JP5588693B2 - 送風装置 - Google Patents

送風装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5588693B2
JP5588693B2 JP2010031731A JP2010031731A JP5588693B2 JP 5588693 B2 JP5588693 B2 JP 5588693B2 JP 2010031731 A JP2010031731 A JP 2010031731A JP 2010031731 A JP2010031731 A JP 2010031731A JP 5588693 B2 JP5588693 B2 JP 5588693B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
filter
case
wall portion
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010031731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011168100A (ja
Inventor
正幸 志賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Climate Systems Corp
Original Assignee
Japan Climate Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Climate Systems Corp filed Critical Japan Climate Systems Corp
Priority to JP2010031731A priority Critical patent/JP5588693B2/ja
Publication of JP2011168100A publication Critical patent/JP2011168100A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5588693B2 publication Critical patent/JP5588693B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、空気を濾過して送風するように構成された送風装置に関するものである。
従来から、この種の送風装置としては、車両用空調装置の送風ユニットとして用いられる装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
送風装置は、送風ファンと、空気濾過用のフィルタと、これら送風ファン及びフィルタを収容するケースとを備えている。ケースの上壁部には、車室外の空気を取り入れるための外気取入口が形成され、また、ケースの側壁部の上部には、車室内の空気を取り入れるための内気取入口が形成されている。フィルタは、外気取入口及び内気取入口よりも下側に配置されている。
また、ケース内部には、外気取入口と内気取入口との一方を閉じて他方を開く内外気切替ダンパが設けられている。この内外気切替ダンパにより、外気を取り入れる外気取入モードと、内気を取り入れる内気取入モードとに切り替えられるようになっている。
特許文献1の送風装置では、外気取入口がケースの上壁部に形成されていることから、外気取入モード時には、外気がケースに取り入れられた後、そのまま下方へ流れてフィルタを通過することになる。一方、内気取入口はケースの側壁部に形成されていることから、内気取入モード時には、内気がケースに取り入れられた後、内気取入口が形成された側壁部に対向する側壁部へ向けて流れながら、下方へ向きを変えてフィルタを通過することになる。
特開2007−191119号公報
ところで、送風装置は、配設するのに要するスペースを削減するために、全体的にコンパクトにまとめなければならず、外気取入口や内気取入口とフィルタとの間隔を大きく確保するのは困難となっている。
しかしながら、特許文献1の送風装置では、内気取入モード時には、内気の主流が、内気取入口が形成された側壁部に対向する側壁部へ向けて流れながら、下方へ向きを変えて流れるのであるが、このとき、内気取入口とフィルタとの間隔が狭いと、空気が向きを変えるための空間がフィルタの上方に無く、特に大風量のときに空気の流れが乱れ易く、騒音の発生及び通風抵抗の増大を招いてしまう。
