JP2012166448A - 露光装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被露光面での光量ばらつきを低減することができる露光装置と、該露光装置を備えることで高画質な画像を形成することができる画像形成装置と、を提供する。
【解決手段】複数の棒状レンズが第1の方向に沿って配列されたレンズアレイであって、複数の棒状レンズの各入射端面は第1の面内に位置し、各入射端面から入射した各光を集光して被露光面に正立等倍像を結像するレンズアレイと、第1の面と対向する第2の面内に、複数の棒状レンズよりも多い個数の複数の発光素子が第1の方向に沿って配列された発光素子アレイであって、複数の発光素子の各々が、第1の方向に延びる中心線上に配置された場合と比べて当該発光素子に対応する正立等倍像の光量が大きくなるように、中心線上から第1の方向と交差する第2の方向にずらして配置された発光素子アレイと、を備えた露光装置とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、露光装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、所定数の発光素子を主走査方向に列状に配置した発光素子ブロックを、主走査方向に一列に複数組配置した発光素子アレイを有する光記録ヘッドと、前記光記録ヘッドからの光により感光する感光体と、を備えた画像形成装置において、前記発光素子ブロック内の発光タイミングが遅い発光素子を、発光タイミングが早い発光素子に対して、発光タイミングに応じて前記感光体の副走査移動方向の下流側にずらして配置したことを特徴とする画像形成装置が記載されている。
特開2007−062019号公報
本発明の目的は、被露光面での光量ばらつきを低減することができる露光装置と、該露光装置を備えることで高画質な画像を形成することができる画像形成装置と、を提供することにある。
上記目的を達成するために各請求項に記載の発明は、下記構成を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明は、複数の棒状レンズが第1の方向に沿って配列されたレンズアレイであって、前記複数の棒状レンズの各入射端面は第1の面内に位置し、前記各入射端面から入射した各光を集光して被露光面に正立等倍像を結像するレンズアレイと、前記第1の面と対向する第2の面内に、前記複数の棒状レンズよりも多い個数の複数の発光素子が前記第1の方向に沿って配列された発光素子アレイであって、前記複数の発光素子の各々が、前記第1の方向に延びる中心線上に配置された場合と比べて当該発光素子に対応する正立等倍像の光量が大きくなるように、前記中心線上から前記第1の方向と交差する第2の方向にずらして配置された発光素子アレイと、を備えた露光装置である。
請求項2に記載の発明は、前記レンズアレイは、前記複数の棒状レンズが周期的に配列されており、前記発光素子アレイは、前記複数の棒状レンズの配列周期に応じて前記複数の発光素子の前記第2の方向へのずれ量が周期的に変動するように、前記複数の発光素子の各々が前記中心線上から第2の方向にずらして配置された、請求項1に記載の露光装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の露光装置と、前記露光装置と作動距離だけ離間して配置されると共に、前記露光装置に対して前記第1の方向と交差する第2の方向に相対移動され、前記露光装置により画像データに応じて走査露光されて、画像が書き込まれる感光体と、を含む画像形成装置である。
本発明の各請求項に記載の発明によれば、以下の効果がある。
請求項1に記載の発明によれば、本発明を用いない場合に比べて、被露光面での光量ばらつきを低減することができる、という効果がある。
請求項2に記載の発明によれば、被露光面での光量ばらつきを効果的に低減することができる、という効果がある。
請求項3に記載の発明によれば、本発明を用いない場合に比べて、高画質な画像を形成することができる、という効果がある。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るLEDプリントヘッドの構成の一例を示す概略斜視図である。 ロッドレンズアレイの構成の一例を示す概略斜視図である。 正立等倍像が形成される様子を示す模式図である。 補正前の発光素子とロッドレンズとの配置関係を示す平面図である。 結像面での主走査方向の光量分布を示すグラフである。 測定対象となる発光素子の主走査方向の位置を示す平面図である。 結像面での副走査方向の光量分布を示すグラフである。 補正後の発光素子とロッドレンズとの配置関係を示す平面図である。 結像面での主走査方向の光量分布を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<画像形成装置>
