JP2023045502A - 露光ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】瞬間的に大きな電流が流れることを抑制することにより、電源電圧のドロップ及びノイズの発生を軽減すること。【解決手段】露光ヘッド106のY方向に複数配列された発光素子列604の各々は、感光ドラム102の同一箇所を多重露光すると共に異なる発光時間において発光することにより点灯タイミング及び消灯タイミングが異なる。【選択図】図3

Description

本発明は、感光ドラムを露光する露光ヘッド及びこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式のプリンタとしては、LED又は有機EL等を用いた露光ヘッドによって感光ドラムを露光し、潜像形成を行う方式のプリンタが一般的に知られている。このような露光ヘッドは、感光ドラムの長手方向に配列した発光素子列と、発光素子列の光を感光ドラム上に結像するレンズアレイと、によって構成されている。LED又は有機ELは、発光面からの光の照射方向がレンズアレイの光軸と平行となる発光素子アレイである。
ここで、露光ヘッドにおいて、発光素子列の長さは感光ドラム上における画像形成領域幅に応じて決まり、発光素子の間隔はプリンタの画像解像度に応じて決まる。例えば、1200dpiのプリンタでは、画素の間隔は21.16μm(小数点3桁以降は省略)であるため、発光素子の間隔も21.16μmとなる。このような露光ヘッドを用いたプリンタは、レーザビームをポリゴンモータで偏向走査するレーザ走査方式のプリンタと比較して、使用する部品数が少ないため、装置の小型化及び低コスト化が容易である。
また、有機ELは、レーザ及びLEDに比べて発光強度が小さい。従って、有機ELを用いる露光ヘッドは、感光ドラムの長手方向と長手方向に直交する方向とに複数の発光素子を配列した複数の発光素子列を有し、感光ドラム上の同一個所を多重露光することにより必要な光量を確保している。例えば、特許文献1は、複数の発光素子を2次元的に配列した光プリントヘッドを開示している。このように、有機ELを用いる露光ヘッドは、複数の発光素子を2次元的に配列することにより、低光量の有機ELによって感光ドラムに潜像を形成することができる。
特開2016-124264号公報
しかしながら、複数の発光素子を2次元的に配列して多重露光する構成においては、レーザ又はLEDに比べて、発光点の数が格段に増えてしまう。このため、同時に行うスイッチングの数が多くなることによりスイッチングの瞬間に大きな電流が流れ、これに伴って電源電圧のドロップが発生すると共にノイズが増大する可能性があるという課題を有する。
本発明の目的は、瞬間的に大きな電流が流れることを抑制することにより、電源電圧のドロップ及びノイズの発生を軽減することができる露光ヘッド及び画像形成装置を提供することである。
本発明に係る露光ヘッドは、感光ドラムを露光する露光ヘッドであって、基板と、前記基板の表面に設けられると共に、複数の発光素子が第1の方向に配列された発光素子列を備え、前記発光素子列が前記第1の方向に直交する第2の方向に複数配列された複数の発光素子アレイチップと、前記複数の発光素子からの光を前記感光ドラム上に集光するレンズアレイと、を有し、前記第2の方向に複数配列された前記発光素子列の各々は、前記感光ドラムの同一箇所を多重露光すると共に異なる発光時間において発光することにより点灯タイミング及び消灯タイミングが異なる、ことを特徴とする。
本発明によれば、瞬間的に大きな電流が流れることを抑制することにより、電源電圧のドロップ及びノイズの発生を軽減することができる。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の模式図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド及び感光ドラムの模式図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの構成の一部の模式図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップの模式図である。 図4のA-A断面図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップの発光素子の配列を示す模式図及び断面図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の制御ブロックの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの画像データ格納部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドのパルス信号生成部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの点灯制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドのアナログ部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの駆動部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの画像データ格納部の動作の一部を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの画像データ格納部の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドのパルス信号生成部の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドのパルス信号生成部に設定される遅延時間及びパルス幅の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドのレンズアレイと発光素子アレイチップとの位置関係を示す模式図及び感光ドラム上の露光位置を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る露光ヘッドの発光素子を各エリアに分割した状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る露光ヘッドの発光素子の発光パターンを示す模式図である。
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
<画像形成装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の構成について、図1を参照しながら、詳細に説明する。
画像形成装置1は、スキャナ部100と、作像部103と、定着部104と、給紙/搬送部105と、レジローラ110と、排紙ローラ112と、を有している。
スキャナ部100は、原稿台に置かれた原稿に対して照明を当てて原稿の画像を光学的に読み取り、読み取った画像を電気信号に変換して画像データを作成する。スキャナ部100は、作成した画像データを図示しないプリンタ制御部に出力する。
作像部103は、プリンタ制御部の制御によって動作して、レジローラ110より搬送されるシートに画像を形成し、画像を形成したシートを定着部104に搬送する。作像部103は、帯電、露光、現像及び転写の一連の電子写真プロセスを行う作像ユニットを4つ有している。作像部103は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の順に並べられる4つの作像ユニットにより、シート上にフルカラーの画像を形成する。4つの作像ユニットの各々は、シアンの作像開始から所定時間経過後に、マゼンタ、イエロー及びブラックの作像動作を順次実行していく。
具体的には、作像部103は、感光ドラム102と、露光ヘッド106と、帯電器107と、現像器108と、転写ベルト111と、光学センサ113と、を備えている。
像担持体としての感光ドラム102は、図示しない取付部材によって画像形成装置1に取り付けられて回転駆動する。
露光ヘッド106は、図示しない取付部材によって画像形成装置1に取り付けられている。露光ヘッド106は、4つの作像ユニットに対応して4つ設けられている。露光ヘッド106は、画像データに応じて発光した光を感光ドラム102に集光して露光することにより、感光ドラム102に潜像(静電潜像)を形成する。なお、露光ヘッド106の構成の詳細については後述する。
帯電器107は、感光ドラム102を帯電させる。
現像器108は、感光ドラム102に形成された潜像に対してトナーを供給して現像することにより、感光ドラム102にトナー像(現像剤像)を形成する。
転写ベルト111は、レジローラ110より搬送されるシートを定着部104に搬送する。転写ベルト111によって搬送されるシートには、現像器108によって現像されたトナー像が転写される。
