JP5635028B2 - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5635028B2
JP5635028B2 JP2012055248A JP2012055248A JP5635028B2 JP 5635028 B2 JP5635028 B2 JP 5635028B2 JP 2012055248 A JP2012055248 A JP 2012055248A JP 2012055248 A JP2012055248 A JP 2012055248A JP 5635028 B2 JP5635028 B2 JP 5635028B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gripping
pair
chuck
stack
pressure contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012055248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013189214A (ja
Inventor
将興 澁井
将興 澁井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp filed Critical CKD Corp
Priority to JP2012055248A priority Critical patent/JP5635028B2/ja
Publication of JP2013189214A publication Critical patent/JP2013189214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5635028B2 publication Critical patent/JP5635028B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、複数のPTPシートを積層した集積体を把持して下流側へ受け渡す搬送装置に関するものである。
一般に、PTPシートは、錠剤等が収容される複数のポケット部を備えている。かかるPTPシートは、ポケット部が形成された長尺状のフィルムを移送させつつポケット部に錠剤を投入する工程、アルミニウム等よりなるカバーフィルムを貼着する工程、PTPシート単位に打ち抜く工程等を経て製造される。
このように製造されたPTPシートは、例えば2枚一組の抱き合せ状態とされた上で集積装置において所定枚数ずつ集積された後、所定の搬送装置によって包装機まで順次搬送され、包装される。
上記搬送装置として、例えばPTPシートの集積体をチャック等の把持手段により把持して移送するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば図11(a)に示すように、チャック91は、棒状のガイド部材92と、当該ガイド部材92に対し取付固定された固定把持部93と、ガイド部材92に対し昇降自在に取付けられた可動把持部94と、当該可動把持部94を固定把持部93側へ付勢するコイルばね95とを有し、両把持部93,94により集積体97(積層された複数のPTPシート99)を把持する構成となっている。また、下流側への受渡し位置においては、チャック91(両把持部93,94間)に把持された集積体97を、当該チャック91から押出すための押出爪98が設けられている。
特開平6−271052号公報
しかしながら、従来、チャック91に把持された集積体97を下流側へ受渡す際には、コイルばね95の付勢力により可動把持部94から常時負荷のかかった集積体97を、押出爪98により両把持部93,94間から強制的に押し出す構成となっているため、図11(b)に示すように、集積体97が両把持部93,94間から抜け出る瞬間に、ポケット部99a等の支えのない集積体97の端が可動把持部94に押されて、集積体97が崩れたり、PTPシート99が傷ついたりするおそれがある。
また、図12(a)に示すように、ポケット部99aが同じ方向へ向くようにPTPシート99を積み重ねた集積形態においても、上記不具合に加え、図12(b)に示すように、両把持部93,94間からポケット部99aが抜けた瞬間、その段差により可動把持部94がPTPシート99に勢いよく衝突し、PTPシート99に傷や変形が生じるおそれがある。
結果として、生産性の低下や、製品品質の低下を招くおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、生産性の低下を抑制すると共に、製品品質の低下を抑制することのできる搬送装置を提供することを主たる目的の一つとしている。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.ポケット部に被充填物を収容してなる複数のPTPシートを積層した集積体を把持した状態で搬送し、下流側へ受け渡す搬送装置であって、
相対変位可能に設けられた一対の把持部と、当該一対の把持部のうちの少なくとも一方を他方側へ付勢する把持用付勢手段と有し、搬送に際しては前記一対の把持部により前記集積体を付勢力をもって把持する把持手段と、
受け渡しに際しては前記一対の把持部により把持された状態の前記集積体を当該一対の把持部間から押し出す押出手段と、
前記押出手段により前記集積体を押し出すにあたり(少なくとも前記押出手段による押出開始時から押出完了時まで)、前記集積体を把持した前記一対の把持部間の開き幅を保持可能、かつ、把持される前記集積体の厚みの違いに対応可能に構成された保持手段とを備えたことを特徴とする搬送装置。
上記手段1によれば、複数のPTPシートを積層した集積体を把持して下流側へ受け渡す際に、当該集積体を把持する一対の把持部間の開き幅が保持されるため、集積体の崩れを抑制すると共に、PTPシートに傷や変形が生じるといった不具合の発生を低減することができる。結果として、生産性の低下を抑制すると共に、製品品質の低下を抑制することができる。
尚、一対の把持部間の開き幅が一定以下とならないように、保持手段として、予めストッパを設けたり、受渡し時に一対の把持部間に所定長の部材を挿し込むような構成とし、特定の製品に合せた専用の仕様とした場合には、製品に応じて部品交換等しなければ、把持される集積体の厚みの違い(集積態様や集積枚数の違い等)に対応できず、汎用性が低下するおそれがある。
例えば、上流工程の不具合により集積体の集積枚数が所定数に達していない場合や、製品仕様の変更により集積態様や集積枚数を変更した場合、誤差等が発生した場合などには、集積体をしっかりと把持できないおそれがある。
これに対し、本手段における保持手段は、把持される集積体の厚みの違いに対応可能に構成されている。つまり、集積体の厚みが薄く、把持部間の開き幅が狭くなった場合や、集積体の厚みが厚く、把持部間の開き幅が広くなった場合など、集積体の厚みの違いに影響を受けることなく、一対の把持部間の開き幅を保持することができる。これにより、部品交換等することなく、PTPシートの集積態様や集積枚数の違い等に対応でき、汎用性を高めることができる。また、部品交換等の手間もかからず、生産性の向上を図ることができる。
手段2.前記保持手段は、前記一対の把持部のうち少なくとも可動する可動把持部に対し、当該可動把持部が動く方向と交差(例えば直交)する方向から圧接可能に設けられた圧接部を有し、その圧接時の摩擦力により前記一対の把持部間の開き幅を保持可能に構成されていることを特徴とする手段1に記載の搬送装置。
上記手段2によれば、例えばゴム等の弾性体からなる圧接部を可動把持部に圧接し、その圧接時の摩擦力で可動把持部の動きを規制することにより、一対の把持部間の開き幅を保持することができる。結果として、比較的簡単な構成により、把持される集積体の厚みの違いに起因する一対の把持部間の開き幅の変化に対し無段階に対応可能となり、さらなる汎用性の向上を図ると共に、装置の簡素化を図ることができる。
手段3.所定の押出方向に沿って動く前記押出手段に対し、前記圧接部が少なくとも前記押出方向に沿って相対変位可能に組付けられると共に、前記圧接部を前記押出方向へ付勢する圧接用付勢手段を備え、
前記押出手段と前記圧接部とが連動するよう一体に構成されていることを特徴とする手段2に記載の搬送装置。
上記手段3によれば、押出手段が把持手段から集積体を押出す動きに連動して、圧接部が可動把持部に圧接する。そして、押出手段が把持手段から集積体を押出す際には、当該押出手段に対し圧接部が相対変位し、可動把持部への圧接状態を維持することで、一対の把持部間の開き幅を保持することができる。結果として、押出手段と保持手段とを別々に駆動制御する構成に比べ、装置の簡素化を図ることができる。
集積装置、搬送装置及び包装装置の概略構成を示す平面図である。 チャック及び受渡し機構の構成を示す正面図である。 回転機構が回転中のバンド機を示す正面図である。 回転機構が停止中のバンド機を示す正面図である。 チャック及び受渡し機構の動作を説明する図であって、集積体を把持したチャックが受渡し位置に到達した状態を示す図である。 チャック及び受渡し機構の動作を説明する図であって、保持機構の圧接部がチャックの可動把持部に圧接した状態を示す図である。 チャック及び受渡し機構の動作を説明する図であって、圧接部が可動把持部を押圧した状態のまま、押出爪により集積体が押し出していく状態を示す図である。 チャック及び受渡し機構の動作を説明する図であって、圧接部が可動把持部を押圧した状態のまま、押出爪により集積体が押し出された状態を示す図である。 バンド機におけるバンドフィルムの巻付けや切断等を説明するための図である。 (a)はPTPシートを示す斜視図であり、(b)はPTPシートの部分断面図であり、(c)はPTPシートの集積体がチャックにより把持された状態を示す斜視図である。 (a)は、PTPシートが抱き合せ状態で集積された集積体を把持する従来のチャック及び当該集積体を押出す従来の押出爪の構成を示す正面図であり、(b)は当該チャックに把持された集積体が当該押出爪により押出される様子を示す図である。 (a)は、PTPシートが同一方向に集積された集積体を把持する従来のチャック及び当該集積体を押出す従来の押出爪の構成を示す正面図であり、(b)は当該チャックに把持された集積体が当該押出爪により押出される様子を示す図である。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず作業対象となるPTPシートについて図10を参照して説明する。
図10(a),(b)に示すように、本実施形態におけるPTPシート51は、複数のポケット部54を備えた容器フィルム53と、ポケット部54を塞ぐようにして容器フィルム53に取着されたカバーフィルム56とを有している。容器フィルム53はPP(ポロプロピレン)等の樹脂材料により構成され、カバーフィルム56はアルミニウムによって構成されている。また、各ポケット部54には被充填物としての錠剤55が1つずつ収容されている。
PTPシート51は、従来と同様、図示しないブリスタ製造装置によって錠剤投入工程、カバーフィルム貼着工程、打抜工程等を経て製造される。
ブリスタ製造装置の下流側には、図1に示すように集積装置1、搬送装置2、包装装置3が順に設置されている。
集積装置1は、上流側のブリスタ製造装置から順次搬送されてくるバラのPTPシート51を所定の集積態様で所定枚数ずつ集積し、下流側の搬送装置2へ受渡し可能に構成された公知のものである。
本実施形態における集積装置1は、集積レーンを4列備えており、各レーンにおいてそれぞれPTPシート51が2枚一組の抱き合せ状態とされた上で5組10枚数ずつ積み上げられる〔図10(c)参照〕。
搬送装置2は、集積装置1により集積されたPTPシート51の束(以下、「集積体」という)7を集積装置1から受取り、下流側の包装装置3へ受け渡す機能を有する。
図1に示すように、搬送装置2は、集積体7を保持するための複数のチャック8が所定間隔で環状配列されたチェーンコンベア9を有しており、該チェーンコンベア9が所定の経路に沿って巡回することにより、各チャック8が順次ポジションを移動させながら巡回移動するように構成されている。チェーンコンベア9が搬送手段を構成し、チャック8が把持手段を構成する。
より詳しくは、搬送装置2は、集積装置1の各集積レーンに対応した4箇所の受渡し位置P1にてそれぞれ集積体7を受け入れ、当該集積体7を包装装置3に対応した1箇所の受渡し位置P2まで搬送していく。
ここで、チャック8の構成について図2等を参照して詳しく説明する。チャック8は、上下方向に沿って設けられた棒状のガイド部材14と、当該ガイド部材14に対し水平方向に沿って取付固定された固定把持部15と、当該固定把持部15と並行するようにガイド部材14に対し昇降自在に取付けられた可動把持部16と、当該可動把持部16を下方(固定把持部15側)へ付勢するコイルばね17とを備えている。
これにより、集積体7は、その長手方向中央部が両把持部15,16間に挟まれると共に、その長手方向両端部が両把持部15,16の両側からはみ出した状態で保持されることとなる〔図10(c)参照〕。両把持部15,16により一対の把持部が構成され、コイルばね17により把持用付勢手段が構成される。
また、各受渡し位置P1には、それぞれ集積装置1の各集積レーンから送出される集積体7をチャック8へ受け渡すための受渡し機構18が設けられている(図1参照)。
受渡し機構18は、コイルばね17の付勢力に抗して可動把持部16を上方へ押し上げる押上げ部材(図示略)等を備え、集積装置1の各集積レーンからチャック8へ集積体7が送出されるのに伴い、前記押上げ部材が可動把持部16を押し上げ、当該可動把持部16を固定把持部15から離間させることにより、集積体7を両把持部15,16間に受け入れ可能とする。そして、集積体7の受け入れが完了すると、前記押上げ部材が下降するのに伴い、コイルばね17の付勢力によって可動把持部16も下降し、両把持部15,16間で集積体7が把持されることとなる。
一方、受渡し位置P2には、搬送装置2のチャック8が保持している集積体7を当該チャック8から押し出し、包装装置3(後述するバンド機11)へ受け渡す受渡し機構20を備えている。
受渡し機構20は、図示しないクランク機構等の駆動手段により、バンド機11の動作に同期して、搬送装置2側とバンド機11側との間を往復動可能に設けられている。
より詳しくは、図2に示すように、受渡し機構20は、所定のレーンに沿って往復動可能に設けられたベース部21と、当該ベース部21のバンド機11側(図2右側)から上方へ突出形成され、集積体7をチャック8から押し出すための一対の押出爪22と、集積体7をチャック8から押し出すにあたり当該チャック8(両把持部15,16間)の開き幅Wを保持可能な保持機構23とを備えている。押出爪22により押出手段が構成され、保持機構23により保持手段が構成される。
そして、ベース部21が搬送装置2側からバンド機11側へ移動し、一対の押出爪22がチャック8の両側を通り抜けることにより〔図10(c)参照〕、当該チャック8に把持された集積体7がバンド機11側へ押し出されることとなる。
保持機構23は、ベース部21の搬送装置2側(図2左側)から上方へ突出した支持部23aと、当該支持部23aに対しベース部21の移動方向に沿って貫通形成された挿通孔23bと、当該挿通孔23bに対し挿通される棒状の軸部23cと、当該軸部23cのバンド機11側の端部において、チャック8の可動把持部16に対し圧接可能に設けられた圧接部23dとを備えている。
そして、軸部23cに対し圧接用付勢手段としてのコイルばね23eを嵌め込んだ上で、当該軸部23cを挿通孔23bに挿し込み、コイルばね23eを収縮し、当該軸部23cの搬送装置2側の端部にストッパ23fを取付けることにより、圧接部23dがバンド機11側へ付勢された状態となる。
本実施形態における圧接部23dは、例えばゴムなど、チャック8の可動把持部16に対する摩擦係数が比較的大きい素材により構成されている。なお、本実施形態では、集積体7においてPTPシート51が1組(2枚)程度不足する場合を想定して、圧接部23dの上下方向の長さが比較的短めに設定されているが、当該長さは、これに限定されるものではなく、チャック8により把持される集積体7の厚みの違いに十分に対応可能なように比較的長めに設定してもよい。
次に包装装置3の構成について説明する。包装装置3は、集積体7にバンドを掛けるためのバンド機11と、集積体7の向きを変換するための方向変換機12と、集積体7をピロー包装するためのピロー包装機13とを備えている。
図3,4に示すように、バンド機11は、集積体7を回転させつつ搬送する回転機構25を備えている。尚、図3,4,9においては、便宜上、集積体7を簡素化して表現している。
回転機構25は、図3,4の時計回り方向に回転可能に構成され、当該回転方向に沿って所定間隔で複数のチャック26を備えている。各チャック26は、可動片26aと、固定片26bとにより構成され、集積体7を把持可能となっている。
本実施形態では、集積体7を上記搬送装置2のチャック8からバンド機11のチャック26に受け渡すにあたり、チャック8の固定把持部15の把持面と、チャック26の固定片26bの把持面とがほぼ面一となるように設定されている。これにより、集積体7の受渡しをスムーズに行うことができる。
そして、回転機構25は、上記受渡し位置P2にて搬送装置2から受け取った集積体7を、方向変換機12へ受け渡す受渡し位置P3まで順次搬送していく。
また、受渡し位置P2の上方には、バンドフィルムロール29からバンドフィルム30を繰出すための繰出部31が設けられている。そして、搬送装置2の受渡し機構20と回転機構25との間には、繰り出されたバンドフィルム30が介在させられると共に、該バンドフィルム30を把持するための結束体把持部32と、把持されたバンドフィルム30を切断する切断部33と、バンドフィルム30の巻付けを補助する巻付け補助部34とが設けられている。
切断部33は、カッター33aと、切断位置までバンドフィルムを案内するフィルムガイド33bとを備えている。
さらに、回転機構25の上方には、集積体7に巻かれたバンドフィルム30を熱溶着して貼着するための貼着部36が設けられている。
受渡し位置P3のバンド機11側には、回転機構25のチャック26が保持している集積体7を当該チャック26から押し出し、方向変換機12へ受け渡す受渡し機構28を備えている。
受渡し機構28は、一対の押出爪28aを備えており、当該押出爪28aを移動させることで、チャック26に把持された集積体7が方向変換機12へと押出される。
一方、受渡し位置P3の方向変換機12側には、バンド機11から集積体7を受け入れて下流側へと送るための受入れ機構37が設けられている。また、方向変換機12には、受入れ機構37から送出された集積体7の向きを変換するための旋回機構38(図1参照)が設けられている。
受入れ機構37は、集積体7を移送可能なコンベア39と、当該コンベア39の上方にて、移送される集積体7をガイドするための天板40と、コンベア39上の集積体7を旋回機構38へと送出するための押出爪(図示略)とを有している。
なお、ここでもスムーズな受渡しを行うべく、集積体7の受渡し位置P3では、集積体7をバンド機11のチャック26から方向変換機12の受入れ機構37に受け渡すにあたり、チャック26の可動片26aの把持面と、コンベア39の移送面とがほぼ面一となるように設定されている。また、コンベア39と天板40との間は、チャック26で把持された際の集積体7の間隔とほぼ同等となっている。
旋回機構38は、複数のチャック41を有し、該チャック41によって把持された集積体7を旋回移動し、ピロー包装機13へと搬送可能に構成されている。
ピロー包装機13は、搬送されてきた集積体7に対してピロー包装を行うよう構成されている。また、ピロー包装機13は、集積体7を包装用フィルムの方へと移送する第1移送機構と、移送方向に沿って筒状に包装フィルムを貼り合わせるためのセンターシール機構と、包装フィルムごと集積シートを移送するための第2移送機構と、前記筒状にされた包装フィルムの開口部を貼り合わせるためのトップシール(エンドシール)機構とを備えている。尚、これら各機構については、周知のため、図示及び詳細な説明を省略する。
また、ピロー包装機13は、ピロー包装を行なわない場合に、集積体7を移送するための第3移送機構を備えている。第3移送機構は、ピロー包装機13に対して着脱可能になっており、ピロー包装を行う場合には、取り外される構成となっている。本実施形態では、第1〜第3移送機構による集積体7の移送方向が、バンド機11における集積体7の移送方向と平面略同一に設定されている。
次にブリスタ製造装置によって製造されたPTPシート51が、上記集積装置1、搬送装置2及び包装装置3を介して包装されていく工程について説明する。
上述したように、ブリスタ製造装置によって製造されたPTPシート51は、集積装置1の各集積レーンにて、2枚一組の抱き合せ状態とされた上で5組10枚数ずつ積み上げられる〔図10(c)参照〕。
搬送装置2は、4箇所の受渡し位置P1にて、それぞれ集積装置1の各集積レーンからチャック8へ集積体7を受け取ると、チェーンコンベア9を駆動し、当該集積体7を受渡し位置P2まで順次搬送する。
集積体7を把持した所定のチャック8が受渡し位置P2に到達すると、受渡し機構20が駆動を開始する(図5参照)。
受渡し機構20が搬送装置2のチャック8に向かって所定量移動すると、保持機構23の圧接部23dがチャック8の可動把持部16に圧接する(図6参照)。
さらに受渡し機構20が移動を続けると、コイルばね23eの付勢力に抗して、圧接部23dと押出爪22とが相対変位していく。つまり、圧接部23dが可動把持部16を押圧した状態のまま、押出爪22だけがバンド機11側へ移動していく。これにより、チャック8からはみ出した集積体7の両側が押出爪22により押され、当該集積体7がバンド機11のチャック26の方へと押し出されていく(図4,7参照)。
そして、押出爪22がチャック8の両側を通り抜けると、集積体7がチャック8から完全に抜け出した状態となり(図8参照)、バンド機11のチャック26内へと受け渡される。
上述したとおり、押出爪22による集積体7の押出動作が行われている間は、圧接部23dが可動把持部16を押圧した状態が維持されるため、チャック8(両把持部15,16間)の開き幅Wが保持されることとなる。
一方、バンド機11への集積体7の受渡しが行われる際、バンド機11では、バンドフィルムロール29から繰出部31によって繰出されたバンドフィルム30の端部が、結束体把持部32によって把持されている(図3,4参照)。これにより、受渡し機構20とチャック26との間において、押出爪22による集積体7の押出方向を遮るようにバンドフィルム30が介在した状態となる。尚、図3,4,9においては、便宜上、結束体把持部32を簡素化して表現している。
そして、押出爪22による集積体7の押出動作に合わせて、繰出部31によって、バンドフィルム30が繰出される(図4参照)。これにより、バンドフィルム30が集積体7と共に、開放されているチャック26内へと押し込まれる。その結果、集積体7の長手方向に略直交して、バンドフィルム30が巻かれていくこととなる。
その後、所定のタイミングで結束体把持部32によるバンドフィルム30の始端部の把持が解除され、集積体7のチャック26内への受渡しが完了すると、チャック26が閉じられる。これにより、集積体7がチャック26に把持されると共に、バンドフィルム30の始端側も把持された状態となる(図9参照)。
