JP5380804B2 - オーディオ信号出力装置 - Google Patents
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Description
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数チャネルによるサラウンド機能を備えた装置において、簡単な操作で、複数のゾーンに同じソースを出力することのできる技術を提供することを目的とする。
また、上述の態様において、複数のソースから出力される信号の中から一つを選択して、前記処理手段の入力信号とするソース選択手段を具備してもよい。
また、上述の態様において、複数のソースから出力される信号の中から一つを選択して、前記ミキシング手段の入力信号とする第2のソース選択手段を具備してもよい。
また、上述の態様において、前記処理手段が行う所定の処理は、入力信号に音場特性を付与する音場処理および入力信号に所定のデコードを行うデコード処理の少なくともいずれか一方を含んでもよい。
また、上述の態様において、前記選択手段を複数具備し、操作手段から供給される信号に応じて、各選択手段が出力すべき出力信号があるか否かを前記選択手段毎に判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて、前記各選択手段に対応するサブゾーンへの出力のオンオフ制御を行うサブゾーン出力オンオフ制御手段とを具備してもよい。
また、上述の態様において、前記設定データは、複数の前記サブゾーンの各々について、各サブゾーンに割り当てる出力端子を示す情報を含み、利用者によって操作される操作手段から供給される信号に応じた設定データを前記記憶手段に記憶させる設定手段を具備してもよい。
また、上述の態様において、前記設定データは、複数の前記サブゾーンの各々について、各サブゾーンに割り当てるサブゾーン用アンプを示す情報を含み、利用者によって操作される操作手段から供給される信号に応じた設定データを前記記憶手段に記憶させる設定手段を具備してもよい。
<A:構成>
本発明は、AVアンプやホームシアター向け商品などの各種AV装置に適用することができるが、ここでは、AVレシーバ(チューナ付きのAVアンプ)に適用した実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるAVレシーバ1の全体構成を示すブロック図である。図において、制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備え、ROM又は記憶部12に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することによりAVレシーバ1の各部を制御する。記憶部12は、制御部11によって実行されるコンピュータプログラムやその実行時に使用されるデータを記憶するための記憶手段であり、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)である。表示部13は、LEDパネルや液晶パネルなどの表示パネルを備え、制御部11による制御の下に各種の画像を表示する。操作部14は、テンキー等の各種キーを備え、AVレシーバ1の操作者による操作に応じた信号を制御部11に出力する。なお、この実施形態では、表示部13と操作部14とがAVレシーバ1に含まれている場合について説明するが、表示部13や操作部14がAVレシーバ1に外付けされる形式であってもよい。
図4は、ゾーン設定データの内容の一例を示す図である。図示のように、ゾーン設定データは、「ゾーンID」と「ゾーン名称」と「入力ソース」と「音量」と「トーンコントロール設定」と「音響設定」と「出力端子」と「ゾーンON/OFF状態」との各項目が互いに関連付けて記憶されている。これらの項目のうち、「ゾーンID」の項目には、ゾーンを識別する識別情報が記憶される。「ゾーン名称」の項目には、「リビング」や「キッチン」といった、ゾーンの名称を示すデータが記憶される。「入力ソース」の項目には、「DVD」や「CD」といった、電源オン時に選択される入力ソースの種別を示すデータが記憶される。「音量」の項目には、電源オン時に設定される音量を示すデータが記憶される。「トーンコントロール」の項目には、画像のトーンスケールを調整するための調整値を示すデータが記憶される。「音響設定」の項目には、音場付加処理、エフェクト処理等の各種の音響処理の設定内容を示すデータが記憶される。「出力端子」の項目には、各ゾーンに割り当てる出力端子を示す識別情報が記憶される。「ゾーンON/OFF状態」の項目には、各ゾーンのON(出力あり)/OFF(出力なし)状態を示すデータが記憶される。このゾーン設定データは、AVレシーバ1の利用者が、操作部14を用いて変更できるようになっている。操作部14は、操作された内容に応じた操作信号を制御部11へ出力する。制御部11は、操作部14から供給される信号に基づいて、ゾーン設定データをゾーン設定データ記憶領域121に記憶する。なお、この実施形態では、メインゾーンZ1,ゾーンZ2,ゾーンZ3,ゾーンZ4の4つのゾーンを用いる場合(図3に示す利用態様の場合)について説明するが、ゾーンの数はこれに限定されるものではなく、これより多くても少なくてもよい。
