JP2010184354A - シーリングポンプアップ装置 - Google Patents

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義和 先納
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Abstract

【課題】補修液ボトルに開放部材が挿入されたときに、圧縮空気供給手段を作動させることができるシーリングポンプアップ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】補修液ボトル18の首部26には押圧部180が設けられており、治具82の基台部86にはスイッチ182が設けられている。このスイッチ182のカバー体192が押圧部180によって押されることにより、コンプレッサユニット12のモータMが駆動される。
【選択図】図3

Description

本発明は、パンクした空気入りタイヤのパンク穴をシールするためのシーリング剤を空気入りタイヤ内へ供給すると共に、空気入りタイヤ内に圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するシーリングポンプアップ装置に関する。
近年、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤのパンク穴をシーリング剤により補修すると共に、タイヤの内圧を指定圧までポンプアップするシーリングポンプアップ装置が普及している。
この種のシーリングポンプアップ装置としては、特許文献1に記載のシーリング装置が知られている。特許文献1のシーリング装置では、タイヤがパンクした際、作業者はまず、シール剤抽出ユニットに接続された充填ホースの自由端に設けられたユニオンナットをタイヤバルブに接続する。次に、シール剤を貯蔵した貯蔵容器とシール剤抽出ユニットとを螺着し、貯蔵容器の開口部を塞ぐアルミホイルをシール剤抽出ユニットの面取り部で破通する。そして、ガス供給源を作動させて貯蔵容器内にガスを供給し、ガス圧により貯蔵容器内のシール剤を押し出し、シール剤抽出ユニット及び充填ホースを介してシール剤をタイヤ内へ供給するようになっている。
しかしながら、特許文献1のシーリング装置では、シール剤抽出ユニットに貯蔵容器を螺着した後に、更に、作業者の操作によってガス供給源を作動させる必要があるため、手間がかかる。
特開2007−176181号公報
本発明は、上記事実を考慮し、補修液ボトルに開放部材が挿入されたときに、圧縮空気供給手段を作動させることができるシーリングポンプアップ装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、補修液を収容すると共に、該補修液の流出口を塞ぐ封止部材を有する補修液ボトルと、前記流出口に挿入され、前記封止部材を破って前記流出口を開放する開放部材と、開放された前記流出口から前記補修液ボトル内へ圧縮空気を供給し、該流出口から補修液及び圧縮空気を流出させる圧縮空気供給手段と、前記流出口から流出した補修液及び圧縮空気を空気入りタイヤへ導く流体供給手段と、前記補修液ボトル及び前記開放部材の何れか一方に設けられた押圧部と、前記補修液ボトル及び前記開放部材の何れか他方に設けられ、前記押圧部によって押されることにより、圧縮空気供給手段による圧縮空気の供給を開始させるスイッチと、を備えている。
上記の構成によれば、補修液が収容された補修液ボトルの流出口に開放部材が挿入されると、流出口を塞ぐ封止部材が破られて当該流出口が開放される。この開放された流出口から補修液ボトル内へ圧縮空気供給手段により圧縮空気が供給され、当該流出口から補修液及び圧縮空気が流出する。流出した補修液及び圧縮空気は、流体供給手段に導かれて空気入りタイヤへ供給される。
ここで、補修液ボトル及び開放部材の何れか一方には押圧部が設けられており、補修液ボトル及び開放部材の何れか他方にはスイッチが設けられている。このスイッチが押圧部によって押されることにより、圧縮空気供給手段による圧縮空気の供給が開始される。即ち、補修液ボトルに開放部材が挿入されたときに、圧縮空気供給手段による圧縮空気の供給が開始される。従って、作業者の操作によって圧縮空気供給手段を作動させる必要がないため手間が低減される。また、従来であれば作業者の操作によって圧縮空気供給手段が操作されるため、例えば、補修液ボトルが着脱可能である場合、シーリングホンプアップ装置に補修液ボトルが装着される前に、圧縮空気供給手段が作動される恐れがあったが、本発明ではこのような誤操作を防止することができる。
請求項2に記載の発明は、前記補修液ボトルが、前記流出口の外周から立ち上げられると共に前記開放部材が貫通される貫通孔を有する首部を備え、前記開放部材が前記貫通孔に貫通されて前記流出口を開放した後に、前記スイッチが前記押圧部によって押される。
上記の構成によれば、補修液ボトルが首部を備えている。この首部は補修液ボトルの流出口の外周から立ち上げられている。また、首部は貫通孔を有しており、この貫通孔に開放部材が貫通されると、流出口を塞ぐ封止部材が破られて当該流出口が開放される。
ここで、開放部材によって流出口が開放された後に、押圧部によってスイッチが押される。即ち、流出口が開放された後に、圧縮空気供給手段による圧縮空気の供給が開始される。従って、流出口が開放される前に圧縮空気の供給が開始されることがなく、補修液ボトル内へ圧縮空気を供給することができる。
請求項3に記載の発明は、前記補修液ボトル及び前記開放部材の何れか一方に設けられた係止部と、前記補修液ボトル及び前記開放部材の何れか他方に設けられ、前記流出口を開放した後に前記係止部が係止される被係止部と、前記被係止部に前記係止部が係止された後に、前記スイッチが前記押圧部によって押される。
