JP5474392B2 - 回路基板検査装置および回路基板検査方法 - Google Patents

回路基板検査装置および回路基板検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、回路基板における各導体パターンの導通状態および各導体パターンの間の絶縁状態を検査する回路基板検査装置および回路基板検査方法に関するものである。
この種の回路基板検査装置として、特開2001−66351号公報に開示された回路基板検査装置が知られている。この回路基板検査装置は、フィクスチャおよび接続計測部を備えて、回路基板における各導体パターン(ランドパターン)の導通検査や各導体パターンの間の絶縁検査を実行可能に構成されている。この場合、フィクスチャは、回路基板の各導体パターンに対応する複数のプローブピンがその上面に突出形成された下側フィクスチャと、回路基板の他面に実装された各電子部品間の隙間に対応して複数の当接ピンがその下面に形成されると共に昇降機構によって上下方向に移動させられる上側フィクスチャとで構成されている。この回路基板検査装置では、下側フィクスチャと上側フィクスチャとの間に回路基板を挟み込むことによって下側フィクスチャのプローブピンを各導体パターンに接触させて所定のプローブピンに対して信号源から信号を供給した状態で、接続計測部がプローブピンを介して入力する信号に基づいて各導体パターンの導通検査や各導体パターンの間の絶縁検査を行う。この場合、この種の回路基板検査装置では、一般的に、信号源や接続計測部とプローブピンとを接続する接続処理を実行して1つの導体パターンに信号を供給し、その状態でその1つの導体パターンに対する導通検査を行う。その際に、導体パターンの数の分だけ接続処理を繰り返して実行して、全ての導体パターンに対する導通検査を行っている。また、この種の回路基板検査装置では、一般的に、上記の接続処理を実行して一対の導体パターンの間に信号を供給し、その状態でその一対の導体パターンに対する導通検査を行う。そして、一対の導体パターンの組み合わせの数の分だけ接続処理を繰り返して実行して、全ての組み合わせに対する絶縁検査を行っている。
特開2001−66351号公報(第3−5頁、第1図)
ところが、上記した回路基板検査装置を含む従来の回路基板検査装置には、以下の問題点がある。すなわち、従来の回路基板検査装置では、導体パターンの数の分だけ接続処理を繰り返して実行して全ての導体パターンに対する導通検査を行い、一対の導体パターンの組み合わせの数の分だけ接続処理を繰り返して実行して全ての組み合わせに対する絶縁検査を行っている。一方、上記の接続処理には、一般的に、複数のスイッチを備えたスキャナ装置が用いられる。この場合、このスキャナを用いた接続処理では、スイッチを動作させるための所定の時間が必要となる。したがって、導体パターンの数および一対の導体パターンの組み合わせの数の分だけ接続処理を実行する従来の回路基板検査装置では、数多くの導体パターンを有する回路基板に対する検査を行う際の接続処理に要する時間が長くなる結果、検査効率の向上が困難であるという問題点が存在する。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、数多くの導体パターンを有する回路基板に対する検査の効率を向上させ得る回路基板検査装置および回路基板検査方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の回路基板検査装置は、複数の導体パターンを有する回路基板における当該各導体パターンの導通状態および当該各導体パターンの間の絶縁状態を検査する検査部を備えた回路基板検査装置であって、検査用の第1電圧信号を出力する第1電源部と、前記第1電圧信号とは電圧値の異なる第2電圧信号を出力する第2電源部とを備え、前記検査部は、前記回路基板における前記各導体パターンの中から選択した一対の当該導体パターンに対する前記導通状態の検査および前記絶縁状態の検査を、当該一対の導体パターンの組み合わせを変更しつつ順次実行する際に、当該一対の導体パターンの一方における一端部に対して前記第1電圧信号が供給されると共に当該一対の導体パターンの他方における一端部に対して前記第2電圧信号が供給されている状態において、前記一方の導体パターンにおける他端部の電圧値と前記第1電圧信号の電圧値とに基づいて当該一方の導体パターンの導通状態を検査する第1導通検査と、前記他方の導体パターンにおける他端部の電圧値と前記第2電圧信号の電圧値とに基づいて当該他方の導体パターンの導通状態を検査する第2導通検査と、前記一対の導体パターンの間に流れる電流の電流値に基づいて当該一対の導体パターンの間の絶縁状態を検査する絶縁検査とを並行する
