JP5439856B2 - 絶縁ゲート型電界効果トランジスタ - Google Patents

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Description

本発明は絶縁ゲート型電界効果トランジスタに関し、より特定的には、スイッチング速度に優れた絶縁ゲート型電界効果トランジスタに関する。
近年、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor;MISFET)が使用される装置の高性能化に伴い、MISFETに対しては耐圧の向上、低損失化などが求められている。これに対し、多くの検討がなされ、種々の対策が提案されている(たとえば特許文献1参照)。
ここで、従来のMISFETの構造について説明する。図25は、従来のMISFETの構造を示す概略平面図である。また、図26は、図25の線分XXVI−XXVIに沿う概略断面図である。また、図27は、図25の線分XXVII−XXVIIに沿う概略断面図である。図26および図27を参照して、従来のMISFET100は、半導体からなり、導電型がn型の基板であるn基板110と、導電型がn型のn半導体層120と、導電型がp型であるpボディ121と、導電型がn型であるnソース領域122と、導電型がp型であるp領域123と、ゲート酸化膜130と、ゲート電極140と、コンタクト電極180と、ソース電極160と、ドレイン電極170とを備えている。n半導体層120は、n基板110の一方の主面上に形成され、n型不純物(導電型がn型である不純物)を含むことにより導電型がn型となっている。
pボディ121は、n半導体層120において、n基板110側の主面である第1の主面120Aとは反対側の主面である第2の主面120Bを含むように形成され、p型不純物(導電型がp型である不純物)を含むことにより、導電型がp型となっている。nソース領域122は、第2の主面120Bを含み、かつpボディ121に取り囲まれるように、pボディ121の内部に形成されている。nソース領域122は、n型不純物をn半導体層120に含まれるn型不純物よりも高い濃度で含んでいる。
領域123は、第2の主面120Bを含み、かつnソース領域122に取り囲まれるように、pボディ121の内部に形成されている。p領域123は、p型不純物をpボディ121に含まれるp型不純物よりも高い濃度で含んでいる。
ゲート酸化膜130は、第2の主面120Bに接触し、nソース領域122上を覆う領域から、pボディ121上を覆う領域(nソース領域122が形成されていない領域)およびn半導体層120上を覆う領域(pボディ121が形成されていない領域)にまで延在するように形成されている。ゲート電極140は、ゲート酸化膜130に接触し、nソース領域122上を覆う領域から、pボディ121上を覆う領域(nソース領域122が形成されていない領域)およびn半導体層120上を覆う領域(pボディ121が形成されていない領域)にまで延在するように形成されている。
コンタクト電極180は、第2の主面120B上において、nソース領域122およびp領域123に接触するように形成されている。平面的に見れば、図25を参照して、コンタクト電極180は、pボディ121に取り囲まれた接触領域121Aにおいて、pボディ121の内部に形成されたnソース領域122およびp領域123に接触している。より具体的には、コンタクト電極180は、pボディ121の中央部に位置する接触領域121Cにおいて、p領域123に接触している。図26および図27を参照して、ソース電極160は、第2の主面120B上において、コンタクト電極180の上に、コンタクト電極180と接触するように形成されている。ドレイン電極170は、n基板110においてn半導体層120が形成される側とは反対側の主面に接触して形成されている。
次に、MISFET100の動作について説明する。図26を参照して、ゲート電極140の電圧が閾値以下の状態、すなわちオフ状態では、ゲート酸化膜130の直下に位置するpウェル121とn半導体層120との間が逆バイアスとなり、非導通状態となる。一方、ゲート電極140に正の電圧を印加していくと、pウェル121のゲート酸化膜130と接触する付近であるチャネル領域121Dにおいて、反転層が形成される。その結果、nソース領域122とn半導体層120とが電気的に接続され、ソース電極160とドレイン電極170との間に電流が流れる。
国際公開第02/43157号パンフレット
図25〜図27を参照して、上記MISFET100の電流の立ち上がり時(オフ状態からオン状態へのスイッチング時)においては、キャリアである電子が、ソース電極160、コンタクト電極180およびpボディ121の経路を順次通ってチャネル領域121Dに供給される。一方、上記MISFET100の電流の立ち下がり時(オン状態からオフ状態へのスイッチング時)においては、キャリアである電子が、チャネル領域121D、pボディ121、コンタクト電極180およびソース電極160の順に消滅する。
ここで、図25を参照して、従来のMISFET100では、コンタクト電極180はpボディ121の中央部(セルの中央部)に位置する接触領域121Cにおいてp領域123に接触する一方、チャネル領域121Dはpボディ121の外周付近(セルの外周付近)に形成される。そのため、コンタクト電極180によって電子が供給される領域からチャネル領域121Dまでの経路が比較的長くなっている。また、当該経路が含まれるpボディ121の抵抗率は、比較的高くなっている。その結果、上記電流の立ち上がり時および立ち下がり時における電子(キャリア)の移動が制約され、スイッチング速度の向上が妨げられている。つまり、従来のMISFETにおいては、電極からキャリアが供給される領域とチャネル領域との距離が大きいため、キャリアの移動に要する時間が長くなり、スイッチング速度が十分に向上しないという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、キャリアの移動に要する時間を抑制することよりスイッチング速度を十分に向上させた、絶縁ゲート型電界効果トランジスタを提供することである。
