JP5510741B2 - 端子金具付き電線及び端子金具 - Google Patents

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Description

本発明は、端子金具付き電線及び端子金具に関する。
従来、端子金具付き電線として特許文献1に記載のものが知られている。この端子金具付き電線は、芯線の外周を絶縁被覆で被覆してなる電線と、絶縁被覆から露出する芯線に接続された端子金具と、を備える。端子金具は、芯線が載置された平板状の基板部と、この基板部から突出されると共に芯線に圧着されたワイヤバレルと、を備える。
基板部から絶縁被覆の端部に至る領域には、熱収縮チューブが被せられている。熱収縮チューブの一端側はワイヤバレルで圧着された芯線を被覆していると共に他端側は絶縁被覆に密着している。
特開2000−285983号公報
しかしながら上記の構成によると、基板部は平板状をなしているので、熱収縮チューブの一端側と、基板部との間に隙間が形成されることが懸念される。すると、この隙間から水が熱収縮チューブ内に浸入し、この水が芯線及びワイヤバレルと接触することが懸念される。すると、芯線又はワイヤバレルの表面が酸化される等の不具合が発生することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、防水性に優れた端子金具及び端子金具付き電線を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する手段として本発明は、芯線の外周を絶縁被覆で被覆してなる電線に端子金具が接続された端子金具付き電線であって、前記端子金具が、導電部材と接続される接続部と、前記絶縁被覆の端部から露出された前記芯線に圧着されたワイヤバレルと、前記接続部と前記ワイヤバレルとを接続する繋ぎ部と、を備えて構成され、前記繋ぎ部に合成樹脂をモールド成形してなる止水壁が設けられ、この止水壁の外面と前記絶縁被覆の端部の外面とに密着して前記止水壁と前記絶縁被覆の端部との間に亘って前記芯線を覆う筒状の止水被覆が設けられており、前記止水壁には、同止水壁に連設され前記繋ぎ部の外面に沿って前記ワイヤバレル側に延びる連設部が一体に設けられており、この連設部は、前記芯線が延びる方向と直交する断面における樹脂の占有面積が前記止水壁の断面における樹脂の占有面積に比べて狭く設定されることで、撓み変形可能とされている。
また、本発明は、芯線の外周を絶縁被覆で被覆してなる電線から露出する前記芯線に接続される端子金具であって、前記端子金具が、導電部材と接続される接続部と、前記絶縁被覆の端部から露出された前記芯線に圧着されるワイヤバレルと、前記接続部と前記ワイヤバレルとを接続する繋ぎ部と、を備えて構成され、前記繋ぎ部に合成樹脂をモールドしてなる止水壁が設けられ、この止水壁の外面と前記絶縁被覆の端部の外面とに密着して前記止水壁と前記絶縁被覆の端部との間に亘って前記芯線を覆う筒状の止水被覆が設けられるようになっており、前記止水壁には、同止水壁に連設され前記繋ぎ部の外面に沿って前記ワイヤバレル側に延びる連設部が一体に成形されており、この連設部は、前記芯線が延びる方向と直交する断面における樹脂の占有面積が前記止水壁の断面における樹脂の占有面積に比べて狭く設定されることで撓み変形可能とされている。
このような構成によると、繋ぎ部に止水壁が設けられているので、繋ぎ部と止水壁との間から水が浸入することを抑制することができる。更に、止水被覆は止水壁の外面と密着しているので、止水被覆と止水壁の外面との間から水が浸入することも抑制することができる。これにより、止水壁から絶縁被覆の端部に至る領域は、止水被覆によって防水されるので、芯線及びワイヤバレルに水が付着することを抑制できる。
また、繋ぎ部には、止水壁に加え、連設部がワイヤバレル側に延びて止水壁と一体に設けられているので、止水壁及び連設部を構成する合成樹脂と繋ぎ部との界面の長さ寸法を、連設部が形成されていない場合に比べて接続部側からワイヤバレル側に延びる方向に長く設定することができる。これにより、繋ぎ部が水などによって接続部側から浸食される場合においても、水が芯線に達するまでの時間を長くすることができる。
また、ワイヤバレルが芯線に対して強くかしめ圧着されると、繋ぎ部におけるワイヤバレル側の周辺部がワイヤバレルの変形に追随して撓み変形する場合がある。この場合、繋ぎ部の変形に起因して連設部が応力を受けることにより、連設部の樹脂層が破損したり、この樹脂層が繋ぎ部から剥離しやすくなる。この点、本発明によると、連設部の断面における樹脂の占有面積が、止水壁の断面における樹脂の占有面積に比べて狭く設定されているので、連設部はワイヤバレルの変形に追随して撓み変形することができる。これにより、連設部の樹脂層が、破損したり、繋ぎ部から樹脂層が剥離したりすることを抑制することができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が望ましい。
前記繋ぎ部は、底板と、この底板の両側縁から前記芯線側に立ち上る一対の側板からなる凹形状に設けられ、前記連設部は、前記底板の外面と、前記一対の側板の外面とに沿って溝状に形成されている構成としてもよい。
