JP5426857B2 - 車内補助キーのキースロット装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一車両キーとして車両に常備される補助キーの挿込先(セット先)として使用され、その挿込状態においては補助キーの貸出許可が下りるまで抜き取り不能に保持することが可能な車内補助キーのキースロット装置に関する。
従来、車両を使用制限状態で第三者に貸し渡すことを可能とした車両制限状態貸渡システムが種々考案されている。これは、例えば車両を自由に使用できる状態で第三者に貸し渡してしまうと、その貸出相手に車両を勝手に使用されてしまう状況も否めないからである。この種の車両制限状態貸渡システムの一例は、例えば特許文献1等に開示されている。特許文献1の開示技術は、マスターキーで車両を動かすときには車両に制限がかからず、サブキーで車両を動かすときには車両に制限がかかるようにし、車両を貸し出すときにはサブキーを車両貸出相手に貸し渡して、車両を使用制限状況下で第三者等に貸し出すシステムである。
特開2004−25936号公報
ところで、特許文献1の使用制限下車両貸渡システムの場合、ユーザにはマスターキーとサブキーとの両方の所持を科すことになる。よって、このとき、ユーザは所持しなくてはならない物品数が多くなるので、非常に不便さを感じる問題があった。また、例えばサブキーを所持していないときに車両を第三者に貸し出す状況に陥った場合には、サブキーをわざわざその保管場所に取りに行かねばならず、この点からも不便さを感じることになっていた。
そこで、使用制限下車両貸渡システムの他の種類には、例えばアシストキーシステムというものが開発されている。このアシストキーシステムは、車両を制限状況下のみで使用できる車両キー(以降、アシストキーと記す)が予め車両に備え付けられ、車両を第三者に貸し渡す際にはアシストキーをキーとして貸し出して、車両を制限下のみで使用許可するものである。このアシストキーは、前述したサブキーの位置付けのキーであって、このキーが持つキーコードが車両使用制限用のコードに設定されている。この場合、ユーザは車両キーを2種類常備する必要がなくなるので、その分だけ利便性が高くなる。
ここで、この種のアシストキーシステムでは、アシストキーの車内取り付け箇所として想定し得る構造として、例えば車内のグローブボックス内に、アシストキーを挿し込んで取り付けておくキースロットを設けることが一般的に想定される。ところで、例えばもし仮に、キースロットに挿し込み状態にあるアシストキーが自由に抜き取り可能であるとすると、このときは誰でも自由にアシストキーをキースロットから抜き取れてしまうので、キー盗難に対するセキュリティ性が低くなってしまう。よって、この種のアシストキーシステムでは、キースロットに挿し込み状態にあるアシストキーを抜き取り不可にロック可能なキー保持装置(キーロック装置)をキースロットに設け、車両においてキー貸出許可が下りたときに、キー保持装置のロックを外してアシストキーを抜き取り可能にすることが好ましい。
ところで、場合によっては、キースロットに正規アシストキーを返却するのではなく、キースロットに異物や指等を挿し込んでキースロットに悪戯がなされる場合もある。このとき、もし仮にキーロック装置がロック状態をとってしまうと、異物を挟み込むなどして、キーロック装置の故障に繋がる問題があった。よって、このような不正返却の場合には、キーロック装置を作動させない技術が要望されていた。
本発明の目的は、補助キーの返却を待つキースロットに、正規キー以外の不正キーが返却されてしまう状況を生じ難くすることができる車内補助キーのキースロット装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、マスターキー以外の車両キーである補助キーが同キーの収納先であるキースロットに挿し込み状態をとって車両の室内に常備され、当該補助キーの貸出条件が揃った際、前記キースロットに対する前記補助キーの抜き取り可否を決めるキーロック機構がそれまでのロック状態からアンロック状態に切り換わって、前記キースロットからの前記補助キーの抜き取りが可能となる車内補助キーのキースロット装置において、前記補助キーが返却のために前記キースロットに挿し込みされた際、前記補助キーの返却条件が揃っていれば、前記補助キーが前記キーロック機構によって抜き取り不能に前記キースロットにロックされるキー返却を許容し、前記補助キーの返却条件が揃っていなければ、前記キーロック機構作動させないキー不正返却防止手段を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、キースロットから抜き取った補助キーをキースロットに返却する際、このキー返却時において補助キーの返却条件が揃っていれば、キースロットに挿し込まれたキーをキーロック機構でキースロットに抜き取り不能に保持するロック動作が許容される。よって、この場合には、キースロットへの補助キーの返却が可能となり、キースロットに挿し込まれた補助キーはロック機構により抜き取り不可の状態でキースロットに保持される。一方、キー返却時において補助キーの返却条件が揃っていないと、キーロック機構のロック動作が許可されないので、返却のためにキーをキースロットに挿し込んでも、このときにはロック機構によって挿し込みキーをキースロットに抜き取り不能に保持することができない。このため、補助キーの返却条件が揃っていないときには、キースロットにキーを挿し込んでもキーの再抜き取りが可能な状態をとり、キースロットに補助キーを返却することができない状態をとる。
ところで、もし仮に正規補助キー以外の他キーや、或いは指又は異物等のキー相当がキースロットに返却された場合を想定すると、この種の不正キーでは例えば補助キー及び車両の間のキー照合が成立しないなど、補助キーの返却条件が揃わない。よって、キースロットに不正キーがキー返却として挿し込まれても、このときはキーロック機構がロック動作をとらず、この不正キーがキースロットに抜き取り不能な状態で保持されることがない。よって、キースロットに挿し込まれたキーが不正キー等の場合、このキーがキースロットにロック状態で返却されてしまうことがないので、キースロットに対するキーの不正返却を発生し難くすることが可能となる。
本発明では、前記車両は、前記マスターキーとの間でキー照合を行う対マスターキー照合手段を備え、前記キー不正返却防止手段は、前記補助キーの返却条件を、前記対マスターキー照合手段によるキー照合成立とすることを要旨とする。
この構成によれば、マスターキー及び車両の間のキー照合が成立しないと、キースロットへの補助キー返却が許可されない。このため、マスターキーを常時所持する車両ユーザのいないところではキー返却が許可されないので、キー不正返却の発生防止に効果が高いものとなる。
本発明では、前記車両は、前記補助キーとの間でキー照合を行う対補助キー照合手段を備え、前記キー不正返却防止手段は、前記補助キーの返却条件を、前記対補助キー照合手段によるキー照合成立とすることを要旨とする。
この構成によれば、補助キー及び車両の間のキー照合が成立しないと、キースロットへの補助キーの返却が許可されない。このため、キースロットに正規補助キー以外の他キーがキースロットに返却されることがないので、この種の他キーがキースロットに返却されてしまう状況を生じ難くすることが可能となる。
本発明では、前記キースロットには、前記キースロットに対する前記補助キーの挿し込みを検出する補助キー検出手段が設けられ、前記キー不正返却防止手段は、前記補助キー検出手段の検出信号を基に、前記キースロットに挿し込まれたキーが正常な挿し込み状態をとるか否かを確認し、前記補助キーの返却条件を、前記キースロットに対する正常なキー挿し込みの検出とすることを要旨とする。
この構成によれば、キースロットにキーが半挿しに挿入されたり、キースロットにキー類似物品のキー相当(例えば指や異物等)が挿入されたりして、キースロットに正常なキー挿し込みがなされていない場合、キー返却を受け付けないようにした。このため、キースロットに正常なキーのみ受け付けるキー返却精度を、より一層高いものとすることが可能となる。
本発明では、前記補助キー検出手段は、前記キースロットのキー挿入穴の入口付近でキー挿し込みを見る入口側キー検出手段と、前記キー挿し込み穴の奥位置でキー挿し込みを見る奥側キー検出手段とを備え、前記キー不正返却防止手段は、前記入口側キー検出手段でキーを検出したにも拘わらず、前記奥側キー検出手段でキー検出できない場合、前記キースロットでキーが半挿し状態にあると認識し、前記補助キーの返却条件を、前記キースロットに対するキー半挿しの検出無しとすることを要旨とする。
この構成によれば、キーの半挿しを検出した際には、キースロットへのキー返却を受け付けない。このため、キーが半挿しのときにキーロック機構によりキースロットにロックがかかってしまう状況を発生し難くすることが可能となるので、キーの不正返却の発生防止に効果が高くなる。
本発明では、前記補助キー検出手段は、前記キースロットのキー挿入穴の入口付近でキー挿し込みを見る入口側キー検出手段と、前記キー挿し込み穴の奥位置でキー挿し込みを見る奥側キー検出手段とを備え、前記キー不正返却防止手段は、前記入口側キー検出手段でキーを検出していないにも拘わらず、前記奥側キー検出手段でキー検出した場合、前記キースロットにキー相当が挿し込まれていると認識し、前記補助キーの返却条件を、前記キースロットに対するキー相当の挿し込み検出無しとすることを要旨とする。
この構成によれば、キースロットにキー相当(例えば指や異物等)が挿し込まれたことを検出した際には、キースロットへのキー返却を受け付けない。このため、キースロットにキー相当が挿し込まれたときに、キーロック機構がロック動作をとってキースロットがロック状態をとってしまう状況を発生し難くすることが可能となるので、キーの不正返却防止に効果が高くなる。
本発明では、前記補助キーは、前記車両の使用を制限下のみで許可するキーであることを要旨とする。