本発明に従った絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、基板と、基板上に形成された第1導電型の半導体層と、第1導電型とは異なる第2導電型の第2導電型領域と、上記半導体層よりも高濃度の第1導電型の不純物を含む高濃度第1導電型領域と、第1の電極と、第2の電極とを備えている。上記半導体層は、基板上に形成されている。第2導電型領域は、上記半導体層において、基板側の主面である第1の主面とは反対側の主面である第2の主面を含むように形成されており、第1導電型とは異なる第2導電型となっている。高濃度第1導電型領域は、上記第2の主面を含むとともに第2導電型領域の内部に形成されている。第1の電極は、高濃度第1導電型領域内の第2の主面に含まれる第1の接触領域において、高濃度第1導電型領域に接触している。そして、第2の電極は、第1の接触領域の外周側であって、第2導電型領域内の第2の主面に含まれる第2の接触領域において、第2導電型領域に接触している。さらに、本発明に従った絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、第2導電型領域の内部であって高濃度第1導電型領域の外周側に第2の主面を含むように形成され、第2導電型領域よりも高濃度の第2導電型の不純物を含む第1の高濃度第2導電型領域をさらに備えている。第1の高濃度第2導電型領域は、高濃度第1導電型領域と間隔を隔てて形成されている。そして、第2の主面において、第2の接触領域は、第1の高濃度第2導電型領域と重なっている。
本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、第1の接触領域の外周側に位置する第2の接触領域において、第2導電型領域に接触する第2の電極を備えている。これにより、チャネル領域が形成される第2導電型領域の外周付近において、第2の電極からキャリアが供給される。そのため、キャリアが供給される領域からチャネル領域までの経路を短縮することができる。その結果、本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタによれば、キャリアの移動に要する時間を抑制することよりスイッチング速度を十分に向上させた、絶縁ゲート型電界効果トランジスタを提供することができる。さらに、上記第2の電極が、高濃度の第2導電型の不純物を含むことによってオーミックコンタクトを確保することが容易となっている第1の高濃度第2導電型領域と接触するため、第2導電型領域を所望の電位に維持することが容易となる。
上記本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいて好ましくは、第2導電型領域は、第2の主面において、3以上の頂点を有する多角形形状を有している。そして、第2の接触領域は、第2の主面において、当該多角形の重心と頂点とを結ぶ直線上の、当該頂点から見て重心側の領域を含むように配置されている。
平面的に見て、上記第2導電型領域が多角形形状を有している場合、当該第2導電型領域の辺に沿った領域をチャネル領域とすることにより、チャネル長さが安定した絶縁ゲート型電界効果トランジスタを容易に製造することができる。このとき、上記直線上の、当該多角形の頂点から見て重心側の領域を含むように第2の接触領域を配置することにより、すなわち多角形の頂点付近に第2の接触領域を配置することにより、チャネル領域に干渉することを回避しつつ、第2の電極を形成することができる。
上記本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいては、第2導電型領域は、第2の主面において四角形形状を有していてもよい。これにより、チャネル長さが安定した絶縁ゲート型電界効果トランジスタを一層容易に製造することができる。特に、第2の主面における第2導電型領域の形状を正方形、長方形、平行四辺形、台形など互いに平行な辺を有する四角形とすることにより、複数の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを隙間無く並べることができるので、大きな電流をスイッチングできる大面積の絶縁ゲート型電界効果トランジスタチップを容易に製造することができる。
上記本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいては、第2導電型領域は、第2の主面において六角形形状を有していてもよい。これにより、より多くの第2の接触領域を設けることが容易となり、一層スイッチング速度を向上させることができる。特に、第2の主面における第2導電型領域の形状を正六角形とすることにより、複数の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを隙間無く並べることができ、第2導電型領域の頂点での電界集中を緩和できるので、大きな電流をスイッチングできる大面積かつ高耐圧の絶縁ゲート型電界効果トランジスタチップを容易に製造することができる。
