JP5503863B2 - 使い捨て吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、パンツ型の使い捨ておむつ等のような、着用者の股部にあてがわれて***物を吸収する使い捨て吸収性物品に関する。
近年、使い捨ておむつ、使い捨てパンツ、生理用ナプキンなどの使い捨て吸収性物品を用いる衛生材料の分野において、特に、中・軽度の失禁者に対する薄型で快適な吸収性物品の開発が求められている。上記中・軽度の失禁を対象とする使い捨て吸収性物品としては、着用者の歩行の動作を妨げることなく、より薄型で、はき心地のよい使い捨て吸収性物品が求められる場合が多い。
従来から使用されている使い捨て吸収性物品、例えば、パンツ型使い捨ておむつとしては、腹側部と背側部の上側にウエスト開口部が形成され、腹側部と背側部との間の股部両側に脚開口部が形成されてなるパンツ型の外装シートが設けられている。そして、このパンツ型の外装シートを構成する液不透過性のバックシートと、肌面側の液透過性のトップシートとで吸収材を挟み、この肌面側における左右側縁近傍に堤部(サイド立体ギャザー)を帯状に形成したものが知られている。このサイド立体ギャザーは、その頂部に糸ゴム等の弾性部材を挟んだ液不透過性のサイドシートからなり、弾性部材が収縮することによりサイドシートが立ち上がり、これによって尿や便等が堰き止められ、おむつの両側縁からの漏れ(横漏れ)が防止されるというものである。
このような従来の使い捨て吸収性物品については、例えば、特許文献1に開示されている。
国際公開第WO01/39714号公報
しかしながら、特許文献1に記載の使い捨ておむつのように、長手方向に延びるサイド立体ギャザーの幅方向の寸法が、サイド立体ギャザーの長手方向一方側端部から他方側端部にかけて不均一だと、弾性部材の収縮により立ち上がったサイド立体ギャザーの立ち上がり幅も長手方向に不均一となり、当該使い捨ておむつを着用者が着用したときに、着用者の主に股関節部にフィットせず、着用者に異物感や違和感を与えてしまう恐れがある。
また、サイド立体ギャザーは肌面側に向けて立ち上がっているが、従来の使い捨て吸収性物品の起立部の立ち上がり幅は20mm乃至60mmと大きく、使い捨て吸収性物品を着用者が着用したときに、サイド立体ギャザーの先端部が着用者の肌に必要以上に当たって不快感を与えるという恐れもある。
また、パンツ型使い捨て吸収性物品を着用するとき、ウエスト開口部から脚を入れて脚開口部から脚を出そうとしたとき、立ち上がったサイド立体ギャザーが脚に引っかかって脚を通しにくいという問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するものであって、肌触りが滑らかで、着用しやすい使い捨て吸収性物品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、前腹部と後背部の上側にウエスト開口部を形成するとともに、前記前腹部と前記後背部との間の股部の両側に脚開口部が形成する外側シート部材を備えたパンツ型の使い捨て吸収性物品であって、液透過性のトップシートと、バックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に挟まれている吸収材とを含み、前記外側シート部材の肌面側に前記バックシートを介して接合されている吸収性本体と、前記吸収体本体の幅方向両側端部に接合されているサイドシートと、を備え、前記サイドシートの自由端部近傍には前記幅方向に垂直な長手方向に延びる起立用弾性部材が伸長状態で取り付けられており、前記起立用弾性部材の収縮により上方に立ち上がるサイドシートの部位を起立部とし、前記サイドシートの長手方向両端部の一方端近傍から他方端近傍にかけて、前記起立部の起立幅が長手方向に均一であり、前記サイドシートの前記幅方向の寸法は、前記サイドシートの前記長手方向一方側端部から他方側端部にかけて均一で、前記サイドシートと、前記サイドシートと対向する前記吸収性本体との間に、前記サイドシート若しくは前記吸収性本体の幅方向外側端部から前記幅方向内側に所定の距離のところまでに前記長手方向にわたって接着層を形成し、前記接着層の前記幅方向の寸法が長手方向に均一であり、前記起立部の起立幅が、0.5mm乃至5mm未満であることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品であって、前記起立部の起立幅が、前記サイドシートの長手方向一方側端部から他方側端部にかけて均一であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の使い捨て吸収性物品であって、前記起立部は、前記サイドシートの前記起立用弾性部材の周辺部位であることを特徴とする。