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略図である。この装置は、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置であり、発光ダイオード(LED)等の発光素子を光源に用いたLED方式の露光装置(LEDプリントヘッド、略称「LPH」)を搭載している。LEDプリントヘッドは、機械的な駆動が不要という利点を有する。
また、この画像形成装置は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであり、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成部としての画像形成プロセス部10、画像形成装置の動作を制御する制御部30、及び画像読取装置3と例えばパーソナルコンピュータ(PC)2等の外部装置とに接続され、これらの装置から受信された画像データに対して予め定めた画像処理を施す画像処理部40を備えている。
画像形成プロセス部10は、一定の間隔で並列に配置される4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kを備えている。画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kの各々は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。なお、画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kを、適宜「画像形成ユニット11」と総称する。
各画像形成ユニット11は、静電潜像を形成してトナー像を保持する像保持体としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を予め定めた電位で一様に帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を露光する露光装置としてのLEDプリントヘッド(LPH)14、LPH14によって得られた静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16を備えている。
LPH14は、感光体ドラム12の軸線方向の長さと略同じ長さの長尺状のプリントヘッドである。LPH14には、長さ方向に沿って複数の発光素子がアレイ状(列状)に配列されている。LPH14は、その長さ方向が感光体ドラム12の軸線方向を向くように、感光体ドラム12の周囲に配置されている。後述する通り、LPH14は、上記の発光素子アレイと、複数のロッドレンズがアレイ状に配列されたロッドレンズアレイとで構成されている。複数の発光素子から射出された各光は、ロッドレンズにより集光されて、感光体ドラム上に結像される。
また、画像形成プロセス部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト21、各画像形成ユニット11の各色トナー像を中間転写ベルト21に順次転写(一次転写)させる一次転写ロール22、中間転写ベルト21上に転写された重畳トナー像を記録媒体である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写ロール23、及び二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着器25を備えている。
次に上記画像形成装置の動作について説明する。
まず、画像形成プロセス部10は、制御部30から供給された同期信号等の制御信号に基づいて画像形成動作を行う。その際に、画像読取装置3やPC2から入力された画像データは、画像処理部40によって画像処理が施され、インターフェースを介して各画像形成ユニット11に供給される。
例えば、イエローの画像形成ユニット11Yでは、帯電器13により予め定めた電位で一様に帯電された感光体ドラム12の表面が、画像処理部40から得られた画像データに基づいて発光するLPH14により露光されて、感光体ドラム12上に静電潜像が形成される。即ち、LPH14の各発光素子が画像データに基づいて発光することで、感光体ドラム12の表面が主走査されると共に、感光体ドラム12が回転することで副走査されて、感光体ドラム12上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上にはイエローのトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11M,11C,11Kにおいて、マゼンタ、シアン、黒の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11で形成された各色トナー像は、図1の矢印A方向に回転動作する中間転写ベルト21上に、一次転写ロール22により順次静電吸引されて転写される(一次転写)。中間転写ベルト21上には、重畳されたトナー像が形成される。重畳トナー像は、中間転写ベルト21の移動に伴って二次転写ロール23が配設された領域(二次転写部)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部に搬送されると、トナー像が二次転写部に搬送されるタイミングに合わせて用紙Pが二次転写部に供給される。