また、請求項2記載の回路基板検査方法は、複数の導体パターンを有する回路基板における当該各導体パターンの導通状態および当該各導体パターンの間の絶縁状態を検査する回路基板検査方法であって、前記回路基板における前記各導体パターンの中から選択した一対の当該導体パターンに対する前記導通状態の検査および前記絶縁状態の検査を、当該一対の導体パターンの組み合わせを変更しつつ順次実行する際に、当該一対の導体パターンの一方における一端部に対して第1電圧信号を供給すると共に当該一対の導体パターンの他方における一端部に対して当該第1電圧信号とは電圧値の異なる第2電圧信号を供給している状態において、前記一方の導体パターンにおける他端部の電圧値と前記第1電圧信号の電圧値とに基づいて当該一方の導体パターンの導通状態を検査する第1導通検査と、前記他方の導体パターンにおける他端部の電圧値と前記第2電圧信号の電圧値とに基づいて当該他方の導体パターンの導通状態を検査する第2導通検査と、前記一対の導体パターンの間に流れる電流の電流値に基づいて当該一対の導体パターンの間の絶縁状態を検査する絶縁検査とを並行して実行する。
請求項1記載の回路基板検査装置、および請求項2記載の回路基板検査方法によれば、一対の導体パターンの一方における一端部に対して第1電圧信号を供給すると共に一対の導体パターンの他方における一端部に対して第2電圧信号を供給している状態において、両導体パターンの導通状態を検査する第1導通検査および第2導通検査と、両導体パターンの間の絶縁状態を検査する絶縁検査とを並行して実行することにより、例えば、電源部や測定部とプローブとを接続する接続処理を1回実行した状態において3つの検査(2つの導通状態の検査、および1つの絶縁状態の検査)を実行することができる。したがって、この回路基板検査装置および回路基板検査方法によれば、導体パターンの数および一対の導体パターンの組み合わせの数の分だけ接続処理を実行する必要のある従来の回路基板検査装置と比較して、全ての導体パターンおよび全ての組み合わせに対して各検査を行うのに必要な接続処理の回数を少なくすることができる結果、数多くの導体パターンを有する回路基板に対する検査を行う際の検査効率を十分に向上させることができる。
た、回路基板における各導体パターンの中から選択した一対の導体パターンに対する導通状態の検査および絶縁状態の検査を、一対の導体パターンの組み合わせを変更しつつ順次実行することにより、全ての導体パターンおよび全ての組み合わせに対する各検査を、例えば、3つの測定部を備えた簡易な構成で確実に実行することができるため、回路基板検査装置のコストの上昇を低く抑えることができる。
回路基板検査装置1の構成を示す構成図である。 回路基板100の構成を示す構成図である。 回路基板検査装置1を用いた回路基板検査方法を説明する説明図である。 検査処理50のフローチャートである。
以下、本発明に係る回路基板検査装置および回路基板検査方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、回路基板検査装置1の構成について説明する。図1に示す回路基板検査装置1は、例えば、複数の導体パターンP1〜P12(図2参照:以下、区別しないときには「導体パターンP」ともいう)を有する回路基板100における各導体パターンPの導通状態および各導体パターンPの間の絶縁状態を検査可能に構成されている。具体的には、回路基板検査装置1は、図1に示すように、基板保持部2、プローブユニット3、移動機構4および本体部5を備えて構成されている。
基板保持部2は、保持板と、保持板に取り付けられて回路基板100の端部を挟み込んで固定するクランプ機構(いずれも図示せず)とを備えて、回路基板100を保持可能に構成されている。プローブユニット3は、複数のプローブピン41を備えて治具型に構成されている。この場合、プローブユニット3は、回路基板100の各導体パターンPの端部H(図2参照)の位置に応じて、プローブピン41の数や配列パターンが規定されている。移動機構4は、制御部15の制御に従ってプローブユニット3を移動させることにより、プローブピン41のプロービングを実行する。
本体部5は、図1に示すように、スキャナ部11、第1電源部12a、第2電源部12b、第1測定部13a、第2測定部13b、第3測定部13c、記憶部14および制御部15を備えて構成されている。スキャナ部11は、複数のスイッチ(図示せず)を備えて構成され、制御部15の制御に従って各スイッチをオン状態またはオフ状態に移行させることにより、プローブユニット3におけるプローブピン41と、第1電源部12a、第2電源部12b、第1測定部13a、第2測定部13bおよび第3測定部13cとを接断(接続および切断)する接断処理を行う。
