JP5461252B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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本発明は、カムプロフィルを異ならせた複数のカムが設けられるカムシャフトと、複数の前記カムに個別に当接して前記カムシャフトと平行な軸線まわりに揺動することを可能としつつ前記カムシャフトの軸線と平行な方向に隣接、配置されるとともに少なくとも1つが機関弁に連動、連結される複数のロッカアームと、相互に隣接した前記ロッカアームの連結および連結解除を切換えて前記機関弁の作動特性を変更可能とした弁作動特性変更手段とを備える内燃機関の可変動弁装置に関する。
相互に異なるカムプロフィルのカムに個別に従動するようにして相互に隣接、配置される複数のロッカアームの連結および連結解除を、それらのロッカアームに摺動可能に嵌合される連結ピンの軸方向移動によって切換えて、各ロッカアームの少なくとも1つに連動、連結される機関弁の作動特性を変更するようにした内燃機関の可変動弁装置が、特許文献1で知られている。
特開2002−303109号公報
特許文献1で開示された可変動弁装置の弁作動特性変更手段は、相互に当接してロッカアームに摺動可能に嵌合される複数の連結ピンに、その配列方向両端から油圧力およびばね力を作用せしめ、油圧力を制御することで各連結ピンを軸方向に移動させることで各ロッカアームの連結および連結解除を切換えるようにしている。しかるに、このような弁作動特性変更手段は、内燃機関の潤滑に必要な油圧とは異なる高い油圧と、その油圧を制御するためのバルブ類とを必要とするので、もともと高い油圧を必要としない内燃機関、たとえば転がり軸受式のクランクシャフトを備える内燃機関や、小型の内燃機関にあっては、弁作動特性変更手段を構成するために、専用の油圧源や、その油圧源からの油圧を制御する制御弁等を装備することはコストやスペースの制約があって実現することが難しかった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、弁作動特性を変更するにあたって特に高い油圧を必要とせず、その高い油圧を制御するバルブ類等も不要とした内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、カムプロフィルを異ならせた複数のカムが設けられるカムシャフトと、複数の前記カムに個別に当接して前記カムシャフトと平行な軸線まわりに揺動することを可能としつつ前記カムシャフトの軸線と平行な方向に隣接、配置されるとともに少なくとも1つが機関弁に連動、連結される複数のロッカアームと、相互に隣接した前記ロッカアームの連結および連結解除を切換えて前記機関弁の作動特性を変更可能とした弁作動特性変更手段とを備える内燃機関の可変動弁装置であって、前記弁作動特性変更手段が油圧によらないで作動するものにおいて、前記弁作動特性変更手段は、複数のロッカアームの連結および連結解除を切換えるようにして前記各ロッカアームの配列方向に摺動することを可能としつつ相互に当接されて各ロッカアームに嵌合される複数の連結ピンと、それらの連結ピンの配列方向両端の連結ピンの軸方向外端にそれぞれ当接、係合するようにして対をなすとともに前記各ロッカアームの配列方向に連動して移動可能なシフトアームとを備え、相互に当接した前記各連結ピンのうち配列方向両端の連結ピンが、それらの両端の連結ピンが嵌合されている前記ロッカアームから複数の前記ロッカアームの連結および連結解除に応じて択一的に突出するように前記各連結ピンの軸方向長さが設定されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記カムシャフトに設けられる複数のカムに個別に転がり接触するローラを回転自在に支承する円筒状の支軸が、前記各ロッカアームにそれぞれ固定され、前記連結ピンがそれらの支軸内に摺動可能に嵌合されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、複数の前記ロッカアームが、前記カムシャフトと平行な軸線を有するとともにその軸方向にスライドすることを可能として機関本体に支承されるロッカシャフトで揺動可能に支承され、前記シフトアームが、前記ロッカシャフトとともに作動するようにして該ロッカシャフトに連動、連結されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、 前記シフトアームを前記各ロッカアームの配列方向に移動させるようにして前記シフトアームに連動、連結されるシフト駆動手段の動力伝達経路に、ロストモーション機構が介設されることを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、対をなす前記シフトアームの一方が、前記各ロッカアームの配列方向に移動することを可能として前記シフト駆動手段に連結された移動体に固設され、他方のシフトアームと、前記一方のシフトアームもしくは機関本体との間に、前記他方のシフトアームから前記連結ピンに押圧力を作用せしめる側に前記移動体が移動する際に前記一方のシフトアームの移動に前記他方のシフトアームを追随させるロストモーションばねが設けられることを第5の特徴とする。
また上記目的を達成するために、本発明は、カムプロフィルを異ならせた複数ずつの吸気側カムおよび排気側カムが設けられるとともに吸気弁および排気弁に共通に配置される単一のカムシャフトと、複数の前記吸気側カムに個別に当接して前記カムシャフトと平行な軸線まわりに揺動することを可能としつつ前記カムシャフトの軸線と平行な方向に隣接、配置されるとともに少なくとも1つが吸気弁に連動、連結される複数の吸気側ロッカアームと、複数の前記排気側カムに個別に当接して前記カムシャフトと平行な軸線まわりに揺動することを可能としつつ前記カムシャフトの軸線と平行な方向に隣接、配置されるとともに少なくとも1つが排気弁に連動、連結される複数の排気側ロッカアームと、相互に隣接した前記吸気側および前記排気側ロッカアームの連結および連結解除を切換えて前記吸気弁および前記排気弁の作動特性を変更可能とした弁作動特性変更手段とを備える内燃機関の可変動弁装置であって、前記弁作動特性変更手段が油圧によらないで作動するものにおいて、前記弁作動特性変更手段は、複数の前記吸気側ロッカアームの連結および連結解除を切換えるようにして前記各吸気側ロッカアームの配列方向に摺動することを可能としつつ相互に当接されて各吸気側ロッカアームに嵌合される複数の吸気側連結ピンと、複数の前記排気側ロッカアームの連結および連結解除を切換えるようにして前記各排気側ロッカアームの配列方向に摺動することを可能としつつ相互に当接されて各排気側ロッカアームに嵌合される複数の排気側連結ピンと、複数の吸気側連結ピンの配列方向一端の吸気側連結ピンの外端に当接、係合する第1のシフトアームと、複数の前記吸気側連結ピンの配列方向他端の吸気側連結ピンの外端に当接、係合するとともに複数の前記排気側連結ピンの配列方向一端の排気側連結ピンの外端に当接、係合する第2のシフトアームと、複数の前記排気側連結ピンの配列方向他端の排気側連結ピンの外端に当接、係合する第3のシフトアームとを備え、相互に当接した前記吸気側および前記排気側連結ピンのうち配列方向両端の前記吸気側および前記排気側連結ピンが、それらの両端の前記吸気側および前記排気側連結ピンが嵌合されている前記吸気側および前記排気側ロッカアームから複数の前記吸気側および前記排気側ロッカアームの連結および連結解除に応じて択一的に突出するように前記各連結ピンの軸方向長さが設定され、第1〜第3のシフトアームが、前記吸気側および前記排気側ロッカアームの配列方向に連動して移動するようにして連動、連結されることを第6の特徴とする。
本発明は、第6の特徴の構成に加えて、動力伝達経路にロストモーション機構を介在させたシフト駆動手段が、第2のシフトアームを前記吸気側および前記排気側ロッカアームの配列方向に移動させるようにして第2のシフトアームに連結され、第1および第3のシフトアームと、第2のシフトアームもしくは機関本体との間に、第2のシフトアームの移動に第1および第3のシフトアームを追随させるロストモーションばねがそれぞれ設けられることを第7の特徴とする。
本発明は、第6または第7の特徴の構成に加えて、前記各吸気側ロッカアームおよび前記各排気側ロッカアームの連結を解除せしめる作動位置ならびに前記各吸気側ロッカアームおよび前記各排気側ロッカアームを連結させる作動位置間で移動可能な第2のシフトアームの作動位置を弾発的に保持するシフト保持機構を備えることを第8の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記シフト駆動手段が、機関本体に回動自在に支承される回動部材の回動動作を前記各ロッカアームの配列方向に沿う前記シフトアームの移動に変換させるようにしたカム機構を有することを第9の特徴とする。