本発明に従った絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、基板と、基板上に形成された第1導電型の半導体層と、第1導電型とは異なる第2導電型の第2導電型領域と、上記半導体層よりも高濃度の第1導電型の不純物を含む高濃度第1導電型領域と、第1の電極と、第2の電極とを備えている。上記半導体層は、基板上に形成されている。第2導電型領域は、上記半導体層において、基板側の主面である第1の主面とは反対側の主面である第2の主面を含むように形成されており、第1導電型とは異なる第2導電型となっている。高濃度第1導電型領域は、上記第2の主面を含むとともに第2導電型領域の内部に形成されている。第1の電極は、高濃度第1導電型領域内の第2の主面に含まれる第1の接触領域において、高濃度第1導電型領域に接触している。そして、第2の電極は、第1の接触領域の外周側であって、第2導電型領域内の第2の主面に含まれる第2の接触領域において、第2導電型領域に接触している。さらに本発明に従った絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、第1の接触領域に取り囲まれた第2の主面に含まれる第3の接触領域において、第2導電型領域に接触する第3の電極と、第2導電型領域よりも高濃度の第2導電型の不純物を含み、第2導電型領域内に形成され、上記第3の電極に接触する第2の高濃度第2導電型領域とをさらに備えている。
これにより、絶縁ゲート型電界効果トランジスタの耐圧を安定させることができる。ここで、上記第3の電極と上記第1の電極とは別体であってもよいし、一体に形成されてもよい。
上記本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいて好ましくは、上記半導体層は、炭化珪素または窒化ガリウムからなっている。珪素よりもバンドギャップの大きいワイドバンドギャップ半導体である炭化珪素または窒化ガリウムを半導体層の素材として採用することにより、絶縁ゲート型電界効果トランジスタの高耐圧化および低損失化を達成することができる。しかし、バンドギャップが大きく、真性キャリア密度が小さいワイドバンドギャップ半導体を半導体層の素材とした場合、キャリアが供給される領域とチャネル領域との距離が大きいことに起因した上記スイッチング速度に関する問題点が一層顕著となる。したがって、当該問題点を緩和することが可能な本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、半導体層の素材として炭化珪素または窒化ガリウムを採用した絶縁ゲート型電界効果トランジスタに好適である。
以上の説明から明らかなように、本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタによれば、キャリアの移動に要する時間を抑制することよりスイッチング速度を十分に向上させた、絶縁ゲート型電界効果トランジスタを提供することができる。
実施の形態1におけるMOSFETの電極の配置を示す概略平面図である。 図1の線分II−IIに沿う概略断面図である。 図1の線分III−IIIに沿う概略断面図である。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法の概略を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態1におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態2におけるMOSFETの電極の配置を示す概略平面図である。 図17の線分XVIII−XVIIIに沿う概略断面図である。 図17の線分XIX−XIXに沿う概略断面図である。 実施の形態2におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態2におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態2におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態2におけるMOSFETの製造方法を説明するための概略断面図である。 実施の形態3におけるMOSFETの電極の配置を示す概略平面図である。 従来のMISFETの構造を示す概略平面図である。 図25の線分XXVI−XXVIに沿う概略断面図である。 図25の線分XXVII−XXVIIに沿う概略断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(実施の形態1)
まず、図1〜図3を参照して、実施の形態1における絶縁ゲート型電界効果トランジスタである酸化膜電界効果トランジスタ(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor;MOSFET)について説明する。
図1〜図3を参照して、実施の形態1におけるMOSFET1は、ワイドバンドギャップ半導体であるSiC(炭化珪素)からなり、導電型がn型(第1導電型)の基板であるnSiC基板10と、導電型がn型(第1導電型)の半導体層としてのnSiC層20と、導電型がp型(第2導電型)の第2導電型領域としてのpボディ21と、導電型がn型(第1導電型)の高濃度第1導電型領域としてのnソース領域22と、導電型がp型(第2導電型)の第1の高濃度第2導電型領域としてのp領域23とを備えている。nSiC基板10は、たとえば六方晶SiCからなり、高濃度のn型不純物(導電型がn型である不純物)を含んでいる。nSiC層20は、nSiC基板10の一方の主面上に形成され、n型不純物を含むことにより導電型がn型となっている。nSiC層20に含まれるn型不純物は、たとえばN(窒素)であり、nSiC基板10に含まれるn型不純物よりも低い濃度で含まれている。