第1電源部12aは、図1に示すように、制御部15の制御に従って第1電圧信号Sv1(一例として、電圧値が既知の直流電圧)を出力する。この場合、第1電源部12aの低電位側(マイナス電極側)は、基準電位(グランド電位)に接続され、第1電源部12aの高電位側(プラス電極側)は、スキャナ部11を介してプローブピン41に接続される(図3参照)。第2電源部12bは、同図に示すように、制御部15の制御に従って第2電圧信号Sv2(一例として、電圧値が既知の直流電圧)を出力する。この場合、第2電源部12bの低電位側(マイナス電極側)は、基準電位(グランド電位)に接続され、第2電源部12bの高電位側(プラス電極側)は、スキャナ部11を介して第3測定部13cに接続される(同図参照)。また、この回路基板検査装置1では、第2電圧信号Sv2の電圧値が第1電圧信号Sv1の電圧値よりも低い値(つまり、第1電圧信号Sv1および第2電圧信号Sv2の電圧値が互いに異なる値)に規定されている。なお、以下の説明において第1電圧信号Sv1および第2電圧信号Sv2を区別しないときには「電圧信号Sv」ともいう。
第1測定部13aおよび第2測定部13bは、制御部15によって実行される検査処理50(図4参照)において、図3に示すように、導体パターンPにおける1つの端部H(他端部に相当する:以下「端部H2」ともいう)にプローブユニット3のプローブピン41を介して接続されて、その導体パターンPにおける他の1つの端部H(一端部に相当する:以下「端部H1」ともいう)に対して電圧信号Svが供給されているときの端部H2の電圧値を測定する。第3測定部13cは、検査処理50において、図3に示すように、スキャナ部11を介してプローブピン41および第2電源部12bに接続されて、一対の導体パターンPの各端部H1に第1電圧信号Sv1および第2電圧信号Sv2がそれぞれ供給されているときの両導体パターンPの間に流れる電流の電流値を測定する。
記憶部14は、検査処理50において用いられる導体パターンデータDcや基準値データDsを記憶する。この場合、導体パターンデータDcは、回路基板100の各導体パターンPの数や配設位置などを特定可能な情報を含んで構成されている。また、基準値データDsは、検査処理50において、導体パターンPの導通状態の良否判定に用いる基準値Vsを示す情報、および各導体パターンの間の絶縁状態の良否判定に用いる基準値Rsを示す情報を含んで構成されている。
制御部15は、図外の操作部から出力される操作信号に従って移動機構4および本体部5を構成する各構成要素を制御する。具体的には、制御部15は、移動機構4によるプローブユニット3の移動(プロービング)を制御する。また、制御部15は、第1電源部12aおよび第2電源部12bによる電圧信号Svの出力を制御すると共にスキャナ部11による接断処理を制御することにより、回路基板100の導体パターンPに対して電圧信号Svを供給させる。また、制御部15は、検査部として機能し、検査処理50において、後にそれぞれ詳述する第1導通検査、第2導通検査および絶縁検査を実行する。
次に、回路基板100における各導体パターンPの導通状態および各導体パターンPの間の絶縁状態を回路基板検査装置1を用いて検査する回路基板検査方法、およびその際の回路基板検査装置1の動作について、図面を参照して説明する。
まず、検査対象の回路基板100を基板保持部2における保持板(図示せず)に載置し、次いで、基板保持部2のクランプ機構(図示せず)で回路基板100の端部を挟み込んで固定することにより、回路基板100を基板保持部2に保持させる。続いて、図外の操作部を用いて検査開始操作を行う。この際に、制御部15が、操作部から出力された操作信号に従い、移動機構4を制御してプローブユニット3を下向きに移動させる。これにより、プローブユニット3の各プローブピン41の先端部が各導体パターンPの各端部Hに接触(プロービング)させられる。
次いで、制御部15は、図4に示す検査処理50を実行する。この検査処理50では、制御部15は、第1電源部12aおよび第2電源部12bに対して電圧信号Svの出力を開始させる(ステップ51)。この際に、第1電源部12aが、電圧信号Sv1(一例として、100V程度の直流電圧信号)の出力を開始し、第2電源部12bが、第1電圧信号Sv1の電圧値よりも低い電圧値の電圧信号Sv2(一例として、1V程度の直流電圧信号)の出力を開始する。