本発明は、第9の特徴の構成に加えて、前記回動部材が、駆動ケーブルが外周に巻き掛けられる入力プーリであり、該入力プーリと、前記カム機構の入力部材との間に前記ロストモーション機構が設けられることを第10の特徴とする。
本発明は、第9の特徴の構成に加えて、所定のスロットル開度で前記カム機構が切換作動するようにして前記回動部材にスロットル弁の駆動機構が連結されることを第11の特徴とする。
本発明は、第1または第6の特徴の構成に加えて、カムシャフトの回転によって軸方向の推力を発生するようにして前記カムシャフトに連結されるガバナ機構が、前記シフトアームに連動、連結されることを第12の特徴とする。
本発明は、第1または第6の特徴の構成に加えて、前記カムシャフトを回転自在に支承するようにしてシリンダヘッドに設けられたカムホルダに、前記カムシャフトを燃焼室との間に介在させるようにして支持板が固定され、該支持板に一対の電磁アクチュエータが配設され、第1および第2作動位置間で回動することを可能として前記シフトアームに連動、連結されるリンクに、前記両電磁アクチュエータが前記リンクを回動するようにして連結されることを第13の特徴とする。
さらに本発明は、第13の特徴の構成に加えて、前記リンクおよび前記支持板間に、前記リンクの第1および第2作動位置を保持するためのシフト保持用ばねが設けられることを第14の特徴とする。
なお実施の形態の吸気弁25および排気弁26が本発明の機関弁に対応し、実施の形態の吸気側および排気側ロッカシャフト42,43が本発明の移動体に対応し、実施の形態の入力プーリ71が本発明の回動部材に対応し、実施の形態の第3吸気側ロストモーションばね93,104および第3排気側ロストモーションばね94,105が本発明のロストモーションばねに対応する。
本発明の第1の特徴によれば、複数のロッカアームの連結および連結解除を切換えるようにして相互に当接される複数の連結ピンが各ロッカアームに嵌合され、各連結ピンの配列方向両端に在る連結ピンの軸方向外端にそれぞれ当接、係合するようにして対をなすシフトアームが、各ロッカアームの配列方向に連動して移動するようにして各連結ピンを軸方向に駆動するので、連結ピンを駆動するのに高い油圧は不要であり、高い油圧を制御するバルブ類等も不要として、転がり軸受式のクランクシャフトを備える内燃機関や、小型の内燃機関に、コストの増大を回避するとともにスペース確保の問題が生じることがないようにして、弁作動特性変更手段を容易に適用することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、カムに転がり接触するローラを回転自在に支承するようにして各ロッカアームに固定される円筒状の支軸内に、連結ピンが摺動可能に嵌合されるので、連結ピンを配置するための専用のスペースをロッカアームに確保することを不要として、ロッカアームの小型化に寄与することができる。
本発明の第3の特徴によれば、複数のロッカアームを揺動可能に支承するロッカシャフトが、軸方向にスライドすることを可能として機関本体に支承され、シフトアームがロッカシャフトに連動、連結されるので、シフトアームを駆動する構造が簡単となり、部品点数を低減することができる。
本発明の第4の特徴によれば、ロストモーション機構を含むシフト駆動手段がシフトアームに連動、連結されるので、機関弁の閉弁期間となって連結ピンの移動が可能となるまでシフトアームの移動を待たせ、機関弁が閉弁期間となったときに連結ピンを速やかに移動させることができる。
本発明の第5の特徴によれば、対をなすシフトアームの一方がシフト駆動手段に連結された移動体に固設され、他方のシフトアームと、一方のシフトアームもしくは機関本体との間に、他方のシフトアームから連結ピンに押圧力を作用せしめる側に一方のシフトアームが移動する際に他方のシフトアームを追随させるロストモーションばねが設けられるので、他方のシフトアームで連結ピンを押圧して連結ピンを移動させる際に、機関弁の閉弁期間となって連結ピンの移動が可能となるまでシフトアームの移動を待たせ、機関弁が閉弁期間となったときに連結ピンを速やかに移動させることができる。
本発明の第6の特徴によれば、複数の吸気側ロッカアームの連結および連結解除を切換えるようにして相互に当接される複数の吸気側連結ピンが各吸気側ロッカアームに嵌合され、複数の排気側ロッカアームの連結および連結解除を切換えるようにして相互に当接される複数の排気側連結ピンが各排気側ロッカアームに嵌合され、吸気側連結ピンの配列方向一端の吸気側連結ピンの外端に第1のシフトアームを当接、係合させ、吸気側連結ピンの配列方向他端の吸気側連結ピンの外端ならびに排気側連結ピンの配列方向一端の排気側連結ピンの外端に第2のシフトアームを当接、係合させ、排気側連結ピンの配列方向他端の排気側連結ピンの外端に第3のシフトアームを当接、係合させ、第1、第2および第3のシフトアームを連動して移動するように連動、連結しているので、吸気側および排気側連結ピンを駆動するのに高い油圧は不要であり、高い油圧を制御するバルブ類等も不要として、転がり軸受式のクランクシャフトを備える内燃機関や、小型の内燃機関に、コストの増大を回避しつつ弁作動特性変更機構を容易に適用することができる。しかも吸気弁および排気弁の弁作動特性を変更するにあたって第2のシフトアームを吸気弁側および排気弁側で共通として部品点数を低減し、構造の簡素化を図ることができる。
本発明の第7の特徴によれば、動力伝達経路にロストモーション機構を介在させたシフト駆動手段が第2のシフトアームに連結されるので、第2のシフトアームが吸気側または排気側連結ピンを押圧するように移動する際には、機関弁の閉弁期間となって吸気側または排気側連結ピンの移動が可能となるまでシフトアームの移動を待たせ、機関弁が閉弁期間となったときに吸気側または排気側連結ピンを速やかに移動させることができる。また第1および第3のシフトアームと、第2のシフトアームもしくは機関本体との間に、第2のシフトアームの移動に第1および第3のシフトアームを追随させるロストモーションばねがそれぞれ設けられるので、第1のシフトアームで吸気側連結ピンを押圧して吸気側連結ピンを移動させる際、ならびに第3のシフトアームで排気側連結ピンを押圧して排気側連結ピンを移動させる際に、吸気弁および排気弁の閉弁期間となって吸気側および排気側連結ピンの移動が可能となるまで第1および第3のシフトアームの移動を待たせ、吸気弁および排気弁が閉弁期間となったときに吸気側および排気連結ピンを速やかに移動させることができる。
本発明の第8の特徴によれば、第2のシフトアームは、各吸気側ロッカアームおよび前記各排気側ロッカアームの連結を解除せしめる作動位置ならびに前記各吸気側ロッカアームおよび前記各排気側ロッカアームを連結させる作動位置間で移動するものであり、その作動位置はシフト保持機構で弾発的に保持されるので、動作の確実性を確保することができる。
本発明の第9の特徴によれば、シフト駆動手段は、回動部材の回動動作をカム機構によってシフトアームの移動に変換させるように構成されるので、外部からの操作やアクチュエータから回動部材に入力される駆動力をシフトアームの直線的な移動に容易に変換することができ、シフト駆動手段のコンパクト化を図るとともに動作の確実性を確保することができる。
本発明の第10の特徴によれば、回動部材である入力プーリとカム機構の入力部材との間にロストモーション機構が設けられるので、機関弁の閉弁期間となって連結ピンの移動が可能となるまでカム機構の作動すなわちシフトアームの移動を待たせ、機関弁が閉弁期間となったときに連結ピンを速やかに移動させることができる。
本発明の第11の特徴によれば、回動部材にスロットル弁の駆動機構が連結されるので、シフト駆動手段に動力を入力するための特別のアクチュエータを不要とし、部品点数の増大を回避するとともにコスト低減を図ることができる。
本発明の第12の特徴によれば、カムシャフトの回転によって軸方向の推力を発生するガバナ機構がシフトアームに連動、連結されるので、シフトアームの駆動を制御するための特別な制御装置を不要として、機関の作動状態に応じて弁作動特性変更機構の作動を確実に行わせることができる。
本発明の第13の特徴によれば、カムシャフトを回転自在に支承するカムホルダに固定される支持板に、一対の電磁アクチュエータが配設され、第1および第2作動位置間で回動することを可能としてシフトアームに連動、連結されるリンクに、両電磁アクチュエータがリンクを回動するようにして連結されるので、シフトアームを駆動する駆動機構をコンパクトに構成し、シフトアームの作動タイミングすなわちロッカアームの連結および連結解除の切換タイミングを任意に設定することが可能であり、内燃機関の運転特性を広げることができる。
さらに本発明の第14の特徴によれば、リンクおよび支持板間にリンクの第1および第2作動位置を保持するためのシフト保持用ばねが設けられるので、シリンダヘッドに設けられるカムホルダ上の狭いスペースに、シフトアームの駆動機構と、シフトアームの作動位置を弾発的に保持するシフト保持機構とをコンパクトに配置することができる。
