JP5448477B2 - 昇圧回路、この昇圧回路を用いた表示装置、この昇圧回路を用いた昇圧方法およびこの昇圧方法を用いた表示装置への電力供給方法 - Google Patents

昇圧回路、この昇圧回路を用いた表示装置、この昇圧回路を用いた昇圧方法およびこの昇圧方法を用いた表示装置への電力供給方法 Download PDF

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Description

本発明は、昇圧回路に係り、特に、フィードバック回路部を有する昇圧回路に関する。
近年の表示装置は、液晶表示パネルに代表される様に低消費化が進んでいる。こうした表示装置向けの電源としては、昇圧回路が用いられることが多い。表示装置のドライバー内蔵電源としては、常に動作し続ける単純なチャージポンプ回路も存在するが、より高効率でより低消費な電源の利用が多くなっている。こうした背景の為、フィードバック回路部を有して、負荷および出力変動に応じて昇圧動作をするチャージポンプ回路の利用が増えている。
図1は、従来技術によるフィードバック系の昇圧回路における回路図の例である。従来、高効率な電源の例としては、図1に示すフィードバック系の昇圧回路が利用されている。
図2は、従来技術によるフィードバック系の昇圧回路における回路図をより簡略化した例である。本発明との比較を容易にする為、図2の回路図を用いて従来技術を説明する。
図2の昇圧回路は、チャージポンプ10と、フィードバック回路部20と、論理回路部30とを具備している。チャージポンプ10は、DC/DCコンバータ11と、昇圧用コンデンサー(C1)12と、出力用コンデンサー(CL)13とを具備している。DC/DCコンバータ11は、電圧入力部(VIN:Voltage INput)111と、クロック信号入力部(CLKIN:CLocK INput)113と、昇圧電圧出力部(VOUT:Voltage OUTput)112とを具備している。フィードバック回路部20は、分圧回路部24と、比較回路部21と、リファレンス電圧源部22とを具備している。分圧回路部24は、第1の固定抵抗(R1)241と、分圧点240と、第2の固定抵抗(R2)242とを具備している。比較回路部21は、コンパレーター210を具備している。リファレンス電圧源部22は、リファレンス電圧源(VREF:Voltage of REFerence)220を具備している。論理回路部30は、外部クロック信号入力部(CLK:CLocK)31を具備している。
電圧入力部111は、DC/DCコンバータ11に接続されている。DC/DCコンバータ11はさらに、論理回路部30の出力部と、昇圧用コンデンサー(C1)12の両端子と、昇圧電圧出力部112とにも接続されている。昇圧電圧出力部112はさらに、出力用コンデンサー(CL)13と、フィードバック回路部20の入力部とにも接続されている。出力用コンデンサー(CL)13はさらに、もう一方で、グラウンド19にも接続されている。フィードバック回路部20の出力部と、外部クロック信号入力部(CLK)31とは、論理回路部30の2つの入力部にそれぞれ接続されている。
フィードバック回路部20において、入力部は、分圧回路部24における第2の固定抵抗(R2)242に接続されている。第2の固定抵抗(R2)242はさらに、もう一方で、分圧点240にも接続されている。分圧点240はさらに、第1の固定抵抗(R1)241と、コンパレーター210の反転側入力部とにも接続されている。第1の固定抵抗(R1)241はさらに、もう一方で、グラウンド249にも接続されている。コンパレーター210の非反転側入力部には、リファレンス電圧源(VREF)220が接続されている。リファレンス電圧源(VREF)220はさらに、もう一方で、グラウンド229にも接続されている。コンパレーター210の出力部は、フィードバック回路部20の出力部に接続されている。
ここで、図2の回路図、及び、今後の回路において記載されるDC/DCコンバータ11の基本動作について説明する。
まず、クロック信号入力部(CLKIN)113=L(Low:ロー状態)の場合におけるDC/DCコンバータ11の動作モードを、「放電モード」と呼ぶことにする。
放電モードにおいて、DC/DCコンバータ11は、昇圧用コンデンサー(C1)12の正極側を電圧入力部(VIN)111に接続している。すなわち、昇圧用コンデンサー(C1)12は、電圧入力部(VIN)111から供給される電圧で充電されている。
同時に、DC/DCコンバータ11は、出力用コンデンサー(CL)13の正極側を昇圧電圧力部(VOUT)112に接続している。すなわち、出力用コンデンサー(CL)13は、昇圧電圧力部(VOUT)112に接続された任意の外部装置に向けて電力を放電している。
次に、クロック信号入力部(CLKIN)113=H(High:ハイ状態)の場合におけるDC/DCコンバータ11の動作モードを、「充電モード」と呼ぶことにする。
充電モードにおいて、DC/DCコンバータ11は、昇圧用コンデンサー(C1)12の負極側を電圧入力部(VIN)111に接続する。また、昇圧用コンデンサー(C1)12の正極側の接続先を切り替えて、昇圧電圧出力部(VOUT)112に接続する。この時、昇圧用コンデンサー(C1)12はすでに、放電モードにおいて、電圧入力部(VIN)111の電圧で充電されている。こうすることにより、直列に接続された電圧入力部(VIN)111および昇圧用コンデンサー(C1)12が、出力用コンデンサー(CL)13を充電する。すなわち、昇圧用コンデンサー(C1)12に充電されている電荷が出力用コンデンサー(CL)13へチャージシェアされる。その結果、出力用コンデンサー(CL)13は、電圧入力部(VIN)111の2倍の電圧で充電されることになる。
図2の例とは逆相の動作をする場合のDC/DCコンバータ11については、基本的には本回路の論理を反転することにより容易に実現できる。さらに、昇圧の比率や、使用される各種コンデンサーの数や、動作モードの種類や総数などは、いくらでも変更可能である。これらの変更にかかわる説明は、容易に類推可能なので省略する。
ここで、図2における従来技術によるフィードバック回路部20の動作について説明する。
まず、分圧回路部24が、昇圧電圧出力部(VOUT)112の電圧を分圧して、分圧点240から出力する。分圧点240から出力される電圧を、以下、フィードバック電圧VFB(Voltage FeedBack)と呼ぶ。この時、昇圧電圧出力部(VOUT)112と、第1の固定抵抗(R1)241と、分圧点240と、第2の固定抵抗(R2)242と、グラウンド249とが直列に接続されている。また、フィードバック電圧VFBは第1の固定抵抗(R1)241における両ノード間の電圧である。したがって、
VFB=VOUT×R1/(R1+R2) …(式1)
が成立する。ここで、式1の右辺の係数
R1/(R1+R2)
を、以降、「分圧比率」と呼ぶ。
次に、フィードバック電圧VFBは比較回路部21におけるコンパレーター210の反転側入力部に供給される。コンパレーター210は、フィードバック電圧VFBと、非反転側入力部に接続されたリファレンス電圧源(VREF)220のリファレンス電圧VREFとを比較する。比較回路部21は、両電圧の比較結果をフィードバック信号EN(ENable)として出力する。ここでは、VFB>VREFの場合ではフィードバック信号EN=L状態となり、これ以外の場合ではフィードバック信号EN=H状態となることにして説明を続ける。
