JP5379633B2 - 食品包装容器 - Google Patents

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本発明は食品包装用シート材料と食品包装容器に関し、特に、ファーストフード店等において提供されるハンバーガー等の食品を収納するのに適した食品包装容器と、その食品包装容器のための食品包装用シート材料に関する。
ファーストフード店等でハンバーガー等の食品を提供する場合、特許文献1あるいは特許文献2に記載のように、箱形下容器部分と箱形上容器部分とがヒンジ部を介して開放姿勢と閉鎖姿勢とを選択的に取りうるようにされた食品包装容器が用いられる。図5は、そのような食品包装容器1の一例であり、所要面積の食品包装用シート材料から、展開した形状の台紙(不図示)の複数個が打ち抜かれ、それが組み立てられて図5に示す形状の食品包装容器1となる。
前記のように、この種の食品包装容器1は、下容器部分2と上容器部分3とがヒンジ部4を介して接続しており、店頭で店員が食品包装容器1にハンバーガーを包装する場合には、下容器部分2内に下パンaを置き、上容器部分3内に上パンbを予め置く。次に、下パンaの上に、客から求められている種類および枚数の食材や肉(パティ)(不図示)を置き、その上に上パンbを重ねる。最後に、下容器部分2を上容器部分3で覆うことで、ハンバーガー入りの容器とされる。
特開2007−204050号公報 特開2007−210660号公報
ファーストフード店等の店頭では、客からの多くの種類の注文に迅速に対処することが求められる。しかし、在庫管理の容易性やコストの観点から、店頭に用意されている食品包装容器1の種類は多くなく、同じ形態の箱型の食品包装容器1に対して、多くの異なった種類のハンバーガー等の食材を包装している。実際の包装に当たっては、通常、複数個の同じ形状の食品包装容器1を並べ置き、客の注文に応じて、それぞれ容器内に異なった種類のハンバーガーを組み上げている。
一方、ハンバーガー等を包装する食品包装容器1の内側面は、下容器部分2と上容器部分3ともに、模様のない無地のものであり、店員が食品包装容器1を上から見るだけでは、格別の識別を行うことはできない。もちろん、容器の外側面の模様は、収容するハンバーガーの種類等によって異なるものであり、識別可能であるが、店員は、外側面を視認するのには時間を必要とする。そのために、店員は、各食品包装容器1の下容器部分2と上容器部分3とに、共通部材である下パンaと上パンbをおいた後に、どの容器にはどの具材を置くかを、メモをするか記憶しておく必要があり、店員にとっては大きな負担となっている。場合によっては、組み上げる内容を間違ってしまい、注文とは異なった内容のハンバーガーが客に渡されることも起こり得る。
食品包装容器1の内側面に印刷等により識別模様を施すことにより、その模様を手がかりに、店員は、どの容器にどの種類のハンバーガーを作り上げるべきかを、目で確認しながら作業を進めることができる。しかし、食品と接する容器内面に印刷インキを直接印刷して模様を形成することだけでは、食品衛生上から、好ましい解決策ではない。このようなことから、迅速に処理をしながら、各容器内に組み上げるべきハンバーガー等の内容に取り違えが生じないようにすることが、業界での解決すべき大きな課題となっている。
本発明は、上記の課題に答えるものであり、同じ形態の食品包装容器であっても、それを上から見るだけで、どの用途に使用すべきものかを容易に識別することができ、かつ収容する食品に悪影響を与えることのない食品包装容器、およびその食品包装容器を製造するための食品包装用シート材料を提供することを課題とする。
本発明による食品包装用シート材料は、包装時に包装すべき食品と接する側の面の一部に印刷による模様が形成されており、前記模様は、食品に無害でありかつそこを介して模様を識別できる被覆材料によって被覆されていることを特徴とする。
本発明による食品包装用シート材料において、前記被覆は、前記印刷による模様の部分のみを覆うように形成されていれば所期の目的を達成することができるが、被覆を形成するときの作業の容易性と安全性を考慮すると、前記被覆は前記模様の外縁をわずかに超えた領域にまで達するようにして形成されていることが望ましい。なお、わずかに超えた領域とは、被覆の形成方法によっても異なってくるが、模様の外縁から多くても2mmを超えない領域、好ましくは1mm以内の領域である。
