JP5636892B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱と圧力により記録媒体にトナーを定着させる定着装置及び該定着装置を備える電子写真方式、静電記録方式等を利用したFAX、プリンタ、複写機またはそれらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置として、電子写真方式を利用した画像形成装置が種々考案されており公知技術となっている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録媒体(被定着材、用紙、記録紙ともいう)に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録媒体上のトナー画像を定着する過程により成立している。
この定着装置では、対向するローラもしくはベルトもしくはそれらの組み合わせにより構成された定着部材及び加圧部材が当接してニップ部を形成するように配置されており、該ニップ部に記録媒体を挟みこみ、熱および圧力を加え前記トナー像を記録媒体上に定着することを行っている。
前記定着装置の一例を挙げると、複数のローラ部材に張架された定着ベルトを定着部材として用いる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような定着ベルトを用いた装置は、定着部材としての定着ベルト(無端状ベルト)、定着ベルトを張架・支持する複数のローラ部材、複数のローラ部材のうち1つのローラ部材に内設されたヒータ、加圧ローラ(加圧部材)、等で構成されている。ヒータは、ローラ部材を介して定着ベルトを加熱する。そして、定着ベルトと加圧ローラとの間に形成されたニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像は、ニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着される(ベルト定着方式)。
また、このような定着装置において、定着部材、加圧部材のいずれかを駆動により回転する部材(駆動部材)とし、他方を該駆動部材に連れ回りする従動部材としているが、通常、加圧部材を駆動部材とし、定着部材を従動部材としている。
ここで、定着部材、加圧部材の両方の表面にはトナーや紙粉等の付着を防ぐために、フッ素樹脂などの高離型材が付与されており、その表面摩擦係数も低くなっているために従動部材を連れ回りさせるための駆動力が弱かった。特に、通紙時にはニップ部に記録媒体が挿入されて、ニップ部において大部分が定着部材と加圧部材が接触しなくなり、両者間の摩擦力が減少するため、従動部材(例えば定着部材)が駆動部材(例えば加圧部材)に対して遅れて回転してしまうスリップ現象が発生し、画像品質を劣化させてしまう問題があった。
この問題に対しては、加圧部材の軸方向において端部表層を中央部よりも高摩擦係数の材料からなるものとしたり、あるいは軸方向端部が中央部よりも定着部材に対して高荷重で押圧したりすることで、該定着部材を加圧部材に対して確実に連れ回りさせる構成の定着装置が提案されている。
例えば、特許文献2では、加圧部材である加圧ベルトの非通紙部と定着部材である加熱ローラの非通紙部に高摩擦体をもうけ、さらにこの加圧ベルトの内部から別部材で加熱ローラに押し付けることで充分なグリップを得て駆動させる構成が開示されている。しかしながら、この方法では加圧部材を定着部材に押し付ける部材が別に必要であり、部品点数の増加につながることから、コストの面で不利である。また部品が増えることで熱容量が増えることになり、熱効率も下がってしまう。
また特許文献3では、定着部材である加熱ローラの端部グリップ部を中央通紙部よりも大きい外径に設定し、記録媒体が通過する際に加圧部材の端部と加熱ローラの端部同士が離れることを防止し、確実に端部のグリップで動力を伝達できる構成が開示されている。この場合、定着部材の回転数(あるいは速度)は端部で決まるが、記録媒体の速度は通紙部となる中央部で決まる。そのため、通紙部と端部で加熱ローラの外径差が大きくなると、加熱ローラの速度と記録媒体の搬送速度に差が生じ、結果として画像品質が劣化する問題が発生してしまう。
ところで、近年の省電力化、省エネルギー化の流れに対応して、定着装置でも熱源からの熱エネルギーを記録媒体とトナーへ効率良く伝達し、逆に記録媒体、トナー以外へは無駄な熱エネルギーを流出させない施策が行われている。
ここで、定着装置において、加圧部材は定着部材と圧接してニップを形成し、定着部材からの熱を記録媒体、トナーに与える構成となっているが、連続通紙中の記録媒体間は定着部材は直接接触する加圧部材へ熱エネルギーを流出させることになる。そのため、加圧部材を発泡体にすることにより、加圧部材の熱伝導率を下げたり、熱容量を下げたりすることにより断熱効果を高め、熱エネルギーの流出の防止を図っている。
しかしながら、このように加圧部材表面を発泡体で構成した場合、発泡体自体の剛性が低いことや定着部材との接触面積が低下することにより、従動部材を連れ回りさせるための駆動力も低下してしまう問題があった。また、この問題を解決するために、加圧部材の軸方向において通紙部を発泡体からなるものとし、グリップ部を非発泡体からなるものとした複合化による形成方法も考えられるが製造工程が煩雑であり、高コスト化を招いた。
本発明は、以上の従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、省エネルギー化による断熱効率を高めるとともに、従動部材のスリップ現象を抑制し、良好な画像品質を得ることのできる定着装置及び該定着装置を用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。なお、カッコ内に本発明を実施するための形態において対応する部位及び符号等を示す。
