JP5680614B2 - Ledプリンタヘッド、ledプリンタ、ledプリンタヘッドの制御方法およびプログラム - Google Patents

Ledプリンタヘッド、ledプリンタ、ledプリンタヘッドの制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、LEDプリンタヘッド、LEDプリンタ、LEDプリンタヘッドの制御方法およびプログラムに関する。詳しくは、直線状に配列される複数のLED素子を備えたプリンタヘッドと、これらのLED素子によって露光される感光ドラムを有するLEDプリンタ、LEDプリンタヘッドの制御方法およびプログラムに関する。
従来一般のLEDプリンタは、LED素子により光を出射するプリンタヘッドと、プリンタヘッドにより露光される感光ドラムとを有する。そして、プリンタヘッドには、複数のLED素子を備えるLEDチップが、主走査方向に直線状に配列される。このようなLEDプリンタにおいては、プリンタヘッドの全てのLED素子を個別に制御して同時に発光させる構成が用いられていた。しかしながら、全てのLED素子を同時に発光する構成では、印刷の高解像度化に伴う発光速度の高速化や、LED素子の数の増加に伴う回路規模の肥大化やワイヤボンディング数の増加に対応することが困難である。このため、プリンタチップに含まれるLED素子を複数のブロックに分割し、ブロックごとに複数のLED素子を順次発光する構成が用いられる。このようなLEDプリンタとして、たとえば、特許文献1のような構成が開示されている。
特開2002−283609号公報
しかしながら、特許文献1の構成は、次のような問題が生じることがある。回転する感光ドラムに対して露光するため、一つのブロックに属する各LED素子による露光によって形成される静電潜像は、感光ドラムの回転方向に沿って副走査方向にずれる。そして、このずれは、隣り合うブロックの境界において最も大きくなる。この結果、ブロックの境界の潜像に段差が生じる。このような段差は、人間の視覚特性上、スジや濃淡ムラに見える場合がある。印刷の画質の観点からは、このような段差は望ましくない。上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、印刷時に隣り合うブロック同士の境界において、潜像の段差の発生を低減できるLEDプリンタヘッドを提供することである。
前記課題を解決するため、本発明は、複数のLED素子を直線状に配列して備えるLEDチップと、前記LED素子が直線状に配列するよう複数の前記LEDチップを配列するプリンタヘッドと、前記LED素子を発光させる制御手段と、を有し、前記LEDチップは、隣接する複数の前記LED素子から構成される複数のブロックに分割されると共に、前記制御手段は、接する前記ブロック間で発光方向が異なるように前記ブロックごとに前記LED素子を順次発光させ、かつ、前記ブロックの境界において隣接するLED素子を同時に発光させ、さらに、前記ブロックの境界において隣接するLED素子、他のLED素子比較して発光量が小さいことを特徴とする。
本発明によれば、隣り合うブロックの境界において、副走査方向の露光の位置ずれを抑制できる。このため、印刷物には、ブロックの境界に対応する位置に発生する段差を低減することによって、ブロックの境界に対応する位置にスジや濃淡ムラを低減できる。この結果、印刷の画質の向上を図ることができる。
図1は、LEDプリンタの概略構成を模式的に示す断面図である。 図2は、LEDプリンタに設けられるプリンタヘッドの概略構成を模式的に示す斜視図である。 図3は、LEDプリンタのシステムの概略構成を示すブロック図である。 図4は、プリンタヘッドに実装されるLEDアレイの概略回路図である。 図5は、プリンタヘッドに実装されるLEDアレイの動作を示すタイミングチャートである。 図6は、プリンタヘッドによる露光位置を示す平面模式図である。 図7は、感光ドラムに形成される静電潜像を模式的に示す図である。 図8(a)は、従来の走査方式による静電潜像を模式的に示す平面図であり、図8(b)は、従来の点灯方式による静電潜像を模式的に示す平面図であり、図8(c)は、本実施形態による静電潜像を模式的に示す平面図である。 図9(a)は、従来の点灯方式による二つのブロックの境界における露光量を模式的に示すグラフであり、図9(b)は、本実施形態による二つのブロック31a,31aの境界における露光量を模式的に示すグラフである。 図10は、別形態にかかるプリンタヘッドに実装されるLEDアレイの動作を示すタイミングチャートである。