JP5487833B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
シート材上に形成した未定着トナー像を定着する定着装置であって、摺動部材が熱定着ロールと加圧ロールとのニップ部に食い込まないように配置されると共に、摺動部材が耐熱ベルトの厚みを含む熱定着ロールの曲率を超えて熱定着ロール側に突出する凸部を有する定着装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−317771号公報
ここで定着装置では、ベルト部材に対して定着部材を押圧配置することでベルト部材と定着部材との間に第1のニップ部を形成し、この第1のニップ部よりも下流側にてベルト部材の外周面を定着部材に接触させ第2のニップ部を形成する場合がある。ところでこのような定着装置では、第1のニップ部と第2のニップ部との間にニップ圧が低下する部分が形成されるとともに、このニップ圧が低下する部分にて記録材中の水分が気化し水蒸気が発生する場合がある。そしてこの水蒸気が第2のニップ部に進入すると記録材に形成された画像が乱れるおそれがある。
請求項1に記載の発明は、幅を有し循環移動が可能に設けられたベルト部材と、前記ベルト部材の内側に配置された第1の定着部材と、前記ベルト部材を介して前記第1の定着部材に押圧配置され、記録材が通過する通過部を当該ベルト部材との間に形成する第2の定着部材と、前記通過部よりも前記ベルト部材の移動方向下流側に配置されるとともに当該ベルト部材の幅方向に沿って配置され、前記第1の定着部材が配置された側に位置する辺を含む複数の辺によって囲まれた面を有し、当該面を当該ベルト部材の内周面に接触させ当該ベルト部材を前記第2の定着部材に向けて押圧する押圧部材と、を備え、前記複数の辺のうちの前記第1の定着部材が配置された側に位置する前記辺が、前記押圧部材の長手方向における中央部から端部に向かうに従い当該第1の定着部材から離れるように形成されたことを特徴とする定着装置である。
請求項2に記載の発明は、前記複数の辺のうちの前記第1の定着部材が配置された側に位置する前記辺は、円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の定着装置である。
請求項3に記載の発明は、前記押圧部材の前記面は、前記中央部から前記端部に向かうに従い前記第2の定着部材から離れるように形成されるとともに、曲率を有して形成されていることを特徴とする請求項1記載の定着装置である。
請求項4に記載の発明は、前記第2の定着部材は、前記ベルト部材の幅方向に沿って配置されるとともに回転可能に設けられ、且つ、当該第2の定着部材の長手方向における中央部から端部に向かうに従い外径が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の定着装置である。
請求項5に記載の発明は、前記押圧部材は、前記ベルト部材の内側に位置する押圧部材本体と、当該押圧部材本体と当該ベルト部材の前記内周面との間に位置し当該内周面に接触する板部材とから少なくとも構成され、前記押圧部材の前記面は、前記板部材により形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の定着装置である。
請求項6に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像が形成された記録材に当該画像を定着する定着手段と、を備え、前記定着手段は、幅を有し循環移動が可能に設けられたベルト部材と、前記ベルト部材の内側に配置された第1の定着部材と、前記ベルト部材を介して前記第1の定着部材に押圧配置され、前記画像形成手段により画像が形成された記録材が通過する通過部を当該ベルト部材との間に形成する第2の定着部材と、前記ベルト部材の幅方向に沿って配置され、前記第1の定着部材よりも当該ベルト部材の移動方向下流側にて当該ベルト部材の内周面を押圧する押圧面を有し、当該ベルト部材を前記第2の定着部材に向けて押圧する押圧部材と、を備え、前記押圧部材の前記押圧面は、前記第1の定着部材が配置された側に位置する辺を含む複数の辺によって囲まれて形成され、前記複数の辺のうちの前記第1の定着部材が配置された側に位置する前記辺は、前記押圧部材の長手方向における中央部から端部に向かうに従い当該第1の定着部材から離れるように形成されていることを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、前記押圧部材の前記押圧面の幅であって前記ベルト部材の移動方向における幅が、当該押圧部材の長手方向における中央部から端部に向かうに従い小さくなるように、当該押圧部材は構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の定着装置又は請求項6記載の画像形成装置である。
請求項1の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記録材に形成された画像の乱れを抑制可能となる。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記録材から発生した水蒸気を押圧部材の長手方向により円滑に移動させることができる。
