JP5384257B2 - シーリング・ポンプアップ装置 - Google Patents
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この差込式のシーリング装置120の開封部材128には、注入ユニット124と開封部材128との間をシールするためのOリング132が設けられ、且つ、挿入穴126へ挿入された開封部材128の抜け出しを防止するために、注入ユニット124の外壁に形成された第1溝124Aに引っ掛かる爪134Aを有する第1支柱134、及び注入ユニット124の内壁に形成された第2溝124Bに引っ掛かる爪136Aを有する第2支柱136が設けられている。
このような差込式のシーリング装置120の場合、一旦、注入ユニット124の挿入穴126に開封部材128が差し込まれると、爪134A及び爪136Aが上記第1溝124A及び第2溝124Bにそれぞれ引っ掛かり、挿入穴126から開封部材128が抜け出る方向に動くのが規制されるため、開封部材128に対して注入ユニット124が相対的に回転しても、特許文献1のようなねじ込み式のシーリング装置と比べて、開封部材128と注入ユニット124との間から補修液121が漏れ出す可能性は低いと考えられる。
しかし、シーリング装置としては、補修液が外部に漏れ出すのを確実に防ぐことが求められている。
本発明の第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置について図1から図9に基づいて説明する。
図1及び図2に示されるように、シーリング・ポンプアップ装置10(以下、単に「シーリング装置」という。)は、自動車等の車両に装着される空気入りタイヤ100(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤ100のパンク穴をシーリング剤32(補修液の一例)により補修し、タイヤ100の内圧を指定圧まで再加圧(ポンプアップ)するための装置である。
図1に示されるように、筐体16の内部には、コンプレッサユニット12が収納されるコンプレッサ室74が設けられており、コンプレッサ室74の上方に配置される天井板80には、コンプレッサユニット12の電源スイッチ82が設けられている。
図1に示されるように、コンプレッサユニット12は、図示はしないが、エアコンプレッサ、エアコンプレッサ用の駆動モータ、及び駆動モータの駆動回路等によって構成されている。また、コンプレッサユニット12は、収納室76に収納される電源ケーブル14と接続されており、この電源ケーブル14の先端部には、車両に設置されたシガレットライターのソケットに差し込み可能なプラグ15が設けられている。
図1及び図5に示されるように、補修液ボトル18は、略直方体状を成しており、内部にはシーリング剤32が収容されている。このシーリング剤32は、シーリング装置10で修理すべきタイヤ100(図2参照)の種類、サイズ等に応じた規定量よりも多めに収容されている。
図5に示されるように、注入ユニット20は、上端側が開口した略有底円筒状に形成されたユニット本体部34と、このユニット本体部34の下端部から外側へ張り出す板状の台座36(非円形部の一例)と、を備えている。
図5及び図6に示されるように、開封装置60は、開封治具挿入穴44に挿入される棒状の挿入部62と、挿入部62の基端部に形成された略直方体状(図3参照)のベース部66を備えており、例えば、スクリュー88等によって、ベース部66が筐体16の底面に固定されるようになっている。ベース部66の側面には、前述した空気ホース86の他端部を接続可能な接続管90が設けられており、この接続管90に空気ホース86が接続されている。
次に、本実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置の要部構成について説明する。
図8に示されるように、注入ユニット20の台座36は、下方(開封装置60の挿入方向)から見て外縁が、一辺が円弧状(以下、円弧部36Aとして示す。)とされた略矩形状、つまり非円形状とされている(図4では上方から見た平面図を示している)。この円弧部36Aは、台座36のジョイントホース54側に形成されている。また、台座36は、挿入方向から見て、円弧部36Aの外縁の一部が気液供給管50(接続部の一例)を覆うように突出している(以下、突出部36Bとして示す。)。
なお、本実施形態では、ガイド壁102〜105は、開封装置60の挿入部62よりも高く形成されているが、ガイド壁102〜105の高さは挿入部62よりも低くてもよい。
これらの補強片108及び補強片110や補強リブ107及び補強リブ109がガイド壁102〜105と繋がることで、ガイド壁102〜105がさらに補強されている。
次に、本実施形態のシーリング装置10を用いてパンクしたタイヤ100を修理する作業手順を説明する。
図2に示されるように、まず、タイヤ100にパンクが発生した際には、ユーザーは、筐体16を車両の保管スペースから取り出し、電源スイッチ82や圧力ゲージ(図示省略)が上を向くように路面等に筐体16を置いて蓋78を開けて収納室76を開放する。
開封装置60の挿入部62が挿入されてアルミシール26が開封された注入ユニット20は、台座36がガイド壁102〜105及び側壁16Aの間の収容部106に挿入されていることから、注入ユニット20の開封装置60に対する相対回転がガイド壁102〜105及び側壁16Aと台座36の外縁との接触によって規制される。これにより、アルミシール26開封後の補修液ボトル18の回転が規制されるため、Oリング68と開封治具挿入穴44との摺動が抑制される。結果、シーリング剤32が挿入部62と開封治具挿入穴44との間から外部へ漏れ出すのが確実に防止される。さらに、台座36は、ガイド壁102〜105及び側壁16Aによって取り囲まれるため、横方向(上下方向に対して直交する方向)への移動も抑制される。そして、注入ユニット20の回転規制に別部材などを設けずに、注入ユニット20の台座36とガイド壁102〜105及び側壁16Aを用いるため、回転規制構造が簡単なものとなる。
12 コンプレッサユニット
16 筐体
16A 側壁(回転規制部)
18 補修液ボトル
18B 口部
20 注入ユニット
26 アルミシール(シール部材)
32 シーリング剤(補修液)
36 台座(非円形部)
54 ジョイントホース(配管部材)
56 気液供給管(接続部)
60 開封装置(開封部材)
70 液剤ユニット
92 空気通路
100 タイヤ
102 ガイド壁(回転規制部)
103 ガイド壁(回転規制部)
104 ガイド壁(回転規制部)
105 ガイド壁(回転規制部)
Claims (4)
- 補修液を収容したボトルの口部が連結固定され、一端部がタイヤと接続される配管部材の他端部が接続された注入ユニットと、
前記注入ユニットへ挿入され、前記口部を塞ぐシール部材を開封すると共に前記注入ユニットとの間をシールし、内部に形成された空気通路を通じてボトルに圧縮空気を送る開封部材と、
前記開封部材の挿入時に、前記注入ユニットの前記開封部材の挿入方向から見て外縁が非円形とされた非円形部が挿入され、前記注入ユニットの前記開封部材に対する相対回転を前記非円形部の外縁に接触して規制する回転規制部と、
を有するシーリング・ポンプアップ装置。 - 前記回転規制部に前記非円形部が挿入されたとき、前記注入ユニットの前記配管部材との接続部が前記挿入方向から見て予め決定した位置に配置されるように、前記非円形部の形状と前記回転規制部の形状が設定された請求項1に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
- 前記非円形部は、前記接続部よりも前記挿入方向先端側に設けられ、前記挿入方向から見て、外縁の一部が前記接続部を覆うように突出している請求項2に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
- 前記開封部材が前記シール部材を開封する前に、該開封部材と前記注入ユニットの間がシールされる請求項1〜3の何れか1項に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
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