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明を適用できる実施形態にかかるLEDプリンタ1の全体的な構成および全体的な動作について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、LEDプリンタ1の概略構成を模式的に示す断面図である。図2は、LEDプリンタ1に設けられる露光ヘッド3の概略構成を模式的に示す斜視図である。図3は、LEDプリンタ1のシステムの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、LEDプリンタ1は、感光体としての感光ドラム11と、光源としてのプリンタヘッド3と、帯電部12と、現像部13と、転写部14と、クリーニング部21と、用紙カセット15と、給紙ローラ16と、レジストローラ17と、搬送部18と、定着部19と、排紙トレイ20と、プリンタ制御部6とからなる作像ユニットを有する。感光ドラム11は、表面に感光体層が形成される回転体であり、図略の駆動機構によって矢印Aの向きに所定の速度で回転する。帯電部12は、感光ドラム11の表面を均一に帯電させる。プリンタヘッド3は、帯電部12によって帯電させられた感光ドラム11の表面に光を照射し、静電潜像を形成する。なお、プリンタヘッド3の構成の詳細については後述する。現像部13は、静電潜像が形成された感光ドラム11の表面にトナーを付着させ、静電潜像に倣ったトナー像を形成する。用紙カセット15には、印刷用紙が収容される。給紙ローラ16は、用紙カセット15に収容される印刷用紙を引き出してレジストローラ17に引き渡す。レジストローラ17は、感光ドラム11の回転に同期して回転し、印刷用紙を感光ドラム11と転写部14との間に搬送する。転写部14は、感光ドラム11の表面に形成されたトナー像を、レジストローラ17により搬送された印刷用紙の表面に転写する。搬送部18は、トナー像が転写された印刷用紙を、定着部19に搬送する。定着部19は、トナー像を印刷用紙に定着させる。そして、トナー像が定着された印刷用紙は、排紙トレイ20に排出される。クリーニング部21は、トナー像が印刷用紙に転写された後に、感光ドラム11の表面に残留するトナーを除去する。なお、感光ドラム11、感光ドラム11の駆動機構、現像部13、定着部19、用紙カセット15、給紙ローラ16、レジストローラ17、搬送部18、クリーニング部21には、従来公知の構成が適用できる。したがって、これらの説明は省略する。
図2に示すように、プリンタヘッド3は複数のLEDチップ4を有する。これらの複数のLEDチップ4は、主走査方向(=感光ドラム11の回転軸の方向)に直線状に配列されるように実装される。各LEDチップ4には、所定の複数のLED素子41が設けられる。これらの複数のLED素子41は、主走査方向に直線状に配列されるように設けられる。また、各LEDチップ4のLED素子41は、互いに隣接する二つのブロック31a,31bを構成する。具体的には、主走査方向の一側寄りに位置する半数のLED素子41が一方のブロック31aを構成し、他の一側寄りに位置する半数のLED素子41が他方のブロック31bを構成する。このように、プリンタヘッド3は、全体として、所定の方向(ここでは主走査方向)に直線状に配列される所定の複数のLED素子41を有する。そして、これら所定の複数のLED素子41は、所定の複数ごとに一纏まりとなったブロック31a,31bを構成する。このため、プリンタヘッド3には、所定の複数のLED素子41を含む複数のブロック31a,31bが、所定の方向に直線状に配列される。なお、プリンタヘッド3に実装されるLEDチップ4の数、および各LEDチップ4に設けられるLED素子41の数は、LEDプリンタ1の印刷の解像度や印刷用紙の対応サイズなどに応じて適宜設定されるものであり、特に限定されない。また、一つのLEDチップ4に設けられるブロック31a,31bの数は2に限定されるものではない。一つのLEDチップ4に配列される複数のLED素子41が複数の組に分割され、複数に分割された組のそれぞれが各ブロックを形成する構成であればよい。
図3に示すように、プリンタ制御部6は、記憶部602と、主制御部601と、一時記憶部603と、印刷データ処理部604と、プリンタヘッド制御部605とを有する。記憶部602は、LEDプリンタ1を制御するためのソフトウェア(コンピュータプログラム)や設定データなどが保存される。主制御部601は、LEDプリンタ1の全体的な制御を行う。一時記憶部603は、外部から入力される画像データを保存できる。印刷データ処理部604は、外部から入力された画像データまたは一時記憶部603に保存される画像データを、1走査周期(=1ライン)ごとの印刷データ(プリンタヘッド3が露光に用いるデータをいう)に変換する。印刷データは、1走査周期ごとに、各LED素子41が発光するか否かのデータ(P−DATA)と、各LED素子41の露光量(すなわち、印刷濃度)のデータ(S−DATA)との2つのデータからなる。