請求項3の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、ベルト部材をより円滑に移動させることができる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記録材に生じるしわを抑制可能となる。
請求項5の発明によれば、押圧部材が押圧部材本体と板部材との組み合わせにより形成される場合であっても、記録材に形成された画像の乱れを本発明を採用しない場合に比べ抑制可能となる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記録材に形成された画像の乱れを抑制可能となる。
本実施形態における画像形成装置を示した概略構成図である。 定着装置の概略構成を示す側断面図である。 ニップ部を説明するための図である。 剥離パッドおよび加圧ロールを説明するための図である。 剥離パッドを下方から眺めた場合の斜視図である。 パッド配設領域の形状を説明するための図である。 剥離パッドの変形例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態における画像形成装置を示した概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置である。この画像形成装置には、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kが設けられている。また、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10が設けられている。
さらに、本画像形成装置には、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を記録材の一例としての用紙に一括転写(二次転写)させる二次転写部20が設けられている。また、二次転写されたトナー像を用紙上に定着させる定着装置60が設けられている。さらに、各装置(各部)の動作を制御する制御部40、表示パネルなどにより構成されユーザからの情報を受け付けるとともにユーザに対して情報を表示するUI(User Interface)70が設けられている。ここで画像形成ユニット1Y,1M,1C,1K、中間転写ベルト15、二次転写部20などは、用紙に対し画像を形成する画像形成手段として捉えることができる。
本実施の形態において、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kには、次のような電子写真用デバイスが配設されている。まず、矢印A方向に回転する感光体ドラム11の周囲に、感光体ドラム11を帯電する帯電器12が設けられている。また、感光体ドラム11上に静電潜像を書込むレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)が設けられている。さらに、各色成分トナーが収容され感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14が設けられている。また、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を一次転写部10にて中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16が設けられている。また、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ17が設けられている。
中間転写ベルト15は、定速性に優れたモータ(図示せず)により駆動される駆動ロール31によって図1に示す矢印B方向に予め定められた速度で循環駆動する。一次転写部10は、中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に対向配置される一次転写ロール16を含んで構成されている。そして、各々の感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上に重畳されたトナー像が形成される。二次転写部20は、中間転写ベルト15のトナー像保持面側に配置される二次転写ロール22と、バックアップロール25とを含んで構成される。二次転写ロール22は中間転写ベルト15を挟んでバックアップロール25に圧接配置されている。さらに二次転写ロール22は、接地されるとともに、二次転写ロール22とバックアップロール25との間に二次転写バイアスが形成され、二次転写部20に搬送される用紙上にトナー像が二次転写される。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。図1に示す画像形成装置では、図示しない画像読取装置等から画像データが出力される。そして、この画像データは図示しない画像処理装置により画像処理が施され、Y、M、C、Kの4色の色材階調データに変換され、レーザ露光器13に出力される。
