JP6918659B2 - 回路基板検査装置 - Google Patents

回路基板検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6918659B2
JP6918659B2 JP2017179835A JP2017179835A JP6918659B2 JP 6918659 B2 JP6918659 B2 JP 6918659B2 JP 2017179835 A JP2017179835 A JP 2017179835A JP 2017179835 A JP2017179835 A JP 2017179835A JP 6918659 B2 JP6918659 B2 JP 6918659B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
probe
unit
measurement
inspection head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017179835A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019056578A (ja
Inventor
悟朗 竹内
悟朗 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2017179835A priority Critical patent/JP6918659B2/ja
Publication of JP2019056578A publication Critical patent/JP2019056578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6918659B2 publication Critical patent/JP6918659B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Description

本発明は、回路基板における検査対象部位に対する部品検査および絶縁検査を実行する回路基板検査装置に関するものである。
この種の回路基板検査装置として、本願出願人は下記特許文献1に開示された回路基板検査装置を既に提案している。この回路基板検査装置は、回路基板に形成された複数の導体パターンに接触させられる複数のプローブピンが立設されたフィクスチャと、一対の接続端子を有しこの一対の接続端子に接続された検査対象部位間の絶縁状態を検査する第1検査部と、複数の切替スイッチを有して構成されると共に、配線を介して複数のプローブピンおよび一対の接続端子と接続された状態でフィクスチャと第1検査部との間に配設されて、切替スイッチのオン・オフ状態が制御されることにより、複数のプローブピンすべてを一対の接続端子から切り離す分離状態および複数のプローブピンのうちの任意のプローブピンを一対の接続端子に接続する接続状態のいずれかの状態に移行するスキャナと、電子部品を介して連鎖的に接続されている全ての導体パターンを1つの導体パターン群としたときに、1つの導体パターン群を構成させる電子部品に接続されている導体パターンに接触するプローブピンに配線を介して直接的に接続されて、電子部品に対する部品検査を実行する第2検査部と、第1検査部、スキャナおよび第2検査部に対する制御を実行する制御部と、第1検査部、スキャナおよび制御部に第1作動用電圧を供給する電源部と、第1作動用電圧と電気的に絶縁された第2作動用電圧を第2検査部に供給するフローティング電源部とを備えて構成されている。
この回路基板検査装置では、制御部は、スキャナに対する制御を実行して、1つの導体パターン群におけるいずれかの導体パターン、他の1つの前記導体パターン群におけるいずれかの導体パターン、および導体パターン群を構成しない導体パターンのうちのいずれか2つを検査対象部位として一対の接続端子に接続させると共に第1検査部に対する制御を実行して検査対象部位間の絶縁状態を検査させる絶縁検査処理と、スキャナに対する制御を実行してスキャナを分離状態に移行させると共に第2検査部に対する制御を実行して部品検査を実行させる部品検査処理とを実行する。
この回路基板検査装置によれば、第2検査部が配線を介してプローブピンに接続されている状態で、制御部が絶縁検査処理を実行したとしても、第2検査部の基準電位および電圧と、制御部側の電源部の基準電位および電圧とが相互に電気的に分離されているため、第2検査部と制御部などの電源部側の回路との間での電流の回り込みを防止することができ、これにより、第2検査部の損傷を回避することができる。また、この回路基板検査装置によれば、第2検査部とフィクスチャのプローブピンとの間は配線を介して直接的に接続したままの状態でよいため、絶縁検査の際に第2検査部とフィクスチャのプローブピンとの間を分離するためのスイッチを不要にでき、これによって装置構成の複雑化を回避することができると共に、第2検査部から回路基板に内蔵されている電子部品に出力する検査信号についても、その劣化を回避して供給することができる。
特開2014−74714号公報(第4−13頁、第1図)
ところが、上記した従来の回路基板検査装置には、以下のような改善すべき課題が存在する。すなわち、この回路基板検査装置では、回路基板に形成された複数の導体パターンに接触させられる複数のプローブピンが立設されたフィクスチャを備えたいわゆる治具式(複数のプローブピンを、対応する導体パターンに対して同時に接離させる方式)の構成が採用されており、絶縁検査のための第1検査部については、スキャナを介して複数のプローブピンのうちの任意の一対のプローブピンに接続可能となっている。一方、部品検査のための第2検査部については、部品検査の対象となる電子部品に接続された導体パターンと接触するプローブピンに配線を介して直接接続される構成となっている。
したがって、この回路基板検査装置では、部品検査の対象となる電子部品が複数存在している場合、第2検査部から電子部品に出力する検査信号の劣化を回避しつつ(つまり、スキャナによる検査信号の切り替えを行わない構成にしつつ)、各電子部品について部品検査するためには、第2検査部を複数の検査装置で構成し、かつこれらの検査装置を対応するプローブピン(各検査装置が検査を担当する電子部品に接続された導体パターンと接触するプローブピン)に配線を介して直接接続する構成が必須となる。したがって、部品検査の対象となる電子部品に対する検査内容が同じものであったとしても、同じ検査を実行し得る検査装置を複数台用意して、各検査装置をそれぞれ対応するプローブピンに配線を介して直接接続する構成が必要となる。
このため、この回路基板検査装置には、部品検査を実行する装置構成が複雑化するという課題と、部品検査を実行する装置とプローブピンとの間の配線の本数が増加してこの配線本数の増加が検査の精度に悪影響を与えるおそれがあるという課題とが存在する。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、部品検査を実行する装置構成の複雑化を回避し、かつ部品検査の精度を向上させつつ、絶縁検査も行い得る回路基板検査装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の回路基板検査装置は、回路基板の一方の表面側において移動自在に配設されると共に、第1グランド部、当該第1グランド部の電位を基準とする第1作動用電圧を出力する第1フローティング電源部、複数の第1プローブ、および当該第1作動用電圧で動作すると共に当該第1プローブを介して検出される第1検出信号に基づく第1測定処理を実行して測定結果を出力する第1測定回路部を有し、当該測定結果を電気的に絶縁して外部に出力する第1検査ヘッドと、前記回路基板の他方の表面側および前記一方の表面側のうちの一方の側において移動自在に配設されると共に、第2グランド部、当該第2グランド部の電位を基準とする第2作動用電圧を出力する第2フローティング電源部、複数の第2プローブ、および当該第2作動用電圧で動作すると共に当該第2プローブを介して検出される第2検出信号に基づく第2測定処理を実行して測定結果を出力する第2測定回路部を有し、当該測定結果を電気的に絶縁して外部に出力する第2検査ヘッドと、前記第1検査ヘッドおよび前記第2検査ヘッドの外部に配設されて、当該各検査ヘッドを個別に移動させる移動機構と、前記第1検査ヘッドおよび前記第2検査ヘッドの外部に配設されて、第