JP5451316B2 - 撮像装置及び発光制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は撮像装置及びその制御方法に関するもので、特にストロボ撮影における発光制御に関するものである。
従来の撮像装置において、被写体輝度が低い場合に照明装置(ストロボ装置)等の補助光源で被写体を照射して撮影を行うことは一般的である。また、被写体輝度等の撮影条件に応じて照明装置等の補助光源を自動的に発光制御する技術も知られている。
例えば、特許文献1には、被写体輝度に応じて撮像装置のゲイン(感度)制御とストロボの自動発光制御を行う技術が開示されている。また、特許文献2には、ストロボ撮影を行う際に、複数の測距ポイントを有する測距手段の測距結果より被写体の奥行き(被写体距離)に関する情報を得て、これによりストロボ撮影時のシャッター速度を制御する技術が開示されている。
特開2005−204120号公報 特開2005−181355号公報
特許文献1に記載の技術は、被写体輝度が十分明るい場合には撮像ゲインを低く設定して撮像を行い、被写体輝度が低くなり撮像ゲインが低いままではシャッター速度が所定値以下になる場合には撮像ゲインを上昇させてシャッター速度が所定となるように維持する。さらに被写体輝度が低くなり必要とされる撮像ゲインが上限値を超える場合にはストロボ撮影を行うものである。しかしながら、ストロボ撮影は原則として等距離にある被写体にしか適正露出にできない。そのため、特許文献1に記載された技術では、ストロボ撮影時に撮影画面内に被写体距離の異なる複数の被写体が存在する場合には、仮に近距離側の被写体を適正露出となるように発光量を制御すると、遠距離側の被写体は光量不足となって暗く写ってしまう。また、背景光とストロボ光との色温度差が大きい場合にはホワイトバランス制御も近距離被写体重視となるので遠距離被写体は暗く写るだけでなく色再現も不自然となり、被写体距離の異なる被写体のそれぞれが良好な画像を得ることは困難である。
そこで、特許文献2に記載の技術では、複数の測距ポイントを有する測距手段の測距結果より被写体の奥行きが小さいと判定された場合よりも被写体の奥行きが大きいと判定された場合の方がストロボ撮影する際のシャッター速度を遅く設定している。そうすることで、背景光による露光量を増やして遠距離側の被写体の暗さを緩和することができる。しかし、一般的にはストロボ撮影時のシャッター速度は手ぶれしない最低限の速度にすでに設定されており、これをさらに低速にするとぶれが生じやすく、ぶれのない良好な画像を得ることが困難である。
本発明は上記の課題を鑑みてなされたものであり、撮影画面内に被写体距離の異なる複数の被写体が存在する場合であっても良好な画像を撮影することができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる撮像装置は、照明装置を用いた撮影が可能な撮像装置であって、被写体を撮像して画像データを取得する撮像手段と、被写体輝度を取得する測光手段と、撮影画面内の複数の領域の被写体距離に関する情報を取得する取得手段と、前記測光手段により取得された被写体輝度が閾値未満の場合に、撮影時に前記照明装置を発光させる発光制御手段と、を有し、前記発光制御手段は、撮影画面内で前記複数の領域の被写体距離に差が存在する場合に、前記取得手段により取得された情報に基づく前記複数の領域の被写体距離の差が大きいほど、前記閾値を小さくすることを特徴としている。
本発明によれば、撮影画面内に被写体距離の異なる複数の被写体が存在する場合であっても良好な画像を撮影することができる。
本発明の実施例にかかるカメラ、交換レンズ及びストロボ装置の断面図 本発明の実施例にかかる焦点検出用センサーの構成例を示す図 本発明の実施例にかかる測光用センサーの構成例を示す図 撮影画面内の焦点検出領域と測光領域の対応位置関係を示す図 本発明の実施例にかかるカメラ、交換レンズ及びストロボ装置の電気回路の構成例を示すブロック図 本発明の実施例にかかるカメラの動作シーケンスを示すフローチャート 露出演算及びストロボ発光判定処理を示すフローチャート 露出演算及びストロボ発光判定処理を示すフローチャート 第1のプログラム線図を示す図 第2のプログラム線図を示す図 第3のプログラム線図を示す図 奥行き情報ΔDvの補正を行う例を示す図 奥行き情報ΔDvの補正を行う例を示す図
(実施例)
図1は、本実施例にかかる撮像装置としてのカメラ、交換レンズ及び照明装置としてのストロボ装置の断面図を示している。なお、図1ではレンズ交換可能な、いわゆる、一眼レフタイプのカメラの構成を示しているがレンズ一体型のカメラであっても構わない。また、照明装置としてのストロボ装置もカメラ本体に着脱可能な外部ストロボとして説明しているが、カメラ本体に内蔵されたもの(内蔵ストロボ)でも構わない。
図1において1はカメラ本体、2は交換レンズ、3はストロボ装置である。カメラ本体1において10はメカニカルシャッター、11はローパスフィルター、12は例えばCMOSやCCDといったエリアの蓄積型光電変換素子からなる撮像素子である。撮像素子12には入射した光をその光量に応じて光電変換し、その電荷を容量部分に蓄積する画素部と蓄積された電荷を所定の順序で出力するための読み出し部がある。読み出し部には読み出しにあたって蓄積電荷に可変のゲインをかけられるような増幅部も含まれており、後述する撮影感度に対応した読み出しゲインが設定可能となっている。
13は半透過性の主ミラー、14は第1の反射ミラーで主ミラー13と第1の反射ミラー14はともに撮影時には上部に跳ね上がる。15は第1の反射ミラー14による撮像素子面と共役な結像面、16は第2の反射ミラー、17は赤外カットフィルター、18は2つの開口部を有する絞り、19は2次結像レンズ、20は焦点検出用センサーである。
焦点検出用センサー20は例えばCMOSやCCDといったエリアの蓄積型光電変換素子からなり、図2に示すように絞り18の2つの開口部に対応して多数分割された受光センサー部が20Aと20Bとの2対のエリアの構成になっている。第1の反射ミラー14から焦点検出用センサー20までの構成は、例えば、特開平9−184965に詳細に記載されているように、撮影画面内の任意の位置での像ずれ方式での焦点検出を可能とするものである。
21は拡散性を有するピント板、22はペンタプリズム、23は接眼レンズ、24は第3の反射ミラー、25は集光レンズ、26は被写体の輝度に関する情報を得るための測光用センサーである。
測光用センサー26は、例えばシリコンフォトダイオード等の光電変換素子からなり、図3に示すように格子状に複数分割された受光センサー部を有した構成になっていて、本実施例では撮影画面を7列×5行の35分割としている。以下では、35分割された各受光部(測光領域)に対してはPD1〜PD35と呼ぶこととする。測光用センサー26には主ミラー13によって反射されてピント板21によって拡散された光線のうち光軸外の一部が入射する。
