JP5608402B2 - 複合光学素子の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

複合光学素子の製造方法及びその製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5608402B2
JP5608402B2 JP2010078030A JP2010078030A JP5608402B2 JP 5608402 B2 JP5608402 B2 JP 5608402B2 JP 2010078030 A JP2010078030 A JP 2010078030A JP 2010078030 A JP2010078030 A JP 2010078030A JP 5608402 B2 JP5608402 B2 JP 5608402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
core
substrate
optical axis
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010078030A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011209563A (ja
Inventor
浩司 三宅
博史 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2010078030A priority Critical patent/JP5608402B2/ja
Publication of JP2011209563A publication Critical patent/JP2011209563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5608402B2 publication Critical patent/JP5608402B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Description

本発明は、2つの光学基材が樹脂層を有する複合光学素子において、光学基材間の偏芯を調整する複合光学素子の製造方法及びその製造装置に関する。
例えば、2つの光学基材を接合して得られる複合光学素子において、光学性能を保つためには、製造する際に、夫々の光学基材の光軸を高精度に調芯することが必要である。このような複合光学素子の調芯を行う従来例として、例えば特許文献1に記載の技術が公知である。
この特許文献1では、第1レンズ体と、第2レンズ体と、それら2枚のレンズ面同士が対面する状態で、第1レンズ体上に載置された第2レンズ体を保持する保持部材と、第2レンズ体を第1レンズ体に押し付けながら第2レンズ体を摺動させるXYZ軸ステージと、を有している。そして、第1レンズ体と第2レンズ体を透過した光の焦点像から光軸のずれを検出し、そのずれがなくなるまで第2レンズ体の光学面を第1レンズ体の光学面に沿って摺動させて光軸合わせを行うものである。
特許第3547647号公報
しかしながら、特許文献1では、第1レンズ体と第2レンズ体とが光学面で当接し、第2レンズ体が第1レンズ体の光学面に沿って摺動する構成である。このため、例えば、第1レンズ体と第2レンズ体とが当接せず、レンズ体間に樹脂層がある複合光学素子を作成する場合、樹脂の厚さを制御しつつ、第1レンズ体の貼り合わせ面の球芯の光軸方向位置と、第2レンズ体の貼り合わせ面における球芯の光軸方向位置とを一致させることができない。
すなわち、特許文献1では、第1レンズ体と第2レンズ体の光学面を沿わせる必要があるため、レンズ体間の樹脂の厚みは一義的に決まってしまう。このため、レンズ体の形状制約を受けずに、樹脂の厚みを所望の厚さに制御しつつ、偏芯精度を高精度に調芯することは困難である。
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、第1の光学基材と第2の光学基材との間に樹脂を配した状態で夫々の光学面の光学基材を当接させずに光学芯を独立して調整することにより、光学基材の形状制御を受けずに樹脂の厚みを所望の厚さに制御しつつ、高精度に偏芯調整を行うことが可能な複合光学素子の製造方法及びその製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1の光学基材及び第2の光学基材の間に樹脂層を有する複合光学素子の製造方法であって、偏芯調整の基準となる基準光軸を設定する工程と、前記第1の光学基材を前記基準光軸に対して垂直方向に移動させ、前記第1の光学基材の有する一方の光学芯を前記基準光軸に一致させる工程と、前記第1の光学基材を前記基準光軸に対して傾斜方向に移動させ、前記第1の光学基材の有する他方の光学芯を前記基準光軸に一致させる工程と、前記第2の光学基材を前記基準光軸に対して垂直方向に移動させ、前記第2の光学基材の有する一方の光学芯を前記基準光軸に一致させる工程と、前記第2の光学基材を前記基準光軸に対して傾斜方向に移動させ、前記第2の光学基材の有する他方の光学芯を前記基準光軸に一致させる工程と、前記第1と第2の光学基材の少なくとも一方の貼り合わせ面に樹脂を供給する工程と、前記第1と第2の光学基材間で前記樹脂を押延する工程と、前記樹脂を硬化させる工程と、を備える。
また、特に前記第1と第2の光学基材間で前記樹脂を押延する工程として、前記第1の光学基材の空間位置と、前記第2の光学基材の空間位置と、から樹脂厚を所望の厚さにするための距離制御の値を算出する工程と、算出された前記距離制御の値に従って前記第1の光学基材と前記第2の光学基材の少なくとも一方を移動させる工程と、を備えることが好ましい。