3作動用電圧を出力する電源部と、前記第1検査ヘッドおよび前記第2検査ヘッドの外部に配設されて前記第3作動用電圧で動作する第3測定回路部と、前記第1検査ヘッドおよび前記第2検査ヘッドの外部に配設されて前記第3作動用電圧で動作する処理部とを備え、前記第1フローティング電源部および前記第2フローティング電源部は、前記第3作動用電圧に基づいて前記第1作動用電圧および前記第2作動用電圧をそれぞれ生成して出力し、前記複数の第1プローブは、先端部が前記回路基板の前記一方の表面に接触可能に前記第1検査ヘッドに固定されると共に1本が第1基準電位プローブとして前記第1グランド部に電気的に接続され、前記複数の第2プローブは、先端部が前記回路基板の前記一方の側の表面に接触可能に前記第2検査ヘッドに固定されると共に1本が第2基準電位プローブとして前記第2グランド部に電気的に接続され、前記第1測定回路部は、前記複数の第1プローブのうちの前記第1基準電位プローブを除くいずれかの第1プローブを介して前記第1検出信号を検出し、前記第2測定回路部は、前記複数の第2プローブのうちの前記第2基準電位プローブを除くいずれかの第2プローブを介して前記第2検出信号を検出し、前記第3測定回路部は、第1配線および前記第1グランド部を介して前記第1基準電位プローブに接続され、かつ第2配線および前記第2グランド部を介して前記第2基準電位プローブに接続されて、当該第1基準電位プローブおよび当該第2基準電位プローブを介して検出される第3検出信号に基づく第3測定処理を実行して測定結果を出力し、前記処理部は、前記第1測定回路部および前記第2測定回路部の停止状態において前記移動機構に対する制御を実行して前記第1検査ヘッドおよび前記第2検査ヘッドを移動させることにより、前記第1基準電位プローブおよび前記第2基準電位プローブを前記回路基板における絶縁検査対象部位に接触させると共に前記第3測定回路部から出力される前記測定結果に基づいて当該絶縁検査対象部位についての絶縁の良否を検査する絶縁検査処理、並びに前記第3測定回路部の停止状態において前記移動機構に対する制御を実行して前記第1検査ヘッドおよび前記第2検査ヘッドのうちの少なくとも一方の検査ヘッドを移動させることにより、前記第1プローブおよび前記第2プローブのうちの少なくとも一方のプローブを前記回路基板における部品検査対象部位に接触させると共に当該少なくとも一方の検査ヘッドに配設された前記第1測定回路部および前記第2測定回路部のうちの少なくとも一方の測定回路部から出力される前記測定結果に基づいて当該部品検査対象部位の良否を検査する部品検査処理を実行する。
また、請求項2記載の回路基板検査装置は、請求項1記載の回路基板検査装置において、前記第1検査ヘッドに配設されると共に前記第1作動用電圧で動作して、前記複数の第1プローブのうちの前記第1基準電位プローブを除く他の第1プローブを、前記第1グランド部に電気的に直接接続される短絡状態および当該第1グランド部から電気的に切り離される開放状態のうちの任意の状態に移行可能な第1スイッチ部と、前記第2検査ヘッドに配設されると共に前記第2作動用電圧で動作して、前記複数の第2プローブのうちの前記第2基準電位プローブを除く他の第2プローブを、前記第2グランド部に電気的に直接接続される短絡状態および当該第2グランド部から電気的に切り離される開放状態のうちの任意の状態に移行可能な第2スイッチ部とを備え、前記処理部は、前記部品検査処理の実行に際しては前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部を前記開放状態に移行させ、前記絶縁検査処理の実行に際しては前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部を前記短絡状態に移行させる切替処理を実行する。
請求項1記載の回路基板検査装置によれば、導体パターンなどの絶縁検査対象部位に対する絶縁検査のための第3測定処理については、第1配線および第1グランド部を介して第3測定回路部に接続される第1プローブ、および第2配線および第2グランド部を介して第3測定回路部に接続される第2プローブを使用して第3測定回路部が実行することができ、部品検査対象部位に対する部品検査のための第1測定処理および第2測定処理については、第1検査ヘッドに配設された第1測定回路部および第2検査ヘッドに配設された第2測定回路部が実行することができる。このため、この回路基板検査装置によれば、回路基板の任意の位置に存在する絶縁検査対象部位に対する絶縁検査を行い得るようにしつつ、回路基板の任意の位置に存在する部品検査対象部位に対する部品検査についても、部品検査のための測定処理を実行する測定回路部を検査ヘッドと同数に抑えつつ、すなわち、部品検査を実行する装置構成の複雑化を回避しつつ、実行することができる。
また、この回路基板検査装置では、第1プローブが配設された第1検査ヘッドにこの第1プローブを使用して部品検査のための第1測定処理を実行する第1測定回路部が配設され、かつ第2プローブが配設された第2検査ヘッドにこの第2プローブを使用して部品検査のための第2測定処理を実行する第2測定回路部が配設されているため、第1検査ヘッドおよび第2検査ヘッドが回路基板上の任意の位置に移動した場合であっても、第1プローブから第1測定回路部までの第1検出信号の信号経路、および第2プローブから第2測定回路部までの第2検出信号の信号経路のいずれにも変化が生じない(いずれの信号経路も一定の状態に維持される)。したがって、この回路基板検査装置によれば、第1検査ヘッドおよび第2検査ヘッドの位置の変化による影響を受けることなく、第1測定回路部および第2測定回路部が部品検査のための測定処理を実行できるため、部品検査の精度を向上させることができる。
また、請求項2記載の回路基板検査装置によれば、第1検査ヘッドに第1スイッチ部が配設されると共に、第2検査ヘッドに第2スイッチ部が配設されているため、絶縁検査を行う第3測定回路部の動作時に、第1スイッチ部を短絡状態に移行させることで、第1検査ヘッドにおいて検出信号を検出する第1プローブを第1グランド部の電位に規定し、また第2スイッチ部を短絡状態に移行させることで、第2検査ヘッドにおいて検出信号を検出する第2プローブを第2グランド部の電位に規定することができるため、第3測定回路部を動作させて実行する絶縁検査処理の際に、過大電圧が浮遊容量などを介してこの第1プローブおよびこの第2プローブに印加されて第1測定回路部および第2測定回路部が破損する事態の発生を確実に防止することができる。
回路基板検査装置1の絶縁検査のときの構成図である。 回路基板検査装置1の部品検査のときの構成図である。
以下、回路基板検査装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、回路基板検査装置としての回路基板検査装置1の構成について説明する。図1に示す回路基板検査装置1は、複数の検査ヘッド(本例では一例として、第1検査ヘッド2および第2検査ヘッド3の2つの検査ヘッド)、移動機構4、電源部5、第3測定回路部6および処理部7を備えて、不図示の固定機構によって検査位置に固定された検査対象の回路基板101における1または2以上の検査対象部位に対して所定の電気的検査(本例では、絶縁検査および部品検査)を実行可能に構成されている。
この回路基板101は、例えば、内部にはグランド層や電源層が内層として形成されると共にビア(またはスルーホール)が形成され、また一対の表面(図1,2中の上面および下面)には、各表面に実装される電子部品同士やこの電子部品をビアを介して内層に接続するための複数の導体パターンが形成されている。
なお、本例では一例として、回路基板検査装置1は、電子部品が実装されていない回路基板101に対して、各表面に形成された複数の導体パターンのうちの信号伝送路として機能して電子部品同士を接続する導体パターンを検査対象部位(絶縁検査対象部位および部品検査対象部位)として絶縁検査および部品検査するものとする。なお、図1および図2では、理解の容易のため、回路基板101の上面に形成されて検査対象部位とする2つの導体パターンP1,P2と、この導体パターンP1,P2の近傍に位置してこれらの検査に際して使用される他の導体パターンP3,P4,P5,P6(対応するビアPV1,PV2,PV3,PV4を介してグランド層PGに接続される導体パターン)のみを模式的に図示するものとする。