図4は、焦点検出用センサー20によって焦点検出を行うことができる撮影画面内の複数の焦点検出領域と35分割された測光用センサー26の測光領域との対応位置関係を示す図である。本実施例では、撮影画面内の焦点検出領域をS0からS6までの7点とし、焦点検出領域S0は測光用センサー26の測光領域PD18に対応した位置にて焦点検出を行う。その他の焦点検出領域も図4に示したようにそれぞれ異なる測光領域に対応した位置にて焦点検出を行う。なお、焦点検出領域および測光領域の数は例示した数に限定されるものではなく、例えば、焦点検出領域および測光領域の数が同じであっても構わない。
図1のおいて、27は撮影レンズを取り付けるマウント部、28は撮影レンズと情報通信を行うための接点部、29はストロボ装置を取り付けられる接続部である。交換レンズ2において30a〜30eは撮影レンズを構成する各光学レンズ,31は絞り、32はカメラ本体と情報通信を行うための接点部、33はカメラに取り付けられるためのマウント部である。
ストロボ装置3において34はキセノン管(発光部)、35は反射笠、36は集光用のフレネルレンズ、37はキセノン管34の発光量をモニターするためのモニターセンサー、38はカメラ本体1にストロボ装置3を取り付けるための取り付け部である。
図5は、本実施例におけるカメラ本体1とその交換レンズ2及びストロボ装置3の電気回路の構成例を示すブロック図である。カメラ本体1において、41は例えば内部にALU、ROM、RAMやA/Dコンバータ、タイマー、シリアル通信ポート(SPI)等を内蔵したワンチップマイクロコンピュータによる制御部でありカメラ機構等の全体制御を行う。制御部41の具体的な制御フローについては後述する。焦点検出用センサー20及び測光用センサー26は図1等に記載したものと同一である。焦点検出用センサー20及び測光用センサー26の出力信号は、制御部41のA/Dコンバータ入力端子に接続される。
42はシャッター駆動部であり制御部41の出力端子に接続されて図1記載のメカニカルシャッター10を駆動する。43は信号処理回路であり制御部41の指示に従って撮像素子12を制御して撮像素子12の読み出しゲインを設定するとともに、撮像素子12が出力する撮像信号をA/D変換しながら入力して信号処理を行い、画像データを得る。またその画像データから目、口といった特徴を抽出して人間の顔領域を検出する機能(顔検出機能)も有している。さらに得られた画像データを記録するにあたって必要な圧縮等の画像処理も可能であるし、表示用の画像データも生成可能である。44はDRAM等のメモリであり、信号処理回路43が種々の信号処理を行う際のワーク用メモリとして使われたり、後述する表示部45に画像を表示する際のVRAMとして使われたりする。
45はTFT液晶パネルまたは有機ELパネル等で構成されて各種撮影情報や撮像した画像を表示する表示部であり、制御部41の指示により信号処理回路43からの表示用画像データが入力されて表示制御される。46はフラッシュメモリ又は光ディスク等による記憶手段であり撮像された画像データを記憶する。47は第1のモータードライバであり、制御部41の出力端子に接続されて制御されて、主ミラー13及び第1の反射ミラー14のアップ・ダウンやメカニカルシャッター10のチャージを行うための第1のモーター48を駆動する。
49はレリーズスイッチである。50は撮像素子12が周期的に撮像するスルー画像を表示部45に逐次表示する所謂ライブビュー機能を開始させるためのライブビュー開始スイッチである。28は図1に記載した交換レンズ2との接点部であり、制御部41のシリアル通信ポートの入出力信号が接続される。29は図1に記載したストロボ装置接続部であり、ストロボ装置3と通信が可能なように制御部41のシリアル通信ポートの入出力信号が接続される。
交換レンズ2において51は、例えば内部にALU、ROM、RAMやタイマー、シリアル通信ポート(SPI)等を内蔵したワンチップマイクロコンピュータによるレンズ制御部である。52は第2のモータードライバであり、レンズ制御部51の出力端子に接続されて制御され、焦点調節を行うための第2のモーター53を駆動する。54は第3のモータードライバでありレンズ制御部51の出力端子に接続されて制御され、図1にて記載した絞り31の制御を行うための第3のモーター55を駆動する。56は焦点調節レンズの繰り出し量すなわち被写体距離に関する情報を得るための距離エンコーダーであり、レンズ制御部51の入力端子に接続される。57は交換レンズ2がズームレンズである場合に撮影時の焦点距離情報を得るためのズームエンコーダーであり、レンズ制御部51の入力端子に接続される。32は図1に記載した接点部であり、レンズ制御部51のシリアル通信ポートの入出力信号が接続される。
交換レンズ2がカメラ本体1に装着されるとそれぞれの接点部28と32とが接続されてレンズ制御部51はカメラ本体の制御部41とのデータ通信が可能となる。カメラ本体の制御部41が焦点検出や露出演算を行うために必要なレンズ固有の光学的な情報や、被写体距離に関する情報あるいは焦点距離情報は、レンズ制御部51からカメラ本体の制御部41へとデータ通信によって出力される。また、カメラ本体の制御部41が焦点検出や露出演算を行った結果求められた焦点調節情報や絞り情報はカメラ本体の制御部41からレンズ制御部51へとデータ通信によって出力される。そして、レンズ制御部51は焦点調節情報に従って第2のモータードライバ52を制御し、絞り情報に従って第3のモータードライバ54を制御する。
ストロボ装置3において61は、例えば内部にALU、ROM、RAMやA/Dコンバータ、タイマー、シリアル通信ポート(SPI)等を内蔵したワンチップマイクロコンピュータによるストロボ制御部である。62はキセノン管34の発光に必要な300V程度の高圧電圧を作りその高圧電圧を充電する機能を有する昇圧部、キセノン管34及びモニターセンサー37は図1に記載したものと同一である。ストロボ装置3がカメラ本体1に装着されるとそれぞれの接続部38と29が接続されてストロボ制御部61はカメラ本体の制御部41とのデータ通信が可能となる。ストロボ制御部61はカメラ本体の制御部41からの通信内容に従って昇圧部62を制御してキセノン管34の発光開始や発光停止を行う。発光量の指示はカメラ本体の制御部41からの指示によって行われ、指示量に従った発光量となるようにモニターセンサー37の検出量をモニターして発光の停止制御を行う。
続いて図6のフローチャートに従ってカメラ本体の制御部41の本発明に関わる具体的な動作シーケンスについて説明する。不図示の電源スイッチがオンされて制御部41が動作可能となると、ストロボ制御部61に通信して、昇圧部62を動作させてストロボ発光に十分となるよう高圧電圧を充電するように指示する(ステップS101)。次に、レンズ制御部51と通信を行ない、焦点検出や測光に必要な各種レンズの情報を得る(ステップS102)。
ステップS103では、ライブビュー開始スイッチ50がオンされているかどうかをチェックする。ライブビュー開始スイッチ50がオンされていない場合にはステップS104へと進み、オンされている場合にはステップS109へと進む。