この構成によれば、車両を第三者等に貸し渡す場合、車両キーとして補助キーを貸し渡すようにすれば、車両を使用制限下で第三者に貸し出すことが可能となる。よって、第三者は車両を制限範囲内でしか使用することができないので、車両が第三者によって盗難に遭ってしまう可能性を低く抑えることが可能となる。
本発明では、前記補助キーで使用できる車両機能に制限をかけつつ、しかも当該補助キーでかけられる制限状態を、前記補助キーの貸出相手に応じた状態に設定する制限設定手段を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、車両を貸出相手に貸し出す際には、車両に備え付けの補助キーを車両キーとして貸し渡す。このとき、制限設定手段は、補助キーで使用できる車両機能に制限をかけつつ、このときにかけられる制限状態を、そのときの補助キーの貸出相手に応じた制限状態に設定する。よって、車両を貸出相手に貸し出す際、このときに車両にかける制限状態をその時々の貸出相手に応じた適切な制限状態に設定することが可能となるので、この種のシステムを汎用性の高いものとすることが可能となる。
本発明では、前記補助キーは、自身が持つ固有のキーコードを無線信号で前記車両に無線発信し、当該キーコードが前記車両のものと一致してキー照合が成立すれば、前記車両の使用が許可又は実行される電子キー機能を持つキーであって、前記制限設定手段は、前記補助キーの貸出相手に応じて変わりつつしかも前記車両に制限を付与し得るキーコードを前記車両及び前記補助キーに登録することにより、前記車両をそのときの貸出相手に応じた制限状態に設定し、しかも当該キーコードをその登録の度に毎回変更することを要旨とする。
この構成によれば、キーコードを無線通信で相手先に発信する電子キーを補助キーとして使用し、車両の貸し出しの際には、車両貸出相手に応じて変わるキーコードを補助キーに登録しつつ、この補助キーでは車両を制限状況下でのみでしか使用できないようにすることにより、車両に使用制限をかける。また、このときに補助キーに登録されるキーコードは登録の度に毎回変更されるので、補助キーにキーコードを新たに登録し直した後は以前のキーコードは無効となる。よって、もし仮にキーコードの通信中にキーコードが不正に傍受されたとしても、キーコード変更後はこのキーコードで車両を動作させることができなくなるので、キーコード不正傍受者によって車両が盗難に遭う可能性を低く抑えることが可能となる。
本発明では、前記車両は、マスターキーとの間でキー照合を行う対マスターキー照合手段と、前記対マスターキー照合手段によるキー照合成立を当該補助キーの貸出条件として、前記補助キーの貸し出しを許可する補助キー貸出許可手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、補助キーをキースロットから抜き取る際、つまり車両を制限状態に移行させる際には、手元にマスターキーが必要となる。よって、車両ユーザの関知しないところで、補助キーがキースロットから勝手に抜き取られずに済み、ひいては車両盗難に対するセキュリティ性も高いものとすることが可能となる。
本発明によれば、補助キーの返却を待つキースロットに、正規キー以外の不正キーが返却されてしまう状況を生じ難くすることができる。
以下、本発明を具体化した車内補助キーのキースロット装置の一実施形態を図1〜図19に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、車両キーとして電子キー2を使用してキー照合を行い、この照合成立を条件に例えばドアロック施解錠やエンジン始動等を許可又は実行する電子キーシステム3が搭載されている。この電子キーシステム3の一種には、電子キー2がIDコードを発信するときに個別のキー操作を必要とせずにIDコード発信を行うことが可能なキー操作フリーシステム4がある。なお、電子キー2とは、車両1との間で狭域無線通信が可能であって、電子キー2が固有に持つキーコードを無線通信により車両1に発信して車両1にキー照合を行わせるキーのことをいう。なお、電子キー2がマスターキーに相当する。
キー操作フリーシステム4には、ドアロック施解錠操作の際にキー操作を必要としない機能としてスマートエントリーシステムがある。このスマートエントリーシステムでは、車両1に、電子キー2との間でキー照合(ID照合)を行う照合ECU(Electronic Control Unit)5が設けられている。照合ECU5には、車外にLF(Low frequency)帯(約130KHz)の信号を発信する車外LF発信機6と、車内に同じLF帯の信号を発信する車内LF発信機7と、RF(Radio Frequency)帯(約312MHz)の信号を受信可能なRF受信機8とが接続されている。また、照合ECU5には、ドアロック施解錠を制御するドアECU9が車内LAN(Local Area Network)10を介して接続されている。このドアECU9には、ドアロック施解錠時の駆動源としてドアロックモータ11が接続されている。なお、キー操作フリーシステム4が対マスターキー照合手段に相当する。
一方、電子キー2には、電子キー2の各種動作を統括制御する通信制御部12が設けられている。この通信制御部12は、CPU13やメモリ14等の各種デバイスを持ち、電子キー2が持つ固有のキーコードとしてIDコードがメモリ14に登録されている。通信制御部12には、LF帯の無線信号を受信可能なLF受信機15と、低RF帯(約312MHz)の無線信号を発信可能なRF発信機16とが接続されている。通信制御部12は、LF受信機15でどの種の無線信号を受け付けたか否かを逐次監視するとともに、RF発信機16からの信号発信の動作を管理する。
車両1が駐車状態の際、照合ECU5は、車外LF発信機6からLF帯のリクエスト信号Srqを断続的に発信させ、車両周辺(約数m)にリクエスト信号Srqの車外通信エリアを形成して、狭域無線通信(以降、スマート通信と記す)の成立を試みる。電子キー2がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号Srqを受信すると、電子キー2はリクエスト信号Srqに応答する形で、自身のメモリ14に登録されたIDコードを乗せたID信号Sidを低RF帯の信号で返信する。照合ECU5は、RF受信機8でID信号Sidを受信してスマート通信が確立すると、自身のメモリ17に登録されたIDコードと電子キー2のIDコードとを照らし合わせてID照合、いわゆるスマート照合(車外照合)を行う。照合ECU5は、この車外照合が成立したことを確認すると、ドアECU9によるドアロック施解錠動作を許可又は実行する。
また、キー操作フリーシステム4には、エンジン始動停止操作の際に実際の車両キー操作を必要とせずに単なるスイッチ操作のみでエンジン18の始動停止操作を行うことが可能な機能としてワンプッシュエンジンスタートシステムがある。このワンプッシュエンジンスタートシステムでは、図2に示すように、車内にワンプッシュエンジンスタートシステムの操作系としてエンジンスイッチ19が設けられている。このエンジンスイッチ19は、例えばプッシュモーメンタリ式をとるとともに、エンジン始動停止機能の他に、例えば車両1の電源状態をスイッチ操作の度に次段に順次遷移させる電源遷移機能も割り当てられている。
また、車両1には、エンジン18を統括制御するエンジンECU20と、各種車載電装品を制御する電源ECU21とが接続されている。これらECU20,21は、車内LAN10を介して照合ECU等の他のECUに接続されている。また、電源ECU21は、車載アクセサリに繋がるACC(Accessory)リレー22と、走行系の各種電装品に繋がる第1IG(Ignition)リレー23と、エンジンECU20やスタータリレーに繋がる第2IGリレー24に接続されている。
そして、運転者の車内への乗車が例えばカーテシスイッチ25により確認されると、照合ECU5はそれまでの車外LF発信機6からではなく、今度は車内LF発信機7からリクエスト信号Srqを発信して、車内全域に車内通信エリアを形成する。照合ECU5は、電子キー2がこの車内通信エリアに入り込んで返信してきたID信号SidをRF受信機8で受信すると、自身に登録されたIDコードと電子キー2のIDコードとを照らし合わせてID照合、いわゆるスマート照合(車内照合)を行う。照合ECU5は、この車内照合が成立したことを確認すると、エンジンスイッチ19によるエンジン始動操作及び電源遷移操作を許可する。
また、車両1には、電子キーシステム3の一種として、スマート通信とは別系統の通信網で電子キー2とキー照合を行うイモビライザーシステム26が搭載されている。イモビライザーシステム26は、近距離無線通信(以降、イモビライザー通信と記す)が用いられ、本例は例えばRFID(Radio Frequency IDentification)が使用されている。このイモビライザーシステム26では、車両1に、同イモビライザーシステム26を統括制御するイモビライザーECU27が設けられている。このイモビライザーECU27は、車内LAN10を介して照合ECU5に接続されている。イモビライザーECU27には、イモビライザーシステム26の車両側におけるアンテナとしてコイル式のイモビアンテナ28が接続されている。このイモビアンテナ28は、例えばエンジンスイッチ19の周辺に巻回された取り付け状態をとり、本例はLF帯の信号を送受信可能となっている。
一方、電子キー2には、イモビライザーシステム26における電子キー2側のID登録先としてトランスポンダ29が内蔵されている。トランスポンダ29は、イモビアンテナ28から発信された駆動電波Skdを受信すると、この駆動電波Skdによって駆動を開始し、自身の固有コードであるトランスポンダコード(キーコード)を乗せたイモビ信号Strを車両1に向けて発信する。イモビライザーECU27は、このイモビ信号Strをイモビアンテナ28で受信すると、このイモビ信号Strによりイモビライザー照合を行い、この照合が成立すればエンジン始動を許可する。なお、近距離無線通信とは、スマート通信よりも通信エリアが狭い無線通信のことを言い、実際にはイモビアンテナ28にトランスポンダ29をかざす程度に近づける必要のある無線通信である。