上記の構成によれば、補修液ボトル及び開放部材の何れか一方に係止部が設けられており、補修液ボトル及び開放部材の何れか他方に被係止部が設けられている。この被係止部には、開放部材によって補修液ボトルの流出口が開放された後に、係止部が係止される。これにより、補修液ボトルに開放部材が固定され、開放部材の抜け出しが抑制される。
また、被係止部に係止部が係止された後に、押圧部によってスイッチが押される。即ち、開放部材によって補修液ボトルの流出口が開放され、且つ、補修液ボトルに開放部材が固定された後に、圧縮空気供給手段による圧縮空気の供給が開始される。従って、補修液ボトル内へ圧縮空気を確実に供給することができる。
請求項4に記載の発明は、前記開放部材が、前記スイッチが設けられる基台部と、前記基台部から突出され前記貫通孔に貫通されて前記流出口に挿入される挿入部と、を備え、前記貫通孔に前記挿入部が貫通されたときに、前記スイッチに対向する前記貫通孔の周縁に、前記押圧部が設けられている。
上記の構成によれば、開放部材が、スイッチが設けられる基台部と、この基台部から突出された挿入部と、を備えている。この挿入部が、首部の貫通孔に貫通されて流出口に挿入されると、流出口を塞ぐ封止部材が破られて当該流出口が開放される。一方、首部の貫通孔の周縁には、押圧部が設けられている。この押圧部は、首部の貫通孔に挿入部が貫通されたときに、基台部に設けられたスイッチと対向する位置に設けられている。
ここで、スイッチを基台部に設けたことにより、仮に補修液が首部の貫通孔へ漏れ出したとしても、スイッチが補修液で濡れ難くなる。従って、スイッチの接触不良等を抑制することができる。また、貫通孔と開放部材との隙間をシールすることにより、基台部へ漏れ出す補修液を抑制することができるため、単純な構成でスイッチの濡れを抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、前記スイッチが、前記圧縮空気供給手段が供給する圧縮空気を生成するモータの駆動回路に接続された一対の電極と、前記電極を覆うと共に該電極に対して接離自在に支持されるカバー体と、前記カバー体に設けられ、該カバー体が前記押圧部によって押されたときに、前記電極に接して該電極間を導通させる導通体と、を備えている。
上記の構成によれば、モータの駆動回路に接続された一対の電極を覆うカバー体が押圧部によって押されたときに、カバー体に設けられた導通体が一対の電極に接し、当該電極間が導通されてモータが駆動される。この駆動されたモータによって圧縮空気が生成され、空気供給手段から補修液ボトル内へ圧縮空気が供給される。
ここで、カバー体で一対の電極を覆ったことにより、電極の汚損や腐食が抑制され、一対の電極と導通体との接触不良が抑制される。また、一対の電極、導通体を開放部材及び補修液ボトルに分けて配置する場合、電極の配線等が複雑になるだけでなく、開放部材及び補修液ボトルに配線が跨るため、開放部材及び補修液ボトルを別々に収納することができない。従って、これらの収納場所に制約が生じてしまう。また、補修液ボトルを交換する際に、電極の配線等を考慮しなければならず、補修液ボトルの構造が複雑化する。これに対して本発明では、一対の電極及び導通体を開放部材に設けたことにより、電極の配線等が容易となるため構造を単純化できると共に、開放部材及び補修液ボトルの収納場所の自由度が向上し、更に、補修液ボトルの交換等が容易となる。
本発明は、上記の構成とすることで、補修液ボトルに開放部材が挿入されたときに、圧縮空気供給手段を作動させることができる。
第1実施形態のシーリングポンプアップ装置の側面図である。 第1実施形態のシーリングポンプアップ装置を下方から見た斜視図である。 第1実施形態のシーリングポンプアップ装置の要部を示す分解斜視図である。 図3のA−A断面図であり、第1実施形態のシーリングポンプアップ装置の補修液ボトル内に冶具を挿入する前の状態を示している。 図3のA−A断面図であり、第1実施形態のシーリングポンプアップ装置の補修液ボトル内に冶具が挿入された状態を示している。 図3のB−B断面図であり、第1実施形態のシーリングポンプアップ装置の補修液ボトル内に冶具が挿入された状態を示している。 図3のA−A断面図の要部拡大図であり、(A)は、第1実施形態のシーリングポンプアップ装置のスイッチが押される前の状態を示しており、(B)は、スイッチが押された後の状態を示している。 第2実施形態のシーリングポンプアップ装置の要部を示す、図7に相当する断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明のシーリングポンプアップ装置の第1実施形態について説明する。
図1には、第1実施形態のシーリングポンプアップ装置10(以下、単に「シーリング装置10」という。)の側面図が示されており、図2には、シーリング装置10を下方から見た斜視図が示されている。
また、図1には、シーリング装置10と空気入りタイヤ100(以下、単に「タイヤ100」という。)との接続状態を示す構成図が示されている。ここで、シーリング装置10は、自動車等の車両に装着されたタイヤ100がパンクした際、タイヤ100及びホイールを交換することなく、タイヤ100のパンク穴を補修液16(図4参照)により補修し、タイヤ100の内圧を所定値まで再加圧(ポンプアップ)するものである。
シーリング装置10は箱状のケーシング11を備えており、ケーシング11の内部には、後述するコンプレッサユニット(圧縮空気供給手段)12が設けられている。
また、図1及び図2に示すように、ケーシング11の裏面側には、略直方体状の2つの収容凹部112、110が形成されており、治具(開放部材)82、及び治具82とコンプレッサユニット12とを接続する耐圧ホース50がそれぞれ収容可能とされている。なお、収容凹部110、112は、ケーシング11の底面に貼られたシール(不図示)によって塞がれており、当該シールを剥がして使用される。