このことに対して、フィルタの全体を内気取入口から下方へ大きく離して配置することが考えられるが、このようにした場合には、送風装置の大型化を招くことになり、ひいては、配設するのに要するスペースが増大してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フィルタを備えた送風装置において、送風装置を全体的にコンパクトにまとめながら、空気取入口から取り入れられた空気をスムーズにフィルタを通過させることができるようにして騒音及び通風抵抗を減少させることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、送風ファンと、空気を濾過するためのフィルタと、上記送風ファン及びフィルタを収容するとともに、車室外の空気を取り入れる外気取入口及び車室内の空気を取り入れる内気取入口と、該外気取入口及び内気取入口を選択して空気を取り入れるためのダンパとを有するケースとを備え、空気を上記外気取入口または上記内気取入口から取り入れて上記フィルタにより濾過して送風するように構成された送風装置において、上記内気取入口は、上記ケースの車両後側壁部及び上記ケースの車両左右方向両側壁部に形成され、上記外気取入口は、上記ケースの上壁部において上記車両後側壁部に対向する車両前側壁部側に形成され、上記フィルタは、上記ケースの車両後側壁部側から車両前側壁部側まで延びるように形成されるとともに、該フィルタの車両前側壁部側が車両後側壁部側よりも空気流れ下流側に位置するように配置されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、内気取入口からケース内に取り入れられた空気は、ケース内において車両後側壁部側から車両前側壁部側へ流れることになる。このとき、フィルタの車両前側壁部側が空気流れ下流側に位置していることにより、空気が車両前側壁部側へ流れていった際に、フィルタを通過する前に向きを変えるための空間をフィルタの上流側に確保することが可能になる。これにより、ケース内での空気の流れがスムーズになる。また、フィルタの車両後側壁部側は車両前側壁部側に比べて上流側、即ち、空気取入口に近い所に位置することになるので、フィルタの全体を内気取入口から離して配置する場合に比べて、送風装置が全体的にコンパクトにまとまる。
第2の発明は、第1の発明において、ケースの車両前側壁部には、該ケース内へ向けて窪む窪み部が形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ケースの外側において車両前側壁部の近傍に、他の部材や装置が配設される場合に、窪み部を形成したことで、それら部材等との干渉を回避することが可能になる。そして、フィルタは、車両前側壁部側、即ち、窪み部が形成された側が空気流れ下流側に位置していることから、ケースの窪み部内面とフィルタとの間に、空気が向きを変えるための空間を確保することが可能になる。
第1の発明によれば、フィルタを、内気取入口が形成されたケースの車両後側壁部から該車両後側壁部に対向する車両前側壁部側まで延びるように形成するとともに、そのフィルタの車両前側壁部側が車両後側壁部側よりも空気流れ下流側に位置するように配置したので、送風装置をコンパクトにまとめながら、フィルタを通過する前の空気が向きを変えるのに必要な空間をフィルタの上流側に確保できる。これにより、空気の流れがスムーズになり、騒音及び通風抵抗を減少させることができる。
第2の発明によれば、ケースの車両後側壁部に窪み部を形成したことで、ケースの外側において他の部品等との干渉を回避でき、しかも、空気取入口から取り入れられた空気の流れをスムーズにしてフィルタを通過させることができる。
実施形態にかかる送風装置の左側面図である。 送風装置の右側面図である。 送風装置の背面図である。 送風装置の分解斜視図である。 フィルタ及び蓋部材が装着された状態のケースの左側部材を右側から見た図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1〜図3は、本発明の実施形態にかかる送風装置1を示すものである。送風装置1は、乗用自動車等の車両に搭載される車両用空調装置(図示せず)の送風ユニットを構成するものである。空調装置は、送風装置1の他に、図示しないが、空調ユニットも備えている。送風装置1及び空調ユニットは、車室の前端部に配設されたインストルメントパネル(図示せず)の内部に配設されている。空調ユニットは車幅方向の略中央部に位置付けられる一方、送風装置1は空調ユニットの助手席側に位置付けられている。インストルメントパネル内には、空調装置の他に、助手席用エアバッグ装置や、オーディオ機器、車体を補強するための補強部材等(図示せず)が配設されている。
尚、この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