また、本発明は、第1の光学基材及び第2の光学基材が樹脂を介して接合された複合光学素子の製造装置であって、基準光軸を設定する基準光軸設定手段と、前記第1の光学基材を前記基準光軸に対して垂直方向に移動し、前記基準光軸に対して調整を行う第1の調整手段と、前記第1の光学基材を前記基準光軸に対して傾斜方向に移動し、前記基準光軸に対して調整を行う第2の調整手段と、前記第2の光学基材を前記基準光軸に対して垂直方向に移動し、前記基準光軸に対して調整を行う第3の調整手段と、前記第2の光学基材を前記基準光軸に対して傾斜方向に移動し、前記基準光軸に対して調整を行う第4の調整手段と、前記第1と第2の光学基材の少なくとも一方の貼り合わせ面に樹脂を供給する供給手段と、前記樹脂を硬化させる硬化手段と、前記第1〜第4の調整手段を制御する制御手段と、を備える。
また、この際、前記第1の調整手段は前記第1の光学基材の反貼り合わせ面を保持し、前記第3の調整手段は前記第2の光学基材の反貼り合わせ面を保持するのが好ましい。
さらに、この際、前記制御手段は、前前記第1の光学基材の空間位置と、前記第2の光学基材の空間位置と、から樹脂厚を所望の厚さにするための距離制御の値を算出する演算を行い、算出された前記距離制御の値に従って前記第1〜第4の調整手段の少なくとも一つを制御することが好ましい。
本発明によれば、第1の光学基材と第2の光学基材との間に樹脂を配した光学素子において、夫々の光学面の光学芯を独立して調整することにより、高精度に偏芯調整を行った上で、光学基材の接合を行うことが可能な複合光学素子の製造方法及びその製造装置を提供することができる。
樹脂で貼り合わせる前の第1の光学基材と第2の光学基材の断面図である。 第1の実施の形態の複合光学素子の製造装置の全体構成を示す図である。 フローチャートを示す図である。 光学芯の調整方法の説明図である。 光学芯の調整方法の説明図である。 光学芯の調整方法の説明図である。 光学芯の調整方法の説明図である。 光学芯の調整方法の説明図である。 光学芯の調整方法の説明図である。 第2の実施の形態の複合光学素子の製造装置の全体構成を示す図である。 第3の実施の形態の複合光学素子の製造装置の全体構成を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
(光学面の偏芯の説明)
図1は、紫外線硬化型樹脂16で貼り合わせる前の第1の光学基材12と第2の光学基材14の断面図である。
複合光学素子10(図2参照)は、第1の光学基材12と第2の光学基材14とを紫外線硬化型樹脂16により貼り合わせて得られる。
この複合光学素子10において、第1の光学基材12は光学面12a、12bを、第2の光学基材14は光学面14a、14bを有している。ここで、複合光学素子10の光学芯は、光学面12a、12bが有する第1及び第2の光学芯c1、c2と、光学面14a、14bが有する第3及び第4の光学芯c3、c4と、全部で4個存在する。そして、複合光学素子10が所望の光学性能を発揮するため、これらの第1〜第4の光学芯(c1〜c4)が全て同一直線上に結ばれるように各光学芯(c1〜c4)を調整(偏芯調整)することが求められている。
すなわち、第1の光学芯c1と第2の光学芯c2を結ぶ光学基材12の光軸L1と、第3の光学芯c3と第4の光学芯c4を結ぶ光学基材14の光軸L2とが、基準光軸L0と高精度に一致していなければならない。なお、この基準光軸L0とは、偏芯調整の基準となる光軸のことである。
また、光学芯とは、理想像が得られる光学面位置を表すものであって、光学面形状が球面で構成される場合は、球面の曲率中心をいい、光学面形状が非球面で構成される場合は、非球面中央部の球面近似における曲率中心をいうものとする。また、理想像とは、光学基材に光を透過させた際に測定できる、チャート像、波面収差像、軸上コマ収差像についての理想像である。
これら光学基材を透過する像は、基材の球芯の位置ズレ、光学基材内部の屈折率分布および複屈折が大きくなることで、理想像から乖離した像が形成される。
すなわち、本実施の形態の偏芯とは、理想像から乖離した像(理想像ズレ)が形成された状態を指し、偏芯調整とは、当該理想像ズレを解消するために基材球芯位置を調整することを指す。
また、光学基材の貼り合わせ面とは、他方の光学基材と樹脂を挟んで対向する光学面のことをいい、反貼り合わせ面とは、他方の光学基材と対向しない光学面をいう。
さらに、シフトとは光軸に対する光学面の光学芯の平行移動をいい、チルトとは光軸に対する光学面の光学芯の傾きをいう。
(光学基材の形状)
第1の光学基材12は、近似曲率半径R1=25mmの非球面形状を持つ反貼り合わせ面12aと、近似曲率半径R2=28mmの非球面形状を持つ貼り合わせ面12bを有する両凹形状のレンズである。また、中心肉厚t1=3mm、外径D1=50mmのガラス成形レンズである。また、材質は、S−LAH53(オハラ(株)社製)である。
第2の光学基材14は、近似曲率半径R3=46mmの非球面形状を持つ反貼り合わせ面14aと、近似曲率半径R4=35mmの非球面形状を持つ貼り合わせ面14bを有する凸メニスカス形状のレンズである。また、中心肉厚t2=7mm、外径D2=36mmのガラス成形レンズである。また、材質は、S−BAL42(オハラ(株)社製)である。
(製造装置の構成)
図2は、第1の実施の形態の複合光学素子の製造装置20の全体構成を示す図である。なお、図1と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
複合光学素子の製造装置20は、紫外線硬化型樹脂16を挟んで対向配置された第1の光学基材12及び第2の光学基材14に光を透過し、夫々の光学面の光学芯c1〜c4を求めて偏芯調整を行い、第1と第2の光学基材12,14を接合する装置である。この製造装置20は、第1〜第4の調整手段21、25、29、33と、制御手段としての制御パソコン44とを備えている。
第1の調整手段21は、第1の光学基材12を移動可能に保持する。そして、第1の光学基材12の反貼り合わせ面12aが有する第1の光学芯c1(図1参照)が基準光軸L0と一致するよう、後述される方法により(基準光軸設定手段である光源38、計測用の像形成部材(十字チャート)40、像検出器42を用いて)形成される基準光軸L0に対して垂直方向(xy平面と平行な方向)に第1の光学基材12を移動させる。