収容凹部110、112の上方には、補修液ボトル18等を収納する収納スペース13が設けられている。なお、補修液ボトル18は横倒した状態で収納スペース13に収容される。また、ケーシング11には、ヒンジ部115を介して蓋体114が取り付けられている。この蓋体114はヒンジ部115を回転軸として開閉可能とされている。シーリング装置10を使用するときには、先ず、蓋体114を開放し、次に、補修液ボトル18を直立させた状態でケーシング11に装着する。なお、これは一例であって、ケーシング11及び補修液ボトル18の形状はこれに限るものではない。また、補修液ボトル18は必ずしもケーシング11内に収容されていなくても良い。
(補修液ボトル)
以下、補修液ボトル18について説明する。
図3及び図4に示されるように(なお、図4は図3のA−A断面図である)、補修液ボトル18は、内部に補修液16が収容される収容部17と、ケーシング11に装着される首部26を備えている。収容部17の一端は、他の部位よりも小径の円筒状に形成されており、この一端の内周面にはリング状の環状リブ116が突設されている。この環状リブ116によって補修液16が流出する流出口116Aが形成されている。流出口116Aは、環状リブ116の側面に接着された膜状のアルミシール(封止部材)30によって塞がれており、このアルミシール30によって収容部17が密封され、補修液16が流出口116Aから漏れ出さないようになっている。
流出口116Aの外周には、円筒状の首部26が立ち上げられている。首部26の内周面には、その内径が環状リブ116の内径よりも小さくされたリング状の環状リブ118が突設されており、この環状リブ118によって後述する挿入部84が貫通される貫通孔118Aが形成されている。また、環状リブ118の内周面には、貫通孔118Aに挿入部84が貫通された状態で、挿入部84の外周面に嵌め込まれたOリング(シール部材)144が圧接され、環状リブ118の内周面と挿入部84との間の隙間が塞がれる(シールされる)。
貫通孔118Aの周縁にある環状リブ118の側面には、押圧部180が設けられている。この押圧部180は角柱状で環状リブ118の側面から突出されており、貫通孔118Aに挿入部84が貫通されたときに、後述するスイッチ182と対向する位置に形成されている。この押圧部180によって、スイッチ182のカバー体192が押し込まれることにより、後述するコンプレッサユニット12のモータM(図5参照)が駆動される。
図6に示すように(なお、図6は図3のB−B断面図である)、環状リブ118とアルミシール30との間には、加圧給液室40が形成されている。首部26の外周面には加圧給液室40に通じる排出口120が設けられており、この排出口120から加圧給液室40内の補修液16及び圧縮空気が補修液ボトル18外へ排出される。この排出口120には、タイヤバルブ102に接続されるジョイントホース78のアダプタ79が接続され(図1参照)、排出口120から排出された補修液16及び圧縮空気がタイヤ100内へ導かれる。これらの排出口120、ジョイントホース78、及びアダプタ79によって、流体供給手段が構成されている。
また、環状リブ118を間に置いて加圧給液室40と反対側(環状リブ118よりも先端側)の首部26の内周面には、当該内周面の周方向に所定の長さを有する被係止溝122が形成されている。一方、首部26の外周面には、当該外周面の周方向に沿って所定の長を有する被係止溝(被係止部)124が形成されている。これらの被係止溝122、124は側面視(側断面視)にて三角形の溝とされ、その下面が首部26の端面に平行な平坦面とされている。
なお、本実施形態では、被係止溝122、124を首部26の内周面又は外周面に部分的に設けているが、首部26の内周面又は外周面の全周に亘って形成しても良い。また、補修液ボトル18は、ガス遮断性を有する各種の樹脂材料やアルミ合金等の金属材料を素材として成形されており、内部にシーリング装置10で修理すべきタイヤ100(図1参照)の種類、サイズ等に応じた規定量(例えば、200g〜600g)よりも若干多めの補修液16が収容される。また、図1に示すように、補修液ボトル18が直立状態にされると、補修液ボトル18内の補修液16の自重によって、アルミシール30が加圧された状態となる。
また、本実施形態では、収容部17と首部26とを一体的に成形しているが、首部26の一部を別部品としても良い。例えば、環状リブ118から首部26の端部側を別部品として成形し、環状リブ116にアルミシール30を固着させた後、この別部品を首部26に固着するようにしても良い。
(補修液ボトルの装着部)
以下、補修液ボトル18の装着部について説明する。
図3及び図4に示すように、ケーシング11の底板11Aには、当該底板11Aを貫通し、収容凹部112と収納スペース13とを連通する貫通穴126が形成されている。貫通穴126の収納スペース13側の縁には、互いに対面する一対の円弧状のガイドリブ128が立設され、これらのガイドリブ128によって補修液ボトル18が装着される装着部が構成されている。ガイドリブ128の外面の曲率半径は、補修液ボトル18の首部26の内径よりも若干小さくされており、補修液ボトル18の首部26の端部へ挿入可能とされている。このガイドリブ128の外面に沿って首部26がガイド(首部26が外挿され)され、首部26の端部(端面)がケーシング11の底板11Aの表面(上面)に当接し、ガイドリブ128に首部26の端部が嵌め込まれた状態で、ケーシング11に対して補修液ボトル18が装着される。このガイドリブ128によって補修液ボトル18の傾倒が抑制され、補修液ボトル18の首部26に挿入された挿入部84の破損、損傷が抑制される。なお、ガイドリブ128の外面の曲率半径を、補修液ボトル18の首部26の内径寸法と略同一となるようにして、補修液ボトル18をガイドリブ128に圧入するようにしても良い。
また、一対のガイドリブ128の間にある貫通穴126の縁には、略矩形状の切欠き部130(図3参照)が形成されている。この切欠き部130には、後述する治具82の係止リブ148が貫通(通過)される。また、切欠き部130の外側には、補修液ボトル18の首部26の外径よりも外側に位置するように、ケーシング11の底板11Aを貫通する矩形穴132が設けられている。この矩形穴132には、後述する治具82の補助係止リブ146が貫通される。