本発明による食品包装用シート材料において、前記印刷による模様は、ドット、線、文字、図形、記号、もしくは、これらの集合または結合、またはこれらと色彩との結合、またはそれらの組み合わせ等であってよく、制限はない。したがって、文字模様、絵模様、線模様等であってよく、それらの組み合わせ模様であってもよい。色彩を異ならせることで模様としてもよい。なかでも、ドットまたはその集合により形成される模様は、各ドット間の隙間に前記被覆材料が入り込むことで大きな接着面積を得ることができ、それにより、食品包装用シート材料と被覆材料との間の強固な接着態様が得られることから、好ましい。
本発明による食品包装用シート材料において、シート材料に特に制限はなく、1枚もののシート(単紙)であってもよいが、薄くても食品包装容器としたときに所要の強度が確保しやすいことから、食品包装用シート材料は、外表面シートと波形形状をなす中芯シートと内表面シートとの積層体であることは好適であり、その際に、前記模様は前記内表面シートの食品に接する側の面に形成される。
上記のようであり、本発明による食品包装用シート材料では、包装時に包装すべき食品と接する側の面には、シート材料がそのまま露出している領域、すなわち印刷模様およびそこを覆う被覆によって覆われてない領域が多く存在する。
本発明による食品包装用シート材料において、前記被覆を形成するための、食品に無害でありそこを介して模様を識別できる被覆材料としては、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、エステル系樹脂、アクリル系樹脂等やそれらの共重合体等の材料を例示することができる。好ましくはスチレンアクリル系樹脂またはアクリル系樹脂であり、スチレンアクリル系樹脂の場合、より好ましくは塗工液固形分20〜30%(原液固形分35〜45%)であり、アクリル系樹脂の場合、より好ましくは塗工液固形分20〜30%(原液固形分50〜60%)のものである。
また、前記被覆材料によって前記模様を被覆する態様は、任意であってよく、例えば、フィルムあるいはシート状とされた被覆材料を前記模様の上に個々に貼り付けるような態様であってもよく、あるいは、液状あるいはエマルジョン状である被覆材料を前記個々の模様の上に適宜の装置を用いて連続的に塗工していく態様であってもよい。また、塗工は一回でもよく、複数回の塗工でもよい。
本発明による食品包装用シート材料において、好ましくは、少なくとも包装時に包装すべき食品と接する側の面には、食品に無害であり、クレーなどの鉱物性顔料と天然または合成の接着剤を混合した材料によるコーティング処理がなされている。後の実施例に示すように、このようなコーティング処理を施すことにより、前記被覆材料を個々の模様の上に塗工していくときに、塗りむらのない、また厚みのバラツキも少ない塗膜を形成することができる。
なお、上記した「クレーなどの鉱物性顔料と天然または合成の接着剤を混合した材料によるコーティング処理」とは、いわゆる塗工紙(アート紙、コート紙等)を製造するときの表面へのコーティング処理をいっており、原紙の表面に、5〜60g/m程度の前記材料を塗布し、乾燥することで、前記した本発明による食品包装用シート材料が得られる。もちろん、原紙の両面に前記したコーティング処理を施して、本発明による食品包装用シート材料とすることもできる。
本発明による食品包装容器は、上記の食品包装用シート材料を製函して作られる食品包装容器であって、前記模様を形成した面が食品と接する側として製函されていることを特徴とする。
上記の食品包装容器の一具体的な態様では、前記食品包装容器は、箱型の下容器部分と箱型の上容器部分とがヒンジ部を介して開放姿勢と閉鎖姿勢とを選択的に取りうるようにされている。
本発明による食品包装容器では、包装時に包装すべき食品と接する側の面の一部に印刷による模様が形成されている。そのために、例えば店員等である容器使用者は、複数個の食品包装容器を上から見る姿勢であっても、前記模様を手がかりとして、各容器の区別化を容易に行うことができる。そのために、例えば、模様Aの容器はa形態の食品用のもの、模様Bの容器はb形態の食品のもの、というような使用マニアルを周知しておくことにより、店員が店頭で迅速に食品の包装を行う場合であっても、各容器に入れるべき食品の内容に取り違える事態が生じるのを、効果的に回避することができる。