図4に示すように、送風装置1は、送風ファン10と、モーター30と、内外気切替ダンパ12と、フィルタ13と、ケース11とを備えている。送風ファン10、内外気切替ダンパ12及びフィルタ13は、ケース11に収容される。ケース11は、図3にも示すように、左右方向の略中央部において左側部材Aと右側部材Bとに分割されている。左側部材A及び右側部材Bはビス等の締結部材により結合されている。
図1に示すように、ケース11の上壁部11aの前側には、外気取入ダクト14が一体成形されている。この外気取入ダクト14は、前方へ向けて斜め上方へ延びている。図3に示すように、外気取入ダクト14の右側壁はケース11の下側よりも右側へ突出するように延びている。外気取入ダクト14の先端開口である外気取入口14a(図1に示す)は左右方向に長い形状とされている。外気取入口14aは、車体パネルに形成された開口部(図示せず)に接続されて車室外と連通している。外気取入ダクト14の外気取入口14a周りには、シール材15が全周に亘って設けられている。シール材15は、例えば発泡ウレタン等の弾性材で構成されたものであり、車体パネルの開口部の周縁に接するようになっている。
図1及び図2に示すように、ケース11の前側壁部(第2側壁部)11bの上部には、ケース11内へ向けて窪む窪み部11cが形成されている。窪み部11cは、外気取入口14aの下方に位置し、湾曲形成されており、ケース11の外側に配設される他の部品や装置との干渉を回避可能な形状とされている。よって、窪み部11cの形状は、他の部品等の形状や配設位置によって変更されるものであり、図示した形状に限られるものではない。
ケース11の後側壁部(第1側壁部)11dの上部は、全体的にケース11の外方へ向けて湾曲する円弧を描くように延びている。図4に示すように、後側壁部11dの上部には、後側内気取入口16aが形成されている。後側内気取入口16aは、左右方向に長い形状となっている。また、図1及び図2に示すように、ケース11の左右両側壁部の上部には、後側寄りの部位に、左側及び右側内気取入口16b,16cが形成されている。左側内気取入口16bの開口面積は、右側内気取入口16cの開口面積よりも小さく設定されているが、左右を同じにしてもよい。後側、左側及び右側内気取入口16a,16b,16cは、それぞれ格子18により覆われており、異物がケース11内に侵入するのが抑制されている。図4に示すように、後側内気取入口16aの格子18は、下側が上側に比べて密な形状となっている。
内外気切替ダンパ12は、ケース11内部の上側に配置されている。図4に示すように、内外気切替ダンパ12は、いわゆるロータリーダンパであり、左右方向に延びる回動軸12aと、回動軸12aの左右両側から径方向に延びる左右の端壁部12b,12bと、左右の端壁部12b,12b同士を連結するように左右方向に延びる閉止壁部12cとを備えている。回動軸12aの両端部は、ケース11の左右両側壁に回動可能に支持されている。回動軸12aの右端部はケース11の外方へ突出している。閉止壁部12cは、外気取入ダクト14と後側内気取入口16aとの一方を選択的に閉塞可能な略矩形状となっている。また、左側及び右側端壁部12bは、左側及び右側内気取入口16b,16cを閉塞可能な略三角形状となっている。
ケース11の右側壁には、内外気切替用アクチュエータ20が取り付けられている。内外気切替用アクチュエータ20は制御装置(図示せず)に接続されて制御される。内外気切替用アクチュエータ20の出力軸には、リンク部材21が係合している。このリンク部材21は、内外気切替ダンパ12の回動軸12aの右端部に固定されている。内外気切替用アクチュエータ20の駆動力はリンク部材21を介して内外気切替ダンパ12に伝達されて該内外気切替ダンパ12は回動軸12a周りに回動する。
内外気切替ダンパ12が前側へ回動した状態では、閉塞壁部12cによって外気取入口14aが閉塞される一方、後側、左側及び右側内気取入口16a,16b,16cが開放される。これにより、車室内の空気のみがケース11に取り入れられる内気取入モードとなる。また、内外気切替ダンパ12が後側へ回動した状態では、閉塞壁部12cによって後側内気取入口16aが閉塞され、左側及び右側端壁部12b,12bによって左側及び右側内気取入口16b,16cが閉塞され、一方、外気取入口14aが開放される。これにより、車室外の空気のみがケース11に取り入れられる外気取入モードとなる。
図3に破線で示すように、ケース11の後側壁部11dの上下方向中央部近傍には、フィルタ13が挿通可能なフィルタ挿通孔22が形成されている。フィルタ挿通孔22は、左右方向に長い略矩形状とされている。フィルタ13は、フィルタ挿通孔22を挿通させることによってケース11に着脱されるようになっている。
