JP5664135B2 - 端子金具付き電線、及び端子金具 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態1に係る端子金具付き電線1を、図1ないし図15を参照しつつ説明する。図1等に示されるように、端子金具付き電線1は、電線2と、この電線2の末端に取り付けられる端子金具3と、この端子金具3に取り付けられる止水壁4と、この止水壁4と共に、前記電線2及び前記端子金具3の接続部分を包囲するように被せられる筒状の止水被覆5とを備える。
電線2は、図2等に示されるように、複数本の金属細線を撚り合せてなる1本の芯線21と、この芯線21の外周を被覆する合成樹脂製の絶縁層22とを備える。芯線21を構成する材料としては、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等が挙げられ、必要に応じて任意の金属材料の中から適宜選択される。本実施形態においては、芯線21の材料として、アルミニウム又はアルミニウム合金が用いられている。電線2の末端部分の絶縁層22は除去されている。そのため、芯線21の末端部分は絶縁層22で覆われておらず、露出している。なお、他の実施形態においては、芯線21は単芯線であってもよい。
端子金具3は、所謂、雌型であり、相手側の雄型端子(不図示)と接続される。この端子金具3は、例えば、金属板材を所定形状にプレス加工することによって得られる。端子金具3を構成する金属材料としては、例えば、銅、銅合金等が挙げられ、必要に応じて任意の金属材料の中から適宜選択される。なお、本実施形態の端子金具3を構成する金属板材の表面には、メッキ層(不図示)が形成されている。メッキ層を構成する金属としては、例えば、スズ、ニッケル等が挙げられ、必要に応じて任意の金属材料の中から適宜選択される。本実施形態においては、端子金具3を構成する金属材料(銅又は銅合金)の表面にスズメッキ層が形成されている。他の実施形態においては、メッキ層が形成されていない金属板材を、端子金具3の材料として用いてもよい。
止水壁4は、図4に示されるような、所定形状に加工された樹脂加工物41を用いて製造される。本実施形態の樹脂加工物41は、略円柱状であり、前記余地部分36における底板31の内側に嵌るような形状に加工されている。この樹脂加工物41に使用される樹脂材料としては、例えば、対金属良接着性エラストマー(商品名:ペルプレン(登録商標)、東洋紡績株式会社)が挙げられる。この樹脂材料は、適度な剛性(弾性)を備えると共に、加熱処理によって金属に対して接着性を発現する。この樹脂材料からなる樹脂加工物41は、所定温度で加熱処理すると、全体としては形状(剛性)を維持しつつも、表面から溶融した液状の樹脂材料が滲み出してくる。この滲み出してきたもの(熱可塑性接着剤)が、金属に対して接着性を有する。例えば、前記樹脂材料における母材部分の融点は170℃程度であり、上記のように滲み出してくる部分(熱可塑性接着剤)の融点は120℃程度である。なお、常温(室温)下では、前記樹脂加工物41は、金属に対して接着性はなく、取り扱いやすい。このような樹脂加工物41は、例えば、前記樹脂材料を、押出成形装置を利用して細長い円柱状の成形物に押出成形し、その成形物を所定の大きさに切り分けることによって得られる。
止水被覆5は、筒状(チューブ状)であり、前記余地部分36から後側の前記端子金具3を、露出した前記芯線21の根元の絶縁層22と共に包囲するために被せられる。つまり、止水被覆5の先側の開口端部(周縁部)51は、止水壁4よりも先側に配置している。そして、上述したように、止水被覆5の開口端部(周縁部)51には、端子金具3の突起部38が内側から外側に向けて突き刺さっている。
次いで、本実施形態に係る端子金具付き電線1の製造工程の一例を示す。先ず、金属板材に対して打ち抜き工程を施すことにより、帯状をなすキャリア300と、このキャリア300の側縁に連結された複数個の端子金具片30とを形成する。つまり、複数個の端子金具30が一括してキャリア300に接続されている。キャリア300には、長手方向に沿って略等間隔に並んだ送り孔301が形成されている。送り孔301としては、略円形状のものと、略矩形状のものとが交互に並べられている。この送り孔301は、加工機(不図示)に設けられた送り爪(不図示)が係合するように設定されている。
図16を参照しつつ、実施形態2に係る端子金具付き電線1Aについて説明する。本実施形態の端子金具付き電線1Aの基本的な構造は、上記実施形態1の端子金具付き電線1と同様である。そのため、同じ構造について同符号を付し、その詳細説明は省略する。本実施形態の端子金具付き電線1Aは、止水壁4Aが、端子金具3の底板31に対して、モールド(樹脂モールド)成形によって設けられている点が、上記実施形態1のものと異なっている。この止水壁4Aは、余地部分36における底板31を包むように設けられている。つまり、前記底板31の内側のみならず外側にも、止水壁4Aの一部が存在している。この止水壁4Aも、上記実施形態1と同様、筒状の止水被覆5内に完全に収容されている。なお、止水壁4Aは、電線2の軸方向からみた場合、略円形状であり、その外周面が止水被覆5の内周面と密着している。本発明の端子金具付き電線は、このような形態の止水壁4Aを備えるものであってもよい。