(冶具)
次に、治具82について説明する。
図3及び図6に示すように、治具82は、略直方体状の基台部86と、基台部86の上面から突出する棒状の挿入部84と、を備えている。基台部86は、ケーシング11の収容凹部112内に収容可能とされている。基台部86の内部には流路136(図6参照)が設けられており、また、基台部86の側壁にはこの流路136と連通する流入口138が設けられている。この流入口138には、耐圧ホース50が接続可能とされている。
一方、挿入部84は、ケーシング11の貫通穴126に貫通され、首部26の貫通孔118Aへ挿入可能とされている。挿入部84の長さは、ケーシング11の底板11Aの上面からアルミシール30までの寸法よりも長くされている。また、挿入部84の先端部はテーパー状とされており、耐圧ホース50が接続された基台部86が収容凹部112に収容されると、挿入部84の先端部によってアルミシール30が突き破られるように構成されている。なお、挿入部84の内部には、流路136と連通する中空部140が設けられている。
挿入部84の外周面には一対の環状溝142(図6参照)が形成されており、この環状溝142には、Oリング144がそれぞれ嵌め込まれている。このOリング144は、挿入部84が首部26内の貫通孔118Aに貫通されたときに、貫通孔118Aを形成する環状リブ118の内周面の全周に亘って圧接される。これにより、加圧給液室40が密閉され、貫通孔118Aと首部26との隙間から補修液16及び圧縮空気が漏れ出さないように塞がれる(シールされる)。
また、図5に示すように、基台部86の上面にはスイッチ182が設けられている。このスイッチ182は、首部26の貫通孔118Aに挿入部84が貫通されたときに、貫通孔118Aの周縁に設けられた押圧部180と対向する位置に設けられている。
スイッチ182は、図7(A)及び図7(B)に示すように、いわゆるプッシュ式(押式)のスイッチとされており、ケース184と、このケース184内に収容される一対の電極186A、186Bを備えている。ケース184は角形の筒部材で、その下端部が基台部86の上面に形成された凹部188に取り付けられている。ケース184の下端部には、外側へ向かって突出する突起が形成されている。この突起が、凹部188の内側壁に形成された切欠き溝と係合することにより、基台部86にケース184が固定されている。
凹部188の底壁には配線路190が形成されている。この配線路190には、ケース184内に収納された一対の電極186A、186Bに接続された配線が通されている。この配線は、後述するコンプレッサユニット12の駆動回路S(図5参照)に接続されている。これらの電極186A、186Bの上方には、カバー体192が配置されている。カバー体192は、ケース184内に収納されており、一対の電極186A、186Bの間に配置されたコイルバネ195の復元力によって上方に付勢されている。一方、カバー体192の下端部には外側へ突出するつば部が形成されており、このつば部がケース184の内周壁に形成された突起に引っ掛ることにより、カバー体192がケース184内に保持されると共に、電極186A、186Bに対して接離自在に収納されている。なお、図示を省略するが、ケース184とカバー体192との隙間はシール材によってシールされている。
カバー体192の下面には、導通性を有する導通体193が設けられている。このカバー体192が補修液ボトル18の首部26に設けられた押圧部180によって押されることにより、カバー体192がコイルバネ195の復元力に抗して下方へ移動し、導通体193が電極186A、186Bに接して電極186A、186B間が導通される。電極186A、186B間が導通されると、後述するコンプレッサユニット12のモータM(図5参照)が駆動される。
なお、導通体193は、導電性を有していれば従来公知の何れの材料で構成されていてもよい。また、カバー体192はケース184内に埋没しており、作業者の手によってカバー体192が押されないようになっている。更に、スイッチ182の形状及び機構とは上記したものに限らず、適宜変更可能である。例えば、電極186Aを電極186Bよりも上方へ延出させると共に、電極186Bに接触しない程度に電極186B側へ屈曲させる。そして、下方へ移動されたカバー体192によって電極186Aを電極186B側へ更に屈曲させ、電極186Aを電極186Bに接触させて、電極186A、186B間を導通させても良い。更に、スイッチ182の形状及び機構に応じて、押圧部180の形状も円柱形や針形状等に適宜変更可能である。
次に、図3に示すように、基台部86の上面には、基台部86の上面から垂直に立ち上がり、挿入部84を間において対向する一対の補助係止リブ146が設けられている。これらの補助係止リブ146は弾性変形可能とされており、それぞれの先端側、且つ挿入部84側の側面には、側面視で三角形の爪部146Aが突設されている。
補助係止リブ146と挿入部84との間には、基台部86の上面から垂直に立ち上がり、挿入部84を間において対向する一対の係止リブ148が設けられている。これらの係止リブ148は、補助係止リブ146よりも高さが低くされている。また、係止リブ148は弾性変形可能とされており、それぞれの先端側、且つ補助係止リブ146側の側面に、側面視で三角形の爪部(係止部)148Aが突設されている。なお、爪部146A及び爪部148Aは、側面視で下面が基台部86に平行な平坦面となっている。