図4に示すように、フィルタ13は、全体として略矩形板状に形成されており、濾過材13aと、濾過材13aを囲む枠材13bとを備えている。濾過材13aは、周知の不織布等からなるものであり、波形に成形されている。枠材13bは、濾過材13aよりも硬い硬質樹脂材等で構成されており、濾過材13aの形状を保つためのものである。
フィルタ13は、ケース11の前側壁部11bから後側壁部11dまで延びるとともに、左側壁部から右側壁部まで延びている。従って、フィルタ13は、ケース11の横断面積と略同じ面積の空気通過面(空気流れ上流側の面)を持つことになり、十分な濾過面積が確保されている。これにより、通気抵抗の低減と、フィルタ13の長寿命化が図られる。また、フィルタ13の前側の上方には、窪み部11cが位置しており、フィルタ13の空気通過面の前側部分と、窪み部11cの内面とは対向している。
ケース11の内面には、フィルタ13を支持する支持板23が設けられている。図4に示すように、支持板23は、ケース11のフィルタ挿通孔22の左下縁部からケース11内面に沿って前方へ延びる細長い左側板部23aと、フィルタ挿通孔22の右下縁部からケース11内面に沿って前方へ延びる細長い右側板部23b(破線で示す)と、左側板部23a及び右側板部23bの前端部を繋ぐように左右方向に延びる前側板部23cとを備えている。尚、支持板23は、断続的に設けてもよい。
図5に示すように、左側板部23aは、前側が後側に比べて下に位置するように、前側へ向かって下降傾斜している。傾斜度合いは、水平面に対し10゜である。右側板部23bも、左側板部23aと同じように傾斜している。
フィルタ13がフィルタ挿通孔22からケース11内へ挿入されると、フィルタ13の下面(空気流れ下流側の面)の周縁部が支持板23に支持される。このときのフィルタ13は、支持板23の左側板部23a及び右側板部23bの傾斜度合いと同じだけ傾斜し、前側(前側壁部11b側)が後側(後側壁部11d側)に比べて下方(空気流れ下流側)に位置している。つまり、フィルタ13の空気通過面は、前側へ向けて下降傾斜しており、その傾斜角度が水平面に対して10゜である。
フィルタ13が上記のように傾斜配置されていることにより、フィルタ13の空気通過面の前側部分と、ケース11の前側壁部11bの窪み部11cの内面との間には、詳細は後述するが、内気の流れをフィルタ13側へ変えるための空間Sが形成される。
また、フィルタ13の後側は前側に比べて上方、即ち、後側内気取入口16aに近い所に位置することになるので、フィルタ13の全体を後側内気取入口16aから下方へ離して配置した場合に比べて、送風装置1が全体的にコンパクトにまとまる。
また、ケース11には、フィルタ挿通孔22を塞ぐための蓋部材24が着脱可能に取り付けられている。蓋部材24の裏面はフィルタ13の後端面に接触するようになっている。蓋部材24を取り外すことでフィルタ13の交換が可能である。
ケース11の下部には、送風ファン10を収容するファン収容部25が形成されている。ファン収容部25の上壁部26は、フィルタ13の下面と対向しており、略水平に延びている。上壁部26には、ベルマウス状の開口部(空気吸い込み口)26aが貫通形成されており、この開口部26aを介して空気がケース11の上側から下側へ流れるようになっている。開口部26aの開口面積は、フィルタ13の空気通過面よりも小さい。
ファン収容部25の上壁部26と、フィルタ13の下面との離間距離は、最小となる前側部分において30mm以上確保されている。
送風ファン10はシロッコファンであり、回転軸が上下方向に向いている。ケース11の底壁部には、略円形のファン挿入孔27が形成されており、このファン挿入孔27は、略円形のプレート29(図4等に示す)によって閉塞されている。プレート29には、上記モーター30が取り付けられている。モーター30は、送風ファン10を回転駆動するためのものである。モーター30の出力軸は、上下方向に延びている。出力軸の上端部は、ファン収容部25内へ突出している。モーター30の出力軸と送風ファン10とは連結されている。また、モーター30は制御装置に接続されて制御されるようになっている。
ファン収容部25内には、送風ファン10を囲むように、周方向に延びる空気流出路31が形成されている。この空気流出路31の断面積は、下流側へ行くほど拡大している。空気流出路31の下流端は、ケース11の右側壁に形成された接続ダクト部32に連通している。接続ダクト部32は、右側へ突出しており、その下流端は右側へ開放されている。接続ダクト部32の下流側の周縁部には、上記シール材15と同様なシール材33が設けられている。接続ダクト部32は、空調ユニットに接続されている。