第1検査ヘッド2は、例えば、第1グランド部11、第1フローティング電源部12、複数の第1プローブ13(本例では一例として2個の第1プローブ13,13。以下、特に区別しないときには第1プローブ13ともいう)、第1測定回路部14、第1スイッチ部15およびアイソレータ16を有して構成されている。また、第1検査ヘッド2は、回路基板101における検査対象部位とする導体パターンP1,P2が形成された一方の表面側(本例では上面側)に、移動機構4によって移動自在に配設されている。
第1グランド部11は、一例として、導電性を有する金属材料(鉄や銅やアルミなど)で形成されて第1検査ヘッド2の筐体として機能する第1シャーシ部で構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、第1グランド部11は、上記の金属材料で形成されて第1検査ヘッド2に配設された金属板や配線などで構成することも可能である。また、また、第1グランド部11の電位は、第1検査ヘッド2内の基準電位(第1グランド電位)G1となる。
第1フローティング電源部12は、一例として、絶縁トランスを用いて構成された絶縁型DC/DCコンバータで構成されている。この第1フローティング電源部12は、電源部5から出力される後述の作動用電圧V3に基づいて、作動用電圧V3および第3グランド電位G3から電気的に分離された状態(フローティング状態)で、第1グランド電位G1を基準とする第1作動用電圧V1(1または2種類の直流電圧)を生成して、第1検査ヘッド2内の各構成要素(第1測定回路部14、第1スイッチ部15およびアイソレータ16)に出力する。
第1プローブ13,13は、互いに電気的に絶縁された状態で、かつそれぞれの先端部が第1検査ヘッド2から回路基板101(回路基板101が配置される検査位置)に向けて突出した状態で第1検査ヘッド2に固定(例えば、第1検査ヘッド2に配設された不図示のプローブ固定台などを介して第1検査ヘッド2に固定)されている。この場合、第1プローブ13,13の各先端部の間隔は、検査対象部位としての導体パターンP1,P2の同じ端部に接触でき、また、この導体パターンP1,P2に近接する他の導体パターンP3〜P6に各先端部が同時に接触でき、また、導体パターンP1,P2の端部とこの端部に近接する他の導体パターン(導体パターンP1では導体パターンP3または導体パターンP4、導体パターンP2では導体パターンP5または導体パターンP6)に各先端部が個別に同時に接触でき得る間隔に予め規定されている。また、第1プローブ13は、例えばその基端部が第1測定回路部14の後述する検出端子14aに接続され、第1プローブ13は、例えばその基端部が第1グランド部11に接続されて、第1グランド電位G1に規定されることにより、第1基準電位プローブとして機能する。
第1測定回路部14は、第1プローブ13のうちの第1グランド部11に接続されている第1プローブ13を除く他の第1プローブ13の個数と同数の検出端子(本例では該当する他の第1プローブ13は、第1プローブ13の1個であるため、1個の検出端子14a)を備えている。また、第1測定回路部14は、アイソレータ16を介して入力する処理部7からの制御信号Saによって制御されて、動作状態においては、第1プローブ13の電位(第1グランド電位G1)を基準として第1プローブ13で検出された信号(第1検出信号)を検出端子14aから入力すると共に、この信号を測定処理(第1測定処理)する。また、第1測定回路部14は、制御信号Saによって制御されることにより、第1グランド電位G1を基準とする検査用信号の生成および第1プローブ13からの出力も可能となっている。また、第1測定回路部14は、この測定処理によって得られた測定結果について測定データDaとしてアイソレータ16を介して処理部7に出力する。本例では第1測定回路部14は、一例としてネットワークアナライザなどの伝送特性測定装置で構成されて、検査対象部位としての各導体パターンP1,P2のそれぞれについての伝送特性を求める測定処理を実行する。
第1スイッチ部15は、アイソレータ16を介して入力する処理部7からの制御信号Ss1によって接続状態が短絡状態(図1に示す状態)および開放状態(図2に示す状態)のうちの任意の一方に選択的に制御される(切り替えられる)スイッチ素子(本例では一例として、リレー)で構成されている。また、第1スイッチ部15は、第1プローブ13のうちの第1グランド部11に接続されている第1プローブ13を除く他の第1プローブ13の個数と同数設けられて、この他の第1プローブ13のうちの対応する第1プローブ13と第1グランド部11間(第1グランド電位G1)との間に配設されている。この構成により、第1スイッチ部15は、短絡状態に移行することで対応する第1プローブ13を第1グランド電位G1に電気的に直接接続し、また開放状態に移行することで対応する第1プローブ13を第1グランド電位G1から電気的に切り離す。本例では、上記したように、この他の第1プローブ13は第1プローブ13の1個であるため、1個のリレーで構成された第1スイッチ部15は、短絡状態に移行することで対応する第1プローブ13を第1グランド電位G1に電気的に直接接続し、また開放状態に移行することで対応する第1プローブ13を第1グランド電位G1から電気的に切り離す。
アイソレータ16は、処理部7から出力された制御信号Sa,Ss1を入力すると共に電気的に絶縁して、制御信号Saについては第1測定回路部14へ、また制御信号Ss1については第1スイッチ部15へ出力する。また、アイソレータ16は、第1測定回路部14から出力された測定データDa(測定データDaを示す信号)を入力すると共に電気的に絶縁して処理部7へ出力する。
第2検査ヘッド3は、例えば、第2グランド部21、第2フローティング電源部22、複数の第2プローブ23(本例では一例として2個の第2プローブ23,23。以下、特に区別しないときには第2プローブ23ともいう)、第2測定回路部24、第2スイッチ部25およびアイソレータ26を有して、第1検査ヘッド2と同等に構成されている。また、第2検査ヘッド3は、回路基板101における一対の表面のうちの一方の側に、移動機構4によって第1検査ヘッド2とは個別に移動自在に配設されている。本例では、検査対象部位とする導体パターンP1,P2が回路基板101の一方の表面側にのみ形成されているため、第2検査ヘッド3は、上記した一方の側としての一方の表面側(つまり、第1検査ヘッド2と同じ側)に配設されているが、図示はしないが、例えば、検査対象部位とする導体パターンが回路基板101における一対の表面間(一方の表面としての上面と他方の表面としての下面との間)に亘って形成されているときには、一方の側としての他方の表面側(つまり、第1検査ヘッド2とは異なる側)に配設される。
第2グランド部21は、一例として第1グランド部11と同等に(第2検査ヘッド3の筐体として機能する第2シャーシ部で)構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、第2グランド部21についても、第1グランド部11と同様にして、金属板や配線などで構成することも可能である。また、また、第2グランド部21の電位は、第2検査ヘッド3内の基準電位(第2グランド電位)G2となる。
第2フローティング電源部22は、一例として第1フローティング電源部12と同等に構成されて、電源部5から出力される作動用電圧V3に基づいて、作動用電圧V3および第3グランド電位G3から電気的に分離された状態(フローティング状態)で、第2グランド電位G2を基準とする第2作動用電圧V2(1または2種類の直流電圧)を生成して、第2検査ヘッド3内の各構成要素(第2測定回路部24、第2スイッチ部25およびアイソレータ26)に出力する。
第2プローブ23,23は、互いに電気的に絶縁された状態で、かつそれぞれの先端部が第2検査ヘッド3から回路基板101(回路基板101が配置される検査位置)に向けて突出した状態で第2検査ヘッド3に固定(例えば、第2検査ヘッド3に配設された不図示のプローブ固定台などを介して第2検査ヘッド3に固定)されている。また、第2プローブ23,23の各先端部の間隔は、第1プローブ13,13の各先端部の間隔と同等に規定されている。また、第2プローブ23は、例えばその基端部が第2測定回路部24の後述する検出端子24aに接続され、第2プローブ23は、例えばその基端部が第2グランド部21に接続されて、第2グランド電位G2に規定されることにより、第2基準電位プローブとして機能する。