補助係止リブ146は、底板11Aに形成された矩形穴132に挿入可能とされている。ここで、図4に示すように、補修液ボトル18の首部26をガイドリブ128に嵌め込んだ後、図6に示すように、ケーシング11の収容凹部112に治具82を収容すると、矩形穴132に挿入された補助係止リブ146が、補修液ボトル18の首部26の外周面に設けられた被係止溝124に引っ掛るようになっている。即ち、爪部146Aが補修液ボトル18の首部26の外周面に当接すると、補助係止リブ146が弾性変形して、対向する爪部146A間の間隔が広くなる。そして、爪部146Aが首部26の被係止溝124に到達すると、補助係止リブ146が復元して爪部146Aが被係止溝124内に落とし込まれ、爪部146Aの平坦面が被係止溝124の平坦面に引っ掛るようになっている。これにより、後述する係止リブ148が被係止溝122に係止される前の、治具82の抜け出しが防止される。
他方、係止リブ148は、切欠き部130を貫通可能とされている。ここで、図6に示すように、ケーシング11の収容凹部112に治具82が収容されると、切欠き部130を通過した爪部148Aが、補修液ボトル18の首部26の内周面に設けられた被係止溝122に係止されるようになっている。即ち、爪部148Aが切欠き部130を通過(貫通)すると、爪部148Aが補修液ボトル18の首部26の内周面に当接し、係止リブ148が弾性変形して、対向する爪部148A間の間隔が広くなる。そして、爪部148Aが首部26の被係止溝122に到達すると、係止リブ148が復元して爪部148Aの平坦面が被係止溝122の平坦面に引っ掛かり、被係止溝122に爪部148Aが係止される。これにより、補修液ボトル18に治具82が固定され、治具82の抜け出しが防止される。
また、爪部148Aが被係止溝122に係止されると、治具82の挿入部84によってアルミシール30は突き破られると共に、押圧部180によってスイッチ182のカバー体192が押し込まれる。これにより、コイルバネ195の復元力に抗してカバー体192が下方へ移動し、導通体193が電極186A、186Bに接して電極186A、186B間が導通され、後述するコンプレッサユニット12のモータM(図5参照)が駆動される。なお、厳密に言うと、挿入部84によってアルミシール30は突き破られた後に(又は同時に)、爪部148Aが被係止溝122に係止され、更に、この爪部148Aが被係止溝122に係止された後に(又は同時に)、導通体193が電極186A、186Bに接する。
このように、挿入部84によって補修液ボトル18のアルミシール30が突き破られると、アルミシール30に開けられた孔31(図6参照)から加圧給液室40に、収容部17に収納された補修液16が流れ出す。この状態で、後述するスイッチ182によりコンプレッサユニット12が作動され、コンプレッサユニット12で生成された圧縮空気が、耐圧ホース50の空気供給路60を経て流入口138から流路136へ流入する。流路136へ流入された圧縮空気は中空部140を経由し、収容部17内へ流入(供給)される。これにより、補修液ボトル18の収容部17内が昇圧され、収容部17内の補修液16が流出口116Aから加圧給液室40へ押し出される。加圧給液室40へ押し出された補修液16は、排出口120からジョイントホース78へ流出される。
なお、挿入部84の先端部にテーパー部を設け、このテーパー部でアルミシール30を突き破るようにしているが、挿入部84の先端部に、例えば、当該先端部が補修液ボトル18の首部26内に挿入されたときに、その外周面がスライドされて外部に露出する刃部を設けても良い。また、補修液ボトル18の首部26内に、当該首部26内に挿入された挿入部84の先端部によって押し上げられる刃部を設け、この刃部によってアルミシール30を突き破るように構成しても良い。
(コンプレッサユニット)
以下、コンプレッサユニット12について説明する。
図1及び図5に示すように、コンプレッサユニット12は、圧縮空気を生成するエアコンプレッサPと、エアコンプレッサPの駆動源としてのモータMと、モータMの駆動回路Sを備えている。コンプレッサユニット12は、ケーシング11の外部へ延出する電源ケーブルを備えており、この電源ケーブルの先端部には、車両に設置されたシガレットライターのソケットに差し込み可能なプラグ15が設けられている。このプラグ15をシガレットライターのソケットに差し込むことで、車両に搭載されたバッテリ(本実施形態では、DC12V)から駆動回路Sに電力が供給可能になる。この駆動回路Sには、前述したスイッチ182が接続されており、導通体193が一対の電極186A、186Bに接すると(オン状態)、モータMに電力(電流)が供給されてモータMが駆動される。一方、導通体193が一対の電極186A、186Bに接していない状態(オフ状態)では、モータMに電力(電流)が供給されず、モータMが駆動しない。なお、コンプレッサユニット12は、修理すべきタイヤ100(図1参照)の種類毎に規定された指定圧よりも高圧(例えば、300kPa以上)の圧縮空気を生成できるように設定されている。また、図5は、電極186A、186Bの配線、駆動回路S等の概念図であって、これらの構成を何ら限定するものではない。
(シーリングポンプアップ装置の作用)
次に、本実施形態に係るシーリング装置10を用いてパンクしたタイヤ100を修理する作業手順を説明する。
まず、図1に示すタイヤ100がパンクした際には、ユーザーは、シーリング装置10を車両の保管スペースから取り出し、ケーシング11の蓋体114を開放して収納スペース13内からバルブアダプタ80と共にジョイントホース78を取り出し、バルブアダプタ80をタイヤ100のタイヤバルブ102に接続する(図1参照)。
次に、図4に示すように、ケーシング11の底板11Aに設けられたガイドリブ128に補修液ボトル18の首部26を嵌め込んでケーシング11に装着し、排出口120にジョイントホース78のアダプタ79を接続する。これにより、ジョイントホース78を通して加圧給液室40とタイヤ100内とが連通する。
次に、プラグ15(図5参照)を車両に設置されたシガレットライターのソケット(不図示)に差し込み、車両のエンジンをかける。これにより、車両のバッテリ(本実施形態では、DC12V)からコンプレッサユニット12の駆動回路Sへ電力が供給可能となる。