レーザ露光器13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々の感光体ドラム11に照射している。各感光体ドラム11では、帯電器12によって表面が帯電された後、このレーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。そして現像器14により感光体ドラム11上にトナー像が形成された後、このトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト15とが接触する一次転写部10において、中間転写ベルト15上に転写される。
トナー像が中間転写ベルト15の表面に順次一次転写された後、中間転写ベルト15の移動によりトナー像が二次転写部20に搬送される。二次転写部20では、二次転写ロール22が中間転写ベルト15を介してバックアップロール25に押圧される。このとき、第1用紙収容部53や第2用紙収容部54から搬送ロール52等により搬送された用紙が、中間転写ベルト15と二次転写ロール22との間に挟み込まれる。そして中間転写ベルト15上に保持された未定着のトナー像は、二次転写部20において、用紙上に一括して静電転写される。その後、トナー像が静電転写された用紙は、中間転写ベルト15から剥離された後、二次転写ロール22よりも用紙搬送方向下流側に設けられた搬送ベルト55へ搬送される。そして搬送ベルト55は、用紙を定着装置60まで搬送する。
次に、定着装置60について説明する。
ここで図2は、定着装置60の概略構成を示す側断面図である。図3は、ニップ部Nを説明するための図である。
図2(A)に示すように、定着装置60は、定着ベルト610を備える定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に押圧配置された加圧ロール62とにより主要部が構成されている。また定着装置60は、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62との間に、用紙を加圧および加熱し用紙にトナー像を定着させるニップ部Nを有している。
定着ベルトモジュール61は、無端状に形成されるとともに循環移動が可能に構成された定着ベルト610(ベルト部材の一例)と、定着ベルト610の内側に配置されるとともに定着ベルト610を張架しながら回転駆動する定着ロール611(第1の定着部材の一例)と、内側から定着ベルト610を張架する第1張架ロール612とを備えている。また、定着ベルト610の外側に配設されてその周回経路を規定する第2張架ロール613と、定着ロール611と第1張架ロール612との間で定着ベルト610の姿勢を矯正する姿勢矯正ロール614とを備えている。さらに、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62とが圧接する領域であるニップ部N内の下流側領域に配置された剥離パッド64と、ニップ部Nの下流側において定着ベルト610を張架する第3張架ロール615とを備えている。また、定着ロール611を図中矢印Cに示す方向に回転駆動させる駆動モータ(不図示)を備えている。
定着ベルト610は、周長314mm、幅340mmのフレキシブルなエンドレスベルトである。また定着ベルト610は、厚さ80μmのポリイミド樹脂で形成されたベース層と、ベース層の表面側(外周面側)に積層された厚さ450μmのシリコーンゴムからなる弾性体層と、さらに弾性体層上に被覆された厚さ35μmのテトラフルオロエチレン−ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)チューブからなる剥離層とで構成されている。ここで弾性体層は、特にカラー画像に対する画質向上のために設けられたものである。なお、定着ベルト610の構成は、使用目的や使用条件等の装置設計条件に応じて、材質・厚さ・硬度等を選択することができる。定着ベルト610は、定着ロール611の回転によって、予め定められた速度で図2の矢印D方向に回転する。
定着ロール611は、中空状に形成されている。詳細には、外径65mm、長さ360mm、厚さ10mmのアルミニウムからなる円筒状のコアロール(芯金)に、コアロール表面の金属磨耗を防止する保護層として、厚さ200μmのフッ素樹脂皮膜が形成されたハードロールである。ただし、定着ロール611は、この構成に限られるものではなく、加圧ロール62との間でニップ部Nを形成する際に、加圧ロール62からの押圧力に対して殆ど変形を生じない充分にハードなロールとして機能する構成であればよい。定着ロール611は、駆動モータ(不図示)からの駆動力を受けて、例えば440mm/sの表面速度で矢印C方向に回転する。
また、定着ロール611の内部には、定格900Wの第1ハロゲンヒータ616a(熱源)が配設されている。そして定着ロール611は、定着ロール611の表面に接触するように配置された第1温度センサ617aの計測値に基づいて、その表面温度が150℃に制御されるようになっている。