この第1の調整手段21は、第1の光学基材12を保持する第1の治具22と、駆動ロッド23と、駆動ロッド23を介して第1の治具22を移動させる第1のモータ24とを有している。
第1の治具22は、第1の光学基材12をxy方向に位置規制する治具であり、端部が尖った円筒形状となっているベルクランプ機構を有している。第1の治具22は、このベルクランプ機構により、第1の光学基材12を点で保持する。本実施の形態ではベルクランプ機構により、光学基材の球面部分を保持しているが、他の実施の形態で用いられるスクロールチャック機構や、光学基材の側面や球面の外周部を保持するような保持機構等を用いても良い。
第2の調整手段25は、第1の光学基材12の側面に当接する。そして、第1の光学芯c1(図1参照)を基準光軸L0に一致させたまま、第1の光学基材12の貼り合わせ面12bが有する第2の光学芯c2(図1参照)が基準光軸L0と一致するよう、基準光軸L0に対して傾斜方向(θ方向)に第1の光学基材12を傾斜移動させる。
この第2の調整手段25は、第1の光学基材12を保持する第2の治具26と、駆動ロッド27と、駆動ロッド27を介して第2の治具26を移動させる第2のモータ28とを有している。
第3の調整手段29は、第2の光学基材14を移動可能に保持する。そして、第2の光学基材14の反貼り合わせ面14aが有する第3の光学芯c3(図1参照)が基準光軸L0と一致するよう、基準光軸L0に対して垂直方向(xy平面と平行な方向)に第2の光学基材14を移動させる。
この第3の調整手段29は、第2の光学基材14を保持する第3の治具30と、駆動ロッド31と、駆動ロッド31を介して第3の治具30を移動させる第3のモータ32とを有している。
第3の治具30は、第2の光学基材14をxy方向に位置規制する治具であり、第1の治具22と同様に、ベルクランプ機構を有している。
第4の調整手段33は、第2の光学基材14の側面に当接する。そして、第3の光学芯c3を基準光軸L0に一致させたまま、第2の光学基材14の貼り合わせ面14bが有する第4の光学芯c4(図1参照)が基準光軸L0に一致するように基準光軸L0に対して傾斜方向(θ方向)に第2の光学基材14を傾斜移動させる。
この第4の調整手段33は、第2の光学基材14を保持する第4の治具34と、駆動ロッド35と、駆動ロッド35を介して第4の治具34を移動させる第4のモータ36とを有している。
さらに、これら第1〜第4の調整手段21、25、29、33は、制御パソコン44によって制御される。この制御パソコン44は、CPUやROM等を備えた一般に使用されているパソコンである。
例えば、この制御パソコン44は、基準光軸L0と第1の光学芯c1の間の差分がなくなるように演算して第1のモータ24を駆動し、偏芯調整が行われる。同様に、第2のモータ28、第3のモータ32及び第4のモータ36も同様にして制御駆動される。
また、図2において、符号38は偏芯計測に用いる光源、40は計測用の像形成部材、42は像検出器、46はハーフミラー、48は紫外線照射に用いられる光源である。
なお、本構成において、光源38にはレーザ光源を使用しているが、コリメート光を放出する光源であればどのような光源でもよい。また、光源38とハーフミラー46、及び像検出器42を結ぶ基準光軸L0と、光源48とハーフミラー46とを結ぶ照射軸(成形軸)とが、予め高精度に調整されていることは勿論である。なお、ハーフミラー46の代わりに、紫外線光を折り曲げるグラスファイバーを用いてもよい。
更に、像形成部材40は、本構成では十字チャートを用いたが、公知の透過光観察手段を付与させるものであれば任意の形状、方式であればよく、治具レンズおよびフォーカス機構を具備してもよい。同様に、本構成の像検出器42では対物レンズを含むCCDカメラを用いているが、光を検出できる機器であればどのような機構でもよい。
(基材保持方法)
反貼り合わせ面12aの非球面形状部に第1の治具22を当接させ、不図示の真空吸着装置により真空吸着を行うことで、第1の治具22は、第1の光学基材12を保持する。そして、第1のモータ24の駆動が駆動ロッド23を介して第1の治具22に伝わり、第1の光学基材12が、第1の治具22とともに基準光軸L0に対するxy軸方向の移動をする。
同様の方法で、反貼り合わせ面14bの非球面形状部に第3の治具30を当接させ、第2の治具30は、第2の光学基材14を保持する。これにより、第3のモータ32の駆動が駆動ロッド31を介して第1の治具30に伝わり、第2の光学基材14が、第3の治具30とともに基準光軸L0に対するxy軸方向の移動をする。
(調芯及び成型方法)
以下、図2を参照しながら、図3の偏芯調整に関するフローチャートを示す図、及び図4A〜図4Fの光学芯の調整方法の説明図に基づき、本実施の形態の複合光学素子の製造方法について説明する。
ここで、光源38から発したコリメート光が、像形成部材(十字チャート)40を通過して、像検出器42にてコリメート光を検出することで基準光軸L0が設定される。
次に、第1の光学基材12の有する第1の光学芯c1、第2の光学芯c2の偏芯調整を行う。
第1の光学基材12が、第1の治具22に保持されるとき、図4Aに示すように、第1の光学芯c1は基準光軸L0に必ずしも一致していない。
そのため、図4Bに示すように、第1の光学芯c1を基準光軸L0に一致させるように第1の治具22を移動させる。
この場合、図2に示すように、光源38から像形成部材(十字チャート)40を通過したコリメート光は、第1の光学基材12を透過して、像検出器42において像が検出される。ここで得られた像と、透過光を用いた公知の偏芯調整量算出方法(例えば、特開2008−256900号公報参照)によって得られた偏芯調整量に基づき、制御パソコン44を介して第1の光学基材12及び第1の治具22を基準光軸L0に対してxy軸方向に移動させる。こうして、第1の光学芯c1を基準光軸L0に一致させる(図3のS1)。
本実施の形態では、以下の光学芯と基準光軸の一致は、全て制御パソコン44を介した偏芯調整量の算出によって行う。