請求項1〜に記載の発明によれば、起立部の起立幅が長手方向に均一であるので、幅方向一方側から見て起立部は略弓状に反った状態となる。したがって、着用者の主に股関節部にフィットし、着用者に異物感や違和感を与えることなく、快適な着用性を確保することができる。
また、請求項1〜によれば、サイドシートの幅方向の寸法が長手方向に均一で、且つ、接着層の幅方向の寸法(塗布幅の寸法)が長手方向に均一であるので、接着層が形成されていないサイドシートの部位の幅方向の寸法も長手方向に均一となる。接着層が形成されていないサイドシートの部位に起立部があるので、接着層の幅方向の寸法を調整することにより起立部の起立幅を所望する大きさに適宜調整することができる。また、起立幅の大きさが微少量な起立部を新たに設ける必要がなく、従来から用いられているサイドシートを使用することができる。
また、請求項1〜3によれば、起立用弾性部材の収縮により上方に立ち上がる起立部の起立幅は従来に比べて小さく、本発明の使い捨て吸収性物品を着用者が着用したとき、脚を起立部に引っかけることなくスムースに通して着用することができる。また、当該起立部が着用者の肌に接触しても従来に比べて不快感が少ない。また、起立部の大きさも従来に比べて小さいので起立用弾性部材の収縮により反りやすい。
特に請求項3によれば、サイドシートの起立用弾性部材が取り付けられた周辺部位が起立部として起立用弾性部材の収縮により立ち上がるので、サイドシートのほぼ全体が立ち上がっていた従来の使い捨て吸収性物品に比べて、その立ち上がり幅(起立幅)は微小である。したがって、着用者が本発明の使い捨て吸収性物品を着用しようとしたとき、脚を起立部に引っかけることなくスムースに着用することができる。また、当該起立部が着用者の肌に接触しても従来に比べて不快感が少ない。また、起立部の大きさも従来に比べて小さいので起立用弾性部材の収縮により反りやすい。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収性物品の斜視図及び側面図であり、図3は、図1の使い捨て吸収性物品をその左右のサイド部を切り離して展開した状態を示す図であり、図4は、図3の使い捨て吸収性物品のA−A断面における部分拡大図である。
本実施形態に係る使い捨て吸収性物品1は、例えば、パンツ型の使い捨ておむつであり、図1乃至図3に示すように、使い捨て吸収性物品1の外面側に設けられる外側シート部材2と、外側シート部材2の肌面側に接合される吸収性本体3とを備えている。
外側シート部材2は、通気性に優れ、かつ撥水性を有する合成樹脂繊維製不織布又は合成樹脂製フィルムで成形されている。また、外側シート部材2は、図3に示すように、略矩形状のシート部材において、その矩形の外周を構成する二辺の長辺と二辺の短辺のうち(ここで、二辺の長辺同士が対向し合う方向を左右方向若しくは幅方向、二辺の短辺同士が対向し合う方向を長手方向とする)、対向し合う長辺の中間部(股部2Bに対応する部分)が、対向する長辺に向けて切り欠いた平面視略砂時計形状に形成されている。ここで、外側シート部材2において、切り欠きの窪みの最も大きい部位を股部2B、股部2Bを境に図3において上側を前腹部2A、図3において下側を後背部2Cとする。そして、股部2Bを中心に外側シート部材2を二つ折りにして、前腹部2Aの左右両縁部11と後背部2Cの左右両縁部12とを超音波溶着又は加熱溶着等の接合手段によって接合してサイド部を形成し、一つの中空円筒形状のウエスト開口部Sを構成している。また、上述した左右両側の切り欠かれた部分によって、左右それぞれに脚開口部Rが形成される。こうして、外側シート部材2は図1に示すようなパンツ形状に形成される。
また、ウエスト開口部Sを構成する前腹部2A及び後背部2Cそれぞれの縁部(図1若しくは図2では上側に位置する縁部)には、ウエスト用弾性部材15、16が幅方向に伸長した状態で取り付けられている。弾性部材の取り付けは、以下でも同様にホットメルト接着剤による接着により取り付けるのが好ましい。