第1張架ロール612は、外径30mm、肉厚2mm、長さ360mmのアルミニウムで形成された円筒状ロールである。また第1張架ロール612の内部には、加熱源として定格1000Wの第2ハロゲンヒータ616bが配設されている。そして第1張架ロール612は、第1張架ロール612の表面に接触するように配置された第2温度センサ617bの計測値に基づいて、表面温度が190℃に制御されている。したがって、第1張架ロール612は、定着ベルト610を張架する機能を有するとともに定着ベルト610を内面側から加熱する機能を有している。
また、第1張架ロール612の両端部には、定着ベルト610の外側に向けて第1張架ロール612を押圧するバネ部材(不図示)が配設され、定着ベルト610全体の張力が15kgfに設定されている。その際に、定着ベルト610の張力を幅方向に亘って均一にするとともに、定着ベルト610の軸方向の変位をできる限り小さく抑えるため、第1張架ロール612は、外径が端部よりも中央部のほうを100μmだけ大きくした所謂クラウン形状で形成されている。
第2張架ロール613は、外径25mm、肉厚2mm、長さ360mmのアルミニウムで形成された円筒状ロールである。また、第2張架ロール613の表面には厚さ20μmのフッ素樹脂からなる離型層が形成されている。この離型層は、定着ベルト610の外周面に付着したトナーや紙粉が第2張架ロール613に堆積するのを防止するために形成される。また、第2張架ロール613も第1張架ロール612と同様に、外径が端部よりも中央部の方を100μmだけ大きくしたクラウン形状で形成されている。なお、第1張架ロール612と第2張架ロール613の双方をクラウン形状で形成する場合のみならず、第1張架ロール612または第2張架ロール613のいずれか一方のみをクラウン形状で形成してもよい。
第2張架ロール613の内部には、定格1000Wの第3ハロゲンヒータ616cが配設されている。そして、第2張架ロール613は、第2張架ロール613の表面に接触するように配置された第3温度センサ617cの計測値に基づいて、表面温度が190℃に制御されている。したがって、第2張架ロール613は、定着ベルト610を張架する機能を有するとともに定着ベルト610を外周面側から加熱する機能を有している。つまり、本実施の形態では、定着ロール611、第1張架ロール612、および第2張架ロール613によって定着ベルト610が加熱される構成となっている。
姿勢矯正ロール614は、外径15mm、長さ360mmのアルミニウムで形成された円柱状ロールである。
なお本定着装置60には、定着ベルト610のエッジの位置を検知するベルトエッジ位置検知機構(不図示)が配置されている。そして、姿勢矯正ロール614には、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて定着ベルト610の軸方向における接触位置を変位させる軸変位機構が配設されており、本実施形態では定着ベルト610の蛇行(ベルトウォーク)を制御するように構成されている。
押圧部材の一例しての剥離パッド64は、例えばSUS等の金属や樹脂等の剛体で形成され、定着ロール611と対応する長さを有するとともに定着ベルト610の幅方向に沿って配置されたブロック状の部材である。また剥離パッド64は、同図(B)に示すように、定着ロール611に面する内側面64aと、定着ベルト610の内周面に接触し定着ベルト610を加圧ロール62に押圧する押圧面64bと、押圧面64bに対し角度を有し定着ベルト610の進行方向を急激に変化させる(定着ベルト610を屈曲させる)外側面64cと、上面64dとを有し、その断面形状が円弧状となっている。
また、剥離パッド64は、加圧ロール62が定着ベルト610を介して定着ロール611に圧接する領域(ロールニップ部N1(図3(A)参照))の下流側に、定着ロール611の軸方向全域に亘って配設されている。また剥離パッド64は、その両端が支持されている。詳細には、剥離パッド64は、その両端が、定着ロール611の支持軸(不図示)に揺動可能に取り付けられたアーム(不図示)によって支持されている。さらに剥離パッド64は、スプリング等の図示しない付勢手段によって付勢され、定着ベルト610を加圧ロール62に向けて予め定められた荷重(例えば、10kgf)で押圧している。これにより、例えば、定着ベルト610の進行方向に沿って5mmの幅の剥離パッドニップ部N2(図3(A)参照)が形成される。
第3張架ロール615は、外径12mm、長さ360mmのアルミニウムで形成された円柱状ロールである。この第3張架ロール615は、剥離パッド64を通過した定着ベルト610が第2張架ロール613に向けて円滑に移動するように、剥離パッド64の定着ベルト610進行方向下流側に配置されている。
加圧ロール62は、直径45mm、長さ360mmのアルミニウムからなる円柱状ロール621を基体として、基体側から順に、ゴム硬度30°(JIS−A)のシリコーンゴムからなる厚さ10mmの弾性層622と、膜厚100μmのPFAチューブからなる剥離層623とが積層されて構成されたソフトロールである。また加圧ロール62は、定着ベルト610の幅方向に沿って配置されている。