〔1〕 回転する定着部材(定着ベルト21)と、前記定着部材を押圧して通過する記録媒体(記録媒体P)上の未定着トナー(トナー像T)を該記録媒体に定着させるニップ部を形成する加圧部材(加圧ローラ31)と、前記定着部材を加熱する加熱手段(ヒータ25、誘導加熱部60)と、を備え、前記加圧部材は、前記ニップ部において、前記記録媒体が通過する領域となる通紙部と、前記定着部材と圧接して当該加圧部材の回転駆動に伴い前記定着部材を回転させるグリップ部とが軸方向に並設されてなるローラ部材であって、前記グリップ部が該加圧部材のローラ本体(ローラ本体31a)に着脱可能なグリップ部材(グリップ部材50)で構成され
前記グリップ部材は、円筒形状の部材であって、前記加圧部材のローラ本体に、ローラ部材として一体となるように固定され、
前記グリップ部材の円筒内周部(ベース部材51)と前記ローラ本体のローラ軸(ローラ軸35)に、前記加圧部材の回転駆動の回転方向に前記ローラ軸が回転するとネジ締め付け方向となるように、それぞれ雌ネジ部(雌ネジ部51n)、雄ネジ部(雄ネジ部35n)が設けられ、両者が螺合して前記グリップ部材が前記加圧部材のローラ本体に固定されていることを特徴とする定着装置(定着装置20、図2〜図12)。
回転する定着部材(定着ベルト21)と、前記定着部材を押圧して通過する記録媒体(記録媒体P)上の未定着トナー(トナー像T)を該記録媒体に定着させるニップ部を形成する加圧部材(加圧ローラ31)と、前記定着部材を加熱する加熱手段(ヒータ25、誘導加熱部60)と、を備え、前記加圧部材は、前記ニップ部において、前記記録媒体が通過する領域となる通紙部と、前記定着部材と圧接して当該加圧部材の回転駆動に伴い前記定着部材を回転させるグリップ部とが軸方向に並設されてなるローラ部材であって、前記グリップ部が該加圧部材のローラ本体(ローラ本体31a)に着脱可能なグリップ部材(グリップ部材50)で構成され、
前記グリップ部材は、円筒形状の部材であって、前記加圧部材のローラ本体に、ローラ部材として一体となるように固定され、
前記グリップ部材は、前記ローラ本体のローラ軸にワンウェイクラッチ(ワンウェイクラッチ57)を介して固定されていることを特徴とする定着装置(定着装置20、図2〜図12)。
〕 前記ニップ部を形成した状態のまま、前記加圧部材を前記回転駆動とは逆方向に回転させて該加圧部材の通紙部と前記定着部材とを摺動させることにより、両者の表面をクリーニングするクリーニングモードを有することを特徴とする前記〔〕または〔〕に記載の定着装置。
〕 前記加圧部材の軸方向において、前記通紙部を構成するローラ部分と前記グリップ部材とを離間させ、前記グリップ部に向かう異物を収容する空間(隙間58、空孔部59)を設けることを特徴とする前記〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の定着装置(図9)。
〕 前記加圧部材における前記通紙部のローラ外周面と前記グリップ部のローラ外周面が軸方向において略平坦となっていることを特徴とする前記〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の定着装置。
〕 前記〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の定着装置(定着装置20)を備えることを特徴とする画像形成装置(画像形成装置1、図1)。
本発明の定着装置によれば、加圧部材は、ニップ部において、記録媒体が通過する領域となる通紙部と、定着部材と圧接して当該加圧部材の回転駆動に伴い前記定着部材を回転させるグリップ部とが軸方向に並設されてなるローラ部材であって、前記グリップ部が該加圧部材のローラ本体に着脱可能なグリップ部材で構成されているので、加圧部材の通紙部のみ発泡体等の断熱効果を有する弾性層を有するものとし、非通紙部に定着部材のスリップを防止するグリップ部を設けることができ、通紙時に加圧部材への熱の流出を低減し省電力化が図れるとともに、グリップ力を損なうことなく定着部材を安定して回転させることができる。さらに、製造時においてはグリップ部材とローラ本体を別々に製造できるので、例えば発泡体からなる弾性層を有するローラ本体とソリッド状態の弾性層を有するグリップ部材の組み合わせのような、一体製造では実現困難な複合体構成の加圧部材を容易に構成することが可能となる。また、加圧部材のグリップ部の劣化に対してグリップ部材のみ取り外して交換できるのでサービスコストの低減及び省資源化が可能となる。
本発明の画像形成装置によれば、本発明の定着装置を備えているので、長期に安定して良好な画像品質の画像形成を行うことができる。
本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 本発明に係る定着装置の基本構成(1)を示す断面図である。 図2の定着装置をニップ部出口側から見た正面図である。 本発明の定着装置に用いられる加圧ローラの構成例(1)を示す断面図である。 図4の加圧ローラの構成を示す斜視図である。 図4の加圧ローラの構成を示す側面図である。 図4の加圧ローラの変形例(1)を示す断面図である。 図4の加圧ローラの変形例(2)を示す断面図である。 本発明の定着装置に用いられる加圧ローラの構成例(2)を示す断面図である。 本発明の定着装置に用いられる加圧ローラの構成例(3)を示す断面図である。 本発明に係る定着装置の基本構成(2)を示す断面図である。 本発明に係る定着装置の基本構成(3)を示す断面図である。
以下に、本発明に係る定着装置及び画像形成装置の構成について説明する。
図1にて、本発明に係る画像形成装置全体の構成例について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、除電部(不図示である。)等が配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、不図示の駆動モータによって図1中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。詳しくは、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト21及び加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