次に、像形成部材40のパターンを変更し、第2の光学芯c2についての偏芯像を検出し、第1の光学基材12の貼り合わせ面12bの偏芯調整量を算出する。この後、第1の光学基材12の側面に第2の治具26を当接させる。そして、図4Cに示すように、第1の治具22に保持された第1の光学基材12を、第2の治具26により基準光軸L0に対してθ方向に傾斜移動させて、第2の光学芯c2を基準光軸L0に一致させる(図3のS2)。
なお、第1の光学基材12はベルクランプ機構を有する第1の治具22により保持されているため、すでに調整した第1の光学芯c1は、移動することはない。
これで、第1の光学基材12において、反貼り合わせ面12aが有する第1の光学芯c1と、貼り合わせ面12bが有する第2の光学芯c2とが、基準光軸L0に一致する。
なお、本実施例では第1の光学芯を基準光軸L0に対してxy方向に移動させ、第2の光学芯を基準光軸L0に対してθ方向に傾斜移動させて偏芯調整を行った。しかし、これに代えて第1の光学芯を基準光軸L0に対してθ方向に傾斜移動させ、第2の光学芯を基準光軸L0に対してxy方向に移動させて偏芯調整を行っても良い。これは他の実施の形態においても同様である。
同様に、第2の光学基材14の偏芯調整を行うが、ここで、不図示の供給手段により、第1の光学基材12の貼り合わせ面12bに紫外線硬化型樹脂16を吐出する。
本実施の形態では、S2の工程後に、紫外線硬化型樹脂16を第1の光学基材12上へ供給している(図4D参照)。そして、第2の光学基材14の偏芯調整と同時に、第2の光学基材14が、紫外線硬化型樹脂16の押延を行う。
また、紫外線硬化型樹脂16の供給は、全ての光学基材間の偏芯調整が完了する前ならいつでも良く、例えば最初の偏芯調整前や偏芯調整途中で供給を行っても良い。
紫外線硬化型樹脂16の供給後、第2の光学基材14の有する第3の光学芯c3、第4の光学芯c4の偏芯調整を行う。図2、図4Dに示すように、第3の治具30が、第2の光学基材4の反貼り合わせ面14aを移動可能に保持する。
次に、図4Eに示すように、第3の治具30が基準光軸L0に対して垂直方向(xy軸方向)に移動することによって、第3の光学芯c3を基準光軸L0と一致させる。
この際、第3のモータ32をz軸方向にも動かすことにより、第3の光学芯c3を基準光軸L0と一致させると共に、基準光軸L0と平行方向(z軸方向)の移動によって、第2の光学基材14を第1の光学基材12に接近させる(図4E参照)。
次に、第2の光学基材14の側面に第4の治具34を当接させる。さらに、図4Fに示すように、第3の光学芯c3を基準光軸L0に一致させたまま、この第3の光学芯c3を中心として第4の光学芯c4を基準光軸L0に対してθ方向に傾斜移動させて、第4の光学芯c4を基準光軸L0に一致させる(図3のS4)。この時、第4の治具34の第4の光学芯c4を基準光軸L0に一致させながら第2の光学基材14と紫外線硬化型樹脂16とを接触させ、所定の樹脂肉厚になるまで押し広げる(図4F参照)。
なお、第2の光学基材14はベルクランプ機構を有する第3の治具により保持されているため、すでに調整した第2の光学基材14の反貼り合わせ面14aの第3の光学芯c3は、移動することはない。
これで、第2の光学基材14において、反貼り合わせ面14aが有する第3の光学芯c3と、貼り合わせ面14bが有する第4の光学芯c4とが、基準光軸L0と一致する。
なお、前述した第1の光学基材と同様に、第2の光学基材の偏芯調整においても、これに代えて第3の光学芯を基準光軸L0に対してθ方向に傾斜移動させ、第4の光学芯を基準光軸L0に対してxy方向に移動させて偏芯調整を行っても良い。これは他の実施の形態においても同様である。
以上により、第1〜第4までの各光学芯が、基準光軸L0に一致し、これによって、それぞれの光学面の高精度な偏芯調整が完了する。
(肉厚の制御方法)
紫外線硬化型樹脂16の供給は、S3の工程の前であればいつでも良く、S1の前であっても良い。例えば、S2の工程の完了後に紫外線硬化樹脂16を不図示の供給手段により、第1の光学基材12上へ供給した後に(図4D参照)、第3の光学芯c3を基準光軸L0に一致させながら基準光軸L0の方向に第2の光学基材14を第1の光学基材12に接近移動させ(図4E参照)、第4の光学芯c4を基準光軸L0に一致させながら第2の光学基材14と紫外線硬化型樹脂16とを接触させつつ所定の樹脂肉厚になるまで押し広げる(図4F参照)。
尚、紫外線硬化型樹脂16の肉厚の制御方法は、制御パソコン44を介して第1の治具22と第3の治具30の距離制御によって行うことができる。すなわち、第1の光学基材12の反貼り合わせ面12aの第1の光学芯c1及び貼り合わせ面12bの第2の光学芯c2が基準光軸L0に一致した後、固定されている第1の治具22の位置により第1の光学基材12の第1の光学芯c1の高さ位置が決定される。
次に、第1の光学基材12の第1の光学芯c1の高さ位置に対する第2の光学基材14の光学芯c3の高さ位置は、所望の複合光学素子の形状として一義的に求まる。このため、第1の光学基材12の空間位置と、第2の光学基材14の空間位置から、樹脂厚を所望の厚さにするための夫々の治具の距離制御の値が、制御パソコン44によって算出される。
そして、第2の光学基材14の第3の光学芯c3の高さが第1の光学芯c1の高さに対して所望の間隔となるように、先ほど算出された距離制御の値に従って、制御パソコン44を介して第2の光学基材14を保持した第2の治具30を第1の治具22に近づける(基準光軸L0に平行方向な移動)。これにより、第1の光学基材12と第2の光学基材14の間隔(樹脂肉厚)を仮決定する。
このように、光学基材12,14間の基準光軸L0と平行方向の位置において、仮決定を行うことで、素早く光学基材12,14間の間隔調整を行うことができる。
なお、この仮決定のための移動は、第1の治具22及び第2の治具30のどちらを動かしても良いし、両方を一度に動かしても良い。
仮決定の後は、制御パソコン44による第2の光学基材14の偏心調整を行う際に、理想像が得られるように、治具30がシフト方向、チルト方向の少なくとも一方において動く。
これにより、第1の光学基材12と第2の光学基材14の間隔は本決定される。(図4F参照)。
(硬化方法)