そして、二次転写部にて二次転写ロール23により形成される転写電界により、重畳トナー像は搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される(二次転写)。重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト21から剥離され、搬送ベルト24により定着器25まで搬送される。定着器25に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器25によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙トレー(不図示)に排出される。
<LEDプリントヘッド(LPH)>
図2は本実施の形態に係る露光装置としてのLEDプリントヘッドの構成の一例を示す概略斜視図である。図2に示すように、LEDプリントヘッド(LPH14)は、複数の発光素子52が配列された発光素子アレイ50と、複数のロッドレンズ62が配列されたロッドレンズアレイ60とを備えている。ロッドレンズアレイ60を構成するロッドレンズ62の個数は、発光素子アレイ50を構成する発光素子52の個数よりも少ない。例えば、1個のロッドレンズ62の直径と同じ長さで配列された約20個の発光素子52に対して、8個のロッドレンズ62が配置される。
複数の発光素子52は、各々を駆動する駆動回路(図示せず)と共に、長尺状の基板54上に実装されている。ロッドレンズアレイ60は、図示しない支持部材により支持されて、発光素子アレイ50の光出射側に配置されている。発光素子52の各々は、発光面をロッドレンズアレイ60側に向けて、基板54の主面54A上に配置されている。また、発光素子52の各々は、互いに隣接する2つの発光素子52の主走査方向の間隔が一定間隔となるように配列されている。即ち、発光素子52の配列方向、即ち、LPH14の長さ方向が「主走査方向」である。また、感光体ドラム12の回転により副走査が行われるので、この「主走査方向」と直交する方向が「副走査方向」である。
図2に示す例では、複数の発光素子52は主走査方向に沿って配列されている。n番目の発光素子52を「発光素子52」と表記する。なお、各々を区別する必要がない場合には、これらを「発光素子52」と総称する。図2では、複数の発光素子52が1列に配列される例を図示しているが、後述する通り、本実施の形態では、複数の発光素子52の各々は、結像面での光量が増加するように、中心線から副走査方向にずらして配置される(図9、図10参照)。
なお、図2は、複数の発光素子52が配列されたLPH14の一部を、概略的に図示しているに過ぎない。実際の画像形成装置では、主走査方向の解像度に応じて、数千個の発光素子52が配列されている。
また、ロッドレンズアレイ60には、複数のロッドレンズ62がm列に分けて配列されている。m列のn番目のロッドレンズ62を「ロッドレンズ62mn」と表記する。なお、各々を区別する必要がない場合には、これらを「ロッドレンズ62」と総称する。図2では、複数のロッドレンズ62が2列で千鳥状に配列される例を図示しているが、これに限定される訳ではない。複数のロッドレンズ62は、1列に配列されていてもよく、3列以上に分けて配列されていてもよい。
図3はロッドレンズアレイの構成の一例を示す概略斜視図である。図3に示すように、ロッドレンズアレイ60は、更に保持部材を備えており、この保持部材により複数のロッドレンズ62が保持されている。保持部材は、第1の平板部材64A、第2の平板部材64B及び離間部材66を含んで構成されている。第1の平板部材64Aと第2の平板部材64Bとは、互いに対向するように配置されると共に、離間部材66により予め定めた距離だけ離間されている。複数のロッドレンズ62は、これらの平行平板間に挟み込まれている。複数のロッドレンズ62と保持部材との隙間には、黒色樹脂等の光吸収材料68が充填されている。
ロッドレンズ62は、正立等倍像を結像する棒状レンズである。ロッドレンズ62としては、セルフォック(登録商標)など、屈折率分布型のロッドレンズを用いてもよい。屈折率分布型のロッドレンズは、円柱形状を有しており、光軸と直交する方向において光軸に対称な屈折率分布を有している。光軸での屈折率が最も高く、光軸から離れるほど屈折率が低下する。ロッドレンズに入射した光は、屈折率が高い方向に曲げられ、蛇行しながら伝搬される。例えば、セルフォック(登録商標)では、入射した光は正弦波状の光路を進む。従って、屈折率分布に応じてロッドレンズの長さを定めると、正立等倍像を結像する棒状レンズとなる。
複数のロッドレンズ62の各々は、同じ長さを有している。複数のロッドレンズ62が保持部材により保持されることで、ロッドレンズ62の各入射端面が同一面内に配置されると共に、ロッドレンズ62の各出射端面が同一面内に配置される。即ち、ロッドレンズアレイ60は、光入射面60Aと光出射面60Bとを有している。光入射面60Aにはロッドレンズ62の入射端面が配列され、光出射面60Bにはロッドレンズ62の出射端面が配列される。