つぎに、本発明に係る定着装置について説明する。
図2は、本発明に係る定着装置の基本構成を示す断面図である。図2ではニップ部において記録媒体Pが通過する通紙部の断面構成を示している。また、図3は、該定着装置20をニップ部出口側から見た正面図である。
まず図2に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21、加熱部材22、補強部材23、断熱部材27、熱源としてのヒータ25、加圧部材としての加圧ローラ31、温度センサ40、等で構成される。
ここで、定着部材としての定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであって、図2中の矢印方向(反時計方向)に回転(走行)する。定着ベルト21は、基材上に弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。
定着ベルト21の基材は、層厚が30〜50μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。
また、定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。弾性層を設けることで、ニップ部における定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わりユズ肌画像の発生が抑止される。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。離型層を設けることで、トナー(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保される。
また、定着ベルト21の直径は15〜120mmになるように設定されている。本実施形態では、定着ベルト21の直径は例えば30mmに設定されている。
定着ベルト21の内部(内周面側)には、ヒータ25(熱源)、加熱部材22、補強部材23断熱部材27、等が固設されている。これにより、補強部材23によって補強された加熱部材22に押圧されて、加圧ローラ31との間にニップ部を形成する。
ここで、補強部材23と加熱部材22との間には、断熱部材27が設けられており、これにより加熱部材22の熱が補強部材23側に移動して加熱部材22の加熱効率が低下する不具合が抑止される。なお、断熱部材27の材料としては、耐熱・高断熱性材料であって、ゴム、樹脂、フェルト、セラミックシート等を用いることができる。
加熱部材22は、例えば薄肉の金属板が曲げ加工されて形成された略パイプ状のものであって、定着ベルト21の内周面全域に対向するように略円形に形成され、定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接してニップ部を形成する。また加熱部材22は、ヒータ25の輻射熱により加熱されて定着ベルト21を加熱する(熱を伝える。)。加熱部材22の材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属熱伝導体(熱伝導性を有する金属である。)を用いることが好ましい。
なお、加熱部材22は、ニップ部に対応する位置、ニップ部における加熱部材22の対向面(加圧ローラ31に対向する面)が平面状になるように形成されている。これにより、ニップ部の形状が記録媒体Pの画像面に対して略平行になって、定着ベルト21と記録媒体Pとの密着性が高まるために定着性が向上する。さらに、ニップ部の出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、ニップ部から送出された記録媒体Pを定着ベルト21から容易に分離することができる。
また、図3を参照して、加熱部材22は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。
補強部材23は、断面形状が略T字型の部材であり、幅方向(軸方向)の長さが定着ベルト21の軸方向の長さと少なくとも同等になるように形成されており、定着ベルト21の内周側においてその幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。
ヒータ25は、ハロゲンヒータやカーボンヒータであって、その両端部が定着装置20の側板43に固定されている。そして、装置本体の電源部により出力制御されたヒータ25の輻射熱によって、加熱部材22が加熱される。さらに、加熱部材22によって定着ベルト21が全体的に加熱されて、加熱された定着ベルト21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。なお、ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に対向するサーミスタ等の温度センサ40によるベルト表面温度の検知結果に基いておこなわれる。また、このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
図2を参照して、加圧ローラ31は、直径が30mmであって、基本構成として、中空円筒形状の芯金32上に弾性層33を形成したものである。加圧ローラ31の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。