また、図1若しくは図2に示すように、前腹部2A及び後背部2Cにおいて、それぞれの上側に位置する縁部の下方、かつ、脚開口部Rの上方の位置する部位に、胴回り用弾性部材17、18が幅方向に伸長された状態で取り付けられている。
また、脚開口部Rを構成する脚周り部19には、脚周り用弾性部材20、21が脚周り部19の縁に沿って伸長された状態で取り付けられている。脚周り用弾性部材20は、外側シート部材2の前腹部2Aの脚周り部19に設けられ、脚周り用弾性部材21は、外側シート部材2の後背部2Cの脚周り部19に設けられている。そして、外側シート部材2において、脚周り用弾性部材20と脚周り用弾性部材21との間には、前後方向に所定の間隙が設けられており、その間の領域Cが股下部4にほぼ位置するように設定されている。なお、変形例として、前側の脚周り用弾性部材20及び背側の脚周り用弾性部材21のうちのいずれか一方を省略してもよい。
なお、弾性部材15〜18、20、21は、図4に示すように、外側シート部材2を構成する肌面側の内装シート22と外側の外装シート23との間に挟みこんで構成されている。
また、外側シート部材2の脚周り部19において、脚周り用弾性部材20、21が取り付けられている部分及びその外縁側の部分は、ひだ状のレッグギャザーを構成しており、このレッグギャザーが着用者の脚周りにフィットするようになっている。
次に、吸収性本体3について、図3及び図4に基づいて説明する。吸収性本体3は、略シート状の吸収材31と、その吸収性本体3の左右両側端部に設けられるサイドシート32とを備えている。また、吸収性本体3は、液透過性のトップシート33と液不透過性のバックシート34との間に、吸収材31を挟み込んで構成されている。吸収材31は、平面視略砂時計形状の略シート材であり、股下部4を中心にして前後方向に帯状に広がっている。このように構成される吸収性本体3は、外側シート部材2の股部2Bの肌面側に接合されている。この接合は、吸収性本体3と外側シート部材2との間にホットメルト等の接着剤を塗布して接着層50を形成して行われる。また、本実施形態に係るサイドシート32は、サイドシート32の長手方向の寸法が、吸収性本体3の長手方向の寸法と略均等で、且つ、サイドシート32の幅方向の寸法が、サイドシート32の長手方向一方側端部から他方側端部にかけて均一になるように構成されている。なお、吸収性本体3の左右両側端部において、図4に示すように、折り畳まれたバックシート34同士の間に接着層51が、折り畳まれたバックシート34の上面とトップシート33の下面との間に接着層52が、トップシート33の上面とサイドシート32の下面(図4では下側サイドシート32cの下面)との間に接着層53がそれぞれ形成されてそれぞれ接合されている。このような構成にすることにより、吸収材31が吸収性本体3内に密封されている。
また、サイドシート32の自由端部近傍には、サイドシート32のほぼ全長にわたって第1起立用弾性部材38が長手方向に伸長した状態で取り付けられている。この第1起立用弾性部材38の収縮により第1起立用弾性部材38が取り付けられているサイドシート32の部位、つまり、サイドシート32の第1起立用弾性部材38の周辺部位がひだ状となり、上方に立ち上がった状態となる。当該サイドシート32の部位を起立部321とすると、起立部321は立体ギャザーとして機能し、尿等をせき止めて使い捨て吸収性物品の両側縁部からの漏れ(横漏れ)を有効に防止させることができる。
また、本実施形態に係る起立部321の起立幅Pは従来に比べて微少量に設定されており、その値としては、例えば、0.5乃至5mm程度である。ここでいう「微少量」とは、小さくとも起立部321が本来の立体ギャザーとしての機能を損なわない程度の大きさ、つまり、使い捨て吸収性物品1の両側縁部からの尿等の漏れを防止する防波堤としての機能を損なわない程度の大きさであればよい。このため、第1起立用弾性部材38の収縮により上方に立ち上がる起立部321の起立幅Pが従来に比べて小さく、したがって、本実施形態に係る使い捨て吸収性物品1を着用者が着用したとき、脚を起立部321に引っかけることなくスムースに着用することができる。また、起立部321が着用者の肌に接触しても従来に比べて不快感が少ない。また、起立部321の大きさも従来に比べて小さいので、第1起立用弾性部材38の収縮により反り易い。