フィードバック信号ENは、論理回路部30に供給される。論理回路部30にはさらに、外部クロック信号入力部(CLK)31からの外部クロック信号CLKも供給されている。フィードバック信号EN=H状態で、かつ、外部クロック信号CLK=H状態の時において、論理回路部30が出力するクロック信号CLKIN=H状態となる。昇圧用コンデンサー(C1)12に充電された電荷を出力用コンデンサー(CL)13へ放電される。その結果、チャージポンプ10の昇圧動作が行われる。
外部クロック信号CLK=L状態、又は、フィードバック信号EN=L状態の時には、出力用コンデンサー(CL)13への放電が行われ、すなわち昇圧動作はOFF状態となる。また、昇圧用コンデンサー(C1)12は、次の昇圧に備えて、電圧入力部111からの入力電圧VINで充電される状態となる。
フィードバック信号ENは、フィードバック電圧VFBと、リファレンス電圧VREFとを比較するコンパレーター210によって出力される。すなわち、フィードバック信号ENが切り替わるタイミングは、コンパレーター210の動作によって決定される。コンパレーター210の動作を考慮すれば、以下の関係が成立する時である。
VREF=VFB=VOUT×R1/(R1+R2) …(式2)
即ち、
VOUT=VREF×(1+R2/R1) …(式3)
の関係を維持する様に、コンパレーター210が動作する。以下、式3の右辺の値を「設定電圧」と呼ぶ。
出力電圧VOUTが、上記の設定電圧よりも高い場合には、フィードバック信号EN=L状態となる。フィードバック信号EN=L状態の時は、昇圧回路を動作させる外部クロック信号CLKに関係無く、DC/DCコンバータ11に入力されるクロック信号CLKIN=L状態となる。その結果、昇圧動作は停止するが、この時、図2の場合は、昇圧用コンデンサー(C1)12が充電される状態となる。
出力電圧VOUTが、上記の設定電圧よりも低い場合には、フィードバック信号EN=H状態となる。さらに、昇圧回路を動作させる外部クロック信号CLK=H状態となって入力されると、昇圧動作が行われる。すなわち、各コンデンサーの充電と放電との繰り返し動作が行われる。
但し、図2の場合、フィードバック信号ENの波形との論理演算を行っている為、DC/DCコンバータ11が外部クロック信号CLKと同期して動くとは限らない。例えば、フィードバック信号EN=H状態となる時間が、外部クロック信号CLK=H状態となる時間の半分である場合を考える。この場合、外部クロックCLK=H状態となる時間の半分だけ、昇圧用コンデンサー(C1)12の放電動作が行われる。
但し、実際には、昇圧用コンデンサー(C1)12に充電された電荷を出力用コンデンサー(CL)13に向けて放電する際の電流と、出力用コンデンサー(CL)13に充電された電荷を外部の負荷に向けて放電する際の電流とは、一致しない場合がある。さらに、コンパレーター210を含むフィードバック回路部20の応答速度が有限であるため、出力電圧VOUTの波形は、設定電圧の近傍にて上下するリプルノイズを含む波形となる。
図3は、リプルノイズを含む出力電圧VOUTの波形と、リプルノイズが表示装置の表示波形S1に与える影響を説明するための波形図である。図3において、横軸は時間を表し、縦軸は電圧を表す。S1の波形は、破線で示す設定電圧近傍に負荷と昇圧用コンデンサー(C1)12の放電量に従い上下に変化する。
上記に関連して、特許文献1(特開2005−278383号公報)には電源回路に係る発明が開示されている。
特許文献1発明の電源回路は、クロック信号により昇圧動作するチャージポンプの出力に応じた電圧をコンパレーター210でリファレンス電圧VREFと比較する。また、リファレンス電圧VREFを上回ったときのコンパレーター210出力によりクロック信号のパルスをスキップさせて昇圧動作を停止させる。さらに、リファレンス電圧VREFを下回ったときのコンパレーター210出力によりクロック信号のパルスのスキップを停止させて昇圧動作を復帰させることによりチャージポンプからレギュレート電圧を出力する。ここで、コンパレーター210の速度が、チャージポンプの出力に応じた電圧がリファレンス電圧VREFを上回った時点からコンパレーター210出力が反転するまでは速くなるように制御される。また、コンパレーター210の速度が、チャージポンプの出力に応じた電圧がリファレンス電圧VREFを下回った時点からコンパレーター210出力が反転するまでは遅くなるように制御される。
特開2005−278383号公報
フィードバック制御昇圧回路の出力電圧VOUTが、リプル波形になることについて、上述にて説明した。この現象が実際の表示パネルにおける表示に与える問題点について、以下に説明する。
図4は、従来技術による昇圧回路を用いる液晶表示パネルシステムの回路図の例である。図4の液晶表示パネルシステムは、LCD(Liquid Crystal Dispay:液晶表示装置)ドライバーと、液晶表示パネルを具備する。図4に示す様に、このような液晶表示パネルシステムにおいて、昇圧回路出力の電圧は、主にLCDドライバーの電源として利用される。LCDドライバーは、液晶表示パネルへ所定の電圧を駆動するアンプバッファを具備する。
図4の液晶表示パネルは、複数の画素を具備する。これら複数の画素のそれぞれは、FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスター)を具備している。これら複数のFETのゲートにはそれぞれ、ゲート制御信号を伝える走査信号線G1、G2、…が接続されている。また、これら複数のFETのソースにはそれぞれ、ソースライン信号を伝えるデータ線S1、S2、…が接続されている。ここで、ゲート制御信号とは、液晶表示パネルの各画素を駆動させるためのものである。また、ソースライン信号とは、液晶表示パネルの各画素に表示する色に対応する電圧を印加するためのものである。
図3(A)は、液晶表示パネルを駆動するための走査信号線G1、G2、G3のゲート制御信号と、データ線S1のソースライン信号と、昇圧回路の出力電圧とを示す波形図である。ここで、ゲート制御信号と、ソースライン信号とは同期している。
図3(B)は、図3(A)の一部をより詳細に説明するための、走査線信号線G1と、データ線S1のソースライン信号と、昇圧回路の出力圧電圧波形図との波形の、拡大図である。
図5は、ドライバー電源のノイズが液晶表示装置に与える影響を説明するための図である。複数の走査信号線G1、G2、…は、一本ずつ順番にアクティブになる。すると、アクティブな走査信号線に接続された全ての画素がアクティブになる。これらアクティブな画素に、ソースドライバが出力するアナログ値が、データ線を介して書き込まれる。
各画素のトランジスターは、ゲート制御信号に同期してON状態になる。各画素のトランジスターがON状態になることで、各画素の負荷容量が充電される。このため、各画素の負荷電流は、ゲート制御信号に同期する。しかし、各画素へ充電される電荷は、その時に表示される画像によって異なる。すなわち、負荷電流は表示ラインごとに異なり、また、電荷の消費量は不規則である。
従って、負荷駆動に伴い減少した出力電圧(VOUT)を昇圧するタイミングも、表示とは非同期的な動作をする場合が多い。図3に示す波形はその一例である。立ち上り波形が急峻なのは、先に昇圧回路動作について説明したとおりである。すなわち、昇圧用コンデンサー(C1)12に蓄えられた電荷を持ち上げるために、負極側の端子を電圧入力部(VIN)111に切り替えている。この電荷を昇圧電圧出力部(VOUT)112へチャージシェアするためにスイッチング動作をさせている為、電圧の波形がAC的に急峻となる。また、昇圧用のSWのインピーダンスが低いことも、電圧の波形が急峻となる原因となっている。
一方、放電は、バイパスコンデンサーとして動作する出力用コンデンサー(CL)13を通して平均的に行われる。また、アンプ出力インピーダンスと液晶表示パネル負荷で制限された電流で放電が行われる。これに、その放電電荷も昇圧コンデンサーと比較すれば小さい。これらの理由により、波形は平均的にはなだらかとなっている。
この、非同期かつ急峻な立ち上がりの故に、昇圧用コンデンサー(C1)12が放電することによる昇圧動作が走査切替直前に発生すると、出力電圧VOUTにおいて急峻な立上げリプルノイズが発生する。また、昇圧電圧出力部(VOUT)112を電源とするアンプ出力にノイズが出力される。特に、これが図3に示す様に走査完了直前に発生すると、アンプにより所定電圧に戻すことは難しく、所定電圧からシフトした電圧を印加する結果となる。
図5は、具体的な電源ノイズが液晶表示パネル画素に影響する様子を示している。実際には、電源ノイズの全てがドライバー出力(S1、S2、…)に乗るのでは無く、アンプの電源ノイズ除去比率に応じた分が出力として現れる。したがって、昇圧電圧出力部に現れるノイズは、実際の電源ノイズよりは一般には1桁程度小さい。
しかし、近年液晶表示パネルの高精細化、高階調化が進むにつれてLCDドライバーアンプの要求精度も高くなり、上記ノイズの影響も無視出来なくなってきた。具体的には上記ノイズが不規則に印加されて所定電圧から不規則にシフトすることにより表示としてはラインチラツキを発生させる。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による昇圧回路は、チャージポンプ(10)と、フィードバック回路部(20)とを具備する。ここで、チャージポンプ(10)は、外部電源より供給される電圧を昇圧して、出力コンデンサー(13)を介して出力する昇圧動作を行う。また、フィードバック回路部(20)は、出力コンデンサー(13)の出力電圧(VOUT)に応じて、チャージポンプ(10)の昇圧動作を制御するためのものである。昇圧動作は、充電モードと、放電モードとを具備する。ここで、充電モードは、出力用コンデンサー(13)を外部電源から供給される電圧によって充電するためのものである。また、放電モードは、出力用コンデンサー(13)を放電するためのものである。充電モードおよび放電モードは、出力コンデンサー(13)の出力電圧(VOUT)に応じて、一方からもう一方に遷移される。フィードバック回路部(20)は、昇圧動作制御部(200)を具備する。ここで、昇圧動作制御部(200)は、外部より供給される外部同期信号(VDWN、EN_ON、EN_OFF)に応じて、放電モードから充電モードに遷移しない期間を確保するためのものである。
本発明による昇圧方法は、(a)外部電源より供給される電圧を昇圧して出力用コンデンサー(13)を充電する充電ステップと、(b)出力用コンデンサー(13)が放電する放電ステップと、(c)出力用コンデンサー(13)の出力電圧(VOUT)に応じて、充電ステップ(a)から放電ステップ(b)に遷移するステップと、(d)出力用コンデンサー(13)の出力電圧(VOUT)に応じて、放電ステップ(b)から充電ステップ(a)に遷移するステップとを具備する。ステップ(d)は、(d−1)外部同期信号(VDWN、EN_ON、EN_OFF)に応じて、放電ステップ(b)から充電ステップ(a)に遷移しない期間を確保するステップを具備する。
本発明による昇圧回路は、外部同期信号でフィードバック電圧をシフトする。すなわち、本発明による昇圧回路は、フィードバック制御系動作のタイミングを、複数の閾値で制御する。本発明による昇圧回路を表示装置の電源回路として用いる場合は、表示装置の走査信号の切替タイミング近傍において、昇圧動作を制限する。昇圧回路の出力が急峻に立ち上がるポイントを、表示信号を画素に書き込むタイミングとずらすことが出来るため、表示が昇圧回路の動作によるノイズの影響を受けることを避けることが出来る。なお、ここで用いられる複数の閾値は、任意の電圧を事前に設定することで実現可能である。
図1は、従来技術によるフィードバック系の昇圧回路における回路図の例である。 図2は、従来技術によるフィードバック系の昇圧回路における回路図をより簡略化した例である。 図3は、リプル波形を含むVOUT波形と、リプル波形による表示波形への影響を説明するための波形図である。図3(A)は、液晶表示パネルを駆動するための走査信号線G1、G2、G3のゲート制御信号と、データ線S1のソースライン信号と、昇圧回路の出力電圧とを示す波形図である。図3(B)は、図3(A)の一部をより詳細に説明するための、走査線信号線G1と、データ線S1のソースライン信号と、昇圧回路の出力圧電圧波形図との波形の、拡大図である。 図4は、従来技術による昇圧回路を用いる表示システムの回路図の例である。 図5は、ドライバー電源のノイズが液晶表示装置に与える影響を説明するための図である。 図6Aは、本実施形態による昇圧回路の回路図における、全体図の例である。 図6Bは、本実施形態による昇圧回路の回路図のうち、分圧回路部24に係る部分の詳細な回路図の例である。 図7は、本発明の第1の実施形態による昇圧回路における、各種信号を説明するための図である。 図8Aは、本発明の第2の実施形態による昇圧回路の回路図における、全体図の例である。 図8Bは、本発明の第2の実施形態による昇圧回路の回路図のうち、分圧回路部24に係る部分の詳細な回路図の例である。 図9は、本発明の第2の実施形態による昇圧回路における、各種信号を説明するための図である。 図10は、本発明の第3の実施形態による昇圧回路の回路図の例である。 図11は、本発明の第4の実施形態による昇圧回路の回路図の例である。 図12は、低温ポリシリコン型液晶表示パネルにおけるドライバーの構成図の例である。 図13は、本発明の第4の実施形態による昇圧回路における、各種信号を説明するための図である。
添付図面を参照して、本発明による昇圧回路を実施するための形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
図6Aは、本実施形態による昇圧回路の回路図における、全体図の例である。図6Bは、本実施形態による昇圧回路の回路図のうち、分圧回路部24に係る部分の詳細な回路図の例である。
本実施形態による昇圧回路は、チャージポンプ10と、フィードバック回路部20と、論理回路部30とを具備する。チャージポンプ10は、DC/DCコンバータ11と、充電用コンデンサー(C1)12と、昇圧用コンデンサー(CL)13とを具備する。DC/DCコンバータ11は、電圧入力部(VIN)111と、クロック入力部(CLKIN)112と、昇圧電力出力部(VOUT)112とを具備する。フィードバック回路部20は、分圧回路部24と、比較回路部21と、リファレンス電圧源部(VREF)22と、外部同期信号入力部(VDWN)25と、昇圧動作制御部200とを具備する。なお、本実施形態における昇圧動作制御部200は、後述するように、分圧回路部24と、外部同期信号入力部(VDWN)25とを含む。比較回路部21は、コンパレーター210を具備する。分圧回路部24は、可変抵抗(R1)243と、固定抵抗(R2)242とを具備する。可変抵抗(R1)243は、2つの固定抵抗245(R1a)および246(R1b)と、スイッチ(SW1)247とを具備している。なお、スイッチ(SW1)247は、Lowアクティブ型である。すなわち、外部の同期信号出力部から供給される外部同期信号VDWNがL状態の時にスイッチ(SW1)が導通し、固定抵抗R1bが短絡されて、R1=R1aとなる。反対に、外部同期信号VDWNがH状態の時に、スイッチ(SW1)247は非導通状態になり、R1=R1a+R1bとなる。
チャージポンプ10は、その電圧入力部(VIN)111において、外部の電圧源に接続されている。チャージポンプ10はさらに、その昇圧電圧出力部(VOUT)112において、フィードバック回路部20の入力部に接続されている。チャージポンプ10はさらに、そのクロック入力部(CLKIN)113において、論理回路部30の出力部に接続されている。フィードバック回路部20はさらに、その出力において、論理回路30の入力部に接続されている。フィードバック回路部20はその他にも、外部の同期信号出力部とにも接続されている。論理回路部30はさらに、その外部クロック信号入力部(CLK)31において、外部のクロック信号出力部に接続されている。
チャージポンプの構成について説明する。
チャージポンプの電圧入力部には、DC/DCコンバータ11の電圧入力部に接続されている。DC/DCコンバータ11はさらに、昇圧用コンデンサー(C1)12の両端にも接続されている。DC/DCコンバータ11はさらに、その電圧出力部において、昇圧電力出力部が接続されている。DC/DCコンバータ11はさらに、そのクロック信号入力部において、論理回路部30の出力部に接続されている。昇圧電力出力部には、出力用コンデンサー(CL)13が接続されている。出力用コンデンサー(CL)13はさらに、もう一方において、グラウンド19に接続されている。
フィードバック回路部20の構成について説明する。
フィードバック回路部20の入力部には、分圧回路部24が接続されている。分圧回路部24はさらに、その分圧点240において、比較回路部21の一方の入力部に接続されている。比較回路部21のもう一方の入力部には、リファレンス電圧源部22が接続されている。比較回路部21の出力部には、フィードバック回路部20の出力部に接続されている。
論理回路部30の構成について説明する。
論理回路部30の入力部には、フィードバック回路部20の出力部が接続されている。論理回路部30の外部クロック信号入力部(CLK)31には、外部のクロック信号出力部が接続されている。論理回路部30の出力部には、チャージポンプ10のクロック入力部(CLKIN)113が接続されている。
分圧回路部24の構成について説明する。
グラウンド249と、可変抵抗(R1)243と、分圧点240と、固定抵抗(R2)242と、チャージポンプ10の昇圧電圧出力部(VOUT)112とが、この順番に直列に接続されている。分圧点240には、比較回路部21の入力部が接続されている。分圧点240における電圧を、フィードバック電圧VFBと呼ぶ。
可変抵抗(R1)243の構成について説明する。
固定抵抗(R1a)245と、固定抵抗(R1b)246とは、直列に接続されている。固定抵抗(R1b)246には、スイッチ(SW1)247が並列に接続されている。スイッチ(SW1)247はさらに、その制御部において、外部同期信号入力部(VDWN)25に接続されている。したがって、外部同期信号VDWNの変化に応じて、分圧回路部24の分圧比率が変化する。なお、図6AおよびBによる分圧回路部24の構成はあくまでも一例であり、分圧比率が外部同期信号VDWNの変化に応じて変化する限り、他の構成でも構わない。
比較回路部21の構成について説明する。
コンパレーター210は、その反転側入力部において、分圧点240に接続されている。コンパレーター210はさらに、その非反転側入力部において、リファレンス電圧源部(VREF)22に接続されている。コンパレーター210はさらに、その出力部において、論理回路部30の一方の入力部に接続されている。
リファレンス電圧源部22の構成について説明する。
リファレンス電圧源(VREF)220の正極側と負極側にはそれぞれ、グラウンドと、コンパレーター210の非反転側入力部とが接続されている。
本実施形態による昇圧回路の動作について説明する。
図7は、本実施形態による昇圧回路における、各種信号を説明するための図である。G1、G2およびG3のグラフはそれぞれ、第1、第2および第3のゲート制御信号の時間変化を表す。VDWNは、外部同期信号の時間変化を表す。フィードバック電圧VFBと、出力電圧VOUTとはそれぞれ、分圧点240と昇圧電圧出力部(VOUT)112とにおける電圧の時間変化を表す。S1は、ソースライン信号の時間変化を表す。なお、G1〜G3以外のゲートラインや、S1以外のソースラインは、図7には示されてはいないが、実際には幾つあっても構わない。
図7の各種グラフを用いて、本発明による昇圧回路の動作を時系列に沿って説明する。
まず、時刻T0〜時刻T1において、ゲート制御信号のうち、G1はHigh状態であり、G2とG3とはLow状態である。外部同期信号VDWNはLow状態である。フィードバック電圧VFBはHigh状態である。S1は、昇圧回路の昇圧動作に応じて、過渡現象的に電圧が上昇している。その他、S1では、電圧の突発的な変化が何度も起こっている。これは、DC/DCコンバータ11の昇圧動作におけるスイッチング動作によって発せられる高周波信号の影響である。
この状態において、出力電圧VOUTは、昇圧回路の昇圧動作に応じて上下を繰り返している。以下、昇圧回路の動作を2つのモードに分けて考えて、出力電圧VOUTが上昇する期間を「充電モード」、反対に出力電圧VOUTが下降する期間を「放電モード」と呼ぶ。
ここで、チャージポンプ10の放電モードについて詳細に説明する。
外部クロック信号CLKは、H状態とL状態との間で変化を繰り返している。ここで、外部クロック信号CLKの変化は定期的であることが一般的であるが、必ずしも定期的である必要はない。ここでは、一例として、外部クロック信号CLKがL状態であり、または、フィードバック回路部20の出力がL状態であるとき、論理回路部30の出力はL状態になることにする。その結果、論理回路部30の出力が供給されるDC/DCコンバータ11のクロック信号入力部(CLKIN)113もL状態になる。同じく一例として、ここではクロック信号入力部(CLKIN)113がH状態の時、DC/DCコンバータ11は、電圧入力部(VIN)111から供給される電荷を昇圧用コンデンサー(C1)12に充電することにする。この時、DC/DCコンバータ11は、昇圧用コンデンサー(C1)12の正極側を電圧入力部(VIN)111に、同じく負極側をグラウンド19に、それぞれ接続している。
その一方で、出力用コンデンサー(CL)13は放電中である。後述するチャージポンプ10の充電モードにおいて、出力用コンデンサー(CL)13は電荷を蓄えている。昇圧回路の昇圧電圧出力部(VOUT)112に接続された任意の外部回路に、出力用コンデンサー(CL)13が電力を供給するに伴い、出力用コンデンサー(CL)13の電圧は徐々に低下する。
出力用コンデンサー(CL)13の電圧は分圧回路部24によって分圧されて、分圧点240においてフィードバック電圧VFBが出力される。フィードバック電圧VFBは比較回路部21に入力されて、リファレンス電圧VREFと比較される。出力用コンデンサー(CL)13が放電して、再度充電が必要となるときに、フィードバック電圧VFBと等しくなるように、リファレンス電圧VREFは設定されている。出力用コンデンサー(CL)13の電圧が低下して、フィードバック電圧VFBがリファレンス電圧VREF以下になると、比較回路部21の出力がL状態からH状態に変化する。その結果、チャージポンプの動作モードは放電モードから充電モードに移行する。
なお、上記に説明したH状態とL状態との組み合わせはあくまでも一つの例である。すなわち、外部クロック信号CLKと、フィードバック回路部20の出力と、DC/DCコンバータ11のクロック信号入力部(CLKIN)113とはそれぞれ、H状態とL状態とが逆であっても構わない。ただし、当然ながら、論理回路部30の動作または真理値表を適宜変更して読み換える必要がある。
チャージポンプ10の充電モードについて説明する。
外部クロック信号CLKがH状態であり、かつ、フィードバック回路部20の出力がH状態である時、論理回路部30の出力はH状態になる。したがって、論理回路部30の出力が供給されるDC/DCコンバータ11のクロック信号入力部(CLKIN)113もH状態になる。クロック信号入力部(CLKIN)113がH状態の時、DC/DCコンバータ11は、昇圧用コンデンサー(C1)12に充電された電荷を出力用コンデンサー(CL)13にチャージシェアする。すなわち、DC/DCコンバータ11が、放電モードとは反対に、昇圧用コンデンサー(C1)12の負極側に電圧入力部(VIN)111を接続する。DC/DCコンバータ11はさらに、昇圧用コンデンサー(C1)12の正極側を昇圧電圧出力部(VOUT)112に接続する。直列に接続された昇圧用コンデンサー(C1)12と電圧入力部とは、昇圧電圧出力部(VOUT)112に接続された出力用コンデンサー(CL)13を充電する。この時、各種接続を切り替えるスイッチング動作が高周波ノイズを発し、昇圧電圧出力部の向こう側の外部回路にも影響を与える場合がある。
その結果、昇圧用コンデンサー(C1)12は放電されて、出力電圧VOUTは上昇する。同時に、フィードバック電圧VFBの値も上昇して、リファレンス電圧VREFの値を上回るので、比較回路部21の出力はL状態になる。したがって、チャージポンプ10の動作モードは充電モードから放電モードに移行する。
なお、出力用コンデンサー(CL)13の充電は、ほぼ瞬間的に完了するのが一般的である。
また、出力用コンデンサー(CL)13の電圧が低下する速度は、出力用コンデンサー(CL)13から電力を供給される外部回路の消費電力に依存する。したがって、外部回路の消費電力が変化すれば、チャージポンプ10の充電モードと放電モードとが切り替わる周期も変化する。すなわち、外部回路の負荷が上がれば、両モードの切り替え周期が短くなり、反対に外部回路の負荷が下がれば、両モードの切り替え周期が長くなる。
図7の各種グラフを用いた、本発明による昇圧回路の動作を時系列の説明を続ける。
時刻T1から時刻T3までの間において、外部同期信号VDWNがLow状態からHigh状態に遷移する。その結果、可変抵抗(R1)243の抵抗値が変更されて、分圧回路部24における分圧比率が変更されて、フィードバック電圧VFBが下がる。
時刻T2において、ゲート制御信号G1がH状態からL状態に切り替わり、反対に、ゲート制御信号G2がL状態からH状態に切り替わる。これはすなわち、表示装置においてアクティブな走査線がG1からG2に切り替わったことを意味する。
ここで、時刻T1から時刻T2までの期間と、時刻T2から時刻T3までの期間を、同じ長さの期間として、以降「T」と呼ぶ。Tは、時刻T1〜時刻T3の期間外での昇圧動作で発生した場合に所定の電圧に安定するまでに必要な時間である。昇圧回路のノイズが昇圧電圧出力部に現れる量は、電源ノイズ除去比率を考えると、経験的には通常の信号駆動振幅より1桁以上は少ない。従って、1走査期間の10%以上確保すれば良い。
また、可変抵抗(R1)243の両端に掛かっている電圧が、出力リプル電圧の2倍程度になるように、抵抗値の変化量を設定する。というのは、これ以上の差電圧をつけると、上位側と下位側との設定電圧間におけるリプル差が大きくなり、平均的出力電圧へ影響するからである。従って、一般的には、外部同期信号VDWNの違いによる2つの設定電圧の差が、数100mV程度に収まる様に設定するのが望ましい。
この時、既に説明した様に、通常はフィードバック付近で昇圧回路が動作し、負荷電流とDC/DCによる供給電流のバランスをとっている。しかし、上記動作により、図7における、アクティブな走査線の切替時付近の、破線で囲まれた期間において、設定電圧が下がる。この為、昇圧電圧出力部に接続された負荷の、通常の範囲における電圧降下をもってしても、設定電圧以下にはなり難い。したがって、フィードバック回路部20における比較回路部21から出力されるフィードバック信号ENもL状態になりやすく、昇圧回路の放電動作は発生しない。
以上に説明した様に、本実施形態では、アクティブな走査線の切替時付近の期間においては、昇圧動作による出力電圧VOUTの変動が少ない。DC/DCコンバータ11の昇圧動作は、スイッチの切替によってリプルノイズを発生させるので、出力される昇圧電圧にリプルノイズが乗る場合がある。このことは、図7のソースライン波形例S1を見れば明確である。しかし、ソースラインが駆動の途中である為、リプルノイズが乗って電圧がシフトしても、残りの駆動時間がT期間以上確保されていれば、所定の電圧に安定化する。ソースラインの駆動時間における最後のT期間においては、昇圧動作は可変抵抗(R1)243の抵抗値を変更することによって、閾値が変化している。つまり、フィードバック回路部20の制御でDC/DCコンバータ11は昇圧動作を行わない為、表示は影響を受けない。
その他、考えられる問題として、液晶表示パネルと、外部環境とが人為的な原因によって接触するなどして、昇圧電圧出力部(VOUT)112において過放電が発生する可能性がある。また、ノイズの影響等により表示制御系信号の誤動作により上記切替期間(T)が長くなる誤動作が発生する可能性もある。それでも、本実施形態では、設定電圧を変更している為、下位側設定電圧以下になれば、DC/DCコンバータ11は昇圧動作を再開する。つまり、本実施形態による昇圧回路は、各種誤動作に対するリカバリー機能をも保持している。
以上に説明したように、コンパレーター210における設定電圧を複数用いることにより、フィードバック回路部20の出力結果の出力タイミングを制御することが可能である。すなわち、フィードバック回路部20に入力される電圧を、表示装置からの外部同期信号VDWNに同期して調整することにより、表示切替直前の期間に昇圧動作が制限される。その結果、表示装置の表示に影響しないフィードバック制御が実現される。
(第2の実施形態)
図8Aは、本実施形態による昇圧回路の回路図における、全体図の例である。図8Bは、本実施形態による昇圧回路の回路図のうち、分圧回路部24に係る部分の詳細な回路図の例である。
本実施形態による昇圧回路の構成は、第1の実施形態による構成と、1箇所を除いて同一である。昇圧回路の構成における、本実施形態と、第1の実施形態との差異は、スイッチ(SW1)247とスイッチ(SW2)248の動作の違いだけである。第1の実施形態では、スイッチ(SW1)247は、Lowアクティブ型である。しかし、本実施形態では、スイッチ(SW2)248は、Highアクティブ型である。すなわち、外部同期信号入力部(VDWN)25に供給される外部同期信号VDWNがH(High)状態の時に短絡する。反対に、外部同期信号がL(Low)状態の時に、スイッチ(SW2)248は非導通状態になる。
本実施形態による昇圧回路の、上記以外の構成は、第1の実施形態の場合と同一であるので、説明を省略する。
図9は、本実施形態による昇圧回路における、各種信号を説明するための図である。
第1の実施形態では、フィードバック回路部20における可変抵抗(R1)243の抵抗値を上げることで、走査線切り替え時前後における設定電圧を低下させた。反対に、本実施形態では、可変抵抗(R1’)244の抵抗値を下げることで、走査線切り替え時前後における設定電圧を上昇させる。
本実施形態では、第1の実施形態でも設定した、走査線切り替えよりT期間だけ前の一定期間において、設定電圧を上昇させる。このことにより、走査信号切替前後の一定期間前に昇圧動作を発生させて、走査切替前後の、第1の実施形態と同等の期間において、昇圧動作を発生し難くさせる。
本実施形態の目的も、第1の実施形態で設定したのと同じ所定期間において、昇圧動作を発生させないことである。その方法として、走査線切り替え前の期間に設定電圧を上昇させて、意図的に昇圧動作を事前に発生させる。こうすることで、出力電圧VOUTを上昇させて、その後に外部負荷によって出力電圧VOUTが降下しても、フィードバック回路部20が動作しない様にする。
一般的には、先に説明した様に、昇圧用コンデンサー(C1)12の容量は、液晶表示パネルにおける1本の走査ライン全体の負荷より大きい。したがって、昇圧動作後のT期間に再度昇圧する可能性は無い。
本実施形態は、2つの設定値を設定する場合に、出力電圧VOUTの下限値にマージンが取れない場合に有効である。例えば、基本設定電圧が5Vで、アンプドライバーの出力電圧が4.7Vの場合には、下位側の設定電圧を4.7−5Vの範囲で設定することが必要となる。リプルノイズの影響と、T期間における負荷による電圧降下とを考慮すると、T期間の間に昇圧動作が発生する可能性が高くなってしまう。このような場合において、本実施形態の方式が特に有効である。
例えば、上記の場合、基本の設定電圧を5Vとして、上位側設定電圧を5.5Vに設定にすれば、問題無い。
以上に説明したように、コンパレーター210における設定電圧を複数用いることにより、フィードバック回路部20の出力結果の出力タイミングを制御することが可能である。すなわち、コンパレーター210に入力されるリファレンス電圧源(VREF)220の電圧を、表示装置からの外部同期信号VDWNに同期して調整することにより、表示切替直前の一定期間前までに昇圧動作を発生させる。その結果、表示装置の表示に影響しないフィードバック制御が実現される。
(第3の実施形態)
図10は、本実施形態による昇圧回路の回路図の例である。
本実施形態による昇圧回路の構成は、第1または第2の実施形態による構成と、2箇所を除いて同一である。すなわち、本実施形態による昇圧回路と、第1または第2の実施形態による昇圧回路との構成上の差異は、分圧回路部24と、リファレンス電圧源部22とにある。また、その結果、本実施形態における昇圧動作制御部200は、外部同期信号入力部(VDWN)25と、リファレンス電圧源部22とを含む。
第1または第2の実施形態による昇圧回路の分圧回路部24は、可変抵抗243(R1)または244(R1’)と、固定抵抗(R2)242とを具備している。しかし、本実施形態による昇圧回路の分圧回路部24は、2つの固定抵抗241(R1)および242(R2)を具備している。また、当然のことながら、本実施形態による固定抵抗(R1)241は、外部同期信号入力部(VDWN)25に接続されていない。
第1または第2の実施形態によるリファレンス電圧源部22は、単独のリファレンス電圧源(VREF)220を具備している。しかし、本実施形態によるリファレンス電圧源部22は、2つのリファレンス電圧源221(VREF1)および222(VREF2)と、基準電圧源選択用スイッチ223とを具備する。ここで、基準電圧源選択用スイッチ223は、両リファレンス電圧源221(VREF1)または222(VREF2)のいずれかをコンパレーター210の非反転側ノードに選択的に接続するものである。基準電圧源選択用スイッチ223は、外部同期信号入力部(VDWN)25に接続されており、外部同期信号VDWNに応じて接続を切り替える。なお、2つのリファレンス電圧源221(VREF1)と222(VREF2)とはいずれも、基準電圧源選択用スイッチ223の反対側はグラウンド229に接続されている。
本実施形態による昇圧回路の、上記以外の構成は、第1または第2の実施形態の場合と同一であるので、説明を省略する。
第1または第2の実施形態では、フィードバック回路部20における可変抵抗243(R1)または244(R1’)と、固定抵抗R2との比率を変更することで、比較回路部21の出力が変化するタイミングを変化させていた。本実施形態では、分圧回路部24の各種抵抗値は固定のまま、外部同期信号VDWNに応じてリファレンス電圧VREFの値を変化させることで、比較回路部21の出力が変化するタイミングを変化させる。すなわち、2つのリファレンス電圧源221(VREF1)と222(VREF2)とを、外部同期信号VDWNに応じて二者択一的にコンパレーター210の非反転側ノードに接続する。
外部同期信号がH状態であるかL状態であるかによって、コンパレーター210に接続されるリファレンス電圧源部22のリファレンス電圧VREFが設定電圧よりも高いか低いかで、2種類の動作パターンが得られる。どちらの場合も、各種信号のタイムチャートは、図7または図9と同様であるので、詳細な動作の説明は省略する。
本実施形態の場合、分圧回路部24の総抵抗値(=R1+R2)が固定である。したがって、出力電圧VOUTに対する影響が少ない。即ち、昇圧電圧出力部(VOUT)112に常時接続されるフィードバック抵抗負荷は一定である為、フィードバック回路部20の動作による出力電圧VOUT変動は少ないという利点がある。
以上に説明したように、コンパレーター210における設定電圧を複数用いることにより、フィードバック回路部20の出力結果の出力タイミングを制御することが可能である。すなわち、フィードバック回路部20に入力される電圧を、表示装置からの外部同期信号VDWNに同期して調整することにより、表示切替直前の期間に昇圧動作が制限される。もしくは、コンパレーター210に入力されるリファレンス電圧源部20の電圧VREFを、表示装置からの外部同期信号VDWNに同期して調整することにより、表示切替直前の一定期間前までに昇圧動作を発生させる。その結果、表示装置の表示に影響しないフィードバック制御が実現される。