次に、収容凹部112の底面に貼り付けられたシール(不図示)を剥がし、貫通穴126を露出させる。そして、ケーシング11の収納スペース13から治具82及び耐圧ホース50を取出し、該耐圧ホース50の一方をコンプレッサユニット12側に連結し、耐圧ホース50の他方を治具82の流入口138に連結させる。なお、予めコンプレッサユニット12及び治具82に耐圧ホース50を連結した状態で、これらをケーシング11内に収納しても良い。
次に、ケーシング11の裏面側に設けられた収容凹部110、112に耐圧ホース50、治具82をそれぞれ収納し、治具82の挿入部84を補修液ボトル18の貫通孔118Aに貫通させると共に、当該挿入部84の先端部を流出口116Aに挿入してアルミシール30を突き破る。この際、挿入部84の外周面に嵌め込まれたOリング144によって挿入部84と貫通孔118A(環状リブ118の内周面)との隙間がシールされ、加圧給液室40が密封される。
また、治具82が収容凹部112に収納されると、矩形穴132を貫通した補助係止リブ146の爪部146Aが、補修液ボトル18の首部26の外周面に設けられた被係止溝124に落とし込まれる。また、切欠き部130を通過した係止リブ148の爪部148Aが、補修液ボトル18の首部26の内周面に設けられた被係止溝122に係止される。これらの係止リブ148及び被係止溝122によって、補修液ボトル18に治具82が係止(固定)され、この状態でアルミシール30が挿入部84によって突き破られる。
更に、係止リブ148が被係止溝122に係止された後に(又は同時に)、押圧部180によってスイッチ182のカバー体192が押し込まれる。これにより、コイルバネ195の復元力に抗してカバー体192が下方へ移動し、導通体193が電極186A、186Bに接して電極186A、186B間が導通される。これにより、駆動回路Sに電流が流れてモータMが駆動し、エアコンプレッサPによって圧縮空気が生成される。
エアコンプレッサPにより生成された圧縮空気は、耐圧ホース50内の空気供給路60、治具82の流路136及び中空部140を通って、補修液ボトル18の収容部17内に供給される(図6参照)。圧縮空気が収容部17内へ供給されると、この圧縮空気が補修液16の上方へ浮上し、収容部17の上部に空間(空気層G)を形成する。この空気層Gによって加圧された補修液16が、アルミシール30に開けられた孔31(開放された流出口116A)を通して加圧給液室40へ押し出される。加圧給液室40へ押し出された補修液16は排出口120から流出し、ジョイントホース78を通ってタイヤ100内へ注入(供給)される。収容部17内の補修液16が全て排出されると、圧縮空気が排出口120から流出され、ジョイントホース78を通ってタイヤ100内へ注入(供給)される。
次に、作業者は、圧力ゲージ(不図示)によりタイヤ100の内圧が指定圧になったことを確認したならば、電源スイッチ(不図示)をオフにしてコンプレッサユニット12を停止し、バルブアダプタ80をタイヤバルブ102から取り外す。なお、電源スイッチを別途設けるのではなく、ケーシング11の収容凹部112から治具82を取り外し、コイルバネ195の復元力によって一対の電極186A、186Bと導通体193との接触を解除して、コンプレッサユニット12を停止させても良い。この場合、電源スイッチを省略できるため、部品点数を減らすことができる。
次に、作業者は、タイヤ100の膨張完了後一定時間内に、補修液16が注入されたタイヤ100を用いて一定距離(例えば、10km)に亘って予備走行する。これにより、タイヤ100内部に補修液16が均一に拡散し、補修液16がパンク穴に充填されてパンク穴が閉塞される。
予備走行完了後、作業者は、タイヤ100の内圧を再測定し、必要に応じて再びジョイントホース78のバルブアダプタ80をタイヤバルブ102に接続し、コンプレッサユニット12を再作動させてタイヤ100を規定の内圧まで加圧する。これにより、タイヤ100のパンク修理が完了し、このタイヤ100を用いて一定の距離範囲内で一定速度以下(例えば、80Km/h以下)での走行が可能になる。
ここで、本実施形態のシーリング装置10では、治具82に設けられたスイッチ182が補修液ボトル18の首部26に設けられた押圧部180によって押されることにより、コンプレッサユニット12のモータMが駆動され、補修液ボトル18の収容部17内へ圧縮空気が供給される。即ち、補修液ボトル18がケーシング11に装着され、且つ、ケーシング11の収容凹部112に治具82が収納されたときに、コンプレッサユニット12による圧縮空気の供給が開始される。従って、作業者の操作によってコンプレッサユニット12を作動させる必要がないため手間を低減できる。また、従来のように作業者の操作によってコンプレッサユニット12を作動させる構成では、ケーシング11に補修液ボトル18を装着する前や、収容凹部112に治具82を収納する前に、コンプレッサユニット12が作動される恐れがあるが、本実施形態ではこのようなコンプレッサユニット12の誤操作を防止することができる。
また、これらの押圧部180及びスイッチ182は、被係止溝122に係止リブ148の爪部148Aが係止された後に(又は同時に)、押圧部180によってスイッチ182が押されるように設けられている。即ち、治具82の挿入部84によってアルミシール30が突き破られ、収容部17の流出口116Aが開放された後に(又は同時に)、コンプレッサユニット12による圧縮空気の供給が開始される。従って、流出口116Aが開放される前に圧縮空気の供給が開始されることがないため、収容部17内へ確実に圧縮空気を供給することができる。
また、被係止溝122に係止リブ148の爪部148Aが係止されると、Oリング144によって挿入部84と貫通孔118A(環状リブ118の内周面)との隙間がシールされる。これにより、加圧給液室40が密封されるため、圧縮空気の外部へ漏れ出しを抑制することができる。