エンジンECU20は、運転者によりエンジンスイッチ19がプッシュ操作されてエンジン18の始動操作が行われた際、車内照合及びイモビライザー照合のうち少なくとも一方が成立していることを以て、エンジン18を始動させる。これは、電子キー2が電池駆動式であることから、電池切れになると電子キー2はスマート通信を実行することができなくなるので、もし仮に電子キー2が電池切れとなっても、無線通信によるID照合成立条件下でエンジン18を始動できるようにするためである。
車両1には、車両1をその貸出相手に貸し出す際に、電子キー2とは別の車両キーを車両貸出相手に貸し渡しつつ、このキー貸し渡しの際に車両1のセキュリティレベルのレベル設定を行って、車両1の制限状態を設定するアシストキーシステム30が設けられている。本例のアシストキーシステム30では、補助キーとしてアシストキー31という呼称の車両キーを使用し、車両1を貸出相手に貸し渡す際には、車両1に備え付け状態をとるアシストキー31を車両貸出相手に渡し、そのキー貸し渡しの都度、車両1が持つセキュリティレベル、即ちアシストキー31が持つセキュリティレベル(以降、アシストキーレベルという)の設定を行って、車両1の使用状態に制限をかけるものである。なお、アシストキー31が補助キーに相当する。
このアシストキーシステム30を以下に説明すると、車両1には、アシストキーシステム30のコントロールユニットとしてアシストECU32が設けられている。アシストECU32は、例えばCPU33やメモリ(ROM、RAM)34等の各種デバイス素子からなるとともに、車内LAN10を介して照合ECU5等の他の車載ECUに接続されている。また、アシストECU32は、CPU33やメモリ34等の各種デバイス素子が1つのボード(基板)の上に乗った専用PCボードによって構成されている。なお、アシストECU32が対補助キー照合手段、制限設定手段及び補助キー貸出許可手段を構成する。
アシストECU32には、走行時の現在位置や目的地までの走行経路を案内する電子機器として車載されたカーナビゲーションシステム35が接続されている。カーナビゲーションシステム35は、タッチパネル式のディスプレイ36(図2参照)や、タッチパネル操作式以外の入力系として各種入力スイッチ群37(図2参照)等を持ち、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)で現在走行位置を割り出して、ディスプレイ36の画面上に現在位置や目的地までの走行経路を案内表示する。これらディスプレイ36や入力スイッチ群37は、アシストキーシステム30の入力系及び表示系としてカーナビゲーションシステム35のとの間で共用されている。なお、ディスプレイ36が制限設定手段を構成する。
また、図1に示すように、車両1には、閉状態のトランクを開状態とする際に操作するトランクスイッチ38と、運転座席の前後方向位置を車両1に登録する際に操作するシートメモリスイッチ39と、閉状態にある給油口扉を開状態とする際に操作するガソリンオープンスイッチ40とが設けられている。これらスイッチ38〜40は、電気配線を介してドアECU9に接続され、操作状態がドアECU9によって監視されている。ドアECU9は、アシストECU32から通知指令に従い、その時々の車両1の制限状態に応じて、これらスイッチ38〜40のスイッチ操作の有効無効を管理する。
図2に示すように、車両1の車内助手席前のダッシュボード41には、同ボード41に組み込まれた収納室としてグローブボックス42が設けられている。このグローブボックス42には、図1及び図2に示すように、閉じ状態にあるグローブボックス42を開ける際に操作するグローブボックススイッチ43が設けられている。グローブボックススイッチ43は、例えば押圧操作式のモーメンタリスイッチからなり、アシストECU32に電気接続されている。また、グローブボックス42には、このグローブボックス42を閉状態で施錠するグローブボックスロック44(図1参照)が設けられている。このグローブボックスロック44は、例えばラッチとストライカとからなる機械操作連動式がとられている。なお、機械操作連動式とは、グローブボックス42の扉45を閉じ状態とするその操作過程で、例えばコイルばね等の付勢部材(図示略)により付勢状態にあるラッチがこの付勢力に抗してストライカにより押されて動き、扉45が最大限閉じた状態となったときに、ラッチが付勢部材によりそれまでとは逆側に動いてストライカに係止する動きをとる方式のものである。アシストECU32は、グローブボックス42が閉状態にある際にグローブボックススイッチ43が押圧操作されたことを検出すると、グローブボックスロック44のロックを外すことにより、グローブボックス42の扉45を例えばねじりばね等の付勢部材(図示略)により開き側に回動させて、グローブボックス42を開状態にする。
図1に示すように、車両1には、グローブボックス42の開操作を不許可とする際に操作するグローブボックスキャンセルスイッチ46が設けられている。このグローブボックスキャンセルスイッチ46は、例えば運転席に設けられた押圧操作式のオルタネートスイッチからなり、アシストECU32に電気接続されている。アシストECU32は、グローブボックスキャンセルスイッチ46がオン状態にある際、グローブボックス42の開動作を禁止とし、この禁止状態のときにグローブボックススイッチ43が押圧操作されても、この操作を無視してグローブボックス42を閉状態のままで維持する。
グローブボックス42(図2参照)の内部には、車内におけるアシストキー31の置き場所(キー挿し込み先)としてキースロット(アシストキースロット)47が設けられている。図2に示すように、キースロット47の前面には、アシストキー31の挿し込み口としてキー挿込穴48が形成され、このスロット47にキーの一部が露出した状態でアシストキー31が挿し込み可能となっている。アシストキー31は、正規ユーザが非制限下で車両1を使用する場合、キースロット47に挿し込んでおき、車両1を第三者等に貸し出す際に、このキースロット47から抜き取られて、車両貸出相手に車両キーとして貸し渡される。
アシストキー31は、図1〜図3に示すように、電子キー2と同様にメカニカルキーに電子キー機能を組み込んだキーとなっている。アシストキー31には、図3に示すように、イモビライザーシステム26で使用したトランスポンダ29と同様のIDタグ49が組み込まれている。このIDタグ49は、車両1(キースロット47)との間でRFIDに準じた通信形式により無線通信が可能となっている。また、IDタグ49には、アシストキー31が固有に持つキーコードとしてアシストキーIDが登録されている。このアシストキーIDは、同IDで車両1とID照合が成立した場合、車両1が制限状況下でのみ使用可能となるコード列である。
また、図1に示すように、キースロット47の内部には、アシストキーシステム30の車両側のアンテナとしてイモビアンテナ50が組み込まれている。このイモビアンテナ50は、キー挿込穴48を周囲から囲むようにアンテナ線を複数巻回したもので、アシストECU32に電気的に接続されている。IDタグ49は、このイモビアンテナ50との間でRFID通信に準じた双方向の無線通信が可能であって、アシストキーIDを乗せたID登録信号Sskがイモビアンテナ50から発信された際、このID登録信号Sskを受信すると、ID登録信号Sskに含まれるアシストキーIDを自身のメモリ51(図3参照)に登録して、アシストキー31を車両キーとして機能させる。このID登録信号Sskには、前述したアシストキーIDと、停止状態をとっているタグ49を起動させる駆動電波とが含まれている。IDタグ49は、メモリ51へのアシストキーIDの登録を正常に完了すると、その旨を通知する登録完了通知SokをLF帯の信号で発信して、ID登録完了を車両1に通知する。なお、IDタグ49及びイモビアンテナ50が対補助キー照合手段を構成する。
アシストキースロット47には、図4〜図7に示すように、同スロット47に挿し込み状態(完挿し状態)にあるアシストキー31が貸出許可なく勝手に抜き取られてしまうことを防止するアシストキーロック52が設けられている。このアシストキーロック52では、キースロット47に、アシストキーロック52の駆動源としてソレノイド53が設けられている。このソレノイド53は、電気配線を介してアシストECU32に接続され、動作がこのアシストECU32により管理されている。本例のソレノイド53は、例えば吸引ソレノイドが使用され、電力が供給されていない非駆動時、内部の付勢部材54(図4参照)の付勢力により、可動レバー55がそのレバー軸方向への動き(往復動)が許容された状態で、所定量だけ外方に飛び出す状態(図4の状態)をとる。一方、ソレノイド53は、電力が供給された駆動時、可動レバー55が引き込み状態(図5の状態)をとり、電力供給の間、このレバー引き込み状態を維持する。なお、アシストキーロック52がキーロック機構に相当する。
また、可動レバー55の先端には、キースロット47のキー挿込穴48側の面がテーパ形状をとった斜面部56が形成されている。この斜面部56は、図7に示すように、キースロット47に挿し込まれたアシストキー31が可動レバー55に当接しても、このときにアシストキー31から可動レバー55に加わる挿し込み方向の力を、可動レバー55の押し上げ方向の力に変換して逃がすことにより、アシストキー31を可動レバー55よりも更に奥側に挿し込み操作できることを可能とする。