調芯作業の終了後、制御パソコン44を介して硬化手段である光源48(本実施の形態ではメタルハライドランプを用いた)を起動させ、ハーフミラー46を介して紫外線硬化型樹脂16へ紫外線照射を行う。これにより、任意時間の照射後、第1の光学基材12、紫外線硬化型樹脂16、及び第2の光学基材14からなる3層の複合光学素子10が得られる。本実施の形態では、樹脂層を形成するために紫外線硬化型樹脂16を用いたが、熱硬化型樹脂や熱可塑性樹脂でもよく、その場合、紫外線照射のための光源48に代えて、熱源を用いて樹脂の硬化、可塑を行う。
なお、本実施の形態では、第1の光学基材12と第2の光学基材14との間に樹脂を配した複合光学素子10について説明したが、これに限らない。例えば、複数(3つ以上)の夫々の光学基材の間に樹脂を配した複合光学素子に対しても、同様に適用することができる。
本実施の形態によれば、第1の光学基材12と第2の光学基材14との間にエネルギー硬化型樹脂16を配した状態で当該各レンズ面の各光学芯を独立して調整することができる。
また、得られた複合光学素子10は、第1の光学基材12における、反貼り合わせ面12aの第1の光学芯c1と貼り合わせ面12bの第2の光学芯c2とを結ぶ軸と、第2の光学基材14における、反貼り合わせ面14aの第3の光学芯c3と貼り合わせ面14bの第4の光学芯c4とを結ぶ軸とのズレ(偏芯精度)は、シフト3μm、チルト2分であった。こうして、偏芯精度の優れた複合光学素子10が得られた。
[第2の実施の形態]
図5は、第2の実施の形態の複合光学素子の製造装置の全体構成を示す図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
(光学基材の形状)
第1の光学基材12は、近似曲率半径R1=24.1mmの非球面形状を持つ反貼り合わせ面12aと、近似曲率半径R2=13.6mmの非球面形状を持つ貼り合わせ面12bを有する両凸形状のレンズである。また、中心肉厚t1=3mm、外径D1=30mmのプラスチック成形レンズである。また、材料はCOP(シクロオレフィンポリマー)樹脂(ゼオネックス480R:日本ゼオン(株)社製)である。
第2の光学基材14は、近似曲率半径R3=56.5mmの非球面形状を持つ反貼り合わせ面14aと、近似曲率半径R4=15.1mmの非球面形状を持つ貼り合わせ面14bを有する凸メニスカス形状のレンズである。また、中心肉厚t2=4mm、外径D2=28mmのプラスチック成形レンズである。また、材料は、COP(シクロオレフィンポリマー)樹脂(ゼオネックス330R:日本ゼオン(株)社製)である。
(製造装置の構成)
この複合光学素子の製造装置20は、紫外線硬化型樹脂16を挟んで対向配置された第1の光学基材12及び第2の光学基材14に光を透過し、夫々の光学面の光学芯c1〜c4を求めて偏芯調整を行い、第1と第2の光学基材12,14を接合する。次いで、第1の光学基材12を剥離して、第2の光学基材14に紫外線硬化型樹脂16が接合された複合光学素子10を得る装置である。この製造装置20は、第1〜第4の調整手段21、25、29、33と、制御手段としての制御パソコン44と、剥離手段51とを備えている。
第1の実施の形態においては、第1〜第4の調整手段21、25、29、33は夫々独立していた。しかし、本実施の形態においては、図5のように、第2の調整手段25の先に、ロッドを介して第1の調整手段21が設けられている。また、第4の調整手段33の先に、ロッドを介して第3の調整手段29が設けられている。このように、本実施の形態では、1つの光学基材における、xy方向を調整する調整手段と、θ方向を調整する調整手段が一体に形成されている。
また、第1の実施の形態では、調整手段としてベルクランプ機構が用いられていたが、本実施の形態では、スクロールチャック機構が用いられている。これらの機構により、光学基材の球面部分が広くてベルクランプで光学面を保持できない基材形状であっても、球面部の外周を保持することで偏心調整を行うことができる。
また、剥離手段51は、第1の光学基材12の貼り合わせ面12bに爪をかける離型爪治具52と、駆動ロッド53と、駆動ロッド53を介して離型爪治具52を移動させる第5のモータ54とを有している。また、第1の実施の形態では、像形成部材に十字チャートを用いていたが、本実施の形態では輪帯穴を用いている。これらの点が前述した第1の実施の形態と相違している。
その他の構成は、第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
(基材保持方法)
基材保持方法は、第1の光学素子の円周部に第1の治具22を当接させ、不図示の真空吸着装置により真空吸着を行うことで、第1の治具22は、第1の光学基材12を保持する。そして、第1のモータ24の駆動が駆動ロッド23を介して第1の治具22に伝わり、第1の光学基材12が、第1の治具22とともに基準光軸L0に対するxy軸方向の移動をする。
同様の方法で、第2の光学素子の円周部に第3の治具30を当接させ、第3の治具30は、第2の光学基材14を保持する。これにより、第3のモータ32の駆動が駆動ロッド31を介して第1の治具30に伝わり、第2の光学基材14が、第3の治具30とともに基準光軸L0に対するxy軸方向の移動をする。
(調芯及び成型方法)
本実施の形態の複合光学素子の製造方法について説明する。先ず、第1の実施の形態と同様に、第1の治具22によって第1の光学基材12を保持(真空吸着)する。
その後、像形成部材(輪帯穴)40を通過したコリメート光が第1の光学基材12を透過することで得られた像を、像検出器42が検出する。さらに、得られた像と、公知の偏芯調整量算出方法によって導きだした偏芯調整量に基づき、制御パソコン44を介して第1の治具22を基準光軸L0に対してxy軸方向に移動させる。こうして、第1の光学基材12の反貼り合わせ面12aの第1の光学芯c1を基準光軸L0に対して調整する。これにより、第1の光学芯c1と基準光軸L0との調整が完了する。