ステップS104では、焦点検出用センサー20に対して制御信号を出力して、信号蓄積を行う。蓄積が終了すると焦点検出用センサー20に蓄積された信号を読み出しながらA/D変換を行う。さらに読み込まれた各デジタルデータに対してシェーディング等の必要な各種のデータ補正を行う。
ステップS105では、ステップS102で取得した焦点検出を行うために必要なレンズ情報と焦点検出用センサー20から得られているデジタルデータより撮影画面の各焦点検出領域の焦点状態を演算する。さらに撮影画面内の焦点を合わせるべき領域をS0〜S6の中から決定する。なお、領域の決定については、撮影者が不図示の操作部材を操作することで選択した領域にしてもよいし、演算された焦点状態に基づいて主被写体が存在すると思われる領域にしてもよい。そして、決定された領域における焦点状態に従って合焦となるためのレンズ移動量を算出し、算出されたレンズ移動量をレンズ制御部51に出力する。これに従ってレンズ制御部51は焦点調節用レンズを駆動するように第2のモータードライバ52に信号出力して、第2のモーター53を駆動する。これにより撮影レンズは、決定された領域に存在する被写体に対して合焦状態となる。このとき、焦点調節用レンズを駆動することで距離エンコーダー56の情報が変化するので、各種レンズの情報の更新も行う。
撮影レンズが被写体に対して合焦状態となった後、再度焦点検出用センサー20による信号蓄積を行い撮影画面の各焦点検出領域の焦点状態を演算し、後に被写体の奥行き情報として利用可能なように記憶する。ここで記憶しておく各焦点検出領域S0〜S6に対するデフォーカス量をDF(n)とする。なお、nは各焦点検出領域S0〜S6に対応した0〜6である。
ステップS106では、測光用センサー26より35分割された各測光領域PD1〜PD35の信号を読み出しながらA/D変換を行い各測光領域の輝度情報を入力する。さらに、ステップS102で取得した測光に必要なレンズ情報等を用いて各測光領域の輝度情報の補正を行い、各測光領域の被写体輝度情報を得る。
ステップS107では、ステップS106で得られた測光領域ごとの被写体の輝度情報に基づいて露出演算を行うとともに、ストロボ発光を行うか否かを判定する。
ここで、ステップS107における露出演算及びストロボ発光判定について図7のフローチャートに従って説明する。
まず、ステップS201で、ステップS106で得られた各測光領域の被写体の輝度情報を、ステップS105で合焦させた焦点検出領域に対応した測光領域に重点をおいた所定の重み付け演算を行って撮影画面全体の輝度を算出する。これを被写体輝度Bv(A)とする。
次に、ステップS202で、ステップS105で得られたデフォーカス量DF(n)に基づいて撮影画面内の被写体の奥行き情報ΔDvを演算する。なお、奥行き情報ΔDvとは、撮影画面内に存在する複数の被写体の被写体距離の差の大きさを示す情報であって、複数の被写体が同じような被写体距離である場合には小さい値となり、被写体距離の大きく異なる被写体が存在する場合には大きい値となる。なお、被写体距離とは、撮影位置から被写体までの距離を示している。情報ΔDvは各焦点検出領域のデフォーカス量を平均化した値としてもよいし、複数の焦点検出領域のなかで最遠と見なせる被写体が存在する領域と最至近と見なせる被写体が存在する領域とのデフォーカス量の差としてもよい。また、デフォーカス量を交換レンズ2の距離エンコーダー56の情報を元に絶対距離に換算してから奥行き情報ΔDvを演算してもよい。
ステップS203では、ステップS202で得られた被写体の奥行き情報ΔDvを補正する。補正を行う例を図12を用いて説明する。
図12(a)は撮影画面内に、主被写体である人物P01と意図せず撮影画面内に入ってしまった人物P02が存在している構図を示している。なお、図12(a)には、説明のため、撮影画面に図4にて説明した各焦点検出領域S0〜S6を重ねて記載している。図12(a)では、人物P01を主被写体と見なし、人物P01に対して合焦させるので、例えば、焦点検出領域S0にて合焦させたとすれば、人物P02が存在する焦点検出領域S3以外の各領域のデフォーカス量DF(n)はほぼ一致して0に近い値となる。一方、焦点検出領域S3のデフォーカス量DF(3)は他の焦点検出領域よりも遠方の被写体に対するものであるため大きな値をとる。このような状況を鑑み、複数の焦点検出領域のうち1つの領域だけ他の領域とデフォーカス量が所定値以上離れている場合には、その領域を除いて奥行き情報ΔDvの演算を行い、奥行き情報ΔDvを補正するようにする。具体的には、デフォーカス量DF(n)の中である1つの値だけ他の値と所定値Dth1以上離れていて、かつ、その値を除いた複数の値が所定値Dth2以内に収まる場合は、1つだけ離れた値を除いた他の値に基づいて被写体の奥行き情報ΔDvを演算する。図12(b)は撮影画面内に人物P12、P13を撮影しようとしたが、より手前側(被写体距離が近い位置)に不注意で人物P11が入ってしまった構図を示している。図12(b)も図12(a)と同様に、説明のため焦点検出領域S0〜S6を記載している。一般的に人物を含む撮影シーンにおいての撮影倍率は、イメージサイズが24mm×36mmの場合で0.05倍〜0.01倍程度の範囲となる頻度が高い。この範囲よりはずれるような高倍率(近距離)或いは低倍率(遠距離)の人物はその画像にとって重要な被写体ではない可能性が高いと考えられる。そのため、デフォーカス量が近距離側に所定値Dth3以上である領域及び遠距離側に所定値Dth4以上である領域は、そのデフォーカス量を所定値Dth3及び所定値Dth4に置き換えて奥行き情報ΔDvを演算して、その領域の影響を小さくする。或いは近距離側に所定値Dth3以上である領域及び遠距離側に所定値Dth4以上である領域を除いて奥行き情報ΔDvを演算してもよい。
ステップS204では、演算された奥行き情報ΔDvが第1の閾値以内であるか否かを判定し、奥行き情報ΔDvが閾値D1以内の場合はステップS205へ進む。
ステップS205では、図9に示した、奥行き情報ΔDvが小さい場合の第1のプログラム線図に従い、撮影露出及びストロボ発光の有無を決定する。第1のプログラム線図の横軸はステップS201で算出された被写体輝度Bv(A)であり、被写体輝度Bv(A)に応じて自動的に決定されるシャッター速度がTV1の実線、絞り値がAV1の実線、撮影感度がSV1にて表される。第1のプログラム線図では、例えば、被写体輝度Bv(A)が6の場合は、撮影感度SV1はISO感度100相当で、シャッター速度は1/125秒、絞り値は4.0にて適正露出となる。被写体輝度Bv(A)が6よりも明るい場合は、撮影感度SV1はISO感度100相当のままで、被写体輝度Bv(A)が1段上がる毎にシャッター速度を1/125秒から0.5段速くし、絞り値を4.0から0.5段絞ることで適正露出となる。これらの撮影条件では、ストロボ撮影は行わずに、自然光だけで撮影する。被写体輝度Bv(A)が6〜5となる間はシャッター速度は1/125秒、絞り値は4.0で変化させずに、撮影感度SV1をISO感度100相当から200相当まで上げることで適正露出とする。この撮影条件でもストロボ撮影は行わずに、自然光だけで撮影する。被写体輝度Bv(A)が5未満(閾値未満)となると、撮影感度SV1をISO感度200相当に固定としてストロボ撮影を行うように発光制御する。被写体輝度Bv(A)が5〜4となる間は、シャッター速度は1/125秒、絞り値は4.0で変化させない。被写体輝度Bv(A)が4〜3となる間でシャッター速度を1/125秒から1/60秒へと変化させて、被写体輝度Bv(A)が3〜2となる間で絞り値を4.0から2.8へと変化させる。