更に、係止リブ148及び被係止溝122によって、補修液ボトル18に治具82を係止したことにより、収容部17に挿入された挿入部84が圧縮空気の圧力等によって抜け出すことがなく、また、ネジ式と異なりエアコンプレッサPの機械振動等によって補修液ボトル18と治具82との固定が緩むことがない。更に、所定の接触圧で導通体193を電極186A、186Bに接触させることができ、モータMへの電力供給が安定化される。従って、タイヤ100へ適量の補修液16及び圧縮空気を供給することができる。
また、スイッチ182を基台部86に設けたことにより、スイッチ182が補修液16で濡れることがない。仮に、Oリング144の隙間から補修液16が漏れ出したとしても、補修液16は挿入部84を伝って流れるため、即ち、補修液16の流路となり得る挿入部84にスイッチ182を設けていないため、スイッチ182が補修液16で濡れ難くなっている。更に、カバー体192で一対の電極186A、186Bを覆ったことにより、電極186A、186Bの汚損や腐食が抑制される。従って、電極186A、186Bと導通体193との接触不良が抑制される。
また、一対の電極186A、186B及び導通体193を治具82に設けたことにより、電極186A、186Bの配線等が容易となるため構造を単純化できると共に、補修液ボトル18及び治具82の収納場所の自由度が向上し、更に、補修液ボトル18の交換等が容易となる。仮に、電極186A、186B、及び導通体193を補修液ボトル18及び治具82に分けて配置した場合、電極186A、186Bの配線等が複雑になるだけでなく、補修液ボトル18及び治具82に配線が跨るため、補修液ボトル18及び治具82を別々に収納することができない。従って、これらの収納場所に制約が生じてしまう。また、補修液ボトル18を交換する際に、電極186A、186Bの配線等を考慮しなければならず、補修液ボトル18の構造が複雑化し、コストがかかる。
[第2実施形態]
以下、本発明のシーリングポンプアップ装置の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成のものは同符号を付すると共に適宜省略して説明する。
図8(A)及び図8(B)に示すように(なお、図8は、図3のB−B断面図に相当する拡大断面図である)、第2実施形態は、第1実施形態に替えて首部26の内周面に押圧部202を設けている。
首部26の内周面に設けられた押圧部202は、側面視(側断面視)にて三角形状の突起とされている。押圧部202の下部には、上部に向う緩やかな上り勾配が付けられており、後述する係止リブ204の先端が引っ掛からないようになっている。一方、押圧部202の上面は、首部26の端面に平行な平坦面とされており、係止リブ204の取付孔204Aが係止される。
治具82の基台部86の上面には、基台部86の上面から垂直に立ち上がり、首部26の内周面に対向される係止リブ204が設けられている。この係止リブ204は弾性変形可能とされており、その先端部(上端部)には、スイッチ206のカバー体208が嵌め込まれている取付孔204Aが形成されている。カバー体208は、スイッチ206のケース210内に収容されており、ケース210内に配置された一対の電極186A、186Bに対して接離自在に保持されている。また、カバー体208の下面には導通体193が設けられており、この導通体193が一対の電極186A、186Bに接することにより、コンプレッサユニット12のモータM(図5参照)が駆動される。
ここで、図8(B)に示すように、ケーシング11の収容凹部112に治具82が収納されると、ケーシング11の切欠き部130を通過した係止リブ204が首部26の内周面に沿って首部26内に挿入され、当該係止リブ204の先端部に設けられた取付孔204Aが、首部26の内周面に設けられた押圧部202に係止されるようになっている。即ち、係止リブ204が首部26の内周面に沿って首部26内に挿入され、係止リブ204の先端部が押圧部202に接すると、当該係止リブ204が弾性変形しながら押圧部202の上に乗り上げる。そして、取付孔204Aが押圧部202の上面に到達すると、係止リブ204が復元して取付孔204Aに押圧部202が挿入され、押圧部202の上面に取付孔204Aが引っ掛かるようになっている。これにより、治具82の抜け出しが防止される。また、取付孔204Aに押圧部202が挿入されると、押圧部202によってスイッチ206のカバー体208が押し込まれて電極186A、186B側へ移動する。これにより、カバー体208の下面に設けられた導通体193が電極186A、186Bに接して電極186A、186B間が導通され、コンプレッサユニット12のモータM(図5参照)が駆動される。
(第2実施形態の作用)
次に、本発明のシーリングポンプアップ装置の第2実施形態の作用について説明する。
治具82が収容凹部112に収納されると、矩形穴132を貫通した補助係止リブ146の爪部146Aが、補修液ボトル18の首部26の外周面に設けられた被係止溝124に落とし込まれる。また、ケーシング11の切欠き部130を通過し、首部26内に挿入された係止リブ204の取付孔204Aが、当該首部26の内周面に設けられた押圧部202に係止される。この後に(又は同時に)、取付孔204Aに嵌め込まれたスイッチ206のカバー体208が押圧部202によって押し込まれることにより、カバー体208が電極186A、186B側へ移動し、導通体193が電極186A、186Bに接して電極186A、186B間が導通される。そして、駆動回路Sに電力(電流)が供給されてモータMが駆動され、エアコンプレッサPによって圧縮空気が生成される。