続いて、制御部15は、記憶部14から導体パターンデータDcを読み出す(ステップ52)。次いで、制御部15は、導体パターンデータDcに基づいて回路基板100の導体パターンP(その位置や数など)を特定し、続いて、特定した各導体パターンPの中から一対の導体パターンP(例えば、図3に示す導体パターンP1,P2)を選択する(ステップ53)。
次いで、制御部15は、接続処理を実行する(ステップ54)。この接続処理では、制御部15は、スキャナ部11を制御して、図3に示すように、導体パターンP1の端部H1に接触しているプローブピン41を第1電源部12aに接続させると共に、導体パターンP1の端部H2に接触しているプローブピン41を第1測定部13aに接続させ、かつ導体パターンP2の端部H1に接触しているプローブピン41を第3測定部13cを経由して第2電源部12bに接続させると共に、導体パターンP2の端部H2に接触しているプローブピン41を第2測定部13bに接続させる。
この際に、第1電源部12aから出力されている第1電圧信号Sv1がプローブピン41を介して導体パターンP1の端部H1に供給され、第2電源部12bから出力されている第2電圧信号Sv2がプローブピン41を介して導体パターンP2の端部H1に供給される。また、この状態(接続処理を実行した状態)において、第1測定部13aが、導体パターンP1の端部H2の電圧値を測定し、第2測定部13bが、導体パターンP2の端部H2の電圧値を測定する。また、第3測定部13cが、導体パターンP1,P2の各端部H1に対する第1電圧信号Sv1および第2電圧信号Sv2の供給に伴って導体パターンP1,P2の間に流れる電流の電流値を測定する。
続いて、制御部15は、接続処理を実行した状態(導体パターンP1の端部H1に第1電圧信号Sv1が供給され、導体パターンP2の端部H1に第2電圧信号Sv2が供給されている状態)において、導体パターンP1に対する第1導通検査、導体パターンP2に対する第2導通検査、および両導体パターンP1,P2に対する絶縁検査を並行して実行する(ステップ55)。具体的には、制御部15は、まず、記憶部14から基準値データDsを読み出して、その基準値データDsに基づき、導体パターンP1,P2の導通状態の良否判定に用いる基準値Vs、および導体パターンP1,P2の間の絶縁状態の良否判定に用いる基準値Rsを特定する。次いで、制御部15は、第1導通検査において、第1測定部13aによって測定された導体パターンP1の端部H2の電圧値(以下、「電圧値Vm1」ともいう)と、第1電圧信号Sv1の既知の電圧値(以下、「電圧値Vk1」ともいう)とに基づいて導体パターンP1の導通状態の良否判定を行う。この場合、導体パターンP1の導通状態が良好のときには、電圧値Vk1と電圧値Vm1とが等しくなるため、制御部15は、一例として、電圧値Vk1から電圧値Vm1を差し引いた差分値が基準値Vs以下のときに導体パターンP1の導通状態が良好と判定し、差分値が基準値Vsを超えるときに導体パターンP1の導通状態が不良と判定する。
また、制御部15は、第2導通検査において、第2測定部13bによって測定された導体パターンP2の端部H2の電圧値(以下、「電圧値Vm2」ともいう)と、第2電圧信号Sv2の既知の電圧値(以下、「電圧値Vk2」ともいう)とに基づいて導体パターンP2の導通状態の良否判定を行う。この場合、導体パターンP2の導通状態が良好のときには、電圧値Vk2と電圧値Vm2とが等しくなるため、制御部15は、一例として、電圧値Vk2から上記した電圧値Vm2を差し引いた差分値が基準値Vs以下のときに導体パターンP2の導通状態が良好と判定し、差分値が基準値Vsを超えるときに導体パターンP2の導通状態が不良と判定する。
また、制御部15は、絶縁検査において、第3測定部13cによって測定された導体パターンP1,P2の間に流れる電流の電流値(以下、「電流値Im」ともいう)と、上記した電圧値Vm1,Vm2とに基づいて導体パターンP1,P2の間の絶縁状態の良否判定を行う。この場合、制御部15は、一例として、次の式(1)によって導体パターンP1,P2の間の抵抗値Rmを算出する。
Rm=(Vm1−Vm2)/Im・・・式(1)
続いて、制御部15は、算出した抵抗値Rmが上記した基準値Rs以上のときに導体パターンP1,P2の間の絶縁状態が良好と判定し、差分値が基準値Rs未満のときに導体パターンP1,P2の間の絶縁状態が不良と判定する。以上により、導体パターンP1,P2に対する第1導通検査、第2導通検査および絶縁検査が終了する。なお、この例では、電圧値Vk1,Vk2が既知のため、上記した式(1)に代えて、次の式(2)によって抵抗値Rmを算出することができる。