(第4の実施形態)
図11は、本実施形態による昇圧回路の回路図の例である。
本実施形態による昇圧回路の構成は、第1または第2の実施形態による構成と、2箇所を除いて同一である。すなわち、本実施形態による昇圧回路と、第1または第2の実施形態による昇圧回路との構成上の差異は、分圧回路部24と、比較回路部21とにある。
まず、本実施形態による昇圧回路の分圧回路部24は、直列に接続された2つの固定抵抗241(R1)および242(R2)を具備する。すなわち、第3の実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態による昇圧回路の比較回路部21は、第1または第2の実施形態における比較回路部21に同期回路26が追加されたものである。同期回路26の入力部には、コンパレーター210の出力部と、外部同期信号入力部とが接続されている。また、同期回路26の出力部は、論理回路部30の1つの入力部に接続されている。
第1〜3の実施形態では、コンパレーター210の動作基準点を可変として、外部同期信号に同期させて変更させることにより、昇圧動作の制限を実現していた。本実施形態では、複数の設定電圧を用いる代わりに、複数の外部同期信号を利用する。すなわち、外部同期信号入力部(VDWN)25は、第1の外部同期信号入力部(EN_ON)251と、第2の外部同期信号入力部(EN_OFF)252とを具備する。複数の外部同期信号としては、例えば、表示装置から出力される2種類の表示系同期信号を、2種類の外部同期信号EN_ONおよびEN_OFFとして利用する。2つの外部同期信号EN_ONとEN_OFFとはそれぞれ、フィードバック動作の有効期間と無効期間とを設定するための信号である。
同期回路26は、例えば、ラッチ回路や遅延型フリップフロップ(Delay Flip Flop:以下「DFF」と記す)などを用いることで実現される。図11の例では、DFFのデータ(Data:図中「D」)信号入力部にコンパレーター210の出力部が接続されている。フィードバック動作を有効化するための第1の外部同期信号EN_ONは、DFFのクロック(CLocK:図中「CLK」)信号入力部に供給される。フィードバック動作を無効化するための第2の外部同期信号EN_OFFは、DFFのリセット(RESet:図中「RES」)信号入力部に供給される。DFFは、データ信号入力部に入力された信号を、2つの外部同期信号EN_ONおよびEN_OFFの各状態に合わせたタイミングまで遅らせて出力する。こうすることで、表示装置の状態に合わせて、チャージポンプが昇圧動作を行わない期間を確保することが可能となる。
つまり、本実施形態における同期回路26は、フィードバック動作の有効期間と無効の期間とにおける出力イネーブル期間を、モジュレーション設定させるものである。さらに具体的に言い換えれば、同期回路26は、コンパレーター210の出力波形をモジュレーションすることによって、非応答期間を設けるものである。
なお、本実施形態によるフィードバック回路部20は、上記の動作以外については通常のフィードバック動作を実現するので、詳細な説明は省略する。
図12は、低温ポリシリコン型液晶表示パネル(以下、「低温ポリシリパネル」と呼ぶ)におけるドライバーの構成図の例である。
本実施形態による昇圧回路は、低温ポリシリコン型の液晶表示パネルの電源として用いられる場合に、特に有効であることを説明する。
低温ポリシリパネルは、主に液晶表示パネル側、そして一部はドライバー側に、時分割駆動用の複数のスイッチを持っている。低温ポリシリパネルでは、これらの時分割駆動スイッチを用いることにより、少ないアンプドライバーにより、それより多くのデータラインを駆動可能としている。
例えば、図12の例における3時分割駆動の場合、3本のソースラインS1、S2およびS3が、一つのアンプで駆動されている。ただし、その為には、アンプ接続先の時分割駆動スイッチを切り替える3つの制御信号SR、SG、SBが必要となる。この場合、これらの時分割駆動スイッチを切り替えるための信号SR、SGおよびSBを、通常の走査信号と同等に考える必要がある。なぜなら、ソースライン切替信号SR、SG、SBがOFF状態になるまでは、ソースラインの出力を所定の電圧まで確定しなければならず、液晶表示パネルの負荷に直接繋がるからである。
図13は、本実施形態による昇圧回路における、各種信号を説明するための図である。横軸は時間経過を表し、縦軸は各種信号または電圧を表す。G1およびG2のグラフはそれぞれ、第1および第2のゲート制御信号の時間変化を表す。SR、SGおよびSBは、ソースライン切替信号の時間変化を表す。EN_ONとEN_OFFは、2種類の表示系信号の時間変化を表す。CMOUTは、コンパレーター210から出力されて同期回路26に供給される信号の時間変化を表す。フィードバック信号ENは、同期回路26から出力されて論理回路部30に供給される信号の時間変化を表す。VOUTは、昇圧電圧出力部における電圧の時間変化を表す。S1は、ソースライン信号の時間変化を表す。なお、G1またはG2以外のゲートラインや、S1以外のソースラインは、図13には示されてはいないが、実際には幾つあっても構わない。
図13において、破線で囲まれた領域は、ソースラインの駆動を切り替えるタイミングを示す。ゲートラインG1、G2などが一度アクティブになる毎に、ソースラインの切り替えは3回発生する。このように、駆動を切り替える頻度は従来の3倍になる為、駆動の切り替えに同期して設定電圧を変化させるのは難しい。そこで、先に説明したEN_ON、EN_OFFの2つの外部同期信号と同期回路26を利用して、フィードバック回路部20の出力を制御する。こうすることにより、ソースライン切替信号SR、SG、SBがOFF状態になるタイミングの近傍で昇圧動作をOFFすることが可能となる。
以上に説明したように、表示装置の外部同期信号に同期した2つの信号を用いてフィードバック回路部20の出力結果の出力タイミングを制御することが可能である。さらに、フィードバック制御信号に遅延差または位相差を付加することも可能である。すなわち、本実施形態の昇圧回路を液晶表示装置の電源として用いることで、表示装置の表示に影響しないフィードバック制御を実現できる。
ここまで、液晶表示装置との組み合わせに特に適した昇圧回路について説明した。しかし、本発明の昇圧回路の使用目的は液晶表示装置との組み合わせに限らない。本発明による昇圧回路における最大の特徴は、昇圧動作を行うタイミングを外部信号によって制御可能であることにある。そして、その結果、昇圧動作を行わない期間を確保可能であることが本発明による昇圧回路において重要な特徴である。したがって、本発明による昇圧回路は、液晶表示装置以外の広い範囲における使用が期待される。
10 チャージポンプ
11 DC/DCコンバータ
111 電圧入力部(VIN)
112 昇圧電圧出力部(VOUT)
113 クロック信号入力部(CLKIN)
12 昇圧用コンデンサー(C1)
13 出力用コンデンサー(CL)
19 グラウンド
20 フィードバック回路部