第2測定回路部24は、第2プローブ23のうちの第2グランド部21に接続されている第2プローブ23を除く他の第1プローブ13の個数と同数の検出端子(本例では該当する他の第2プローブ23は、第2プローブ23の1個であるため、1個の検出端子24a)を備えている。また、第2測定回路部24は、アイソレータ26を介して入力する処理部7からの制御信号Sbによって制御されて、動作状態においては、第2プローブ23の電位(第2グランド電位G2)を基準として第2プローブ23で検出された信号(第2検出信号)を検出端子24aから入力すると共に、この信号を測定処理(第2測定処理)する。また、第2測定回路部24は、制御信号Sbによって制御されることにより、第2グランド電位G2を基準とする検査用信号の生成および第2プローブ23からの出力も可能となっている。また、第2測定回路部24は、この測定処理によって得られた測定結果について測定データDbとしてアイソレータ26を介して処理部7に出力する。本例では第2測定回路部24は、一例としてネットワークアナライザなどの伝送特性測定装置で構成されて、検査対象部位としての各導体パターンP1,P2のそれぞれについての伝送特性を求める測定処理を実行する。
第2スイッチ部25は、アイソレータ26を介して入力する処理部7からの制御信号Ss2によって接続状態が短絡状態(図1に示す状態)および開放状態(図2に示す状態)のうちの任意の一方に選択的に制御される(切り替えられる)スイッチ素子(本例では一例として、リレー)で構成されている。また、第2スイッチ部25は、第2プローブ23のうちの第2グランド部21に接続されている第2プローブ23を除く他の第2プローブ23の個数と同数設けられて、この他の第2プローブ23のうちの対応する第2プローブ23と第2グランド部21間(第2グランド電位G2)との間に配設されている。この構成により、第2スイッチ部25は、短絡状態に移行することで対応する第2プローブ23を第2グランド電位G2に電気的に直接接続し、また開放状態に移行することで対応する第2プローブ23を第2グランド電位G2から電気的に切り離す。本例では、上記したように、この他の第2プローブ23は第2プローブ23の1個であるため、1個のリレーで構成された第2スイッチ部25は、短絡状態に移行することで対応する第2プローブ23を第2グランド電位G2に電気的に直接接続し、また開放状態に移行することで対応する第2プローブ23を第2グランド電位G2から電気的に切り離す。
アイソレータ26は、処理部7から出力された制御信号Sb,Ss2を入力すると共に電気的に絶縁して、制御信号Sbについては第2測定回路部24へ、また制御信号Ss2については第2スイッチ部25へ出力する。また、アイソレータ26は、第2測定回路部24から出力された測定データDb(測定データDbを示す信号)を入力すると共に電気的に絶縁して処理部7へ出力する。
移動機構4は、検査ヘッドと同数(本例では、第1検査ヘッド2および第2検査ヘッド3の2つであるため、2つ)の例えば3軸移動機構を備え、各検査ヘッド2,3を回路基板101に対して任意の方向に相対的に独立して移動させ得るように構成されている。この構成により、移動機構4は、処理部7によって制御されて第1検査ヘッド2および第2検査ヘッド3を個別に移動させることで、第1検査ヘッド2に固定されている第1プローブ13,13の各先端部、および第2検査ヘッド3に固定されている第2プローブ23,23の各先端部を、回路基板101の表面における任意の位置に接触させることが可能となっている。つまり、回路基板検査装置1では、フライング式でプローブを回路基板101に接触させる構成が採用されている。
電源部5は、移動機構4、第3測定回路部6および処理部7と共に第1検査ヘッド2および第2検査ヘッド3の外部(回路基板検査装置1における不図示の装置本体)に配設されている。この電源部5は、例えば、回路基板検査装置1の外部から供給される電圧(例えば、商用交流電圧)に基づいて、回路基板検査装置1内の構成要素、具体的には、第1検査ヘッド2、第2検査ヘッド3、移動機構4、第3測定回路部6および処理部7で使用される第3作動用電圧V3(1または2種類の直流電圧。以下、作動用電圧V3ともいう)を基準電位(第3グランド電位G3)を基準とする電圧として生成して出力する。
第3測定回路部6は、一対の検出端子31,32を有すると共に、処理部7から出力される制御信号Scによって制御されて、検出端子31に接続されている部位と検出端子32に接続されている部位との間の絶縁状態を示す信号を測定する測定処理(第3測定処理)を実行する。また、第3測定回路部6は、この測定処理によって得られた測定結果を測定データDcとして処理部7に出力する。一例として、第3測定回路部6は、検出端子31に例えば数百ボルトの検査電圧V4を出力し得る電圧源(直流電圧源)33、検出端子32と第3グランド電位G3との間に配設されて、検査電圧V4の出力時に、検出端子31に接続されている部位と検出端子32に接続されている部位との間に流れる電流の電流値Itsを測定する電流計34、および検査電圧V4の出力時に検出端子31,32間に発生する電圧の電圧値Vtsを測定する電圧計35を備えて構成されている。これにより、この第3測定回路部6は、電流計34が絶縁状態を示す信号として測定した上記の電流値Itsを測定データDcとして処理部7に出力し、また電圧計35が絶縁状態を示す他の信号として測定した上記の電圧値Vtsを他の測定データDcとして処理部7に出力する測定処理を実行する。
本例では、検出端子31は、第1配線W1を介して第1検査ヘッド2の第1グランド部11に接続され、また検出端子32は、第2配線W2を介して第2検査ヘッド3の第2グランド部21に接続されている。したがって、上記したように、第1グランド部11には、第1プローブ13が接続され、第2グランド部21には、第2プローブ23が接続されている。このことから、電流計34は、第1基準電位プローブとしての第1プローブ13および第2基準電位プローブとしての第2プローブ23を介して検出される検出信号(第3検出信号)として、第1プローブ13および第2プローブ23間に流れる電流を検出すると共に、その電流値Itsを測定して測定データDcとして出力する。また、電圧計35は、第1プローブ13および第2プローブ23を介して検出される他の検出信号(他の第3検出信号)として、第1プローブ13および第2プローブ23間に生じる電圧を検出すると共に、その電圧値Vtsを測定して測定データDcとして出力する。
処理部7は、例えばコンピュータで構成されて、第1検査ヘッド2、第2検査ヘッド3、移動機構4および第3測定回路部6に対する制御処理、絶縁検査処理、並びに部品検査処理を実行する。また、処理部7には、絶縁検査処理および部品検査処理の実行に際して、第1検査ヘッド2および第2検査ヘッド3を移動させる目的位置についての位置データが各検査対象部位(絶縁検査対象部位および部位品検査対象部位)に対応させられて予め記憶されている。
次に、回路基板検査装置1の動作について、図面を参照して説明する。なお、回路基板101は、検査位置に予め固定されているものとする。
この状態において、回路基板検査装置1では、処理部7が、まず、回路基板101に対する絶縁検査処理(本例では絶縁検査対象部位としての導体パターンP1,P2に対する絶縁検査処理)を実行する。この絶縁検査処理では、処理部7は、最初に、第3測定回路部6に対して測定処理を停止させる旨の制御信号Scを出力する。これにより、第3測定回路部6は、測定処理の停止状態に移行する(電圧源33が、その出力端から検出端子31への検査電圧V4の出力を停止する)。この場合、電圧源33は、検査電圧V4の出力の停止状態において、その出力端をハイインピーダンス状態に移行させる。このため、測定処理の停止状態では、第3測定回路部6の検出端子31もハイインピーダンス状態に移行する。
また、処理部7は、第1検査ヘッド2に対して、第1測定回路部14での測定処理を停止させる旨の制御信号Saおよび第1スイッチ部15を短絡状態に移行させる切替処理のための制御信号Ss1を出力する。これにより、第1検査ヘッド2では、第1測定回路部14が、アイソレータ16を介して入力される制御信号Saに基づいて、測定処理の停止状態に移行する(第1プローブ13への検査用信号の出力を停止し、かつ第1プローブ13での第1検出信号の検出を停止した状態に移行する)。また、第1スイッチ部15は、アイソレータ16を介して入力される制御信号Ss1に基づいて、図1に示す短絡状態に移行する。これにより、第1プローブ13の電位は、もう一つの第1プローブ13の電位(つまり、第1グランド電位G1)と同電位に規定される。