また、加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に軸受42を介して回転自在であるとともに加熱部材22(補強部材23)側に移動可能に支持されている。そして、加圧ローラ31には、該加圧ローラ31の軸方向両端のローラ軸を加熱部材22(補強部材23)側に押圧する加圧手段(不図示)が付設されており、この加圧手段の押圧により加圧ローラ31は定着ベルト21を介して補強部材23で補強された加熱部材22に圧接して、双方の部材間に所望のニップ部を形成する。
また、図3を参照して、加圧ローラ31には不図示の駆動機構の駆動ギヤに噛合するギヤ45が設置されていて、加圧ローラ31は図2中の矢印方向(時計方向)に回転駆動される。なお、加圧ローラ31の内部に、ハロゲンヒータ等の熱源を設けることもできる。
なお、加圧ローラ31の弾性層33を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部に作用する加圧力を減ずることができるために、加熱部材22に生じる撓みをさらに軽減することができる。さらに、加圧ローラ31の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に移動しにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
また、本実施形態では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径と同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、ニップ部における定着ベルト21の曲率が加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるために、ニップ部から送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離され易くなる。
以上のように構成された定着装置20は、つぎのように動作する。
まず装置本体の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ31は加圧手段により定着ベルト21を介して加熱部材22(補強部材23)を押圧した状態で、図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。これにより、加圧ローラ31のグリップ部(後述)との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動(回転)する。
その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、2次転写ローラ89の位置で、記録媒体P上に未定着のカラー画像が担持(転写)される。未定着画像(トナー像T)が担持された記録媒体Pは、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。
そして、加熱部材22(ヒータ25)によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材23によって補強された加熱部材22と加圧ローラ31との押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、ニップ部から送出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
このように、本実施形態における定着装置20は、定着ベルト21の一部のみが局所的に加熱されることなく、加熱部材22によって定着ベルト21が周方向にわたってほぼ全体的に加熱されることになるために、装置を高速化した場合であっても定着ベルト21が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。すなわち、比較的簡易な構成で効率よく定着ベルト21を加熱できるために、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短縮化されるとともに、装置の小型化が達成される。
ここで、定着ベルト21は、加圧ローラ31と補強部材23で補強された加熱部材22によってニップされており、加圧ローラ31が回転しようとするときに発生する摩擦力の反作用力によって定着ベルト21は回転するようになっているが、加圧ローラ31表面を断熱効果のある発泡体で構成した場合、発泡体自体の剛性が低いことや定着ベルト21との接触面積が低下することにより、従動部材としての定着ベルト21を連れ回りさせるための駆動力が低下し、定着ベルト21が駆動部材である加圧ローラ31に対してスリップし、画像品質を劣化させてしまう問題が発生した。特に、定着ベルト21、加圧ローラ31の表面にフッ素樹脂からなる離型層を設けた場合、その表面摩擦係数が低くなっているために定着ベルト21を連れ回りさせるための駆動力がより弱く、更に通紙時にはニップ部に記録媒体Pが挿入されて、ニップ部では大部分が定着ベルト21と加圧ローラ31が接触しなくなり、両者間の摩擦力が減少するため、その問題はより顕著であった。
発明者らは、ニップ部における記録媒体が存在する通紙部以外の領域である非通紙部における定着ベルト21と加圧ローラ31の摩擦抵抗状態を改善し、かつ加圧ローラ31において摩耗しやすいこの非通紙部を簡単に取替えできることを実現すべく鋭意検討を行い、本発明を成すに至った。以下、本発明の要部構成について説明する。
[加圧ローラの構成]
本発明の定着装置20において、加圧ローラ31は、ニップ部において、記録媒体Pが通過する領域となる通紙部と、定着ベルト21と圧接して当該加圧ローラ31の回転駆動に伴い定着ベルト21を回転させるグリップ部とが軸方向に並設されてなるローラ部材であって、前記グリップ部が加圧ローラ31のローラ本体に着脱可能なグリップ部材で構成されていることを特徴とするものである。このとき、加圧ローラ31における前記通紙部のローラ外周面と前記グリップ部のローラ外周面が軸方向において略平坦となっていることが好ましい。