光学センサ113は、転写ベルト111と対向する位置に設けられ、各作像ユニット間の色ズレ量を導出するため、転写ベルト111上に印字されたテストチャートの位置を検出する。光学センサ113は、テストチャートの位置の検出結果を後述の画像コントローラ部700に出力する。画像コントローラ部700は、光学センサ113より入力されるテストチャートの位置の検出結果に基づいて、作像部103の各作像ユニット間の色ズレ量を導出して各色の画像位置を補正する制御を行う。シート上には、この制御によって色ズレのないフルカラートナー像が転写される。
定着部104は、ローラの組み合わせによって構成され、図示しないハロゲンヒータ等の熱源を内蔵している。定着部104は、作像部103によりトナー像が転写されたシート上のトナーを熱と圧力とによってシートに溶解及び定着させ、トナーを定着させたシートを排紙ローラ112に搬送する。
給紙/搬送部105は、本体内給紙ユニット109aと、本体内給紙ユニット109bと、外部給紙ユニット109cと、手差し給紙ユニット109dと、を備え、予め指示された給紙ユニットからシートを給紙してレジローラ110に搬送する。
レジローラ110は、作像部103において形成されたトナー像をシート上に転写するタイミングで、給紙/搬送部105より搬送されるシートを転写ベルト111に搬送する。
排紙ローラ112は、定着部104より搬送されてくるシートを画像形成装置1の外部に排出する。
プリンタ制御部は、スキャナ部100、作像部103、定着部104及び給紙/搬送部105の動作を制御する。プリンタ制御部は、MFP全体(画像形成装置1全体)を制御するMFP制御部と通信してMFP制御部の指示に応じて、スキャナ部100、作像部103、定着部104及び給紙/搬送部105の状態を管理しながら動作を制御する。
<露光ヘッドの構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の構成について、図2及び図3を参照しながら、詳細に説明する。
図2(a)は、感光ドラム102に対する露光ヘッド106の配置の様子を示しており、図2(b)は、発光素子群201から出射された光がレンズアレイ203により感光ドラム102に集光する様子を示している。
図3(a)は、プリント基板202の発光素子群201が実装されている面とは反対の面(以下、「発光素子非実装面」と記載する)を示しており、図3(b)は、発光素子群201が実装されている面(以下、「発光素子実装面」と記載する)を示している。また、図3(c)は、長手方向に沿って2列に配列された発光素子アレイチップ400-1から400-20の境界部の様子を示しており、一例として発光素子アレイチップ400-2と発光素子アレイチップ400-3との境界部の様子を示している。
露光ヘッド106は、発光素子群201と、プリント基板202と、レンズアレイ203と、ハウジング204と、を備えている。
発光素子群201は、プリント基板202の発光素子実装面に実装されている。発光素子群201は、20個の短冊状の発光素子アレイチップ400-1から400-20を主走査方向であるプリント基板202の長手方向(図3において左右方向)に沿って千鳥状に2列配列した構成を有している。なお、発光素子アレイチップ400-1から400-20の構成の詳細については後述する。また、発光素子アレイチップ400-1から400-20を纏めて発光素子アレイチップ400と記載する。
基板としてのプリント基板202には、図3(a)に示すように、発光素子非実装面にコネクタ305と発光素子群201を駆動するための図示しないドライバICとが設けられている。プリント基板202には、図3(b)に示すように、表面としての発光素子実装面に発光素子群201が実装されている。
コネクタ305は、プリント基板202の発光素子非実装面に設けられている図示しないドライバIC及び電源と図示しない信号線を介して接続していると共に、発光素子群201と接続している。
レンズアレイ203は、発光素子群201との間の距離が所定の距離となるように配置されていると共に、感光ドラム102との間の距離が所定の距離となるように配置されて、発光素子群201からの出射光を感光ドラム102上に結像させる。
ハウジング204には、レンズアレイ203とプリント基板202とが取り付けられている。
上記の構成を有する露光ヘッド106は、工場において単体で組み立てられると共に、集光位置でのスポットを所定サイズに調整するピント調整、及び光量調整が行われる。ここで、ピント調整では、レンズアレイ203と発光素子群201との距離が所望の距離となるように、レンズアレイ203の取り付け位置を調整する。また、光量調整では、発光素子群201の各発光素子602を個別に順次発光させ、レンズアレイ203を介して感光ドラム102に集光させた光が所定光量になるように各発光素子602の駆動電流を調整する。
<発光素子アレイチップの構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の発光素子アレイチップ400の構成について、図3及び図4を参照しながら、詳細に説明する。
図4において、X方向は、プリント基板202の長手方向と同一方向である感光ドラム102の長手方向であり、Y方向は、感光ドラム102の回転方向及びプリント基板202の短手方向である。
発光素子アレイチップ400は、図4に示すように、発光基板402と、発光部404と、回路部406と、ワイヤボンディング用パッド(以下「WBパッド」と記載する)408と、を有している。
発光基板402は、Si基板である。Si基板は、集積回路形成用の加工技術の発達により既に様々な集積回路の基板として用いられているため、高速かつ高機能な回路を高密度に形成できると共に、大口径のウェハが出回っていて安価に入手することができる等のメリットがある。
発光部404は、プリント基板202の表面に配列される複数の発光素子602を含んでいる。なお、発光部404の構成の詳細については後述する。
回路部406は、発光基板402に形成されており、発光部404を制御する。回路部406は、アナログ駆動回路、デジタル制御回路、又はアナログ駆動回路及びデジタル制御回路の両方を含んだ構成を用いることができる。なお、回路部406の構成の詳細については後述する。
WBパッド408は、発光基板402上に設けられていると共に回路部406に接続されている。WBパッド408は、回路部406に対する電源供給、及び発光素子アレイチップ400と外部との間の信号等の入出力を行う。
上記の構成を有する発光素子アレイチップ400-1から400-20において、全ての発光素子アレイチップ400-1から400-20における発光素子602の総数は、ここでは約316mm幅の画像を形成できる14,960個を例示する。また、長手方向において隣り合う発光素子アレイチップ400の境界に位置する発光素子602の解像度は、1200dpi(略21.16μm)である。
また、2列の発光素子アレイチップ400-2、・・・、20の発光素子602と発光素子アレイチップ400-1、・・・、19の発光素子602との短手方向の間隔S(図3(c)参照)は、1200dpiで5画素分となる約105μmである。また、2列の発光素子アレイチップ400-2、・・・、20の発光素子602と発光素子アレイチップ400-1、・・・、19の発光素子602との長手方向の間隔L(図3(c)参照)は、1200dpiで1画素分となる約21.16μmである。なお、間隔S及び間隔Lは、上記の値に限らず、任意の値に設定することができる。
<発光部の構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の発光部404の構成について、図5及び図6を参照しながら、詳細に説明する。
図6において、図6(a)は、発光部404の平面概略図であり、図6(b)は、発光素子列604の断面概略図である。また、図6において、Z方向は、X方向及びY方向に直交する方向であって発光部404からの光の出射方向である。
発光部404は、発光基板402と、下部電極504と、発光層506と、上部電極508と、を有している。発光部404は、発光基板402と上部電極508とが対向している部分である。
発光基板402には、下部電極504、発光層506及び上部電極508が積層されている。
下部電極504は、独立電極であり、図5に示すように、X方向において幅Wを有するように形成されていると共に、X方向において隣り合う下部電極504との間に所定の間隔dを設けて複数形成されている。下部電極504は、発光層506の発光波長に対して反射率の高い金属によって形成されていることが好ましく、銀(Ag)、アルミニウム(Al)又は銀とアルミニウムとの合金等を好適に用いることができる。
発光層506は、下部電極504と上部電極508との間に形成されている。発光層506は、例えば有機EL層等を用いることができる。なお、発光層506は、有機EL層を用いる場合に限らず、有機EL層以外の無機EL層等を用いても良い。また、発光層506は、連続して形成されていても良いし、下部電極504と略同等の大きさに分割されていても良い。
上部電極508は、共通電極である。上部電極508としては、発光層506の発光波長に対して透明であることが好ましく、酸化インジウム錫(ITO)等の透明電極を好適に用いることができる。