次に、像形成部材40のパターンを変更し、第2の光学芯c2についての偏芯像を検出し、基準光軸L0との偏芯量を算出する。この後、第1の治具22を含む第1の調整手段21を第2の治具26により移動させて、第1の光学基材12と第1の治具22の両方を基準光軸L0に対してθ方向に傾斜移動させる。そして、第2の光学芯c2を基準光軸L0に一致させる。
以上で、基準光軸L0と第1の光学基材12の光軸(第1の光学芯c1と第2の光学芯c2を結ぶ軸)は高精度な調芯が完了する。
次に、同様にして、第2の光学基材14の光軸(第3の光学芯c3と第4の光学芯c4を結ぶ軸)と基準光軸L0とを調整する。
すなわち、第3の光学芯c3を、第3の治具30のxy面内での移動により偏芯調整を行う。さらに、第3の治具30を含む第3の調整手段29を第4の治具34により移動させることで、第2の光学基材14と第3の治具30の両方がθ方向に移動し、第4の光学芯c4が、基準光軸L0に一致する。以上により、第1〜第4までの各光学芯が、基準光軸L0に一致し、これによって、それぞれの光学面の高精度な偏芯調整が完了する。
第1の実施の形態と異なり、本実施の形態では、樹脂の押延を第1の光学基材12の偏芯調整前に行う。紫外線硬化型樹脂16を不図示の供給手段により、第1の光学基材12に供給する。その後、第2の光学基材14を(基準光軸L0と平行な方向に)移動させ、第2の光学基材14と当該樹脂16とを接触させ、更に所定の樹脂肉厚になるまで接近移動(下降)させる。
そして、第1の光学基材12の調芯を実施し、その後、第2の光学基材14の調芯を実施し、樹脂層を含む4つの面12a、12b、14a、14bの光学芯c1〜c4についての偏芯調整が完了する。
(硬化、剥離方法)
調芯後、制御パソコン44を介して硬化手段である光源48(本実施の形態ではメタルハライドランプを用いた)を起動させ、ハーフミラー46を介して紫外線硬化型樹脂16に紫外線照射を行う。
更に、当該樹脂16の硬化後に離型爪治具52を第1の光学基材12のコバ部に当接させた後に、第2の光学基材14を基準光軸L0の方向に上昇させて第2の光学基材14を樹脂層から離間させる。これにより、第1の光学基材12と紫外線硬化型樹脂16からなる2層の複合光学素子11が得られる。
本実施の形態によれば、得られた複合光学素子11は、第1の光学基材12の反貼り合わせ面12aの第1の光学芯c1と貼り合わせ面12bの第2の光学芯c2とを結ぶ軸と、第2の光学基材14の貼り合わせ面14bから転写された樹脂層上の第4の光学芯c4とを結ぶ軸とのズレ(偏芯精度)は、シフト5μm、チルト1分であった。こうして、偏芯精度の優れた2層からなる複合光学素子11が得られた。
[第3の実施の形態]
図6は、第3の実施の形態の複合光学素子の製造装置の全体構成を示す図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
(光学基材の形状)
第1の光学基材12は、近似曲率半径R1=24.1mmの非球面形状の面を持つ反貼り合わせ面12aと、近似曲率半径R2=13.6mmの非球面形状を持つ貼り合わせ面12bを有する両凹形状のレンズである。また、中心肉厚t1=3mm、外径D1=25.2mmのガラス成形レンズである。また、材料はS−LAH53(オハラ(株)社製)である。
第2の光学基材14は、近似曲率半径R3=56.5mmの非球面形状を持つ反貼り合わせ面14aと、近似曲率半径R4=15.1mmの非球面形状を持つ貼り合わせ面14bと、を有する両凸形状のレンズである。また、中心肉厚t2=4mm、外径D2=25.2mmのガラス成形レンズである。また、材料は、S−BAL42(オハラ(株)社製)である。
(製造装置の構成)
図6において、装置構成は第1の実施の形態と略同様である。本実施の形態では、調整光としてのレーザ光を照射する光源38、及びその反射光を検出する像検出器42を有している。本実施の形態では、この像検出器42で照射したレーザ光の反射光を検出するようにした点が前述した各実施の形態と相違している。
(基材保持方法)
基材保持方法は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
(調芯及び成型方法)
第1の実施の形態で説明したように、第1の治具22によって第1の光学基材12を保持(真空吸着)した後、光源38からコリメートレーザー光源を照射し、第1の光学基材12の反貼り合わせ面12aにより反射したコリメート光を像検出器42が検出する。
こうして、得られた反射像により公知の偏芯調整量算出方法に基づき、制御パソコン44を介して第1の治具22をxy面内で移動させて、第1の光学基材12の反貼り合わせ面12aの第1の光学芯c1を基準光軸L0に対して補正する。これにより、第1の光学基材12の反貼り合わせ面12aの第1の光学芯c1と基準光軸L0との調整が完了する。
次に、第1の光学基材12の貼り合わせ面12bの第2の光学芯c2についての反射像を像検出器42で検出し、第1の光学基材12の貼り合わせ面12bの第2の光学芯c2の偏芯量を算出する。この後、第1の光学基材12のコバ部に第2の治具26を当接移動させる。次いで、ベルクランプ機構を有する第1の治具22により保持された第1の光学基材12を、第1の光学芯c1を基準光軸L0に一致させたまま基準光軸L0に対してθ方向移動させる。こうして、第1の光学基材12の貼り合わせ面12bの第2の光学芯c2を基準光軸L0に対して補正する。
これにより、基準光軸L0と第1の光学基材12の光軸(第1の光学芯c1と第2の光学芯c2を結ぶ軸)とは、高精度に調芯される。
次に、同様にして、第2の光学基材14の光軸(第3の光学芯c3と第4の光学芯c4を結ぶ軸)と基準光軸L0とを調整する。
すなわち、第2の光学基材14の反貼り合わせ面14aの第3の光学芯c3は、第3の治具30をxy面内で移動させることにより偏芯調整される。そして、第2の光学基材14の貼り合わせ面14bの第4の光学芯c4は、第4の治具34を移動させることにより、第3の光学芯c3を基準光軸L0に一致させたまま、第2の光学基材14をθ方向に移動させ、偏芯調整を行う。