ワイヤバレルが芯線に対して強くかしめ圧着されると、ワイヤバレルの変形に追随して繋ぎ部の一対の側板が芯線側に撓み変形する場合がある。この点、本発明によると、連設部の樹脂層が繋ぎ部の外面に沿って溝状に形成されているので、連設部における両側板に沿って形成された部分はワイヤバレルの変形に追随して芯線側に撓み変形することができる。これにより、連設部の樹脂層が破損したり、繋ぎ部から剥離したりすることを抑制することができる。また、連設部は溝状に形成されているから、連設部をモールド成形した後、成形金型を型開きする際に、芯線が延びる方向と直交する方向に型開きすることができる。これにより、成形金型の形状を簡素化することができ、成形金型のコスト低減を図ることが可能となる。
前記連設部は、前記ワイヤバレル側に開口して形成され、前記芯線が収容可能とされている構成としてもよい。
このような構成によると、ワイヤバレルの圧着時に芯線が強く圧縮されることで、芯線が前方に伸びた場合に、この芯線の先端を連設部に収容することができる。これにより、芯線が連設部の後面を押圧して連設部が破損することを抑制することができる。
前記連設部における前記ワイヤバレル側の開口縁には、前記ワイヤバレル側に向かって間口が広くなる案内面が形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、案内面によって、芯線を連設部に円滑に案内することができる。
前記止水壁は、更に、前記繋ぎ部の外周を全周に亘って包囲するように形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、止水壁は、止水被覆の内面と、全周に亘って密着することができるので、防水性を一層向上させることができる。
前記絶縁被覆の端部には樹脂リングが外嵌されており、前記止水被覆の内面は前記樹脂リングと密着している構成としてもよい。
このような構成によると、止水被覆の外面が凹凸状となることから、止水被覆が絶縁被覆に引っ掛かりやすくなり、止水被覆の内面と絶縁被覆の端部の外面とを隙間なく密着させることができる。
前記芯線を構成する金属と、前記端子金具を構成する金属とが異なる構成としてもよい。
芯線を構成する金属と、端子金具を構成する金属とが異なる場合、芯線とワイヤバレルとの双方に亘って水が付着すると、芯線又はワイヤバレルに電食が発生することが懸念される。ところが、このような構成によると、芯線とワイヤバレルとは止水被覆によって確実に防水されるので、芯線又はワイヤバレルが電食により溶解することを抑制できる。このため、前記芯線を構成する金属と、前記端子金具を構成する金属とが異なる時に特に有効である。
前記芯線がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる構成としてもよい。
このような構成によると、アルミニウム又はアルミニウム合金は比重が比較的に小さいので、電線を軽量化できる。一方、アルミニウム又はアルミニウム合金は比較的にイオン化傾向が高いので、電食が発生した場合に溶解しやすい。上記の態様によれば、芯線とワイヤバレルとは止水被覆によって確実に止水されるので、芯線がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合に特に有効である。
前記止水被覆の内周面には接着層又は粘着層が形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、止水被覆の内周面と、止水壁から絶縁被覆の端部に至る領域とを隙間なく密着させることができる。
前記止水被覆が熱収縮チューブである構成としてもよい。
このような構成によると、加熱前の状態においては、熱収縮チューブの内径は比較的大きいので、上記の領域の外周に容易に熱収縮チューブを被せることができる。その後、加熱により収縮させることで、熱収縮チューブの内面を、止水壁の外面及び絶縁被覆の端部の外面と密着させることができる。このように、止水被覆として熱収縮チューブを用いることにより、止水壁から絶縁被覆の端部に至る領域の外周に熱収縮チューブを配置する工程の作業効率を向上させることができる。
前記止水被覆がゴム弾性を有する弾性チューブである構成としてもよい。
このような構成によると、弾性チューブを拡径させた状態で、この弾性チューブを、止水壁から絶縁被覆の端部に至る領域の外周に配置し、その後、弾性チューブを復帰変形させる。すると、弾性チューブの内面は、止水壁の外面及び絶縁被覆の端部の外面と密着する。このように本態様によれば、簡易な工程により、弾性チューブを止水壁から絶縁被覆の端部に至る領域に被覆できる。
本発明によれば、端子金具及び端子金具付き電線の防水性を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係る端子金具付き電線を示す側面図 同平面図 端子金具付き電線を示す要部切欠断面図 止水壁を示す要部拡大断面図 連設部を示す要部拡大断面図 曲げ工程が終了した状態を示す平面図 モールド工程が終了した状態を示す平面図 本発明の実施形態1に係る端子金具を示す平面図 本発明の実施形態2に係る端子金具付き電線の連設部を示す要部拡大断面図 本発明の実施形態3に係る端子金具付き電線を示す平面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1について図1乃至図7を参照して説明する。