プリンタヘッド制御部605は、クロック信号発生部606と、スタートパルス発生部607と、LEDチップ4ごとのLEDチップ制御部608と、LEDチップ4ごとの印刷データ記憶部609とを有する。クロック信号発生部606は、プリンタヘッド3の駆動に用いるクロック信号(CL)を発生させる。クロック信号発生部606には、たとえば各種発振器が適用される。スタートパルス発生部607は、クロック信号発生部606が発生させたクロック信号を用いて、1走査周期の開始を示すスタートパルス(SP)を発生させる。スタートパルス発生部607には、たとえば各種分周器が適用される。各印刷データ記憶部609は、印刷データ処理部604が変換した印刷データのうち、対応するLEDチップ4が露光に用いる部分を、1走査周期ごとに一時的に記憶する。各印刷データ記憶部609は、FIFO回路とLIFO回路(またはFILO回路)とを有する。FIFO回路とLIFO回路のいずれか一方には、一方ブロック31aに含まれるLED素子41が露光に用いる印刷データが記憶される。また、いずれか他方には、他方のブロック31bに含まれるLED素子41が露光に用いる印刷データが記憶される。このように、各印刷データ記憶部609は、対応するLEDチップ4が露光に用いる印刷データを一時的に記憶し、二つのブロック31で互いに反対の順序で出力する。各LEDチップ制御部608は、印刷データ記憶部609に記憶される印刷データを用い、クロック信号発生部606が発生させたクロック信号およびスタートパルス発生部607が発生させたスタートパルスに基づいて、各LEDチップ4を制御し駆動する。
このほか、プリンタ制御部6は、感光ドラム制御部611と、帯電部制御部612と、現像部制御部613と、転写部制御部614と、給紙ローラ制御部616と、レジストローラ制御部617と、搬送部制御部619と、定着部制御部622と、クリーニング部制御部621とを有する。これらは、それぞれ対応する各部を制御し駆動する。
次に、LEDプリンタ1の印刷動作の詳細について、図4〜図7を参照して説明する。ここでは、説明のために模式化した構成として、一つのLEDチップ4が16個のLED素子41を有し、8個のLED素子41が一つのブロック31a,31bを構成する例を示す。また、説明の必要に応じて、一方のブロック31aに含まれるLED素子41に符号a1〜a8を付し、他方のブロック31bに含まれるLED素子41に符号b1〜b8を付して区別する。なお、この数は例示であり、各ブロック31a,31bを構成するLED素子41の数は限定されない。図4は、各LEDチップ4の回路構成の概略図である。図5は、プリンタヘッド3に実装される各LEDチップ4の動作を示すタイミングチャートである。図6はプリンタヘッド3による露光位置を示す平面模式図であり、(a)は本実施形態を示し、(b)は従来例を示す。図7は、感光ドラム11に形成される静電潜像を模式的に示す図であり、感光ドラム11の表面を平面に展開した図である。そして、図7(a)は本実施形態を示し、図7(b)は従来例を示す。
図4に示すように、各LEDチップ4は、二つのブロック31a,31bにブロック分けされた所定の複数のLED素子41(a1〜a8,b1〜b8)と、二つのシフトレジスタ42a,42bと、二つの調光回路43a,43bと、LED素子41と同数のandゲート44およびスイッチング回路45とを有する。各シフトレジスタ42a,42bは、所定の複数のLED素子41を順次遅延して発光させる制御手段として機能する。一方のブロック31aに含まれるLED素子41(a1〜a8)は、一方のシフトレジスタ42および一方の調光回路43aにより駆動される。他方のブロック31bに含まれるLED素子41(b1〜b8)は、他方のシフトレジスタ42bおよび他方の調光回路43bにより駆動される。また、図4に示すように、二つのブロック31a,31bのそれぞれを駆動するための回路は、二つのブロック31a,31bの境界において略線対称になるように構成される。