発光部404において発光素子602の各々は、下部電極504と上部電極508との対向する部分、及びこの対向する部分における下部電極504と上部電極508との間の発光層506によって構成されている。具体的には、発光素子602-13は、図6(b)において破線で示すように、下部電極504-13と、下部電極504-13に対応する部分の発光層506及び上部電極508と、によって構成されている。
上記の構成を有する発光部404は、複数の下部電極504のうちの選択された所望の下部電極504及び上部電極508を通じて発光層506に通電されることにより、選択された下部電極504に対応する場所の発光層506を発光させる。これにより、発光部404は、発光層506より上部電極508を介して出射光を出射する。
<発光部の発光素子の配列>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の発光部404の発光素子602の配列について、図3及び図6を参照しながら、詳細に説明する。
図6(a)及び図6(b)において、W1は発光素子602のX方向の幅であり、W2は発光素子602のY方向の幅である。
発光素子602は、図6(a)に示すように、複数の発光素子602-11から602-mn(n及びmは2以上の整数)から構成されている。発光素子602は、第1の方向としてのX方向に沿って所定の間隔d1を設けてn個配列されて発光素子列604を構成していると共に、第2の方向としてのY方向に沿って所定の間隔d2を設けてm個配列されている。発光素子列604は、Y方向に沿って複数列配列されてm列の発光素子列604-1から604-mを形成している。
ここで、発光層506が十分に薄い場合には、発光素子602の発光個所は実質的に下部電極504と同じであり、W1は図5のW、d1は図5のdと見なしてよい。
発光素子602の幅W2、間隔d2及び発光素子列604の列数mは、Y方向の走査速度、必要光量及び解像度を考慮して決定される。
幅W1及び幅W2の各々は、ここでは20.9μmを例示する。間隔d1及び間隔d2の各々は、ここでは0.26μmを例示する。発光素子602のX方向におけるピッチ及びY方向におけるピッチの各々は、ここではX方向及びY方向の各々の解像度が1200dpiの場合における21、16μmピッチを例示する。列数mは、ここでは図3(c)に示す6列を例示する。個数nは、ここでは748を例示する。発光素子アレイチップ400の各々において配列されている発光素子602の長手方向における両端間の間隔は、ここでは約15.8mmを例示する。
<制御ブロックの構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の制御ブロックの構成について、図7を参照しながら、詳細に説明する。
図7は説明を簡易化するために単色の画像を形成する制御ブロックのみを示しているが、4色の画像を形成する際には図7と同一構成の4つの制御ブロックを用いる。
画像形成装置1の制御ブロックは、発光素子アレイチップ400と、画像コントローラ部700と、ヘッド情報格納部710と、を有している。発光素子アレイチップ400及びヘッド情報格納部710は、プリント基板202に実装されている。
発光素子アレイチップ400-1から400-20には、クロック信号線706、画像データ信号線707、ライン同期信号線708及び通信信号線709が接続されている。発光素子アレイチップ400-1には、チップセレクト信号線705が接続されている。発光素子アレイチップ400-2は、発光素子アレイチップ400-1と信号線711-1を介して接続されている。発光素子アレイチップ400-3は、発光素子アレイチップ400-2と信号線711-2を介して接続されている。発光素子アレイチップ400-4以降についても、同様である。このように、発光素子アレイチップ400-1から400-20は、カスケード接続になっている。
発光素子アレイチップ400-1から400-20は、入力されるチップセレクト信号、クロック信号、ライン同期信号、画像データ信号及び通信信号に基づいて、発光素子602を発光させる。発光素子アレイチップ400-1から400-19は、カスケード接続の後段の発光素子アレイチップ400-2から400-20に出力するチップセレクト信号を生成する。発光素子アレイチップ400-1から400-19は、生成したチップセレクト信号を発光素子アレイチップ400-2から400-20に出力する。
画像コントローラ部700は、画像データに対する処理及び印字タイミングに対する処理を行い、発光素子アレイチップ400を制御するための信号を出力する。具体的には、画像コントローラ部700は、画像データ生成部701と、チップデータ変換部702と、CPU703と、同期信号生成部704と、を備えている。
画像データ生成部701は、スキャナ部100から入力又は画像形成装置1の外部から受信して入力された画像データに対して、CPU703により指示された解像度でディザリング処理を行ってプリント出力のための画像データを生成する。画像データ生成部701は、例えば主走査方向及びプリント基板202の短手方向である副走査方向の各々において1200dpiの解像度でディザリング処理を行うと共に1bit幅で2階調を表す画像データを生成する。画像データ生成部701は、生成した画像データをチップデータ変換部702に出力する。
チップデータ変換部702は、同期信号生成部704より入力されるライン同期信号に同期して、画像データ生成部701より入力される1ライン分の画像データを、発光素子アレイチップ400-1から400-20毎に分割する。チップデータ変換部702は、分割した画像データを画像データ信号線707を介して発光素子アレイチップ400-1から400-20の各々に出力する。チップデータ変換部702は、画像データの有効範囲を表すチップセレクト信号をチップセレクト信号線705を介して発光素子アレイチップ400-1に出力する。チップデータ変換部702は、クロック信号をクロック信号線706を介して発光素子アレイチップ400-1から400-20に出力する。
CPU703は、感光ドラム102の予め定められた回転速度で感光ドラム102の表面が回転方向に所定の画素サイズ移動する周期を1ライン周期とし、同期信号生成部704に信号周期の時間間隔を指示する。
CPU703は、例えば感光ドラム102の予め定められた回転速度で感光ドラム102の表面が回転方向に1200dpiの画素サイズ(約21.16μm)移動する周期を1ライン周期とする。そして、CPU703は、例えば搬送方向に200mm/secの速度で記録する場合、1ライン周期を105.8μsec(小数点2桁以下省略)として同期信号生成部704に信号周期の時間間隔を指示する。この際に、CPU703は、感光ドラム102の速度を制御する図示しない速度制御部において設定される印字速度の設定値(固定値)を用いて搬送方向の速度を算出する。
CPU703は、画像データ生成部701に対して、画像解像度を指示する。CPU703は、発光素子アレイチップ400-1から400-20の各々との間で通信信号線709を介して通信信号を送受信する。CPU703は、ヘッド情報格納部710に格納されている後述のヘッド情報等に基づいて通信信号に設定値を設定し、設定値を設定した通信信号を通信信号線709を介して発光素子アレイチップ400-1から400-20に出力する。
同期信号生成部704は、CPU703に指示された信号周期の時間間隔に基づいて画像データの1ライン毎の区切りを表すライン同期信号を生成する。同期信号生成部704は、生成したライン同期信号をチップデータ変換部702に出力すると共にライン同期信号線708を介して発光素子アレイチップ400-1から400-20に出力する。
ヘッド情報格納部710は、発光素子アレイチップ400-1から400-20の発光量及び実装位置の情報等のヘッド情報を格納する記憶装置であり、通信信号線709を介してCPU703と接続されている。
<発光素子アレイチップの回路部の構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の発光素子アレイチップ400の回路部406の構成について、図8を参照しながら、詳細に説明する。
回路部406は、デジタル部800と、アナログ部806と、を備えている。
デジタル部800には、チップデータ変換部702よりクロック信号線706を介してクロック信号、及びCPU703より通信信号線709を介して通信信号が入力される。また、デジタル部800には、チップデータ変換部702よりチップセレクト信号線705を介してチップセレクト信号、及びチップデータ変換部702より画像データ信号線707を介して画像データ信号が入力される。更に、デジタル部800には、同期信号生成部704よりライン同期信号線708を介してライン同期信号が入力される。
デジタル部800は、入力されるクロック信号に同期して、入力される通信信号において設定された設定値、チップセレクト信号、画像データ信号、及びライン同期信号に基づいて、発光素子602を発光させるためのパルス信号を生成する。デジタル部800は、生成したパルス信号をアナログ部806に出力する。
デジタル部800は、チップデータ変換部702よりチップセレクト信号線705を介して入力されるチップセレクト信号に基づいてカスケード接続された後段の発光素子アレイチップ400用のチップセレクト信号を生成する。デジタル部800は、生成したチップセレクト信号を信号線711を介して後段の発光素子アレイチップ400に出力する。