本実施形態に係る端子金具付き電線10は、電線11と、この電線11の端末に接続された雌端子金具12(特許請求の範囲に記載の端子金具に相当)と、を備える。
(電線11)
電線11は、複数の金属細線を撚り合せてなる芯線13と、芯線13の外周を被覆する合成樹脂製の絶縁被覆14と、を備える。芯線13は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属から構成される。本実施形態においては、アルミニウム又はアルミニウム合金が用いられている。電線11の端末においては、図3に示すように、絶縁被覆14が剥離されることにより、芯線13が露出している。なお、芯線13は単芯線でもよい。
(雌端子金具12)
雌端子金具12は、図1に示すように、角筒状の接続部20と、接続部20の後方に繋ぎ部19を介して形成されたワイヤバレル17と、ワイヤバレル17の更に後方に位置するインシュレーションバレル16と備えて構成されている。
雌端子金具12は金属板材を所定形状にプレス加工して形成されている。
接続部20は、その内部に接続部20の前方から挿入される図示しない雄型端子金具に弾性的に接続可能な弾性接触片21が設けられている。
ワイヤバレル17は、電線11から露出した芯線13が載置される第一底板17Aと、この第一底板17Aの両側縁から対向状態をなして上方に立ち上がる一対のワイヤバレル片17B,17Bとから構成されている。このワイヤバレル17は、図3に示すように、電線11の芯線13が第一底板17Aに載置された状態で、両ワイヤバレル片17B,17Bと第一底板17Aとの間で芯線13をかしめ付けることでワイヤバレル17が芯線13に圧着されている。
図6に示すように、ワイヤバレル17のうち両ワイヤバレル片17B,17Bによって圧着される圧着面、すなわち、圧着に伴って芯線13と接触する側の面に、複数の凹部18が形成されている。凹部18は、略四角形状をなしており、詳細には略平行四辺形状をなしている。また、芯線13の延びる方向(前後方向)に隣り合う一対の凹部18は、前後方向にオーバーラップする態様で配されているので、芯線13の延びる方向と直交する方向(幅方向)における全域で芯線13を圧着できる。したがって、芯線13とワイヤバレル17との固着力を向上させることができる。
また、圧着に伴って複数の凹部18の口縁が芯線13の表面に摺接するので、凹部18の口縁が芯線13の表面に形成された絶縁性の酸化被膜等を突き破って芯線13に接触することになる。したがって、凹部18の口縁と芯線13との接触面積が大きくなる結果、雌端子金具12と芯線13との電気抵抗値を低くすることができる。
インシュレーションバレル16は、ワイヤバレル17の第一底板17Aの後方に延設され、電線11の絶縁被覆14が載置される第二底板16Aと、第二底板16Aの両側縁から対向状態をなして上方に立ち上る一対のインシュレーションバレル片16B,16Bとから構成されている。
このインシュレーションバレル16は、図3に示すように、電線11の絶縁被覆14が第二底板16Aに載置された状態で、絶縁被覆14の外側から抱くようにして、いわゆるオーバーラップ型に絶縁被覆14にかしめ圧着されるようになっている。
雌端子金具12を構成する金属としては、銅、銅合金等、必要に応じて任意の金属を採用しうる。また、金属板材の表面には図示しないメッキ層が形成されている。メッキ層を構成する金属としては、スズ、ニッケル等、必要に応じて任意の金属を採用しうる。本実施形態においては、銅又は銅合金の表面にスズメッキ層が形成されている。なお、金属板材の表面にメッキ層を形成しない構成としてもよい。
(繋ぎ部19)
繋ぎ部19は、図4に示すように、芯線13が載置された側の上面が凹形状に曲げ加工され、断面形状が略U字状をなしている。繋ぎ部19は、接続部20から後方に延出された底板19Aと、底板19Aの両側縁から上方に向かって立ち上る一対の側板19B,19Bとから構成されている。両側板19B,19Bは、それぞれ両ワイヤバレル片17B,17Bに連なって形成されている。なお、繋ぎ部19の断面形状としては、例えば半円形状としてもよく、必要に応じて任意の形状としうる。
(止水壁22)
繋ぎ部19には、合成樹脂をモールド成形してなる止水壁22が設けられている。止水壁22を構成する合成樹脂としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を用いてもよく、また、エポキシ樹脂等の熱硬化製樹脂を用いてもよく、必要に応じて任意の合成樹脂を用いることができる。上記の合成樹脂は、1種類のみを用いてもよく、また、複数種類の合成樹脂を混合して用いてもよい。本実施形態においては、ポリアミド系熱可塑性樹脂が用いられている。
止水壁22は、図4に示すように、繋ぎ部19の外周を全周に亘って包囲して形成されている。すなわち、繋ぎ部19のうち止水壁22と対応する部分は、止水壁22の内部に埋設されている。また、止水壁22の断面形状は、四隅の角部が丸められた略方形状をなしている。
(樹脂リング23)
電線11の端部には樹脂リング23が外嵌されている。詳細には、絶縁被覆14の端部であって、インシュレーションバレル16が圧着された部分よりも後方(露出した芯線13と反対方向)の位置に、断面形状が円形状をなす樹脂リング23が絶縁被覆14に全周に亘って密着した状態で外嵌されている。樹脂リング23の内径は絶縁被覆14の外径とほぼ同一に設定されている。ここで、ほぼ同一とは、樹脂リング23の内径が絶縁被覆14の外径と同じ場合と、樹脂リング23の内径が絶縁被覆14の外径よりもやや大きい場合と、樹脂リング23の内径が絶縁被覆14の外形よりもやや小さい場合と、を含む。これにより、樹脂リング23は、電線11の端部に、容易に外嵌させることができるようになっている。