また、処理部7は、第2検査ヘッド3に対しても、第2測定回路部24での測定処理を停止させる旨の制御信号Sbおよび第2スイッチ部25を短絡状態に移行させる切替処理のための制御信号Ss2を出力する。これにより、第2検査ヘッド3では、第2測定回路部24が、アイソレータ26を介して入力される制御信号Sbに基づいて、測定処理の停止状態に移行する(第2プローブ23への検査用信号の出力を停止し、かつ第2プローブ23での第2検出信号の検出を停止した状態に移行する)。また、第2スイッチ部25は、アイソレータ26を介して入力される制御信号Ss2に基づいて、図1に示す短絡状態に移行する。これにより、第2プローブ23の電位は、もう一つの第2プローブ23の電位(つまり、第2グランド電位G2)と同電位に規定される。
次いで、処理部7は、記憶されている導体パターンP1に対する絶縁検査処理での第1検査ヘッド2の目的位置および第2検査ヘッド3の目的位置を示す各位置データに基づいて、移動機構4を制御して第1検査ヘッド2および第2検査ヘッド3をそれぞれの目的位置に移動させる。これにより、図1に示すように、第1検査ヘッド2では、各第1プローブ13,13の先端部が、導体パターンP1上に共に規定された各第1プローブ13,13の絶縁検査のためのプロービング点に接触し、第2検査ヘッド3では、各第2プローブ23,23の先端部が、導体パターンP1に近接する導体パターン(電気的に絶縁状態にあるべき導体パターン。本例では一例として、導体パターンP1に近接し、かつグランド層PGに接続される導体パターンP4)上に共に規定された各第2プローブ23,23の絶縁検査のためのプロービング点に接触する。
続いて、処理部7は、第3測定回路部6に対して測定処理を実行させる旨の制御信号Scを出力する。これにより、第3測定回路部6は、測定処理を実行する。この測定処理において、第3測定回路部6では、図1に示すように、電圧源33が、検査電圧V4を検出端子31に出力する。また、電流計34が、この検査電圧V4の出力状態での電流値Itsを測定すると共に測定データDcとして処理部7に出力する。また、電圧計35が、この検査電圧V4の出力状態での電圧値Vtsを測定すると共に他の測定データDcとして処理部7に出力する。処理部7は、この測定データDcを取得して記憶する。
この場合、上記したように、検出端子31は、第1配線W1および第1検査ヘッド2の第1グランド部11を介して第1プローブ13に接続され、また検出端子32は、第2配線W2および第2検査ヘッド3の第2グランド部21を介して第2プローブ23に接続されている。したがって、電流計34が測定する電流値Itsは、第1プローブ13が接触させられている導体パターンP1と、第2プローブ23が接触させられている導体パターンP4との間に流れる電流の電流値である。また、第1配線W1から第1グランド部11および第1プローブ13を介して導体パターンP1に至る経路の抵抗値(第1プローブ13と導体パターンP1との間の接触抵抗を含む)と、第2配線W2から第2グランド部21および第2プローブ23を介して導体パターンP4に至る経路の抵抗値(第2プローブ23と導体パターンP4との間の接触抵抗を含む)の合計抵抗値は、通常、導体パターンP1,P4間の絶縁抵抗の抵抗値と比較して十分に小さい。このことから、電圧計35が測定する電圧値Vtsは、導体パターンP1,P4間の絶縁抵抗に上記の電流が流れることによって生じる電圧値である。
また、処理部7は、この測定データDcの取得後、第3測定回路部6に対して測定処理を停止させる旨の制御信号Scを出力する。これにより、電圧源33による検査電圧V4の検出端子31への出力が停止される。なお、本例の回路基板検査装置1では、第3測定回路部6による測定処理の実行中(検査電圧V4の出力状態)において、各検査ヘッド2,3では、各測定回路部14,24の検出端子14a,24aに接続されている第1プローブ13および第2プローブ23は、各スイッチ部15,25によってそれぞれのグランド電位G1,G2に規定されている。このため、第1プローブ13および第2プローブ23がそれぞれのグランド電位G1,G2に規定されていない状態のときと比較して、例えば、検査電圧V4に起因する過大電圧が浮遊容量などを介して第1プローブ13および第2プローブ23に印加されて各測定回路部14,24が破損する事態の発生を防止することが可能となっている。
次いで、処理部7は、取得した測定データDcで示される電流値Itsおよび電圧値Vtsに基づいて導体パターンP1,P4間の絶縁抵抗の抵抗値を算出し、この算出した抵抗値に基づいて導体パターンP1,P4間の絶縁状態の良否を検査すると共に、その検査結果を検査対象部位(この場合、導体パターンP1)に対応させて記憶する。絶縁状態の良否については、例えば、算出した抵抗値が予め規定された基準値以上のときには、絶縁状態は良好であるとし、逆に、算出した抵抗値が上記の基準値未満のときには、絶縁状態は不良であるとすることができる。これにより、導体パターンP1についての絶縁検査が完了する。
なお、導体パターンP1に近接する導体パターンが、導体パターンP4以外に存在する場合(例えば、図1において示す導体パターンP3が存在する場合)には、上記した導体パターンP4のときと同様にして、導体パターンP1,P3間の絶縁状態の良否を検査して、導体パターンP1に近接するすべての導体パターンと導体パターンP1との間の絶縁状態がすべて良好なときにのみ、導体パターンP1の絶縁状態が良好であるとする。
続いて、処理部7は、残りの導体パターンP2に対する絶縁検査処理についても、上記した導体パターンP1に対する絶縁検査処理のときと同様にして実行して、その検査結果を検査対象部位(この場合、導体パターンP2)に対応させて記憶する。これにより、すべての絶縁検査対象部位(本例では、導体パターンP1,P2)についての絶縁検査が完了する。
次に、処理部7は、回路基板101に対する部品検査処理(本例では部品検査対象部位でもある導体パターンP1,P2に対する部品検査処理)を実行する。この部品検査処理では、処理部7は、先に実行した絶縁検査処理において絶縁状態が良好であるとの検査結果が得られた検査対象部位についてのみを検査対象部位とする。本例では、導体パターンP1,P2のいずれについても絶縁状態が良好であるとの検査結果が得られたものとして、導体パターンP1,P2の双方を検査対象部位とするものとする。
この部品検査処理において、処理部7は、まず、第3測定回路部6に対して測定処理を停止させる旨の制御信号Scを出力する。これにより、第3測定回路部6は、測定処理の停止状態に移行して、図2に示すように、検査電圧V4の出力を停止する。この場合、第3測定回路部6の検出端子31がハイインピーダンス状態に移行することから、この検出端子31と第1配線W1を介して第1グランド部11が接続されている第1検査ヘッド2では、第1グランド部11の第3グランド電位G3に対するフローティング状態、つまり第1グランド電位G1の第3グランド電位G3に対するフローティング状態が維持されている。一方、第3測定回路部6の検出端子32は、内部インピーダンスの極めて低い電流計34を介して第3グランド電位G3に接続されていることから、第3グランド電位G3と同等の電位に規定されている。このため、この検出端子32と第2配線W2を介して第2グランド部21が接続されている第2検査ヘッド3での第2グランド電位G2もまた第3グランド電位G3と同等の電位に規定される。
また、処理部7は、第1検査ヘッド2に対して、第1測定回路部14での測定処理を停止させる旨の制御信号Saおよび第1スイッチ部15を開放状態に移行させる切替処理のための制御信号Ss1を出力する。これにより、第1検査ヘッド2では、第1測定回路部14が、アイソレータ16を介して入力される制御信号Saに基づいて、測定処理の停止状態に移行する。また、第1スイッチ部15は、アイソレータ16を介して入力される制御信号Ss1に基づいて、図2に示す開放状態に移行する。また、処理部7は、第2検査ヘッド3に対しても、第2測定回路部24での測定処理を停止させる旨の制御信号Sbおよび第2スイッチ部25を開放状態に移行させる切替処理のための制御信号Ss2を出力する。これにより、第2検査ヘッド3では、第2測定回路部24が、アイソレータ26を介して入力される制御信号Sbに基づいて、測定処理の停止状態に移行する。また、第2スイッチ部25は、アイソレータ26を介して入力される制御信号Ss2に基づいて、図2に示す開放状態に移行する。