ロッドレンズアレイ60は、光入射面60Aが基板54の主面54Aと対向するように、発光素子52が配列された基板54上に配置されている。主面54Aが各ロッドレンズ62の「物体面」に位置するように、ロッドレンズアレイ60の光入射面60Aは、主面54Aから予め定めた距離だけ離間されている(図2、図4参照)。また、感光体ドラム12の表面12Aが各ロッドレンズ62の「結像面」に位置するように、感光体ドラム12は、ロッドレンズアレイ60の光出射面60Bから予め定めた距離だけ離間して配置されている(図4参照)。
なお、図示は省略するが、LPH14は、ハウジングやホルダー等の支持部材により支持されて、図1に示す画像形成ユニット11内の予め定めた位置に取り付けられている。また、LPH14は、調整ネジ(図示せず)等の調整手段により移動するように構成されていてもよい。ロッドレンズ62による結像位置が、感光体ドラム12表面上に位置するように、上記の調整手段により取り付け位置が調整される。
<LEDプリントヘッドの動作>
図4はLPH14により正立等倍像が形成される様子を示す模式図である。図4に示すように、発光素子アレイ50の発光素子52の各々を発光させると、発光素子52から射出された光は、ロッドレンズアレイ60の光入射面60Aに照射される。各ロッドレンズ62は、光入射面60Aに露出した入射端面から入射した光を、出射端面まで伝搬させる。各ロッドレンズ62は、伝搬した光を光出射面60Bに露出した出射端面から射出させる。ロッドレンズアレイ60の光出射面60Bから射出された光は、感光体ドラム12の方向に収束して、感光体ドラム12の表面12Aに正立等倍像を結像する。
図4に示すように、感光体ドラム12の表面12Aには、複数の発光素子52の各々に対応した複数の集光点70が形成される。「結像面」に形成される複数の集光点70は、複数の発光素子52により「物体面」形成された光像の正立等倍像である。従って、集光点70は、発光素子52の発光領域と同じ形状である。また、複数の集光点70は、複数の発光素子52と同じ間隔で、主走査方向に配列される。
例えば、A3幅まで印字可能な画像形成装置において、1インチ当たり1200スポットの解像度を得るためには、基板54上には、14848個の発光素子52が21μmの間隔で配列される。これに応じて、感光体ドラム12の表面12Aには、21μmの間隔で主走査方向に並ぶように14848個の集光点70が形成される。
<発光素子を配置する位置の補正>
次に、発光素子52を配置する位置の補正方法について説明する。図5は位置補正前の発光素子とロッドレンズとの配置関係を示す平面図である。図5は、基板54の主面54Aの平面図に、ロッドレンズアレイ60の光入射面60Aの平面図を、重ね合わせた図である。光入射面60A内において、複数のロッドレンズ62の各入射端面は、主走査方向に沿って配列されると共に、副走査方向に2列に分けて配列されている。複数の入射端面は、各々が円形であり、三角格子状に配列されている。
ロッドレンズアレイ60の副走査方向の中央を通り、主走査方向に延びる直線が、ロッドレンズアレイ60の中心線である。また、ロッドレンズアレイ60の中心線に対応して、基板54の主面54A上に投影される射影が、発光素子アレイ50の「中心線」である。この通り、発光素子アレイ50の「中心線」は、ロッドレンズアレイ60の中心線に応じて定められる。図5では、2本の「中心線」は互いに重なり合っている。以下では、発光素子アレイ50の中心線を、発光素子52を配置する際に基準となる「中心線」と称する。
図5では、1個のロッドレンズ62Cを基準として、二次元座標(XY座標)が設定されている。1個のロッドレンズ62Cは、2列に分けて4個ずつ配列された8個のロッドレンズ62の主走査方向の中央に位置している。X軸は「中心線」上に在り、Y軸はロッドレンズ62Cの主走査方向の一端の「接線」上にある。XY座標の原点は、これら「中心線」と「接線」との交点である。この「中心線」に沿って、複数の発光素子52が配列されている。図5に示す例では、ロッドレンズ62Cの直径Φ=0.45mmの長さに、15個の発光素子52〜5215が配列されている。このうち左端の発光素子52が、XY座標の原点上に配置される。
従って、「X座標」は発光素子52のX軸方向(主走査方向)の位置を表し、「Y座標」は発光素子52のY軸方向(副走査方向)の位置を表す。ここで「主走査方向の位置」とは、主走査方向における原点からの距離を意味する。また「副走査方向の位置」とは、副走査方向における中心線からの距離、即ち、副走査方向のずれ量を意味する。図5に示すように、位置補正を行う前は、複数の発光素子52は、発光素子アレイ50の「中心線」上に一定間隔で配列されている。即ち、位置補正を行う前は、複数の発光素子52の各々について、副走査方向のずれ量はゼロとされている。
図6は結像面での主走査方向の光量分布を示すグラフである。横軸はX座標、即ち、X軸方向の原点からの距離(単位:mm)を表す。「物体面」のX座標に配置された発光素子52に対応して、「結像面」のX座標の位置に集光点が形成される。縦軸は「結像面」における光量を表す。光量は、最大光量を1とした場合の相対強度で表されている。なお、図6に示すグラフは、図5に示す位置補正前の配置関係で、複数の発光素子52の各々を発光させて、結像面での光量分布を測定した結果を示している。
「結像面」に形成される集光点列は、発光素子アレイ50による光像の正立等倍像である。図5に示す例では、中央に位置する1個のロッドレンズ62Cの直下には、15個の発光素子52〜5215が配置されている。15個の発光素子52〜5215に対しては、8個のロッドレンズ62が配置されている。これら8個のロッドレンズ62により、ロッドレンズ62Cの直下に配置された15個の発光素子52〜5215の発光光が結像される。
「物体面」のX=0mm〜0.45mmに配列された15個の発光素子52〜5215を発光させると、「結像面」のX=0mm〜0.45mmの範囲が走査露光される。「結像面」における光量は、X軸方向に沿って2つの山を描くように変化し、X軸方向の距離が0.11mm、0.34mmで最大となり、X軸方向の距離が0mm、0.23mm、0.45mmで「0.95」と最小となる。即ち、走査露光された範囲内で5%の光量ばらつきが発生する。
結像面での光量分布、即ち、「光量」及び「光量ばらつき」は、ロッドレンズアレイ60を構成するロッドレンズ62の直径Φ、屈折率分布、配列、対応付けられる発光素子52の個数、配列等によって変化する。本実施の形態では、複数の発光素子52の各々を、主走査方向に一定間隔で配置すると共に、副走査方向にずらして配置することで、結像面での光量分布を変化させる(図9、図10参照)。発光素子52のX座標を一定にし、Y座標(副走査方向における中心線からの距離)を変化させて、発光素子52の副走査方向の位置を変更する。X座標の異なる発光素子52について、Y座標を変化させて「結像面」での光量を測定すると、Y座標に応じて光量が変化することが分かる。
例えば、図7に示すように、図5に示す15個の発光素子52〜5215のうち、黒色で図示した5個の発光素子52〜52を測定対象として、「物体面」でのY座標を変化させながら「結像面」における光量を測定する。発光素子52は、副走査方向に延びる直線L1に沿って配置する位置をずらすと、X座標を一定にしたままで、Y座標が変化する。同様に、発光素子52は直線L2に沿って配置され、発光素子52は直線L3に沿って配置される。また、発光素子52は直線L4に沿って配置され、発光素子52は直線L5に沿って配置される。
図8は結像面での副走査方向の光量分布を示すグラフである。横軸はY座標、即ち、副走査方向における中心線からの距離(単位:mm)を表す。縦軸は「結像面」における光量を表す。光量は、最大光量を1とした場合の相対強度で表されている。「物体面」でのY座標の位置に配置された発光素子52に対応して、「結像面」のY座標の位置に集光点が形成される。「物体面」のY座標を変化させながら、複数の発光素子52の各々を発光させて、「結像面」における光量を測定する。
図8に示すように、直線L1に沿って発光素子52を副走査方向に移動させると、中心線からの距離が0mmの位置で「結像面」における光量が最大となる。即ち、発光素子52は中心線上に配置されたときに、結像面での光量が最大となる。これに対し、発光素子52〜52の各々は、矢印で示すように、中心線から離間した位置で「結像面」における光量が最大となる。即ち、発光素子52〜52の各々は、副走査方向に中心線からずらして配置した方が、中心線上に配置した場合に比べて、結像面での光量が増加する。
従って、複数の発光素子52の各々を、結像面での光量が増加するように副走査方向にずらして配置すると、光量ばらつきが低減される。また、複数の発光素子52の各々を、結像面での光量が最大になるように副走査方向にずらして配置すると、光量ばらつきが最も低減されると共に、全体の光量が最も増加する。
例えば、発光素子52〜52のうち、中心線上に配置した場合に結像面での光量が最も低下するのは、発光素子52である。この発光素子52を直線L5に沿って副走査方向に移動させると、結像面での光量(相対強度)は、中心線上では0.95であるが、中心線からの距離が0.08mmの位置で0.97と最大となる。
これは、発光素子52が中心線上に配置されたままでは、5%の光量ばらつきを発生させるが、発光素子52を中心線から0.08mmだけずらして配置すると、光量ばらつきは3%まで低減されることを意味する。複数の発光素子52の各々を、各々の結像面での光量が中心線上に配置した場合の光量より増加するように、副走査方向にずらして配置すると、光量の底上げが図られて、光量ばらつきが低減される。
図9は位置補正後の発光素子とロッドレンズとの配置関係を示す平面図である。なお、図9に示す配置関係は、発光素子52を配置する位置を副走査方向にずらした以外は、図5に示す配置関係と同じ構成であるため、同じ構成部分には同じ符号を付して説明を省略する。なお、位置補正前の発光素子の位置を白抜きの四角で併記する。また、図10は結像面での副走査方向の光量分布を示すグラフである。点線は位置補正前の光量分布を示し、実線は位置補正後の光量分布を示す。横軸はX座標、即ち、X軸方向の原点からの距離(単位:mm)を表す。また、縦軸は光量(相対強度)を表す。
図9に示すように、複数のロッドレンズ62は主走査方向に沿って周期的に配置されている。この場合に位置補正を行って、複数の発光素子52の各々を、各々の結像面での光量が最大となるように配置すると、複数のロッドレンズ62の配置周期に応じて、Y座標(副走査方向における中心線からの距離)が周期的に変化する。換言すれば、複数の発光素子52の各々の副走査方向の位置は、複数のロッドレンズ62の主走査方向の配置周期に応じて決定される。従って、個々の発光素子52について光量測定を行って副走査方向の位置を決定する必要はない。
図10に点線で示すように、発光素子52を中心線上に配置すると、結像面での主走査方向の光量は、ロッドレンズ62の直径Φ当たり2つの「山」を描くように周期的に変化する。2つの「山」の間には、光量が落ち込む「谷」が形成される。これに対し、発光素子52の位置補正後は、図10に実線で示すように、「谷」部分で光量の底上げが図られて、光量ばらつきが低減される。周期的な光量ばらつきは、画像形成装置における印字品質を低下させる。従って、周期的な光量ばらつきの低減は、画像形成装置における印字品質の向上に繋がりより実効的である。
<その他の変形例>
なお、上記では、複数のLEDを備えたLEDプリントヘッドを備える例について説明したが、LEDに代えて電界発光素子(EL)、レーザダイオード(LD)等、他の発光素子を用いてもよい。
また、上記では、画像形成装置がタンデム型のデジタルカラープリンタであり、その各画像形成ユニットの感光体ドラムを露光する露光装置としてのLEDプリントヘッドについて説明したが、露光装置により感光性の画像記録媒体を像様露光することで画像が形成される画像形成装置であればよく、上記の応用例には限定されない。
例えば、画像形成装置は、電子写真方式のデジタルカラープリンタには限定されない。銀塩方式の画像形成装置や光書込み型電子ペーパー等の書き込み装置等にも本発明の露光装置を搭載してもよい。また、感光性の画像記録媒体は、感光体ドラムには限定されない。シート状の感光体や写真感光材料、フォトレジスト、フォトポリマー等の露光にも、上記応用例に係る露光装置を適用してもよい。
2 PC
3 画像読取装置
10 画像形成プロセス部
11 画像形成ユニット
12 感光体ドラム
12A 表面
13 帯電器
14 LEDプリントヘッド
15 現像器
16 クリーナ
21 中間転写ベルト
22 一次転写ロール
23 二次転写ロール
24 搬送ベルト
25 定着器
30 制御部
40 画像処理部
50 発光素子アレイ
52 発光素子
54 基板
54A 主面
60 ロッドレンズアレイ
60A 光入射面
60B 光出射面
62 ロッドレンズ
64A 第1の平板部材
64B 第2の平板部材
66 離間部材
68 光吸収材料
70 集光点

Claims (3)

  1. 複数の棒状レンズが第1の方向に沿って配列されたレンズアレイであって、前記複数の棒状レンズの各入射端面は第1の面内に位置し、前記各入射端面から入射した各光を集光して被露光面に正立等倍像を結像するレンズアレイと、
    前記第1の面と対向する第2の面内に、前記複数の棒状レンズよりも多い個数の複数の発光素子が前記第1の方向に沿って配列された発光素子アレイであって、前記複数の発光素子の各々が、前記第1の方向に延びる中心線上に配置された場合と比べて当該発光素子に対応する正立等倍像の光量が大きくなるように、前記中心線上から前記第1の方向と交差する第2の方向にずらして配置された発光素子アレイと、
    を備えた露光装置。
  2. 前記レンズアレイは、前記複数の棒状レンズが周期的に配列されており、
    前記発光素子アレイは、前記複数の棒状レンズの配列周期に応じて前記複数の発光素子の前記第2の方向へのずれ量が周期的に変動するように、前記複数の発光素子の各々が前記中心線上から第2の方向にずらして配置された、
    請求項1に記載の露光装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の露光装置と、
    前記露光装置と作動距離だけ離間して配置されると共に、前記露光装置に対して前記第1の方向と交差する第2の方向に相対移動され、前記露光装置により画像データに応じて走査露光されて、画像が書き込まれる感光体と、
    を含む画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014108546A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Canon Components Inc Ledプリンタヘッド、ledプリンタ、ledプリンタヘッドの制御方法およびプログラム

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