樹脂リング23を構成する合成樹脂材としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を用いてもよく、また、エポキシ樹脂等の熱硬化製樹脂や合成ゴムを用いてもよく、必要に応じて任意の合成樹脂材を用いることができる。上記の合成樹脂材は、1種類のみを用いてもよく、また、複数種類の合成樹脂材を混合して用いてもよい。本実施形態においては、ポリアミド系熱可塑性樹脂が用いられている。
(熱収縮チューブ24)
止水壁22からワイヤバレル17、インシュレーションバレル16、樹脂リング23が外嵌された部分、更に、樹脂リング23を越えて絶縁被覆14に至るまでの領域は、図1に示すように、合成樹脂からなる熱収縮チューブ24(特許請求の範囲に記載の止水被覆に相当)によって被覆されている。本実施形態においては、熱収縮チューブ24の内面には、図示しない接着層又は粘着層が形成されている。接着層又は粘着層は、加熱されて軟化又は溶融することにより、接着性又は粘着性が発現するようになっている。なお、熱収縮チューブ24の内面に接着層又は粘着層を設けない構成としてもよい。熱収縮チューブ24の前後方向の長さ寸法は、止水壁22における接続部20側の端部から樹脂リング23が外嵌された位置までの領域を覆うことが可能な長さ寸法に設定されている。
熱収縮チューブ24の内周面は、熱収縮チューブ24が加熱されて収縮した状態において、止水壁22の外周面と全周に亘って隙間なく密着している。また、熱収縮チューブ24の内周面は、樹脂リング23の外周面と全周に亘って隙間なく密着している。
止水壁22を構成する合成樹脂として、加熱によって軟化又は溶融することにより接着性を発現するものを用いてもよい。この場合には、熱収縮チューブ24を加熱する工程において、止水壁22を軟化又は溶融させ、熱収縮チューブ24の内周面と止水壁22の外周面とを接着する構成とすることができる。
また、樹脂リング23を構成する合成樹脂として、加熱によって軟化又は溶融することにより接着性を発現するものを用いてもよい。この場合には、熱収縮チューブ24を加熱する工程において、樹脂リング23を軟化又は溶融させ、熱収縮チューブ24の内周面と樹脂リング23の外周面とを接着する構成とすることができる。更に、樹脂リング23を上記のような合成樹脂材で形成することにより、樹脂リング23の内周面と絶縁被覆14の外周面とを接着することができる。
(連設部25)
さて、止水壁22には、止水壁22のワイヤバレル17側の後端面に連なる連設部25が、止水壁22と一体に形成されている。
この連設部25は、図5に示すように、繋ぎ部19の底板19Aと、繋ぎ部19の一対の側板19B,19Bとの外周面を全周に亘ってほぼ均一な合成樹脂層で覆って形成されている。つまり、連設部25は、底板19Aを覆ってなる底板部25Aと、両側板19Bを覆ってなる一対の側板部25B,25Bとから構成されている。これにより、連設部25は上方に開口した溝状をなし、かつ連設部25の後端部が後方に開口した形態をなしている。また、両側板部25B,25Bは、底板部25Aを基端部として先端部が互いに接近し又は離れる方向に撓み変形可能とされている。すなわち、連設部25における芯線13が延びる方向と直交する断面は、止水壁22の断面に比べて樹脂の占有面積が狭く形成されている。また、連設部25は、図2に示すように、止水壁22の後端面からワイヤバレル17の前端縁よりもやや前方の位置まで形成されており、連設部25とワイヤバレル17との間には僅かな隙間が形成されている。
また、連設部25における底板部25Aと、両側板部25B,25Bとによって囲まれた領域は、図3及び図5に示すように、ワイヤバレル17の圧着時に芯線13が強く圧縮されて芯線13が前方に伸びた場合に、連設部25の後端開口から芯線13の先端を収容できるようになっている。これにより、圧着に伴って芯線13が前方に伸びた場合であっても、芯線13が連設部25の後面を押圧して連設部25が破損することを抑制することができる。
更に、連設部25の後方開口縁は、後方に向かって間口が広くなるように真っ直ぐ傾斜する傾斜面25C(特許請求の範囲に記載の案内面に相当)が形成されている。傾斜面25Cは、底板部25Aと両側板部25B,25Bとによって囲まれた領域に、芯線13が後方から進入する際に、この芯線13を正規の収容位置に案内する役割を果たしている。
(製造工程)
続いて、本実施形態に係る端子金具付き電線10の製造工程の一例を示す。まず、金属板材に打ち抜き工程(図示せず)を実行することにより、帯状をなすキャリア26と、このキャリア26の側縁に連結された複数の端子金具片27と、を形成する。
キャリア26には、図6に示すように、複数の端子金具片27が、長手方向に沿って略等間隔に並んで連結されている。また、キャリア26には、長手方向に沿って略等間隔に並ぶ送り孔28が形成されている。この送り孔28には、加工機に設けられた図示しない送り爪が係合するようになっている。なお、打ち抜き工程において、ワイヤバレル17の圧着面に複数の凹部18を形成してもよく、あるいは打ち抜き工程とは別の工程において、上記の凹部18を形成してもよい。