この加圧ロール62は、回転自在に支持されると共に、図示しないスプリング等の付勢手段によって定着ベルト610が定着ロール611を巻回する部位に圧接されて設けられている。これにより、定着ロール611への圧接部位にロールニップ部N1(図3(A)参照)が形成される。加圧ロール62は、定着ベルトモジュール61の定着ロール611が矢印C方向へ回転するのに伴って、定着ロール611に従動して矢印E方向に回転する。なお、加圧ロール62は、その内部に、ハロゲンヒータ等の加熱源を有していない。ここで加圧ロール62は、定着ベルト610を介して定着ロール611に押圧配置され、記録材の一例としての用紙が通過する通過部を定着ベルト610との間に形成する第2の定着部材として捉えることができる。
定着装置60は、図2(A)中矢印F方向に搬送される用紙をニップ部Nに誘導するとともに、主としてロールニップ部N1(図3(A)参照)から作用する圧力と熱とによって用紙上のトナー像を用紙に定着させる。ここで、ニップ部Nに作用する熱は、主として定着ベルト610によって供給される。定着ベルト610は、定着ロール611の内部に配置された第1ハロゲンヒータ616aから定着ロール611を通じて供給される熱と、第1張架ロール612の内部に配置された第2ハロゲンヒータ616bから第1張架ロール612を通じて供給される熱と、第2張架ロール613の内部に配置された第3ハロゲンヒータ616cから第2張架ロール613を通じて供給される熱とによって加熱される。本実施形態では、プロセススピード440mm/sという速度でもニップ部N内での温度低下を生じさせないように、第1張架ロール612および第2張架ロール613から定着ベルト610に熱エネルギーを補給する。
ここで、ロールニップ部N1を形成する一方の定着ロール611は前述のごとくアルミニウム製のハードロールであり、他方の加圧ロール62は弾性層622が被覆されたソフトロールである。このため、本実施の形態のロールニップ部N1は、加圧ロール62の弾性層622が変形することで形成される。ロールニップ部N1において、定着ベルト610がラップしている定着ロール611は殆ど変形しないため、その表面に沿って移動する定着ベルト610の回転半径は変化しない。このため、定着ベルト610はその進行速度を一定に維持してロールニップ部N1を通過する。
ロールニップ部N1を通過した後、用紙は剥離パッドニップ部N2に移動する。剥離パッドニップ部N2の出口において、定着ベルト610は、押圧面64b(図2(B)参照)から外側面64cへと剥離パッド64に巻き付くように移動し、その進行方向が第3張架ロール615方向に屈曲するように急激に変化する。これにより、剥離パッドニップ部N2を通過した用紙は、剥離パッドニップ部N2を出た時点で定着ベルト610の進行方向の変化に追随できなくなる。そして、用紙は、それ自身が有しているコシによって定着ベルト610から自然に剥離する。つまり、用紙は、剥離パッドニップ部N2を出た時点で定着ベルト610から安定的に分離される。なお、定着ベルト610から分離された用紙は、剥離パッドニップ部N2の下流側に配設された剥離案内板83により、その進行方向が導かれる。そして、剥離案内板83により案内された用紙は、その後、排紙ガイド65および排紙ロール(不図示)によって機外に排出されて、定着処理が完了する。
ところで本実施形態では、剥離パッドニップ部N2内の剥離パッド64が配設されたパッド配設領域(剥離パッド64と加圧ロール62との圧接部)N2T(図3(A)参照)よりもロールニップ部N1側に境界領域N2S(図3(A)参照)が形成される。この境界領域N2Sでは、定着ベルト610を押圧する部材が存在せず、定着ベルト610の張力のみによって定着ベルト610が加圧ロール62に圧接される。このため、この境界領域N2Sにおけるニップ圧は、ロールニップ部N1におけるニップ圧およびパッド配設領域N2Tにおけるニップ圧よりも相対的に低くなる。この結果、図3(B)に示すように、剥離パッドニップ部N2のうち用紙の搬送方向上流側(境界領域N2S)に、ニップ圧の低い圧力低下部が形成される。
ところで本実施形態の定着装置60による定着プロセスでは、トナー像が形成された用紙は、ロールニップ部N1において加熱および加圧される。その際に、ロールニップ部N1内において熱を受けた用紙の水分が気化して水蒸気が発生する場合がある。ここでロールニップ部N1では高いニップ圧が印加されているため、定着ベルト610と加圧ロール62との間に水蒸気による気泡(エアーギャップ)が生じることはない。
しかしながら、上記のように境界領域N2S(圧力低下部)が形成されていると、この境界領域N2Sにおいて水蒸気が発生しやすくなる。そして、水蒸気が発生した状態で、ニップ圧の高いパッド配設領域N2Tに用紙が進入すると、境界領域N2Sにおいて発生した水蒸気(気泡)が高いニップ圧によって用紙の表面上を動き回ることとなる。ここで用紙上のトナー像は、ロールニップ部N1を通過した直後であって溶融したトナーが未だ完全に固化されていない状態にある。このため、気泡が動き回ることによってトナー像が乱される現象が生じる。その結果、定着画像に微小な穴が生じたり、ムラ等が生じたりし画像不良が発生する事態を招来する。
図4は、剥離パッド64および加圧ロール62を説明するための図である。なお本図は、図2(A)の矢印G方向から定着装置60を眺めた場合における剥離パッド64および加圧ロール62を示している。また本図では、定着ベルト610等の図示を省略している。
上記では説明を省略したが、本実施形態における加圧ロール62は、所謂フレア形状で形成されており、中央部(軸方向中央部)における直径(外径)が端部における直径よりも小さくなっている。言い換えると、加圧ロール62は、端部に向かうに従い直径が次第に大きくなっている。このように加圧ロール62を構成した場合、ニップ部Nにて用紙に対し引っ張り力が作用し用紙にしわが生じにくくなる。
ここで本実施形態における剥離パッド64の押圧面64bは、加圧ロール62の表面に倣うように形成されている。付言すると剥離パッド64の押圧面64bは、中央部(剥離パッド64の長手方向における中央部)が端部(剥離パッド64の長手方向における端部)よりも加圧ロール62側に位置し、所謂クラウン形状で形成されている。更に説明すると、剥離パッド64の押圧面64bは、剥離パッド64の端部から剥離パッド64の中央部に向かうに従い加圧ロール62に接近するように円弧を描いて形成されている。
ここで剥離パッド64の押圧面64bは平坦状に形成することもできるが、この場合、パッド配設領域N2Tにおける圧力が、剥離パッド64の中央部(長手方向における中央部)に向かうほど低下する。本実施形態では、上記のとおりロールニップ部N1で抑え込まれていた水蒸気が境界領域N2Sにおいて発生する場合があり、この水蒸気が、パッド配設領域N2Tに進入すると画像不良が発生するおそれがある。ここで剥離パッド64の押圧面64bが上記のように平坦状に形成され且つ加圧ロール62が上記のようにフレア状に形成されていると、パッド配設領域N2Tにおける圧力が、剥離パッド64の中央部に向かうほど低下する。そしてこの場合、剥離パッド64の中央部にて、水蒸気がパッド配設領域N2Tに進入しやすくなる。そしてこの場合、水蒸気が特定の箇所に集中しやすくなり発生する画像不良もその規模が大きくなる傾向となる。
そこで本実施形態における剥離パッド64では、上記のように押圧面64bを加圧ロール62の表面に倣うように形成し、剥離パッド64と加圧ロール62との間に生じる圧力(パッド配設領域N2Tにおける圧力)を、剥離パッド64の長手方向において均一となるようにしている。この場合、境界領域N2Sにて発生した水蒸気が特定の箇所に集中せず剥離パッド64の長手方向において分散するようになる。この結果、水蒸気によって画像不良が仮に発生する場合であってもその規模が小さくなる。即ち画像不良がより目立ちにくくなる。
図5は、剥離パッド64を下方から眺めた場合の斜視図である。
本実施形態における剥離パッド64では、上記のとおり、押圧面64bが加圧ロール62の表面に倣うように形成されている。図5を参照して再度説明すると、押圧面64bは、剥離パッド64の端部(両端部)から剥離パッド64の中央部に向かうに従い加圧ロール62に接近するように円弧を描いて(曲率を有して)形成されている。さらに説明すると、押圧面64bは、端部よりも中央部の方が下方に突出した状態で形成されている。
また本実施形態における剥離パッド64の押圧面64bは、同図に示すように、剥離パッド64の長手方向における一端側に第1の辺641を有し、剥離パッドの長手方向における他端側に第2の辺642を有し、用紙の搬送方向上流側(定着ロール611が配置された側)に第3の辺643を有し、用紙の搬送方向下流側に第4の辺644を有している。付言すると、剥離パッド64の押圧面64bは、第1の辺641〜第4の辺644の複数の辺によって囲まれて形成されている。
そして本実施形態では、第3の辺643が円弧を描いて形成されている。付言すると第3の辺643は、用紙の搬送方向上流側(定着ロール611が配置されている側)に向かって突出するように曲率を有して形成されている。さらに説明すると、第3の辺643は、長手方向における中央部の方が端部よりも定着ロール611に接近した状態で設けられている。付言すると、定着ロール611と第3の辺643との辺との離間距離は、剥離パッド64の中央部にて小さく剥離パッド64の端部にて大きくなっている。さらに説明すると、剥離パッド64の中央部において第3の辺643と第4の辺644との離間距離がT2である場合に、剥離パッド64の端部において第3の辺643と第4の辺644との離間距離はT1(<T2)となっている。また本実施形態では、第3の辺643が円弧を描いて形成されているため、押圧面64bの幅(定着ベルト610の移動方向における幅)が剥離パッド64の中央部と端部とで異なっている。付言すると本実施形態では、押圧面64bの幅が、剥離パッド64の中央部から端部に向かうに従い小さくなっている。
図6は、パッド配設領域N2Tの形状を説明するための図である。詳細には、図3(A)に示したパッド配設領域N2Tを上方から眺めた場合の形状を、ロールニップ部N1の形状とともに示している。
上記にて説明したように本実施形態では、定着ロール611と加圧ロール62とによって、用紙の搬送方向上流側に矩形状のロールニップ部N1が形成される。また、剥離パッド64と加圧ロール62とによって、ロールニップ部N1よりも用紙の搬送方向下流側にパッド配設領域N2Tが形成される。