Rm=(Vk1−Vk2)/Im・・・式(2)
次いで、制御部15は、上記の検査結果(判定結果)を記憶部14に記憶(記録)させる(ステップ56)。続いて、制御部15は、回路基板100における全ての導体パターンPに対する第1導通検査および第2導通検査、並びに回路基板100における全ての導体パターンPの中から選択した全ての一対の組み合わせについての各導体パターンPの間の絶縁検査が終了したか否かを判別する(ステップ57)。この場合、全ての導体パターンPおよび全ての組み合わせに対する上記各検査が終了していないと判別したときには、制御部15は、上記したステップ53〜ステップ57を繰り返して実行する。この場合、制御部15は、ステップ53において、その時点において選択している一対の導体パターンの組み合わせ(上記例では導体パターンP1,P2)とは異なる組み合わせの一対の導体パターンP(例えば、導体パターンP3,P4)を選択する。つまり、制御部15は、ステップ53〜ステップ57を繰り返して実行することにより、回路基板100における各導体パターンPの中から選択した一対の導体パターンに対して第1導通検査、第2導通検査および絶縁検査を並行して実行する処理を、一対の導体パターンPの組み合わせを変更しつつ順次実行する。
次いで、制御部15は、上記したステップ57において、全ての導体パターンPおよび全ての組み合わせに対する上記各検査が終了したと判別したときには、記憶部14に記録した検査結果を図外の表示部に表示させて検査処理50を終了する。この場合、この回路基板検査装置1では、上記したように、1回の接続処理を実行した状態において一対の導体パターンP1,P2に対する導通状態の検査、および両導体パターンP1,P2に対する絶縁状態の検査(つまり、3つの検査)を実行することができる。このため、この回路基板検査装置1では、導体パターンPの数および一対の導体パターンPの組み合わせの数の分だけ接続処理を実行する必要のある従来の回路基板検査装置と比較して、全ての導体パターンPおよび全ての組み合わせに対して上記各検査を行うのに必要な接続処理の回数を少なくすることができる結果、数多くの導体パターンを有する回路基板に対する検査を行う際の検査効率を十分に向上させることが可能となっている。
このように、この回路基板検査装置1および回路基板検査方法では、1つの導体パターンPの端部H1に対して第1電圧信号Sv1を供給すると共に他の1つの導体パターンPの端部H1に対して第2電圧信号Sv2を供給している状態において、両導体パターンPの導通状態を検査すると共に両導体パターンの間の絶縁状態を検査する。このため、この回路基板検査装置1および回路基板検査方法によれば、1回の接続処理を実行した状態において3つの検査(2つの導通状態の検査、および1つの絶縁状態の検査)を実行することができる。したがって、この回路基板検査装置1および回路基板検査方法によれば、導体パターンPの数および一対の導体パターンPの組み合わせの数の分だけ接続処理を実行する必要のある従来の回路基板検査装置と比較して、全ての導体パターンPおよび全ての組み合わせに対して各検査を行うのに必要な接続処理の回数を少なくすることができる結果、数多くの導体パターンを有する回路基板に対する検査を行う際の検査効率を十分に向上させることができる。
また、この回路基板検査装置1および回路基板検査方法では、回路基板100における各導体パターンPの中から選択した一対の導体パターンに対する第1導通検査、第2導通検査および絶縁検査を、一対の導体パターンPの組み合わせを変更しつつ順次実行する。このため、この回路基板検査装置1および回路基板検査方法によれば、全ての導体パターンPおよび一対の導体パターンPの全ての組み合わせに対する各検査を3つの測定部13a〜13cを備えた簡易な構成で確実に実行することができる結果、回路基板検査装置1のコストの上昇を低く抑えることができる。
なお、本発明は、上記した構成および方法に限定されない。例えば、電圧値が既知の直流電圧信号を電圧信号Svとして用いる例について上記したが、電圧値が既知の交流電圧信号を電圧信号Svとして用いることもできる。また、電圧信号Svの電圧を測定する電圧計を備えることで、電圧値が既知ではない(未知の)直流電圧信号や交流電圧信号を電圧信号Svとして用いることもできる。