次に、図6に示すように、打ち抜き工程が実行された端子金具片27に対して曲げ工程を実行する。この曲げ工程において端子金具片27に曲げ加工を施すと、端子金具片27が芯線13の延びる方向に長めに成形されると共に繋ぎ部19と接続部20とが成形される。
続いて、図7に示すように、キャリア26に形成された送り孔28を送り爪に係合させることで、順次、端子金具片27を送りながら、端子金具片27の繋ぎ部19に止水壁22及び連設部25をモールド成形する。詳細に説明すると、まず、図示しない一対の金型によって、繋ぎ部19のうち止水壁22及び連設部25を形成すべき部分を上下方向から挟み付ける。次いで、金型の内部に形成された成形空間に、溶融状態の合成樹脂を射出する。合成樹脂が金型内で固化した後、一対の金型を開き、止水壁22及び連設部25が形成された端子金具片27を金型から離脱させる。上記の工程を、略一定の間隔で、キャリア26に連結された複数の端子金具片27に対して順次実行する。
この金型の型開き工程において、連設部25は、上方(芯線が延びる方向と直交する方向)に開口した溝状に形成されていることから、金型を容易に上下方向に型開きすることができる。これにより、連設部25をモールド成形する成形金型の形状を簡素化することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
一方、電線11の絶縁被覆14を剥離して芯線13を露出させる。その後、絶縁被覆14の端部に、樹脂リング23を外嵌する。樹脂リング23は、絶縁被覆14のうちインシュレーションバレル16が圧着される位置よりも後方の位置に(インシュレーションバレル16を中心としてワイヤバレル17と反対側に位置する部分)に外嵌する。なお、樹脂リング23は、絶縁被覆14の外面に全周に亘って密着するように外嵌する。
続いて端子金具片27に対して圧着工程を実行する。詳細に説明すると、電線11から露出する芯線13及び絶縁被覆14を、端子金具片27に載置する。その後、図示しない金型によって両ワイヤバレル片17B,17B及び両インシュレーションバレル片16B,16Bをそれぞれ、芯線13及び絶縁被覆14の外側から抱くようにかしめる。これにより、ワイヤバレル17を芯線13に圧着すると共に、インシュレーションバレル16を絶縁被覆14に圧着する。
この圧着工程において、ワイヤバレル17が芯線13に対して強くかしめ圧着されると、繋ぎ部19はワイヤバレル17に連なって形成されていることから、繋ぎ部19におけるワイヤバレル17側の周辺部がワイヤバレル片17Bの変形に追随して撓み変形する場合がある。この点、本実施形態によると、連設部25は繋ぎ部19の外面に沿って溝状に形成されているので、連設部25における両側板部25B,25Bは両ワイヤバレル片17B,17Bの変形に追随して撓み変形することができる。これにより、連設部25の樹脂層が、破損したり、繋ぎ部19から樹脂層が剥離したりすることを抑制することができる。
また、ワイヤバレル17が芯線13に対して強くかしめ圧着されることで、芯線13が前方に伸びた場合に、連設部25における底板部25Aと両側板部25B,25Bとに囲まれた領域に、芯線13の先端を収容することができる。これにより、芯線が連設部の後面を押圧して連設部が破損することを抑制することができる。
更に、連設部25の後端開口縁には、後方に向かうほど間口が広くなる傾斜面25Cが形成されていることから、芯線13の先端が連設部25の後端面に引っかからないように、芯線13を底板部25Aと両側板部25B,25Bとによって囲まれた領域に案内することができる。これにより、芯線13が連設部25の後端面を押圧することを一層確実に抑制することができる。
本実施形態においては、上記の圧着工程と同時に、キャリア26と端子金具片27とを切断する切断工程を実行する。これにより、図2に示すように、各端子金具片27はキャリア26から切断されて、電線11に接続された状態の雌端子金具12とされる。なお、図8に示すように、キャリア26から切断された雌端子金具12に対して電線11を圧着接続することにより、電線11に接続された雌端子金具12を形成してもよい。
続いて、被覆工程を実行する。詳細に説明すると、熱収縮チューブ24を接続部20側から挿通し、止水壁22から樹脂リング23を越えて絶縁被覆14に至る領域に被せる。熱収縮チューブ24の内径は、加熱前の状態において、接続部20の外径よりも大きく設定することにより、比較的容易に、接続部20側から雌端子金具12全体を挿通させることができる。なお、電線11側から挿通させる場合には、圧着工程を実行する前に、予め電線11に熱収縮チューブ24を挿通させておけばよい。
熱収縮チューブ24を挿通させた後、図示しない加熱装置で加熱する加熱工程を実行することにより、熱収縮チューブ24を収縮させる。これにより、熱収縮チューブ24の内面を、止水壁22の外面、樹脂リング23及び絶縁被覆14の外面に対して隙間なく密着させる。以上により、端子金具付き電線10が完成する。
なお、上記の加熱工程において、接続部20を上方に向けた姿勢で加熱することにより、加熱工程において止水壁22が溶融した場合でも、止水壁22を構成する合成樹脂材が接続部20内に流入することを抑制することができる。これにより、接続部20における相手側の雄型端子金具との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