200 昇圧動作制御部
21 比較回路部
210 コンパレーター
22 リファレンス電圧源部
220 リファレンス電圧源(VREF)
221 第1のリファレンス電圧源(VREF1)
222 第2のリファレンス電圧源(VREF2)
223 基準電圧源選択用スイッチ
229 グラウンド
24 分圧回路部
240 分圧点
241 固定抵抗(R1)
242 固定抵抗(R2)
243 可変抵抗(R1)
244 可変抵抗(R1’)
245 固定抵抗(R1a)
246 固定抵抗(R1b)
247 スイッチ(SW1)
248 スイッチ(SW2)
249 グラウンド
25 外部同期信号入力部(VDWN)
251 第1の外部同期信号入力部(EN_ON)
252 第2の外部同期信号入力部(EN_OFF)
26 同期回路
30 論理回路部
31 外部クロック信号入力部(CLK)

Claims (8)

  1. 外部電源より供給される電圧を昇圧して、出力コンデンサーを介して出力する昇圧動作を行うチャージポンプと、
    前記出力コンデンサーの出力電圧に応じて、前記チャージポンプの前記昇圧動作を制御するためのフィードバック回路部と
    を具備し、
    前記昇圧動作は、
    前記出力用コンデンサーを前記外部電源から供給される電圧によって充電するための充電モードと、
    前記出力用コンデンサーを放電するための放電モードと
    を具備し、
    前記充電モードおよび前記放電モードは、前記出力コンデンサーの出力電圧に応じて、一方からもう一方に遷移され、
    前記フィードバック回路部は、
    外部より供給される外部同期信号に応じて、前記放電モードから前記充電モードに遷移しない期間を確保するための昇圧動作制御部
    を具備し、
    前記昇圧動作制御部は、
    前記出力用コンデンサーの出力電圧を、前記外部同期信号に応じた分圧比率で分圧して、フィードバック電圧として出力する分圧回路部
    を具備し、
    前記フィードバック回路部は、
    基準となるリファレンス電圧を出力するリファレンス電圧源部と、
    前記リファレンス電圧と、前記フィードバック電圧とを比較して、前記比較の結果を出力する比較回路部と
    をさらに具備し、
    前記フィードバック電圧は、
    前記外部同期信号がON状態の時よりも、前記外部同期信号がOFF状態の時の方が低い
    昇圧回路。
  2. 請求項に記載の昇圧回路において、
    前記昇圧動作を制御するための外部クロック信号と、前記フィードバック回路の出力信号との組み合わせに応じて、前記昇圧動作を制御する昇圧動作制御信号を出力する論理回路部と
    をさらに具備する
    昇圧回路。
  3. 請求項1または2に記載の昇圧回路において、
    前記チャージポンプは、
    前記放電モードにおいて前記外部電源によって充電された後、前記充電モードにおいて放電するための昇圧用コンデンサーと、
    前記放電モードと前記充電モードとの間を遷移する度に、前記外部電源と、前記昇圧用コンデンサーと、前記出力用コンデンサーとの接続関係を変更することによって、前記外部電源の電圧を昇圧した電圧を、前記出力用コンデンサーを介して出力するDC/DCコンバータと
    をさらに具備し、
    前記出力用コンデンサーは、前記充電モードにおいて前記外部電源および前記昇圧用コンデンサーによって充電された後、前記放電モードにおいて放電する
    昇圧回路。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の昇圧回路において、
    前記昇圧回路を含む電源部と、
    走査線の切替時において表示制御信号を前記外部同期信号として前記昇圧回路に供給する表示制御部と
    を具備する
    表示装置。
  5. (a)外部電源より供給される電圧を昇圧して出力用コンデンサーを充電する充電ステップと、
    (b)前記出力用コンデンサーが放電する放電ステップと、
    (c)前記出力用コンデンサーの出力電圧に応じて、前記充電ステップ(a)から前記放電ステップ(b)に遷移するステップと、
    (d)前記出力用コンデンサーの出力電圧に応じて、前記放電ステップ(b)から前記充電ステップ(a)に遷移するステップと
    を具備し、
    前記ステップ(d)は、
    (d−1)外部同期信号に応じて、前記放電ステップ(b)から前記充電ステップ(a)に遷移しない期間を確保するステップ
    を具備し、
    前記ステップ(b)は、
    (b−1)前記外部同期信号に応じて、分圧回路部の分圧比率を変更するステップと、
    (b−2)前記分圧比率によって、前記出力用コンデンサーの出力電圧を分圧してフィードバック電圧として出力するステップと、
    (b−3)前記フィードバック電圧と、基準となるリファレンス電圧とを比較するステップと、
    (b−4)前記ステップ(b−3)における比較の結果を比較結果信号として出力するステップと
    を具備し、
    前記ステップ(b−1)は、
    (b−1a)前記外部同期信号がON状態の時に、前記フィードバック電圧を上げる方向に前記分圧比率を変更するステップと、
    (b−1b)前記外部同期信号がOFF状態の時に、前記フィードバック電圧を下げる方向に前記分圧比率を変更するステップと
    を具備する
    昇圧方法。
  6. 請求項に記載の昇圧方法において、
    前記ステップ(b)は、
    (b−13)前記昇圧動作を制御するための外部クロック信号を受信するステップと、
    (b−14)前記外部クロック信号と、前記比較結果信号との論理演算を行うステップと、
    (b−15)前記論理演算の結果を昇圧動作制御信号として出力するステップと
    をさらに具備する
    昇圧方法。
  7. 請求項5または6に記載の昇圧方法において、
    前記放電ステップ(b)は、
    (b−16)外部電源で昇圧用コンデンサーを充電するステップ
    をさらに具備し、
    記ステップ(d)は、
    (d−2)前記外部電源と、前記昇圧用コンデンサーと、前記出力用コンデンサーとの接続を変更するステップ
    を具備し、
    前記充電ステップ(a)は、
    (a−1)前記外部電源と、前記昇圧用コンデンサーとで、前記出力用コンデンサーを充電するステップ
    を具備し、
    記ステップ(c)は、
    (c−1)前記外部電源と、前記昇圧用コンデンサーと、前記出力用コンデンサーとの接続を変更するステップ
    を具備する
    昇圧方法。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載の昇圧方法において、
    前記放電ステップ(b)は、
    (b−17)前記出力用コンデンサーから放電される電力を、表示装置に供給するステップと、
    (b−18)前記表示装置の走査線の切替時において、前記表示装置の表示制御信号を、前記外部同期信号として受信すること
    をさらに具備する
    表示装置への電力供給方法。
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