また、第1測定部13a、第2測定部13bおよび第3測定部13cをそれぞれ1つ備えた構成例について上記したが、これらをそれぞれ複数(2つ以上)備えた構成を採用することもできる。この構成では、複数対(2対以上)の導体パターンPに対する第1導通検査、第2導通検査および絶縁検査を並行して実行することができるため、数多くの導体パターンPを有する回路基板に対する検査を行う際の検査効率をさらに向上させることができる。
さらに、一面に導体パターンPが形成された回路基板100に対する検査を実行する構成および方法について上記したが、一対のプローブユニット3を備えて、両面に導体パターンPが形成された回路基板に対して検査を実行する構成および方法に適用することもできる。さらに、プローブユニット3における複数のプローブピン41を各導体パターンPの各端部Hに一度に接触させる構成例について上記したが、少なくとも4つのプローブピンを個別に移動させて、各電源部12a,12bや各測定部13a〜13cを接続させるべき導体パターンPの端部Hにのみプローブピンを接触させるフライングプローブタイプの回路基板検査装置に適用することもできる。
また、端部Hが2つだけの導体パターンP(つまり、直線状の導体パターンP)を有する回路基板100に対して各検査を実行する例について上記したが、端部Hが3つ以上の導体パターンP(つまり、導体パターンPが分岐している導体パターンP)を有する回路基板100に対して検査を実行する際にも上記と同様の効果を実現することができる。また、12個の導体パターンPを有する回路基板100に対して検査を実行する例について上記したが、導体パターンPの数や形状が回路基板100とは異なる各種の回路基板に対して検査を実行する際にも上記と同様の効果を実現することができるのは勿論である。
1 回路基板検査装置
5 本体部
12a 第1電源部
12b 第2電源部
13a 第1測定部
13b 第2測定部
13c 第3測定部
50 検査処理
100 回路基板
Dc 導体パターンデータ
Ds 基準値データ
H1,H2 端部
Im 電流値
P1〜P12 導体パターン
Rm 抵抗値
Rs,Vs 基準値
Sv1 第1電圧信号
Sv2 第2電圧信号
Vk1,Vk2 電圧値
Vm1,Vm2 電圧値

Claims (2)

  1. 複数の導体パターンを有する回路基板における当該各導体パターンの導通状態および当該各導体パターンの間の絶縁状態を検査する検査部を備えた回路基板検査装置であって、
    検査用の第1電圧信号を出力する第1電源部と、前記第1電圧信号とは電圧値の異なる第2電圧信号を出力する第2電源部とを備え、
    前記検査部は、前記回路基板における前記各導体パターンの中から選択した一対の当該導体パターンに対する前記導通状態の検査および前記絶縁状態の検査を、当該一対の導体パターンの組み合わせを変更しつつ順次実行する際に、当該一対の導体パターンの一方における一端部に対して前記第1電圧信号が供給されると共に当該一対の導体パターンの他方における一端部に対して前記第2電圧信号が供給されている状態において、前記一方の導体パターンにおける他端部の電圧値と前記第1電圧信号の電圧値とに基づいて当該一方の導体パターンの導通状態を検査する第1導通検査と、前記他方の導体パターンにおける他端部の電圧値と前記第2電圧信号の電圧値とに基づいて当該他方の導体パターンの導通状態を検査する第2導通検査と、前記一対の導体パターンの間に流れる電流の電流値に基づいて当該一対の導体パターンの間の絶縁状態を検査する絶縁検査とを並行して実行する回路基板検査装置。
  2. 複数の導体パターンを有する回路基板における当該各導体パターンの導通状態および当該各導体パターンの間の絶縁状態を検査する回路基板検査方法であって、
    前記回路基板における前記各導体パターンの中から選択した一対の当該導体パターンに対する前記導通状態の検査および前記絶縁状態の検査を、当該一対の導体パターンの組み合わせを変更しつつ順次実行する際に、当該一対の導体パターンの一方における一端部に対して第1電圧信号を供給すると共に当該一対の導体パターンの他方における一端部に対して当該第1電圧信号とは電圧値の異なる第2電圧信号を供給している状態において、前記一方の導体パターンにおける他端部の電圧値と前記第1電圧信号の電圧値とに基づいて当該一方の導体パターンの導通状態を検査する第1導通検査と、前記他方の導体パターンにおける他端部の電圧値と前記第2電圧信号の電圧値とに基づいて当該他方の導体パターンの導通状態を検査する第2導通検査と、前記一対の導体パターンの間に流れる電流の電流値に基づいて当該一対の導体パターンの間の絶縁状態を検査する絶縁検査とを並行して実行する回路基板検査方法。
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