(作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態によれば、繋ぎ部19には止水壁22が設けられているので、繋ぎ部19から水が浸入して、芯線13及びワイヤバレル17に水が付着することを抑制できる。更に、止水壁22の外周面は、熱収縮チューブ24の内周面と、全周に亘って隙間なく密着しているので、止水壁22と熱収縮チューブ24との間から水が浸入することも抑制される。これにより、繋ぎ部19のうち止水壁22が形成された部分から、ワイヤバレル17、インシュレーションバレル16、樹脂リング23が外嵌された部分、更に、樹脂リング23を越えて絶縁被覆14に至るまでの領域は、熱収縮チューブ24によって止水されるので、芯線13及びワイヤバレル17に水が付着することを確実に抑制できる。
また、本実施形態によれば、絶縁被覆14の端部には樹脂リング23が外嵌されており、熱収縮チューブ24の内面は樹脂リング23と全周に亘って隙間なく密着している。これにより、絶縁被覆14の端部側から水が浸入することを確実に抑制できるので、芯線13及びワイヤバレル17に水が付着することを一層確実に抑制できる。
芯線13を構成する金属と、雌端子金具12を構成する金属とが異なる場合、芯線13とワイヤバレル17との双方に亘って水が付着すると、芯線13又はワイヤバレル17に電食が発生することが懸念される。本実施形態によれば、芯線13とワイヤバレル17とは熱収縮チューブ24によって確実に防水されるので、芯線13又はワイヤバレル17が電食により溶解することを抑制できる。
特に、本実施形態のように、芯線13がアルミニウム又はアルミニウム合金からなり、雌端子金具12が銅又は銅合金の表面にスズメッキ層が形成されてなる場合には、比較的にイオン化傾向の大きなアルミニウム又はアルミニウム合金からなる芯線13が電食により溶解するおそれがあるので、特に有効である。なお、アルミニウム又はアルミニウム合金は比重が比較的に小さいので、電線11を軽量化できる。
また、本実施形態によれば、繋ぎ部19に、止水壁22に加えて連設部25が後方に延びて止水壁22と一体に設けられているので、繋ぎ部19と合成樹脂との界面の長さ寸法を、連設部25が形成されていない場合に比べて前後方向に長く設定することができる。これにより、モールド成形された部分(止水壁22及び連設部25が設けられた部分)における繋ぎ部19が接続部20側から水などによって徐々に浸食される場合においても、水が芯線13に達するまでの時間を長くすることができる。
また、繋ぎ部19は、ワイヤバレル17が芯線13に対して強くかしめ圧着されると、繋ぎ部19はワイヤバレル17に連なって形成されていることから、繋ぎ部19におけるワイヤバレル17側の周辺部がワイヤバレル片17Bの変形に追随して撓み変形する場合がある。この点、本実施形態によると、連設部25は繋ぎ部19の外面に沿って溝状に形成されているので、連設部25における両側板部25B,25Bは両ワイヤバレル片17B,17Bの変形に追随して撓み変形することができる。これにより、連設部25の樹脂層が、破損したり、繋ぎ部19から樹脂層が剥離したりすることを抑制することができる。
また、ワイヤバレル17が芯線13に対して強くかしめ圧着されることで、芯線が前方に伸びた場合に、連設部25における底板部25Aと両側板部25B,25Bとに囲まれた領域に、芯線13の先端を収容することができる。これにより、芯線13が連設部25の後面を押圧して連設部25が破損することを抑制することができる。
更に、連設部25の後端開口縁には、後方に向かうほど間口が広くなる傾斜面25Cが形成されていることから、芯線13の先端が連設部25の後端面に引っかからないように、芯線13を底板部25Aと両側板部25B,25Bとによって囲まれた領域に案内することができる。これにより、芯線13が連設部25の後端面を押圧することを一層確実に抑制することができる。
また、本実施形態によれば、止水被覆が熱収縮チューブ24からなる。加熱前の状態においては、熱収縮チューブ24の内径は比較的に大きいので、上記の領域の外周に容易に配置することができる。その後、加熱により収縮させることで、熱収縮チューブ24の内面を、止水壁22の外面及び絶縁被覆14の端部の外面と隙間なく密着させることができる。このように、止水被覆として熱収縮チューブ24を用いることにより、止水壁22から絶縁被覆14の端部に至る領域の外周に熱収縮チューブ24を配置する工程の作業効率を向上させることができる。
更に、熱収縮チューブ24の内周面には接着層又は粘着層が形成されているので、熱収縮チューブ24を収縮させるための加熱工程を実行することにより、熱収縮チューブ24の内面と、止水壁22の外面とを確実に隙間なく密着させることができると共に、熱収縮チューブ24と絶縁被覆14の端部の外面とを確実に隙間なく密着させることができる。
このように、止水被覆として内周面に接着層又は粘着層が形成された熱収縮チューブ24を用いることにより、止水壁22から絶縁被覆14の端部に至るまでの領域の外周に熱収縮チューブ24を被せる工程の作業効率を向上させることができる。また、熱収縮チューブ24と、止水壁22の外面及び絶縁被覆14の端部の外面との密着性を向上させることができる。
また、一般に、合成樹脂を射出成形する場合、複数の成形品を一定の間隔で連続的に射出成形する方が、不規則な間隔で射出成形を行うよりも効率がいい。これは、溶融状態の合成樹脂を成形空間に射出した後、固化させ、成形金型から成形品を離脱させるという一連の工程を連続的に実行することにより、金型の温度条件、合成樹脂の射出条件等を安定させることができるからである。本実施形態によると、止水壁22は、キャリア26に連結された複数の端子金具片27に対してモールド工程を連続的に実行することにより形成される。この結果、モールド工程の作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態においては、連設部25が上方に開口した溝状に形成されていることから、金型を容易に上下方向に型開きすることができる。これにより、連設部25をモールド成形する成形金型の形状を簡素化することができ、成形金型のコスト低減を図ることが可能となる。
また、本実施形態においては、切断工程は、圧着工程と同一の工程において実行される。これにより、切断工程と圧着工程とを異なる工程で実行する場合に比べて、作業効率を向上させることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2について図9によって説明する。
本実施形態の端子金具付き電線30は、実施形態1の連設部25の周辺構造を変更したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
連設部31は、図9に示すように、繋ぎ部19の内面(底板19Aの上面及び両側板19B,19Bの対抗面)のみをほぼ均一な合成樹脂層で覆って形成されている。すなわち、連設部31は底板19Aの上面を覆ってなる底板部31Aと、両側板19Bの対抗面を覆ってなる一対の側板部31B,31Bとから構成されている。
また、熱収縮チューブ24の内面は、繋ぎ部19の外周面と、繋ぎ部19の両側板19B,19Bの先端面と、連設部31の両側板部31B,31Bの先端面とに密着している。これにより、本実施形態によれば、連設部31を構成する合成樹脂の量を削減できるので、製造コストを削減できる。
また、連設部31の合成樹脂の量が少なくなっていると共に、合成樹脂層が繋ぎ部19を全周に亘って包囲していないことから、連設部31における両側板部31Bが両ワイヤバレル片17B,17Bの撓み変形に追随して撓み変形しやすくなっている。これにより、連設部31の樹脂層が、破損したり、繋ぎ部19から樹脂層が剥離したりすることを抑制することができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3について図10によって説明する。
本実施形態の端子金具付き電線40は、実施形態1の止水壁22をワイヤバレル17側にずらしたものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
本実施形態の止水壁41は、図10に示すように、連設部25の前後方向中央部に設けられている。すなわち、繋ぎ部19がモールドされた部分は平面視H字状をなしている。このように、止水壁41を設ける位置は、連設部25に収容される芯線13の長さ寸法に応じて適宜設定することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、端子金具は雌端子金具12であったが、これに限られず、繋ぎ部19から芯線13の延びる方向に、更に延びて形成された雄タブを備えた雄端子金具であってもよく、また、繋ぎ部19に連なって円板状の接続部を形成し、この接続部に貫通孔が形成された、いわゆるLA端子であってもよい。
(2)上記実施形態1においては、止水壁22の断面は略四角形状をなしていたが、これに限られず、円形状、楕円形状、長円形状等でもよく、また、三角形状等の多角形状であってもよく、必要に応じて任意の形状とすることができる。
(3)上記実施形態においては、止水被覆は、シート状をなす止水テープを、止水壁22から絶縁被覆14の端部に至るまでの領域にテープ巻きする構成としてもよい。
(4)上記実施形態においては、止水壁22は、芯線13にワイヤバレル17を圧着する工程の前に形成する構成としたが、これに限られず、止水壁22は、芯線13にワイヤバレル17を圧着した後に形成する構成としてもよい。
(5)上記実施形態においては、芯線13がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる構成としたが、これに限られず、芯線13は銅又は銅合金からなる構成としてもよく、必要に応じて任意の金属により形成される構成としてもよい。また、上記実施形態においては、端子金具が銅又は銅合金からなると共に表面にスズメッキ層が形成される構成としたが、これに限られず、端子金具は必要に応じて任意の金属からなる構成としてもよい。
(6)上記実施形態においては、圧着工程と切断工程とを同一の工程で実行する態様としたが、これに限られず、圧着工程を実行した後に、切断工程を実行する構成としてもよいし、切断工程を実行した後に、個片の状態で圧着工程を実行してもよい。
(7)上実施形態においては、雌型端子金具にインシュレーションバレル16が形成される構成としたが、インシュレーションバレル16は省略してもよい。