ステップS205に進んでくる場合は、被写体の奥行き情報ΔDvが小さい場合であるから、撮影画面内の複数の被写体は比較的等しい被写体距離であると見なせる。よって、撮影感度の増加を最低限に留めてストロボ撮影に切り替える閾値である被写体輝度Bv(A)を5とし、後述するステップS207及びS208へと進む場合よりも高く設定している。
こうすることで、撮影感度を増加させることによるノイズの増加を抑制し、撮影画面内に複数の被写体が存在する場合であっても、それぞれの被写体の露出を良好にすることができる。
ステップS204にて奥行き情報ΔDvが閾値D1よりも大きいと判定された場合はステップS206へ進む。
ステップS206では、奥行き情報ΔDvが第2の閾値以内であるか否かを判定し、奥行き情報ΔDvが閾値D2以内の場合はステップS207へ進む。
ステップS207では、図10に示した、奥行き情報ΔDvが中程度の場合の第2のプログラム線図に従い、撮影露出及びストロボ発光の有無を決定する。第2のプログラム線図の横軸などは、第1のプログラム線図と同様であるので説明は省略する。第2のプログラム線図では、例えば、被写体輝度Bv(A)が6の場合は、撮影感度SV1はISO感度100相当で、シャッター速度は1/125秒、絞り値は4.0にて適正露出となる。被写体輝度Bv(A)が6よりも明るい場合は、撮影感度SV1はISO感度100相当のままで、被写体輝度Bv(A)が1段上がる毎にシャッター速度を1/125秒から0.5段速くし、絞り値は4.0から0.5段絞ることで適正露出となる。これらの撮影条件では、ストロボ撮影は行わずに、自然光だけで撮影する。被写体輝度Bv(A)が6〜4となる間はシャッター速度は1/125秒、絞り値は4.0で変化させずに、撮影感度SV1をISO感度100相当から400相当まで上げることで適正露出とする。この撮影条件下でもストロボ撮影は行わずに、自然光だけで撮影する。被写体輝度Bv(A)が4未満となると、撮影感度SV1をISO感度400相当に固定としてストロボ撮影を行うように発光制御する。被写体輝度Bv(A)が4〜3となる間は、シャッター速度は1/125秒、絞り値は4.0で変化させない。被写体輝度Bv(A)が3〜2となる間でシャッター速度を1/125秒から1/60秒へと変化させて、被写体輝度Bv(A)が2〜1となる間で絞り値を4.0から2.8へと変化させる。
ステップS207に進んでくる場合は、被写体の奥行き情報ΔDvが中程度の場合であるから、撮影画面内の複数の被写体の中に被写体距離がやや異なっている被写体が存在すると見なせる。よって、撮影感度の増加を400相当まで行いストロボ撮影に切り替える被写体輝度Bv(A)を4とし、奥行き情報ΔDvが小さい場合(第1のプログラム線図)よりも1段暗い被写体輝度で切り替えを行うように設定している。すなわち、奥行き情報ΔDvが小さい場合よりも自然光のみで撮影を行う輝度範囲を広くしている。
こうすることで、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とに同じ色温度の光(自然光)が照射された状態で撮影を行う撮影シーンが多くなり、照射光の色温度の違いに起因するホワイトバランス制御による色再現の不自然さを抑制することができる。また、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とがともに同じ自然光で照射された状態で撮影を行うので、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とを同じような明るさとなるように撮影することができる。また、ストロボ発光時の撮影感度を高くすることで、被写体輝度が暗い場合であってもストロボ光が届かない遠距離側の被写体も自然光により明るく撮影することができる。
ステップS206にて奥行き情報ΔDvが閾値D2よりも大きいと判定された場合はステップS208へ進む。
ステップS208では、図11に示した、奥行き情報ΔDvが大きい場合の第3のプログラム線図に従い、撮影露出及びストロボ発光の有無を決定する。第3のプログラム線図の横軸などは、第1のプログラム線図と同様であるので説明は省略する。第3のプログラム線図では、例えば、被写体輝度Bv(A)が6の場合は、撮影感度SV1はISO感度100相当で、シャッター速度は1/125秒、絞り値は4.0にて適正露出となる。被写体輝度Bv(A)が6よりも明るい場合は、撮影感度SV1はISO感度100相当のままで、被写体輝度Bv(A)が1段上がる毎にシャッター速度を1/125秒から0.5段速くし、絞り値は4.0から0.5段絞ることで適正露出となる。これらの撮影条件ではストロボ撮影は行わずに、自然光だけで撮影する。被写体輝度Bv(A)が6〜3となる間はシャッター速度は1/125秒、絞り値は4.0で変化させずに、撮影感度SV1をISO感度100相当から800相当まで上げることで適正露出とする。この撮影条件下でもストロボ撮影は行わずに、自然光だけで撮影する。被写体輝度Bv(A)が3未満となると、撮影感度SV1をISO感度800相当に固定としてストロボ撮影を行うように発光制御する。被写体輝度Bv(A)が3〜2となる間は、シャッター速度は1/125秒、絞り値は4.0で変化させない。被写体輝度Bv(A)が2〜1となる間でシャッター速度を1/125秒から1/60秒へと変化させて、被写体輝度Bv(A)が1〜0となる間で絞り値を4.0から2.8へと変化させる。
ステップS208に進んでくる場合は、被写体の奥行き情報ΔDvが大きい場合であるから、撮影画面内の複数の被写体の中に被写体距離が大きく異なっている被写体が存在すると見なせる。よって、撮影感度の増加を800相当まで行いストロボ撮影に切り替える輝度Bv(A)を3とし、被写体の奥行き情報ΔDvが中程度の場合(第2のプログラム線図)よりもさらに1段暗い被写体輝度で切り替えを行うように設定している。すなわち、奥行き情報ΔDvが中程度の場合よりもさらに自然光のみで撮影を行う輝度範囲を広くしている。
こうすることで、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とに同じ色温度の光(自然光)が照射された状態で撮影を行う撮影シーンが多くなり、照射光の色温度の違いに起因するホワイトバランス制御による色再現の不自然さを抑制することができる。また、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とがともに同じ自然光で照射された状態で撮影を行うので、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とを同じような明るさとなるように撮影することができる。また、ストロボ発光時の撮影感度を奥行き情報ΔDvが中程度の場合よりも高くすることで、さらに被写体輝度が暗い場合であってもストロボ光が届かない遠距離側の被写体も自然光により明るく撮影することができる。
奥行き情報ΔDvの大きさに従い、ステップS205、S207、S208の何れかのステップが終了し、被写体輝度Bv(A)に対する撮影感度、シャッター速度、絞り値及びストロボ発光の有無が決定されると、図6のフローチャートへ戻る。
ステップS107で露出演算およびストロボ発光の有無が決定されると、ステップS108においてレリーズスイッチ49がオンされるのを待つ。所定時間が経過してもレリーズスイッチ49がオンされなければステップS102に戻り、上記ステップを繰り返す。レリーズスイッチ49がオンされるとステップS116へ進む。
ステップS103において、ライブビュー開始スイッチ50がオンされていると判断された場合にはステップS109へ進む。
ステップS109では、第1のモータードライバ47に制御信号を出力して、第1のモーター48を駆動して主ミラー13及び第1の反射ミラー14を跳ね上げる。
次に、ステップS110で、シャッター駆動部42に対して信号出力を行い、シャッター10を開放状態とする。これにより撮像素子12には撮影レンズからの光線が入射して撮像が可能となる。続いて、撮像素子12による撮像を行うように信号処理回路43に対して指示を出す。撮像動作が開始されると、周期的に得られる画像を表示部45に逐次表示するようにする。こうしてライブビュー動作が開始される。
ステップS111では、表示部45に表示されるライブビュー画像の明るさや色合いが適切なものとなるように、撮像された画像データより画面各部の輝度情報及び色情報を入手し電荷蓄積時間や色処理の補正を行う。
ステップS112では、画像データから被写体の顔検出処理を行う。これは、特開2005−184508号公報などに記載されているように、画像データのなかから目、口の特徴エッジを抽出して人物の顔位置を検知し、さらに目、口を包含する輪郭を検出して、その重心位置を求めるとともに輪郭内の領域の輝度を算出する。算出された重心位置に基いて撮影画面内の顔位置情報が、輪郭情報に基づいて顔大きさ情報が求められる。画面内に複数の顔が存在する場合は、それぞれの顔の位置情報や大きさ情報を求める。尚、検出された各顔の位置情報をFP(m)、大きさ情報をFS(m)とする。mは検出された顔の数による自然数である。
また、ステップS112では、得られた顔の位置情報や大きさ情報から主被写体を判断し、その主被写体に対して合焦状態となるように、焦点調整を行うためにレンズ制御部51に対してレンズ駆動命令を出す。レンズ制御部51は焦点調節用レンズを駆動するように第2のモータードライバ52に信号出力して、第2のモーター53を駆動する。画像情報のコントラスト値が最大となるような位置でレンズを停止するようにレンズ制御部51に対してレンズ駆動命令を出す。これにより撮影レンズは主被写体に対して合焦状態となる。焦点調節用レンズを駆動することで距離エンコーダー56の情報が変化するので、各種レンズの情報の更新も行う。
ステップS113では、本撮影用の露出演算やストロボ発光を行うか否かを判定する。ここで、ステップS113における露出演算及びストロボ発光判定について図8のフローチャートに従って説明する。
まず、ステップS301で、ステップS111にて得られた撮影画面各部の輝度情報を焦点調節時に合焦とさせた領域に重点をおいた所定の重み付け演算を行って撮影画面全体の輝度を算出する。これを被写体輝度Bv(A)とする。
次に、ステップS302で、ステップS112で得られた顔の大きさ情報FS(m)により被写体の奥行き情報ΔDvを演算する。人物の顔の大きさは年齢や個人差などは当然あるが、生命工学工業技術研究所による設計のための人体寸法データ集によれば日本人の平均的な頭幅は162mmとされている。他方、Humanscale Published by The MIT Press によれば米国人(男)の平均的な頭幅は155mmとされている。こうした統計データからは人物の顔の大きさの固体差は限られており、撮影画像上の顔の大きさがそうした固体差を越えて存在する場合は、それぞれの顔に対する被写体距離が異なると見なして良い。よって、ステップS302では顔の大きさ情報FS(m)の最大値と最小値との差から被写体の奥行き情報ΔDvを演算する。或いはより統計的手法にて顔の大きさ情報FS(m)の標準偏差や分散量を演算しても良い。更には、顔の大きさ情報FS(m)を撮影レンズの焦点距離などから一旦被写体距離に換算した上で被写体の奥行き情報ΔDvを演算しても良い。
ステップS303では、ステップS302で得られた被写体の奥行き情報ΔDvを補正する。補正を行う例を図13を用いて説明する。
図13(a)は撮影画面内に、主被写体である人物P21と意図せずに撮影画面内に入ってしまった人物P22が存在している構図を示している。なお、P21に対する顔の位置情報をFP(1)、大きさ情報をFS(1)とし、P22に対する顔の位置情報をFP(2)、大きさ情報をFS(2)とする。2つの顔の大きさ情報FS(1)とFS(2)とは大きく異なるので、この2つの顔大きさ情報から単純に奥行き情報ΔDvを演算するとかなり大きな値となる。そこで、主被写体よりも撮影画面の周辺部に位置し、主被写体の顔よりも所定値以上小さい顔である被写体は除外して奥行き情報ΔDvの演算を行い、奥行き情報ΔDvを補正するようにする。具体的には、焦点を合せた人物P21を基準にして、その顔位置情報FP(1)より撮影画面の周辺部に位置するとともに、顔大きさ情報FS(1)との差が所定値Fth1以上である顔検出情報は除いて奥行き情報ΔDvを演算する。
図13(b)は撮影画面内に人物P32、P33を撮影しようとしたが、より手前側に不注意で人物P31が入ってきてしまった構図を示している。また、遠距離側にも撮影する意図のない人物P34が存在している。前述したように、一般的に人物を含む撮影シーンにおいての撮影倍率は、イメージサイズが24mm×36mmの場合で0.05倍〜0.01倍程度の範囲となる頻度が高い。この範囲よりはずれるような高倍率(近距離)或いは低倍率(遠距離)の人物はその画像にとって重要な被写体ではない可能性が高いと考えられる。そのため、顔の大きさ情報FS(m)が所定値Fth2以上大きい人物やFth3よりも小さい人物はその値を所定値Fth2或いはFth3に置き換えてΔDvを演算する。或いは顔の大きさ情報FS(m)が所定値Fth2以上大きい人物やFth3よりも小さい人物を除いた顔大きさ情報のみで奥行き情報ΔDvを演算してもよい。
ステップS304では、演算された奥行き情報ΔDvが第1の閾値以内であるか否かを判定し、奥行き情報ΔDvが閾値D3以内の場合はステップS305へ進む。
ステップS305では、図9に示した、奥行き情報ΔDvが小さい場合の第1のプログラム線図に従い、撮影露出及びストロボ発光の有無を決定する。ステップS305における撮影露出及びストロボ発光の有無の決定処理については、ステップS301で算出された被写体輝度Bv(A)を用いる点以外はステップS205と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS305に進んでくる場合は、被写体の奥行き情報ΔDvが小さい場合であるから、撮影画面内の複数の被写体は比較的等しい被写体距離であると見なせる。よって、撮影感度の増加を最低限に留めてストロボ撮影に切り替える被写体輝度Bv(A)を5とし、後述するステップS307及びS308へと進む場合よりも高く設定している。
こうすることで、撮影感度を増加させることによるノイズの増加を抑制し、撮影画面内に複数の被写体が存在する場合であっても、それぞれの被写体の露出を良好にすることができる。
ステップS304にて演算された奥行き情報ΔDvが閾値D3よりも大きいと判定された場合はステップS306へ進む。
ステップS306では、奥行き情報ΔDvが第2の閾値以内であるか否かを判定し、奥行き情報ΔDvが閾値D4以内の場合はステップS307へ進む。
ステップS307では、図10に示した、奥行き情報ΔDvが中程度の場合の第2のプログラム線図に従い、撮影露出及びストロボ発光の有無を決定する。ステップS307における撮影露出及びストロボ発光の有無の決定処理については、ステップS301で算出された被写体輝度Bv(A)を用いる点以外はステップS207と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS307に進んでくる場合は、被写体の奥行き情報ΔDvが中程度の場合であるから、撮影画面内の複数の被写体の中に被写体距離がやや異なっている被写体が存在すると見なせる。よって、撮影感度の増加を400相当まで行いストロボ撮影に切り替える被写体輝度Bv(A)を4とし、奥行き情報ΔDvが小さい場合(第1のプログラム線図)よりも1段暗い被写体輝度で切り替えを行うように設定している。すなわち、奥行き情報ΔDvが小さい場合よりも自然光のみで撮影を行う輝度範囲を広くしている。
こうすることで、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とに同じ色温度の光(自然光)が照射された状態で撮影を行う撮影シーンが多くなり、照射光の色温度の違いに起因するホワイトバランス制御による色再現の不自然さを抑制することができる。また、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とがともに同じ自然光で照射された状態で撮影を行うので、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とを同じような明るさとなるように撮影することができる。また、ストロボ発光時の撮影感度を高くすることで、被写体輝度が暗い場合であってもストロボ光が届かない遠距離側の被写体も自然光により明るく撮影することができる。
ステップS306にて奥行き情報ΔDvが閾値D4よりも大きいと判定された場合はステップS308へ進む。
ステップS308では、図11に示した、奥行き情報ΔDvが大きい場合の第3のプログラム線図に従い、撮影露出及びストロボ発光の有無を決定する。ステップS308における撮影露出及びストロボ発光の有無の判定処理については、ステップS301で算出された被写体輝度Bv(A)を用いる点以外はステップS208と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS308に進んでくる場合は、被写体の奥行き情報ΔDvが大きい場合であるから、撮影画面内の複数の被写体の中に被写体距離が大きく異なっている被写体が存在すると見なせる。よって、撮影感度の増加を800相当まで行いストロボ撮影に切り替える輝度Bv(A)を3とし、被写体の奥行き情報ΔDvが中程度の場合(第2のプログラム線図)よりもさらに1段暗い被写体輝度で切り替えを行うように設定している。すなわち、奥行き情報ΔDvが中程度の場合よりもさらに自然光のみで撮影を行う輝度範囲を広くしている。
こうすることで、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とに同じ色温度の光(自然光)が照射された状態で撮影を行う撮影シーンが多くなり、照射光の色温度の違いに起因するホワイトバランス制御による色再現の不自然さを抑制することができる。また、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とがともに同じ自然光で照射された状態で撮影を行うので、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とを同じような明るさとなるように撮影することができる。また、ストロボ発光時の撮影感度を奥行き情報ΔDvが中程度の場合よりも高くすることで、さらに被写体輝度が暗い場合であってもストロボ光が届かない遠距離側の被写体も自然光により明るく撮影することができる。
奥行き情報ΔDvの大きさに従い、ステップS305、S307、S308の何れかのステップが終了し、被写体輝度Bv(A)に対する撮影感度、シャッター速度、絞り値及びストロボ発光の有無が決定されると、図6のフローチャートへ戻る。
ステップS113で露出演算およびストロボ発光の有無が決定されると、ステップS114においてレリーズスイッチ49がオンされるのを待つ。所定時間が経過してもレリーズスイッチ49がオンされなければステップS111に戻り、上記ステップを繰り返す。レリーズスイッチ49がオンされるとステップS115へ進む。
ステップS115では、シャッター駆動部42に対して信号出力を行い、シャッター10を閉じてライブビュー動作を終了する。続いて、第1のモータードライバ47に制御信号を出力して、第1のモーター48を駆動して主ミラー13及び第1の反射ミラー14を跳ね上げ状態から一度ダウンさせるとともにメカニカルシャッター10をチャージする。
ステップS116では、ステップS107或いはステップS113にてストロボを発光させて撮影すると決定されたか否かをチェックする。ステップS107或いはステップS113でストロボを発光させて撮影すると決定された場合はステップS117へ進む。
ステップS117では、測光用センサー26より35分割された各測光領域PD1〜PD35の信号を読み出しながらA/D変換を行い、撮影画面各部の予備発光直前の輝度情報を入力する。以下では、各測光領域の予備発光直前の輝度情報をP(i)と呼ぶこととする。続いて、ストロボ制御部61に通信してフラッシュの予備発光を指示する。これにより、ストロボ制御部61は、モニターセンサー37の出力信号に基づきキセノン管34が予め定められた予備発光量だけ発光するようにキセノン管34を発光させる。この予備発光が行われている間の被写体の輝度情報を得るために測光用センサー26より35分割された各測光領域PD1〜PD35の信号を読み出しながらA/D変換を行い、撮影画面各部の予備発光時輝度情報を入力する。以下では、各測光領域の予備発光時輝度情報をH(i)と呼ぶこととする。なお、P(i)及びH(i)におけるiは、35分割された各測光領域に対応した1〜35のことである。
ステップS118では、ストロボの本発光量を決定する演算を行う。各測光領域の予備発光直前の輝度情報をP(i)と各受光部毎の予備発光時輝度情報をH(i)とからフラッシュの本発光量を決定する具体的な演算方法は特開2005−275265号公報などに記載されているので詳細な説明は省略する。なお、ステップS116にてストロボを発光させて撮影すると決定されなかった場合は、ステップS117及びS118を実行せずに次のステップS119へ進む。
ステップ119では、第1のモータードライバ47に制御信号を出力して、第1のモーター48を駆動して主ミラー13及び第1の反射ミラー14を跳ね上げる。続いて、ステップS107またはS113にて演算された絞り値に関する情報をレンズ制御部51に対して出力する。この情報に従って、レンズ制御部51は絞り31を駆動するように第3のモータードライバ54に信号出力して、第3のモーター55を駆動する。これにより撮影レンズは絞り込み状態となる。
ステップS120では、シャッター駆動部42に対して信号出力を行い、シャッター10を開放状態とする。これにより撮像素子12には撮影レンズからの光線が入射して撮像が可能となる。そして、ステップS107またはS113にて演算されたシャッター速度にしたがって撮像素子12で撮像を行うように信号処理回路43に対して指示を出す。また、ストロボ撮影を行う場合は、この撮像タイミングに同期してストロボ制御部61に対してストロボ光の発光指示を与える。ストロボ制御部61は発光指示に従って、ステップS117にて演算された本発光量となるように、モニターセンサー37の出力信号に基づきキセノン管34を発光させる。これによってストロボ発光を伴った撮像が行われる。撮像が終了すると、シャッター駆動部42に対して信号出力を行い、シャッター10を遮光状態とする。これにより撮像素子12に対する撮影レンズからの光線が遮断される。
ステップS121では、レンズ制御部51に対して絞り31を開放するように絞り制御情報を出力する。この絞り制御情報に従ってレンズ制御部51は絞り31を駆動するように第3のモータードライバ54に信号出力して、第3のモーター55を駆動する。これにより撮影レンズは絞り開放状態となる。さらに、第1のモータードライバ47に制御信号を出力して、第1のモーター48を駆動して主ミラー13及び第1の反射ミラー14をダウンさせる。
ステップS122では、画像データを撮像素子12からA/D変換しながら読み出して、必要な補正処理や補間処理を行うように信号処理回路43に対して指示を出す。
ステップS123では、信号処理回路43に対して指示を出して画像データに対してホワイトバランス処理を行う。具体的には、画像データにおいて、1画面内を複数に分割し、分割された各領域の色差信号より被写体の白色領域を抽出する。さらに、抽出された領域の信号に基づいて、画面全体の赤チャンネル及び青チャンネルのゲイン補正を行いホワイトバランス調整を行う。
ステップS124では、ホワイトバランス調整が行われた画像データを所定の記録ファイルフォーマットに圧縮変換して記憶手段46に記憶するように信号処理回路43に対して指示を出す。これで一連の撮影シーケンスが終了する。
以上説明したように、被写体の奥行き情報ΔDvの大きさが小さい場合は、被写体輝度が暗くなった場合に比較的低感度で被写体輝度が高めの条件でストロボ撮影に切り替えるようにしている。こうすることで、撮影感度を増加させることによるノイズの増加を抑制し、撮影画面内に複数の被写体が存在する場合であっても、それぞれの被写体の露出を良好にすることができる。
一方、被写体の奥行き情報ΔDvの大きさが大きい場合は、被写体輝度が暗くなった場合に比較的高感度で被写体輝度が低めの条件でストロボ撮影に切り替えるようにしている。すなわち、撮影画面内の複数の被写体の被写体距離の差の大きさを示す奥行き情報が大きいほど、照明装置を発光させて撮影を行う被写体輝度の閾値を低くし、照明装置を発光させずに撮影する際に設定する撮影感度の上限を高くしている。こうすることで、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とに同じ色温度の光(自然光)が照射された状態で撮影を行う撮影シーンが多くなり、照射光の色温度の違いに起因するホワイトバランス制御による色再現の不自然さを抑制することができる。また、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とがともに同じ自然光で照射された状態で撮影を行うので、近距離側の被写体と遠距離側の被写体とを同じような明るさとなるように撮影することができる。また、ストロボ発光時の撮影感度を高くすることで、被写体輝度が暗い場合であってもストロボ光が届かない遠距離側の被写体も自然光により明るく撮影することができる。
なお、本実施例での、被写体の奥行き情報ΔDvの大きさに応じてプログラム線図を3段階に切り替える構成は1例であり、被写体の奥行き情報ΔDvの大きさが大きいほどストロボ撮影に切り替える被写体輝度の閾値を低くし撮影感度を高くする構成であればよい。例えば、3つよりも多くのプログラム線図を切り替えるようにしてもよいし、演算により連続的に変更されるようにしてもよい。また、被写体の奥行き情報ΔDvの大きさが所定値以上か否かに応じて2つのプログラム線図を切り替えるようにしてもよい。また、プログラム線図にしたがって設定されるシャッター速度、絞り値、撮影感度及びストロボ撮影の有無を切り替える被写体輝度の閾値も1例であり、これに制限されるものではない。
また、本実施例では、撮影画面の各焦点検出領域のデフォーカス量DF(n)から奥行き情報ΔDvを取得する手法及び顔検出処理により検出された顔の大きさ情報FS(m)から奥行き情報ΔDvを取得する手法を説明した。しかしながら、撮影画面内の複数の被写体の奥行き情報ΔDvを取得する手法は上述の2つの手法に限られるものではない。例えば、特開2005−275265号公報のように、撮影画面内の各測光領域で得た、ストロボ非発光時の輝度情報と発光時の輝度情報とに基づいて撮影画面内の複数の被写体の奥行き情報ΔDvを演算する手法であっても構わない。また、この手法と上述した2つの手法を組み合わせた構成であってもよい。例えば、被写体が低輝度や低コントラストで得られた各焦点検出領域のデフォーカス量DF(n)の信頼度が低い場合や顔検出ができない場合に、この手法をステップS107またはS113で実行するようにしてもよい。
また、本実施例では、静止画撮影時に適用した場合を説明したが、動画撮影時に適用しても構わない。例えば、動画撮影時に撮影画面内の被写体の奥行き情報が大きいほど、ビデオライトなどの照明装置の発光の有無を切り替える被写体輝度の閾値を低くするとともに、照明装置を発光させずに撮影する際に設定する撮影感度の上限を高くしてもよい。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
1 カメラ本体
2 交換レンズ
3 ストロボ装置
10 メカニカルシャッター
12 撮像素子
20 焦点検出用センサー
26 測光用センサー
34 キセノン管
41 制御部43 信号処理部
45 表示部
61 ストロボ制御部

Claims (17)

  1. 照明装置を用いた撮影が可能な撮像装置であって、
    被写体を撮像して画像データを取得する撮像手段と、
    被写体輝度を取得する測光手段と、
    撮影画面内の複数の領域の被写体距離に関する情報を取得する取得手段と、
    前記測光手段により取得された被写体輝度が閾値未満の場合に、撮影時に前記照明装置を発光させる発光制御手段と、を有し、
    前記発光制御手段は、撮影画面内で前記複数の領域の被写体距離に差が存在する場合に、前記取得手段により取得された情報に基づく前記複数の領域の被写体距離の差が大きいほど、前記閾値を小さくすることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記測光手段により取得された被写体輝度に基づいて撮影感度を設定する設定手段を有し、
    前記設定手段は、前記取得手段により取得された情報に基づく前記複数の領域の被写体距離の差が大きいほど、前記照明装置を発光させずに撮影する際に設定する前記撮影感度の上限値を高くすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記発光制御手段は、前記複数の領域の被写体距離のうち、最も遠い被写体距離と最も近い被写体距離との差に基づいて前記閾値を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記発光制御手段は、前記複数の領域のうち1つの領域だけ他の領域と被写体距離が所定値以上離れている場合には、該領域の被写体距離を用いずに前記閾値を変更することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記発光制御手段は、前記複数の領域のうち被写体距離が所定範囲から外れている領域が存在する場合、該領域の被写体距離を用いずに前記閾値を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  6. 複数の焦点検出領域を有し、該複数の焦点検出領域それぞれのデフォーカス量を検出する焦点検出手段を有し、
    前記取得手段が取得する前記複数の領域の被写体距離に関する情報は、前記焦点検出ユニットにより検出された前記複数の焦点検出領域それぞれのデフォーカス量を示す情報を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  7. 前記発光制御手段は、前記複数の焦点検出領域のなかで最遠と見なせる被写体が存在する領域と最至近と見なせる被写体が存在する領域とのデフォーカス量の差に基づいて、前記閾値を変更することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  8. 前記発光制御手段は、前記複数の焦点検出領域それぞれのデフォーカス量を平均化した値に基づいて前記閾値を変更することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  9. 前記発光制御手段は、前記複数の焦点検出領域のうち1つの領域だけ他の領域とデフォーカス量が所定値以上離れている場合には、該領域のデフォーカス量を用いずに前記閾値を変更することを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記発光制御手段は、前記焦点検出手段により検出されたデフォーカス量が所定値以上の場合、該デフォーカス量を前記所定値に置き換えたものを用いて前記閾値を変更することを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記発光制御手段は、前記複数の焦点検出領域のうち前記焦点検出手段により検出されたデフォーカス量が所定値以上となる領域が存在する場合、該領域のデフォーカス量を用いずに前記閾値を変更することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  12. 前記撮像手段により取得された前記画像データから被写体の顔領域の検出を行う顔検出手段を有し、
    前記取得手段が取得する前記複数の領域の被写体距離に関する情報は、前記顔検出ユニットにより検出された複数の前記顔領域の大きさ情報を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  13. 前記発光制御手段は、前記顔検出手段により検出された複数の前記顔領域の大きさ情報の最大値と最小値との差に基づいて、前記閾値を変更することを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記顔検出手段により検出された前記顔領域の大きさ情報及び位置情報に基づいて主被写体を判断する判断手段を有し、
    前記発光制御手段は、前記主被写体の顔領域よりも撮影画面の周辺部に位置し、前記主被写体の顔領域よりも大きさ情報が所定値以上小さい顔領域は考慮せずに前記閾値を変更することを特徴とする請求項12または13に記載の撮像装置。
  15. 前記発光制御手段は、前記顔検出手段により検出された前記顔領域の大きさ情報が所定値以上の場合、該大きさ情報を前記所定値に置き換えたものを用いて前記閾値を変更することを特徴とする請求項12ないし14のいずれか1項に記載の撮像装置。
  16. 前記取得手段は、前記測光手段により取得された前記照明装置が発光していないときの被写体輝度と前記照明装置が発光したときの被写体輝度とに基づいて、前記複数の領域の被写体距離に関する情報を取得することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の撮像装置。
  17. 照明装置の発光制御方法であって、
    被写体輝度を取得する測光ステップと、
    撮影画面内の複数の領域の被写体距離に関する情報を取得する取得ステップと、
    前記測光ステップで取得された被写体輝度が閾値未満の場合に、撮影時に前記照明装置を発光させる発光制御ステップと、を有し、
    前記発光制御ステップは、撮影画面内で前記複数の領域の被写体距離に差が存在する場合に、前記取得ステップで取得された情報に基づく前記複数の領域の被写体距離の差が大きいほど、前記閾値を小さくすることを特徴とする発光制御方法。
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