ここで剥離パッド64の押圧面64bは、上記のとおり第1の辺641〜第4の辺644の4つの辺を有している。このためパッド配設領域N2Tも、押圧面64bにおける4つの辺に対応して、第1の辺N21〜第4の辺N24を有するようになる。そして本実施形態では上記にて説明したように、押圧面64bの第3の辺643は、その中央部が定着ロール611に接近するように円弧を描いて形成されている。このためパッド配設領域N2Tにおける第3の辺N23も、その中央部が定着ロール611に接近するように円弧を描いて形成される。
付言すれば、パッド配設領域N2Tの第3の辺N23は、中央部がロールニップ部N1に接近するように曲率を有した状態で形成される。さらに説明すると、第3の辺N23は、中央部から端部に向かうに従いロールニップ部N1から離れるにように形成される。またロールニップ部N1とパッド配設領域N2Tとの離間距離は、剥離パッドニップ部N2の端部(用紙の搬送方向と直交する方向における端部)において最も大きく、剥離パッドニップ部N2の中央部(用紙の搬送方向と直交する方向における中央部)において最も小さくなる。
本実施形態では上記のとおり、ロールニップ部N1で抑え込まれていた水蒸気が境界領域N2Sにおいて発生する可能性があり、この水蒸気が、パッド配設領域N2Tに進入すると画像不良が発生するおそれがある。ここで本実施形態では、パッド配設領域N2Tの第3の辺N23が、上記にて説明したように、中央部から端部に向かうに従いロールニップ部N1から離れるにように円弧を描いて形成されている。このため、境界領域N2Sにて発生した水蒸気は、図6に示すように、境界領域N2Sの端部方向(剥離パッド64の端部方向)に移動しやすくなる。そして、水蒸気は、剥離パッド64の端部に向かって移動した後、境界領域N2Sから排出されるようになる。即ちこの場合、パッド配設領域N2Tに対する水蒸気の進入が抑制される。これにより画像不良が生じにくくなる。
また本実施形態では、剥離パッド64の両端にて剥離パッド64が支持されているために、剥離パッド64に撓みが発生し、剥離パッド64の中央部にて圧力の低下が生じやすい。この結果、境界領域N2Sにおいても中央部(用紙の搬送方向と直交する方向における中央部)における圧力が低下し、この中央部において水蒸気がより発生しやすくなる。この結果、パッド配設領域N2Tの中央部に対する水蒸気の進入量が多くなり、用紙の中央部にて画像不良がより生じやすくなる。
ここで、上記のように第3の辺643(第3の辺N23)の中央部を定着ロール611に接近させた場合、第3の辺643が直線状である場合に比べ、境界領域N2Sの中央部における圧力低下が抑制されるようになる。この結果、境界領域N2Sの中央部における水蒸気の発生が抑制されるとともに、パッド配設領域N2Tの中央部に対し水蒸気が進入しにくくなる。そしてこの場合、用紙の中央部における画像不良が生じにくくなる。
なお上記では加圧ロール62の外周面がフレア形状に形成された場合を一例に説明した。ところで、加圧ロール62の外周面がフレア形状ではなく平坦状に形成されている場合であっても、剥離パッド64の押圧面64bの中央部を加圧ロール62に向けて突出させることで画像不良の発生がより抑制される。
本実施形態における剥離パッド64は、上記のとおり両端部において支持されており、剥離パッド64の中央部において圧力が低下しやすい。そしてこの場合、境界領域N2Sにて発生した水蒸気が、パッド配設領域N2Tの中央部(用紙の搬送方向と直交する方向における中央部)にてパッド配設領域N2Tに進入しやすくなる。ここで剥離パッド64の押圧面64bの中央部を加圧ロール62に向けて突出させた場合には、パッド配設領域N2Tの中央部の圧力が高まる。この結果この場合も、水蒸気が特定の領域に集中しにくくなり画像不良が生じにくくなる。
また剥離パッド64は、図7に示すような構成とすることができる。
図7は、剥離パッド64の変形例を示した図である。なお同図(B)は同図(A)の矢印A方向から板状部材646(後述)を示した図であり、同図(C)は同図(A)の矢印B方向から板状部材646を示した図である。
本変形例における剥離パッド64は、同図(A)に示すように、図2に示した剥離パッド64と同様の形状を有した本体部645(押圧部材本体の一例)と、この本体部645の下面(定着ベルト610との対向面)645Aに取り付けられた板状部材(板部材)646とから構成されている。そして本実施形態では、この板状部材646に対し、上記押圧面64bと同様の形状が付与されている。
即ち、板状部材646は、剥離パッド64の長手方向に沿って配置されるとともに、同図(B)に示すように、長手方向における中央部が長手方向における端部よりも加圧ロール62側に位置するように湾曲して形成されている。このような構成を採用した場合も、パッド配設領域N2Tの中央部(用紙の搬送方向と直交する方向における中央部)における圧力の低下が抑制される。なお板状部材646が取り付けられる本体部645の下面645Aは、この板状部材646の形状に倣った形状を有している。