(8)上実施形態においては、止水被覆(熱収縮チューブ24、弾性チューブ)は、繋ぎ部19のうち止水壁22が形成された部分から、ワイヤバレル17、インシュレーションバレル16、樹脂リング23が外嵌された部分に至るまでの領域を被覆する構成としてもよい。
(9)本実施形態においては、樹脂リング23は円環状をなす構成としたが、これに限られず、例えば、樹脂リング23にはスリットを形成し、断面形状が略C字状をなす形態としてもよい。これにより、樹脂リング23は容易に拡径可能となるので、例えば、端子金具を電線11に圧着した後に、樹脂リング23を拡径させて、電線11に外嵌させることができる。
(10)上記実施形態においては、案内面を連設部25における後端開口縁の間口が広くなるように真っ直ぐ傾斜する傾斜面に構成したが、これに限られず、例えば、案内面を曲面形状であるR面に形成してもよい。
10,30,40…端子金具付き電線
11…電線
12…雌端子金具(端子金具)
13…芯線
14…絶縁被覆
17…ワイヤバレル
19…繋ぎ部
19A…底板
19B…側板
20…接続部
22,41…止水壁
23…樹脂リング
24…熱収縮チューブ(止水被覆)
25,31…連設部
25C…傾斜面(案内面)

Claims (12)

  1. 芯線の外周を絶縁被覆で被覆してなる電線に端子金具が接続された端子金具付き電線であって、
    前記端子金具が、導電部材と接続される接続部と、前記絶縁被覆の端部から露出された前記芯線に圧着されたワイヤバレルと、前記接続部と前記ワイヤバレルとを接続する繋ぎ部と、を備えて構成され、
    前記繋ぎ部に合成樹脂をモールド成形してなる止水壁が設けられ、この止水壁の外面と前記絶縁被覆の端部の外面とに密着して前記止水壁と前記絶縁被覆の端部との間に亘って前記芯線を覆う筒状の止水被覆が設けられており、
    前記止水壁には、同止水壁に連設され前記繋ぎ部の外面に沿って前記ワイヤバレル側に延びる連設部が一体に設けられており、この連設部は、前記芯線が延びる方向と直交する断面における樹脂の占有面積が前記止水壁の断面における樹脂の占有面積に比べて狭く設定されることで、撓み変形可能とされている端子金具付き電線。
  2. 前記繋ぎ部は、底板と、この底板の両側縁から前記芯線側に立ち上る一対の側板からなる凹形状に設けられ、
    前記連設部は、前記底板の外面と、前記一対の側板の外面とに沿って溝状に形成されている請求項1記載の端子金具付き電線。
  3. 前記連設部は、前記ワイヤバレル側に開口して形成され、前記芯線が収容可能とされている請求項1又は請求項2記載の端子金具付き電線。
  4. 前記連設部における前記ワイヤバレル側の開口縁には、前記ワイヤバレル側に向かって間口が広くなる案内面が形成されている請求項3記載の端子金具付き電線。
  5. 前記止水壁は、更に、前記繋ぎ部の外周を全周に亘って包囲するように形成されている請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の端子金具付き電線。
  6. 前記絶縁被覆の端部には樹脂リングが外嵌されており、前記止水被覆の内面は前記樹脂リングと密着している請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の端子金具付き電線。
  7. 前記芯線を構成する金属と、前記端子金具を構成する金属とが異なる請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の端子金具付き電線。
  8. 前記芯線がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の端子金具付き電線。
  9. 前記止水被覆の内周面には接着層又は粘着層が形成されている請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の端子金具付き電線。
  10. 前記止水被覆が熱収縮チューブである請求項1乃至請求項9の何れか一項記に載の端子金具付き電線。
  11. 前記止水被覆がゴム弾性を有する弾性チューブである請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の端子金具付き電線。
  12. 芯線の外周を絶縁被覆で被覆してなる電線から露出する前記芯線に接続される端子金具であって、
    前記端子金具が、導電部材と接続される接続部と、前記絶縁被覆の端部から露出された前記芯線に圧着されるワイヤバレルと、前記接続部と前記ワイヤバレルとを接続する繋ぎ部と、を備えて構成され、
    前記繋ぎ部に合成樹脂をモールドしてなる止水壁が設けられ、この止水壁の外面と前記絶縁被覆の端部の外面とに密着して前記止水壁と前記絶縁被覆の端部との間に亘って前記芯線を覆う筒状の止水被覆が設けられるようになっており、
    前記止水壁には、同止水壁に連設され前記繋ぎ部の外面に沿って前記ワイヤバレル側に延びる連設部が一体に成形されており、この連設部は、前記芯線が延びる方向と直交する断面における樹脂の占有面積が前記止水壁の断面における樹脂の占有面積に比べて狭く設定されることで撓み変形可能とされている端子金具。
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