具体的には、デジタル部800は、通信IF部801と、レジスタ部802と、チップセレクト信号生成部803と、画像データ格納部804と、パルス信号生成部805-0から805-5と、点灯制御部807と、を備えている。なお、パルス信号生成部805-0から805-5を纏めてパルス信号生成部805と記載する。
通信IF部801は、CPU703より通信信号線709を介して入力される通信信号に基づいて、レジスタ部802に対する設定値のライト及びリードを制御する。
レジスタ部802は、通信IF部801の制御により、動作に必要な設定値を格納する。この設定値には、画像データ格納部804で使用する露光タイミング情報、及びアナログ部806で設定する駆動電流の設定情報が含まれている。また、この設定値には、パルス信号生成部805で生成するパルス信号のパルス幅を設定するためのパルス幅情報及び遅延時間を設定するための遅延時間情報も含まれている。
チップセレクト信号生成部803は、チップデータ変換部702よりチップセレクト信号線705を介して入力されるチップセレクト信号を遅延させ、後段の発光素子アレイチップ400用のチップセレクト信号を生成する。チップセレクト信号生成部803は、生成したチップセレクト信号を信号線711を介して後段の発光素子アレイチップ400に出力する。
画像データ格納部804は、チップデータ変換部702よりチップセレクト信号線705を介して入力されるチップセレクト信号が有効な期間に、チップデータ変換部702より画像データ信号線707を介して入力される画像データ信号をシフトする。画像データ格納部804は、チップデータ変換部702よりチップセレクト信号線705を介して入力されるチップセレクト信号が有効ではない期間に、シフトした画像データ信号を保持する。画像データ格納部804は、同期信号生成部704よりライン同期信号線708を介して入力されるライン同期信号に同期して、保持している画像データ信号を点灯制御部807に出力する。なお、画像データ格納部804の構成の詳細については、後述する。
パルス信号生成部805-0から805-5は、発光素子列604毎に設けられている。パルス信号生成部805-0から805-5は、ここではY方向において6列の発光素子列604毎に設けられている場合を例示する。パルス信号生成部805-0から805-5は、レジスタ部802において設定されて格納されているパルス幅情報及び遅延時間情報に基づいて、発光素子列604の発光素子602の点灯(ON)タイミングを制御する際に必要なパルス幅変調信号を生成する。パルス信号生成部805-0から805-5は、生成した発光素子列604毎のパルス幅変調信号を点灯制御部807に出力する。なお、パルス信号生成部805-0から805-5の構成の詳細については後述する。
点灯制御部807は、画像データ格納部804より入力される画像データ信号の値に基づいて、パルス信号生成部805-0から805-5より入力されるパルス信号をアナログ部806に出力するか否かを発光素子602毎に制御する。
アナログ部806は、デジタル部800より入力されるパルス信号に基づいて、発光素子602を駆動するために必要な信号を生成する。
<画像データ格納部の構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の画像データ格納部804の構成について、図9を参照しながら、詳細に説明する。
画像データ格納部804は、クロックゲート回路810と、フリップフロップ回路811と、フリップフロップ回路812と、フリップフロップ回路813と、フリップフロップ回路814と、を備えている。画像データ格納部804は、フリップフロップ回路815と、フリップフロップ回路816と、フリップフロップ回路817と、を備えている。なお、フリップフロップ回路811-000から811-747を纏めてフリップフロップ回路811と記載する。また、フリップフロップ回路812から817についても同様に記載する。
ここで、画像データ格納部804の構成の説明において、チップセレクト信号をcs_x、及びライン同期信号をlsync_xとすると共に負論理信号とするが、これに限らず、正論理信号であってもよい。また、クロック信号をclk及び画像データ信号をdataとする。
クロックゲート回路810には、チップデータ変換部702よりチップセレクト信号線705を介してチップセレクト信号cs_xの反転信号と、チップデータ変換部702よりクロック信号線706を介してクロック信号clkと、が入力される。クロックゲート回路810は、チップセレクト信号cs_xの反転信号とクロック信号clkとの論理積を出力とし、チップセレクト信号cs_xが有効な場合にフリップフロップ回路811-000から811-747にクロック信号s_clkを出力する。
フリップフロップ回路811-000から811-747は、発光素子アレイチップ400の長手方向に設けられた発光素子602の数と同じ数だけ直列接続されている。直列接続されているフリップフロップ回路811の数は、ここでは748個を例示する。フリップフロップ回路811は、クロックゲート回路810より入力されるクロック信号s_clkによって動作する。
フリップフロップ回路811-000のデータ入力端子Dには、チップデータ変換部702より画像データ信号線707を介して画像データ信号dataが入力される。フリップフロップ回路811-000は、クロックゲート回路810よりクロック信号s_clkが入力されることにより動作する。フリップフロップ回路811-000は、データ入力端子Dに入力される画像データ信号dataを画像データ信号dly_data_000としてフリップフロップ回路812-000及び後段のフリップフロップ回路811-001に出力する。
フリップフロップ回路811-001のデータ入力端子Dには、フリップフロップ回路811-001より画像データ信号dly_data_000が入力される。フリップフロップ回路811-001は、クロックゲート回路810よりクロック信号s_clkが入力されることにより動作する。
フリップフロップ回路811-001は、入力される画像データ信号dly_data_000を画像データ信号dly_data_001としてフリップフロップ回路812-001及び後段のフリップフロップ回路811-002に出力する。なお、フリップフロップ回路811-002からフリップフロップ回路811-746の構成はフリップフロップ回路811-002の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。
フリップフロップ回路811-747のデータ入力端子Dには、フリップフロップ回路811-746より画像データ信号dly_data_746が入力される。フリップフロップ回路811-747は、クロックゲート回路810よりクロック信号s_clkが入力されることにより動作する。フリップフロップ回路811-747は、データ入力端子Dに入力された画像データ信号dly_data_746を画像データ信号dly_data_747としてフリップフロップ回路812-747に出力する。
フリップフロップ回路812-000は、同期信号生成部704よりライン同期信号線708を介して入力されるライン同期信号lsync_xによって動作する。フリップフロップ回路812-000のデータ入力端子Dには、フリップフロップ回路811-000より画像データ信号dly_data_000が入力される。
フリップフロップ回路812-000は、入力される画像データ信号dly_data_000を点灯制御部807及びフリップフロップ回路813-000に画像データ信号buf_data_0_000として出力する。なお、フリップフロップ回路812-001からフリップフロップ回路812-747の構成はフリップフロップ回路812-000の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。
フリップフロップ回路813-000は、同期信号生成部704よりライン同期信号線708を介して入力されるライン同期信号lsync_xによって動作する。フリップフロップ回路813-000のデータ入力端子Dには、フリップフロップ回路812-000より画像データ信号buf_data_0_000が入力される。フリップフロップ回路813-000は、画像データ信号buf_data_1_000を点灯制御部807及びフリップフロップ回路814-000に出力する。なお、フリップフロップ回路813-001からフリップフロップ回路813-747の構成はフリップフロップ回路813-000の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。
フリップフロップ回路814-000は、同期信号生成部704よりライン同期信号線708を介して入力されるライン同期信号lsync_xによって動作する。フリップフロップ回路814-000のデータ入力端子Dには、フリップフロップ回路813-000より画像データ信号buf_data_1_000が入力される。フリップフロップ回路813-000は、画像データ信号buf_data_2_000を点灯制御部807及びフリップフロップ回路815-000に出力する。なお、フリップフロップ回路814-001からフリップフロップ回路814-747の構成はフリップフロップ回路814-000の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。