各シフトレジスタ42a,42bには、クロック信号線46を通じてクロック信号が送信されるとともに、スタートパルス線47を通じてスタートパルスが送信される。そして、各シフトレジスタ42a,42bは、スタートパルスをトリガーとし、クロック信号に同期して、順次遅延するビット信号(ストローブ信号)を出力する。各andゲート44には、各シフトレジスタ42a,42bから順次遅延して出力されるビット信号と、印刷データ記憶部609から出力される印刷データであって各LED素子41が発光するか否かを示すデータ(P−DATA)とが入力される。各LED素子41が発光するか否かを示すデータは、クロック信号と同期するシリアル信号であり、各第一印刷データ線48a,48bを通じて各andゲート44に入力される。各andゲート44からの出力は、スイッチング回路45のベース(ゲート)に入力される。電力線50は、各LED素子41の発光のための電流(VLED)が流れる線であり、各スイッチング回路45を経て各LED素子41に接続される。また、各調光回路43a,43bには、各印刷データ記憶部609から出力される印刷データであって、各LED素子41の露光量を示すデータ(S−DATA)が入力される。各LED素子41の露光量を示すデータは、各LED素子41が発光するか否かを示すデータと同期するシリアル信号であり、各第二印刷データ線49a,49bを通じて各調光回路43a,43bに入力される。そして、各調光回路43a,43bは、入力された印刷データに応じて、各LED素子41による露光量(たとえば、各LED素子41の発光時間や輝度)を制御する。このような構成によれば、各ブロック31a,31bに含まれる所定の数のLED素子41は、一端側から他端側に向かって順次遅延して発光し、感光ドラム11を露光する。前記のとおり、各ブロック31a,31bを駆動する回路構成は略線対称であるから、LED素子41の発光方向は、二つのブロック31a,31bで互いに反対になる。
図5に示すように、各シフトレジスタ42a,42bは、スタートパルスをトリガーとして同期して動作し、各ブロック31a,31bに含まれるLED素子41を順次遅延して発光させる。具体的には、各シフトレジスタ42a,42bは、主走査方向の両端に位置するLED素子41(a1,b1)から順に、主走査方向の中心(=二つのブロック31a,31bの境界)に位置するLED素子41(a8,b8)に向かって、順次遅延して発光させる。このため、各走査周期においては、各LEDチップ4の両端に位置する二つのLED素子41(a1,b1)が最初に同時に発光し、二つのブロック31の境界において隣接する二つのLED素子41(a8,b8)が最後に同時に発光する。なお、前記のとおり、一方のブロック31aのLED素子41(a1〜a8)は、FIFO回路に記憶される印刷データを用い、他方のブロック31bのLED素子41(b1〜b8)は、LIFO回路に記憶される印刷データを用いる。このような構成であると、印刷データの送信順序は、二つのブロック31a,31bで互いに反対になる。そして、LED素子41の発光方向が二つのブロック31a,31bで互いに反対であるため、印刷データ送信の順序とLED素子41の発光の順序(換言すると、各LED素子41による露光位置)の整合性が維持される。
プリンタヘッド3には、前記動作を行う複数のLEDチップ4が、主走査方向に直線状に配列される。したがって、各ブロック31a,31bにおいてLED素子41の発光方向は、隣り合うブロック31a,31bにおいて反対になる。また、プリンタヘッド制御部605は、全てのLEDチップ4を同期して制御駆動する。したがって、LEDチップ4の境界において隣接する二つのLED素子41は、各走査周期において最初に同時に発光する。このように、全体として、各走査周期において、ブロック31a,31bの1個おきの境界(たとえば、一端から奇数個目の境界)において隣接する二つのLED素子41が最初に同時に発光し、その後、隣接するブロック31a,31bのLED素子41は互いに反対側に向かって順次遅延して発光する。そして、ブロック31a,31bの他の1個おきの境界(たとえば、一端から偶数個目の境界)において隣接する二つのLED素子41が、最後に同時に発光する。
図6(a)と図7(a)に示すように、プリンタヘッド3は回転している感光ドラム11を露光するため、各LED素子41の露光位置は、感光ドラム11の回転に伴って副走査方向にずれる。このため、図7に示すように、各ブロック31a,31bにより形成される静電潜像は、主走査方向に平行にならず、所定の角度をもって傾斜する。ここで、隣接するブロック31a,31bのLED素子41の発光方向は互いに反対であるため、形成される静電潜像の傾斜の向きも、隣接するブロック31a,31bで互いに反対になる。そして、二つのブロック31a,31bの境界においては、隣接する二つのLED素子41は同時に発光する。このため、互いに隣接するブロック31a,31bの境界において静電潜像が途切れずに連続する。したがって、感光ドラム11に形成される静電潜像は、全体として三角波が主走査方向に連続する形状となり、ブロック31a,31bの境界で途切れることがない。これに対して、従来例においては、図6(b)と図7(b)に示すように、全てのブロック31a,31bでLED素子41の発光方向は同じである。このため、従来例においては、感光ドラム11に形成される静電潜像がブロック31a,31bの境界で途切れる。