次いで、処理部7は、記憶されている導体パターンP1に対する部品検査処理での第1検査ヘッド2の目的位置および第2検査ヘッド3の目的位置を示す各位置データに基づいて、移動機構4を制御して第1検査ヘッド2および第2検査ヘッド3をそれぞれの目的位置に移動させる。これにより、図2に示すように、第1検査ヘッド2では、第1プローブ13の先端部が、導体パターンP1の一端部(同図中の左端部)の表面に規定された第1プローブ13の部品検査のためのプロービング点に接触し、かつ第1プローブ13の先端部が、導体パターンP1の一端部の近傍に位置する導体パターンP3上に規定された第1プローブ13の部品検査のためのプロービング点に接触する。また、第2検査ヘッド3では、第2プローブ23の先端部が、導体パターンP1の他端側(同図中の右端側)の表面に規定された第2プローブ23の部品検査のためのプロービング点に接触し、かつ第2プローブ23の先端部が、導体パターンP1の他端側の近傍に位置する導体パターンP4上に規定された第2プローブ23の部品検査のためのプロービング点に接触する。
これにより、第3グランド電位G3に対してフローティング状態に維持されていた第1検査ヘッド2の第1グランド部11は、第1プローブ13、回路基板101におけるグランド層PGに接続された導体パターン(本例では、導体パターンP3、ビアPV1、グランド層PG、ビアPV2および導体パターンP4)、および第2検査ヘッド3の第2プローブ23を介して第2グランド部21(第3グランド電位G3と同等の電位に規定されている第2グランド電位G2の部位)に接続される。このため、第1検査ヘッド2の第1グランド部11の電位(つまり、第1グランド電位G1)もまた、第3グランド電位G3と同等の電位に規定される。
続いて、処理部7は、第1検査ヘッド2に対して第1測定回路部14での測定処理を実行させる旨の制御信号Saを出力すると共に、第2検査ヘッド3に対して第2測定回路部24での測定処理を実行させる旨の制御信号Sbを出力する。これにより、第1検査ヘッド2では、第1測定回路部14がアイソレータ16を介して入力される制御信号Saに基づいて測定処理の実行を開始すると共に、第2検査ヘッド3でも、第2測定回路部24がアイソレータ26を介して入力される制御信号Sbに基づいて測定処理の実行を開始する。
本例では、導体パターンP1に対する部品検査として、導体パターンP1の伝送特性を検査する。このため、第1測定回路部14および第2測定回路部24のうちの一方の測定回路部(本例では一例として、第1測定回路部14とする)が、測定処理において、グランド層PGの電位(この場合、第3グランド電位G3)を基準として導体パターンP1の一端部に検査用信号(例えば、振幅が一定で、かつ周波数が一定の交流信号)を入射信号として出力すると共に、導体パターンP1の一方の端部に生じる反射信号を第1検出信号として検出する。また、第1測定回路部14は、測定処理において、このようにして検出した反射信号について、種々のパラメータ値(例えば、振幅など)を測定すると共にその測定結果について測定データDaとしてアイソレータ16を介して処理部7に出力する。
また、第1測定回路部14および第2測定回路部24のうちの他方の測定回路部(本例では一例として、第2測定回路部24とする)は、測定処理において、グランド層PGの電位(第3グランド電位G3)を基準として導体パターンP1の他端に生じる信号(伝送信号)を第2検出信号として検出する。また、第2測定回路部24は、測定処理において、このようにして検出した伝送信号について、種々のパラメータ値(例えば、振幅など)を測定すると共にその測定結果について測定データDbとしてアイソレータ26を介して処理部7に出力する。処理部7は、これらの測定データDa,Dbを取得して記憶した後、第1検査ヘッド2に対して第1測定回路部14での測定処理を停止させる旨の制御信号Saを出力すると共に、第2検査ヘッド3に対して第2測定回路部24での測定処理を停止させる旨の制御信号Sbを出力する。これにより、第1測定回路部14がこの制御信号Saに基づいて測定処理の実行を停止すると共に、第2測定回路部24がこの制御信号Sbに基づいて測定処理の実行を停止する。
次いで、処理部7は、第1測定回路部14および第2測定回路部24での各測定処理での測定結果に基づき、具体的には、取得した各測定データDa,Dbで示される反射信号および伝送信号についての各振幅と、導体パターンP1の一端部に出力した入射信号の振幅(予め規定された大きさ)とに基づいて、導体パターンP1についての反射係数(反射信号の振幅/入射信号の振幅)および伝送係数(伝送信号の振幅/入射信号の振幅)とを算出して記憶する。また、処理部7は、算出した反射係数および伝送係数について、それぞれに対して予め規定された基準値と比較して、この反射係数および伝送係数が共に対応する基準値以上のときは導体パターンP1は良好であり、この反射係数および伝送係数のうちの少なくとも一方が対応する基準値未満のときは導体パターンP1は不良であるとすることにより、導体パターンP1の伝送特性についての良否を検査して、その検査結果を導体パターンP1に対応させて記憶する。これにより、導体パターンP1に対する部品検査処理が完了する。
続いて、処理部7は、残りの導体パターンP2に対する部品検査処理についても、上記した導体パターンP1に対する部品検査処理のときと同様にして実行して、その検査結果を検査対象部位(この場合、導体パターンP2)に対応させて記憶する。これにより、すべての部品検査対象部位(本例では、導体パターンP1,P2)についての部品検査が完了する。
また、第1検査ヘッド2の第1測定回路部14だけが検査用信号を出力する例について上記したが、第2検査ヘッド3の第2測定回路部24も検査用信号の出力が可能である。このため、例えば、部品検査対象部位としての1つの導体パターンに対して、第1測定回路部14からその一端部に検査用信号を出力したときの反射信号および伝送信号の検出と共に、第2測定回路部24からその他端部に検査用信号を出力したときの反射信号の検出(第2測定回路部24での検出)、および伝送信号の検出(第1測定回路部14での検出)を行うようにしてもよい。
なお、処理部7は、回路基板検査装置1が不図示の出力部を備えているときには、記憶した各検査対象部位についての絶縁検査処理および部品検査処理での検査結果を読み出して、出力部に出力する。これにより、出力部が表示装置で構成されているときには、各検査結果が検査対象部位毎に表示装置の画面上に表示される。また、出力部が外部インターフェース回路で構成されているときには、外部インターフェース回路を介して回路基板検査装置1と接続されている外部装置に各検査結果が出力される。
このように、この回路基板検査装置1では、移動機構4によって個別に移動可能な第1検査ヘッド2および第2検査ヘッド3を備えたフライング方式を採用し、第1グランド部11、第1フローティング電源部12および部品検査を行う第1測定回路部14を第1検査ヘッド2に配設すると共に、第1測定回路部14が第1フローティング電源部12から出力される第1作動用電圧V1(第1グランド部11の第1グランド電位G1を基準とする電圧)で動作するようにして、絶縁検査を行う第3測定回路部6側の作動用電圧V3および第3グランド電位G3に対して第1検査ヘッド2をフローティング状態にする構成となっている。また、第2グランド部21、第2フローティング電源部22および部品検査を行う第2測定回路部24を第2検査ヘッド3に配設すると共に、第2測定回路部24が第2フローティング電源部22から出力される第2作動用電圧V2(第2グランド部21の第2グランド電位G2を基準とする電圧)で動作するようにして、作動用電圧V3および第3グランド電位G3に対して第2検査ヘッド3についてもフローティング状態にし得る構成となっている。また、第1検査ヘッド2では、第1グランド部11が第1配線W1を介して第3測定回路部6の検出端子31に接続されると共に、第1プローブ13が第1グランド部11に接続されている。また、第2検査ヘッド3では、第2グランド部21が第2配線W2を介して第3測定回路部6の検出端子32に接続されると共に、第2プローブ23が第2グランド部21に接続されている。