これにより、通紙時であっても、加圧ローラ31のグリップ部から従動部材となる定着ベルト21に対して強い駆動力を与えられ、スリップすることなく定着動作を行うことが可能となる。また、グリップ部を加圧ローラ31のローラ本体に着脱自在な別部材(グリップ部材)で構成しているので、グリップ部材とローラ本体を別々に製造した後に一体化することで、所望のグリップ部を有する加圧ローラ31を低コストで簡便に得ることができる。
以下、加圧ローラ31の具体例を図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図4〜図6を用いて、第1実施形態を説明する。
図4は、本発明の定着装置に用いられる加圧ローラの構成例(1)を示す断面図、図5は、その斜視図、図6は、その側面図である。
図4,図5に示すように、加圧ローラ31は、ローラ外周面として、その軸方向の中央部がニップ部において記録媒体Pが通過する領域となる通紙部と、その軸方向の両端部がニップ部において記録媒体Pが通過しない領域(非通紙部)であって定着ベルト21と圧接して当該加圧ローラ31の回転駆動に伴い定着ベルト21を回転させる領域となるグリップ部と、が並設された構成となっている。
なお、ここでいう通紙部は、ニップ部において理想的な状態で記録媒体Pが通過する領域に、実際の装置機構における加圧ローラ31の軸方向のガタ分、また搬送される記録媒体Pの主走査方向(軸方向)の通紙位置のばらつき分を加えた領域を少なくとも含む。また、グリップ部は、非通紙部において該グリップ部が定着ベルト21と圧接して従動回転させるときに定着ベルト21がスリップしない程度のグリップ力を確保できる幅をもつ領域である。図4では、非通紙部全域がグリップ部となった構成を示している。
ここで、ローラ本体31aは、少なくとも、芯金32上に弾性層33、フッ素樹脂からなる離型層34が順に積層されてなる通紙部と、芯金32の軸方向両端に延伸して設けられたローラ軸35と、から構成される。なお、本実施形態のローラ本体31aでは、図4に示すように、弾性層33の一部がグリップ部材50の内周部側まで軸方向に延設された構成となっている。
グリップ部を構成するグリップ部材50は、鉄、アルミ、ステンレス等の金属又はPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)、PET(ポリエチレンテレフタレート樹脂)等の耐熱性樹脂を用いて少なくとも円筒形状に成形されたベース部材51と、ベース部材51の外周上にシリコーンゴム等を用いて形成した弾性層52と、から構成されている。なお、少なくとも円筒形状とは、円筒形状だけではなくカップ形状も含むことを意味する。本実施形態では、カップ形状のベース部材51を示している。
ベース部材51は、円筒形状またはカップ形状の内径がローラ本体の非通紙部の外径と略同じ径となっている。またカップ形状のベース部材51には、カップの底部にローラ軸35を通す穴が設けられている。なお、ベース部材51を金属材料で構成する場合には、金属板を絞り加工や切削加工によりカップの形状としてもよいし、円筒形状としてもよい。ただし、円筒形状の場合は熱容量が増えて定着ベルト21から熱を奪い易くなるために注意が必要である。
また、弾性層52を構成するシリコーンゴムに低弾性でタック性が高い材質のものを用い、その表面には離型層を設けずに、摩擦係数が高くなる表面性状とすることで、当接する定着ベルト21に安定して駆動力を伝達することが可能となっている。
また、グリップ部材50は、加圧ローラ31のローラ本体に、ローラ部材として一体となるように固定されていることが好ましい。ローラ部材として一体となるとは、ローラ軸35が回転駆動されることにより、グリップ部材50も加圧ローラ31の一部として回転し、当接する定着ベルト21にその駆動力を伝達できる状態となることをいう。
本実施形態では、図6に示すように、加圧ローラ31におけるローラ軸35の断面形状が小判形状とされ、ベース部材51のカップ底面にそのローラ軸35の外形と略同形状であって該ローラ軸35が挿入される小判穴54が設けられている。あるいは、ローラ軸35が丸棒形状の場合、ベース部材51のカップ底面に該ローラ軸35を挿入可能なほぼ同径の穴を設け、さらに両者に設けた回り止め用のキー溝を利用してローラ軸35からグリップ部材50へ回転駆動を伝達させるようにしてもよい。また、弾性層33におけるグリップ部材50の内周部側まで延伸した部分の外径とベース部材51のカップ内径を略同一径(D2)として圧入してローラ本体31aとグリップ部材50を嵌合する構成としてもよい。またあるいは、グリップ部材50の着脱が可能な程度に、グリップ部材50をローラ軸35または弾性層33の一部に接着することにより固定してもよい。これらの構造により、ローラ軸35の回転駆動に伴ってグリップ部材50も加圧ローラ31の一部として回転可能となる。
なお、ローラ軸35にCリング溝35aを設けておき、グリップ部材50をローラ本体31aに装着した後に該Cリング溝35aに図示しないCリングを取り付けることにより、グリップ部材50の軸方向の抜け止めとするとよい。
このグリップ部材50は、加圧ローラ31の軸方向両端側に同一の構成で取り付けられている。
以上の構成により、加圧ローラ31の通紙部のみ発泡体等の断熱効果を有する弾性層33を有するものとし、非通紙部に定着ベルト21のスリップを防止するグリップ部を設けたので、通紙時に加圧ローラ31への熱の流出を低減し省電力化が図れるとともに、グリップ力を損なうことなく定着ベルト21を安定して回転させることができる。さらに、製造時においてはグリップ部材50とローラ本体31aを別々に製造できるので、例えば発泡体からなる弾性層33を有するローラ本体31aとソリッド状態の弾性層52を有するグリップ部材50の組み合わせのような、一体製造では実現困難な複合体構成の加圧ローラ31を容易に構成することが可能となる。また、加圧ローラ31のグリップ部の劣化に対してグリップ部材50のみ取り外して交換できるのでサービスコストの低減及び省資源化が可能となる。