pボディ21は、nSiC層20において、nSiC基板10側の主面である第1の主面20Aとは反対側の主面である第2の主面20Bを含むように形成され、p型不純物(導電型がp型である不純物)を含むことにより、導電型がp型(第2導電型)となっている。pボディ21に含まれるp型不純物は、たとえばアルミニウム(Al)、硼素(B)などであり、nSiC基板10に含まれるn型不純物よりも低い濃度で含まれている。
ソース領域22は、第2の主面20Bを含み、かつpボディ21に取り囲まれるようにpボディ21の内部に形成されている。ここで、nソース領域22は、pボディ21内の第2の主面20Bに含まれる第1の接触領域21Aの直下に形成されている。また、nソース領域22は、n型不純物、たとえばP、AsなどをnSiC層20に含まれるn型不純物よりも高い濃度で含んでいる。
領域23は、pボディ21の内部であってnソース領域22の外周側に、第2の主面20Bを含むように形成されている。ここで、図1を参照して、pボディ21は、第2の主面20Bにおいて、四角形(正方形)形状を有している。そして、p領域23は、第2の主面20Bにおいて、四角形形状を有するpボディ21の重心αと各頂点とを結ぶ直線上βの、当該頂点から見て重心α側の領域を含むように配置された第2の接触領域21Bの直下に形成されている。また、p領域23は、p型不純物、たとえばAl、Bなどをpボディ21に含まれるp型不純物よりも高い濃度で含んでいる。
さらに、図1〜図3を参照して、MOSFET1は、絶縁膜としてのゲート酸化膜30と、ゲート電極40と、層間絶縁膜50と、コンタクト電極80と、ソース電極60と、ドレイン電極70とを備えている。
ゲート酸化膜30は、第2の主面20Bに接触し、nソース領域22上を覆う領域から、pボディ21上を覆う領域(nソース領域22が形成されていない領域)およびnSiC層20上を覆う領域(pボディ21が形成されていない領域)にまで延在するように形成されている。ゲート酸化膜30は、たとえば二酸化珪素(SiO)からなっている。
ゲート電極40は、ゲート酸化膜30に接触し、nソース領域22上を覆う領域から、pボディ21上を覆う領域(nソース領域22が形成されていない領域)およびnSiC層20上を覆う領域(pボディ21が形成されていない領域)にまで延在するように形成されている。また、ゲート電極40は、ポリシリコン、Alなどの導電体からなっている。すなわち、絶縁体からなるゲート絶縁膜としてのゲート酸化膜30は、第2の主面20Bにおいて、pボディ21内の第1の接触領域21Aおよび第2の接触領域21B以外の領域を覆うように、第2の主面20B上に形成されている。また、ゲート電極40は、導電体からなり、ゲート酸化膜30上に配置されている。
コンタクト電極80は、第2の主面20Bにおいて、nソース領域22およびp領域23に接触するように形成されている。より具体的には、図1および図3を参照して、コンタクト電極80は、pボディ21内の第2の主面20Bに含まれる第1の接触領域21Aにおいて、pボディ21内のnソース領域22に接触する第1のコンタクト電極80Aと、第1の接触領域21Aの外周側であって、pボディ21内の第2の主面20Bに含まれる第2の接触領域21Bにおいて、pボディ21内のp領域23に接触する第2のコンタクト電極80Bとを含んでいる。また、コンタクト電極80は、たとえばNiSi(ニッケルシリサイド)など、nソース領域22およびp領域23とオーミックコンタクト可能な材料からなっている。
ソース電極60は、第2の主面20B上において、コンタクト電極80の上に、コンタクト電極80と接触するように形成されている。また、ソース電極60は、Alなどの導電体からなっている。
ドレイン電極70は、nSiC基板10においてnSiC層20が形成される側とは反対側の主面に接触して形成されている。このドレイン電極70は、たとえばNiSiなど、nSiC基板10とオーミックコンタクト可能な材料からなっており、nSiC基板10と電気的に接続されている。
層間絶縁膜50は、ゲート酸化膜30上において、ゲート電極40を取り囲むように配置されている。また、層間絶縁膜50は、SiOなどの絶縁体からなっている。これにより、ゲート電極40とソース電極60とは絶縁されている。
すなわち、実施の形態1における絶縁ゲート型電界効果トランジスタとしてのMOSFET1は、nSiC基板10と、nSiC基板10上に形成されたn型の半導体層としてのnSiC層20と、nSiC層20において、nSiC基板10側の主面である第1の主面20Aとは反対側の主面である第2の主面20Bを含むように形成されたp型のpボディ21とを備えている。また、MOSFET1は、pボディ21内の第2の主面20Bに含まれる第1の接触領域21Aにおいて、pボディ21に接触する第1のコンタクト電極80Aと、第1の接触領域21Aの外周側であって、pボディ21内の第2の主面20Bに含まれる第2の接触領域21Bにおいて、pボディ21に接触する第2のコンタクト電極80Bとを備えている。
さらに、pボディ21は、第2の主面20Bにおいて、多角形である四角形形状を有している。そして、第2の接触領域21Bは、第2の主面20Bにおいて、上記四角形の重心αと頂点とを結ぶ直線β上の、当該頂点から見て重心α側の領域を含むように配置されている。
次に、MOSFET1の動作について説明する。図2を参照して、ゲート電極40の電圧が閾値以下の状態、すなわちオフ状態では、ゲート酸化膜30の直下に位置するpボディ21とnSiC層20との間が逆バイアスとなり、非導通状態となる。一方、ゲート電極40に正の電圧を印加していくと、pボディ21のゲート酸化膜30と接触する付近であるチャネル領域21Dにおいて、反転層が形成される。その結果、nソース領域22とnSiC層20とが電気的に接続され、ソース電極60とドレイン電極70との間に電流が流れる。