したがって、この回路基板検査装置1によれば、導体パターンP1などの絶縁検査対象部位に対する絶縁検査のための測定処理(第3測定処理)については、第1配線W1および第1グランド部11を介して検出端子31に接続される第1プローブ13、および第2配線W2および第2グランド部21を介して検出端子32に接続される第2プローブ23を使用して第3測定回路部6が実行することができ、導体パターンP1などの部品検査対象部位に対する部品検査のための測定処理(第1測定処理および第2測定処理)については、第1検査ヘッド2に配設された第1測定回路部14および第2検査ヘッド3に配設された第2測定回路部24が実行することができる。このため、この回路基板検査装置1によれば、回路基板101の任意の位置に存在する絶縁検査対象部位に対する絶縁検査を行い得るようにしつつ、回路基板101の任意の位置に存在する部品検査対象部位に対する部品検査についても、部品検査のための測定処理を実行する測定回路部を検査ヘッドと同数(上記の例では、第1測定回路部14および第2測定回路部24の2つ)に抑えつつ、すなわち、部品検査を実行する装置構成の複雑化を回避しつつ、実行することができる。
また、この回路基板検査装置1によれば、第1プローブ13,13が配設された第1検査ヘッド2に、この第1プローブ13,13を使用して部品検査のための測定処理を実行する第1測定回路部14が配設され、かつ第2プローブ23,23が配設された第2検査ヘッド3に、この第2プローブ23,23を使用して部品検査のための測定処理を実行する第2測定回路部24が配設されているため、第1検査ヘッド2および第2検査ヘッド3が回路基板101上の任意の位置に移動した場合であっても、第1プローブ13,13を介して検出される第1検出信号の第1測定回路部14までの信号経路(第1プローブ13,13から第1測定回路部14の検出端子14aまでの信号経路)、および第2プローブ23,23を介して検出される第2検出信号の第2測定回路部24までの信号経路(第2プローブ23,23から第2測定回路部24の検出端子24aまでの信号経路)のいずれにも変化が生じない(いずれの信号経路も一定の状態に維持される)。したがって、この回路基板検査装置1によれば、第1検査ヘッド2および第2検査ヘッド3の位置の変化による影響を受けることなく、第1測定回路部14および第2測定回路部24が部品検査のための測定処理を実行できるため、部品検査の精度を向上させることができる。
また、この回路基板検査装置1によれば、第1検査ヘッド2に第1スイッチ部15が配設されると共に、第2検査ヘッド3に第2スイッチ部25が配設されているため、絶縁検査を行う第3測定回路部6の動作時に、第1スイッチ部15を短絡状態に移行させることで、第1検査ヘッド2の第1プローブ13を第1グランド電位G1に規定し、また第2スイッチ部25を短絡状態に移行させることで、第2検査ヘッド3の第2プローブ23を第2グランド電位G2に規定することができるため、第3測定回路部6の動作の際に出力される検査電圧V4に起因する過大電圧が浮遊容量などを介して第1プローブ13および第2プローブ23に印加されて各測定回路部14,24が破損する事態の発生を確実に防止することができる。
また、上記の例では、部品検査処理において、伝送信号を測定する必要があったことから、検査対象部位としての例えば導体パターンP1の一端側に第1検査ヘッド2を移動させて第1プローブ13,13を導体パターンP1の一端部とその近傍に位置する他の導体パターン(この例では導体パターンP3)に接触させると共に、導体パターンP1の他端側に第2検査ヘッド3を移動させて第2プローブ23,23を導体パターンP1の他端部とその近傍に位置する他の導体パターン(この例では導体パターンP4)に接触させる構成を採用したが、これに限定されるものではない。
例えば、部品検査対象部位としての導体パターンについて、その反射信号だけを検出信号として検出すればよいときには、1つの導体パターンについては、その一端側に第1検査ヘッド2を移動させると共に、この導体パターンの一端部とこの一端部の近傍の他の導体パターンとに第1プローブ13,13を接触させて、第1検査ヘッド2においてこの導体パターンの一端部での反射信号を検出し、また別の1つの導体パターンについては、その一端側に第2検査ヘッド3を移動させると共に、この導体パターンの一端部とこの一端部の近傍の他の導体パターンとに第2プローブ23,23を接触させて、第2検査ヘッド3においてこの導体パターンの一端部での反射信号を検出するようにすることもできる。つまり、2つの導体パターンに対する測定処理を並行して実行することも可能となる。
なお、上記の例では、第1検査ヘッド2および第2検査ヘッド3の2つの検査ヘッドを備えた構成を採用しているが、検査ヘッドの数は2つに限定されず、3つ以上であってもよい。また、理解の容易のため、電子部品の実装されていない回路基板101を検査対象として、そこに形成された導体パターンを検査対象部位(絶縁検査対象部位および部品検査対象部位)としたが、電子部品が実装された回路基板を検査対象としてもよく、この場合には、検査対象部位を電子部品として、部品検査において電子部品の機能の良否を検査するようにすることもできる。また、本例では、部品検査対象部位としての導体パターンについての伝送特性を測定するため、第1測定回路部14および第2測定回路部24をネットワークアナライザなどの伝送特性測定装置で構成したが、部品検査対象部位に対して実行する測定処理の内容に応じて、種々の測定装置で構成することができる。
1 回路基板検査装置
2 第1検査ヘッド
3 第2検査ヘッド
4 移動機構
5 電源部
6 第3測定回路部
7 処理部
11 第1グランド部
12 第1フローティング電源部
13 第1プローブ
13 第1基準電位プローブ
14 第1測定回路部
21 第2グランド部
22 第2フローティング電源部
23 第2プローブ
23 第2基準電位プローブ
24 第2測定回路部
101 回路基板
V1 第1作動用電圧
V2 第2作動用電圧
V3 第3作動用電圧
W1 第1配線
W2 第1配線

Claims (2)

  1. 回路基板の一方の表面側において移動自在に配設されると共に、第1グランド部、当該第1グランド部の電位を基準とする第1作動用電圧を出力する第1フローティング電源部、複数の第1プローブ、および当該第1作動用電圧で動作すると共に当該第1プローブを介して検出される第1検出信号に基づく第1測定処理を実行して測定結果を出力する第1測定回路部を有し、当該測定結果を電気的に絶縁して外部に出力する第1検査ヘッドと、
    前記回路基板の他方の表面側および前記一方の表面側のうちの一方の側において移動自在に配設されると共に、第2グランド部、当該第2グランド部の電位を基準とする第2作動用電圧を出力する第2フローティング電源部、複数の第2プローブ、および当該第2作動用電圧で動作すると共に当該第2プローブを介して検出される第2検出信号に基づく第2測定処理を実行して測定結果を出力する第2測定回路部を有し、当該測定結果を電気的に絶縁して外部に出力する第2検査ヘッドと、
    前記第1検査ヘッドおよび前記第2検査ヘッドの外部に配設されて、当該各検査ヘッドを個別に移動させる移動機構と、
    前記第1検査ヘッドおよび前記第2検査ヘッドの外部に配設されて、第3作動用電圧を出力する電源部と、
    前記第1検査ヘッドおよび前記第2検査ヘッドの外部に配設されて前記第3作動用電圧で動作する第3測定回路部と、
    前記第1検査ヘッドおよび前記第2検査ヘッドの外部に配設されて前記第3作動用電圧で動作する処理部とを備え、
    前記第1フローティング電源部および前記第2フローティング電源部は、前記第3作動用電圧に基づいて前記第1作動用電圧および前記第2作動用電圧をそれぞれ生成して出力し、
    前記複数の第1プローブは、先端部が前記回路基板の前記一方の表面に接触可能に前記第1検査ヘッドに固定されると共に1本が第1基準電位プローブとして前記第1グランド部に電気的に接続され、
    前記複数の第2プローブは、先端部が前記回路基板の前記一方の側の表面に接触可能に前記第2検査ヘッドに固定されると共に1本が第2基準電位プローブとして前記第2グランド部に電気的に接続され、
    前記第1測定回路部は、前記複数の第1プローブのうちの前記第1基準電位プローブを除くいずれかの第1プローブを介して前記第1検出信号を検出し、
    前記第2測定回路部は、前記複数の第2プローブのうちの前記第2基準電位プローブを除くいずれかの第2プローブを介して前記第2検出信号を検出し、