また、成形方法に関しては、第2の実施の形態と同様、両方の光学基材の偏芯調整後に行うため、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、得られた複合光学素子10は、第1の光学基材12の反貼り合わせ面12aの第1の光学芯c1と貼り合わせ面12bの第2の光学芯c2とを結ぶ軸と、第2の光学基材14の反貼り合わせ面14aの第3の光学芯c3と貼り合わせ面14bの第4の光学芯c4とを結ぶ軸とのズレ(偏芯精度)は、シフト7μm、チルト2分であった。こうして、偏芯精度の優れた複合光学素子10が得られた。
10 複合光学素子
11 複合光学素子
12 第1の光学基材
12a 反貼り合わせ面
12b 貼り合わせ面
14 第2の光学基材
14a 反貼り合わせ面
14b 貼り合わせ面
16 紫外線硬化型樹脂
20 複合光学素子の製造装置
21 第1の調整手段
22 第1の治具
23 駆動ロッド
24 第1のモータ
25 第2の調整手段
26 第2の治具
27 駆動ロッド
28 第2のモータ
29 第3の調整手段
30 第3の治具
31 駆動ロッド
32 第3のモータ
33 第4の調整手段
34 第4の治具
35 駆動ロッド
36 第4のモータ
38 光源
40 像形成部材
42 像検出器
44 制御パソコン
46 ハーフミラー
48 光源
51 剥離手段
52 離型爪治具
53 駆動ロッド
54 第4のモータ
L0 基準光軸
C1 第1の光学芯
C2 第2の光学芯
C3 第3の光学芯
C4 第4の光学芯

Claims (5)

  1. 第1の光学基材及び第2の光学基材の間に樹脂層を有する複合光学素子の製造方法であって、
    偏芯調整の基準となる基準光軸を設定する工程と、
    前記第1の光学基材を前記基準光軸に対して垂直方向に移動させ、前記第1の光学基材の有する一方の光学芯を前記基準光軸に一致させる工程と、
    前記第1の光学基材の前記一方の光学芯を前記基準軸に一致させる工程の後に、前記第1の光学基材の前記一方の光学芯を前記基準光軸に一致せた状態を保持しながら、前記第1の光学基材を前記基準光軸に対して傾斜方向に移動させ、前記第1の光学基材の有する他方の光学芯を前記基準光軸に一致させる工程と、
    前記第2の光学基材を前記基準光軸に対して垂直方向に移動させ、前記第2の光学基材の有する一方の光学芯を前記基準光軸に一致させる工程と、
    前記第2の光学基材の前記一方の光学芯を前記基準軸に一致させる工程の後に、前記第2の光学基材の前記一方の光学芯を前記基準光軸に一致せた状態を保持しながら、前記第2の光学基材を前記基準光軸に対して傾斜方向に移動させ、前記第2の光学基材の有する他方の光学芯を前記基準光軸に一致させる工程と、
    前記第1と第2の光学基材の少なくとも一方の貼り合わせ面に樹脂を供給する工程と、
    前記第1と第2の光学基材間で前記樹脂を押延する工程と、
    前記樹脂を硬化させる工程と、
    を備える
    ことを特徴とする複合光学素子の製造方法。
  2. 前記第1と第2の光学基材間で前記樹脂を押延する工程として、
    前記第1の光学基材の空間位置と、前記第2の光学基材の空間位置と、から樹脂厚を所望の厚さにするための距離制御の値を算出する工程と、
    算出された前記距離制御の値に従って前記第1の光学基材と前記第2の光学基材の少なくとも一方を移動させる工程と、を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合光学素子の製造方法。
  3. 第1の光学基材及び第2の光学基材が樹脂を介して接合された複合光学素子の製造装置であって、
    基準光軸を設定する基準光軸設定手段と、
    前記第1の光学基材を前記基準光軸に対して垂直方向に移動可能に保持し、前記基準光軸に対して、前記第1の光学基材の有する一方の光学芯を一致させる調整を行う第1の調整手段と、
    前記第1の光学基材を前記基準光軸に対して傾斜方向に移動可能に保持し、前記第1の調整手段が前記第1の光学基材の前記一方の光学芯を前記基準光軸に一致せた状態を保持しながら、前記基準光軸に対して、前記第1の光学基材の有する他方の光学芯を前記基準光軸に一致させる調整を行う第2の調整手段と、
    前記第2の光学基材を前記基準光軸に対して垂直方向に移動可能に保持し、前記基準光軸に対して、前記第2の光学基材の有する一方の光学芯を一致させる調整を行う第3の調整手段と、
    前記第2の光学基材を前記基準光軸に対して傾斜方向に移動可能に保持し、前記第3の調整手段が前記第2の光学基材の前記一方の光学芯を前記基準光軸に一致せた状態を保持しながら、前記基準光軸に対して、前記第2の光学基材の有する他方の光学芯を前記基準光軸に一致させる調整を行う第4の調整手段と、
    前記第1と第2の光学基材の少なくとも一方の貼り合わせ面に樹脂を供給する供給手段と、
    前記樹脂を硬化させる硬化手段と、
    前記第1〜第4の調整手段を制御する制御手段と、を備える
    ことを特徴とする複合光学素子の製造装置。
  4. 前記第1の調整手段は前記第1の光学基材の反貼り合わせ面を保持し、
    前記第3の調整手段は前記第2の光学基材の反貼り合わせ面を保持する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の複合光学素子の製造装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1の光学基材の空間位置と、前記第2の光学基材の空間位置と、から樹脂厚を所望の厚さにするための距離制御の値を算出する演算を行い、算出された前記距離制御の値に従って前記第1〜第4の調整手段の少なくとも一つを制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の複合光学素子の製造装置。