次に、この実施形態の動作について説明する。以下の説明では、(1)メインゾーンZ1でAVレシーバ1を11.2chで利用する場合、すなわち、11個のメインアンプを全てメインゾーンZ1で利用する場合と、(2)メインゾーンZ1で5.1chで利用し、ゾーンZ2、ゾーンZ3、ゾーンZ4の3つの部屋でそれぞれ2chステレオで個別に利用する場合、すなわち、メインゾーンZ1で5個のメインアンプを利用し、ゾーンZ2〜Z4でそれぞれ2個のメインアンプを利用する場合(利用するメインアンプはこの場合も全部で11個)について説明する。また、特に(2)の場合にあっては、(3)メインゾーンZ1、ゾーンZ2、ゾーンZ3、ゾーンZ4の4つのゾーンで同じ入力ソースを流す場合、の3つの場合におけるそれぞれの動作例について説明する。
まず、メインゾーンZ1でAVレシーバ1を11.2chで利用する場合の動作の一例について、図2を参照しつつ説明する。まず、AVレシーバ1の利用者は、操作部14を用いて、オーディオ信号を再生するための操作を行う。操作部14は、操作された内容に応じた操作信号を制御部11へ出力し、制御部11は、操作部14から供給される信号に基づいて、各種の入力端子に入力されるオーディオ信号を、メインゾーンZ1に設置された各スピーカへ出力する。なお、2つのサブウーファーSWには、端子からプリアンプ部の出力信号が直接供給され、サブウーファーのエンクロージャー内に設けられた内蔵アンプによって増幅される。これにより、メインゾーンZ1では、11.2chのサラウンドが実現される。
次に、ゾーン毎に個別のソースを再生する場合の動作の一例について、図3を参照しつつ以下に説明する。まず、AVレシーバ1の利用者は、操作部14を用いて、各ゾーンと出力端子との対応関係を設定するための操作を行う。図4に示す例においては、利用者は、出力端子82,83をゾーンZ2に割り当てるとともに、出力端子71,72をゾーンZ3に割り当て、出力端子80,81をゾーンZ4に割り当てるための操作を行う。操作部14は、操作された内容に応じた操作信号を制御部11へ出力し、制御部11は、操作部14から供給される信号に応じて、ゾーン設定データを記憶部12のゾーン設定データ記憶領域121記憶する。また、利用者は、操作部14を操作して、各ゾーンと入力ソースとの対応関係を設定するための操作を行う。操作部14は操作された内容に応じた操作信号を制御部11へ出力し、制御部11は、操作部14から供給される信号に基づいてゾーンと入力ソースとの対応関係を示すゾーン設定データをゾーン設定データ記憶領域121に記憶する。
次に、メインゾーンZ1,ゾーンZ2,ゾーンZ3,ゾーンZ4の4つのゾーンで同じ入力ソースを再生する場合(以下「パーティモード」という)の動作の一例について説明する。上述のようにゾーン毎に個別の入力ソースを再生するAVレシーバ1において、複数のゾーンで同じソースを再生したい場合がある。具体的には、例えば、複数の部屋を用いてホームパーティを行う場合等において、複数の部屋で同じBGMを流したり、同じタイミングである楽曲を流したりといったことが容易にできれば好適である。この動作例においては、ゾーン毎で個別の入力ソースを再生するAVレシーバ1において、複数のゾーンで同じソースを再生する場合の動作例について説明する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその一例を示す。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)上述の実施形態では、AVレシーバ1は、パワーアンプ631,632,…641と、プリアウト端子82,83,…95との両方を備える構成であったが、これに限らず、プリアウト端子のみを備える構成であってもよく、また、パワーアンプのみを備える構成であってもよい。
Claims (11)
- 入力される信号に対して所定の処理を行いNチャネルの出力信号を出力する処理手段と、
前記処理手段が出力するNチャネルの出力信号が各々供給されるメインゾーン用の複数の出力端子と、
前記処理手段が処理を行ったNチャネルの出力信号をMチャネル(M<N)にダウンミックスするミキシング手段と、
前記ミキシング手段の出力信号とそれ以外の入力信号の中からいずれかを選択して出力する選択手段と、
前記選択手段の出力信号が供給されるサブゾーン用の出力端子と、