    前記第3測定回路部は、第1配線および前記第1グランド部を介して前記第1基準電位プローブに接続され、かつ第2配線および前記第2グランド部を介して前記第2基準電位プローブに接続されて、当該第1基準電位プローブおよび当該第2基準電位プローブを介して検出される第3検出信号に基づく第3測定処理を実行して測定結果を出力し、
    前記処理部は、前記第1測定回路部および前記第2測定回路部の停止状態において前記移動機構に対する制御を実行して前記第1検査ヘッドおよび前記第2検査ヘッドを移動させることにより、前記第1基準電位プローブおよび前記第2基準電位プローブを前記回路基板における絶縁検査対象部位に接触させると共に前記第3測定回路部から出力される前記測定結果に基づいて当該絶縁検査対象部位についての絶縁の良否を検査する絶縁検査処理、並びに前記第3測定回路部の停止状態において前記移動機構に対する制御を実行して前記第1検査ヘッドおよび前記第2検査ヘッドのうちの少なくとも一方の検査ヘッドを移動させることにより、前記第1プローブおよび前記第2プローブのうちの少なくとも一方のプローブを前記回路基板における部品検査対象部位に接触させると共に当該少なくとも一方の検査ヘッドに配設された前記第1測定回路部および前記第2測定回路部のうちの少なくとも一方の測定回路部から出力される前記測定結果に基づいて当該部品検査対象部位の良否を検査する部品検査処理を実行する回路基板検査装置。
  2. 前記第1検査ヘッドに配設されると共に前記第1作動用電圧で動作して、前記複数の第1プローブのうちの前記第1基準電位プローブを除く他の第1プローブを、前記第1グランド部に電気的に直接接続される短絡状態および当該第1グランド部から電気的に切り離される開放状態のうちの任意の状態に移行可能な第1スイッチ部と、
    前記第2検査ヘッドに配設されると共に前記第2作動用電圧で動作して、前記複数の第2プローブのうちの前記第2基準電位プローブを除く他の第2プローブを、前記第2グランド部に電気的に直接接続される短絡状態および当該第2グランド部から電気的に切り離される開放状態のうちの任意の状態に移行可能な第2スイッチ部とを備え、
    前記処理部は、前記部品検査処理の実行に際しては前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部を前記開放状態に移行させ、前記絶縁検査処理の実行に際しては前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部を前記短絡状態に移行させる切替処理を実行する請求項1記載の回路基板検査装置。
JP2017179835A 2017-09-20 2017-09-20 回路基板検査装置 Active JP6918659B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017179835A JP6918659B2 (ja) 2017-09-20 2017-09-20 回路基板検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017179835A JP6918659B2 (ja) 2017-09-20 2017-09-20 回路基板検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019056578A JP2019056578A (ja) 2019-04-11
JP6918659B2 true JP6918659B2 (ja) 2021-08-11

Family

ID=66107328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017179835A Active JP6918659B2 (ja) 2017-09-20 2017-09-20 回路基板検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6918659B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023062736A (ja) * 2021-10-22 2023-05-09 アズールテスト株式会社 半導体デバイス検査装置
CN116840526B (zh) * 2023-09-01 2023-10-31 江苏协和电子股份有限公司 一种针头、使用该针头的pcb板检测设备及使用方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4471298A (en) * 1981-12-11 1984-09-11 Cirdyne, Inc. Apparatus for automatically electrically testing printed circuit boards
JP4532570B2 (ja) * 2008-01-22 2010-08-25 日置電機株式会社 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP5523202B2 (ja) * 2010-05-25 2014-06-18 日置電機株式会社 絶縁検査装置
JP6143617B2 (ja) * 2012-09-12 2017-06-07 日置電機株式会社 回路基板検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019056578A (ja) 2019-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4773304B2 (ja) 検査装置および検査方法
JP6918659B2 (ja) 回路基板検査装置
JP2006105795A (ja) 絶縁検査方法および絶縁検査装置
KR20120005941A (ko) 회로 기판 검사용 프로브 유닛 및 회로 기판 검사 장치
JP5507363B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP5208787B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP6618826B2 (ja) 回路基板検査装置
JP2006200973A (ja) 回路基板検査方法およびその装置
JP6143617B2 (ja) 回路基板検査装置
JP5420303B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP5485012B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP5844096B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP2011247668A (ja) 絶縁検査装置
JP2013205026A (ja) 基板検査装置および基板検査方法
KR20140009027A (ko) 기판 검사 장치 및 기판 검사 방법
JP5474392B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP5430892B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP5323502B2 (ja) 基板検査装置および基板検査方法
KR20120010112A (ko) 회로 기판 검사 장치
JP2010014597A (ja) 可動式コンタクト検査装置
JP5773744B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP5773743B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP2006071519A (ja) 回路基板検査方法および回路基板検査装置
JP6169435B2 (ja) 基板検査装置および基板検査方法
JP2013061260A (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200720

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210625

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6918659

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150