尚、符号35は、送風装置1を車体に固定するための取付脚である。取付脚は、ボルトやナット等で車体に締結される。
次に、上記のように構成された送風装置1の動作について説明する。まず、内外気切替ダンパ12が前側へ回動して内気取入モードとされている場合について説明する。モーター30が作動して送風ファン10が回転すると、内気が後側、左側及び右側内気取入口16a,16b,16cからケース11内に取り入れられる。後側内気取入口16aはケース11の後側壁部11dに形成されているので、後側内気取入口16aから取り入れられた外気の主流は、図5の矢印Cで示すように前側壁部11bへ向けて斜め下方へ流れる。フィルタ13は、その前側が下方に位置するように傾斜していて、ケース11の前側壁部11bの上部とフィルタ13の前側との間には、空間Sが形成されている。内気の主流は、この空間Sまで流れ、空間Sにおいて下方へ向きを変える。このように、内気が向きを変えるための空間Sが形成されていることで、内気の流れがスムーズになる。また、内気の主流は、窪み部11cの内面に当たり、この内面により下方へ案内されながら向きを変える。
そして、内気はフィルタ13の空気通過面へ向けて流れ、フィルタ13を通過して濾過される。
ここで、フィルタ13の傾斜角度が仮に10゜よりも大きい場合を想定すると、斜め上方からの内気の主流とフィルタ13の空気通過面とのなす角度が直角から大きくずれて両者が平行に近づくことになり、内気がフィルタ13に流入し難くなってしまう。この実施形態では、フィルタ13の傾斜角度を10゜として内気の主流とフィルタ13の空気通過面とのなす角度をできるだけ直角に近づけるようにしているので、内気がフィルタ13に流入し易くなる。このフィルタ13の角度は、本発明者らが実験を行って導き出された角度であり、例えば、11゜まで傾斜角度が大きくなると、10゜の場合に比べて内気が流れ難くなることが知見されている。フィルタ13の傾斜角度として好ましいのは8゜以下である。
フィルタ13で濾過された内気は、ファン収容部25の開口部26aからファン収容部25内に流入する。
このとき、フィルタ13の下面とファン収容部25の上壁部26との離間距離を30mm以上としたので、フィルタ13を通過した内気が開口部26aへ流入し易くなる。すなわち、フィルタ13の空気通過面よりも開口部26aの開口面積の方が小さいので、フィルタ13を通過した内気の流れは縮小しながら開口部26aへ流れていく。よって、フィルタ13とファン収容部25の上壁部26との離間距離が短いと、流れが縮小するのに十分な空間が確保されず、その結果、流れが乱れてしまい、通風抵抗が増大してしまう。本発明者らの実験結果によれば、フィルタ13とファン収容部25の上壁部26との離間距離が30mmよりも短いと、30mm以上の場合に比べて通風抵抗が大きくなり、実用性が乏しくなることが知見された。従って、フィルタ13の下面とファン収容部25の上壁部26との離間距離を30mm以上としている。離間距離は、好ましくは40mm以上である。尚、フィルタ13の下面とファン収容部25の上壁部26との離間距離を60mmよりも長くしても、それ以下の場合と比べて大きく差は無いので、上限は60mmが好ましい。
ファン収容部25内に流入した内気は、空気流出路31及び接続ダクト部32を通って空調ユニットに送られる。
次に、内外気切替ダンパ12が後側へ回動して外気取入モードとされている場合について説明する。送風ファン10が回転すると、外気が外気取入口14aからケース11内に取り入れられる。外気取入口14aは、ケース11の上壁部11aにおける前側に位置しているので、ケース11内での外気の主流の流れは、図4に矢印Dで示すように、下向きで、若干後側へ向かうような流れとなり、フィルタ13の空気通過面へ流れる。一方、フィルタ13は、前側に向かって下降傾斜している。従って、外気の主流とフィルタ13の空気通過面とのなす角度が直角に近づくことになり、外気がフィルタ13をスムーズに通過することになる。
そして、フィルタ13を通過して濾過された外気は、ファン収容部25の開口部26aからファン収容部25内に流入する。ファン収容部25内に流入した外気は、空気流出路31及び接続ダクト部32を通って空調ユニットに送られる。
以上説明したように、この実施形態にかかる送風装置1によれば、フィルタ13を、後側内気取入口16aが形成された後側壁部11dから前側壁部11bまで延びるように形成するとともに、そのフィルタ13の空気通過面の前側が後側よりも下方に位置するように配置したので、送風装置1をコンパクトにまとめながら、後側内気取入口16aから取り入れられた内気がフィルタ13に流入する前に向きを変えるのに必要な空間Sをフィルタ13の上側に確保できる。これにより、内気の流れがスムーズになり、騒音及び通風抵抗を減少させることができる。