また図7,図8に、本実施形態の変形例を示す。
図7は、グリップ部材50をエラストマ樹脂等で射出成形した例である。これにより、1つの材料でグリップ部材50を形成でき、グリップ部材50に要求される加圧ローラ31の一部として回転するための強度と、定着ベルト21に対する摩擦抵抗(グリップ力)を確保することが可能となる。
また、図8は、加圧ローラ31の外周面上のグリップ部材50のグリップ部とローラ本体31aの通紙部の境界部分において、離型層34を省略した構成例を示している。
すなわち、加圧ローラ31の外周面上において、グリップ部材50の弾性層52と、ローラ本体31aの通紙部における離型層34とが直接接触しないように、ローラ本体31aにおけるグリップ部と隣接する部分に離型層34を設けずに、弾性層33にグリップ部に向かって外周面からの深さが深くなるような傾斜面37を設けている。これにより、グリップ部材50の弾性層52とローラ本体31aの離型層34との接触による離型層34端面のしわ、破損を防止することができる。
(第2実施形態)
図9は、本発明の定着装置に用いられる加圧ローラの構成例(2)を示す断面図である。
本実施形態では、グリップ部材50の円筒内周部とローラ本体31aのローラ軸35に、加圧ローラ31の回転駆動の回転方向にローラ軸35が回転するとネジ締め付け方向となるように、それぞれ雌ネジ部51n、雄ネジ部35nが設けられ、両者が螺合してグリップ部材50が加圧ローラ31のローラ本体31aに固定されている。なお、グリップ部材50は、図9に示すように、円筒形状のベース部材51と、ベース部材51の外周上に設けられた弾性層52とからなり、ベース部材51の円筒内周部に雌ネジ部51nが形成されている。
ここで、加圧ローラ31のローラ軸35におけるグリップ部材50が嵌合する位置となる部分に雄ネジ部35nが設けられてボルトの役目を果たすようになり、対応するグリップ部材50の内周面側に雌ネジ部51nが設けられてナットの役目を果たすようになっている。このとき、雌ネジ部51nは加圧ローラ31の回転方向(定着装置20において定着処理に際して駆動される回転方向)に対して逆向きで締め込むネジ目向きになっており、ニップ部を形成した状態での加圧ローラ31の回転駆動に伴いグリップ部材50が軸方向中央側(通紙部側)に移動し、ボルトナットの関係ではナット(グリップ部材50)にボルト(ローラ軸35)が締め込まれる関係となっている。例えば、図2において、加圧ローラ31が時計回り方向に回転する場合には、図3の左側(図2の紙面手前側)のグリップ部材50では、反時計回りにネジが締め込まれる方向の逆ネジとし、図3の右側(図2の紙面奥側、加圧駆動のギヤ45側)のグリップ部材50では、時計回りにネジが締め込まれる方向の正ネジとなっている。
これにより、加圧ローラ31の駆動回転時に、ニップ部において加圧ローラ31には定着ベルト21駆動時のトルクがかかることにより常にグリップ部材50は軸方向中央側(通紙部側)に移動するようにネジの締め付けが行われるので緩むことがない。また、ローラ軸35において締め込み側(図9では右側)にはCリング溝35aが設けられ、図示しないCリングを設けているので、グリップ部材50は通紙部の端部位置まで押し込まれないように、その押し込み位置が規制されるようになっている。このように、定着装置20の駆動時には、グリップ部材50がローラ本体31aに緩むことなく適切な位置に固定されるようになる。
その結果、第1実施形態と同様に、通紙時に加圧ローラ31への熱の流出を低減し省電力化が図れるとともに、グリップ力を損なうことなく定着ベルト21を安定して回転させることができる。
また、グリップ部材50の摩耗等により交換が必要な場合には、夫々のグリップ部材50をネジが緩む方向へ回転させて、工具等を用いることなく該グリップ部材50を取り外し交換が可能である。また、ローラ本体31aとグリップ部材50を加工工程(取付け工程)で締結する必要がなく製造コストが低減する。さらに、ニップ部でのジャム発生時、搬送方向と逆方向に記録媒体Pを引き抜くようにするとグリップ部材50が緩み側となるために定着ベルト21を連れ回すことながなくジャム処理のユーザ操作力を低減させることもできる。
(第3実施形態)
図10は、本発明の定着装置に用いられる加圧ローラの構成例(3)を示す断面図である。
本実施形態では、グリップ部材50は、ローラ本体31aのローラ軸35にワンウェイクラッチ57を介して固定されている。すなわち、グリップ部材50は、図10に示すように、円筒形状のベース部材51と、ベース部材51の外周上に設けられた弾性層52とからなり、ベース部材51の円筒内周部とローラ軸35の外周部との間にワンウェイクラッチ57を配置している。このとき、ワンウェイクラッチ57は、加圧ローラ31において定着ベルト21を駆動する向きが該ワンウェイクラッチ57の回転がロックされる方向となるように配置されている。
これにより、加圧ローラ31の駆動回転時に、ワンウェイクラッチ57はロックされ、グリップ部材50は加圧ローラ31の一部として回転するようになる。その結果、第1実施形態と同様に、通紙時に加圧ローラ31への熱の流出を低減し省電力化が図れるとともに、グリップ力を損なうことなく定着ベルト21を安定して回転させることができる。
なお、加圧ローラ31が前記駆動回転とは逆向きに回転する場合、ワンウェイクラッチ57が回転するため、ローラ軸35からの駆動力はグリップ部材50へは伝達されず、ローラ軸35が空回りする状態となる。したがって、ニップ部でのジャム発生時、搬送方向と逆方向に記録媒体Pを引き抜くようにするとグリップ部材50が緩み側となり定着ベルト21を連れ回すことがないのでジャム処理のユーザ操作力を低減させることができる。
ここで、第2,3実施形態において、ニップ部を形成した状態のまま、加圧ローラ31を前記駆動回転とは逆方向に回転させて加圧ローラ31の通紙部と定着ベルト21とを摺動させることにより、両者の表面をクリーニングするクリーニングモードを設けることが可能である。
すなわち、図示しない駆動源の回転方向を逆転させギヤ45からの駆動伝達によりローラ本体31a(ローラ軸35)を通常の定着処理における駆動回転とは逆方向に回転させることが可能であるが、このローラ軸35の逆回転は、グリップ部材50において、第2実施形態では雄ネジ部35n・雌ネジ部51n間のネジの緩み方向、第3実施形態ではワンウェイクラッチ57の空転方向となる回転であるため、グリップ部材50は回転しない状態となり、該グリップ部材50が定着ベルト21を駆動させるようには機能しない。したがって、ローラ本体31aのみが回転するようになるが、ローラ本体31a上の定着ベルト21と当接している通紙部には離型層34が設けられているために、その駆動力が定着ベルト21に充分伝わらず、定着ベルト21は回転する通紙部に対してスリップする状態となる。これにより、加圧ローラ31と定着ベルト21間に線速差が発生し、定着ベルト21、加圧ローラ31それぞれの表面に固着したトナーや紙粉の凝集体を表面層から掻き取る効果がお互いに発生し、定着ベルト21、加圧ローラ31表面から前記凝集体が脱落し易い状態となる。ついでこの後、加圧ローラ31を正回転しクリーニング用の用紙を通紙させることにより密着力の弱まった凝集体を徐々に排出させることが可能となる(セルフクリーニング)。この作業(クリーニングモード)を定期的に実行することにより、トナー固着物の記録媒体Pへの付着を低減し、また加圧ローラ31、定着ベルト21に永続的にトナーや紙粉の凝集体が固着するのを防止して部品の長寿命化を図ることが可能となる。
ところで、画像形成装置1において、印刷動作を繰り返すと紙粉やトナーが加圧ローラ31上に堆積することが多く、特に記録媒体Pの端面からの紙粉発生量は通紙面よりも多いため、記録媒体Pの端面付近に配置されるグリップ部材50の外周面であるグリップ部に紙粉、トナーが付着する恐れがある。また、トナーに関しても定着ベルト21にオフセットしたトナーが加圧ローラ31側へ回り込んだり、装置内を浮遊するトナーが静電吸着したりする場合もある。これらの紙粉、トナーがグリップ部に付着すると、定着ベルト21との摩擦係数が低下して経時的に安定してグリップ力を得ることができなくなる。
そこで、前述した第1〜3実施形態において、加圧ローラ31の軸方向において、ローラ本体31aの前記通紙部を構成するローラ部分とグリップ部材50とを離間させ、該グリップ部材50の外周面であるグリップ部に向かう異物を収容する空間を設けることが好適である。図9を用いてその構成を説明する。
すなわち、図9に示すように、グリップ部材50とローラ本体31aの通紙部を構成するローラ部分との間に所定間隔の隙間58を設ける構成とする。なお、この隙間58は、ローラ軸35に設けたCリング溝35aによってグリップ部材50の軸方向の位置を規制することにより形成するとよい。これにより、グリップ部に向かう紙粉やトナーなどの異物を隙間58の中に収納し、グリップ部への付着を防止すること可能となる。またこのとき、グリップ部材50を構成するベース部材51の隙間58に面する側面に空孔部59を設けると、進入した紙粉、トナーをより収納することができるのでより好ましい。この空孔部59は、ローラ本体31aの弾性層33の側面に設けてもよい。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、定着装置20の基本構成は、図2に示したものに限定されるものではなく、例えば図11に示す構成としてもよい。ここでは、図2のものと同様に、定着ベルト21、加熱部材22、補強部材23、ヒータ25、加圧ローラ31等で構成されている。
ここで、図11に示す定着装置20には、定着ベルト21の内周面側に固設されて定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接してニップ部を形成する当接部材26(ニップ部形成部材)が、加熱部材22とは別に設置されている。そして、加熱部材22は、ニップ部を除く位置で定着ベルト21の内周面に対向するように略円形に形成され、ニップ部の位置では当接部材26を収納して保持するように凹部が形成されている。また、加熱部材22は、ニップ部の位置では断熱部材27を介して当接部材26を保持するように形成されている。
また、当接部材26は、加圧ローラ31との対向面が、加圧ローラ31の曲率にならうように凹状に形成されている。これにより、記録媒体Pは加圧ローラ31の曲率にならうようにニップ部から送出されるために、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト21に吸着して分離しないような不具合を抑止することができる。
また、当接部材26を形成する材料としては、加圧ローラ31による加圧力を受けても大きく撓むことがないように、ある程度剛性のある材料(例えば、高剛性の金属やセラミック等である。)で形成されている。
ここで、当接部材26は、定着装置20に対して着脱自在に設置されている。具体的に、当接部材26は、その幅方向両端部が定着装置20の側板に、ネジやスナップフィット等によって着脱自在に固定されている。これにより、長時間の使用にともない定着ベルト21との摺接により当接部材26の磨耗が大きくなっても、当接部材26のみを効率的に交換(メンテナンス)することができる。
なお、当接部材26と定着ベルト21とが摺接しても定着ベルト21の磨耗が軽減されるように、当接部材26の摺接面を摩擦係数の低い材料で形成したり、当接部材26と定着ベルト21との間に潤滑剤を塗布したりすることが好ましい。具体的に、当接部材26の摺接面に、テフロン(登録商標)、メッキ、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)、ガラスコート等の表面コートを施すことにより、摺接面の表面粗さをRz=64μm以下にすることが望ましい。
図11の定着装置20においても、前述した加圧ローラ31の構成を適用することにより、通紙時に加圧ローラ31への熱の流出を低減し省電力化が図れるとともに、グリップ力を損なうことなく定着ベルト21を安定して回転させることができる。また、一体製造では実現困難な複合体構成の加圧ローラ31を容易に構成することが可能となり、さらに加圧ローラ31のグリップ部の劣化に対してグリップ部材50のみ取り外して交換できるのでサービスコストの低減及び省資源化が可能となる。
また、図11のヒータ25に替えて、図12に示すような電磁誘導加熱方式の誘導加熱部60を加熱部材22の外周側に配置して、該誘導加熱部60により加熱部材22を介して定着ベルト21を加熱するようにしてもよい。それ以外の構成は図11に示したものと同じである。なお、補強部材23を省略してもよい。
また、定着ローラ、加熱ローラからなる複数のローラに掛け回される定着ベルトと、該定着ベルトを介して前記定着ローラを押圧してニップ部を形成する加熱ローラと、からなるベルト定着装置における加圧ローラに本発明を適用してもよい。
あるいは、定着ローラと加圧ローラとが直接当接してニップ部を形成するローラ・ローラ方式の定着装置における加圧ローラに本発明を適用してもよい。
また、前述した実施形態では、ニップ部の中央が通紙部となる方式を前提とした構成を示したが、ニップ部の軸方向のどちらかの端部側を基準にした通紙方式(すなわち端部側が通紙部となる方式)の場合にも本発明を適用することが可能である。この場合、加圧ローラ31の軸方向のどちらか一方の端部側にグリップ部材50を設ける構成となる。
1 画像形成装置(装置本体)
3 露光部
4Y,4M,4C,4K 作像部
5Y,5M,5C,5K 感光体ドラム
12 給紙部
20 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加熱部材
23 補強部材
25 ヒータ(熱源)
26 当接部材
27 断熱部材
31 加圧ローラ(加圧部材)
31a ローラ本体
32 芯金
33 弾性層
34 離型層
35 ローラ軸
35a Cリング溝
35n 雄ネジ部
37 傾斜面
40 温度センサ
42 軸受
43 側板
45 ギヤ
50 グリップ部材
51 ベース部材
51n 雌ネジ部
52 弾性層
54 小判穴
57 ワンウェイクラッチ
58 隙間
59 空孔部
60 誘導加熱部
75 帯電部
76 現像装置
77 クリーニング部
78 中間転写ベルト
79Y,79M,79C,79K 1次転写バイアスローラ
80 中間転写クリーニング部
82 2次転写バックアップローラ
83 クリーニングバックアップローラ
84 テンションローラ
85 中間転写ユニット
89 2次転写ローラ
97 給紙ローラ
98 レジストローラ対
99 排紙ローラ対
100 スタック部
101 ボトル収納部
102Y,102M,102C,102K トナーボトル
P 記録媒体
T トナー(トナー像)
特開平11−2982号公報 特開2008−165102号公報 特開2009−104045号公報

Claims (6)

  1. 回転する定着部材と、
    前記定着部材を押圧して通過する記録媒体上の未定着トナーを該記録媒体に定着させるニップ部を形成する加圧部材と、
    前記定着部材を加熱する加熱手段と、を備え、
    前記加圧部材は、前記ニップ部において、前記記録媒体が通過する領域となる通紙部と、前記定着部材と圧接して当該加圧部材の回転駆動に伴い前記定着部材を回転させるグリップ部とが軸方向に並設されてなるローラ部材であって、前記グリップ部が該加圧部材のローラ本体に着脱可能なグリップ部材で構成され
    前記グリップ部材は、円筒形状の部材であって、前記加圧部材のローラ本体に、ローラ部材として一体となるように固定され、
    前記グリップ部材の円筒内周部と前記ローラ本体のローラ軸に、前記加圧部材の回転駆動の回転方向に前記ローラ軸が回転するとネジ締め付け方向となるように、それぞれ雌ネジ部、雄ネジ部が設けられ、両者が螺合して前記グリップ部材が前記加圧部材のローラ本体に固定されていることを特徴とする定着装置。
  2. 回転する定着部材と、
    前記定着部材を押圧して通過する記録媒体上の未定着トナーを該記録媒体に定着させるニップ部を形成する加圧部材と、
    前記定着部材を加熱する加熱手段と、を備え、
    前記加圧部材は、前記ニップ部において、前記記録媒体が通過する領域となる通紙部と、前記定着部材と圧接して当該加圧部材の回転駆動に伴い前記定着部材を回転させるグリップ部とが軸方向に並設されてなるローラ部材であって、前記グリップ部が該加圧部材のローラ本体に着脱可能なグリップ部材で構成され、
    前記グリップ部材は、円筒形状の部材であって、前記加圧部材のローラ本体に、ローラ部材として一体となるように固定され、
    前記グリップ部材は、前記ローラ本体のローラ軸にワンウェイクラッチを介して固定されていることを特徴とする定着装置。
  3. 前記ニップ部を形成した状態のまま、前記加圧部材を前記回転駆動とは逆方向に回転させて該加圧部材の通紙部と前記定着部材とを摺動させることにより、両者の表面をクリーニングするクリーニングモードを有することを特徴とする請求項またはに記載の定着装置。
  4. 前記加圧部材の軸方向において、前記通紙部を構成するローラ部分と前記グリップ部材とを離間させ、前記グリップ部に向かう異物を収容する空間を設けることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記加圧部材における前記通紙部のローラ外周面と前記グリップ部のローラ外周面が軸方向において略平坦となっていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の定着装置。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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