このように、本実施形態では、押圧部202に取付孔204Aが係止された後に(又は同時に)、確実にコンプレッサユニット12による圧縮空気の供給を開始することができる。換言すると、押圧部202が取付孔204Aに挿入されない限り、取付孔204Aが押圧部202に係止されることがなく、また、押圧部202によってスイッチ206のカバー体208が押し込まれることもない。従って、アルミシール30が挿入部84によって突き破られる前や、取付孔204Aが押圧部202に係止される前に、コンプレッサユニット12が作動することがない。従って、タイヤ100へ適量の補修液16及び圧縮空気を供給することができる。また、押圧部202が被係止部としての機能を兼ね備えるため、部品点数を減らすことができる。
なお、上記第1、第2本実施形態では、スイッチ182、206を治具82の基台部86に設けたがこれに限らず、治具82の挿入部84に設けても良い。この場合、Oリング144よりも基台部86側に設けることが望ましい。また、スイッチ182を補修液ボトル18に設け、押圧部180を治具82に設けることもできる。即ち、補修液ボトル18及び治具82の何れか一方にスイッチ182が設けられ、補修液ボトル18及び治具82の何れか他方に、押圧部180が設けられていれば良い。これにより、少なくとも、補修液ボトル18の首部26に治具82の挿入部84が挿入されたときに、コンプレッサユニット12による圧縮空気の供給を開始することができる。
また、上記第1、第2本実施形態では、ケーシング11の底板11Aを介して補修液ボトル18の首部26に治具82を挿入したが、底板11Aを介さずに補修液ボトル18の首部26に治具82を挿入しても良い。また、係止部としての係止リブ148を首部26内に設けた被係止部としての被係止溝122に係止させたが、係止リブ148及び被係止溝122の数や配置はこれに限定されない。例えば、首部26の外周面に被係止溝122を設け、この被係止溝122に係止リブ148を係止させても良い。
更に、使用時以外には、耐圧ホース50及び治具82をケーシング11の収納スペース13に収容するようにしたが、使用時以外にも、収容凹部110、112内に耐圧ホース50及び治具82を収容するようにしても良い。この構成では、補修液ボトル18をケーシング11に装着する場合、補修液ボトル18の首部26をガイドリブ128に嵌め込むと共に、該首部26に補助係止リブ146及び係止リブ148を係止させるようにする。つまり、上記実施形態では、固定された補修液ボトル18の下方から治具82を挿入したが、固定された治具82の上方から補修液ボトル18を降ろして、補修液ボトル18の首部26に治具82の挿入部84を挿入するように構成しても良い。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態はあくまでも一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 シーリングポンプアップ装置
12 コンプレッサユニット(圧縮空気供給手段)
16 補修液
18 補修液ボトル
26 首部
30 アルミシール(封止部材)
78 ジョイントホース(流体供給手段)
79 アダプタ(流体供給手段)
82 治具(開放部材)
84 挿入部(開放部材)
86 基台部(開放部材)
100 タイヤ(空気入りタイヤ)
116A 流出口
118A 貫通孔(首部の貫通孔)
124 被係止溝(被係止部)
148A 爪部(係止部)
180 押圧部
182 スイッチ
186A 電極(スイッチ)
186B 電極(スイッチ)
192 カバー体(スイッチ)
193 導通体(スイッチ)
202 押圧部
204A 取付孔(係止部)
206 スイッチ
208 カバー体(スイッチ)
M モータ(圧縮空気供給手段)
P エアコンプレッサ(圧縮空気供給手段)
S 駆動回路(圧縮空気供給手段)

Claims (5)

  1. 補修液を収容すると共に、該補修液の流出口を塞ぐ封止部材を有する補修液ボトルと、
    前記流出口に挿入され、前記封止部材を破って前記流出口を開放する開放部材と、
    開放された前記流出口から前記補修液ボトル内へ圧縮空気を供給し、該流出口から補修液及び圧縮空気を流出させる圧縮空気供給手段と、
    前記流出口から流出した補修液及び圧縮空気を空気入りタイヤへ導く流体供給手段と、
    前記補修液ボトル及び前記開放部材の何れか一方に設けられた押圧部と、
    前記補修液ボトル及び前記開放部材の何れか他方に設けられ、前記押圧部によって押されることにより、圧縮空気供給手段による圧縮空気の供給を開始させるスイッチと、
    を備えるシーリングポンプアップ装置。
  2. 前記補修液ボトルが、前記流出口の外周から立ち上げられると共に前記開放部材が貫通される貫通孔を有する首部を備え、
    前記開放部材が前記貫通孔に貫通されて前記流出口を開放した後に、前記スイッチが前記押圧部によって押される請求項1に記載のシーリングポンプアップ装置。
  3. 前記補修液ボトル及び前記開放部材の何れか一方に設けられた係止部と、
    前記補修液ボトル及び前記開放部材の何れか他方に設けられ、前記流出口を開放した後に前記係止部が係止される被係止部と、
    前記被係止部に前記係止部が係止された後に、前記スイッチが前記押圧部によって押される請求項2に記載のシーリングポンプアップ装置。
  4. 前記開放部材が、前記スイッチが設けられる基台部と、前記基台部から突出され前記貫通孔に貫通されて前記流出口に挿入される挿入部と、を備え、
    前記貫通孔に前記挿入部が貫通されたときに、前記スイッチに対向する前記貫通孔の周縁に、前記押圧部が設けられている請求項2又は請求項3に記載のシーリングポンプアップ装置。
  5. 前記スイッチが、前記圧縮空気供給手段が供給する圧縮空気を生成するモータの駆動回路に接続された一対の電極と、
    前記電極を覆うと共に該電極に対して接離自在に支持されるカバー体と、
    前記カバー体に設けられ、該カバー体が前記押圧部によって押されたときに、前記電極に接して該電極間を導通させる導通体と、
    を備える請求項1〜4の何れか1項に記載のシーリングポンプアップ装置。
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