また板状部材646は、矩形状に形成されるとともに、同図(C)に示すように、用紙の搬送方向上流側に定着ロール611と対向する対向辺646Aを有している。そして本実施形態では、この対向辺646Aが曲率を有して形成されている。付言すると、対向辺646Aは、長手方向における中央部が長手方向における端部よりも定着ロール611側に位置するように円弧を描いて形成されている。さらに説明すると、対向辺646Aは、押圧面64bに形成された第3の辺643(図5参照)と同様に、端部から中央部に向かうに従い定着ロール611に接近するようになっている。
そしてこのような構成を採用した場合も、押圧面64bに第3の辺643を形成した場合と同様に、境界領域N2Sにて発生した水蒸気が境界領域N2Sの端部(用紙の搬送方向と直交する方向における端部)方向に移動しやすくなる。また、境界領域N2Sの中央部(用紙の搬送方向と直交する方向における中央部)における圧力の低下が抑制され、この中央部にて水蒸気が発生しにくくなる。この結果、上記と同様に画像不良が生じにくくなる。
1Y,1M,1C,1K…画像形成ユニット、15…中間転写ベルト、20…二次転写部、60…定着装置、62…加圧ロール、64…剥離パッド、64b…押圧面、610…定着ベルト、611…定着ロール、641〜644…第1の辺〜第4の辺、645…本体部、646…板状部材

Claims (7)

  1. 幅を有し循環移動が可能に設けられたベルト部材と、
    前記ベルト部材の内側に配置された第1の定着部材と、
    前記ベルト部材を介して前記第1の定着部材に押圧配置され、記録材が通過する通過部を当該ベルト部材との間に形成する第2の定着部材と、
    前記通過部よりも前記ベルト部材の移動方向下流側に配置されるとともに当該ベルト部材の幅方向に沿って配置され、前記第1の定着部材が配置された側に位置する辺を含む複数の辺によって囲まれた面を有し、当該面を当該ベルト部材の内周面に接触させ当該ベルト部材を前記第2の定着部材に向けて押圧する押圧部材と、を備え、
    前記複数の辺のうちの前記第1の定着部材が配置された側に位置する前記辺が、前記押圧部材の長手方向における中央部から端部に向かうに従い当該第1の定着部材から離れるように形成されたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記複数の辺のうちの前記第1の定着部材が配置された側に位置する前記辺は、円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記押圧部材の前記面は、前記中央部から前記端部に向かうに従い前記第2の定着部材から離れるように形成されるとともに、曲率を有して形成されていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 前記第2の定着部材は、前記ベルト部材の幅方向に沿って配置されるとともに回転可能に設けられ、且つ、当該第2の定着部材の長手方向における中央部から端部に向かうに従い外径が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の定着装置。
  5. 前記押圧部材は、前記ベルト部材の内側に位置する押圧部材本体と、当該押圧部材本体と当該ベルト部材の前記内周面との間に位置し当該内周面に接触する板部材とから少なくとも構成され、
    前記押圧部材の前記面は、前記板部材により形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の定着装置。
  6. 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像が形成された記録材に当該画像を定着する定着手段と、を備え、
    前記定着手段は、
    幅を有し循環移動が可能に設けられたベルト部材と、
    前記ベルト部材の内側に配置された第1の定着部材と、
    前記ベルト部材を介して前記第1の定着部材に押圧配置され、前記画像形成手段により画像が形成された記録材が通過する通過部を当該ベルト部材との間に形成する第2の定着部材と、
    前記ベルト部材の幅方向に沿って配置され、前記第1の定着部材よりも当該ベルト部材の移動方向下流側にて当該ベルト部材の内周面を押圧する押圧面を有し、当該ベルト部材を前記第2の定着部材に向けて押圧する押圧部材と、を備え、
    前記押圧部材の前記押圧面は、前記第1の定着部材が配置された側に位置する辺を含む複数の辺によって囲まれて形成され、
    前記複数の辺のうちの前記第1の定着部材が配置された側に位置する前記辺は、前記押圧部材の長手方向における中央部から端部に向かうに従い当該第1の定着部材から離れるように形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記押圧部材の前記押圧面の幅であって前記ベルト部材の移動方向における幅が、当該押圧部材の長手方向における中央部から端部に向かうに従い小さくなるように、当該押圧部材は構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の定着装置又は請求項6記載の画像形成装置。
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