実施例1の内燃機関の要部縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。 吸気側および排気側ロッカアームが連結解除状態にあるときの図1の2−2線に沿う横断面図である。 シフト駆動手段の一部および弁作動変更機構の分解斜視図である。 図2の要部を拡大して示す一部切欠き平面図である。 吸気側および排気側ロッカアームが連結状態にあるときの図4に対応した一部切欠き平面図である。 スロットル開度および入力プーリの作動量の関係を示す図である。 図2の7ー7線断面図である。 実施例2の図4に対応した一部切欠き平面図である。 実施例3の図2に対応した断面図である。 実施例4の図2に対応した断面図である。 図10の要部を拡大して示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1について図1〜図7を参照しながら説明すると、先ず図1において、この内燃機関は、たとえば自動二輪車に搭載される小型のものであり、その機関本体15Aは、ピストン16を摺動自在に嵌合せしめたシリンダボア17を有するシリンダブロック18と、前記ピストン16の頂部を臨ませる燃焼室21を前記シリンダブロック18との間に形成して該シリンダブロック18に結合されるシリンダヘッド19と、該シリンダヘッド19との間に動弁室22を形成して前記シリンダヘッド19に結合されるヘッドカバー20Aとを備える。
前記シリンダヘッド19には、前記燃焼室21に連通し得る吸気ポート23と、前記燃焼室21に連通し得る排気ポート24とが設けられ、前記吸気ポート23および前記燃焼室21の連通・遮断を切換える機関弁としての吸気弁25と、前記排気ポート24および前記燃焼室21の連通・遮断を切換える機関弁としての排気弁26とが、開閉作動を可能として前記シリンダヘッド19に配設され、吸気弁25および排気弁26は弁ばね27,28でそれぞれ閉弁方向に付勢される。またシリンダヘッド19には前記燃焼室21の頂部に臨む点火プラグ29が取付けられる。
図2を併せて参照して、前記動弁室22には、前記吸気弁25および前記排気弁26を開閉駆動する動弁装置が収容されるものであり、この動弁装置は、カムシャフト31と、前記吸気弁25および前記カムシャフト31間に介設される第1および第2吸気側ロッカアーム32,33と、前記排気弁26および前記カムシャフト31間に介設される第1および第2排気側ロッカアーム34,35とを備える。
前記シリンダヘッド19には、前記カムシャフト31の軸線に沿う方向に間隔をあけた位置に配置される第1および第2カムホルダ36,37が固設されており、前記吸気弁25および前記排気弁26に共通である単一の前記カムシャフト31が、前記吸気弁25および前記排気弁26間に配置されるようにして第1および第2カムホルダ36,37で回転自在に支承される。前記カムシャフト31の両端部のうち第2カムホルダ37から突出した端部には、前記ピストン16に連接されるクランクシャフト(図示せず)の回転動力を1/2に減速して前記カムシャフト31に伝達する調時伝動機構39の一部を構成する被動スプロケット40が固設され、前記調時伝動機構39の一部を構成するカムチェーン41が前記被動スプロケット40に巻き掛けられる。
第1および第2吸気側ロッカアーム32,33は、前記カムシャフト31と平行な軸線を有して第1および第2カムホルダ36,37で軸方向にスライド可能に支承される吸気側ロッカシャフト42で揺動可能に支承されて隣接配置され、第1および第2吸気側ロッカアーム32,33の少なくとも一方、この実施例1では第1吸気側ロッカアーム32が前記吸気弁25に連動、連結される。すなわち第1吸気側ロッカアーム32には、吸気弁25のステムエンド25aに当接するタペットねじ44が進退位置を調節可能として螺合される。また第1および第2排気側ロッカアーム34,35は、前記吸気側ロッカシャフト42との間に前記カムシャフト31を挟む位置で該カムシャフト31と平行な軸線を有する排気側ロッカシャフト43で揺動可能に支承されて隣接配置され、第1および第2排気側ロッカアーム34,35の少なくとも一方、この実施例1では第1排気側ロッカアーム34が排気弁26に連動、連結される。すなわち第1排気側ロッカアーム34には、排気弁26のステムエンド26aに当接するタペットねじ45が進退位置を調節可能として螺合される。しかも排気側ロッカシャフト43も前記吸気側ロッカシャフト42と同様に第1および第2カムホルダ36,37で軸方向にスライド可能に支承される。
而して吸気側ロッカシャフト42で揺動可能に支承される第1および第2吸気側ロッカアーム32,33と、排気側ロッカシャフト43で揺動可能に支承される第1および第2排気側ロッカアーム34,35とは、前記調時伝動機構39とは反対側から、第2吸気側ロッカアーム33、第1吸気側ロッカアーム32、第1排気側ロッカアーム34および第2排気側ロッカアーム35の順に並列して配置される。
一方、前記カムシャフト31には、第1および第2吸気側ロッカアーム32,33に個別に対応した第1および第2吸気側カム46,47と、第1および第2排気側ロッカアーム34,35に個別に対応した第1および第2排気側カム48,49とが設けられ、第1吸気側カム46および第1排気側カム48は機関の低速運転時に対応したカムプロフィルを有するように形成され、第2吸気側カム47および第2排気側カム49は機関の高速運転時に対応したカムプロフィルを有するように形成される。すなわち第1および第2吸気側カム46,47は相互にカムプロフィルが異なるように形成され、第1および第2排気側カム48,49は相互にカムプロフィルが異なるように形成される。しかもカムシャフト31の軸線に直交する平面への投影図上で第1吸気側カム46は第2吸気側カム47の投影範囲内に在るように形成され、第1排気側カム48は第2排気側カム49の投影範囲内に在るように形成される。
第1および第2吸気側ロッカアーム32,33には、第1および第2吸気側カム46,47に転がり接触するローラ50,51がそれぞれ軸支されるものであり、それらのローラ50,51を回転自在に軸支するための円筒状の吸気側支軸54,55が、それらの吸気側支軸54,55の両端をそれぞれ開放するようにして第1および第2吸気側ロッカアーム32,33に固設されており、それらの吸気側支軸54,55は、前記ローラ50,51が第1および第2吸気側カム46,47のベース円部に転がり接触している状態では同軸に並ぶようにして第1および第2吸気側ロッカアーム32,33に設けられ、両吸気側支軸の54,55の軸方向長さは第1および第2吸気側ロッカアーム32,33の幅とほぼ同一に設定され、両吸気側支軸54,55の内径は同一に設定される。
また第1および第2排気側ロッカアーム34,35には、第1および第2排気側カム48,49に転がり接触するローラ52,53がそれぞれ軸支されるものであり、それらのローラ52,53を回転自在に軸支するための円筒状の排気側支軸56,57が、それらの排気側支軸56,57の両端をそれぞれ開放するようにして第1および第2排気側ロッカアーム34,35に固設されており、それらの排気側支軸56,57は、前記ローラ52,53が第1および第2排気側カム48,49のベース円部に転がり接触している状態では同軸に並ぶようにして第1および第2排気側ロッカアーム34,35に設けられ、両排気側支軸56,57の軸方向長さは第1および第2排気側ロッカアーム34,35の幅とほぼ同一に設定され、両排気側支軸56,57の内径は同一に設定される。
前記吸気弁25および前記排気弁26の作動特性は、相互に隣接した第1および第2吸気側ロッカアーム32,33ならびに相互に隣接した第1および第2排気側ロッカアーム34,35の連結および連結解除を弁作動特性変更手段60で切換えることで変更される。而して機関の低速運転時に第1および第2吸気側ロッカアーム32,33の連結を解除するとともに第1および第2排気側ロッカアーム34,35の連結を解除すると、第1吸気側ロッカアーム32が第1吸気側カム46に従動して揺動することによって吸気弁25が第1吸気側カム46のカムプロフィルに対応した作動特性で開閉作動し、第1排気側ロッカアーム34が第1排気側カム48に従動して揺動することによって排気弁26が第1排気側カム48のカムプロフィルに対応した作動特性で開閉作動する。
また機関の高速運転時に第1および第2吸気側ロッカアーム32,33を連結するとともに第1および第2排気側ロッカアーム34,35を連結すると、第2吸気側カム47に従動して揺動する第2吸気側ロッカアーム33とともに第1吸気側ロッカアーム32が揺動することによって吸気弁25が第2吸気側カム47のカムプロフィルに対応した作動特性で開閉作動し、第2排気側カム49に従動して揺動する第2排気側ロッカアーム35とともに第1排気側ロッカアーム34が揺動することによって排気弁26が第2排気側カム49のカムプロフィルに対応した作動特性で開閉作動する。