図17ないし図19を参照しつつ、実施形態3に係る端子金具付き電線1Bについて説明する。図17には、本実施形態で用いられる端子金具3Aが示されている。この端子金具3Aは、上記実施形態1の端子金具3対して、更に案内部39が設けられたものである。この案内部39は、端子金具3Aの余地部分36における底板31の両縁に、突起部38の後側に隣接するように突設されている。これらの案内部39は前記縁から、突起部38の先端に向かって傾斜するように細長く延びている。図17等に示されるように、案内部39の根元と、突起部38の根元とは互いに離れており、かつ案内部39の先端は、突起部38の先端と互いに近付くように配置している。本実施形態において、案内部39の高さは、突起部38の高さと略同じに設定されている。前記案内部39は、例えば、金属板材を打ち抜き加工して端子金具3Aを形成する際に設けられる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
2…電線
21…芯線
22…絶縁層
3,3A…端子金具
31…底板
32…ワイヤーバレル
33…先端部
34…インシュレーションバレル
35…溝
36…余地部分
37…凹部
38…突起部
39…案内部
4…止水壁
5…止水被覆(熱収縮チューブ)
Claims (9)
- 芯線と、この芯線の末端が露出するように前記芯線の外周を被覆する絶縁層とを有する電線と、
内側に溝ができるように両縁が立ちつつ軸方向に沿って延び、先側に余地部分ができるように前記芯線の末端が載せられる底板と、この底板の両縁に延設された一対のワイヤーバレルと、前記底板の先側に延設され相手側と接続される先端部とを有し、前記ワイヤーバレルが前記底板上の芯線を抱きかかえるように前記芯線に圧着されて前記電線に取り付けられる端子金具と、
前記余地部分から後側の前記端子金具を、露出した前記芯線の根元の絶縁層と共に包囲するために被せられる筒状の止水被覆と、を備える端子金具付き電線であって、
前記余地部分の前記底板における両縁に、起立するように細長く延びた突起部を有し、
前記突起部が、前記止水被覆を突き刺しており、
前記突起部は、前記止水被覆を突き刺した状態で前記止水被覆を押え付けるように折り倒されていることを特徴とする端子金具付き電線。 - 前記端子金具は、前記余地部分の前記底板における両縁に、前記突起部の後側に隣接しかつ前記突起部の先端に向かって傾斜した案内部を有することを特徴とする請求項1に記載の端子金具付き電線。
- 前記案内部が前記止水被覆内で折り倒されていることを特徴とする請求項2に記載の端子金具付き電線。
- 前記端子金具の前記余地部分に、前記溝を塞ぎかつ前記止水被覆内に収容され、外面が前記止水被覆の内面と密着する止水壁が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
- 前記端子金具は、前記電線の前記絶縁層を保持するインシュレーションバレルを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
- 前記芯線を構成する金属と、前記端子金具を構成する金属とが異なる請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
- 前記止水被覆の内周面には接着層又は粘着層が形成されている請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
- 前記止水被覆が熱収縮チューブからなる請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
- 芯線と、この芯線の末端が露出するように前記芯線の外周を被覆する絶縁層とを有する電線の末端に取り付けられ、かつ前記電線との接続部分に筒状の止水被覆が被せられる端子金具であって、
内側に溝ができるように両縁が立ちつつ軸方向に沿って延び、先側に余地部分ができるように前記芯線の末端が載せられる底板と、この底板の両縁に延設され、前記底板上の芯線を抱きかかえるように前記芯線に圧着される一対のワイヤーバレルと、前記底板の先側に延設され相手側と接続される先端部とを備え、
前記余地部分の前記底板における両縁に、起立するように細長く延びた突起部を有し、
前記余地部分の前記底板における両縁に、前記突起部の後側に隣接するように設けられ、前記突起部に向かうように傾斜した案内部を有することを特徴とする端子金具。
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