次に、二つのブロック31a,31bの境界における露光量の制御について、図8と図9を参照して説明する。図8(a)は、従来の走査方式による静電潜像を模式的に示す平面図である。図8(b)は、従来の点灯方式による静電潜像を模式的に示す平面図である。図8(c)は、本実施形態による静電潜像を模式的に示す平面図である。図9(a)は、従来の点灯方式による二つのブロックの境界における露光量を模式的に示すグラフである。図9(b)は、本実施形態による二つのブロック31a,31aの境界における露光量を模式的に示すグラフである。図8に示すように、各ブロック31a,31b内において隣接するLED素子41は、発光タイミングが異なるため、露光位置は副走査方向にずれる。これに対して、二つのブロック31a,31bの境界においては、隣接する二つのLED素子41が同時に発光するため、これら二つのLED素子41による露光位置は副走査方向に並ぶ。このように、隣接する二つのブロック31a,31の境界においては、他の部分と比較して、隣接するLED素子41による露光位置が接近している。このため、図9(a)に示すように、従来の点灯方式によれば、二つのブロック31a,31bの境界は、他の部分に比較して、総露光量が高くなる。そうすると、印刷物にムラが生じるおそれがある。そこで、図9(b)に示すように、本実施形態においては、各ブロック31a,31bの両端に位置するLED素子41(最初に発光するLED素子41と最後に発光するLED素子41)の発光量を、他のLED素子41の発光量に比較して割合を低くする。このような構成であると、二つのブロック31a,31bの境界において、総露光量が高くなることを低減または抑制できる。したがって、印刷物にムラが発生することを低減または抑制できる。なお、各ブロック31a,31bの両端に位置するLED素子41の発光量をどの程度低下させるか(補正量)は、隣接する露光位置どうしの距離などに応じて適宜設定される。この補正量は、あらかじめ記憶部に格納される。そして、印刷データ処理部604は、画像データをS−DATAに変換する際に、この補正量を読み出して各ブロック31a,31bの両端に位置するLED素子41の発光量を補正する。このような構成によれば、補正に必要なデータ量を少なくすることができ、補正量のデータの記憶容量の削減や、補正に要する時間の短縮を図ることができる。
このほか、二つのブロック31a,31bの境界における露光量の制御として、次のような構成が適用できる。図10は、発光量の制御の別形態において、プリンタヘッド3に実装されるLEDチップ4の動作を示すタイミングチャートである。図10に示すように、プリンタ制御部6は、たとえば、隣り合うブロック31a,31bごとに、最初に発光するLED素子41の発光タイミングを1クロックずらすこことで時間差を設ける。このような構成によれば、二つのブロック31a,31bの境界において、隣接するLED素子41の露光位置が副走査方向にずれる。それに伴い、ブロック31a,31b内のLED素子41の数が同じであれば最後に発光するLED素子41の露光位置も副走査方向にずれることから、隣接するLED素子41による露光位置どうしの間隔が、全体にわたって均一となる。このため、(最小限の潜像の段差(ずれ)の発生で)二つのブロック31a,31bの境界において総露光量が高くなることが低減または抑制でき、全体にわたって露光量の均一化を図ることができる。したがって、印刷物にムラが発生することを低減または抑制できる。
このような構成によれば、互いに隣接するブロック31a,31bの境界において、副走査方向の露光の位置ずれを抑制できる。このため、印刷物には、互いに隣接するブロック31a,31bの境界に対応する位置に発生する段差を低減できる。さらに、このような構成によれば、互いに隣接するブロック31a,31bの境界において、露光量の均一化を図ることができる。したがって、印刷物には、スジや濃淡ムラを低減できるから、印刷の画質の向上を図ることができる。
また、従来LEDチップ4間において主走査方向の実装誤差によりスジ、濃淡ムラが発生する虞があったが、LEDチップ4の端部LED素子41同士(隣接する二つのLED素子41)が同時に点灯する発光順序になるため、LED素子41の発光量を制御することによりLEDチップ4間の主走査方向実装ズレを補正することができる。