また、ケース11の前側壁部11bに窪み部11cを形成したことで、他の部品等との干渉を回避可能にしながら、上記のように内気の流れをスムーズにすることができるという効果を奏することができる。
また、フィルタ13を10゜以下の傾斜角度としたので、内気及び外気の流れとフィルタ13の空気通過面とのなす角度を直角に近づけることができる。これにより、内気及び外気がそれぞれフィルタ13に流入し易くなり、通風抵抗をより一層低減できる。
また、フィルタ13の下面とファン収容部25の上壁部26との離間距離を30mm以上としたので、フィルタ13を通過した内気及び外気が開口部26aへ流入し易くなり、これにより、通風抵抗をより一層低減できる。
また、外気取入口14aを、ケース11の上壁部11aにおいて前側壁部11b側に形成し、フィルタ13を前側へ向けて下降傾斜させたので、フィルタ13の空気通過面と、外気取入口14aから取り入れられた外気の主流とのなす角度を直角に近づけることができる。これにより、外気取入口14aから取り入れられた外気がフィルタ13に流入し易くなる。
また、フィルタ13をケース11に収容する際には、支持板23の左側板部23a及び右側板部23bがフィルタ13の挿入方向である前方へ延びているので、これら左側板部23a及び右側板部23bが案内レールとして機能することになる。よって、フィルタ13の挿入作業性が良好である。
また、支持板23の左側板部23a及び右側板部23bはフィルタ13の挿入方向に向かって下降傾斜しているので、一旦挿入されたフィルタ13は、フィルタ挿通孔22から抜け難くなる。
尚、上記実施形態では、送風装置1に外気取入口14aと内気取入口16aの2種類の空気取入口を形成した場合について説明したが、これに限らず、3種類以上の空気取入口を形成してもよいし、外気取入口14aを省略して内気取入口16aのみを形成してもよい。
また、フィルタ13の構造は上記した構造に限られるものではなく、例えば、2分割構造のものや、枠が省略された構造のものであってもよい。
また、内外気切替ダンパ12は、板ダンパであってもよい。
また、送風装置1のケース11内部には、熱交換器等を収容することも可能である。
また、本発明は、車両用空調装置の送風ユニット以外にも、各種送風装置に適用することができる。
以上説明したように、本発明にかかる送風装置は、例えば、車両用空調装置の送風ユニットとして用いることができる。
1 送風装置
10 送風ファン
11 ケース
11a 上壁部
11b 前壁部(第2側壁部)
11c 窪み部
11d 後壁部(第1側壁部)
12 ダンパ
13 フィルタ
14a 外気取入口(第2空気取入口)
16a 後側内気取入口(第1空気取入口)
25 ファン収容部
26 上壁部
26a 開口部(空気吸い込み口)

Claims (2)

  1. 送風ファンと、
    空気を濾過するためのフィルタと、
    上記送風ファン及びフィルタを収容するとともに、車室外の空気を取り入れる外気取入口及び車室内の空気を取り入れる内気取入口と、該外気取入口及び内気取入口を選択して空気を取り入れるためのダンパとを有するケースとを備え、
    空気を上記外気取入口または上記内気取入口から取り入れて上記フィルタにより濾過して送風するように構成された送風装置において、
    上記内気取入口は、上記ケースの車両後側壁部及び上記ケースの車両左右方向両側壁部に形成され、
    上記外気取入口は、上記ケースの上壁部において上記車両後側壁部に対向する車両前側壁部側に形成され、
    上記フィルタは、上記ケースの車両後側壁部側から車両前側壁部側まで延びるように形成されるとともに、該フィルタの車両前側壁部側が車両後側壁部側よりも空気流れ下流側に位置するように配置されていることを特徴とする送風装置。
  2. 請求項1に記載の送風装置において、
    ケースの車両前側壁部には、該ケース内へ向けて窪む窪み部が形成されていることを特徴とする送風装置。
JP2010031731A 2010-02-16 2010-02-16 送風装置 Expired - Fee Related JP5588693B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010031731A JP5588693B2 (ja) 2010-02-16 2010-02-16 送風装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010031731A JP5588693B2 (ja) 2010-02-16 2010-02-16 送風装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011168100A JP2011168100A (ja) 2011-09-01