一方、アシストキー31のキープレート31aの先端には、可動レバー55の挿し込み先として係止孔57が貫設されている。この係止孔57は、アシストキー31がキースロット47に完挿し状態をとったときに、可動レバー55と向き合う位置に配置される。このため、キースロット47に挿し込まれたアシストキー31が完挿し位置まで挿し込まれると、可動レバー55が係止孔57に引っ掛かる状態をとり、アシストキーロック52がそれまでのアンロック状態(図5の状態)からロック状態(図4の状態)に切り換わる。これにより、アシストキー31がキースロット47に保持され、キー抜き取りが不可となる。
キースロット47のキー挿込穴48の奥には、アシストキー31が挿し込まれたキースロット47においてアシストキーロック52がそれまでのロック状態からアンロック状態となったときに、キースロット47に完挿しされたアシストキー31を所定量だけ外に飛び出させる押し出し片58が取り付けられている。これは、アシストキー31をキースロット47から抜き取り易くするためである。この押し出し片58は、押し出し片58をキー挿込穴48の穴入口に向けて付勢可能な付勢部材59を介して、キー挿込穴48の長手方向に沿って往復動可能な状態で取り付けられている。付勢部材59は、例えばコイルスプリングからなる。
また、キースロット47のキー挿込穴48の入口付近には、この入口付近においてアシストキー31の挿込有無を検出するキー挿入検出スイッチ60(図1参照)が設けられている。このキー挿入検出スイッチ60は、電気配線を介してアシストECU32に接続されるとともに、例えばマイクロスイッチからなる。キー挿入検出スイッチ60は、キースロット47へのキー挿込開始を検出すると、例えばオン信号をアシストECU32に出力する。アシストECU32は、キー挿入検出スイッチ60から受け付けるスイッチ信号を基に、キー挿込穴48の入口付近におけるキー有無を確認可能であり、例えばアシストキー31の半挿し等を検出可能である。なお、キー挿入検出スイッチ60が補助キー検出手段(入口側キー検出手段)を構成する。
さらに、キースロット47のキー挿込穴48の奥には、キースロット47に挿入されたアシストキー31が完挿し位置まで挿し込まれたこと、つまりロック位置に到達したことを検出するロック位置検出スイッチ61(図1参照)が設けられている。ロック位置検出スイッチ61は、電気配線を介してアシストECU32に接続され、例えばマイクロスイッチからなる。ロック位置検出スイッチ61は、キースロット47に挿し込まれたアシストキー31がロック位置に到達したことを検出すると、例えばオン信号をアシストECU32に出力する。アシストECU32は、ロック位置検出スイッチ61から受け付けるスイッチ信号を基に、アシストキー31がキースロット47内においてロック位置まで挿し込み操作されたか否かを確認可能となっている。なお、ロック位置検出スイッチ61が補助キー検出手段(奥側キー検出手段)を構成する。
また、アシストキースロット47には、同スロット47に挿し込み状態にあるアシストキー31を取り出す際に操作するアシストキースイッチ62が設けられている。アシストキースイッチ62は、例えば押圧操作式のモーメンタリスイッチからなり、アシストECU32に電気接続されている。アシストECU32は、このアシストキースイッチ62が押圧操作されたことを検出すると、カーナビゲーションシステム35のディスプレイ36に、アシストキーシステム30のアシストキーレベルの設定画面63(図9参照)を立ち上げて、設定したいアシストキーレベルを入力させる。そして、アシストECU32は、この設定操作が完了したことを確認すると、このときに設定されたアシストキーレベルと対応付けられたアシストキーIDをアシストキー31に登録する。ID登録後、アシストECU32は、アシストキーロック52のロックを外して、アシストキー31をキースロット47から抜き取り可能とする。
また、アシストキーロック52には、アシストキー31の貸し出し状態にあるキースロット47に、キーが不正返却されることを防止するキー不正返却防止機能が設けられている。このアシストキー31の不正返却防止機能では、アシストECU32に、このキー不正返却防止機能を管理するキー不正返却監視部64(図4参照)が設けられている。なお、このキー不正返却監視部64は、アシストECU32のCPU33によってメモリ34内の不正返却防止制御プログラムが実行されることにより機能的に生成されるものであって、図1ではこれをブロック図で図示している。また、不正返却防止プログラムは、キースロット47にキー挿し込みが行われた際、アシストキー31の返却条件が成立していなければ、このときの挿込キーをアシストキーロック52でロックをかけず、挿込キーを受け付けないようにするプログラムである。
キー不正返却監視部64は、キースロット47にアシストキー31が返却された際、このキー返却時に照合ECU5が行う照合結果を基に、車内照合が成立していなかったり、或いはキースロット47に挿し込まれたアシストキー31が他車両のアシストキーであったりしたことを確認すると、アシストキーロック52にロック状態をとらせないようにして、キー返却を受け付けない。また、キー不正返却監視部64は、キー挿入検出スイッチ60やロック位置検出スイッチ61のスイッチ信号を基に、キースロット47にアシストキー31が半挿しのまま放置されたり、或いはキースロット47に異物が挿し込まれたりしたことを確認すると、アシストキーロック52にロック状態をとらせないようにして、キー返却を受け付けない。なお、キー不正返却監視部64がキー不正返却防止手段に相当する。
次に、本例のアシストキーシステム30の動作を図8〜図19を使用して説明する。
まずは、車両1の正規ユーザが車両1をその使用に制限をかけた状態で貸出相手に貸し渡す場合を想定する。最初、グローブボックス42は閉状態をとり、しかもグローブボックス42内のキースロット47には、アシストキーロック52がロック状態をとって、アシストキー31がキースロット47から抜き取り不可の状態(図4の状態)で挿し込まれている。このとき、アシストキーロック52は、ソレノイド53が未駆動状態をとって可動レバー55が飛び出し位置をとるとともに、この可動レバー55の先端がアシストキー31の係止孔57に挿し込まれた状態をとることにより、アシストキー31を抜き取り不可の状態でキースロット47に保持する。
車両1を貸し出す際、ユーザは、電子キー(マスターキー)2を所持して車両1に乗り込む。そして、図8及び図14に示すように、ユーザは、アシストキーシステム30の動作モードを、システム実行状態であるアシストキー制限モードに設定すべく、グローブボックス42内のアシストキー31を取り出すために、運転席から手を延ばしてグローブボックススイッチ43を押圧操作する(ステップ100)。アシストECU32は、グローブボックス42の押圧操作を検出すると、照合ECU5に車内照合結果(イモビライザー照合も可)を確認しにいく(ステップ101)。このとき、アシストECU32は、照合ECU5から車内照合成立済みの確認結果を得れば、グローブボックスロック44を動作させて、グローブボックス42を開状態にする(ステップ102)。一方、アシストECU32は、照合ECU5から車内照合不成立の確認結果を得ると、グローブボックスロック44を動作させず、グローブボックス42を閉状態のままで維持する(ステップ103)。よって、もし仮に電子キー2を持っていない第三者がグローブボックス42を開けようとしても、グローブボックス42は閉状態を維持する。
グローブボックス42が開状態となった後、ユーザは続いてアシストキースイッチ62を押圧操作する(ステップ104)。アシストECU32は、アシストキースイッチ62の押圧操作を検出すると、アシストキーレベル設定時に実行するアシストキーレベル設定機能に従い、ユーザにアシストキーレベルの設定を行わせる実行動作に入る。このとき、アシストECU32は、まず照合ECU5に車内照合(イモビライザー照合も可)の照合結果を確認しにいく(ステップ105)。ここで、アシストキースイッチ62が押圧操作されたときも照合ECU5に車内照合確認結果を見にいくのは、例えばアシストキー31を取り出すのではなく、ただ単にグローブボックス42内の物品を取り出すためにグローブボックス42を開操作する場合も想定され得るからである。アシストECU32は、照合ECU5から車内照合不成立の確認結果を得ると、車載された警報ブザー65(図1参照)を鳴らし、第三者によるアシストキー31の不正抜き取り行為を威嚇する(ステップ106)。
アシストECU32は、アシストキースイッチ62が押圧操作されたときに車内照合成立済みの確認結果を得れば、カーナビゲーションシステム35のディスプレイ36に、図9に示すようなアシストキーレベル設定画面63を表示させる(ステップ107)。アシストキーレベル設定画面63には、車両1をアシストキーレベル選択モードに設定するときに操作するタッチボタンとしてレベル選択モード実行ボタン66が設けられている。ユーザは、アシストキーレベルを選択設定する場合、アシストキーレベル設定画面63のレベル選択モード実行ボタン66をタッチ操作して、アシストキーレベル選択モードを選択する(ステップ108)。
アシストECU32は、アシストキーレベル設定画面63でアシストキーレベル選択モードが選択されたことを確認すると、カーナビゲーションシステム35のディスプレイ36に、図10に示すようなアシストキーレベル選択画面67を表示させる(ステップ109)。アシストキーレベル選択画面67には、複数のアシストキーレベルの中から特定の1つを選ぶときに選択指定するタッチボタンとして複数のレベル選択ボタン68,68…が表示されている。ディスプレイ36がタッチパネル式の場合、アシストキーレベルの設定の際には、ディスプレイ36に表示されている複数のレベル選択ボタン68,68…の中から、指定したいレベル選択ボタン68が表示されているディスプレイ36の画面座標位置をタッチ操作することにより、アシストキーレベルのレベル設定操作が行われる。