続けて、図9に示すように、前記始端側とは逆側にあたるバンドフィルム30の終端側が巻付け補助部34及びフィルムガイド33bによって、集積体7の側方へ巻き付けられつつ、切断位置へと案内される。そして、切断位置においてカッター33aによって切断されることで、所定長のバンドフィルム30となる。
次に、チャック26に把持された集積体7は、回転機構25によって上方へと回転移動させられる。ここで、回転が一旦停止され、バンドフィルム30の始端側と終端側とが、貼着部36によってシール(熱溶着)される。該シールにより、バンド掛けが完了することとなる。
シール完了後、集積体7は、回転移動させられ、受渡し位置P3に到達した時点で、回転が一旦停止される。そして、チャック26によって把持された集積体7が、受渡し機構28の押出爪28aによって、方向変換装置12(受入れ機構37)の方へと押し出される。
尚、バンド掛けしない場合には、繰出部31、結束体把持部32、切断部33及び貼着部36の作動が停止し、集積体7は、バンドフィルム30が巻き付けられないまま、回転機構25によって方向変換装置12へ移送されることとなる。
押出爪28aによりチャック26から押し出された集積体7は、受入れ機構37のコンベア39と天板40との間に受け渡され、当該コンベア39によって旋回機構38へと移送される。このとき、集積体7の上方に天板40が存在するため、例えバンド掛けされていない集積体7であっても、集積体7の積み重ね状態にズレが生じてしまうといった不具合を抑制できる。
コンベア39により移送される集積体7は、受入れ機構37の前記押出爪によって旋回機構38のチャック41へと受け渡される。当該受け渡された集積体7は、チャック41によって把持されつつ、略90度旋回移動させられる。これにより、移送方向に対して略直交していた集積体7の長手方向が、移送方向と略平行となる。そして、前記旋回移動された集積体7は、ピロー包装機13へと移送される。
ピロー包装機13によってピロー包装を実施する場合は、第3移送機構が取り外されている。そして、センターシール機構によって筒状に貼り合わされる包装フィルムの中に向けて、第1移送機構によって、集積体7が移送される。さらに、第2移送機構によって、集積体7を包む筒状の包装フィルムがトップシール機構の方へと移動させられる。そして、トップシール機構によって、集積体7の移送方向に対する前後で、筒状の包装用フィルムがシールされ、切断される。これにより、ピロー包装が完了される。
なお、ピロー包装が実施されない場合には、センターシール機構、トップシール機構、第1及び第2移送機構の作動が停止され、第3移送機構を設置し、作動させる。これにより、集積体7が、ピロー包装機13内をピロー包装されること無く通過させられる。
以上詳述したように、本実施形態では、搬送装置2において、集積体7を把持して下流側へ受け渡す際に、当該集積体7を把持する一対の把持部15,16間の開き幅Wが一定に保持されるため、集積体7の崩れを抑制すると共に、PTPシート51に傷や変形が生じるといった不具合の発生を低減することができる。結果として、生産性の低下を抑制すると共に、製品品質の低下を抑制することができる。
特に本実施形態では、ゴム等からなる圧接部23dを可動把持部16に圧接し、その圧接時の摩擦力で可動把持部16の動きを規制することにより、一対の把持部15,16間の開き幅Wを保持する構成となっている。これにより、比較的簡単な構成により、把持される集積体7の厚みの違いに起因する一対の把持部15,16間の開き幅Wの変化に対し無段階に対応可能となる。結果として、PTPシート51の集積態様や集積枚数の違い等に対応でき、汎用性を高めると共に、装置の簡素化を図ることができる。また、部品交換等の手間もかからず、生産性の向上を図ることができる。
また、押出爪22がチャック8から集積体7を押出す動きに連動して、圧接部23dが可動把持部16に圧接するよう、押出爪22と保持機構23とが受渡し機構20として一体に設けられた構成となっているため、両者を別々に駆動制御する構成に比べ、装置の簡素化を図ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、被充填物が錠剤55である場合について具体化しているが、被充填物の種別、形状等については特に限定されるものではなく、例えば食品や電子部品等が被充填物として充填される構成であってもよい。
(b)容器フィルム53及びカバーフィルム56の素材、ポケット部54の数や形状など、PTPシート51の構成は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、容器フィルム53をアルミニウムなど他の材質で形成してもよい。
(c)集積体7の集積枚数及び集積態様は、上記実施形態に例示されたものに限定されるものではない。例えば、PTPシート51を2枚一組の抱き合せ状態とせず、PTPシート51を同じ向きに所定枚数ずつ積み上げる集積形態としてもよい。
(d)上記実施形態では、搬送装置2に本願発明を適用しているが、本願発明に係る搬送装置はこれに限定されるものではなく、集積体7を把持して搬送する他の搬送装置に適用してもよい。例えば、バンド機11の回転機構25や、方向変換機12の旋回機構38など、チャック26,41を備えた搬送装置に適応することができる。
(e)上記実施形態では、集積体7が搬送装置2のチャック8からバンド機11のチャック26に対し直接、受け渡される構成となっているが、これに限らず、例えば上記受入れ機構37のような機構を介して両者間の受渡しが行われる構成としてもよい。
一方、受入れ機構37を省略し、集積体7がバンド機11のチャック26から旋回機構38のチャック41に対し直接、受け渡される構成としてもよい。
(f)受渡し機構20の構成は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、ベース部21を介して押出手段たる押出爪22と、保持手段たる保持機構23とが一体的に構成されているが、両者を別体で設け、連動するように制御してもよい。かかる場合には、例えば圧接部23dが、押出爪22の押出方向と交差する方向に沿って、可動把持部16の側面等に対し圧接するような構成としてもよい。
(g)上記実施形態では、上側の把持部16が可動把持部となっているが、これに代えて、下側の把持部15を可動把持部としてもよい。また、両把持部15,16とも可動把持部としてもよい。かかる場合には、圧接部23d等が両把持部15,16に対応して複数設けられた構成としてもよい。
(h)上記実施形態では、チャック8の可動把持部16に対し圧接部23dを圧接させ、その摩擦力により、チャック8(両把持部15,16間)の開き幅Wを保持可能に構成されているが、保持手段は、摩擦力により可動把持部16の動きを規制する構成に限定されるものではない。例えばテーパ状に構成された部材を両把持部15,16間に挿し込むことで、チャック8の開き幅Wを保持可能、かつ、把持される集積体7の厚みの違いに対応可能な構成としてもよい。
2…搬送装置、7…集積体、8…チャック、15…固定把持部、16…可動把持部、17…コイルばね、20…受渡し機構、22…押出爪、23…保持機構、23d…圧接部、51…PTPシート、W…把持部の開き幅。

Claims (3)

  1. ポケット部に被充填物を収容してなる複数のPTPシートを積層した集積体を把持した状態で搬送し、下流側へ受け渡す搬送装置であって、
    相対変位可能に設けられた一対の把持部と、当該一対の把持部のうちの少なくとも一方を他方側へ付勢する把持用付勢手段と有し、搬送に際しては前記一対の把持部により前記集積体を付勢力をもって把持する把持手段と、
    受け渡しに際しては前記一対の把持部により把持された状態の前記集積体を当該一対の把持部間から押し出す押出手段と、
    前記押出手段により前記集積体を押し出すにあたり、前記集積体を把持した前記一対の把持部間の開き幅を保持可能、かつ、把持される前記集積体の厚みの違いに対応可能に構成された保持手段とを備えたことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記保持手段は、前記一対の把持部のうち少なくとも可動する可動把持部に対し、当該可動把持部が動く方向と交差する方向から圧接可能に設けられた圧接部を有し、その圧接時の摩擦力により前記一対の把持部間の開き幅を保持可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 所定の押出方向に沿って動く前記押出手段に対し、前記圧接部が少なくとも前記押出方向に沿って相対変位可能に組付けられると共に、前記圧接部を前記押出方向へ付勢する圧接用付勢手段を備え、
    前記押出手段と前記圧接部とが連動するよう一体に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
JP2012055248A 2012-03-13 2012-03-13 搬送装置 Active JP5635028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012055248A JP5635028B2 (ja) 2012-03-13 2012-03-13 搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012055248A JP5635028B2 (ja) 2012-03-13 2012-03-13 搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013189214A JP2013189214A (ja) 2013-09-26
JP5635028B2 true JP5635028B2 (ja) 2014-12-03

Family

ID=49389927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012055248A Active JP5635028B2 (ja) 2012-03-13 2012-03-13 搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5635028B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106742240B (zh) * 2016-12-02 2019-02-15 芜湖市泰能电热器具有限公司 一种电热铝管装箱用的夹取搬运装置
CN106586085B (zh) * 2016-12-02 2019-02-15 芜湖市泰能电热器具有限公司 一种电热铝管自动包装机
JP6914177B2 (ja) * 2017-11-29 2021-08-04 Ckd株式会社 Ptpシート抱き合わせ装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH061201U (ja) * 1992-06-10 1994-01-11 鐘紡株式会社 函詰装置
JP2620746B2 (ja) * 1993-03-17 1997-06-18 シーケーディ株式会社 プレススルーパツクシートの包装用搬送ラインにおける搬送路分岐装置
JP4805247B2 (ja) * 2006-12-28 2011-11-02 株式会社ニチレイフーズ 把持装置、並びに把持装置を備える整列装置
JP5752366B2 (ja) * 2009-09-26 2015-07-22 大森機械工業株式会社 バンド掛け装置
JP5628548B2 (ja) * 2010-04-19 2014-11-19 株式会社川島製作所 箱詰め装置
JP5525957B2 (ja) * 2010-08-03 2014-06-18 Ckd株式会社 Ptpシート搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013189214A (ja) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6640522B2 (en) Method and machine for packing reams of sheets
KR101979660B1 (ko) 자동 포장장치
JP5635028B2 (ja) 搬送装置
JP2014131918A (ja) 梱包装置及び梱包方法
JP5436932B2 (ja) ロール組立体のフィルム包装装置およびフィルム包装方法
JP7058238B2 (ja) ブリスタシート集積移送装置及びブリスタシートの集積移送方法
JP2001310814A (ja) Ptpシート抱き合わせ搬送装置
JP5587262B2 (ja) Ptpシートの結束装置
US20140196403A1 (en) Automated Systems and Methods for Combining Cards and Products
JP3618855B2 (ja) 紙葉類搬送装置、紙葉類処理装置及び紙葉類搬送方法
JPH09100026A (ja) ロール状物の搬送システム
TWM626368U (zh) 口罩包裝機
JP5368927B2 (ja) バンド不良検査方法及び検査装置
JP3907003B2 (ja) 包装装置
JP5526160B2 (ja) バンド検査装置
JP5752366B2 (ja) バンド掛け装置
JP6158148B2 (ja) Ptpシート結束体及びptpシート結束装置
JP6492359B2 (ja) シート状袋体の集積装置
JP4141334B2 (ja) シート体の加工装置
JP5751704B2 (ja) シート状物品の集積装置及び集積方法
KR20230067974A (ko) 패키징 시스템
CA3227016A1 (en) Packaging device and method for packaging discrete medicaments in pouches
KR20230040584A (ko) 단위제품의 포장장치
KR20230067978A (ko) 패키징 시스템
JP2004292062A (ja) 結束用装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5635028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150