JP5588693B2 true JP5588693B2 (ja) 2014-09-10

Family

ID=44682679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010031731A Expired - Fee Related JP5588693B2 (ja) 2010-02-16 2010-02-16 送風装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5588693B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5892417B2 (ja) * 2011-12-26 2016-03-23 スズキ株式会社 車両用空気調和装置
JP2013231536A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Sharp Corp 自走式空気清浄機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003011659A (ja) * 2001-06-27 2003-01-15 Denso Corp 空調装置
JP2007191119A (ja) * 2006-01-23 2007-08-02 Denso Corp 車両用空調装置の送風機ユニット
JP2009073234A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Calsonic Kansei Corp 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011168100A (ja) 2011-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5336119B2 (ja) 内外気切替装置
JP6722013B2 (ja) 車両空調用送風装置
JP4618347B2 (ja) 車両用空調装置
JP4488075B2 (ja) 電動送風機
JP2001071737A (ja) 車両用空調装置
JP6447730B2 (ja) 導風ユニットおよび冷却モジュール
JP2011201501A (ja) 内外気切替装置
JP5588693B2 (ja) 送風装置
JP7044039B2 (ja) シート空調装置
JP2006256427A (ja) 送風装置
JP2008254643A (ja) 車両用空気調和装置
JP2010274889A (ja) 車両用空調装置
JP4326235B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP6262513B2 (ja) 車両用空調装置
JP5150179B2 (ja) 空気清浄機
JP5393262B2 (ja) 車両用空調装置
JP2007191119A (ja) 車両用空調装置の送風機ユニット
JP5393244B2 (ja) 車両用空調装置
JP2020040650A (ja) 送風装置
JP6137864B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2001294030A (ja) 自動車用空調装置
JP5527302B2 (ja) 送風装置
JP5724893B2 (ja) 車両用空調装置
JP2008062731A (ja) 車両用空調装置の送風機ユニット
JP6768135B1 (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120322

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131008

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140605

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140715

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5588693

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees