JP4833804B2 - 使い捨て吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、子供用、大人用あるいは失禁用の使い捨て吸収性物品に関する。
従来、この種の使い捨て吸収性物品としての使い捨ておむつとしては、表面シートと裏面シートとの間に吸収体が配設され、背側腰回り部、股下回り部および腹側腰回り部を順次連続して形成した吸収性物品本体としてのおむつ本体を備えている。そして、このおむつ本体の股下回り部の両側縁は、内側に向けて略凹状に切り欠かれており、この股下回り部の幅方向の両側縁には、これら両側縁に沿って伸縮可能な弾性部材が配設されてレッグギャザが形成されている。
さらに、この種の使い捨ておむつとしては、おむつ本体の股下回り部の両側部に重なるように吸収体が配設されている。そして、この股下回り部の両側部には、レッグギャザを形成するための脚部弾性部材が、着用時に着用者の体側に当たる領域から鼠径部に当たる領域に向けて円弧状に配設されている。さらに、これら脚部弾性部材の収縮に連動して収縮する股部弾性部材が、これら脚部弾性部材に連接され、吸収体の幅方向の両側縁部に重なるように円弧状に配設されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−49763号公報
しかしながら、上記使い捨ておむつでは、円弧状の脚部弾性部材および股部弾性部材とのそれぞれが股部で重なるように配設されているため、これら脚部弾性部材および股部弾性部材のそれぞれの伸長が吸収体にて阻害されるから、股下回り部への密着性が十分ではなく、漏れの原因になってしまうおそれがある。
また、吸収体の脚部弾性部材と股部弾性部材とによって囲まれる領域が、装着時に外側に向けて折り曲がって装着者の鼠径部から大腿部に当たるように形成されていることから、おむつ本体が折り重なって装着されることとなり、股間部でのおむつの厚さが厚くなってしまい、装着感が良くないという問題を有している。
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、股下回り部での密着性および装着感を向上できる使い捨て吸収性物品を提供する。
請求項1記載の発明の使い捨て吸収性物品は、内面側に位置する表面シートと、外面側に位置する裏面シートと、これら表面シートおよび裏面シートの間に配設された吸収体とを有し、長手方向に沿って背側腰回り部、股下回り部および腹側腰回り部が順次一体的に形成された吸収性物品本体を備え、前記裏面シートは、前記吸収体に面する側に位置した不透液性シートと、前記吸収体に面する側の反対側に位置した外側シートとを有し、前記股下回り部は、この股下回り部の幅方向の両側部が内側に向けて略凹状に形成され、前記吸収体は、この吸収体の前記股下回り部に位置した部分の両側部が内側に向けて略凹状に形成された凹弧状縁を有し、前記吸収性物品本体の股下回り部の幅方向の両側部には、吸収体の幅方向の両側縁よりも外側に延出した略凹状の股下フラップ部が長手方向に沿って形成され、前記股下フラップ部の前記表面シートと裏面シートとの間には、長手方向に沿って第1股下回り弾性体が配設されて第1股下回り弾性領域が形成され、前記第1股下回り弾性領域の幅方向の内側であって、前記吸収性物品本体の長手方向の中央部の前記吸収体の前記凹弧状縁に重なる位置には、前記裏面シートの不透液性シートと外側シートとの間に長手方向に沿って第2股下回り弾性体が配設されて第2股下回り弾性領域が形成され、前記第2股下回り弾性体は、長手方向の長さが第1股下回り弾性体の長手方向の長さより短く、幅方向に向けて複数本並設されているものである。
請求項2記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項1記載の使い捨て吸収性物品において、股下回り部は、吸収体に重なる位置から股下フラップ部までに亘って複数の第2股下回り弾性体が配設されているものである。
請求項3記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項1または2記載の使い捨て吸収性物品において、第2股下回り弾性体の背側腰回り部側の端部からこの背側腰回り部側の長手方向および幅方向の外側に向けて第3股下回り弾性体が配設されて第3股下回り弾性領域が形成されているものである。
請求項4記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし3いずれか記載の使い捨て吸収性物品において、第2股下回り弾性体および第3股下回り弾性体は、吸収体の股下回り部に位置した部分の両側縁に沿って略凹状に配設されているものである。
請求項5記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし4いずれか記載の使い捨て吸収性物品において、第2股下回り弾性体および第3股下回り弾性体は、吸収体の幅方向の両側縁に沿って、この吸収体の背側腰回り部に位置した部分から腹側腰回り部に位置した部分に亘って連続して重ねられて配設されているものである。
請求項記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項1ないしいずれか記載の使い捨て吸収性物品において、吸収体は、長手方向に沿って切り欠かれた溝部を有し、この溝部は、第2股下回り弾性体より幅方向内側に位置し、この第2股下回り弾性体の長手方向の長さより短い長さに形成されているものである。
請求項1記載の使い捨て吸収性物品によれば、装着時に第1股下回り弾性体によって第1股下回り弾性領域が股下回り部に密着し、第2股下回り弾性体によって第2股下回り弾性領域が吸収体の幅方向の両側部を肌に密着させるので、吸収性物品本体の股下回り部での密着性を向上でき、この股下回り部の両側部から漏れを防止できるとともに、装着感を向上できる。
請求項2記載の使い捨て吸収性物品によれば、吸収体の幅方向の両側縁が肌により密着しやすくなるから、この股下回り部の両側部からの漏れをより確実に防止できる。
請求項3記載の使い捨て吸収性物品によれば、第3股下回り弾性領域の第3股下回り弾性体の伸縮によって、この第3股下回り弾性領域が長手方向および幅方向に伸縮して臀部に密着するから、股下回り部の両側部からの漏れをより確実に防止できる。
請求項4記載の使い捨て吸収性物品によれば、吸収体の幅方向の両側部が股下回り部に加え鼠径部および臀部においても確実に密着するから、股下回り部の両側部からの漏れをより確実に防止できる。
請求項5記載の使い捨て吸収性物品によれば、吸収体の幅方向の両側部が、背側腰回り部、股下回り部および腹側腰回り部のそれぞれに連続して確実に密着するので、これら股下回り部の両側部からの漏れをより確実に防止できる。
請求項記載の使い捨て吸収性物品によれば、第2股下回り弾性体が配設されている第2股下回り弾性領域が収縮しやすくなるとともに、吸収体に設けた溝部の空間によって、この吸収体が幅方向に移動可能となるから、股部の幅が異なる様々な体型の装着者にも対応できる。
次に、本発明の使い捨て吸収性物品の第1の実施の形態の構成を、図1ないし図3を参照して説明する。
図1ないし図3において、1は使い捨て吸収性物品としての使い捨ておむつで、この使い捨ておむつ1は、子供用、大人用あるいは失禁用であって、吸収性物品本体としてのおむつ本体2を備えている。このおむつ本体2は、装着時に内面側となる表面側に配設した表面シート3と、装着時に外面側となる裏面側に配設した裏面シート4と、これら表面シート3と裏面シート4との間に配設した液吸収性を有する吸収体5とを有している。ここで、この吸収体5は、尿などの***生理液を吸収できる例えばパルプを主材料として一部に高分子吸収体等の物質を含んだ材料にて成形されている。
さらに、このおむつ本体2は、表面シート3と裏面シート4との周縁を接合して吸収体5を封止し、このおむつ本体2の縦方向である長手方向Aに沿って背側腰回り部6と、脚回り部としての股下回り部7と、腹側腰回り部8とを順次一体的に連続して形成されている。
また、おむつ本体2の股下回り部7の横方向である幅方向Bの両側縁には、おむつ本体2の長手方向Aの中間部が幅狭状となるように内方に向けて略凹弧状に切り欠かれた凹弧状縁11が形成されている。さらに、このおむつ本体2の吸収体5もまた、この吸収体5の幅方向Bの両側縁の中間部が幅狭状となるように内方に向けて略凹弧状に切り欠かれた凹弧状縁12が形成されている。よって、このおむつ本体2は、展開状態では略細長状の略砂時計形状で、長手方向Aの中央部を中心として略対称な形状に形成されているとともに、幅方向Bの中央部を中心として左右対称の形状に形成されている。
さらに、このおむつ本体2の股下回り部7の幅方向Bの両側部には、この股下回り部7に位置する吸収体5の幅方向Bの両側縁よりも外側に延出した略凹状の両側フラップ部としての股下フラップ部13が長手方向に沿ってそれぞれ形成されている。これら股下フラップ部13は、おむつ本体2の背側腰回り部6の長手方向Aの内側から股下回り部7の両側部を介した腹側腰回り部8の長手方向の内側までに亘って設けられている。すなわち、これら股下フラップ部13は、おむつ本体2の股下回り部7において表面シート3および裏面シート4のうち吸収体5の幅方向Bの両側部よりも外側に向けて延出した部分を貼り合わせることによって形成されている。
次いで、このおむつ本体2の表面シート3は、この表面シート3の幅方向Bの中間部に位置する透液性シート15と、この透液性シート15の幅方向Bの両側部の表面側に位置した疎水性シート16とによって形成されている。さらに、このおむつ本体2の裏面シート4は、吸収体5に面する内面側に位置する液不透過シートとしての不透液性シート17と、この不透液性シート17の外面側である吸収体5に面する側の反対側に位置した外側シートとしての不織布シート18とによって形成されている。
ここで、この裏面シート4の不透液性シート17は、疎水性または撥水性、すなわち液不透過性を有し、尿などの液体を確実に透過させないポリエチレン(PE)フィルムシートなどで形成されている。ただし、この不透液性シート17としては、通気性を有するものが好ましい。また、この不透液性シート17は、この不透液性シート17の外周縁が表面シート3の透液性シート15および疎水性シート16の外周縁に接着されて固定されている。さらに、裏面シート4の不織布シート18は、疎水性または撥水性を有するとともに通気性を有している。ここで、この不織布シート18は、不透液性シート17の大きさと同じ大きさ、あるいはこの不透液性シート17よりも大きく形成されている。
一方、表面シート3の透液性シート15は、例えば綿布、不織布、多孔性フィルムあるいは合成繊維の通気性を有する素材で構成されており、尿などの液体を透過させる液透過性を有している。さらに、この表面シート3の疎水性シート16は、疎水性または撥水性、すなわち液不透過性を有するとともに通気性を有する不織布あるいはポリエチレン樹脂などの合成樹脂シートにて構成され、透液性シート15の幅方向Bの外側縁に長手方向に沿って配設されて取り付けられている。そして、この疎水性シート16は、おむつ本体2の股下回り部7において股下フラップ13上に接着されて固定されている。言い換えると、この疎水性シート16は、おむつ本体2の股下回り部7において裏面シート4の不透液性シート17上に接着されて固定されている。
さらに、この疎水性シート16は、図2および図3に示すように、この疎水性シート16の幅方向Bの両側縁部に位置し裏面シート4の不透液性シート17上に接着されて固定された固定部21と、この固定部21の幅方向Bの内側に位置し表面シート3の透液性シート15上に接着された基端部22と、折り畳んだ状態で基端部22の幅方向Bの内側に向けて延出し装着時に透液性シート15に対して起立可能な立体ギャザーとなる延出部23と、この延出部23の基端部22とは反対側である先端部に設けられた非接合部分としての自由端である自由縁部24とを備えている。
ここで、この疎水性シート16の固定部21は、おむつ本体2の股下回り部7において股下フラップ部13の幅方向Bの両側縁に沿って長手方向Aに亘って固定されている。さらに、この疎水性シート16の基端部22は、おむつ本体2の股下回り部7において股下フラップ部13に位置している透液性シート15の幅方向Bの両側縁に沿って長手方向Aに亘って固定されている。また、この疎水性シート16の自由縁部24は、延出部23の先端部を内側に向けて折り返して形成されており、この延出部23の先端部を折り返した部分の内側には、例えば2本の弾性部材25が長手方向Aに沿って幅方向Bに向けて離間された状態で平行に介在されて配設されている。したがって、この自由縁部24に配設された弾性部材25によって、装着時に疎水性シート16の延出部23が起立して、吸収体5の幅方向Bの両側縁部に長手方向Aに沿って突出するフラップが形成される。
さらに、おむつ本体2の股下フラップ部13に位置する裏面シート4の不透液性シート17と表面シート3の疎水性シート16との間には、このおむつ本体2の長手方向Aに沿って複数、例えば2本の第1股下回り弾性体31が直線状に配設されている。このため、これら股下フラップ部13のうち第1股下回り弾性体31が配設された領域に、第1レッグギャザーとなる第1股下回り弾性領域32が形成される。また、これら第1股下回り弾性体31は、おむつ本体2の凹弧状縁11の長手方向Aの両端部間に亘って直線的に配設されているとともに、おむつ本体2の幅方向Bに向けて離間されて平行に配設されている。さらに、これら第1股下回り弾性体31は、おむつ本体2の長手方向Aの中央部に配設されており、これら第1股下回り弾性体31の長手方向Aの両端部が、吸収体5の凹弧状縁12の両端部において、この吸収体5に重なる位置までに亘って設けられている。
ここで、これら第1股下回り弾性体31が配設されている股下フラップ部13は、表面シート3の透液性シート15と疎水性シート16と裏面シート4の不透液性シート17と不織布シート18とによって2枚以上4枚以下のシートが積層されて構成されているが、これらシートの積層枚数および組み合わせは必要に応じて変更しても良い。
また、このおむつ本体2の股下回り部7の裏面シート4の不透液性シート17と不織布シート18との間には、このおむつ本体2の長手方向Aに沿って複数、例えば3本の第2股下回り弾性体33が直線状に配設されている。そして、これら第2股下回り弾性体33は、おむつ本体2の疎水性シート16の基端部22よりも幅方向Bの内側であって、このおむつ本体2の股下回り部7に位置している吸収体5の幅方向Bの両側部である凹弧状縁12に重なる位置に配設されている。よって、これら第2股下回り弾性体33は、おむつ本体2の股下回り部7において、第1股下回り弾性体31よりも幅方向Bの内側に配設されている。さらに、これら第2股下回り弾性体33は、おむつ本体2の長手方向Aの中央部に配設されており、第1股下回り弾性体31の長さよりも短い長さに形成されている。
また、これら第2股下回り弾性体33は、吸収体5の凹弧状縁12の長手方向Aの両端部間に亘って直線的に配設されているとともに、おむつ本体2の幅方向Bに向けて離間されて平行に配設されている。したがって、おむつ本体2の股下回り部7の第1股下回り弾性体31が配設された領域よりも内側の領域であって、第2股下回り弾性体33が配設された吸収体5の幅方向Bの両側部である凹弧状縁12の領域に、第2レッグギャザーとなる第2股下回り弾性領域34が形成される。
さらに、おむつ本体2の腹側腰回り部8の裏面側には、平面視細長矩形状のループファスナ41が接着されて固定されている。このループファスナ41は、長手方向をおむつ本体2の幅方向Bに沿わせた状態で、このおむつ本体2の腹側腰回り部8の長手方向Aおよび幅方向Bそれぞれの略中央部に取り付けられている。
一方、このおむつ本体2の背側腰回り部6の幅方向Bの両端部の裏面側には、例えば2つのテープ状ファスナとしてのテープファスナ42がそれぞれ間隔を置いて並列に配設されて取り付けられている。これらテープファスナ42は、おむつ本体2の幅方向Bに沿った長手方向を有する細長テープ状に形成されている。ここで、これらテープファスナ42の配設数は、背側腰回り部6の幅方向Bの両端部それぞれに二つずつに限らず、少なくとも一つ以上であればよい。
さらに、これらテープファスナ42の表面側は、ループファスナに係脱可能に形成されている。そして、これらテープファスナ42の表面側をおむつ本体2の腹側腰回り部8の裏面側のループファスナ41に係合させることによって使い捨ておむつ1が装着者に対して着脱可能に装着される。したがって、この使い捨ておむつ1は、テープ止めタイプであるが、この使い捨ておむつ1としてはテープ止めタイプ以外のおむつ本体2の背側腰回り部6の両側部と腹側腰回り部8の両側部とを接合させたパンツ形状のパンツタイプであっても良い。
次に、上記第1実施の形態の使い捨て吸収性物品の作用を説明する。
まず、使い捨ておむつ1を装着者の身体に未装着の状態では、図1に示す状態からおむつ本体2の表面シート3が内側になるように、このおむつ本体2の長手方向Aを2つに折り返した状態で、このおむつ本体2の背側腰回り部6の幅方向Bの両側部を内側に折り返して、この背側腰回り部6の幅方向Bの両側部に取り付けられているテープファスナ42の表面側を内側に折り返した状態となっている。
このとき、テープファスナ42はおむつ本体2の幅方向Bの両側部から突出していないので邪魔になることがなく、これらテープファスナ42が妄りにおむつ本体2に係合することがない。
この状態で、テープファスナ42の先端部をそれぞれ引っ張って、これらテープファスナ42の先端部をおむつ本体2の背側腰回り部6の幅方向Bの両側部よりも外側に突出させる。
そして、このおむつ本体2を身体に装着するときに、このおむつ本体2の表面シート3の表面側が肌に接触するようにして、このおむつ本体2の股下回り部7を股下に位置させるとともに背側腰回り部6を背中側に位置させ、腹側腰回り部8を腹側に位置させる。
次いで、このおむつ本体2の背側腰回り部6の幅方向Bの両側部に取り付けられているテープファスナ42を、このおむつ本体2の腹側腰回り部8に取り付けられているループファスナ41上に係脱可能に係合させて、このおむつ本体2を身体に装着する。
このとき、このおむつ本体2の各股下フラップ部13に取り付けられている疎水性シート16の自由縁部24の弾性部材25の弾性力によって、これら弾性部材25が長手方向に縮んで、これら疎水性シート16の延出部23が股下フラップ部13から内側に向けて起立してフラップとなって装着者の股下回り部に接触し、この表面シート3の透液性シート15の幅方向Bの両側部からの尿などの漏れを防止する。
また、このおむつ本体2の各股下フラップ部13に取り付けた第1股下回り弾性体31の弾性力によって、これら第1股下回り弾性体31が長手方向Aに縮んで、これら股下フラップ部13の外側縁部に位置している第1股下回り弾性領域32が第1レッグギャザーとなって、疎水性シート16の延出部23が接触する位置よりも外側の装着者の股下回り部に接触し、この疎水性シート16の幅方向Bの両側部からの尿などの漏れを防止する。
さらに、このおむつ本体2の吸収体5の股下回り部7の幅方向Bの両側部に取り付けた第2股下回り弾性体33の弾性力によって、これら第2股下回り弾性体33が長手方向Aに縮んで、この吸収体5の幅方向Bの両側部に位置している第2股下回り弾性領域34が第2レッグギャザーとなって、疎水性シート16の延出部23が接触する位置よりも内側の装着者の股下回り部に接触し、この吸収体5の幅方向Bの両側部からの尿などの漏れを防止する。
このことから、使い捨ておむつ1の装着時に、この使い捨ておむつ1のおむつ本体2の股下回り部7の股下フラップ部13に配設した第1股下回り弾性体31によって第1股下回り弾性領域32が装着者の股下回り部に密着するとともに、このおむつ本体2の吸収体5の両側部に重なる位置に配設した第2股下回り弾性体33によって第2股下回り弾性領域34が吸収体5の幅方向の両側部を装着者の股下回り部より内側の肌に密着する。
したがって、これら第1股下回り弾性体31および第2股下回り弾性体33の弾性力によっておむつ本体2の股下回り部7での装着者の股下回り部への密着性を向上できるから、このおむつ本体2の股下回り部7の両側部からの尿などの漏れを防止できるとともに、この使い捨ておむつ1の装着感を向上できる。
また、このおむつ本体2の吸収体5の両側部の凹弧状縁12に、第2股下回り弾性体33を配設したことにより、使い捨ておむつ1の装着時に、第2股下回り弾性体33と肌との間に吸収体5が介在する。よって、これら第2股下回り弾性体33が配設された第2股下回り弾性領域34では吸収体5の凹弧状縁12をソフトに装着者の股下部に密着できるから、この吸収体5が折れ曲がったりして重なるなどしておむつ本体2が厚くなることを防止できるため、使い捨ておむつ1の装着感を向上できる。
さらに、おむつ本体2の股下フラップ部13の第1股下回り弾性領域32を、表面シート3の疎水性シート16と裏面シート4の不透液性シート17と不織布シート18とを積層させた3層構造とし、この表面シート3の疎水性シート16と裏面シート4の不透液性シート17との間に第1股下回り弾性体31を配設した。この結果、これら股下フラップ部13の第1股下回り弾性領域32の外側縁にまで不透液性シート17が介在する構成となり、これら第1股下回り弾性領域32においてシートが3層に積層される状態となる。したがって、これら第1股下回り弾性領域32での表面シート3側から裏面シート4の外側への尿などの液体が染み出すことを防止できるから、これら第1股下回り弾性領域32での漏れを確実に防止できる。
そして、おむつ本体2の表面シート3の疎水性シート16の基端部22を第1股下回り弾性体31より外側に位置させた場合には、この基端部22と吸収体5の幅方向Bの両側縁との間の距離が長くなり過ぎて、この基端部22へと流れてくる尿などの液体が吸収体5にて吸収されにくくなってしまう。また、この基端部22を第2股下回り弾性体33より内側に位置させた場合には、表面シート3の透液性シート15のうち肌に接する部分の幅寸法が小さくなってしまう。さらに、この基端部22を第1股下回り弾性領域32あるいは第2股下回り弾性領域34に重ねて配設した場合には、この基端部22自体が第1股下回り弾性体31あるいは第2股下回り弾性体33の収縮によって収縮してしまうから、延出部23が起立しにくくなってしまう。そこで、この疎水性シート16の基端部22としては、第1股下回り弾性体31より内側で第2股下回り弾性体33より外側に位置させることが好ましい。
ここで、これら第1股下回り弾性体31および第2股下回り弾性体33としては、少なくとも1本以上が配設されていれば、2本以外の複数本であっても良い。このとき、これら第1股下回り弾性体31および第2股下回り弾性体33を1本にする場合には、これら第1股下回り弾性体31および第2股下回り弾性体33を幅広な帯状の弾性体としても良い。さらに、これら第1股下回り弾性体31および第2股下回り弾性体33を細い糸状にする場合には、これら第1股下回り弾性体31および第2股下回り弾性体33を複数本にし幅方向に向けて並設させて第1股下回り弾性領域32および第2股下回り弾性領域34を形成することもできる。
また、おむつ本体2および吸収体5それぞれの長手方向Aの中間部の両側部が略凹弧状に切り欠かれて凹弧状縁11,12が形成されているが、これら凹弧状縁11,12の形状としては、これら凹弧状縁11,12の長手方向Aの中央部を直線状に形成しても湾曲させた凹弧状に形成しても良い。この場合、これら凹弧状縁11,12からの漏れを確実に防止する観点から、おむつ本体2および吸収体5それぞれの凹弧状縁11,12を略平行に形成し、第1股下回り弾性体31および第2股下回り弾性体33のそれぞれをおむつ本体2および吸収体5それぞれの凹弧状縁11,12に略平行に配設すると良い。
さらに、第2股下回り弾性体33は、装着者の股下部の密着性を向上させるために配設されている。このため、装着者の股下回り部を密着させる第1股下回り弾性体31の長さよりも、この第2股下回り弾性体33の長さを短くしても良い。
また、図4に示す第2の実施の形態のように、おむつ本体2の股下フラップ部13の第1股下回り弾性領域32を、表面シート3の疎水性シート16と裏面シート4の不織布シート18とを積層させた構成とし、これら疎水性シート16と不織布シート18との間に第1股下回り弾性体31を配設する構成とすることもできる。この場合、おむつ本体2の股下フラップ部13において第1股下回り弾性領域32のシートが疎水性シート16と不織布シート18との2層になるから、これら第1股下回り弾性領域32での通気性を向上できる。
さらに、図5および図6に示す第3の実施の形態のように、第2股下回り弾性体33の本数を増やして、例えば5本とし、これら第2股下回り弾性体33を、吸収体5の幅方向Bの両側部から股下フラップ部13の幅方向Bの内側部までに亘って並設させる構成とすることもできる。すなわち、これら第2股下回り弾性体33は、吸収体5の幅方向Bの両側部に重なる位置から股下フラップ部13の幅方向Bの内側にも位置するように幅方向Bに延在して配設されている。
具体的に、これら第2股下回り弾性体33は、これら第2股下回り弾性体33のうちの2本が吸収体5の両側部に重なる位置に配設され、これら第2股下回り弾性体33のうちの2本が股下フラップ部13の内側部に配設され、これら第2股下回り弾性体33のうちの1本が吸収体5の両側縁に重なる位置、すなわち吸収体5と股下フラップ部13との間の位置に配設されている。このため、これら第2股下回り弾性体33は、吸収体5の凹弧状縁12を幅方向Bの中心とした状態で配設されている。ここで、これら第2股下回り弾性体33は、第1股下回り弾性体31が配設されている第1股下回り弾性領域32に重ならないように、この第1股下回り弾性領域32の内側に配設されていることが好ましい。
この結果、これら第2股下回り弾性体33が配設された第2股下回り弾性領域34が、吸収体5の幅方向Bの両側部を幅方向Bに沿って跨ぐように形成される。したがって、使い捨ておむつ1の装着時に、この使い捨ておむつ1の吸収体5の幅方向Bの両側部である凹弧状縁12が装着者の股下部により密着しやすくなるから、この吸収体5の両側部からの尿などの漏れを防止できるので、このおむつ本体2の股下回り部7の両側部からの尿などの漏れをより確実に防止できる。
さらに、図7に示す第4の実施の形態のように、おむつ本体2および吸収体5の凹弧状縁11,12の長手方向Aの両端部に略沿わせて、第2股下回り弾性体33の長手方向Aの背側腰回り部6側の端部からおむつ本体2の背側腰回り部6に亘って第3股下回り弾性体44を配設する構成とすることもできる。この場合、第2股下回り弾性体33は、これら第2股下回り弾性体33の長手方向Aの長さが、第1股下回り弾性体31の長手方向Aの長さより短く形成されている。
また、第3股下回り弾性体44は、各第2股下回り弾性体33の背側腰回り部6側の端部から股下フラップ部13の長手方向Aの最も近い端部に向けて直線状に配設されている。すなわち、これら第3股下回り弾性体44は、第2股下回り弾性体33の長手方向Aに対して傾斜した方向に沿って配設されており、これら第3股下回り弾性体44の少なくとも一部が第1股下回り弾性体31に交差して配設されている。言い換えると、これら第3股下回り弾性体44は、第2股下回り弾性体33の背側腰回り部6側の長手方向Aの端部から、この背側腰回り部6側の長手方向Aおよび幅方向Bそれぞれの外側に向けて直線状に延在されて配設されている。
この結果、これら第3股下回り弾性体44が配設されている領域が第3股下回り弾性領域45となり、この第3股下回り弾性領域45は、吸収体5の凹弧状縁12の背側腰回り部6側の端部からおむつ本体2の凹弧状縁11の背側腰回り部6側の端部までに亘って形成される。したがって、使い捨ておむつ1の装着時に、第3股下回り弾性領域45に配設されている各第3股下回り弾性体44の伸縮によって、この第3股下回り弾性領域45が長手方向Aおよび幅方向Bのそれぞれの方向に沿って伸縮して、この第3股下回り弾性領域45を装着者の臀部に密着できるから、装着者の股下回り部の両側部からの尿などの漏れをより確実に防止できる。
なお、これら第3股下回り弾性領域45は、背側腰回り部6側のみではなく、腹側腰回り部8側に形成してもよい。この場合、これら第3股下回り弾性領域45の第3股下回り弾性体44は、第2股下回り弾性体33の腹側腰回り部8側の端部から、この腹側腰回り部8側の長手方向Aおよび幅方向Bそれぞれの外側に向けて直線状に延在させて配設させ、これら第3股下回り弾性体44の少なくとも一部が第1股下回り弾性体31に交差するように配設させる。この結果、使い捨ておむつ1の装着時に、第3股下回り弾性領域45がおむつ本体2の長手方向Aおよび幅方向Bのそれぞれにおいて伸縮し、おむつ本体2の凹弧状縁11の端部を装着者の臀部および鼠径部に密着できるので、このおむつ本体2の股下回り部7からの尿などの漏れをより確実に防止できる。
また、第2股下回り弾性体33と第3股下回り弾性体44とは、一つの部材で連続して形成した構成でも、異なる部材で端部を接合させて形成した構成であっても良い。
さらに、図8に示す第5の実施の形態のように、おむつ本体2および吸収体5の凹弧状縁11,12に沿って、第3股下回り弾性体44を湾曲させて配設させる構成とすることもできる。この場合、これら第3股下回り弾性体44は、第2股下回り弾性体33の長手方向Aの両端部のそれぞれに連続して配設されており、おむつ本体2の背側腰回り部6側および腹側腰回り部8側のそれぞれに第3股下回り弾性領域45が形成されている。さらに、これら第3股下回り弾性体44は、吸収体5の凹弧状縁12の両端部よりも外側に延出して股下フラップ部13までに亘って形成されている。
すなわち、これら第3股下回り弾性体44および第2股下回り弾性体33のそれぞれは、吸収体5の股下回り部7に位置している凹弧状縁12に沿って、この吸収体5の幅方向Bの両側縁部に重なるように略凹弧状に連続して配設されている。さらに、これら第3股下回り弾性体44および第2股下回り弾性体33のそれぞれは、おむつ本体2の幅方向Bに向けて等間隔に離間された状態で略平行に並設されている。このとき、装着者の体型が様々であり、特に鼠径部や臀部の形状に差が大きいので、伸縮倍率を高くしたり配設する間隔を狭くしたりして、第2股下回り弾性体33よりも第3股下回り弾性体44の単位面積当たりの引っ張り強度、すなわち弾性力が大きく形成されている。
この結果、第2股下回り弾性体33の長手方向Aの背側腰回り部6側および腹側腰回り部8側それぞれの端部に第3股下回り弾性体44を連続して配設し、これら第3股下回り弾性体44をおむつ本体2および吸収体5の凹弧状縁12に沿うように湾曲させて配設させた。この結果、使い捨ておむつ1の装着時に、第2股下回り弾性体33および第3股下回り弾性体44の弾性力によって吸収体5の幅方向Bの両側部が、装着者の股下回り部に加え鼠径部および臀部においても確実に密着する。したがって、装着者の股下回り部、鼠径部および臀部の両側部からの尿などの漏れをより確実に防止できる。
さらに、第2股下回り弾性体33よりも第3股下回り弾性体44の単位面積当たりの引っ張り強度を大きく形成したことにより、第3股下回り弾性体44の弾性力によって吸収体5の凹弧状縁12の両端部が装着者の鼠径部および臀部に確実に密着するから、この装着者の鼠径部および臀部での吸収体5の両側部からの尿などの漏れをより確実に防止できる。
ここで、これら第2股下回り弾性体33および第3股下回り弾性体44のそれぞれを幅方向Bに向けて等間隔に離間させて配設したが、これら第2股下回り弾性体33の間隔と第3股下回り弾性体44の間隔とを異ならせて配設したり、第3股下回り弾性体44を長手方向Aおよび幅方向Bそれぞれの外側に向けて間隔が徐々に大きくなるように配設したりしても良い。
また、図9に示す第6の実施の形態のように、おむつ本体2および吸収体5の凹弧状縁11,12に沿って配設した第2股下回り弾性体33および第3股下回り弾性体44を、吸収体5の両側部に重なる位置から股下フラップ部13の内側部までに亘って延在して配設させることもできる。この場合、これら吸収体5の両側部とおむつ本体2の股下フラップ部13の内側部とのそれぞれを装着者の股下回り部、鼠径部および臀部のそれぞれに密着できるから、装着者の股下回り部、鼠径部および臀部からの尿などの漏れをより確実に防止できる。
さらに、図10に示す第7の実施の形態のように、吸収体5の凹弧状縁12の両端部から、この吸収体5の両側縁に沿って背側腰回り部6側および腹側腰回り部8側の両端部までに亘って第3股下回り弾性体44を配設させることもできる。この場合、これら第3股下回り弾性体44は、吸収体5の長手方向Aの両端部に位置する背側腰回り部6および腹側腰回り部8に重なって配設されている部分の幅方向Bの両側縁に沿って直線状に配設されている。
したがって、吸収体5の幅方向Bの両側部に重なる位置の長手方向Aの全体に、第2股下回り弾性体33あるいは第3股下回り弾性体44が連続して配設されている。このことから、これら第2股下回り弾性体33および第3股下回り弾性体44は、吸収体5の幅方向Bの両側縁部に沿って、背側腰回り部6、股下回り部7および腹側腰回り部8それぞれの吸収体5の両側縁部に連続して重なるように配設されている。よって、使い捨ておむつ1の装着時に、吸収体5の幅方向Bの両側縁部を背側腰回り部6、股下回り部7および腹側腰回り部8のそれぞれにおいて連続して装着者に確実に密着できるので、この吸収体5の幅方向Bの両側部からの尿などの漏れを確実に防止できる。
さらに、図11に示す第8の実施の形態のように、吸収体5の幅方向Bの両側部に重なる位置の長手方向Aの全体に連続して配設させた第2股下回り弾性体33および第3股下回り弾性体44を、この吸収体5の両側部に重なる位置からおむつ本体2の背側腰回り部6、股下回り部7および腹側腰回り部8の疎水性シート16上までに亘って延在させて平行に離間させて並設させることもできる。
このとき、第2股下回り弾性体33あるいは、この第2股下回り弾性体33および第3股下回り弾性体44は、第1股下回り弾性体31の引っ張り張力より大きな引っ張り強度となるように配設されている。そして、これら第1股下回り弾性体31、第2股下回り弾性体33および第3股下回り弾性体44の引っ張り強度は、素材を変更したり、同一の素材を使用して太さや厚さの規格を変更したり、同一の素材で同一の規格のものの取り付けるときの伸ばし率、すなわち延伸倍率を変更したりして調整されている。
この結果、第2股下回り弾性体33あるいは、この第2股下回り弾性体33および第3股下回り弾性体44の引っ張り張力を、第1股下回り弾性体31の引っ張り張力より大きくすることにより、使い捨ておむつ1の装着時に、第1股下回り弾性領域32が装着者の股下回り部を締付けすぎず、第2股下回り弾性領域34あるいは第3股下回り弾性領域45が装着者の鼠径部および臀部の肌に密着して漏れを防止するから、これら股下回り部、鼠径部および臀部からの尿などの漏れを防止できるとともに、この使い捨ておむつ1の装着感を向上できる。
なお、吸収体5の幅方向Bの両側縁をより装着者に密着させる観点から、第2股下回り弾性領域34あるいは、この第2股下回り弾性領域34および第3股下回り弾性領域45は、第1股下回り弾性領域32よりも幅方向Bの幅寸法、すなわち幅方向Bの面積が大きくすることが好ましい。具体的には、第2股下回り弾性体33あるいは、この第2股下回り弾性体33および第3股下回り弾性体44を第1股下回り弾性体31の配設間隔よりも幅広な配設間隔としたり、これら第2股下回り弾性体33あるいは、この第2股下回り弾性体33および第3股下回り弾性体44の配設本数を増やしたりして構成する。
ここで、第3股下回り弾性体44の少なくとも一部をおむつ本体2の表面シート3の疎水性シート16の基端部22に交差させて配設させることにより、これら第3股下回り弾性体44による影響をほとんど受けずに、この疎水性シート16の延出部23を装着時に起立させることができる。さらに、この疎水性シート16の延出部23を装着時に起立しやすくするためには、この疎水性シート16の自由縁部24の長手方向Aの収縮率を、第1股下回り弾性領域32、第2股下回り弾性領域34および第3股下回り弾性領域45それぞれの長手方向Aの収縮率よりも大きくすることが好ましい。
さらに、図12に示す第9の実施の形態のように、吸収体5の幅方向Bの両側部に長手方向Aに沿って切り欠かれた断面凹状の溝部47を形成した構成とすることもできる。この溝部47は、第2股下回り弾性体33よりも幅方向Bの内側に位置しており、この第2股下回り弾性体33の長手方向Aの長さよりも短い長さに形成されている。また、この溝部47は、吸収体5の第2股下回り弾性体33が配設されている第2股下回り弾性領域34よりも幅方向Bの内側に設けられており、この吸収体5の幅方向Bの両側部を長手方向Aに切り欠いて形成されている。さらに、この溝部47上には、表面シート3の透液性シート15が積層されており、この透液性シート15は、溝部47内において裏面シート4の不透液性シート17上に接着されて固定されている。
この結果、吸収体5の幅方向Bの両側部に長手方向Aに沿って溝部47を形成したことにより、この吸収体5の第2股下回り弾性体33が配設されている第2股下回り弾性領域34が収縮しやすくなるとともに、吸収体5に設けた溝部47の空間によって、この吸収体5が幅方向Bに移動可能となる。したがって、股部の幅が異なる様々な体型の装着者にも対応できる使い捨ておむつ1にできる。
ここで、この溝部47を吸収体5に何本設けても良いが、この吸収体5の第2股下回り弾性領域34を収縮しやすくする観点から、この溝部47を吸収体5の幅方向Bの両側部に1本ずつ、計2本の溝部47を設けることが好ましい。さらに、これら溝部47の幅寸法を大きくすると吸収体5の吸収性および強度が低下するので、これら溝部47の幅は、吸収体5の幅に比べほとんど幅を有さないような線状に近いもの好ましく、これら溝部47の底部で表面シート3と裏面シート4とを接合させることが好ましい。
本発明の第1の実施の形態を示す使い捨て吸収性物品の平面図である。 図1のI−I線部の未装着時の横断面説明図である。 図1のI−I線部の装着時の横断面説明図である。 本発明の第2の実施の形態を示す使い捨て吸収性物品の一部の未装着時の横断面説明図である。 本発明の第3の実施の形態を示す使い捨て吸収性物品の平面図である。 図5のII−II線部の未装着時の横断面説明図である。 本発明の第4の実施の形態を示す使い捨て吸収性物品の平面図である。 本発明の第5の実施の形態を示す使い捨て吸収性物品の平面図である。 本発明の第6の実施の形態を示す使い捨て吸収性物品の平面図である。 本発明の第7の実施の形態を示す使い捨て吸収性物品の平面図である。 本発明の第8の実施の形態を示す使い捨て吸収性物品の平面図である。 本発明の第9の実施の形態を示す使い捨て吸収性物品の一部の未装着時の横断面説明図である。
1 使い捨て吸収性物品としての使い捨ておむつ
2 吸収性物品本体としてのおむつ本体
3 表面シート
4 裏面シート
5 吸収体
6 背側腰回り部
7 股下回り部
8 腹側腰回り部
13 股下フラップ
17 不透液性シート
18 外側シートとしての不織布シー
31 第1股下回り弾性体
32 第1股下回り弾性領域
33 第2股下回り弾性体
34 第2股下回り弾性領域
44 第3股下回り弾性体
45 第3股下回り弾性領域
47 溝部

Claims (6)

  1. 内面側に位置する表面シートと、外面側に位置する裏面シートと、これら表面シートおよび裏面シートの間に配設された吸収体とを有し、長手方向に沿って背側腰回り部、股下回り部および腹側腰回り部が順次一体的に形成された吸収性物品本体を備え、
    前記裏面シートは、前記吸収体に面する側に位置した不透液性シートと、前記吸収体に面する側の反対側に位置した外側シートとを有し、
    前記股下回り部は、この股下回り部の幅方向の両側部が内側に向けて略凹状に形成され、
    前記吸収体は、この吸収体の前記股下回り部に位置した部分の両側部が内側に向けて略凹状に形成された凹弧状縁を有し
    前記吸収性物品本体の股下回り部の幅方向の両側部には、吸収体の幅方向の両側縁よりも外側に延出した略凹状の股下フラップ部が長手方向に沿って形成され、
    前記股下フラップ部の前記表面シートと裏面シートとの間には、長手方向に沿って第1股下回り弾性体が配設されて第1股下回り弾性領域が形成され、
    前記第1股下回り弾性領域の幅方向の内側であって、前記吸収性物品本体の長手方向の中央部の前記吸収体の前記凹弧状縁に重なる位置には、前記裏面シートの不透液性シートと外側シートとの間に長手方向に沿って第2股下回り弾性体が配設されて第2股下回り弾性領域が形成され
    前記第2股下回り弾性体は、長手方向の長さが第1股下回り弾性体の長手方向の長さより短く、幅方向に向けて複数本並設されている
    ことを特徴とした使い捨て吸収性物品。
  2. 股下回り部は、吸収体に重なる位置から股下フラップ部までに亘って複数の第2股下回り弾性体が配設されている
    ことを特徴とした請求項1記載の使い捨て吸収性物品。
  3. 2股下回り弾性体の背側腰回り部側の端部からこの背側腰回り部側の長手方向および幅方向の外側に向けて第3股下回り弾性体が配設されて第3股下回り弾性領域が形成されている
    ことを特徴とした請求項1または2記載の使い捨て吸収性物品。
  4. 第2股下回り弾性体および第3股下回り弾性体は、吸収体の股下回り部に位置した部分の両側縁に沿って略凹状に配設されている
    ことを特徴とした請求項1ないし3いずれか記載の使い捨て吸収性物品。
  5. 第2股下回り弾性体および第3股下回り弾性体は、吸収体の幅方向の両側縁に沿って、この吸収体の背側腰回り部に位置した部分から腹側腰回り部に位置した部分に亘って連続して重ねられて配設されている
    ことを特徴とした請求項1ないし4いずれか記載の使い捨て吸収性物品。
  6. 吸収体は、長手方向に沿って切り欠かれた溝部を有し、
    この溝部は、第2股下回り弾性体より幅方向内側に位置し、この第2股下回り弾性体の長手方向の長さより短い長さに形成されている
    ことを特徴とした請求項1ないしいずれか記載の使い捨て吸収性物品。
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