ところで第1吸気側ロッカアーム32および第1排気側ロッカアーム34は、吸気弁25および排気弁26にそれぞれ連動、連結されており、吸気弁25および排気弁26を閉弁方向に付勢する弁ばね27,28のばね力で第1吸気側ロッカアーム32および第1排気側ロッカアーム34のローラ50,52を第1吸気側カム46および第1排気側カム48に転がり接触させる側にばね付勢されるのであるが、第1吸気側ロッカアーム32とは分離した状態に在る第2吸気側ロッカアーム33ならびに第1排気側ロッカアーム34とは分離した状態に在る第2排気側ロッカアーム35には、前記弁ばね46,48のばね付勢力は作用しない。そこで第2吸気側ロッカアーム33およびヘッドカバー20A間には、第2吸気側ロッカアーム33のローラ51を第2吸気側カム47に転がり接触させる側に第2吸気側ロッカアーム33を付勢するための第1吸気側ロストモーションばね61が設けられ、第2排気側ロッカアーム35およびヘッドカバー20A間には、第2排気側ロッカアーム35のローラ53を第2排気側カム49に転がり接触させる側に第2排気側ロッカアーム35を付勢するための第1排気側ロストモーションばね62が設けられる。
図3〜図5を併せて参照して、前記弁作動特性変更手段60は、第1および第2吸気側ロッカアーム32,33の連結および連結解除を切換えるようにして第1および第2吸気側ロッカアーム32,33の配列方向すなわち吸気側ロッカシャフト42の軸線方向に摺動することを可能としつつ相互に当接されて第1および第2吸気側ロッカアーム32,33に嵌合される第1および第2吸気側連結ピン63,64と、第1および第2排気側ロッカアーム34,35の連結および連結解除を切換えるようにして第1および第2排気側ロッカアーム34,35の配列方向すなわち排気側ロッカシャフト43の軸線方向に摺動することを可能としつつ相互に当接されて第1および第2排気側ロッカアーム34,35に嵌合される第1および第2排気側連結ピン65,66と、第1および第2吸気側連結ピン63,64の配列方向一端の吸気側連結ピンである第2吸気側連結ピン64の外端に当接、係合する第1のシフトアーム67と、第1および第2吸気側連結ピン63,64の配列方向他端の吸気側連結ピンである第1吸気側連結ピン63の外端に当接、係合するとともに第1および第2排気側連結ピン65,66の配列方向一端の排気側連結ピンである第1排気側連結ピン65の外端に当接、係合する第2のシフトアーム68と、第1および第2排気側連結ピン65,66の配列方向他端の排気側連結ピンである第2排気側連結ピン66の外端に当接、係合する第3のシフトアーム69とを備え、第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69は、吸気側ロッカシャフト42および排気側ロッカシャフト43とともに作動するようにしてそれらのロッカシャフト42,43に連動、連結され、各ロッカアーム32〜35の配列方向に連動して移動する。
第1および第2吸気側連結ピン63,64は、前記ローラ50,51を軸支するようにして第1および第2吸気側ロッカアーム32,33に固定される円筒状の吸気側支軸54,55内に摺動可能に嵌合されており、相互に当接した第1および第2吸気側連結ピン63,64の配列方向両端の連結ピンである第1および第2吸気側連結ピン63,64が、第1および第2吸気側ロッカアーム32,33の連結および連結解除の切換に応じて択一的に第1および第2吸気側ロッカアーム32,33から突出するように、第1および第2吸気側連結ピン63,64の軸方向長さが設定される。この実施例1では、第1吸気側連結ピン63の軸方向長さが第1吸気側ロッカアーム32の幅とほぼ同一に設定されるのに対して、第2吸気側連結ピン64の軸方向長さが第2吸気側ロッカアーム33の幅よりも大きく設定される。これにより、第1および第2吸気側連結ピン63,64の相互に当接した内端が第1および第2吸気側ロッカアーム32,33間の中央部にあって第1および第2吸気側ロッカアーム32,33が図4で示すように連結されていない状態では、第2吸気側連結ピン64の外端が第2吸気側ロッカアーム33から外側に突出した状態となり、第2吸気側連結ピン64が第1吸気側ロッカアーム32の吸気側支軸54内に嵌合して第1および第2吸気側ロッカアーム32,33が連結された状態では、図5で示すように、第1吸気側連結ピン63の外端が第1吸気側ロッカアーム32から外側に突出した状態となる。
第1および第2排気側連結ピン65,66は、第1および第2排気側カム48,49に転がり接触するローラ52,53を軸支するようにして第1および第2排気側ロッカアーム34,35に固定される円筒状の排気側支軸56,57内に摺動可能に嵌合されており、相互に当接した第1および第2排気側連結ピン65,66の配列方向両端の連結ピンである第1および第2排気側連結ピン65,66が、第1および第2排気側ロッカアーム34,35の連結および連結解除の切換に応じて択一的に第1および第2排気側ロッカアーム34,35から突出するように、第1および第2排気側連結ピン65,66の軸方向長さが設定される。この実施例1では、第1排気側連結ピン65の軸方向長さが第1排気側ロッカアーム34の幅とほぼ同一に設定されるのに対して、第2排気側連結ピン65の軸方向長さが第2排気側ロッカアーム35の幅よりも大きく設定される。これにより、第1および第2排気側連結ピン65,66の相互に当接した内端が第1および第2排気側ロッカアーム34,35間の中央部にあって第1および第2排気側ロッカアーム34,35が図4で示すように連結されていない状態では、第1排気側連結ピン65の外端が第1排気側ロッカアーム34から外側に突出した状態となり、また第1排気側連結ピン65が第2排気側ロッカアーム35の排気側支軸57内に嵌合して第1および第2排気側ロッカアーム34,35が連結された状態では、図5で示すように、第2排気側連結ピン66の外端が第2排気側ロッカアーム35から外側に突出した状態となる。
第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69には、シフト駆動手段70によって駆動力が伝達されるものであり、このシフト駆動手段70は、機関本体15Aのシリンダヘッド19に回動自在に支承される回動部材である入力プーリ71と、該入力プーリ71の回動動作を前記各ロッカアーム32〜35の配列方向に沿う第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69の移動に変換させるようにしたカム機構72とを有して、前記調時伝動機構39とは反対側に配置される。而してシリンダヘッド19のうち前記入力プーリ71を回動自在に支承する部分は、ヘッドカバー20A側に食い込むようにして上方に***するように形成される。
前記入力プーリ71には、スロットル弁の駆動機構(図示せず)に連なる駆動ケーブル73が巻き掛け、連結されており、図6で示すように、所定のスロットル開度範囲で入力プーリ71が回動作動するようにして前記駆動機構からの回転動力が入力プーリ71に伝達され、カム機構72は所定のスロットル開度で切換作動することになる。
前記回動軸74は、前記カムシャフト31と平行な軸線を有して前記シリンダヘッド19に回動自在に支承されるものであり、シリンダヘッド19および回動軸74間にボールベアリング75および環状のシール部材76が介装される。前記シリンダヘッド19の外方で前記回動軸74には、外周の一部に一対の平坦面77…が形成される支軸部74aが同軸にかつ一体に設けられ、前記入力プーリ71は前記支軸部74aで相対回動自在に支承される。
前記シフト駆動手段70では、入力プーリ71からカム機構72の回動軸74に動力が伝達されるのであるが、この動力伝達経路の途中すなわち入力プーリ71および回動軸74間にロストモーション機構78が設けられる。
図7を併せて参照して、前記支軸部74aには、前記入力プーリ71にその外方側から対向する扇状の動力伝達部材79が固定されており、この動力伝達部材79には、前記回動軸74の軸線を中心とする円弧状の開口部80が設けられる。
前記ロストモーション機構78は、前記入力プーリ71と、前記回動軸74に固定された動力伝達部材79との間に第2ロストモーションばね81が設けられて成るものであり、この第2ロストモーションばね81は、前記入力プーリ71および前記動力伝達部材79間で前記支軸部74aを囲繞するコイル部81aと、該コイル部81aの両端から延出する一対のはさみ部81b,81bと、前記コイル部81aの中間部から前記はさみ部81b…とは反対側に延びる係合部81cとを有する。
前記入力プーリ71には、前記開口部80に先端部が挿入されるようにして押圧突部82が突設され、第2ロストモーションばね81の両はさみ部81b…は該押圧突部82を両側から挟む位置に配置される。また第2ロストモーションばね81の前記係合部81cは、前記入力プーリ71に突設された係止突部83に係合される。さらに前記動力伝達部材79には、第2ロストモーションばね81の両はさみ部81b…間に挟まれる受圧突部84が突設される。
このようなロストモーション機構78によれば、前記回動軸74および前記動力伝達部材79の回動が拘束された状態にあるときに、入力プーリ71が回動すると、第2ロストモーションばね81の両はさみ部81b…の一方が押圧突部82で押されることによって他方のはさみ部8bとの間のはさみ角を広げるようにして動力伝達部材79を置き去りにしたまま回動し、入力プーリ71および前記動力伝達部材79間には前記両はさみ部81b…のはさみ角を小さくする側のばね付勢力が作用することになる。
再び図3〜図5において、第1カムホルダ36の外方に配置されるとともに前記回動軸74を挿通せしめる挿通孔88を中央部に有して前記吸気側および前記排気側ロッカシャフト42,43の軸線と直交する方向に延びる可動連結部材87が配置されており、前記吸気側および前記排気側ロッカシャフト42,43は、前記可動連結部材87の長手方向両端部にねじ部材85,86で固定される。
前記カム機構72は、前記回動軸74および前記可動連結部材87間に設けられるものであり、前記回動軸74の外周に設けられるカム溝89と、前記挿通孔88内で前記カム溝89に内端を嵌合せしめるようにして前記可動連結部材87に固定されるピン90とから成る。しかも前記カム溝89は、前記回動軸74の回動に応じて前記ピン90すなわち前記可動連結部材87を前記回動軸74すなわち前記吸気側および前記排気側ロッカシャフト42,43の軸線方向に移動させるように形成される。
第2のシフトアーム68は、前記吸気側ロッカシャフト42を貫通せしめる円筒状の第1支持筒部68aと、前記排気側ロッカシャフト43を貫通せしめる円筒状の第2支持筒部68bと、第1および第2支持筒部68a,68b間に架設される当接係合部68cとを一体に有するものであり、第1および第2支持筒部68a,68bがピン91,92によって吸気側および排気側ロッカシャフト42,43にそれぞれ固定され、第2のシフトアーム68は吸気側および排気側ロッカシャフト42,43とともに移動する。また前記当接係合部68cの両面は第1吸気側連結ピン63の外端および第1排気側連結ピン65の外端に当接、係合する。
また第1のシフトアーム67は、第2のシフトアーム68における第1支持筒部68aとの相対回動が阻止されるようにして前記吸気側ロッカシャフト42に軸方向移動可能に支承されており、第3のシフトアーム69は、第2のシフトアーム68における第2支持筒部68bとの相対回動が阻止されるようにして前記排気側ロッカシャフト43に軸方向移動可能に支承される。
すなわち吸気弁25側で対をなす第2のシフトアーム68および第1のシフトアーム67のうち一方のシフトアームである第2のシフトアーム68、ならびに排気弁26側で対をなす第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69のうち一方のシフトアームである第2のシフトアーム68が、シフト駆動手段70に連結された移動体である吸気側および排気側ロッカシャフト42,43に固定される。
また吸気弁25側で対をなす第2のシフトアーム68および第1のシフトアーム67のうち他方のシフトアームである第1のシフトアーム67と、第2のシフトアーム68との間には、第1のシフトアーム67から第2吸気側連結ピン64に押圧力を作用せしめる側に前記吸気側および排気側ロッカシャフト42,43が移動する際に第2のシフトアーム68の移動に第1のシフトアーム67を追随させるばね力を発揮するようにして引きばねである第3吸気側ロストモーションばね93が設けられ、排気弁26側で対をなす第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69のうち他方のシフトアームである第3のシフトアーム69と、第2のシフトアーム68との間には、第3のシフトアーム69から第2排気側連結ピン66に押圧力を作用せしめる側に前記吸気側および排気側ロッカシャフト42,43が移動する際に第2のシフトアーム68の移動に第3のシフトアーム69を追随させるばね力を発揮するようにして引きばねである第3排気側ロストモーションばね94が設けられる。
前記シフト駆動手段70における可動連結部材87および第1カムホルダ36間には、第2のシフトアーム68を、第1および第2吸気側ロッカアーム32,33ならびに第1および第2排気側ロッカアーム34,35の連結を解除せしめる作動位置と、第1および第2吸気側ロッカアーム32,33ならびに第1および第2排気側ロッカアーム34,35を連結させる作動位置とを弾発的に保持するシフト保持機構97が設けられる。
このシフト保持機構97は、前記カム機構72における前記ピン90の外端を挿通させる長孔98を有して第1カムホルダ36で回動自在に支承されるレバー99と、該レバー99および第1カムホルダ36間に縮設されるばね100とを備える。
前記レバー99の一端部は、排気側ロッカシャフト43の軸線と直交する軸線を有して第1カムホルダ36の排気側ロッカシャフト43側に支軸101を介して回動自在に支承され、前記長孔98はレバー99の他端部に設けられる。また前記ばね100は、第1カムホルダ36の吸気側ロッカシャフト42寄りの部分に設けられた固定ばね受け部102と、前記レバー99の中間部に設けられた可動ばね受け部99aとの間に縮設されるものであり、支軸101の中心および固定ばね受け部102の中心間を結ぶ仮想直線L1から可動ばね受け部99aがずれることでレバー99の位置が弾発的に保持され、レバー99の長孔98にピン90が挿通されているので可動連結部材87、吸気側ロッカシャフト42、排気側ロッカシャフト43および第2のシフトアーム68の位置が弾発的に保持されることになる。
次にこの実施例1の作用について説明すると、吸気弁25および排気弁26の作動特性を変更可能とした弁作動特性変更手段60は、相互に隣接配置される第1および第2吸気側ロッカアーム32,33の連結および連結解除を切換えるようにして第1および第2吸気側ロッカアーム32,33の配列方向に摺動することを可能としつつ相互に当接されて各吸気側ロッカアーム32,33に嵌合される第1および第2吸気側連結ピン63,64と、相互に隣接配置される第1および第2排気側ロッカアーム34,35の連結および連結解除を切換えるようにして第1および第2前記各排気側ロッカアーム34,35の配列方向に摺動することを可能としつつ相互に当接されて各排気側ロッカアーム34,35に嵌合される第1および第2排気側連結ピン65,66と、第1および第2吸気側連結ピン32,33の配列方向一端側にある第2吸気側連結ピン33の外端に当接、係合する第1のシフトアーム67と、第1および第2吸気側連結ピン32,33の配列方向他端側にある第1吸気側連結ピン32の外端に当接、係合するとともに第1および第2排気側連結ピン34,35の配列方向一端側にある第1排気側連結ピン65の外端に当接、係合する第2のシフトアーム68と、第1および第2排気側連結ピン64,65の配列方向他端側にある第2排気側連結ピン65の外端に当接、係合する第3のシフトアーム69とを備える。しかも相互に当接した第1および第2吸気側連結ピン63,64の配列方向両端の第1および第2吸気側連結ピン63,64が、第1および第2吸気側ロッカアーム32,33の連結および連結解除の切換に応じて択一的に第1および第2吸気側ロッカアーム32,33から突出し、相互に当接した第1および第2排気側連結ピン65,66の配列方向両端の第1および第2排気側連結ピン65,66が、第1および第2排気側ロッカアーム34,35の連結および連結解除の切換に応じて択一的に第1および第2排気側ロッカアーム34,35から突出するものであり、第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69は、前記吸気側および前記排気側ロッカアーム32〜35の配列方向に連動して移動するようにして連動、連結されている。
したがって相互に連動した第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69を駆動することで吸気弁25および排気弁26の弁作動特性を変更することが可能であり、第1および第2吸気側連結ピン64,64ならびに第1および第2排気側連結ピン65,66を駆動するのに高い油圧は不要であり、高い油圧を制御するバルブ類等も不要であり、転がり軸受式のクランクシャフトを備える内燃機関や、小型の内燃機関に、コストの増大を回避しつつ弁作動特性変更機構60を容易に適用することができる。しかも吸気弁25および排気弁26の弁作動特性を変更するにあたって第2のシフトアーム68を吸気弁25側および排気弁26側で共通として部品点数を低減し、構造の簡素化を図ることができる。
また第1および第2吸気側連結ピン63,64は、第1および第2吸気側カム46,47に転がり接触するローラ50,51を軸支するようにして第1および第2吸気側ロッカアーム32,33に固定される円筒状の吸気側支軸54,55内に摺動可能に嵌合されており、第1および第2排気側連結ピン65,66は、第1および第2排気側カム48,49に転がり接触するローラ52,53を軸支するようにして第1および第2排気側ロッカアーム34,35に固定される円筒状の排気側支軸56,57内に摺動可能に嵌合されているので、前記各連結ピン63〜66を配置するための専用のスペースを第1および第2吸気側ロッカアーム32,33ならびに第1および第2排気側ロッカアーム34,35に確保することを不要として、前記各ロッカアーム32〜35の小型化に寄与することができる。
また第1および第2吸気側ロッカアーム32,33がカムシャフト31と平行な軸線を有するとともにシリンダヘッド19の第1および第2カムホルダ36,37でスライド可能に支承される吸気側ロッカシャフト42で揺動可能に支承され、第1および第2排気側ロッカアーム34,35が前記カムシャフト31および前記吸気側ロッカシャフト42と平行な軸線を有するとともに第1および第2カムホルダ36,37でスライド可能に支承される吸気側ロッカシャフト42で揺動可能に支承され、第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69が、吸気側および排気側ロッカシャフト42,43とともに作動するようにしてそれらのロッカシャフト42,43に連動、連結されるので、第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69を駆動する構造が簡単となり、部品点数を低減することができる。
またロストモーション機構78を含むシフト駆動手段70が第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69に連動、連結されるので、吸気弁25および排気弁26の閉弁期間となって前記各連結ピン63〜65の移動が可能となるまで第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69の移動を待たせ、吸気弁25および排気弁26が閉弁期間となったときに前記各連結ピン63〜65を速やかに移動させることができる。
しかも吸気弁25側で対をなす第2のシフトアーム68および第1のシフトアーム67のうち第1のシフトアーム67と、第2のシフトアーム68との間には、第1のシフトアーム67から第2吸気側連結ピン64に押圧力を作用せしめる側に前記吸気側および排気側ロッカシャフト42,43が移動する際に第2のシフトアーム68の移動に第1のシフトアーム67を追随させるばね力を発揮する第3吸気側ロストモーションばね93が設けられ、排気弁26側で対をなす第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69の第3のシフトアーム69と、第2のシフトアーム68との間には、第3のシフトアーム69から第2排気側連結ピン66に押圧力を作用せしめる側に前記吸気側および排気側ロッカシャフト42,43が移動する際に第2のシフトアーム68の移動に第3のシフトアーム69を追随させるばね力を発揮する第3排気側ロストモーションばね94が設けられるので、第1のシフトアーム67で第2吸気側連結ピン64を押圧して第2吸気側連結ピン64を移動させる際、ならびに第3のシフトアーム69で第2排気側連結ピン66を押圧して第2排気側連結ピン66を移動させる際に、吸気弁25および排気弁26の閉弁期間となって第2吸気側連結ピン64および第2排気側連結ピン66の移動が可能となるまでに、第1のシフトアーム67および第3のシフトアーム69の移動を待たせ、吸気弁25および排気弁26が閉弁期間となったときに第2吸気側連結ピン64および第2排気側連結ピン66を速やかに移動させることができる。
また第1および第2吸気側ロッカアーム32,33ならびに第1および第2排気側ロッカアーム34,35の連結を解除せしめる作動位置と、第1および第2吸気側ロッカアーム32,33ならびに第1および第2排気側ロッカアーム34,35を連結させる作動位置とは、シフト保持機構97で弾発的に保持されるので、動作の確実性を確保することができる。
またシフト駆動手段70は、機関本体15Aのシリンダヘッド19に回動自在に支承された入力プーリ71の回動動作を前記各ロッカアーム32,33,34,34の配列方向に沿う第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69の移動に変換させるようにしたカム機構72を有するので、外部からの操作やアクチュエータから入力プーリ71に入力される駆動力を第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69の直線的な移動に容易に変換することができ、シフト駆動手段70のコンパクト化を図るとともに動作の確実性を確保することができる。
また駆動ケーブル73が外周に巻き掛けられる入力プーリ71と、カム機構72の入力部材である回動軸74との間にロストモーション機構78が設けられるので、吸気弁25および排気弁26の閉弁期間となって前記各連結ピン63〜66の移動が可能となるまでカム機構72の作動すなわち第2のシフトアーム68の移動を待たせ、吸気弁25および排気弁26が閉弁期間となったときに前記各連結ピン63〜66を速やかに移動させることができる。
しかも所定のスロットル開度でカム機構72が切換作動するようにして前記入力プーリ71にスロットル弁の駆動機構が連結されるので、シフト駆動手段70に動力を入力するための特別のアクチュエータを不要とし、部品点数の増大を回避するととものコスト低減を図ることができる。
本発明の実施例2について図8を参照しながら説明するが、図1〜図7の実施例1に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
吸気弁25側で対をなす第2のシフトアーム68および第1のシフトアーム67のうち第1のシフトアーム67と、機関本体15Aの一部を構成するシリンダヘッド19に設けられた第1カムホルダ36との間には、第1のシフトアーム67から第2吸気側連結ピン64に押圧力を作用せしめる側に前記吸気側および排気側ロッカシャフト42,43が移動する際に第2のシフトアーム68の移動に第1のシフトアーム67を追随させるばね力を発揮するようにして押しばねである第3吸気側ロストモーションばね104が設けられ、排気弁26側で対をなす第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69のうち他方のシフトアームである第3のシフトアーム69と、機関本体15Aの一部を構成するシリンダヘッド19に設けられた第2カムホルダ37との間には、第3のシフトアーム69から第2排気側連結ピン66に押圧力を作用せしめる側に前記吸気側および排気側ロッカシャフト42,43が移動する際に第2のシフトアーム68の移動に第3のシフトアーム69を追随させるばね力を発揮するようにして押しばねである第3排気側ロストモーションばね105が設けられる。
この実施例2によっても上記実施例1と同様の効果を奏することができる。
本発明の実施例3について図9を参照しながら説明するが、図1〜図7の実施例1に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
前記カムシャフト31の調時伝動機構39とは反対側の端部には、カムシャフト31の回転によって軸方向の推力を発生するガバナ機構106が連結され、機関本体15Bの一部を構成するヘッドカバー20Bには、前記ガバナ機構106に対応した開口部107が設けられ、その開口部107を閉じる蓋部材108がヘッドカバー20Bに取付けられる。
このガバナ機構106は、第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69が連動、連結された吸気側ロッカシャフト42および排気側ロッカシャフト43に固定されている可動連結部材87を機関の回転数変化に応じて移動させるものであり、機関の回転数が増加すると、前記可動連結部材87が第1カムホルダ36側に近接移動し、それによって弁作動特性変更手段60は第1および第2吸気側ロッカアーム32,33を連結し、第1および第2排気側ロッカアーム34,35を連結し、吸気弁25および排気弁26は機関の高速運転に対応して第2吸気側カム47および第2排気側カム49のカムプロフィルに応じた特性で開閉作動することになる。
この実施例3によれば、第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69の駆動を制御するための特別な制御装置を不要として、機関の作動状態に応じて弁作動特性変更機構60の作動を確実に行わせることができる。
本発明の実施例4について図11および図12を参照しながら説明するが、図1〜図7の実施例1に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
カムシャフト31を回転自在に支承するようにしてシリンダヘッド19に設けられたカムホルダ36,37に、カムシャフト31を燃焼室21(図1参照)との間に介在させるようにして支持板110が固定され、該支持板110に一対の電磁アクチュエータ111,112が配設され、第1および第2作動位置間で回動することを可能として第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69に連動、連結されるリンク113に、前記両電磁アクチュエータ111,112が前記リンク113を回動するようにして連結される。
前記リンク113は、該リンク113を前記支持板110に支軸114を介して支持されるリンク基部113aと、前記支軸114の一直径線上に配置されて前記リンク基部113aから両側に延びる第1および第2腕部113b,113cとを一体に備る。
一方、両電磁アクチュエータ111,112は、通電および通電遮断によって伸縮するロッド111a,112aを有するものであり、それらの電磁アクチュエータ111,112は、第1および第2腕部113b,113cが延びる方向に間隔をあけた位置で、第1および第2腕部113b,113cの長手方向に前記ロッド111a,112aの伸縮方向にをほぼ直交させるようにしつつ、前記第1および第2腕部113b,113cの先端に対向する位置に配置される。
一方の電磁アクチュエータ111のロッド111aは第1腕部113bの先端に第4ロストモーションばね115を介して連結され、他方の電磁アクチュエータ112のロッド112aは第2腕部113cの先端に第5ロストモーションばね116を介して連結される。而して両電磁アクチュエータ111,112の通電および通電遮断を択一的に切換えることによってリンク113は支軸114の軸線まわりに回動することになる。
ところで第1のシフトアーム67との間に第3吸気側ロストモーションばね93が設けられるとともに第3のシフトアーム69との間に第3排気側ロストモーションばね94が設けられた第2のシフトアーム68には、前記吸気側および前記排気側ロッカシャフト42,43の軸線に沿う方向で移動することを可能として前記支持板110を貫通する連結ピン117が固着される。またリンク113は、第1および第2腕部113b,113cの長手方向と直交する方向に前記リンク基部113aから延出される連結腕部113dを一体に有しており、この連結腕部113dの先端に設けられた長孔118に前記連結ピン117が挿通される。
したがって両電磁アクチュエータ111,112の通電および通電遮断を択一的に切換えることによって、リンク113は支軸114の軸線まわりに回動することによって、第2のシフトアーム68が前記吸気側および前記排気側ロッカシャフト42,43の軸線に沿う方向に駆動されることになり、リンク113は、第1および第2吸気側ロッカアーム32,33ならびに第1および第2排気側ロッカアーム34,35の連結を解除せしめる第1作動位置(図10で示す作動位置)と、第1および第2吸気側ロッカアーム32,33ならびに第1および第2排気側ロッカアーム34,35を連結させる第2作動位置との間で回動することになる。
また前記リンク113およびおよび前記支持板110間には、前記リンク113の第1および第2作動位置を保持するためのシフト保持用ばね119が設けられるものであり、前記連結腕部113dと反対側でリンク基部113aから突出される可動ばね受け部113eと、支持板110に設けられる固定ばね受け部120との間にコイル状であるシフト保持用ばね119が縮設される。
而して支軸104の中心および固定ばね受け部120の中心間を結ぶ仮想直線L2から可動ばね受け部113eがずれることでレバー113の第1および第2作動位置が弾発的に保持される。
この実施例4によれば、第1および第2カムホルダ36,37に固定される支持板110に、一対の電磁アクチュエータ111,112が配設され、第1および第2作動位置間で回動することを可能として第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69に連動、連結されるリンク113に、両電磁アクチュエータ111,112がリンク113を回動するようにして連結されるので、第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69を駆動する駆動機構をコンパクトに構成し、第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69の作動タイミングすなわち第1および第2吸気側ロッカアーム32,33ならびに第1および第2排気側ロッカアーム34,35の連結および連結解除の切換タイミングを任意に設定することが可能であり、内燃機関の運転特性を広げることができる。
さらにリンク113および支持板110間にリンク113の第1および第2作動位置を保持するためのシフト保持用ばね119が設けられるので、シリンダヘッド19に設けられる第1および第2カムホルダ36,37上の狭いスペースに、第1のシフトアーム67、第2のシフトアーム68および第3のシフトアーム69の駆動機構と、それらのシフトアーム67〜69の作動位置を弾発的に保持するシフト保持機構とをコンパクトに配置することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施の形態では、第1および第2吸気側カム46,47に転がり接触するローラ50,51が第1および第2吸気側ロッカアーム32,33に軸支され、第1および第2排気側カム48,49に転がり接触するローラ52,53が第1および第2排気側ロッカアーム34,35に軸支されている場合について説明したが、本発明は、各カムに接触するカムスリッパが各ロッカアームに設けられる内燃機関の可変動弁装置にも適用可能である。その場合、各連結ピンは各カムスリッパの裏側の任意の位置に配設される。
また上記実施の形態では、吸気弁25および排気弁26の作動特性をそれらの弁25,26に共通である弁作動特性変更手段60で変化させるようにしたが、吸気弁25および排気弁26に個別に対応した弁作動特性変更手段が設けられるようにした内燃機関の可変動弁装置にも本発明を適用することができる。
またベルト・コンバータ等の変速機を有する車両に搭載される内燃機関に適用した場合には、ベルトプーリの可変シーブでシフトアームを駆動することも可能であり、さらに機関回転数を検出し、所定の回転数で弁作動特性が切換えられるようにアクチュエータでシフトアームを駆動することも可能である。
15A,15B・・・機関本体
25・・・機関弁である吸気弁
26・・・機関弁である排気弁
31・・・カムシャフト
32,33・・・吸気側ロッカアーム
34,35・・・排気側ロッカアーム
36,37・・・カムホルダ
42・・・移動体である吸気側ロッカシャフト
43・・・移動体である排気側ロッカシャフト
46,47・・・吸気側カム
48,49・・・排気側カム
50,51,52,53・・・ローラ
54,55・・・吸気側支軸
56,57・・・排気側支軸
60・・・弁作動特性変更手段
63,64・・・吸気側連結ピン
65,66・・・排気側連結ピン
67・・・第1のシフトアーム
68・・・第2のシフトアーム
69・・・第3のシフトアーム
70・・・シフト駆動手段
71・・・回動部材である入力プーリ
72・・・カム機構
73・・・駆動ケーブル
74・・・入力部材である回動軸
78・・・ロストモーション機構
93,104・・・ロストモーションばねである第3吸気側ロストモーションばね
94,105・・・ロストモーションばねである第3排気側ロストモーションばね
97・・・シフト保持機構
106・・・ガバナ機構
110・・・支持板
111,112・・・電磁アクチュエータ
113・・・リンク
119・・・シフト保持用ばね

Claims (14)

  1. カムプロフィルを異ならせた複数のカム(46,47;48;49)が設けられるカムシャフト(31)と、複数の前記カム(46,47;48;49)に個別に当接して前記カムシャフト(31)と平行な軸線まわりに揺動することを可能としつつ前記カムシャフト(31)の軸線と平行な方向に隣接、配置されるとともに少なくとも1つが機関弁(25,26)に連動、連結される複数のロッカアーム(32,33;34,35)と、相互に隣接した前記ロッカアーム(32,33;34,35)の連結および連結解除を切換えて前記機関弁(25,26)の作動特性を変更可能とした弁作動特性変更手段(60)とを備える内燃機関の可変動弁装置であって、
    前記弁作動特性変更手段(60)が油圧によらないで作動するものにおいて、
    前記弁作動特性変更手段(60)は、複数のロッカアーム(32,33;34,35)の連結および連結解除を切換えるようにして前記各ロッカアーム(32,33;34,35)の配列方向に摺動することを可能としつつ相互に当接されて各ロッカアーム(32,33;34,35)に嵌合される複数の連結ピン(63,64;65,66)と、それらの連結ピン(63,64;65,66)の配列方向両端の連結ピン(63,64;65,66)の軸方向外端にそれぞれ当接、係合するようにして対をなすとともに前記各ロッカアーム(32,33;34,35)の配列方向に連動して移動可能なシフトアーム(67.68;68,69)とを備え、相互に当接した前記各連結ピン(63,64;65,66)のうち配列方向両端の連結ピン(63,64;65,66)が、それらの両端の連結ピン(63,64;65,66)が嵌合されている前記ロッカアーム(32,33;34,35)から複数の前記ロッカアーム(32,33;34,35)の連結および連結解除に応じて択一的に突出するように前記各連結ピン(63,64;65,66)の軸方向長さが設定されることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記カムシャフト(31)に設けられる複数のカム(46,47;48;49)に個別に転がり接触するローラ(50,51;52,53)を回転自在に支承する円筒状の支軸(54,55;56,57)が、前記各ロッカアーム(32,33;34,35)にそれぞれ固定され、前記連結ピン(63,64;65,66)がそれらの支軸(54,55;56,57)内に摺動可能に嵌合されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 複数の前記ロッカアーム(32,33;34,35)が、前記カムシャフト(31)と平行な軸線を有するとともにその軸方向にスライドすることを可能として機関本体(15A,15B)に支承されるロッカシャフト(42,43)で揺動可能に支承され、前記シフトアーム(67,68,69)が、前記ロッカシャフト(42,43)とともに作動するようにして該ロッカシャフト(42,43)に連動、連結されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 前記シフトアーム(67,68,69)を前記各ロッカアーム(32,33;34,35)の配列方向に移動させるようにして前記シフトアーム(67,68,69)に連動、連結されるシフト駆動手段(70)の動力伝達経路に、ロストモーション機構(78)が介設されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 対をなす前記シフトアーム(67,68;68,69)の一方(68)が、前記各ロッカアーム(32,33;34,35)の配列方向に移動することを可能として前記シフト駆動手段(70)に連結された移動体(42,43)に固設され、他方のシフトアーム(67,69)と、前記一方のシフトアーム(68)もしくは機関本体(15A,15B)との間に、前記他方のシフトアーム(67,69)から前記連結ピン(64,66)に押圧力を作用せしめる側に前記移動体(42,43)が移動する際に前記一方のシフトアーム(68)の移動に前記他方のシフトアーム(67,69)を追随させるロストモーションばね(93,94;104,105)が設けられることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の可変動弁装置。
  6. カムプロフィルを異ならせた複数ずつの吸気側カム(46,47)および排気側カム(48,49)が設けられるとともに吸気弁(25)および排気弁(26)に共通に配置される単一のカムシャフト(31)と、複数の前記吸気側カム(46,47)に個別に当接して前記カムシャフト(31)と平行な軸線まわりに揺動することを可能としつつ前記カムシャフト(31)の軸線と平行な方向に隣接、配置されるとともに少なくとも1つが吸気弁(25)に連動、連結される複数の吸気側ロッカアーム(32,33)と、複数の前記排気側カム(48,49)に個別に当接して前記カムシャフト(31)と平行な軸線まわりに揺動することを可能としつつ前記カムシャフト(31)の軸線と平行な方向に隣接、配置されるとともに少なくとも1つが排気弁(26)に連動、連結される複数の排気側ロッカアーム(34,35)と、相互に隣接した前記吸気側および前記排気側ロッカアーム(32,33;34,35)の連結および連結解除を切換えて前記吸気弁(25)および前記排気弁(26)の作動特性を変更可能とした弁作動特性変更手段(60)とを備える内燃機関の可変動弁装置であって、
    前記弁作動特性変更手段(60)が油圧によらないで作動するものにおいて、
    前記弁作動特性変更手段(60)は、複数の前記吸気側ロッカアーム(32,33)の連結および連結解除を切換えるようにして前記各吸気側ロッカアーム(32,33)の配列方向に摺動することを可能としつつ相互に当接されて各吸気側ロッカアーム(32,33)に嵌合される複数の吸気側連結ピン(63,64)と、複数の前記排気側ロッカアーム(34,35)の連結および連結解除を切換えるようにして前記各排気側ロッカアーム(34,35)の配列方向に摺動することを可能としつつ相互に当接されて各排気側ロッカアーム(34,35)に嵌合される複数の排気側連結ピン(65,66)と、複数の吸気側連結ピン(63,64)の配列方向一端の吸気側連結ピン(63)の外端に当接、係合する第1のシフトアーム(67)と、複数の前記吸気側連結ピン(63,64)の配列方向他端の吸気側連結ピン(64)の外端に当接、係合するとともに複数の前記排気側連結ピン(65,66)の配列方向一端の排気側連結ピン(65)の外端に当接、係合する第2のシフトアーム(68)と、複数の前記排気側連結ピン(65,66)の配列方向他端の排気側連結ピン(66)の外端に当接、係合する第3のシフトアーム(69)とを備え、相互に当接した前記吸気側および前記排気側連結ピン(63,64;65,66)のうち配列方向両端の前記吸気側および前記排気側連結ピン(63,64;65,66)が、それらの両端の前記吸気側および前記排気側連結ピン(63,64;65,66)が嵌合されている前記吸気側および前記排気側ロッカアーム(32,33;34,35)から複数の前記吸気側および前記排気側ロッカアーム(32,33;34,35)の連結および連結解除に応じて択一的に突出するように前記各連結ピン(63,64;65,66)の軸方向長さが設定され、第1〜第3のシフトアーム(67〜69)が、前記吸気側および前記排気側ロッカアーム(32,33;34,35)の配列方向に連動して移動するようにして連動、連結されることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  7. 動力伝達経路にロストモーション機構(78)を介在させたシフト駆動手段(70)が、第2のシフトアーム(68)を前記吸気側および前記排気側ロッカアーム(32,33:34,35)の配列方向に移動させるようにして第2のシフトアーム(68)に連結され、第1および第3のシフトアーム(67,69)と、第2のシフトアーム(68)もしくは機関本体(15A,15B)との間に、第2のシフトアーム(68)の移動に第1および第3のシフトアーム(67,69)を追随させるロストモーションばね(93,94;104,105)がそれぞれ設けられることを特徴とする請求項6記載の内燃機関の可変動弁装置。
  8. 前記各吸気側ロッカアーム(32,33)および前記各排気側ロッカアーム(34,35)の連結を解除せしめる作動位置ならびに前記各吸気側ロッカアーム(32,33)および前記各排気側ロッカアーム(34,35)を連結させる作動位置間で移動可能な第2のシフトアーム(68)の作動位置を弾発的に保持するシフト保持機構(97)を備えることを特徴とする請求項6または7記載の内燃機関の可変動弁装置。
  9. 前記シフト駆動手段(70)が、機関本体(15A)に回動自在に支承される回動部材(71)の回動動作を前記各ロッカアーム(32,33;34,34)の配列方向に沿う前記シフトアーム(67,68,69)の移動に変換させるようにしたカム機構(72)を有することを特徴とする請求項4記載の内燃機関の可変動弁装置。
  10. 前記回動部材が、駆動ケーブル(73)が外周に巻き掛けられる入力プーリ(71)であり、該入力プーリ(71)と、前記カム機構(72)の入力部材(74)との間に前記ロストモーション機構(78)が設けられることを特徴とする請求項9記載の内燃機関の可変動弁装置。
  11. 所定のスロットル開度で前記カム機構(72)が切換作動するようにして前記回動部材(71)にスロットル弁の駆動機構が連結されることを特徴とする請求項9記載の内燃機関の可変動弁装置。
  12. カムシャフト(31)の回転によって軸方向の推力を発生するようにして前記カムシャフト(31)に連結されるガバナ機構(106)が、前記シフトアーム(67,68,69)に連動、連結されることを特徴とする請求項1または6記載の内燃機関の可変動弁装置。
  13. 前記カムシャフト(31)を回転自在に支承するようにしてシリンダヘッド(19)に設けられたカムホルダ(36,37)に、前記カムシャフト(31)を燃焼室(21)との間に介在させるようにして支持板(110)が固定され、該支持板(110)に一対の電磁アクチュエータ(111,112)が配設され、第1および第2作動位置間で回動することを可能として前記シフトアーム(67,68,69)に連動、連結されるリンク(113)に、前記両電磁アクチュエータ(111,112)が前記リンク(113)を回動するようにして連結されることを特徴とする請求項1または6記載の内燃機関の可変動弁装置。
  14. 前記リンク(113)および前記支持板(110)間に、前記リンク(113)の第1および第2作動位置を保持するためのシフト保持用ばね(119)が設けられることを特徴とする請求項13記載の内燃機関の可変動弁装置。
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