前記入力信号のうちのいずれを前記サブゾーン用の出力端子に供給するかを示す設定データを記憶する記憶手段と、
所定の第1の命令信号が供給されると前記選択手段に前記ミキシング手段の出力信号を選択させる一方、前記第1の命令信号が供給される前の状態に戻す命令である所定の第2の命令信号が供給されると、前記記憶手段に記憶された設定データを参照して前記入力信号の中からいずれかを前記選択手段に選択させる制御手段と
を具備することを特徴とするオーディオ信号出力装置。 - 入力される信号に対して所定の処理を行いNチャネルの出力信号を出力する処理手段と、
前記処理手段が出力する出力信号を増幅するメインゾーン用アンプと、
前記処理手段が出力するNチャネルの出力信号をMチャネル(M<N)にダウンミックスするミキシング手段と、
前記ミキシング手段の出力信号とそれ以外の入力信号の中からいずれかを選択して出力する選択手段と、
前記選択手段の出力信号を増幅するサブゾーン用アンプと、
前記入力信号のうちのいずれを前記サブゾーン用アンプに供給するかを示す設定データを記憶する記憶手段と、
所定の第1の命令信号が供給されると前記選択手段に前記ミキシング手段の出力信号を選択させる一方、前記第1の命令信号が供給される前の状態に戻す命令である所定の第2の命令信号が供給されると、前記記憶手段に記憶された設定データを参照して前記入力信号の中からいずれかを前記選択手段に選択させる制御手段と
を具備することを特徴とするオーディオ信号出力装置。 - 前記選択手段は複数設けられ、前記制御手段によって共通に制御されることを特徴とする請求項1または2記載のオーディオ信号出力装置。
- 複数のソースから出力される信号の中から一つを選択して、前記処理手段の入力信号とするソース選択手段を具備することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のオーディオ信号出力装置。
- 複数のソースから出力される信号の中から一つを選択して、前記ミキシング手段の入力信号とする第2のソース選択手段を具備することを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のオーディオ信号出力装置。
- 前記処理手段が行う所定の処理は、入力信号に音場特性を付与する音場処理および入力信号に所定のデコードを行うデコード処理の少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のオーディオ信号出力装置。
- 前記ミキシング手段の出力信号に音場特性を付与する音場処理を行う後処理手段
を具備し、
前記選択手段は、前記後処理手段の出力信号とそれ以外の入力信号の中からいずれかを選択して出力する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のオーディオ信号出力装置。 - 前記選択手段を複数具備し、
操作手段から供給される信号に応じて、各選択手段が出力すべき出力信号があるか否かを前記選択手段毎に判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて、前記各選択手段に対応するサブゾーンへの出力のオンオフ制御を行うサブゾーン出力オンオフ制御手段と
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載のオーディオ信号出力装置。 - 複数の前記選択手段のそれぞれについて、予め定められたモードを選択するか否かを前記選択手段毎に判定するモード判定手段
を具備し、
前記制御手段は、前記モード判定手段によって前記予め定められたモードを選択すると判定された選択手段に前記ミキシング手段の出力信号を選択させる一方、前記モード判定手段によって前記予め定められたモードを選択しないと判定された選択手段に前記それ以外の入力信号を選択させる
ことを特徴とする請求項3に記載のオーディオ信号出力装置。 - 前記設定データは、複数の前記サブゾーンの各々について、各サブゾーンに割り当てる出力端子を示す情報を含み、
利用者によって操作される操作手段から供給される信号に応じた設定データを前記記憶手段に記憶させる設定手段
を具備することを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号出力装置。 - 前記設定データは、複数の前記サブゾーンの各々について、各サブゾーンに割り当てるサブゾーン用アンプを示す情報を含み、
利用者によって操作される操作手段から供給される信号に応じた設定データを前記記憶手段に記憶させる設定手段
を具備することを特徴とする請求項2に記載のオーディオ信号出力装置。
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