図11に示すように、アシストキーレベルは、レベルの数値が高くなるに連れてセキュリティレベルが高くなるように設定され、このようにセキュリティレベルが高いものに設定されれば、車両機能に多くの制限がかけられた状態となる。アシストキーレベル1は、車両貸出相手(対象者)が家族等の親族とされ、例えばグローブボックス42の開操作以外の車両機能が許可されている。アシストキーレベル2は、車両貸出相手が友人とされ、例えばグローブボックス42の開操作と運転席のポジションメモリ操作と2操作以外の車両機能が許可されている。アシストキーレベル3は、車両貸出相手が車検や修理を行う業者とされ、例えば車両の走行系とガソリンの給油口の扉開操作とのみ車両機能が許可されている。アシストキーレベル4は、車両貸出相手がバレーパーキングサービス利用時のホテル授業員とされ、走行距離や走行速度が所定の限度値を持った状態で許可されている。
ユーザは、車両1を貸出相手に貸し渡す際、アシストキーレベル選択画面67に表示されたレベル選択ボタン68,68…の中から、車両貸出相手に応じたレベル選択ボタン68を選択操作することにより、車両1のアシストキーレベルを選択する(ステップ110)。例えば、車両1を親族に貸し渡す際には、アシストキーレベル選択画面67上において第1レベル選択ボタン68aの表示画面位置をタッチ操作することにより、アシストキーレベル1を選択する。
アシストECU32は、アシストキーレベル選択画面67でレベル選択が完了したことを確認すると、続いてディスプレイ36に、図12に示すような有効期限設定画面69を表示させる(ステップ111)。有効期限設定画面69には、有効期限の数値入力先として有効期限入力枠70が設けられている。ユーザは、有効期限設定画面69に表示された数値増加ボタン71及び数値減少ボタン72をタッチ操作することにより、有効期限入力枠70の数値表示を切り換え、アシストキー制限モードの有効期限の日数を設定する。ユーザは、有効期限の入力が完了すると、有効期限設定画面69に表示されている決定ボタン73をタッチ操作し、アシストキーレベルの入力操作を終了する。
アシストECU32は、このような一連のアシストキーレベルの入力操作が完了したことを確認すると、アシストキーID及び駆動電波を含んだID登録信号Sskを、イモビアンテナ50からLF帯の信号で発信させ、アシストキー31へのID登録を行う(ステップ112)。また、イモビアンテナ50から発信されるこのアシストキーIDは、アシストキーシステム30をアシストキー制限モードに入らせる度、即ちアシストキーレベルの設定操作の度に、毎回異なる値をとるローリングコードとなっている。アシストキー31のIDタグ49は、イモビアンテナ50から発信されたこのID登録信号Sskを受信すると、ID登録信号Ssk内の駆動電波により起動し、同じID登録信号Ssk内に含まれるアシストキーIDを、固有キーコードとして自身のメモリ51に登録する。なお、このときに例えばアシストキー31に前回貸し出し時のアシストキーIDが登録されたままの状態をとっていれば、このIDに新しいIDを上書きしてID登録を行う。アシストキー31は、アシストキーIDの登録が正常に完了したことを確認すると、その旨を通知する登録完了通知SokをLF帯の信号で発信させる。
アシストECU32は、アシストキー31から発信された登録完了通知Sokをイモビアンテナ50で受信すると、アシストキーIDの登録が正常に完了したことを認識する。そして、アシストECU32は、アシストキー31に登録されたアシストキーIDとその有効期限とを含んだアシストキー情報Dkkを照合ECU5に通知する。照合ECU5は、アシストECU32から出力されたアシストキー情報Dkkを入力すると、このアシストキー情報Dkkに含まれるアシストキーIDを、その有効期限を対応付けて自身のメモリ17に登録する。即ち、照合ECU5は、アシストキー31に登録されたアシストキーIDがどのようなコード列を持ち、かつこれが何日の有効期限を持つのかをメモリ17に登録する。
アシストECU32は、アシストキー31及び照合ECU5の両者へのアシストキーIDの登録が完了したことを確認すると、それまでロック状態をとっていたアシストキーロック52のロックを解除する(ステップ113)。このとき、アシストECU32は、ソレノイド53をそれまでの未駆動状態から駆動状態に切り換えて、ソレノイド53の可動レバー55を引き込み状態(図5の状態)にする。これにより、アシストキー31の係止孔57に可動レバー55が引っ掛かった状態が解除されて、アシストキーロック52がアンロック状態に切り換わり、キースロット47からアシストキー31を抜き取り操作可能となる。また、このときは、付勢部材54の付勢力に基づく押し出し片58の押し出し動作により、アシストキー31がキースロット47のキー挿込穴48から所定量だけ飛び出す状態をとる。
ユーザは、アシストキーレベル設定操作の後、アシストキーロック52が解除されたキースロット47からアシストキー31を抜き取り、このアシストキー31を車両貸出相手に手渡して、車両1を貸し出す(ステップ114)。また、アシストECU32は、アシストキー31がキースロット47から抜き取られたことをキー挿入検出スイッチ60で検出すると、その抜き取り時点からアシストキーシステム30の動作モードをアシストキー制限モードとする(ステップ115)。これにより、車両1をアシストキー31で動かす場合には、車両機能に制限がかかった状態で許可される動作状態をとる。また、アシストECU32は、アシストキー31がキースロット47から抜き取られたことをキー挿入検出スイッチ60により確認すると、ソレノイド53をそれまでの駆動状態から元の未駆動状態に戻す。これにより、ソレノイド53は電力が供給されない状態をとり、可動レバー55がソレノイド53内の付勢部材54により下に落ち込む状態(図6の状態)をとる。
なお、アシストECU32は、車両1をアシストキー制限モードに移行させてキースロット47からのアシストキー31の抜き取りを許可したとき、アシストキー31の抜き取り忘れを監視する。この場合、アシストECU32は、車両1がアシストキー制限モードに入ってからの経過時間をカウンタ等で計時する。そして、アシストECU32は、経過時間が制限時間を過ぎても、アシストキー31がキースロット47に挿されたままであることをキー挿入検出スイッチ60で検出すると、カーナビゲーションシステム35のディスプレイ36で、アシストキー31の抜き忘れを通知する。この通知としては、例えば、「アシストキー31を取り忘れています」などがある。このとき、アシストECU32は、その時点までに行われたアシストキーレベルの設定作業を全て強制終了し、設定作業のやり直しをユーザに通知する。
アシストキー31を借り受けた車両借受者は、このアシストキー31で車両ドアを施解錠する場合、アシストキー31のキープレート31aを使用したメカニカル操作によって実行する。また、アシストキー31で車両ドアを解錠して乗車した後、アシストキー31でエンジンを始動する場合には、エンジンスイッチ19にアシストキー31をかざす動作をとる。即ち、本例の場合、エンジンスイッチ19にはイモビライザーシステム26のイモビアンテナ28が組み込まれ、このイモビアンテナ28はドア開操作時点で駆動電波Skdの発信動作を開始するので、エンジンスイッチ19にアシストキー31をかざすことによってイモビライザー照合を実行する。
照合ECU5は、このイモビライザー照合において、アシストキー31から受け付けるアシストキーIDと、自身のメモリ17に登録されたアシストキーIDとを照らし合わせることによりキー照合を行う。また、照合ECU5は、このイモビライザー照合とともに、このときに照らし合わせたアシストキーIDが有効期限内のIDであるかも確認する。即ち、アシストECU32は、車両1がアシストキー制限モードをとってからの経過期間(経過時間)をカウンタ等により計時していることから、この経過期間と、有効期限設定画面69で設定された有効期限とを見比べることにより、アシストキー31に登録されたアシストキーIDの使用可否を確認する。そして、照合ECU5は、受信したアシストキーIDがメモリ17に登録されていることを確認すると、このIDが有効期限内であれば、アシストキー31との間のID照合、いわゆるアシストキー照合が成立したと認識し、車両機能を制限した状態で車両1の使用を許可する。一方、アシストECU32は、このときのイモビライザー照合が成立しなかったり、或いはID照合が成立していても有効期限が過ぎていたりすれば、貸し出したアシストキー31での車両操作を不許可とする。
続いて、車両貸出相手に貸し渡したアシストキー31を、キースロット47に返却する場合を説明する。このときも、ユーザは、電子キー(マスターキー)2を所持して乗車し、電子キー2による車内照合を成立状態としておく。そして、図13及び図15に示すように、まずユーザは、車両貸出相手からアシストキー31を返してもらい、グローブボックス42内のキースロット47にアシストキー31を挿し込むべく、閉状態をとっているグローブボックス42を開状態とするために、グローブボックススイッチ43を押圧操作する(ステップ200)。
アシストECU32は、グローブボックススイッチ43の押圧操作を検出すると、照合ECU5に車内照合結果を確認しにいく(ステップ201)。このとき、アシストECU32は、照合ECU5から車内照合成立済みの確認結果を得れば、グローブボックスロック44を動作させてグローブボックス42を開状態にし、グローブボックス42内のキースロット47を外部に露出させる(ステップ202)。一方、アシストECU32は、照合ECU5から車内照合不成立の確認結果を得ると、グローブボックスロック44を動作させずにグローブボックス42を閉状態のままで維持する(ステップ203)。このため、電子キー2を持っていない第三者によるグローブボックス42の開操作が不許可となる。
ユーザは、グローブボックス42を開状態とした後、キースロット47にアシストキー31を挿し込む(ステップ204)。アシストECU32は、キースロット47にアシストキー31が挿入されたことをキー挿入検出スイッチ60で検出すると、挿し込みキーが正規キーであるか否かを確認すべく、この返却アシストキー31との間でイモビライザー照合を実行する。
