじ91のナット92の外周面を圧入等により、トルク伝達可能に連結されている。
最後に、本実施形態の直動式電動アクチュエータ1の外観を図7および図8に示す。図7は図2の左側から見た斜視図で、図8は図2の右側から見た斜視図である。本実施形態の直動式電動アクチュエータ1は、特に半径方向寸法が効率よく小型化され、搭載性が良好であることが理解される。
以上説明した実施形態の直動式電動アクチュエータでは、ねじ機構部をボールねじで構成したものを例示したが、これに限られず、ねじ機構部を滑りねじで構成してもよい。
また、電動モータ部Aの電動モータ29としてラジアルギャップ型の電動モータを例示したが、これに限られず、アキシャルギャップ型モータを使用してもよい。
また、電動モータ部Aの電動モータ29としてラジアルギャップ型の電動モータを例示したが、これに限られず、アキシャルギャップ型モータを使用してもよい。
以上説明した実施形態の直動式電動アクチュエータでは減速機としてトラクションドライブ式遊星減速機を使用したものを例示したが、これに限られず、他の機構を有する減速機を使用してもよい。また、減速機を設けない直動式電動アクチュエータとしてもよい。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 直動式電動アクチュエータ
2 トラクションドライブ式遊星減速機
6 中空出力軸
7 トルクリミッタ
8 ケーシング
23 遊星ローラ
29 電動モータ
52c 中空ロータインナ
91 ボールねじ
92 ナット
93 ねじ軸
95 ガイド部材
96 ピン
97 ガイドカラー
A 電動モータ部
B ねじ機構部
C 操作部
D ターミナル部
M 回り止め機構
2 トラクションドライブ式遊星減速機
6 中空出力軸
7 トルクリミッタ
8 ケーシング
23 遊星ローラ
29 電動モータ
52c 中空ロータインナ
91 ボールねじ
92 ナット
93 ねじ軸
95 ガイド部材
96 ピン
97 ガイドカラー
A 電動モータ部
B ねじ機構部
C 操作部
D ターミナル部
M 回り止め機構
Claims (6)
- 電動モータ部とねじ機構部と操作部を備え、前記電動モータ部とねじ機構部が同軸上に配置されており、前記電動モータ部の中空ロータインナの回転運動が前記ねじ機構部のナットに伝達され、前記ねじ機構部のねじ軸に前記操作部が設けられた直動式電動アクチュエータにおいて、
前記中空ロータインナと前記ナットが軸方向に重ならない位置に配置されると共に、
前記ねじ軸の回り止め機構が前記中空ロータインナの半径方向内側に設けられていることを特徴とする直動式電動アクチュエータ。 - 前記ねじ軸の回り止め機構が、前記ねじ軸に嵌め込まれたピンと、ガイド溝を有するガイド部材を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の直動式電動アクチュエータ。
- 前記ねじ機構部がボールねじで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の直動式電動アクチュエータ。
- 前記中空ロータインナと前記ナットとの間に減速機を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の直動式電動アクチュエータ。
- 前記減速機がトラクションドライブ式遊星減速機であることを特徴とする請求項4に記載の直動式電動アクチュエータ。
- 前記中空ロータインナの半径方向内側に中空出力軸が設けられ、中空ロータインナと前記中空出力軸との間にトルクリミッタを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の直動式電動アクチュエータ。
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