フリップフロップ回路815-000は、同期信号生成部704よりライン同期信号線708を介して入力されるライン同期信号lsync_xによって動作する。フリップフロップ回路815-000のデータ入力端子Dには、フリップフロップ回路814-000より画像データ信号buf_data_2_000が入力される。フリップフロップ回路815-000は、画像データ信号buf_data_3_000を点灯制御部807及びフリップフロップ回路816-000に出力する。なお、フリップフロップ回路815-001からフリップフロップ回路815-747の構成はフリップフロップ回路815-000の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。
フリップフロップ回路816-000は、同期信号生成部704よりライン同期信号線708を介して入力されるライン同期信号lsync_xによって動作する。フリップフロップ回路816-000のデータ入力端子Dには、フリップフロップ回路815-000より画像データ信号buf_data_3_000が入力される。フリップフロップ回路816-000は、画像データ信号buf_data_4_000を点灯制御部807及びフリップフロップ回路817-000に出力する。なお、フリップフロップ回路816-001からフリップフロップ回路816-747の構成はフリップフロップ回路816-000の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。
フリップフロップ回路817-000は、同期信号生成部704よりライン同期信号線708を介して入力されるライン同期信号lsync_xによって動作する。フリップフロップ回路817-000のデータ入力端子Dには、フリップフロップ回路816-000より画像データ信号buf_data_4_000が入力される。
フリップフロップ回路817-000は、フリップフロップ回路816-000より入力される画像データ信号buf_data_4_000を画像データ信号buf_data_5_000として点灯制御部807に出力する。なお、フリップフロップ回路817-001からフリップフロップ回路817-747の構成はフリップフロップ回路817-000の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。
<パルス信号生成部の構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106のパルス信号生成部805-0から805-5の構成について、図10を参照しながら、詳細に説明する。なお、パルス信号生成部805-0から805-5の構成は全て同一構成であるので、パルス信号生成部805-0の構成について説明し、パルス信号生成部805-1から805-5の構成の説明を省略する。
パルス信号生成部805-0は、カウンタ部903と、出力決定部904と、を備えている。
カウンタ部903は、チップデータ変換部702よりクロック信号線706を介して入力されるクロック信号のクロックをカウントしてカウント値を生成し、生成したカウント値を出力決定部904に出力する。カウンタ部903は、同期信号生成部704よりライン同期信号線708を介して入力されるライン同期信号に基づいて、クロックのカウント値をライン同期信号周期c毎にリセットする。
出力決定部904は、カウンタ部903より入力されるカウント値に基づいて、レジスタ部802より入力される遅延時間情報の遅延時間a及びパルス幅情報のパルス幅bに応じたパルス幅変調信号を生成する。出力決定部904は、生成したパルス幅変調信号を点灯制御部807に出力する。
<点灯制御部の構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の点灯制御部807の構成について、図11を参照しながら、詳細に説明する。
点灯制御部807は、ANDゲート1200-0-000から1200-5-747を備えている。
ANDゲート1200-0-000から1200-0-747は、一方の入力端子にパルス信号生成部805-0よりパルス信号line_pulse_0が共通に入力される。ANDゲート1200-0-000から1200-0-747は、他方の入力端子に画像データ格納部804より画像データ信号buf_data_0_000からbuf_data_0_747が各々入力される。
ANDゲート1200-0-000から1200-0-747は、パルス信号line_pulse_0と画像データ信号buf_data_0_000からbuf_data_0_747との論理積演算を行う。ANDゲート1200-0-000から1200-0-747は、論理積の演算結果el_pulse_0_000からel_pulse_0_747をアナログ部806に出力する。
ANDゲート1200-1-000から1200-1-747は、一方の入力端子にパルス信号生成部805-1よりパルス信号line_pulse_1が共通に入力される。ANDゲート1200-1-000から1200-1-747は、他方の入力端子に画像データ格納部804より画像データ信号buf_data_1_000からbuf_data_1_747が各々入力される。
ANDゲート1200-0-000から1200-0-747は、パルス信号line_pulse_1と画像データ信号buf_data_1_000からbuf_data_1_747との論理積演算を行う。ANDゲート1200-0-000から1200-0-747は、論理積の演算結果el_pulse_1_000からel_pulse_1_747をアナログ部806に出力する。
ANDゲート1200-2-000から1200-2-747は、一方の入力端子にパルス信号生成部805-2よりパルス信号line_pulse_2が共通に入力される。ANDゲート1200-2-000から1200-2-747は、他方の入力端子に画像データ格納部804より画像データ信号buf_data_2_000からbuf_data_2_747が各々入力される。
ANDゲート1200-2-000から1200-2-747は、パルス信号line_pulse_2と画像データ信号buf_data_2_000からbuf_data_2_747との論理積演算を行う。ANDゲート1200-2-000から1200-2-747は論理積の演算結果el_pulse_2_000からel_pulse_2_747をアナログ部806に出力する。
ANDゲート1200-3-000から1200-3-747は、一方の入力端子にパルス信号生成部805-3よりパルス信号line_pulse_3が共通に入力される。ANDゲート1200-3-000から1200-3-747は、他方の入力端子に画像データ格納部804より画像データ信号buf_data_3_000からbuf_data_3_747が各々入力される。
ANDゲート1200-3-000から1200-3-747は、パルス信号line_pulse_3と画像データ信号buf_data_3_000からbuf_data_3_747との論理積演算を行う。ANDゲート1200-3-000から1200-3-747は、論理積の演算結果el_pulse_3_000からel_pulse_3_747をアナログ部806に出力する。
ANDゲート1200-4-000から1200-4-747は、一方の入力端子にパルス信号生成部805-4よりパルス信号line_pulse_4が共通に入力される。ANDゲート1200-4-000から1200-4-747は、他方の入力端子に画像データ格納部804より画像データ信号buf_data_4_000からbuf_data_4_747が各々入力される。
ANDゲート1200-4-000から1200-4-747は、パルス信号line_pulse_4と画像データ信号buf_data_4_000からbuf_data_4_747との論理積演算を行う。ANDゲート1200-4-000から1200-4-747は、論理積の演算結果el_pulse_4_000からel_pulse_4_747をアナログ部806に出力する。
ANDゲート1200-5-000から1200-5-747は、一方の入力端子にパルス信号生成部805-5よりパルス信号line_pulse_5が共通に入力される。ANDゲート1200-5-000から1200-5-747は、他方の入力端子に画像データ格納部804より画像データ信号buf_data_5_000からbuf_data_5_747が各々入力される。
ANDゲート1200-5-000から1200-5-747は、パルス信号line_pulse_5と画像データ信号buf_data_5_000からbuf_data_5_747との論理積演算を行う。ANDゲート1200-5-000から1200-5-747は論理積の演算結果el_pulse_5_000からel_pulse_5_747をアナログ部806に出力する。
<アナログ部の構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106のアナログ部806の構成について、図11を参照しながら、詳細に説明する。なお、図11において、説明を簡略化するために2つの発光素子を駆動する2つの駆動部1001-1、1001-2を図示しているが、実際には発光素子群201の全ての発光素子に対応した数の駆動部が設けられている。
アナログ部806は、駆動部1001-1と、駆動部1001-2と、デジタルアナログ変換器(以下、「DAC」と記載する)1002と、駆動部選択部1007と、を備えている。
駆動部1001-1及び駆動部1001-2には、点灯制御部807よりパルス信号が入力される。駆動部1001-1及び駆動部1001-2は、駆動部選択部1007によって選択されたタイミング(駆動部セレクト信号がHiになるタイミング)で、DAC1002より供給されるアナログ電圧を設定する。駆動部1001-1は、発光素子602-11の駆動電流及び発光時間を制御する。駆動部1001-2は、発光素子602-21の駆動電流及び発光時間を制御する。なお、駆動部1001-1及び駆動部1001-2の構成の詳細については後述する。
DAC1002は、前述のCPU703によってレジスタ部802を介して順次選択された駆動部1001-1又は駆動部1001-2に対応した駆動電流を決定する電圧を、駆動部1001-1及び駆動部1001-2に供給する。DAC1002は、1つで全ての駆動部1001-1及び駆動部1001-2の電圧を設定する。
駆動部選択部1007は、レジスタ部802に設定されたデータをレジスタ部802より取得して、取得したデータに基づいて駆動部1001-1又は駆動部1001-2を選択する駆動部セレクト信号を駆動部1001-1及び駆動部1001-2に出力する。駆動部セレクト信号は、選択された駆動部1001-1又は駆動部1001-2に供給される信号のみがHiとなるように生成される。
駆動部選択部1007は、例えば、駆動部1001-1が選択される場合に、駆動部1001-1に供給する駆動部セレクト信号のみをHiとし、駆動部1001-2に供給する駆動部セレクト信号をLowとする。
<駆動部の構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の駆動部1001-1及び駆動部1001-2の構成について、図13を参照しながら、詳細に説明する。なお、駆動部1001-1及び駆動部1001-2の構成は同一構成であるので、駆動部1001-1の構成について説明し、駆動部1001-2の構成の説明を省略する。
駆動部1001-1は、MOSFET1102と、MOSFET1103と、MOSFET1104と、インバータ1105と、コンデンサ1106と、MOSFET1107と、を備えている。
MOSFET1102は、MOSFET1104よりゲートに供給される電圧の電圧値に応じて発光素子602-11に駆動電流を供給する。MOSFET1102は、MOSFET1104よりゲートに供給される電圧がLowレベルの場合には駆動電流がオフ(消灯)するように電流を制御する。
MOSFET1103は、発光素子602-11の上部電極508と下部電極504-11から504-1nとの間の入力容量が大きく、発光素子602-11のオフ時の応答速度が遅い場合に、発光素子602-11のオフの速度を速めることが可能である。MOSFET1103は、点灯制御部807より出力されるパルス信号がLowの場合において、インバータ1105よりゲートにHiのパルス信号が供給され、発光素子602-11の入力容量に充電された電荷を強制的に放電する。
MOSFET1104は、点灯制御部807よりゲートに入力されるパルス信号がHiの場合にコンデンサ1106に充電された電圧をMOSFET1102に供給する。
インバータ1105は、点灯制御部807より入力されるパルス信号を論理反転させてMOSFET1103のゲートに供給する。
コンデンサ1106は、DAC1002よりMOSFET1107を介して供給される電圧を充電する。
MOSFET1107は、駆動部選択部1007がゲートに接続されている。MOSFET1107は、駆動部選択部1007よりゲートに入力される駆動部セレクト信号がHiの場合にオンして、DAC1002より供給される電圧をコンデンサ1106に充電する。MOSFET1107は、画像形成前のタイミングにおいて、駆動部選択部1007よりゲートにHiの駆動部セレクト信号が入力することによりコンデンサ1106に電圧を充電する。MOSFET1107は、画像形成期間中のタイミングにおいて、駆動部選択部1007よりゲートにLowの駆動部セレクト信号が入力することによりオフ状態になって電圧レベルを保持し続ける。
<画像データ格納部の動作>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の画像データ格納部804の動作について、図14及び図15を参照しながら、詳細に説明する。
図14において、時刻T0は、クロックゲート回路810がチップセレクト信号cs_x=0をクロック信号clkの立上りでとらえた時刻である。時刻T1は、クロックゲート回路810がチップセレクト信号cs_x=1をクロック信号clkの立上りでとらえた時刻である。チップセレクト信号cs_xは0の場合に有効である。
図15は、フリップフロップ回路812-000から817-000の出力を示している。なお、フリップフロップ回路812-001から817-747の出力についてはフリップフロップ回路812-000から817-000の出力と同一であるので、その図示及び説明を省略する。
時刻T0から時刻T1までの間において、クロック信号clkは、発光素子602の感光ドラム102の長手方向に沿って配列されている数と同じ数の748だけ画像データ格納部804に入力される。クロックゲート回路810は、チップセレクト信号cs_xが0で有効であるため、入力されるクロック信号clkの立上りのタイミングでフリップフロップ回路811-000から811-747にクロック信号s_clkを出力する。そして、フリップフロップ回路811-000から811-747は、クロックゲート回路810よりクロック信号clkが入力されるタイミングで、画像データ信号dly_data_000、・・・を順にシフトしていくシフト動作を行う。
時刻T1から時刻T2までの間において、クロックゲート回路810は、チップセレクト信号cs_xが1で有効ではないため、フリップフロップ回路811-000から811-747にクロック信号s_clkを出力しない。従って、フリップフロップ回路811-000から811-747は、上記のシフト動作を行わず、時刻T1の状態を保持する。これにより、1ライン分の画像データは、フリップフロップ回路811-000から811-747において画像データ信号dly_data_000、・・・、dly_data_747に保持される。
時刻T2において、ライン同期信号lsync_x=0をクロック信号clkの立上りでとらえる。これにより、画像データ信号dly_data_000、・・・に保持されている1ライン分の画像データは、フリップフロップ回路811-000から811-747より一斉にフリップフロップ回路812-000から812-747に出力される。そして、画像データ信号dly_data_000、・・・に保持されている1ライン分の画像データは、フリップフロップ回路812-000から812-747より画像データ信号buf_data_0_000、・・・として点灯制御部807に出力される。
フリップフロップ回路812-000から817-000は、ライン同期信号lsync_x=0が入力される毎に、出力する画像データ信号dly_data_000をbuf_data_0_000、buf_data_1_000、・・・の順にシフトする。これより、図15に示すように、時刻T0の画像データ信号dly_data_000の値B000は、時刻T1で画像データ信号buf_data_0_000として点灯制御部807に出力される。
同様に、時刻T1の画像データ信号buf_data_0_000の値B000は、時刻T2で画像データ信号buf_data_1_000、時刻T3で画像データ信号buf_data_2_000、・・・として点灯制御部807に出力される。点灯制御部807は、画像データ信号buf_data_0_000、buf_data_1_000、・・・の値B000が入力される毎に、感光ドラム102の回転方向の上流側の発光素子602より順に点灯させる制御を行うことにより多重露光を実現する。
<パルス信号生成部の動作>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106のパルス信号生成部805-0から805-5の動作について、図16及び図17を参照しながら、詳細に説明する。
図17において、図17(a)は、パルス信号生成部805-0から805-5に対する遅延時間a及びパルス幅bの設定値の一例及びパルス信号生成部805-0から805-5の光学効率を示している。図17(b)は、パルス信号生成部805-0から805-5より出力されるパルス幅変調信号のパルス波形を示している。
カウンタ部903は、チップデータ変換部702よりクロック信号線706を介して入力されるクロックをカウントし、ライン同期信号周期c毎の図16のタイミングC1及びタイミングC2において、カウントしたカウント値をリセットして0にする。
出力決定部904は、カウンタ部903でカウントしたカウント値、レジスタ部802より入力される遅延時間情報の遅延時間a及びパルス幅情報のパルス幅bに応じたパルス信号を生成する。具体的には、出力決定部904は、カウント値がaになるタイミングAでパルスをHiレベルとし、タイミングAよりパルス幅bの時間が経過したカウント値がa+bになるタイミングBでパルスをLowレベルとすることによりパルス信号を生成する。遅延時間情報及びパルス幅情報は、レジスタ部802を書き換えることによりクロック周期単位で変更可能である。
パルス幅bは、発光素子列604-1から604-6の発光時間にあたるものであり、概ね発光素子列604の光量に比例する。そのため、感光ドラム102上の必要な積算光量となるようにパルス幅bを調整する。発光開始タイミングを決定する遅延時間a及びパルス幅bは、パルス信号生成部805-0から805-5毎に設定可能である。
<多重露光>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106による多重露光について、図17及び図18を参照しながら、詳細に説明する。なお、図17及び図18を用いた説明において、光スポットsm1を形成する発光素子602を発光素子602-sm1と記載し、光スポットsm2を形成する発光素子602を発光素子602-sm2と記載する。
図18において、図18(a)は、レンズアレイ203と発光素子アレイチップ400との位置関係を示す模式図である。図18(b)は、Y方向に配列された2つの発光素子602を同時に点灯させた場合の感光ドラム102上に形成される光スポットsm1及びsm2を示している。図18(c)は、感光ドラム102の回転方向及び回転速度に応じて、2つの発光素子602-sm1及び発光素子602-sm2の点灯タイミングを時間シフトした場合の感光ドラム102上に形成される光スポットsm1及びsm2を示している。
Y方向に配列された2つの発光素子602が同時に点灯した場合には、図18(b)に示すように、感光ドラム102上においてY方向にW2+d2の間隔を有してずれて光スポットsm1及び光スポットsm2が形成される。
これに対して、感光ドラム102の回転方向及び回転速度に応じて、発光素子602-sm2の点灯タイミングに対して、発光素子602-sm1の点灯タイミングを遅延させた場合には、図18(c)に示すようになる。即ち、この場合には、感光ドラム102上において同一箇所に光スポットsm1及び光スポットsm2が形成される。この場合には、感光ドラム102上の同一個所が露光される。このようなY方向に配列した発光素子列604によって感光ドラム102のY方向において同一箇所を露光することを多重露光と呼称する。
具体的には、発光素子602-sm1は、感光ドラム102の回転方向及び回転速度Vdr(mm/s)に応じて、発光素子602-sm2の点灯タイミングに対して点灯タイミングを(1)式に従って時間Tdelayだけ遅延させる。
Tdelay=((W2+d2)/1000)/Vdr (1)
ただし、(1)式において、W2の単位をμmとし、d2の単位をμmとする。
これにより、感光ドラム102上でのY方向における露光位置は一致する。
また、各画素に対応する各発光素子602の発光時間の最大値Tw(s)は、Y方向の1ラインの間隔に相当する時間に等しくなるように発光信号が生成され、解像度を例えば1200dpiとした場合に、(2)式によって表される。
Tw=(25.4/1200)/Vdr (2)
ただし、Vdrは、感光ドラム102の回転速度
このように、多重露光することにより、複数の発光素子列604により感光ドラム102のY方向の同一箇所を露光することができる。また、感光ドラム102が露光ヘッド106より受光する光量は、Y方向に配列される発光素子602の数に比例して大きくすることができる。
続いて、多重露光において、各発光素子列604の点灯及び消灯に伴って生じるスイッチングノイズの低減を図るための動作について、詳細に説明する。なお、本実施の形態において、以下の説明は、Y方向において下流側の発光素子アレイチップ400(図3(b)の場合には発光素子アレイチップ400-2、4、・・・、18、20)についての説明である。
ここで、パルス信号生成部805-0に対して設定される遅延時間a及びパルス幅bをそれぞれ遅延時間a-0及びパルス幅b-0と表す。パルス信号生成部805-1に対して設定される遅延時間a及びパルス幅bをそれぞれ遅延時間a-1及びパルス幅b-1と表す。パルス信号生成部805-2に対して設定される遅延時間a及びパルス幅bをそれぞれ遅延時間a-2及びパルス幅b-2と表す。
また、パルス信号生成部805-3に対して設定される遅延時間a及びパルス幅bをそれぞれ遅延時間a-3及びパルス幅b-3と表す。パルス信号生成部805-4に対して設定される遅延時間a及びパルス幅bをそれぞれ遅延時間a-4及びパルス幅b-4と表す。パルス信号生成部805-5に対して設定される遅延時間a及びパルス幅bをそれぞれ遅延時間a-5及びパルス幅b-5と表す。なお。パルス幅b以降のOFF時間を後端遅延時間a’と表す。
露光ヘッド106は、発光素子列604毎にパルス幅bを変えて設定すると共に、各発光素子列604の点灯タイミング及び消灯タイミングを変える。
具体的には、各発光素子列604に対応するパルス信号生成部805-0から805-5に設定される遅延時間a及びパルス幅bを以下の条件1から条件3の3条件に従って図17(a)に示すように設定する。
条件1:遅延時間aは各発光素子602で全て異なる設定(遅延時間a-0からa-5の全てが異なる設定値)
条件2:パルス幅bは各発光素子602で全て異なる設定(パルス幅b-0からb-5の全てが異なる設定値)
条件3:パルス幅bは発光素子列604の各々の光量を一致させる設定
条件1は、発光させる発光素子602の点灯タイミングをずらすための条件である。条件1を満たすことにより、異なる発光素子列604の発光素子602が同時に発光することがなくなる。条件2は、各発光素子列604の発光終了タイミングをずらすための条件である。条件2を満たすことにより、異なる発光素子列604の発光素子602が同時に消灯することがなくなる。このように、各発光素子列604の点灯タイミング及び消灯タイミングは、図17(b)に示すように、条件1及び条件2を満たすことにより異なっている。これにより、各発光素子列604の点灯及び消灯に伴って生じるスイッチングノイズの低減を図ることができる。
ここで、発光素子群201は、図18(a)に示すように、発光素子アレイチップ400の発光基板402がY方向において間隔Aを有して千鳥状に配置されている。また、発光素子アレイチップ400は、発光基板402のY方向における端部から距離Hを有して発光基板402に配置されている。更に、レンズアレイ203は、発光素子群201に対して、図18(a)に示す位置において上下に配置されている。なお、図18(a)では、Y方向において6列の発光素子列604-1から604-6を配列する場合を一例として示している。
Y方向における上下のレンズアレイ203の中心間の距離をSとする。Y方向において上下の発光基板402の中心線から最も近い発光素子列604-6における中心線からの距離H+A/2がS/2と同等又はS/2より大きい場合に、レンズアレイ203の中心近くに配置された発光素子列602-6は、光学効率が最も高い。一方、レンズアレイ203の中心から遠い発光素子列604ほど、光学効率が悪くなる。
上記より、光学効率は、レンズアレイ203の中心に対するY方向における距離に応じた値である。具体的には、光学効率は、最も光学効率の高い発光素子列604-6に対応するパルス信号生成部805-5のパルス幅bを、発光素子列604-1から604-6に対応するパルス信号生成部805-0から805-5のパルス幅bによって除算して求める。
図17(a)では、光学効率が最も高い発光素子列604-6に接続されているパルス信号生成部805-5の光学効率を100%に設定する。また、図17(a)では、光学効率が最も低い発光素子列604-1に接続されているパルス信号生成部805-0の光学効率を73.7%に設定する。なお、図18(a)の下側の発光基板402に配置されている発光素子アレイチップ400のパルス信号生成部805-0から805-5に設定される光学効率は、説明を省略するが上記と逆になる。
光学効率の高い発光素子列602-6は、感光ドラム102に効率よく光を照射できる。一方、光学効率の悪い発光素子列604より感光ドラム102に届く光量は、光学効率が高い発光素子列604に比べて少なくなる。
これより、条件3において、各発光素子列604の光学効率に応じたパルス幅とすることにより、各発光素子列604の光量を一致させることができ、各発光素子列604により同一の光量で感光ドラム102上の同一個所を多重露光することができる。具体的には、パルス幅b×光学効率=1となるようにパルス幅bを選択することにより、各発光素子列604の光量を一定にすることができる。
上記の条件3において、レンズアレイ203の中心に対する各発光素子列604のY方向における位置は異なるため、各発光素子列604の光学効率は必ず異なり、これに伴って各発光素子列604のパルス幅bも異なる。従って、条件3を満たす場合には、各発光素子列604の点灯タイミング及び消灯タイミングは異なる。
本実施の形態では、Y方向に複数配列された発光素子列604の各々は、感光ドラム102の同一箇所を多重露光すると共に異なる発光時間において発光することにより点灯タイミング及び消灯タイミングが異なる。これにより、瞬間的に大きな電流が流れることを抑制することにより、電源電圧のドロップ及びノイズの発生を軽減することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の構成は図1と同一構成であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態に係る露光ヘッドの構成は図2から図6と同一構成であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態に係る画像形成装置の制御ブロックの構成は図7から図13と同一構成であるので、その説明を省略する。更に、本実施の形態における画像データ格納部の動作及びパルス信号生成部の動作は上記の実施の形態1における画像データ格納部804の動作及びパルス信号生成部805-0から805-5の動作と同一動作であるので、その説明を省略する。
<多重露光>
本発明の実施の形態2に係る露光ヘッドによる多重露光について、図19及び図20を参照しながら、詳細に説明する。
図20において、白抜きで示す発光素子602は発光する素子を示し、ハッチングで示す発光素子602は非発光の素子を示している。なお、図19及び図20は、Y方向において6列の発光素子列604-1から604-6を配列する場合を一例として示している。また、図19及び図20において、右方向はX方向であり、上方向はY方向である。
各発光素子列604に対応するパルス信号生成部805-0から805-5に設定される遅延時間a及びパルス幅bを上記の実施の形態1の条件1から条件3の3条件に従って図17(a)に示すように設定する。これに加えて、本実施の形態では、条件4を満たすように設定する。
条件4:6列の発光素子列604-1から604-6のうちの4列の発光素子列604を選択する。
条件4は、6つのパルス信号生成部805-0から805-5のうち選択された4列の発光素子列604を発光させる4つのパルス信号生成部805を選択するための条件である。
具体的には、図19に示すように、X方向に配列された複数の発光素子602から構成される発光素子列604-1から604-6がY方向に6列配列されている場合に、発光素子列604をX方向に4列毎に複数の領域としてのエリア1からnに分割する。そして、発光素子602の発光パターンをエリア1からn毎に変える。
例えば、図20に示すように、パターン1では、発光素子列604-1から発光素子列604-4を選択すると共に、パルス信号生成部805-0から805-3を選択して、発光素子列604-1から発光素子列604-4の発光素子602を発光させる。また、パターン1では、発光素子列604-5及び発光素子列604-6の発光素子602が非発光となる。パターン2では、発光素子列604-2から発光素子列604-5を選択すると共に、パルス信号生成部805-1から805-4を選択して、発光素子列604-2から発光素子列604-5の発光素子602を発光させる。また、パターン2では、発光素子列604-1及び発光素子列604-6の発光素子602が非発光となる。
そして、図20に示す15種類の発光パターンをエリア1からnごとにランダムに選択することにより、6列の発光素子列604のうちの4列の発光素子列604を均一に発光させることができる。
ここで、発光させないパルス信号生成部805については、図17(a)の遅延時間aを400に設定し、パルス幅bを0に設定する。
このように、エリア1からn毎(領域毎)に発光素子列604の選択パターンを異ならせて発光パターンを変える。また、6列の発光素子列604のうちの発光させる発光素子列604を4列選択する。これにより、それぞれの発光素子602の通電時間を減らして製品の寿命の向上及び発光素子602の冗長性を持たせて発光素子602の故障率を下げることができる。
また、条件1から条件4を満たすことにより、選択された4列の発光素子列604の点灯タイミング及び消灯タイミングをずらすことができ、スイッチングノイズの削減を達成できる。
なお、本実施の形態において、6列の発光素子列604のうちの4列の発光素子列604を選択したが、これに限らず、6列の発光素子列604のうちの4列以外の任意の列数の発光素子列604を選択することができる。
また、本実施の形態において、発光素子列604をY方向に6列配列したが、これに限らず、発光素子列604をY方向に任意の列数だけ配列することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
具体的には、上記の実施の形態1及び実施の形態2において、光学効率を用いて各発光素子列604の光量を一定にしたが、これに限らず、光学効率を用いずに各発光素子列604の光量を一定にしてもよい。
また、上記の実施の形態1及び実施の形態2において、各発光素子列604の光量が一定になるようにパルス幅bを設定したが、これに限らず、多重露光した際の総光量が所定量となるようにパルス幅bを設定してもよい。
1 画像形成装置
102 感光ドラム
103 作像部
104 定着部
105 搬送部
106 露光ヘッド
107 帯電器
108 現像器
110 レジローラ
111 転写ベルト
112 排紙ローラ
113 光学センサ
201 発光素子群
202 プリント基板
203 レンズアレイ
204 ハウジング
305 コネクタ
400 発光素子アレイチップ
402 発光基板
404 発光部
406 回路部
408 ワイヤボンディング用パッド
504 下部電極
506 発光層
508 上部電極
602 発光素子
604 発光素子列
700 画像コントローラ部
701 画像データ生成部
702 チップデータ変換部
704 同期信号生成部
710 ヘッド情報格納部
800 デジタル部
802 レジスタ部
803 チップセレクト信号生成部
804 画像データ格納部
805 パルス信号生成部
806 アナログ部
807 点灯制御部
903 カウンタ部
904 出力決定部
1001-1、1001-2 駆動部
1002 DAC
1007 駆動部選択部

Claims (7)

  1. 感光ドラムを露光する露光ヘッドであって、
    基板と、
    前記基板の表面に設けられると共に、複数の発光素子が第1の方向に配列された発光素子列を備え、前記発光素子列が前記第1の方向に直交する第2の方向に複数配列された複数の発光素子アレイチップと、
    前記複数の発光素子からの光を前記感光ドラム上に集光するレンズアレイと、
    を有し、
    前記第2の方向に複数配列された前記発光素子列の各々は、
    前記感光ドラムの同一箇所を多重露光すると共に異なる発光時間において発光することにより点灯タイミング及び消灯タイミングが異なる、
    ことを特徴とする露光ヘッド。
  2. 前記発光素子列は、
    前記レンズアレイの中心に対する前記第2の方向における距離に応じた光学効率に基づいて設定された前記発光時間において発光する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光ヘッド。
  3. 前記第2の方向に複数配列された前記発光素子列の列数よりも少ない列数の前記発光素子列によって前記同一箇所を多重露光する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の露光ヘッド。
  4. 前記第2の方向に複数配列された前記発光素子列は、
    前記第1の方向において複数の領域に分割され、前記領域毎に前記少ない列数の選択パターンが異なる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の露光ヘッド。
  5. 前記第2の方向に複数配列された前記発光素子列の各々は、
    同一の光量によって前記同一箇所を多重露光する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の露光ヘッド。
  6. 前記複数の発光素子アレイチップは、
    前記第1の方向に沿って千鳥状に配置される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の露光ヘッド。
  7. 前記感光ドラムを帯電させる帯電器と、
    前記帯電器により帯電された前記感光ドラムを露光して前記感光ドラムに静電潜像を形成する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の露光ヘッドと、
    前記静電潜像を現像して前記感光ドラムに現像剤像を形成する現像器と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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