このとき、アシストECU32は、イモビアンテナ50から駆動電波Skvを発信させる。そして、IDタグ49は、駆動電波Skvを受信すると、この駆動電波Skvで起動を開始し、自身が持つキーコードとしてアシストキーIDを乗せたキーID信号StbをLF帯の信号で車両1に返信する。そして、アシストECU32は、キーID信号Stbをイモビアンテナ50で受信すると、この信号Stb内のアシストキーIDでキー照合(イモビライザー照合)を行い、この照合が成立するか否かを確認する。なお、このように、アシストキー31との間でキー照合が成立するか否かを見にいくのは、キースロット47に例えばダミーキー等が挿し込まれていないかどうかを確認するためである。
アシストECU32は、キースロット47に挿し込まれたアシストキー31が完挿し位置、即ちロック位置まで挿し込み操作されたことをロック位置検出スイッチ61により検出すると、照合ECU5に電子キー(マスターキー)2の車内照合結果を再度確認しにいく(ステップ205)。ここで、キースロット47にアシストキー31が挿し込まれたときも、電子キー(マスターキー)2の車内照合成立結果を再度確認しにいくのは、グローブボックス42の開操作がキースロット47へのアシストキー31の挿し込みを目的とするものではなく、グローブボックス42内の物品取り出しを目的とする場合も想定されるからである。
アシストECU32は、このときに照合ECU5から車内照合成立の確認結果を得ると、続いてはアシストキー31のキー照合の成立結果を確認しにいく(ステップ206)。アシストECU32は、アシストキー31のキー照合が成立したことを確認すると、それまで実行状態にあったアシストキー制限モードを終了する(ステップ207)。このとき、アシストECU32は、照合ECU5にアシストキー制限モードの終了を通知するモード終了通知Dndを出力する。なお、モード終了通知Dndは、アシストキー制限モードが終了されるから、メモリ17に書き込まれたアシストキーIDの消去を指示する指令である。照合ECU5は、アシストECU32からモード終了通知Dndを入力すると、アシストキー31による車両操作を不許可とするために、メモリ17に登録されているアシストキーIDを消去する。なお、アシストキー31のIDタグ49に登録されているアシストキーIDは、アシストキー制限モード解除のタイミングで消去されてもよい。
また、アシストキー31がキースロット47に挿し込まれた際には、そのキー挿込過程においてアシストキー31が可動レバー55に当接するが、このときは可動レバー55の先端の斜面部56によって、アシストキー31の挿し込み方向の力が可動レバー55の押し上げ方向の力として逃がされる。これにより、可動レバー55が付勢部材54の付勢力に抗して上方に持ち上がる動き(図7の状態)をとり、アシストキー31を可動レバー55よりも更に奥に挿し込むことが可能となる。そして、アシストキー31の奥への挿し込み操作を継続すると、アシストキー31が押し出し片58に当接し、この押し出し片58をその付勢部材59の付勢力に抗して奥に押し込んで、アシストキー31を完挿ししてロック位置まで到達させる。
ところで、ソレノイド53は未駆動状態をとるとき、内部の付勢部材54により飛び出し状態をとるとともに、この付勢部材54の伸び縮み動作により、可動レバー55のレバー軸方向の往復動が許容されている。このため、アシストキー31がロック位置まで押し込まれて、アシストキー31の係止孔57が可動レバー55と向き合う位置状態をとると、それまでキープレート31aに板厚により持ち上がっていた可動レバー55が、ソレノイド53内の付勢部材54の付勢力により下に落ち込み、可動レバー55の先端が係止孔57に引っ掛かる状態をとる。これにより、アシストキーロック52がそれまでのアンロック状態からロック状態に切り換わり、アシストキー31が抜き取り不能にキースロット47に保持される。
一方、アシストECU32は、ステップ205で照合ECU5に車内照合の成立結果を確認しにいった際、照合ECU5から車内照合不成立の確認結果を得ると、このときはキー返却時の条件が揃っていないと認識し、キー不正返却の警告を行う(ステップ208)。このとき、キー不正返却監視部64は、図16に示すように、キー不正返却の一警告として、車内照合不成立の旨をユーザに通知する警告をディスプレイ36に表示する。このときの表示形式としては、例えば「マスターキーがないのでアシストキーを返却できません。」という文字表示がある。
また、キー不正返却監視部64は、このように車内照合が成立していないことを確認すると、ソレノイド53をそれまでの未駆動状態から駆動状態に切り換える。これにより、ソレノイド53の可動レバー55が付勢部材54の付勢力に抗して引き込み状態をとる。よって、もし仮にキースロット47にアシストキー31を挿し込んでも、ソレノイド53の可動レバー55がキープレート31aの係止孔57に引っ掛かる動きをとらず、付勢部材59により反発力を持つ押し出し片58によって、キースロット47に挿し込んだアシストキー31がキー挿込穴48から抜け出す側に押し出される動きをとる。これにより、車内照合が成立しないときにキースロット47にキーが挿し込まれても、このキーがキースロット47に保持されずに済む。
また、アシストECU32は、ステップ206でアシストキー31のキー照合が不成立である確認結果を得ると、このときもキー返却時の条件が揃っていないと認識し、キー不正返却の警告を行う(ステップ208)。このとき、キー不正返却監視部64は、図17に示すように、キー不正返却の一警告として、アシストキー31のキー照合が不成立である旨をユーザに通知する警告をディスプレイ36に表示する。このときの表示形式としては、例えば「不正なアシストキーが返却されています。」という文字表示がある。また、キー不正返却監視部64は、このときもソレノイド53を駆動状態に切り換えて、キースロット47に挿し込まれた不正キーがアシストキーロック52でロックされないようにする。
さらに、図18に示すように、キー不正返却監視部64は、キー挿入検出スイッチ60及びロック位置検出スイッチ61から取得するこれらスイッチ信号を基に、キースロット47に対するアシストキー31(異物も含む)の半挿し有無を監視する。ここで、キースロット47にアシストキー31が半挿し状態をとったときは、キー挿入検出スイッチ60ではキー検出ができるものの、ロック位置検出スイッチ61ではキー検出できない状態となる。よって、キー不正返却監視部64は、キー挿入検出スイッチ60でキー挿入を検出した際、制限時間内において穴奥のロック位置検出スイッチ61でキー挿し込みを検出することができないと、キースロット47にアシストキー31が半挿し状態になっていると認識する。キー不正返却監視部64は、このようにキースロット47にアシストキー31が半挿し状態になっていることを確認すると、例えばディスプレイ36に警告を表示して、その旨をユーザに通知する。このときの表示形式としては、例えば「キースロットにキーが半挿し状態になっています。」という文字表示がある。
さらに、キー不正返却監視部64は、キースロット47にアシストキー31が半挿し状態になっていることを確認した際、ソレノイド53を未駆動のままとする。即ち、キー不正返却監視部64は、アシストキー31が半挿しをとる場合、ソレノイド53に電力を供給せず、ソレノイド53を未駆動に維持する。これは、アシストキー31がキースロット47に半挿し状態をとっているということは、キープレート31aの係止孔57がソレノイド53の可動レバー55にまで届いていないので、ソレノイド53を駆動状態に切り換える必要がないからである。
また、図19に示すように、キー不正返却監視部64は、キー挿入検出スイッチ60及びロック位置検出スイッチ61から取得するこれらスイッチ信号を基に、キースロット47に対するキー相当74(例えば指や異物等)の悪戯挿し込み有無を監視する。ここで、キー相当74というのは、アシストキー31のように長い形状をとるものの、キープレートのような規則正しい形状をとるものではないことが多い。このため、キースロット47にキー相当74が挿し込まれた際には、キー挿入検出スイッチ60ではキー検出できず、ロック位置検出スイッチ61ではキー検出できる状態が起こり得ることが想定される。よって、キー不正返却監視部64は、キー挿入検出スイッチ60でキー検出できていないにも拘わらず、ロック位置検出スイッチ61でキー検出すると、キースロット47にキー相当74が挿し込まれていると認識する。
キー不正返却監視部64は、このようにキースロット47にキー相当74が挿し込まれていることを確認すると、例えばディスプレイ36に警告を表示して、その旨をユーザに通知する。このときの表示形式としては、例えば「キースロットが不正なモードになっています。」という文字表示がある。また、キー不正返却監視部64は、このときにキースロット47に挿し込み状態にあるキー相当74がアシストキーロック52で抜き取り不能な状態にロックされてしまわないように、ソレノイド53を駆動状態に切り換えて、キー返却を受け付けないようにする。
さて、本例においては、貸し出したアシストキー31をキースロット47に返却する際、電子キー(マスターキー)2による車内照合が成立しなかったり、返却アシストキー31でキー照合が成立しなかったり、キースロット47にアシストキー31が半挿し状態をとっていたり、キースロット47に指や異物等が悪戯挿し込みされていたりした場合、キースロット47に挿し込み状態にあるキーがアシストキーロック52でロックされてしまうことがないようにした。よって、正規キーではない可能性が高い場合にはアシストキーロック52を動作させないようにしたので、キーの不正返却を発生し難くすることが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)キー返却のためにアシストキー31をキースロット47に挿し込んだ際、キーの返却条件が揃っていないとき(車内照合不成立、アシストキー31のキー照合不成立、キー半挿し、指や異物の悪戯挿し込み等)には、アシストキーロック52が挿し込みキーをキースロット47にロックしないようにアシストキーロック52を動作させる。このため、キースロット47に挿し込まれたキーが正規キーではない可能性が高い場合には、アシストキーロック52により挿し込みキーがロックされないので、キーの不正返却を発生し難くすることができる。
(2)キースロット47へのアシストキー31の返却条件に、電子キー(マスターキー)2の車内照合の照合成立を含ませた。このため、電子キー(マスターキー)2を常時所持する車両ユーザのいないところではキー返却が実行できないので、キー不正返却の発生防止に効果が高いものとなる。
(3)キースロット47へのアシストキー31の返却条件に、キースロット47に挿し込まれたアシストキー31のキー照合成立を含ませた。このため、キースロット47に正規アシストキー31以外の他アシストキーが挿し込まれた際には、このキーがアシストキーロック52でロックがかけられることがないので、キーの不正返却の発生防止に一層効果が高くなる。
(4)キースロット47へのアシストキー31の返却条件に、キースロット47に挿し込まれたキーが半挿し状態でないことを含ませた。このため、キースロット47にキーが半挿しのときにアシストキーロック52がロック状態をとる状況が生じなくなるので、アシストキーロック52が誤動作してしまう状況を生じ難くすることができる。
(5)キースロット47へのアシストキー31の返却条件に、キースロット47に挿し込まれた挿込物がキー相当74(指や異物等)でないことを含ませた。このため、キースロット47にキー相当74が挿し込まれたときに、アシストキーロック52がロック動作をとってキー相当74がアシストキー31でロックされる状況が発生し難くなるので、キー不正返却の発生防止に非常に効果が高くなる。
(6)キー返却のためにアシストキー31をキースロット47に挿し込んだ際、キーの返却条件が揃っていないときには、その旨がカーナビゲーションシステム35のディスプレイ36で警告としてユーザに通知される。このため、キー返却条件が揃っていないことをユーザに通知することが可能となるので、システムとして汎用性の高いものとすることができる。
(7)本例のアシストキーシステム30は、車両1(即ち、アシストキー31)の貸出相手に応じて、車両1の制限状態(セキュリティレベル)を設定できるシステムとなっている。このため、車両1をその貸出相手に貸し出す際、このときの車両1にかけられる制限状態をその時々の車両貸出相手に応じた適切な制限状態に設定することが可能となるので、車両貸し出しを使用制限をかけた状態で許可するこの種のシステムを汎用性の高いものとすることができる。
(8)アシストキー31にそのキーコードとして登録されるアシストキーIDは、アシストキー31に登録される度にコード列が毎回異なる。よって、もし仮にアシストキー31が車両1と無線通信を行っている際にアシストキーIDが不正傍受されたとしても、アシストキー31の再貸出時には、以前のアシストキーIDではキー照合が一致せず、傍受者が不正傍受したアシストキーIDで車両1を動かそうとしても、車両1を動作させることはできない。よって、キーコード不正傍受者によって車両1が盗難に遭う可能性を低く抑えることができる。
(9) 車両1を貸出相手に貸し出す際、キースロット47に挿し込み状態にあるアシストキー31の取り出しは、電子キー(マスターキー)2のキー照合成立が条件とされている。このため、車両1を制限状態に移行させる際には、手元に電子キー(マスターキー)2が必要となるので、ユーザの関知しないところで車両1が勝手に制限状態に移行させられずに済む。
(10)アシストキー31の使用期間、即ち使用制限がかけられた状況下での車両1の使用期間に有効期限が設定されるので、この有効期限を過ぎた場合には、アシストキー31で車両1を動作することができなくなる。よって、アシストキー31を貸し渡した車両貸出相手に車両1を永続的に使用させずに済むので、車両1が盗難に遭う可能性を低く抑えることができる。
(11)車両1に搭載されたアシストECU32がアシストキー31にアシストキーIDを登録しつつ、このアシストキーIDをアシストキー31のIDとして車両1にも登録することにより、アシストキー31を制限状況下の車両キーとして使用可能とする。よって、車両1側がマスタとなってアシストキーIDの登録や消去等のID管理を行うので、アシストキー31にこの種の機能を設けずに済む。このため、アシストキー31にこの種の複雑な機能を搭載せずに済むので、アシストキー31の構造を簡素なものとすることができる。
(12)解錠の際に電子キー(マスターキー)2のキー照合成立を必要とするダッシュボード41にアシストキー31は収納される。よって、ダッシュボード41に収納状態にあるアシストキー31を取り出す際には、手元に電子キー(マスターキー)2が必要となるので、ユーザの関知しないところでグローブボックス42が不正に開けられ、その中のアシストキー31が勝手に車両1から持ち出される状況を生じ難くすることができる。
(13)取り出されたアシストキー31をキースロット47に返却する際、キースロット47にアシストキー31が挿入されたタイミングで、イモビアンテナ50からの駆動電波Skvの発信が開始される。よって、キー返却時にアシストキー31のキー照合成立有無を確認する場合であっても、イモビアンテナ50から駆動電波Skvを常時発信させずに済むので、その分だけ電波発信に必要となる電力が少なく済み、省エネルギー化を図ることができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ アシストキー31の返却条件は、必ずしも実施形態の例に限定されない。例えば、エンジン18が停止状態にあることなど、種々の条件を採用可能である。
・ アシストキー31の貸出条件は、必ずしも電子キー(マスターキー)2の車内照合成立に限定されない。例えば、電子キー(マスターキー)2の車外照合成立を条件としてもよく、種々の条件を採用可能である。
・ アシストキーロック52は、アクチュエータとしてソレノイド53を用いた場合、このソレノイド53の種類が吸引ソレノイドであることに限定されず、ソレノイド種類は特に限定されない。また、アシストキーロック52は、必ずしもアクチュエータとしてソレノイド53を使用する構造のものに限定されず、例えばモータを使用したものでもよい。さらに、アシストキーロック52は、必ずしもソレノイドやモータで動くものに限らず、キースロット47に挿し込まれたアシストキー31を抜き取り不能に保持できるものであれば、その構造は特に限定されない。
・ キースロット47へのアシストキー31の挿し込みを検出する検出手段は、必ずしもマイクロスイッチに限定されず、例えば光センサ等の他のセンサを使用してもよい。さらに、キースロット47へのアシストキー31の挿し込み有無を見る際、必ずしもキー穴の入口及び奥の両方において見ることに限らず、片側のみでもよい。
・ アシストキー31の返却条件が揃っていないことをユーザに通知する場合、その通知形式は、必ずしもカーナビゲーションシステム35のディスプレイ36を使用する形式に限定されない。例えば、車両1に設置された警報ブザー65により、アシストキー31の返却条件が揃っていないことをユーザに通知してもよい。
・ 対マスターキー照合手段は、必ずしもキーコードを無線発信してキー照合を行う電子照合式(スマート照合、イモビライザー照合)に限らず、例えばキープレートに形成されたキー溝によりキー照合を行うメカニカル式でもよい。なお、このことは、対補助キー照合手段についても同様に言える。
・ 車両1がアシストキー制限モードに入るタイミングは、アシストキーレベルの設定操作が完了して、その後にキースロット47からアシストキー31が抜き取られたときであることに限定されない。例えば、アシストキーレベルの設定操作が完了した時点で、車両1がアシストキー制限モードに移行してもよい。この場合、例えばユーザがアシストキー31をキースロット47から抜き取り忘れて制限時間内を超えたときには、アシストキー制限モードが強制終了されるようにする。
・ アシストキーレベルの選択設定機能は、必ずしも必要ではなく、この機能を省略してもよい。
・ アシストECU32は、照合ECU5に対して別部品であることに限定されず、これら両ECU5,32の機能を1つのECUに統合して1部品化してもよい。
・ アシストキーIDの有効期限が過ぎた場合、アシストECU32がアシストキーIDを受け付けない状態をとることにより、アシストキー31による車両操作を不許可とすることに限定されない。例えば、アシストキー31にアシストキーIDが登録されてからの経過期間(経過時間)をアシストキー31が監視し、そのアシストキーIDの有効期限が切れた場合には、アシストキー31がアシストキーIDを発信しない動作をとることにより、車両1の使用を不許可とするものでもよい。即ち、有効期限の管理は、必ずしも車両1側で行うことに限らず、アシストキー31側で行うようにしてもよい。
・ アシストキーシステム30の入力系及び表示系は、必ずしもカーナビゲーションシステム35と共用されることに限定されず、専用の入力系及び表示系を備え付けてもよい。
・ アシストキーシステム30の入力系は、必ずしもタッチパネル式に限定されず、例えばプッシュスイッチやロータリスイッチ等の機械式スイッチであってもよい。
・ アシストキー31は、必ずしもキーコードを電波により発信するものに限定されず、例えば磁気カードでもよい。磁気カードとは、カードの中に時期的な記録部を持ち、外部からの磁気で各種情報を記録又は再生できるカードと定義する。
・ アシストキーIDは、必ずしもアシストキー31への登録の度に毎回変わるものに限らず、貸出相手に応じてのみコード列が異なるものでもよい。また、1つのコード列を複数のアシストキーレベルに亘って共用してもよい。この場合、アシストECU32はアシストキー31を貸出相手に貸し出す際、そのときに設定が要望されたアシストキーレベルのみを保持する動作をとることになる。
・ アシストキーIDは、車両貸出相手に応じてキーコードが変わるものに限定されない。例えば、アシストキーIDに含まれるキーコードの内容を説明する機能コードをアシストキーIDに設け、この機能コードによって1つのアシストキーIDを使い分けるようにしてもよい。
・ RFID通信は、必ずしもLF帯の信号を使用するものに限らず、例えばRF帯の信号を使用してもよい。
・ キー照合やパスワード認証が不成立のときの警告は、必ずしも警報ブザー65を使用するものに限定されず、警報ブザー79以外の音を出せる部品を使用したり、ディスプレイ36にその旨を画面表示したりするなど、種々の方式が採用可能である。
・ アシストキーレベル選択モード、アシストキーレベル返却モードの入力操作に制限時間を設けて、入力時間が制限時間を超えた際に、これら入力操作を強制終了するようにしてもよい。
・ 各種画面63,67,69の入力ボタンは、数値をインクリメント又はデクリメントするボタンに限らず、例えば十字キーを使用してもよい。
・ アシストキー31の貸し出しや返却のときに成立を条件とする車内照合の照合形式は、所定の規則性を持った番号や記号等の羅列からなるコード列を無線発信するキー照合に限定されず、例えば指紋等を照合ツールとする生体認証を採用してもよい。
・ 車両1に、電子キーシステム3の一種として、ワイヤレスキーシステムを搭載してもよい。このワイヤレスキーシステムでは、電子キー2に設けられたロックボタンやアンロックボタンが操作されると、各操作ボタンに応じた信号内容を持つワイヤレス信号が狭域無線通信(ワイヤレス通信)によりRF発信機16から車両1に向かって低RF帯の信号で発信され、ドアロックが施解錠される。
・ アシストキー31は、必ずしも車両使用に制限がかけられたキーであることに限定されず、マスターキーと同じように車両1を自由に使用できるキーであってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1〜10のいずれかにおいて、前記補助キーでの前記車両の使用に有効期限を設定する有効期限設定手段を備えた。この構成によれば、有効期限設定手段によって補助キーの使用期間に有効期限が設定されるので、この有効期限を過ぎた補助キーは車両キーとして機能しなくなる。よって、補助キーを貸し渡した車両貸出相手に車両を永続的に使用させずに済むので、車両が盗難に遭う可能性を低く抑えることが可能となる。
(2)請求項1〜10のいずれかにおいて、前記補助キーの返却条件が揃っていなければ、前記キー返却を不可となった際に、その旨を通知する通知手段を備えた。この構成によれば、キー返却が不可ということをユーザに通知することが可能となるので、システムとして汎用性の高いものとなる。
一実施形態におけるアシストキーシステムの概略構成を示すブロック図。 グローブボックス周辺及びその内部の外観を示す斜視図。 アシストキーの概略構成を示す概念図。 ロック状態をとるときのアシストキーロックを示す縦断面図。 アンロック状態をとるときのアシストキーロックを示す縦断面図。 キー挿し待ち状態のときのアシストキーロックを示す縦断面図。 キー挿込過程の際のアシストキーロックを示す縦断面図。 アシストキー貸出時における動作フロー図。 アシストキーレベル設定画面の画面図。 アシストキーレベル選択画面の画面図。 アシストキーシステムの各レベルにおける機能制限の一覧を示す表。 有効期限設定画面の画面図。 アシストキー返却時の動作フロー図。 アシストキー貸出が正常に行われたときのシステム図。 アシストキー返却が正常に行われたときのシステム図。 アシストキー返却時にマスターキーID照合が不成立のときのシステム図。 アシストキー返却時にアシストキーID照合が不成立のときのシステム図。 キー又は異物がキースロットに半挿し状態のときのシステム図。 キー相当がキースロットに挿し込まれたときのシステム図。
符号の説明
1…車両、2…マスターキーとしての電子キー、4…対マスターキー照合手段としてのキー操作フリーシステム、31…補助キーとしてのアシストキー、32…対補助キー照合手段、制限設定手段及び補助キー貸出許可手段を構成するアシストECU、36…制限設定手段を構成するディスプレイ、47…キースロット(アシストキースロット)、49…対補助キー照合手段を構成するIDタグ、50…対補助キー照合手段を構成するイモビアンテナ、52…キーロック機構としてのアシストキーロック、60…補助キー検出手段(入口側キー検出手段)を構成するキー挿入検出スイッチ、61…補助キー検出手段(奥側キー検出手段)を構成するロック位置検出スイッチ、64…キー不正返却防止手段としてのキー不正返却監視部、74…キー相当。

Claims (10)

  1. マスターキー以外の車両キーである補助キーが同キーの収納先であるキースロットに挿し込み状態をとって車両の室内に常備され、当該補助キーの貸出条件が揃った際、前記キースロットに対する前記補助キーの抜き取り可否を決めるキーロック機構がそれまでのロック状態からアンロック状態に切り換わって、前記キースロットからの前記補助キーの抜き取りが可能となる車内補助キーのキースロット装置において、
    前記補助キーが返却のために前記キースロットに挿し込みされた際、前記補助キーの返却条件が揃っていれば、前記補助キーが前記キーロック機構によって抜き取り不能に前記キースロットにロックされるキー返却を許容し、前記補助キーの返却条件が揃っていなければ、前記キーロック機構作動させないキー不正返却防止手段を備えたことを特徴とする車内補助キーのキースロット装置。
  2. 前記車両は、前記マスターキーとの間でキー照合を行う対マスターキー照合手段を備え、
    前記キー不正返却防止手段は、前記補助キーの返却条件を、前記対マスターキー照合手段によるキー照合成立とすることを特徴とする請求項1に記載の車内補助キーのキースロット装置。
  3. 前記車両は、前記補助キーとの間でキー照合を行う対補助キー照合手段を備え、
    前記キー不正返却防止手段は、前記補助キーの返却条件を、前記対補助キー照合手段によるキー照合成立とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の車内補助キーのキースロット装置。
  4. 前記キースロットには、前記キースロットに対する前記補助キーの挿し込みを検出する補助キー検出手段が設けられ、
    前記キー不正返却防止手段は、前記補助キー検出手段の検出信号を基に、前記キースロットに挿し込まれたキーが正常な挿し込み状態をとるか否かを確認し、前記補助キーの返却条件を、前記キースロットに対する正常なキー挿し込みの検出とすることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の車内補助キーのキースロット装置。
  5. 前記補助キー検出手段は、前記キースロットのキー挿入穴の入口付近でキー挿し込みを見る入口側キー検出手段と、前記キー挿し込み穴の奥位置でキー挿し込みを見る奥側キー検出手段とを備え、
    前記キー不正返却防止手段は、前記入口側キー検出手段でキーを検出したにも拘わらず、前記奥側キー検出手段でキー検出できない場合、前記キースロットでキーが半挿し状態にあると認識し、前記補助キーの返却条件を、前記キースロットに対するキー半挿しの検出無しとすることを特徴とする請求項4に記載の車内補助キーのキースロット装置。
  6. 前記補助キー検出手段は、前記キースロットのキー挿入穴の入口付近でキー挿し込みを見る入口側キー検出手段と、前記キー挿し込み穴の奥位置でキー挿し込みを見る奥側キー検出手段とを備え、
    前記キー不正返却防止手段は、前記入口側キー検出手段でキーを検出していないにも拘わらず、前記奥側キー検出手段でキー検出した場合、前記キースロットにキー相当が挿し込まれていると認識し、前記補助キーの返却条件を、前記キースロットに対するキー相当の挿し込み検出無しとすることを特徴とする請求項4又は5に記載の車内補助キーのキースロット装置。
  7. 前記補助キーは、前記車両の使用を制限下のみで許可するキーであることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の車内補助キーのキースロット装置。
  8. 前記補助キーで使用できる車両機能に制限をかけつつ、しかも当該補助キーでかけられる制限状態を、前記補助キーの貸出相手に応じた状態に設定する制限設定手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の車内補助キーのキースロット装置。
  9. 前記補助キーは、自身が持つ固有のキーコードを無線信号で前記車両に無線発信し、当該キーコードが前記車両のものと一致してキー照合が成立すれば、前記車両の使用が許可又は実行される電子キー機能を持つキーであって、
    前記制限設定手段は、前記補助キーの貸出相手に応じて変わりつつしかも前記車両に制限を付与し得るキーコードを前記車両及び前記補助キーに登録することにより、前記車両をそのときの貸出相手に応じた制限状態に設定し、しかも当該キーコードをその登録の度に毎回変更することを特徴とする請求項8に記載の車内補助キーのキースロット装置。
  10. 前記車両は、マスターキーとの間でキー照合を行う対マスターキー照合手段と、
    前記対マスターキー照合手段によるキー照合成立を当該補助キーの貸出条件として、前記補助キーの貸し出しを許可する補助キー貸出許可手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の車内補助キーのキースロット装置。
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