また、サイドシート32は、サイドシート32の自由端部を内向きに折曲可能な折曲部32aを長手方向に有し、折曲部32aを吸収性本体3の幅方向両側端部近傍に設けている。なお、折曲部32aの折り返し端部近傍には、サイドシート32のほぼ全長にわたって第2起立用弾性部材39が長手方向に伸長した状態で取り付けられている。この第2起立用弾性部材39の収縮により、吸収性本体3自体の両側縁部近傍を上方に立ち上がらせる。
サイドシート32は、図4に示すように、折曲部32aを軸に二つ折り状とされており、上側に位置する上側サイドシート32bと、上側サイドシート32bと対向する下側サイドシート32cとの間に、折曲部32aから幅方向内側に所定の距離のところまでに長手方向にわたって幅方向の寸法が均一な接着層40を形成させる。なお、上述したように下側サイドシート32cはトップシート33と接着層53を介して接合している。ここで、上側サイドシート32bにおいて、接着層40が形成されている部位を基部322、基部322より幅方向内側に位置する部位を起立部321とする。また、立ち上がった状態での起立部321の先端部からトップシート33の上面までの距離を起立部321の起立幅Pとし、接着層40を形成している所定の距離、つまり、接着層40の幅方向の寸法をQとする。なお、起立部321と下側サイドシート32cとの間には接着層は形成されておらず、起立部321の先端部はサイドシート32の自由端部に相当する。このため、起立部321の先端部近傍に取り付けられている第1起立用弾性部材38の収縮により、起立部321は上方に立ち上がったひだ状の立体ギャザーとなる。
以上のような構成にすることにより、サイドシート32の幅方向の寸法がサイドシート32の長手方向一方側端部から他方側端部にかけて均一であるので、第1起立用弾性部材38の収縮により立ち上がり易く、立ち上がった起立部321も長手方向にかけて均一となり、その結果、起立部321は幅方向一方側から見て綺麗な円弧を描く略弓状に反った状態となる。したがって、着用者の主に股関節部にフィットし、着用者に異物感や違和感を与えることなく、快適な着用性を確保することができる。
また、接着層40の幅方向の寸法も長手方向に均一であるので、接着層が形成されていない上側サイドシート32bの部位の幅方向の寸法も長手方向に均一となる。接着層が形成されていない上側サイドシート32bの部位は起立部321であるので、接着層40の幅方向の寸法Qを調整することにより起立部321の起立幅Pを所望する大きさに適宜修正することができる。例えば、起立部321の起立幅Pを接着層40の幅方向の寸法Qよりも小さくなるように設定する。図4に示すように、接着層40が形成されているサイドシート32の基部322と起立部321とは幅方向に繋がっており、接着層40の幅方向の寸法Qを大きくすると、基部322からサイドシート32の自由端部までの寸法、つまり、サイドシート32の起立部321の先端部までの寸法が小さくなり、結果として、起立部321の起立幅であるPの大きさも小さくなる。また、起立幅Pの大きさが微少量な起立部を新たに設ける必要はなく、従来から用いられているサイドシートを使用して所望する起立幅Pを有する起立部を得ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、図5に示すように、上側サイドシート32bにおいて、長手方向両端部近傍、及び長手方向中間部近傍の上側サイドシート32bの部位をそれぞれ、下側サイドシート32cと接合させて、長手方向に三カ所接合部位41を形成し、長手方向一方側の接合部位を41a、他方側の接合部位を41b、中途部の接合部位を41cとし、その総称を接合部位41とする。そして、接合部位41cと、接合部位41cと長手方向に隣接する接合部位41a及び接合部位41bとの間にはそれぞれ、上側サイドシート32bと下側サイドシート32cとで幅方向内方に開口したポケット部42が形成されている。このようにポケット部42を形成したことにより、使い捨て吸収性物品1を着用して横姿勢になったときに尿等を***したとしても、当該尿等はポケット部42に一旦溜めてそのまま吸収性本体3の吸収材31に吸収させることができる。つまり、ポケット部42に尿等を留めて尿等の横漏れを防止する効果を奏することができる。また、ポケット部42を構成している上側サイドシート32bの部位の起立部321の起立幅も小さいので、着用し易く快適な着用性を確保することができる。なお、本実施形態では、二つのポケット部42が接合部位41cを挟んで並列した構成となっているが、各ポケット部42を構成している上側サイドシート32bの起立部の起立幅は共に長手方向に均一である。