ここで、図1〜図3を参照して、本実施の形態のMOSFET1は、第1の接触領域21Aの外周側に位置する第2の接触領域21Bにおいて、pボディ21内のp領域23に接触する第2のコンタクト電極80Bを備えている。つまり、本実施の形態のMOSFET1においては、チャネル領域21Dを挟むように配置された第2の接触領域21Bにおいて、第2のコンタクト電極80Bがpボディ21内のp領域23に接触している。これにより、チャネル領域21Dが位置するpボディ21の外周付近において、第2のコンタクト電極80Bからキャリアである電子が供給される。そのため、電子が供給される領域からチャネル領域21Dまでの経路を短縮することができる。その結果、本実施の形態のMOSFET1は、キャリアである電子の移動に要する時間が抑制されることより、スイッチング速度が向上した絶縁ゲート型電界効果トランジスタとなっている。
また、本実施の形態のMOSFET1においては、pボディ21が第2の主面20Bにおいて四角形形状を有している。そして、pボディ21の辺に沿った領域がチャネル領域21Dとされているため、製造時において、チャネル長さを安定させることが容易となっている。さらに、四角形形状を有するpボディ21の重心αと頂点とを結ぶ直線β上の、当該頂点から見て重心α側の領域を含むように第2の接触領域21Bが配置されているため、チャネル領域21Dに干渉することを回避しつつ、第2のコンタクト電極80Bが形成されている。
次に、図4〜図16を参照して、本発明に従った絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法の一実施の形態である実施の形態1におけるMOSFETの製造方法について説明する。なお、図5〜図16において、奇数の図番が付与された図は、上述の図2と同じ断面に対応し、偶数の図番が付与された図は、上述の図3と同じ断面に対応する。
図4を参照して、実施の形態1における絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法においては、まず、工程(S10)として基板準備工程が実施される。この工程(S10)では、第1導電型の基板が準備される。具体的には、図5および図6を参照して、たとえば六方晶SiCからなり、n型不純物を含むことにより導電型がn型である(0001)面8°オフのnSiC基板10が準備される。
次に、図4を参照して、工程(S20)としてn層形成工程が実施される。この工程(S20)では、nSiC基板10上に第1導電型の半導体層が形成される。具体的には、図5および図6を参照して、エピタキシャル成長によりnSiC基板10上にnSiC層20が形成される。エピタキシャル成長は、たとえば原料ガスとしてSiH(シラン)とC(プロパン)との混合ガスを採用して実施することができる。このとき、n型不純物として、たとえば窒素を導入する。これにより、nSiC基板10に含まれるn型不純物よりも低い濃度のn型不純物を含むnSiC層20を形成することができる。導入される不純物濃度は、たとえば1.0×1016cm−3程度、成長させるnSiC層20の厚みは、たとえば10μm程度とすることができる。
次に、図4を参照して、工程(S30)としてpボディ形成工程が実施される。この工程(S30)では、nSiC層20において、nSiC基板10側の主面である第1の主面20Aとは反対側の主面である第2の主面20Bを含むように、第2導電型の第2導電型領域が形成される。具体的には、まず、図7および図8を参照して、第2の主面20B上に、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition;化学蒸着法)によりSiOからなる酸化膜93が形成される。そして、酸化膜93の上にレジストが塗布された後、露光および現像が行なわれ、所望の第2導電型領域としてのpボディ21の形状に応じた領域に開口を有するレジスト膜が形成される。そして、当該レジスト膜をマスクとして用いて、たとえばRIE(Reactive Ion Etching;反応性イオンエッチング)により酸化膜が部分的に除去されることにより、nSiC層20上に開口パターンを有する酸化膜93からなるマスク層が形成される。その後、上記レジスト膜を除去した上で、このマスク層をマスクとして用いてnSiC層20にイオン注入を行なうことにより、nSiC層20にpボディ21が形成される。ここで、イオン注入においては、たとえばp型不純物としてAlを採用し、深さ0.8μm程度、不純物濃度5.0×1016cm−3程度のpボディ21を形成することができる。
次に、図4を参照して、工程(S40)としてn領域形成工程が実施される。この工程(S40)では、pボディ21内の第2の主面20Bを含む領域に、nSiC層20よりも高濃度の第1導電型の不純物を含む高濃度第1導電型領域が形成される。具体的には、図9および図10を参照して、まず上記工程(S30)の場合と同様の手順により、所望の高濃度第1導電型領域としてのnソース領域22の形状に応じた開口パターンを有する酸化膜93からなるマスク層が形成される。そして、当該マスク層をマスクとして用いて、n型不純物がイオン注入によりnSiC層20に導入される。これにより、高濃度第1導電型領域としてのnソース領域22が形成される。ここで、イオン注入においては、たとえばn型不純物としてPを採用し、深さ0.3μm程度、不純物濃度1.0×1019cm−3程度のnソース領域22を形成することができる。
次に、図4を参照して、工程(S50)としてp領域形成工程が実施される。この工程(S50)では、pボディ21内の第2の主面20Bを含む領域に、pボディ21よりも高濃度の第2導電型の不純物を含む高濃度第2導電型領域が形成される。具体的には、図11および図12を参照して、上記工程(S30)の場合と同様の手順により、所望の高濃度第2導電型領域としてのp領域23の形状に応じた開口パターンを有する酸化膜93からなるマスク層が形成される。そして、当該マスク層をマスクとして用いて、p型不純物がイオン注入によりnSiC層20に導入される。これにより、高濃度第2導電型領域としてのp領域23が形成される。ここで、イオン注入においては、たとえばp型不純物としてAlを採用し、深さ0.4μm程度、不純物濃度1.0×1019cm−3程度のp領域23を形成することができる。
次に、図4を参照して、工程(S60)として活性化アニール工程が実施される。この工程(S60)では、工程(S30)〜(S50)においてイオン注入が実施されたnSiC層20を加熱することにより、導入された不純物を活性化させる熱処理である活性化アニールが実施される。活性化アニールは、たとえばアルゴンガス雰囲気中において、1700℃程度の温度に30分間程度保持する熱処理を実施することにより行なうことができる。
次に、図4を参照して、工程(S70)として酸化膜形成工程が実施される。この工程(S70)では、図13および図14を参照して、工程(S10)〜(S60)までが実施されて所望のイオン注入層を含むnSiC層20が形成されたnSiC基板10が熱酸化される。これにより、二酸化珪素(SiO)からなり、ゲート酸化膜30(図2および図3参照)となるべき熱酸化膜92が、第2の主面20Bを覆うように形成される。この熱酸化は、たとえば酸素雰囲気中においてnSiC基板10を1300℃に加熱し、30分間保持することにより実施することができる。
次に、図4を参照して、工程(S80)としてオーミック電極形成工程が実施される。この工程(S80)では、図2および図3を参照して、第2の主面20Bにおいて、nソース領域22およびp領域23に接触するコンタクト電極80、およびnSiC基板10においてnSiC層20が形成される側とは反対側の主面に接触するドレイン電極70が形成される。具体的には、図15および図16を参照して、第2の主面20B上にレジストが塗布された後、露光および現像が行なわれ、所望のコンタクト電極80の形状に応じた領域に開口を有するレジスト膜91が形成される。そして、当該レジスト膜91をマスクとして用いて、たとえばRIEにより熱酸化膜92が部分的に除去される。これにより、ゲート酸化膜30が形成されるべき領域に、熱酸化膜92が残存する。
その後、NiからなるNi膜94が、図15および図16に示すように、第2の主面20B上およびnSiC基板10のnSiC層20とは反対側の主面上に、たとえば蒸着法により形成される。さらに、レジスト膜91が除去されることにより、レジスト膜91上のNi膜94が除去(リフトオフ)されて、熱酸化膜92から露出する第2の主面20B上およびnSiC基板10のnSiC層20とは反対側の主面上に、Ni膜94が残存する。さらに、上記Ni膜94が形成されたn+SiC基板10が、Arなどの不活性ガス雰囲気中において、たとえば950℃に加熱されて2分間保持されることにより、Ni膜94がシリサイド化される。以上の工程により、NiSiからなるコンタクト電極80およびドレイン電極70(図2および図3参照)が完成する。
次に、図4を参照して、工程(S90)としてゲート電極形成工程が実施される。この工程(S90)では、たとえば導電体であるポリシリコン、Alなどからなるゲート電極40(図2および図3参照)が、ゲート酸化膜30上に、ゲート酸化膜30に接触するように形成される。具体的には、図2および図3を参照して、まず第2の主面20B上に、たとえばCVDによりポリシリコン膜が形成される。そして、たとえばポリシリコン膜上にフォトリソグラフィーにより所望のゲート電極の形状以外の部分に開口を有するレジスト膜が形成される。そして、当該レジスト膜をマスクとして用いてRIEによりポリシリコン膜が部分的に除去されることにより、ゲート電極40が形成される。
次に、図4を参照して、工程(S100)として層間絶縁膜形成工程が実施される。この工程(S100)では、たとえば絶縁体であるSiOなどからなる層間絶縁膜50(図2および図3参照)が、ゲート酸化膜30上において、ゲート電極40を取り囲むように形成される。具体的には、図2および図3を参照して、第2の主面20B上に、たとえばプラズマCVDにより、層間絶縁膜50となるべきSiO膜が形成される。
次に、図4を参照して、工程(S110)として配線形成工程が実施される。この工程(S110)では、たとえば導電体であるAlなどからなるソース電極60(図2および図3参照)が、コンタクト電極80の上に、コンタクト電極80と接触するように形成される。具体的には、図2および図3を参照して、まず上記工程(S100)において形成された層間絶縁膜50となるべきSiO膜上に、フォトリソグラフィーによりコンタクト電極80上の領域に開口を有するレジスト膜が形成される。そして、当該レジスト膜をマスクとして用いてRIEによりSiO膜が部分的に除去される。その後、たとえばスパッタリングによりAlからなるAl膜が形成され、所望の形状になるようにエッチングされることにより、ソース電極60が形成される。以上の工程(S10)〜(S110)により、実施の形態1における絶縁ゲート型電界効果トランジスタとしてのMOSFET1の製造プロセスは完了し、実施の形態1のMOSFET1(図1〜図3参照)が完成する。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図17〜図19を参照して、実施の形態2におけるMOSFET1と、図1〜図3に基づいて説明した実施の形態1におけるMOSFET1とは、基本的に同様の構成を有し、同様に動作するとともに同様の効果を奏する。しかし、実施の形態2におけるMOSFET1は、p領域23の配置において、実施の形態1におけるMOSFET1とは異なっている。
すなわち、図17〜図19を参照して、実施の形態2におけるMOSFET1においては、pボディ21内に形成され、第1の接触領域21Aに取り囲まれた第3の接触領域21Cにおいて第1のコンタクト電極80Aと接触する、第2の高濃度第2導電型領域としてのp領域23をさらに備えている。つまり、実施の形態2におけるMOSFET1は、第1の接触領域21Aに取り囲まれた第2の主面20Bに含まれる第3の接触領域21Cにおいて、第2導電型領域としてのpボディ21に接触する第3の電極としての第1のコンタクト電極80Aと、pボディ21よりも高濃度のp型不純物を含み、pボディ21内に形成され、第1のコンタクト電極80Aに接触するp領域23とをさらに備えている。
これにより、実施の形態1の場合に比べて、実施の形態2のMOSFET1は耐圧が安定している。ここで、本実施の形態においては、第1のコンタクト電極80Aが本発明の第3の電極と第1の電極とを兼ねて配置されている。
次に、図20〜図23を参照して、本発明に従った絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法の一実施の形態である実施の形態2におけるMOSFETの製造方法について説明する。なお、図20および図22は上述の図18と同じ断面に対応し、図21および図23は上述の図19と同じ断面に対応する。
実施の形態2におけるMOSFETの製造方法は、基本的には図4〜図16に基づいて説明した実施の形態1の場合と同様に実施することができる。しかし、実施の形態2におけるMOSFETの製造方法は、p領域23の形成において、実施の形態1とは異なっている。
すなわち、図4を参照して、実施の形態2におけるMOSFETの製造方法においては、まず、工程(S10)〜(S40)までが実施の形態1の場合と同様に実施される。その後、工程(S50)においては、図20および図21を参照して、工程(S30)の場合と同様の手順により、所望の高濃度第2導電型領域としてのp領域23の形状に応じた開口パターンを有する酸化膜93からなるマスク層が形成される。このとき、実施の形態2においては、第2の主面20B上において、pボディ21内のnソース領域22に取り囲まれた領域上にも開口を有するマスク層が形成される。そして、当該マスク層をマスクとして用いて、p型不純物がイオン注入によりnSiC層20に導入される。これにより、高濃度第2導電型領域としてのp領域23が、nソース領域22内にも形成される。
次に、実施の形態2におけるMOSFETの製造方法においては、工程(S60)および(S70)が実施の形態1の場合と同様に実施される。その後、工程(S80)においては、図22および図23を参照して、第2の主面20B上にレジストが塗布された後、露光および現像が行なわれ、所望のコンタクト電極80の形状に応じた領域に開口を有するレジスト膜91が形成される。そして、当該レジスト膜91をマスクとして用いて、たとえばRIEにより熱酸化膜92が部分的に除去される。これにより、ゲート酸化膜30が形成されるべき領域に、熱酸化膜92が残存する。
その後、NiからなるNi膜94が、図22および図23に示すように、第2の主面20B上およびnSiC基板10のnSiC層20とは反対側の主面上に、たとえば蒸着法により形成される。さらに、レジスト膜91が除去されることにより、レジスト膜91上のNi膜94が除去(リフトオフ)されて、熱酸化膜92から露出する第2の主面20B上およびnSiC基板10のnSiC層20とは反対側の主面上に、Ni膜94が残存する。このとき、実施の形態2においては、第1の接触領域21Aに取り囲まれた第2の主面20Bに含まれる第3の接触領域21Cにおいて、pボディ21に接触するように第1のコンタクト電極80AとなるべきNi膜94が形成される。そして、上記Ni膜94が実施の形態1の場合と同様にシリサイド化されることにより、コンタクト電極80およびドレイン電極70(図18および図19参照)が完成する。その後、図4を参照して、工程(S90)〜(S110)までが実施の形態1の場合と同様に実施されることにより、実施の形態2のMOSFET1(図17〜図19参照)が完成する。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3におけるMOSFET1と、上記実施の形態1におけるMOSFET1とは、基本的に同様の構成を有し、同様に動作するとともに同様の効果を奏する。しかし、図24および図1を参照して、実施の形態3におけるMOSFET1は、pボディ21の平面形状において実施の形態1におけるMOSFET1とは異なっている。
すなわち、図24を参照して、実施の形態3におけるMOSFET1のpボディ21は、第2の主面20Bにおいて、六角形形状を有している。そして、第2の接触領域21Bは、第2の主面20Bにおいて、上記六角形の重心αと頂点とを結ぶ直線β上の、当該頂点から見て重心α側の領域を含むように配置されている。
これにより、第2の接触領域21Bが第2の主面20Bにおいて一層密に配置されるため、MOSFET1のスイッチング速度を一層向上させることができる。なお、実施の形態3におけるMOSFET1は、実施の形態1の場合と同様の手順により製造することができる。
上記実施の形態においては、本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタの一例として、基板および半導体層がSiCからなる場合について説明したが、本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタはこれに限られない。本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおける基板および半導体層の素材としては、Siの他、GaN(窒化ガリウム)などの種々のワイドバンドギャップ半導体を採用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、スイッチング速度の向上が求められる絶縁ゲート型電界効果トランジスタに、特に有利に適用され得る。
1 MOSFET、10 nSiC基板、20A 第1の主面、20B 第2の主面、20 nSiC層、21 pボディ、21A 第1の接触領域、21B 第2の接触領域、21C 第3の接触領域、21D チャネル領域、22 nソース領域、23 p領域、30 ゲート酸化膜、40 ゲート電極、50 層間絶縁膜、60 ソース電極、70 ドレイン電極、80 コンタクト電極、80A 第1のコンタクト電極、80B 第2のコンタクト電極、91 レジスト膜、92 熱酸化膜、93 酸化膜、94 Ni膜。

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層において、前記基板側の主面である第1の主面とは反対側の主面である第2の主面を含むように形成された前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2導電型領域と、
    前記第2の主面を含むとともに前記第2導電型領域の内部に形成され、前記半導体層よりも高濃度の第1導電型の不純物を含む高濃度第1導電型領域と、
    前記高濃度第1導電型領域内の前記第2の主面に含まれる第1の接触領域において、前記高濃度第1導電型領域に接触する第1の電極と、
    前記第1の接触領域の外周側であって、前記第2導電型領域内の前記第2の主面に含まれる第2の接触領域において、前記第2導電型領域に接触する第2の電極と、
    前記第2導電型領域の内部であって前記高濃度第1導電型領域の外周側に前記第2の主面を含むように形成され、前記第2導電型領域よりも高濃度の第2導電型の不純物を含む第1の高濃度第2導電型領域とを備え、
    前記第1の高濃度第2導電型領域は、前記高濃度第1導電型領域と間隔を隔てて形成されており、
    前記第2の主面において、前記第2の接触領域は、前記第1の高濃度第2導電型領域と重なっている、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ。
  2. 前記第2導電型領域は、前記第2の主面において、3以上の頂点を有する多角形形状を有しており、
    前記第2の接触領域は、前記第2の主面において、前記多角形の重心と前記頂点とを結ぶ直線上の、前記頂点から見て前記重心側の領域を含むように配置されている、請求項に記載の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ。
  3. 前記第2導電型領域は、前記第2の主面において四角形形状を有している、請求項に記載の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ。
  4. 前記第2導電型領域は、前記第2の主面において六角形形状を有している、請求項に記載の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ。
  5. 基板と、
    前記基板上に形成された第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層において、前記基板側の主面である第1の主面とは反対側の主面である第2の主面を含むように形成された前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2導電型領域と、
    前記第2の主面を含むとともに前記第2導電型領域の内部に形成され、前記半導体層よりも高濃度の第1導電型の不純物を含む高濃度第1導電型領域と、
    前記高濃度第1導電型領域内の前記第2の主面に含まれる第1の接触領域において、前記高濃度第1導電型領域に接触する第1の電極と、
    前記第1の接触領域の外周側であって、前記第2導電型領域内の前記第2の主面に含まれる第2の接触領域において、前記第2導電型領域に接触する第2の電極とを備え、
    前記第1の接触領域に取り囲まれた前記第2の主面に含まれる第3の接触領域において、前記第2導電型領域に接触する第3の電極と、
    前記第2導電型領域よりも高濃度の第2導電型の不純物を含み、前記第2導電型領域内に形成され、前記第3の電極に接触する第2の高濃度第2導電型領域とをさらに備える、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ。
  6. 前記第2の主面において、前記第2導電型領域内の前記第1の接触領域および前記第2の接触領域以外の領域を覆うように、前記第2の主面上に形成され、絶縁体からなるゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に配置され、導電体からなるゲート電極とをさらに備えた、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ。
  7. 前記半導体層は、炭化珪素または窒化ガリウムからなっている、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ。
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