JP5615057B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
引張試験機:東洋精機製作所の商品名「ストログラフT型」
試験片形状:ダンベル3号
引張速度:500mm/min
この試験片は、トレッド50から切り出される。切り出しが困難な場合は、トレッド50のゴム組成物と同一のゴム組成物からなるスラブから試験片が打ち抜かれる。温度が160℃である金型内でゴム組成物が10分間保持されることで、このスラブは得られる。
図1に示された基本構成を備え、下記表1に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤを得た。このタイヤサイズは、245/40R18である。このタイヤのカーカスは、第一プライ及び第二プライからなる。第一プライは、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本の第一ヤーンを撚り合わせて形成される第一コードを含んでいる。第一ヤーンの繊度は、1670dtexである。第一コードの撚り数は、40回/10cmである。第一コードの傾斜角度αは、70°である。第二プライは、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本の第二ヤーンを撚り合わせて形成される第二コードを含んでいる。第二ヤーンの繊度は、1670dtexである。第一コードの撚り数は、30回/10cmである。第二コードの傾斜角度βは、−70°である。タイヤの、最大幅を示す部分の厚みTAは、7mmである。各プライに含まれる多数のコードは、緯糸で編み列ねることなく並列されている。各プライは、緯糸を含んでいない。この緯糸を含んでいないことが、表中、「緯糸」の欄に「A」で示されている。
最大幅の厚みTAを下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
各プライに含まれるコードを構成するヤーンの本数を下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
各プライに含まれるコードの撚り数を下記表2の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
各プライに含まれるコードを構成するヤーンの繊度を下記表3の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
各プライに含まれるコードの撚り数及びこのコードを構成するヤーンの繊度を下記表3の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
各プライがコードを編み列ねる緯糸を含んでいる他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。このプライでは、緯糸は切断されていない。この緯糸が切断されていないことが、表3中、「緯糸の切断」の欄に「N」で示されている。
各プライがコードを編み列ねる緯糸を含んでおり、この緯糸がその一部において切断されている他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。表3中、「緯糸」の欄に、この緯糸を含んでいることが「B」で示されている。緯糸がその一部において切断されていることが、「緯糸の切断」の欄に「G」で示されている。
試作タイヤがドラム耐久試験機のリムに装着されて、JIS D 4230の規格に準拠して高速耐久性が評価された。この評価結果が、比較例7を100とした指数値で表されている。この値が大きいほど、良好であることが示される。この結果が、下記の表1、表2及び表3に示されている。なお、リムは9.5J−18.0、内圧は200kPa、荷重は7.84kN、スリップ角は0°そして速度は100km/hとされた。
試作タイヤがコーナリング試験機のリムに装着されて、コーナリングフォースが計測された。この計測で得られるスリップ角とコーナリングフォースとの関係から得られるコーナリングパワーに基づいて、評価を行った。この評価結果が、比較例7を100とした指数値で表されている。この値が大きいほど、良好であることが示される。この結果が、下記の表1、表2及び表3に示されている。なお、リムは9.5J−18.0、内圧は200kPa、荷重は490kNそして速度は10km/hとされた。
試作タイヤを、排気量が3000ccである乗用車(FR車)に装着した。なお、このタイヤの内圧を200kPaとした。リムのサイズは、9.5J−18.0である。この乗用車でサーキットコースを走行して、トラクション性能についてドライバーによる官能評価を行った。この結果が、比較例7を100とした指数値で表されている。この値が大きいほど、良好であることが示される。この結果が、下記の表1、表2及び表3に示されている。
タイヤの質量を計測した。この計測結果が、比較例7を100とした指数値で下記の表1、表2及び表3に示されている。この数値が小さいほど、軽量であることを表している。
18、50・・・トレッド
20、52・・・サイドウォール
22、54・・・ビード
24、56・・・カーカス
40a、40b、40、66a、66b、66・・・プライ
44a、44b、44、68a、68b、68・・・コード
72a、72b、72・・・緯糸
Claims (9)
- 一対のビードと、両ビードの間に架け渡されたカーカスと、このカーカスの軸方向外側に位置する一対のサイドウォールとを備えており、
このカーカスが、第一プライと、この第一プライの外側に位置する第二プライとを備えており、
この第一プライが、並列された多数の第一コードを備えており、
各第一コードが、赤道面に対して傾斜しており、
この第一コードが、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本の第一ヤーンが撚られて形成されており、
この第二プライが、並列された多数の第二コードを備えており、
各第二コードが、赤道面に対して傾斜しており、
この第二コードが、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本の第二ヤーンが撚られて形成されており、
この第一コードの撚り数が、この第二コードの撚り数よりも多く、
タイヤの、最大幅を示す部分の厚みが、5mm以上10mm以下であり、
上記第一ヤーンの繊度が上記第二ヤーンの繊度と同等である空気入りタイヤ。 - 上記第一プライが、上記多数の第一コードを編み列ねる第一緯糸をさらに備えており、
この第一緯糸が、その一部において切断されている請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 上記多数の第一コードが、緯糸で編み列ねることなく並列されている請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 上記第二プライが、上記多数の第二コードを編み列ねる第二緯糸をさらに備えており、
この第二緯糸が、その一部において切断されている請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - 上記多数の第二コードが、緯糸で編み列ねることなく並列されている請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 上記カーカスの半径方向外側に位置するベルトをさらに備えており、
このベルトが、赤道面に対して傾斜するベルトコードを含んでおり、
このベルトコードが、アラミド繊維又はスチールからなり、
このベルトコードの傾斜角度の絶対値が、18°以上28°以下であり、
上記第一コードの傾斜角度の絶対値が、50°以上88°以下であり、
上記第二コードの傾斜角度の絶対値が、50°以上88°以下である請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - 上記第一コードの傾斜角度の絶対値が、25°以上38°以下であり、
上記第二コードの傾斜角度の絶対値が、25°以上38°以下である請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - 上記タイヤの、最大幅を示す部分の厚みが、7mm以上である請求項1から7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 上記第一ヤーンの繊度が、1670dtex以上2100dtex以下であり、
上記第二ヤーンの繊度が、1670dtex以上2100dtex以下である請求項1から8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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