また、上記実施形態では、上側サイドシート32bと、上側サイドシート32bと対向する下側サイドシート32cとの間に接着層40を形成したが、上側サイドシート32bと、上側サイドシート32bと対向するトップシート33との間にも接着層40を形成してもよく、上側サイドシート32bと、上側サイドシート32bと対向する下側サイドシート32c及びトップシート33との間にも接着層40を形成してもよい。また、ポケット部42の形成についても同様で、上側サイドシート32bと、上側サイドシート32と対向するトップシート33とでポケット部42を形成してもよい。
また、上記実施形態では、サイドシート32が二つ折りにされている場合について記載したが、サイドシート32を二つ折りにせずに幅方向の寸法Qを有する接着層40を形成することもできる。詳しくは、図6に示すように、サイドシート32と、サイドシート32と対向するトップシート33との間に、サイドシート32若しくはトップシート33の幅方向両外端部から幅方向内側に所定の距離Qのところまでに長手方向にわたって幅方向の寸法が均一な接着層40を形成させる。ここで、サイドシート32において、接着層40が形成されている部位を基部322、基部322より幅方向内側に位置する部位を起立部321とする。なお、起立部321とサイドシート32との間には接着層は形成されておらず、起立部321の先端部はサイドシート32の自由端部に相当する。また、サイドシート32の外側端部近傍には、サイドシート32のほぼ全長にわたって第2起立用弾性部材39が長手方向に伸長した状態で取り付けられている。このような構成にすることで、起立部321の先端部近傍に取り付けられている第1起立用弾性部材38の収縮により、起立部321は上方に立ち上がったひだ状の立体ギャザーとなる。なお、この実施形態では、折曲部32aを設けても設けなくてもどちらでもよい。折曲部32aを設けない場合は、図6に示すように、サイドシート32とトップシート33とを別部材で形成しておき、接着層40で互いに接合させる構成にすることもできる。
また、ポケット部42の形成については、サイドシート32と吸収性本体3のトップシート33とで形成することもできる。詳しくは、図7に示すように、長手方向に延びるサイドシート32において、長手方向両端部近傍、及び長手方向略中途部近傍のサイドシート32の部位をそれぞれトップシート33と接合して、長手方向に三カ所接合部位41を形成し、長手方向一方側の接合部位を41a、他方側の接合部位を41b、中途部の接合部位を41cとし、その総称を接合部位41とする。そして、接合部位41cと長手方向に隣接する接合部位41a及び接合部位41bとの間にはそれぞれ、サイドシート32とトップシート33とで幅方向内方に開口したポケット部42が形成されている。このようにポケット部42を形成したことにより、使い捨て吸収性物品1を着用して横姿勢になったときに尿等を***したとしても、当該尿等はポケット部42に一旦溜めてそのまま吸収性本体3の吸収材31に吸収させることができる。つまり、ポケット部42に尿等を留めて尿等の横漏れを防止する効果を奏することができる。また、ポケット部42を構成しているサイドシート32の部位の起立部321の起立幅も小さいので、着用し易く快適な着用性を確保することができる。なお、本実施形態では、接合部位を三カ所に設けてポケット部を二カ所に形成したが、更に多くの接合部位及びポケット部を形成してもよい。また、本実施形態でも、二つのポケット部42が接合部位41cを挟んで並列した構成となっているが、各ポケット部42を構成しているサイドシート32の起立部の起立幅は共に長手方向に均一である。
また、上記実施形態では、脚周り用弾性部材20と脚周り用弾性部材21との間に、前後方向に所定の間隔を設けてその間に領域Cを設定していたが、当該所定の間隙がない構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、トップシート33と別体に構成したサイドシート32を吸収性本体3の幅方向両側端部に設けた構成について説明したが、サイドシート32とトップシート33とを実質的に一体の構成としてもよい。この場合、接着層40を形成せずに幅方向の寸法が小さいサイドシートを用いることで起立部321の起立幅Pを微少量とすることもできる。