そして、前記模様は食品に無害でありかつそこを介して模様を識別できる被覆材料によって被覆されており、印刷インクによって形成された模様が、包装する食品に直接接することはない。それにより、印刷模様によって食品が害されることはなく、食品の安全性は確保される。
さらに、前記のように、本発明による食品包装容器では、包装時に包装すべき食品と接する側の面の一部にのみ前記印刷による模様が形成されており、包装時に包装すべき食品と接する側の面には、印刷模様およびそこを覆う被覆によって覆われていないシート材料がそのまま露出している領域が存在する。シート材料がそのまま露出している領域は、所要の吸水性や吸油性を備えている領域であり、ハンバーガー等の食品を包装する場合であっても、当該食品の品質を低下させない包装形態を確保することができる。ただし、前記したコーティング処理を施した食品包装用シート材料を用いる場合には、コーティング処理を施さない場合と比較して、吸水性や吸油性が低下する場合があるが、その場合には、塗工厚を調整することや、使用する材料を適宜選択することで、実用上支障のない程度に低下を抑えるようにする。
本発明による食品包装用シート材料を用いた本発明による食品包装容器では、容器の内側、すなわち食品を収容する側に適宜の模様が形成されており、かつ、その模様は食品に無害でありかつそこを介して模様を識別できる被覆材料によって被覆されている。そのために、同じ形態の食品包装容器であっても、それを上から見るだけで、各容器を容易に区別化することができ、店員が店頭で迅速に食品の包装を行う場合であっても、各容器に入れるべき食品の内容に取り違える事態が生じるのを効果的に回避することができる。また、模様は食品に無害な被覆材料によって被覆されているので、収容する食品に悪影響を与えることはない。さらに、食品が接する領域は、所要の吸水性や吸油性を備える領域を含むことから、当該食品の品質を低下させない包装が可能となる。
図1(a)は、本発明による食品包装用シート材料の一例を説明するための図であり、図1(b)は模様の一例としてドットの集合で形成された模様を示している。 図1(a)で説明する食品包装用シート材料の断面を拡大して示す模式的な図。 本発明による食品包装容器の一例を説明するための図。 実施例での被覆材料の塗工厚み示す断面SEM写真。 従来の食品包装容器の一例を説明するための図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
最初に、食品包装用シート材料の一例を説明する。この例において、食品包装用シート材料10は、図2の模式図に示すように、外表面シート11と中芯シート13と内表面シート12との積層体からなる。そして、内表面シート12が中芯シート13に面する側と反対の面には、複数個の印刷による模様14が形成され、各模様14は、食品に無害でありかつそこを介して前記模様14を識別できる被覆材料によって形成された被覆15によって、被覆されている。
外表面シート11は、限定されないが、紙材、または、紙材とポリエチレンフィルム等の樹脂フィルムの積層体であることが好ましい。樹脂フィルムを紙材の一面に貼り付けることにより、水気、湿気、油が容器の外側に染み出すことを防ぐことができる。内表面シート12は、樹脂フィルムを積層しない紙材である。中芯シート13は、軽量で所要の強度があることから、波形形状をなす紙材であることが望ましい。波形形状をなす紙材を中芯シート13として用いる場合には、段ボール構造の食品包装用シート材料10が得られる。
内表面シート12に対する前記模様14の形成は、従来知られた印刷法によればよい。図示の例では、模様14は単に矩形形状として示しているが、実際には、文字や絵文字などの模様、色彩を変えて識別を持たせた適宜の模様、などが用いられる。また、模様14は、図示のように、適宜の間隔を置いて内表面シート12の面に形成されており、模様14が形成されていない部分では、内表面シート12の表面がそのまま露出している。
印刷模様14を被覆する前記被覆15は、この例では、スチレン・アクリル酸エステル系共重合体樹脂を用いて形成されている。この材料はほぼ透明であり、印刷模様14は、前記被覆15によって隠蔽されることはなく、見る人は、被覆15を通して、印刷模様14を容易に識別することができる。また、この例において、被覆15は、印刷模様14の外縁をわずかに超えた領域にまで達するようにして形成されているが、図1に示すように、その場合でも、内表面シート12の表面がそのまま露出している領域が多く残されている。模様14は、図1(b)に示すように、ドットの集合からなる模様14aであってもよく、この場合には、各ドット間の隙間に被覆15aを形成する材料が入り込むことで、内表面シート12との間で大きな接着面積を得ることができる。それにより、食品包装用シート材料10と被覆15との間で強固な接着態様が形成される。
省略することもできるが、図に示す食品包装用シート材料10では、内表面シート12における模様14が形成される面のほぼ全域に亘って、クレーなどの鉱物性顔料と天然または合成の接着剤を混合した材料を厚さ5〜60g/m程度塗布したコーティング処理膜17が形成されている。このコーティング処理膜17が存在することにより、前記被膜15を塗工により形成するときに、塗りむらがなく均一厚みの塗膜が得られる。
食品包装用シート材料10の製造に当たっては、従来法により波形形状をなす中芯シート13を作り、そこに、例えばでんぷんのりを用いて内表面シート12を貼り付ける。また、中芯シート13の反対の側には、表面に商品名やブランド名を印刷した意匠性の高い外表面シート11を貼り付ける。この例において、外表面シート11は紙の一面にポリエチレンフィルム等の樹脂フィルム16が予め貼り合わせたものであり、樹脂フィルム16側を中芯シート13に当てて、熱融着によって貼り付けてある。
食品包装用シート材料10の1つの具体例において、外表面シート11は38g/mの耐油性紙材であり、その表面に厚み12μmのポリエチレンフィルムである樹脂フィルム16がラミネートされている。外表面シート11の樹脂フィルム16がラミネートされた側と反対の側には、フレキソ印刷によって、商品名やブランドが印刷されている。中芯シート13は50g/mの紙材であり、内表面シート12は50g/mの紙材である。両者はでんぷんのりにより接合されている。
必要な場合には、内表面シート12における模様14が形成される面のほぼ全域に亘って、オフマシンコーターのような機器を用いて、クレーなどの鉱物性顔料と天然または合成の接着剤を混合した材料によるコーティング処理膜17を形成し、その上に、印刷模様14および被覆15を形成する。
前記した内表面シート12に対する印刷模様14および被覆15の形成は、上記のように各シート11,13,12を積層した後に、内表面シート12に対して行ってもよく、あらかじめ印刷模様14および被覆15を形成した内表面シート12を用いて、各シート11,13,12の積層を行ってもよい。
いずれの場合も、被覆15の形成は、塗工によって行うことが作業性の観点から望ましいが、適宜の大きさに裁断したフィルム状の被覆15を印刷模様14の上に貼り付けるようにしてもよい。
なお、図示しないが、単紙の上に、前記した印刷模様14および被覆15を形成して食品包装用シート材料10としてもよい。その場合、単紙は260g/mのものを用いることが推奨される。
前記食品包装用シート材料10を用いて、図5に基づき説明したような食品包装容器1を作成する際には、最初に、従来知られた方法により、食品包装用シート材料10から台紙を型抜きし、この台紙を用いて立体状の食品包装容器1に組み立てる。組み立てた食品包装容器1の一例が図3に示される。食品包装容器1の全体形状は、図5に基づき説明した食品包装容器1と同じであり、下容器部分2と上容器部分3とがヒンジ部4を介して接続している。
この食品包装容器1では、内表面シート12に形成した前記した模様14が、被覆15を透過して外から視認できるようになっている。そして、図示しないが、模様の種類を代えることにより、全体形状は同じであるが、上から見て異なる模様を視認することのできる、複数種の食品包装容器1を形成することができる。それにより、例えば、ファーストフード店等でハンバーガー等の食品を提供する場合において、店員が店頭で迅速に食品の包装を行う場合であっても、それぞれの容器1に入れるべき食品の種類を間違えるように事態が生じるのを、容易に回避することが可能となる。
さらに、印刷模様14は、前記したように、食品に無害でありかつそこを介して模様を識別できる被覆材料によって形成された被覆15によって覆われているので、包装する食品が印刷模様に14によって害されることはない。さらに、食品包装容器1の内側面、すなわち食品を包装したときに食品と接することとなる面には、紙材で形成された内表面シート12がそのまま露出している領域がおおく存在しており、その領域は、吸水性や吸油性を備えている領域であることから、ハンバーガー等の食品を包装する場合であっても、当該食品の品質を低下させない包装形態を確保することができる。
次に、前記したコーティング処理膜17を形成した場合での、前記被覆15の性状について、実施例に基づき説明する。
[実施例]
片面クレーコーティング処理(10g/m)した上質コート紙のクレーコーティング処理膜17の上に、前記被覆15の被覆材料であるスチレンアクリル系樹脂(材料A)を塗工液固形分20%(原液固形分35%)およびアクリル系樹脂(材料B)を塗工液固形分20%(原液固形分50%)、とをそれぞれ一回の塗工により塗布して、2つの被覆15を形成した。各被覆15の被覆材料の塗工厚みを幅方向の3箇所について各12点の断面を下記の方法により測定した。その断面SEM写真を図4に示すと共に、塗工厚みの最大値、最小値、平均値を表1に示した。
[被覆材料の塗工厚みの測定方法]
断面SEM観察(電子顕微鏡写真撮影)
装置:走査型電子顕微鏡 S−3000N(株式会社日立製作所製)
撮影倍数:200〜1500倍
観察法:高真空法(二次電子像)
前処理:高真空法=イオンビームスパッタにて金蒸着後観察
[比較例]
片面クレーコーティング処理(10g/m)した上質コート紙のクレーコーティング処理していない面に、前記被覆15の被覆材料であるスチレンアクリル系樹脂(材料A)を塗工液固形分20%(原液固形分35%)およびアクリル系樹脂(材料B)を塗工液固形分20%(原液固形分50%)、とをそれぞれ一回の塗工により塗布して、2つの被膜15を形成した。実施例と同様にして、各被覆15の被覆材料の塗工厚みを幅方向の3箇所について各12点の断面を測定した。塗工厚みの最大値、最小値、平均値を表1に示した。
Figure 0005379633
[考察]
表1に示すように、スチレンアクリル系樹脂およびアクリル系樹脂のいずれの場合も、比較例では、最小厚み0.0μm、すなわち未塗工部が形成されていた。また、膜厚の平均値では、実施例と比較例ではほぼ同じであったが、膜厚のバラツキにおいて、比較例は実施例と比較して大きくなっていた。このことは、本発明による食品包装用シート材料において、前記コーティング処理膜17を形成したことにより、その上に塗工する被膜15として、膜厚のバラツキの少ない均一な被膜が得られることを示しており、クレーなどの鉱物性顔料と天然または合成の接着剤を混合した材料によるコーティング処理膜17が有効であることがわかる。
1…食品包装容器、
2…下容器部分、
3…上容器部分、
4…ヒンジ部
10…食品包装用シート材料、
11…外表面シート、
12…内表面シート、
13…中芯シート、
14、14a…模様、
15、15a…被覆、
17…クレーなどの鉱物性顔料と天然または合成の接着剤を混合した材料によるコーティング処理膜。

Claims (4)

  1. 少なくとも包装時に包装すべき食品と接する側の面には、クレーなどの鉱物性顔料と天然または合成の接着剤を混合した材料によるコーティング処理がなされており、該コーティング処理がなされた面の一部には印刷による模様が形成されており、前記模様は、食品に無害でありかつそこを介して模様を識別できる被覆材料によって被覆されており、前記被覆は前記模様の外縁をわずかに超えた領域にまで達している食品包装用シート材料を製函して作られる食品包装容器であって、前記模様を形成した面が食品と接する側として製函されていることを特徴とする食品包装容器。
  2. 請求項1に記載の食品包装容器であって、前記模様は、ドット、線、文字、図形、記号、もしくは、これらの集合または結合、またはこれらと色彩との結合、またはそれらの組み合わせ、のいずれかであることを特徴とする食品包装容器
  3. 請求項1または2に記載の食品包装容器であって、前記食品包装用シート材料は、外表面シートと波形形状をなす中芯シートと内表面シートとの積層体からなり、前記模様は前記内表面シートの食品に接する側の面に形成されていることを特徴とする食品包装容器
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の食品包装容器であって、箱型の下容器部分と箱型の上容器部分とがヒンジ部を介して開放姿勢と閉鎖姿勢とを選択的に取りうるようにされていることを特徴とする食品包装容器。
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