ここで、プリンタ制御部6のハードウェア構成の例について簡単に説明する。プリンタ制御部6は、CPUとROMとRAMを有するコンピュータである。ROMには、LEDプリンタを制御するためのコンピュータプログラム(ソフトウェア)や各種設定データが格納される。そして、CPUは、ROMに格納されるコンピュータプログラムを読み出し、RAMを作業領域として用いて実行する。さらに、CPUは、コンピュータプログラムを実行する際に、ROMに格納される各種設定データを参照する。これにより、プリンタ制御部6の各部の機能が実現するとともに、前記各処理が実行される。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、前記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体例を示したに過ぎない。本発明の技術的範囲は、前記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。たとえば、図4や図5とは反対に、一つのLEDチップ4に構成される二つのブロック31a,31bのLED素子41が、LEDチップ4の主走査方向の中心(=二つのブロック31の境界)から両端に向かって順次遅延して発光する構成であってもよい。要は、互いに隣接する二つのブロック31a,31bに属するLED素子41の発光方向が互いに反対であればよい。また、前記実施形態においては、各LEDチップ4に含まれるLED素子41が二つのブロック31a,31bに分割される構成を示したが、各LEDチップ4に構成されるブロック31a,31bの数は前記実施形態に限定されない。また、各LEDチップ4を主走査方向に直線状に配列する場合について説明したが、この場合に限られず、各LEDチップ4を千鳥状に配列する場合でも、同様に適用することができる。
また、前記実施形態においては、一つのLEDチップ4に二つのブロック31a,31bが設けられる構成を示したが、一つのLEDチップ4に設けられるブロックの数は限定されない。たとえば、一つのLEDチップ4に四つまたは六つのブロックが形成される構成であってもよい。前記実施形態は、複数のブロックの例として2つのブロックを示したに過ぎない。一つのLEDチップに偶数のブロックが形成される構成であれば、同じ構成を有する複数のLEDチップを配列することによって、前記同様の効果を奏することができる。
本発明は、LEDプリンタとして有効な技術である。なお、本発明は、LEDプリンタ単体のみならず、コピー機やファクシミリ等の複合機にも適用できる。
1:LEDプリンタ、3:プリンタヘッド、31a,31b:ブロック、4:LEDチップ、41:LED素子、6:プリンタ制御部、605:プリンタヘッド制御部

Claims (6)

  1. 複数のLED素子を直線状に配列して備えるLEDチップと、
    前記LED素子が直線状に配列するよう複数の前記LEDチップを配列するプリンタヘッドと、
    前記LED素子を発光させる制御手段と、
    を有し、
    前記LEDチップは、隣接する複数の前記LED素子から構成される複数のブロックに分割されると共に、
    前記制御手段は、接する前記ブロック間で発光方向が異なるように前記ブロックごとに前記LED素子を順次発光させ、かつ、前記ブロックの境界において隣接するLED素子を同時に発光させ、
    さらに、前記ブロックの境界において隣接するLED素子、他のLED素子比較して発光量が小さい
    ことを特徴とするLEDプリンタヘッド。
  2. 前記制御手段は、前記ブロックの一端のLED素子を最初に発光させ、かつ、他端のLEDを最後に発光させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のLEDプリンタヘッド。
  3. 前記ブロックの境界における隣接するLED素子を除いた前記LED素子の夫々の発光量は等量である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のLEDプリンタヘッド。
  4. LEDプリンタヘッドを光源として感光体に静電潜像を書き込む作像ユニットを備えるLEDプリンタであって、
    前記LEDプリンタヘッドは、請求項1乃至3の何れか1項に記載のLEDプリンタヘッドであることを特徴とするLEDプリンタ。
  5. LEDプリンタヘッドの制御方法であって、
    前記LEDプリンタヘッドは、請求項1乃至3の何れか1項に記載のLEDプリンタヘッドであることを特徴とするLEDプリンタヘッドの制御方法。
  6. LEDプリンタヘッドの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記LEDプリンタヘッドは、請求項1乃至3の何れか1項に記載のLEDプリンタヘッドであることを特徴とするプログラム。
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