なお、上記実施形態では、起立部321の起立幅Pを、立ち上がった状態での起立部321の先端部からトップシート33の上面までの距離としたが、立ち上がった状態での起立部321の先端部から下側サイドシート32cの上面までの距離を起立部の起立幅Pとしてもよい。また、図4及び図6では、接着層40、50、51、52、53を厚みをもたせて図示しているが、これは分かりやすくするために誇張させたものであり実際はかなり薄い。したがって、立ち上がった状態での起立部321の先端部から下端部までの距離を起立部321の起立幅Pとすることもできる。
また、上記実施形態では、吸収性本体3を外側シート部材2に取り付けたパンツ型使い捨て吸収性物品1について説明したが、吸収性本体3単体を既存のおむつカバー等にテープで装着して使用したり、既存のパンツ型使い捨ておむつの吸収性本体の上に重ね置きする交換可能な尿パッドやナプキンとして使用することも可能である。
本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収物品の斜視図である。 図1の使い捨て吸収性物品の側面図である。 図1の使い捨て吸収性物品を展開した状態を示す図である。 図3の使い捨て吸収性物品のA−A断面の部分拡大図である。 他の実施形態に係る使い捨て吸収性物品の吸収性本体とサイドシートの平面図である。 他の実施形態に係る使い捨て吸収性物品の断面の部分拡大図である。 他の実施形態に係る使い捨て吸収性物品の吸収性本体とサイドシートの平面図である。
符号の説明
1 使い捨て吸収性物品
3 吸収性本体
32 サイドシート
32a 折曲部
32b 上側サイドシート
32c 下側サイドシート
321 起立部
322 基部
38 第1起立用弾性部材
39 第2起立用弾性部材
40 接着層
41 接合部位
41a 長手方向一方側の接合部位
41b 長手方向他方側の接合部位
41c 長手方向中途部の接合部位
42 ポケット部
P 起立部の立ち上がり幅
Q 接着層の幅方向の寸法

Claims (3)

  1. 前腹部と後背部の上側にウエスト開口部を形成するとともに、前記前腹部と前記後背部との間の股部の両側に脚開口部が形成する外側シート部材を備えたパンツ型の使い捨て吸収性物品であって、
    液透過性のトップシートと、バックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に挟まれている吸収材とを含み、前記外側シート部材の肌面側に前記バックシートを介して接合されている吸収性本体と、
    前記吸収体本体の幅方向両側端部に接合されているサイドシートと、
    を備え、
    前記サイドシートの自由端部近傍には前記幅方向に垂直な長手方向に延びる起立用弾性部材が伸長状態で取り付けられており、
    前記起立用弾性部材の収縮により上方に立ち上がるサイドシートの部位を起立部とし、
    記サイドシートの長手方向両端部の一方端近傍から他方端近傍にかけて、前記起立部の起立幅が長手方向に均一であり、
    前記サイドシートの前記幅方向の寸法は、前記サイドシートの前記長手方向一方側端部から他方側端部にかけて均一で、
    前記サイドシートと、前記サイドシートと対向する前記吸収性本体との間に、前記サイドシート若しくは前記吸収性本体の幅方向外側端部から前記幅方向内側に所定の距離のところまでに前記長手方向にわたって接着層を形成し、
    前記接着層の前記幅方向の寸法が長手方向に均一であり、
    前記起立部の起立幅が、0.5mm乃至5mm未満であことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記起立部の起立幅が、前記サイドシートの長手方向一方側端部から他方側端部にかけて均一であることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記起立部は、前記サイドシートの前記起立用弾性部材の周辺部位であることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
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