JP2010078030A 2010-03-30 2010-03-30 複合光学素子の製造方法及びその製造装置 Expired - Fee Related JP5608402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010078030A JP5608402B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 複合光学素子の製造方法及びその製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010078030A JP5608402B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 複合光学素子の製造方法及びその製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011209563A JP2011209563A (ja) 2011-10-20
JP5608402B2 true JP5608402B2 (ja) 2014-10-15

Family

ID=44940685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010078030A Expired - Fee Related JP5608402B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 複合光学素子の製造方法及びその製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5608402B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106291968B (zh) * 2016-10-27 2017-10-20 信利光电股份有限公司 一种音圈马达的倾角调整方法及组装方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4663060B2 (ja) * 2000-03-31 2011-03-30 オリンパス株式会社 紫外線領域用接合光学素子
JP2006003489A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ偏芯調整接合器
JP2006330210A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Olympus Corp レンズの心出し方法及び装置
JP2009251295A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Olympus Corp 光学素子接着装置および光学素子接着方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011209563A (ja) 2011-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5208778B2 (ja) 接合光学素子及びその製造方法
WO2014058010A1 (ja) 光学組立体の製造方法および組立用レンズの設計方法
TW201037385A (en) Rectangular stacked glass lens module with alignment fixture and manufacturing method thereof
US10054755B2 (en) Lens-fixing device, method of adjusting lens-fixing device, and lens-fixing method
JP2008285375A (ja) 接合光学素子及びその製造方法
US20140091488A1 (en) Microstructure forming mold and optical element manufacturing method
WO2007145115A1 (ja) 複合光学素子及びその製造方法
WO2017022500A1 (ja) 光学組立体の接着固定方法および光学組立体
JP5608402B2 (ja) 複合光学素子の製造方法及びその製造装置
WO2019131277A1 (ja) 光学素子組立体の製造方法
JP4725280B2 (ja) 微細形状の成形方法
KR102152463B1 (ko) 패턴묘화장치 및 이를 이용한 패턴묘화방법
JP2008285374A (ja) 接合光学素子及びその製造方法
JP2010224205A (ja) 接合光学素子及びその製造方法
JP5657296B2 (ja) 複合光学素子の調芯方法およびその調芯装置
JP2006171164A (ja) ハイブリッドレンズ及びハイブリッドレンズの製造方法
JP2005305938A (ja) 複合レンズの製造方法
WO2014175059A1 (ja) 光学素子の製造方法及び光学素子の製造装置
WO2002056063A1 (fr) Lentille et corps soude d'un constituant optique
JP2005258100A (ja) 光学部材の位置決め装置、光学部材の組立装置、及び光学部材の位置決め方法
JP2005305875A (ja) 金型および複合光学素子の製造方法ならびに複合光学素子
JP2007309964A (ja) 複合光学素子及びその製造方法
JP6865708B2 (ja) 複合レンズの製造装置、製造方法、および製造プログラム
JP6465021B2 (ja) 光学素子の製造方法
JP2006221062A (ja) 積層型回折光学素子の製造方法及び積層型回折光学素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140805

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140901

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5608402

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees