JP4867711B2 - 平面状に分解容易なトレー容器 - Google Patents

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Description

本発明は、未調理、又は調理済食品等の収納物をトレー容器に充填した後、冷凍、冷蔵、チルド、または常温で流通保存し、トレー容器ごと電子レンジ、オーブン等で収納物を加熱調理することが可能なトレー容器に関する。特に加熱調理した収納物が容易に取り出すことが出来る平面状に分解容易なトレー容器に関する。
従来、未調理、調理済食品等の収納物を充填あるいは収納して冷凍、冷蔵、チルド、または常温で流通保存するトレー容器として、プラスチックトレー容器が主に使用されていた。そして、近年、プラスチック容器に替えて廃棄しても簡単に焼却処理でき、無公害である紙製のトレー容器が増加している。
また、紙を成形して皿状(トレー)にした容器、あるいは紙を深く成形した容器、いわゆる深絞り紙トレーは、使い捨て容器として使用されている。そして、これらの容器は耐熱性のある樹脂からなる熱可塑性樹脂層を表面に積層した板紙が用いられている。
また、これらの容器は収納物を充填あるいは収納した後、冷凍、冷蔵、チルド、または常温で流通、あるいは保存のために上面開口部周縁を蓋材で密封するためにフランジ部が形成されている。
(1)先行技術1
内面に熱可塑性樹脂層が塗布されている、プラスチック複合板からなる容器の上面開口部周縁の全周にフランジ部が形成され、そのフランジ部上面にプラスチック複合板の蓋材が融着されるトレー容器(例えば、特許文献1参照。)が知られている。
この、トレー容器100は図6に示すように矩形状の底面板101の相対向する二辺に、それぞれ折り曲げ線111を介して左右側面板102が連設され、該左右側面板102の前後端にそれぞれ折り曲げ線115を介して三角形状のコーナー接合面板108が連設されている。また、左右側面板102の外側にそれぞれ折り曲げ線112を介して三角形状のコーナー接合面板108の外側に向かって水平に張り出す前後フランジ面板106が連設されている。
さらに、前記底面板101の他の相対向する二辺に、それぞれ折り曲げ線113を介して前後側面板105が連設され、そして、折り曲げ線114を介して三角形状のコーナー接合面板108の外側に向かって水平に張り出す前後フランジ面板105が連設されている。
また、このトレー容器は図7に示すように三角形状のコーナー接合面板108が容器の内側で接着され、上面開口部周縁の全周にフランジ部109が形成され、その上面に図には示していないがプラスチック複合板の蓋材が融着される。また、蓋材を開封する際に、フランジ部の板紙層から剥がれる。従ってトレー容器の蓋材は容易に開封することができると記載されている。
(2)先行技術2
また、耐油性のある基材紙上に耐熱性樹脂層を有している食品容器材料(例えば、特許文献2参照。)も知られている。また、この食品容器材料を用いて、図8に示すように上面開口部周縁の全周にフランジ部132が形成されている成形容器、いわゆる深絞りトレ
ー400を作製することができる。そして、加熱調理用食品、例えば、マドレーヌ、パイ、スポンジケーキ等の洋生菓子;クッキー等の焼き菓子等の収納容器に使用される。
以下に先行技術文献を示す。
特開2000−302120号公報 特開2000−109157号公報
(1)先行技術1について
先行技術1では、コーナー接合面板の外側全面が容器の内側で接着されているために、コーナー部の接着強度が非常に強く形成されている。このために、トレー容器に収納されている収納物を取れ出す際に、トレー容器が容易に平面状に分解できないという問題がある。
また、フランジ部周縁の全周が一体化状態で強固に接合されている。このために、フランジ部の前後、あるいは左右を摘んでトレー容器を平面状に分解して収納物を取り出す際に、フランジ幅が狭く、力が入らず、容易に分解できないという問題がある。
さらに、収納されている収納物によって、容器の底面や側面と密着する問題がある。そして、収納物を取り出す際に、収納物が崩れたり、変形したりする問題がある。
(2)先行技術2について
先行技術2では、フランジ部周縁の全周が一体化状態で強固に接合されている。このために、フランジ部の前後、あるいは左右を摘んでトレー容器を平面状に分解して収納物を取り出す際に、フランジ幅が狭く、力が入らず、容易に分解できないという問題がある。
さらに、円形であるために平面状に分解する際に円周に沿って少しずつ摘む状態で分解して行かなければならない。このために、平面状に分解するするのに時間が係るという問題がある。
さらに、円周に沿って少しずつ摘む状態で分解して行くために、収納物に手が触れたり、収納物の形状が変形したり、美粧性が損なわれるという問題がある。さらに、手が汚れるという問題等がある。
また、収納されている収納物によって、容器の側面と密着する問題がある。そして、収納物を取り出す際に、収納物が崩れたり、変形したりする問題がある。
本発明は上記した従来の問題に鑑みてなされたものであり、次のような平面状に分解容易なトレー容器を提供することを目的とする。すなわち発明の目的は、トレー容器に収納されている収納物を取り出す際に、強い力を要せずに僅かな力で、寸時にトレー容器を容易に平面状に分解することができるトレー容器であって、トレー容器に収納されている収納物がトレー容器の底面や側面と密着することなく、容易に取り出すことのできる平面状に分解容易なトレー容器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、
矩形状の底面板1の相対向する二辺に、それぞれ折り曲げ線aを介して左右側面板2が
連設され、該左右側面板2の前後端にそれぞれ折り曲げ線eを介して三角形状のコーナー接合面板6が連設され、前記底面板1の他の相対向する二辺に、それぞれ折り曲げ線bを介して前後側面板3が連設され、該前後側面板3の左右端にそれぞれ折り曲げ線gを介して三角形状のコーナー後接合面板7が連設され、前記コーナー後接合面板7とコーナー接合面板6が折り曲げ線fを介して連設され、さらに、前記左右側面板2と前後側面板3に、それぞれ折り曲げ線c、dを介して左右フランジ面板4と前後フランジ面板5が連設されているトレー容器であって、
前記前後フランジ面板5の前後端に前後フランジ面板5の裏側面に重合する前後フランジ後面板8と、前後側面板3の外側面に部分接着あるいは重合する前後側面後板9と、トレー容器の収納物を取り出す際に、該容器の分解を容易にする引っ張り面板10がそれぞれの折り曲げ線h、i、jを介して連設されているトレー容器において、
前記板紙のトレー容器内面側となる面の全面あるいは一部にエンボス加工が施されていることを特徴とした分解容易なトレー容器である。
本発明の平面状に分解容易なトレー容器は、トレー容器から収納物を取り出す際に、僅かな力で、両手で、寸時にトレー容器を平面状に分解し取り出すことができる。
また、本発明の平面状に分解容易なトレー容器は、収納物に全く手を触れることなくトレー容器を容易に平面状に形成できる。このために、収納物が変形したり、美粧性を損なうことがない。また、手などが汚れる心配もない。
さらに、平面状に分解容易なトレー容器に収納されている収納物を取り出す際に、強い力を要せずに僅かな力で、寸時にトレー容器を容易に平面状に分解することができる。そして、トレー容器にトレー容器に収納されている収納物がトレー容器の底面や側面と密着することなく、容易に取り出すことができる。
本発明の平面状に分解容易なトレー容器を実施の形態に沿って、以下に図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図5は本発明の一実施例を示す。
本発明の平面状に分解容易なトレー容器は収納物である未調理、調理済食品等を充填あるいは収納した後、冷凍、冷蔵、チルド、または常温で流通保存する。また、収納物を使用する際には、トレー容器本体をそのまま電子レンジ、あるいはオーブン等により加熱し、収納物を加熱調理することが可能な該トレー容器である。
そして、収納物をトレー容器から取り出す場合にはトレー容器を平面状に分解して容易に取り出すことができる。収納物としては、例えば、マドレーヌ、パイ、スポンジケーキ等の洋生菓子;クッキー等の焼き菓子;プリン、ゼリー等のデザート;ギョウザ、シューマイ、グラタン等の惣菜食品;まんじゅう、米飯、グラタン等を含む。
本発明の平面状に分解容易なトレー容器は両面若しくは片面に熱可塑性樹脂を積層した板紙より構成することができる。
さらに、熱可塑性樹脂を積層した板紙の全面あるいは部分面に、収納する収納物の内容あるいは調理方法、調理温度、使用目的などにより、収納物とトレー容器との剥離性等をより良くするためにエンボス加工が施されている。
図1は本発明の平面状に分解容易なトレー容器の一実施例を示すブランク板の展開図である。ブランク板は両面若しくは片面に熱可塑性樹脂を積層した板紙より構成されている
そして、前記のように収納物の内容あるいは調理方法、調理温度、使用目的などにより、さらに、エンボス加工が施されている。
本発明の平面状に分解容易なトレー容器のブランク板は図1に示すように矩形状の底面板1の相対向する二辺に、それぞれ折り曲げ線aを介して左右側面板2が連設され、該左右側面板2の前後端にそれぞれ折り曲げ線eを介して三角形状のコーナー接合面板6が連設されている。
また、前記底面板1の他の相対向する二辺に、それぞれ折り曲げ線bを介して前後側面板3が連設され、該前後側面板3の左右端にそれぞれ折り曲げ線gを介して三角形状のコーナー後接合面板7が連設されている。
また、前記コーナー後接合面板7とコーナー接合面板6が折り曲げ線fを介して連設され、さらに、前記左右側面板2と前後側面板3に、それぞれ折り曲げ線c、dを介して三角形状のコーナー接合面板6とコーナー後接合面板7のそれぞれ上端に外側に向かって水平に張り出す左右フランジ面板4と前後フランジ面板5が連設されている。
そして、前記前後フランジ面板5の前後端に前後フランジ面板5の裏側面に重合する前後フランジ後面板8と、前後側面板3の外側面に部分接着あるいは係合する前後側面後板9と、トレー容器の収納物を取り出す際に、該容器が平面状に容易に分解されるための引っ張り面板10がそれぞれの折り曲げ線h、i、jを介して連設されている。
さらに、収納する収納物の内容あるいは調理方法、調理温度、使用目的などにより、トレー容器の内面側となる面の底面あるいは側面に部分的に、または内側面全体にエンボス加工が施されている。
前記板紙は、とくに限定されるものではないが両面カード紙、マニラボール紙、裏白ボール紙、カップ原紙、アイボリー紙などを使用することが好ましい。
また、坪量は、とくに限定されないがトレー容器の成形適性上、160g/m2〜550g/m2 の範囲がより好ましい。
さらに、トレー容器に収納される収納物あるいは流通保存方法・期間等によって板紙に耐水性や耐油性を付与したものを使用することができる。前記板紙に耐水性や耐油性を付与する方法としては板紙を抄造加工時に行う方法と抄造加工された板紙に含浸あるいは塗工する方法がある。
例えば、抄造時に添加される耐水剤は、通常、抄紙前のパルプ縣濁液に内添する内添耐水剤であり、湿潤紙力増強剤として、尿素―ホルムアルデヒド樹脂、メラミンーホルムアルデヒド樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、ジアルデヒドでんぷん、グリオキザール化ポリアクリルアミド樹脂等がある。また、この耐水剤の添加量は、使用するパルプの種類、薬剤の種類や目的とする耐水性により異なる。
また、抄造加工された板紙に耐水性を附与す二次加工用薬剤としては、価格あるいは性能等のバランスが優れているカルナバワックス、バラフィン系ワックス、ポリエチレンワックス等のワックスが多く使用されている。そのほ、水に不溶なポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、エチレンー酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデンー酢酸ビニル共重合体などの高分子溶液あるいはエマルジョンが用いられる。
また、板紙に耐油性を付与するためには、通常、加工処理面の臨海表面張力を油性物質の表面張力より小さくすることが必要である。このような機能を有する薬品を耐油剤と称し、主に過フッ素化水素のアクリルレートまたはリン酸エステル等のフッ素化合物を用いたものが耐油紙として知られている。そして、一般的にフッ素系耐油剤で処理されている。
また、抄造加工された板紙に耐水剤あるいは耐油剤等の塗工に際しては、ロールコーター、エアナイフコーター、メタリングバーコーター、ファウンテンブレードコーター、ベベルブレードコーター、ショート・ドゥエルコーターあるいはカーテンコーター等の塗工機により板紙の表側面あるいは表裏両側面に塗布される。
また、前記板紙の両面あるいは片面に積層される熱可塑性樹脂はトレー容器に収納される収納物あるいは保存・流通方法、又は条件等によって適宜選定されるが、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンーアクリル酸エチル共重合体、エチレンーアクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、塩化ビニルー塩化ビニルデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリルースチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリルーブタジェンースチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、エチレンー酢酸ビニル共重合体のケン化物、ジエン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロース、その他の公知の樹脂フイルムないしシートから任意に選択して使用することができる。その他、例えば、収納物等によってセロハン等のフイルム、アルミニウム箔等も使用することができる。
また、前記のフイルムないしシートは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用することができる。また、その厚さは、任意であるが、数μmから300μm位の範囲から選択して使用することができる。
また、トレー容器に収納される収納物の保存方法・期間または流通条件等によってガスバリアー性を必要とされる場合は、前記樹脂からなるフイルムないしシート上にガスバリアー性樹脂層を有する包装材料を使用することができる。
ガスバリアー性樹脂層としては、前記エチレン−ビニルアルコール共重合体フイルム、ポリビニルアルコールフイルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フイルム、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリアミドフイルム、ポリビニルアルコールフイルム等の他、各種フイルムにポリ塩化ビニリデンを塗工したフイルムなどが使用できる。
また、板紙に積層する方法としては、熱可塑性樹脂等を熱溶融して塗布する押し出しコーティング加工か、あるいはフイルムになったものを貼り合わせるラミネート加工のいずれかによって施される。
前記ラミネート加工として、例えば、ウエットラミネーション、サンドイッチラミネーション、ドライラミネーション、サーマルラミネーション、無溶剤型ラミネーション、押し出しラミネーション、Tダイ押し出し成形、Tダイ共押し出しラミネーション、インフレーション、共押し出しインフレーション等がある。そして、貼り合わされるフイルムまたはトレー容器に収納される収納物または流通条件、保存方法・期間等により、ラミネート加工方法が適宜選択される。
また、積層を行う際には、接着性を良くするためにフイルムないしシートにコロナ処理あるいはオゾン処理、フレーム処理等、いずれかの適宜の処理を施すことができる。
さらに、板紙にフイルムないしシートを積層する際に、例えば、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、有機チタン系等のアンカーコーティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系等のラミネート用接着剤等、公知の接着剤、あるいはアンカーコート剤を任意に使用することができる。
そして、具体的な材料構成としては、例えば、ポリエチレン/板紙、ポリエチレン/板紙/ポリプロピレン、ポリエチレン/板紙/ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン/板紙/メチルペンテンポリマー、ポリエチレン/板紙/ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチレン/板紙/ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン/板紙/ポリエチレン/メチルペンテンポリマー等があげられる。そして、板紙の表面あるいは裏側面には印刷を施すことができる。
また、板紙あるいは積層されている樹脂面の印刷加工は凸版印刷、あるいはオフセット印刷またはグラビア印刷、フレキソ印刷あるいはスクリーン印刷等で施される。そして、生産数量(ロット)あるいは用途、デザイン等によって印刷方式が適宜選定される。
さらに、内容物あるいは流通条件・方法、または保存条件・期間等により印刷加工が施された印刷面を保護するための表面加工も施される。
また、前記オフセット印刷の場合のインキは合成樹脂、乾性油、高沸点溶剤を組み合わせたビヒクルを使用し、光沢や耐摩擦性、セット性、乾燥時間などの諸条件により組成が調整され、さらに浸し水との版面でのバランスに係わる界面適正を考慮した公知のインキが用いられる。
本発明においては、トレー容器に収納される収納物を取り出す際に、トレー容器内面との剥離性等をより良くするために板紙の一部あるいは全面にエンボッシング(エンボスあるいは型付け)が施される。
前記板紙の一部あるいは全面に施されるエンボッシングの形状、大きさ、深さ等はトレー容器に収納される収納物の内容、あるいは調理方法、調理温度等によって適宜選定される。
前記エンボッシングは板紙からブランク板を作製する平圧式、あるいは円圧式、または輪転式等の打ち抜き機(打ち抜き罫線加工機)上で施すこともできる。また箔押し加工を施す箔押し加工機上で施すこともできる。
また、エンボス加工はエンボッサとも呼ばれ、上下動により水圧で型付けを行う方式と回転する2本のロールで加圧エンボスする方法がある。前記水圧で型付けを行う方式は雄型と雌型の代わりにプレスボードと呼ばれる厚紙板が用いられる。
また、回転する2本のロールで加圧エンボスする方法は、雄型ロールが金型ロールで、雌型ロールがペーパーロールあるいはコットンロールと呼ばれるロールによりエンボス加工される。
また、図1に示すブランク板は通常トムソンあるいはビクトリア等の平圧式で打ち抜き
加工されるか、あるいは円圧式あるいは輪転式等の公知の打ち抜き加工機で加工される。また、印刷加工機と打ち抜き加工を備えたインライン機(ボブストチャンプレン機…ボブスト社製、ジーランド機…ジーランド社製)によっても施されるが、打ち抜き加工される材料あるいは生産数量、材料の大きさ、厚み等によって適宜打ち抜き加工機が選定される。
次に、図2は本発明のトレー容器の組立形成された一実施例の状態を示す斜視図である。
図2に示すように本発明の平面状に分解容易なトレー容器は上面開口周縁の全周に左右フランジ面板4と前後フランジ面板5が形成されている。
そして、左右フランジ面板4と前後フランジ面板5は、それぞれ左右側面板2と前後側面板3とを介して底面板1に連設されている。また、前後側面板3の外側と前後側面後板9の内側の一部が接着され固定部11が形成されている。
また、前記前後側面板3の外側と前後側面後板9の内側の固定部11はコーナー後接面板7の内側とコーナー接面板6の内側が合掌状態で重合し、さらに前後側面板3の外側にコーナー後接面板7が重合した後に施される。
そのためにトレー容器を平面状に分解する際には、引っ張り面板10を引っ張ることにより固定部11が剥がれる。そして、合掌状態で重合していたコーナー後接面板7とコーナー接面板6が平面状になり、トレー容器全体が平面状に形成される。
前記固定部11の接着に際しては、加熱シール、あるいはインパルスシール、超音波シール、または熱風加熱(ホットエアー方法)、高周波シール等のいずれかの適宜のシール方法が用いられる。
また、前記シール方法の他にホットメルト接着剤、あるいは感圧接着剤又はヒートシールラッカー剤を用いることもできる。
前記感圧接着剤は、例えば、溶剤型、エマルジョン型あるいは無溶剤型(オリゴマー型、ホットメルト型)のアクリル酸エステル共重合体系粘着剤、天然ゴムや合成ゴムに粘着付与樹脂を配合して得られる溶剤型あるいはホットメルト型粘着剤、カレンダー塗工粘着剤、シリコン系粘着剤、ポリエーテルやジエン系のオリゴマに粘着付与樹脂を配合して得られる液状硬化型の粘着剤、その他の粘着剤を用いることができる。
次に、図3は本発明の平面状に分解容易なトレー容器の他の実施例の組立形成された状態を示す斜視図である。
図3に示した実施例は、先の実施例と比較して、固定部11の位置が異なるものである。すなわち、左右フランジ面板4と前後フランジ面板5は、それぞれ左右側面板2と前後側面板3とを介して底面板1に連設されている。また、前後側面板3の外側に前後側面後板9の内側が重合している。
そして、コーナー後接面板7の内側とコーナー接面板6の内側が合掌状態で一部接着した後、前後側面板3の外側にコーナー後接面板7の外側の一部が接着され固定部11が形成されている。このために、前後側面後板9が前後側面板3の外側で押さえ付けるように重合される。
また、トレー容器を平面状に分解する際には、引っ張り面板10を引っ張ることにより前後側面板3の外側にコーナー後接面板7の外側の一部が接着され固定されている部分が剥がれる。
そして、コーナー後接面7の内側とコーナー接面板6の内側が合掌状態で一部接着されている部分も指先の僅かな力で剥がれ、平面状に分解容易なトレー容器12が平面状に容易に分解される。
前記固定部11の接着に際しては、図2の実施例と同様の方法が採用できる。
次に、図4は図1に示した平面状に分解容易なトレー容器の分解の状態を説明する斜視図、図5は図1に示した平面状に分解容易なトレー容器が分解された状態を説明する斜視図である。
本発明の平面状に分解容易なトレー容器12を分解する際には、平面状に分解容易なトレー容器12の前後に形成されている引っ張り面板10を図4に示すように外側方向に引っ張ることにより容易に図5に示すように平面状に形成される。そして、収納されている収納物13を取り出したり、あるいは平面状に分解されたトレー容器上で分割したり、後加工を施したりすることができる。
本発明の平面状に分解容易なトレー容器は未調理、又は調理済食品等の収納物を収納するトレー容器に適用することができる。また、工業製品、又は医療・医薬関連製品、特に手術用部材等にも利用できるなど、広い分野に利用できる。
本発明の平面状に分解容易なトレー容器の一実施例を示すブランク板の展開図である。 本発明の平面状に分解容易なトレー容器の組立形成された一実施例の状態を示す斜視図である。 本発明の平面状に分解容易なトレー容器の他の実施例の組立形成された状態を示す斜視図である。 図1に示した平面状に分解容易なトレー容器の分解の状態を説明する斜視図である。 図1に示した平面状に分解容易なトレー容器が分解された状態を説明する斜視図である。 従来のトレー容器に使用されているブランク板の展開図である。 図6のブランク板が組立形成された状態を示す斜視図である。 従来のトレー容器の斜視図である。
符号の説明
1…底面板
2…左右側面板
3…前後側面板
4…左右フランジ面左
5…前後フランジ面左
6…コーナー接面板
7…コーナー後接面板
8…前後フランジ後面左
9…前後側面後板
10…引っ張り面板
11…固定部
12…平面状に分解容易なトレー容器
13…収納物
a…折り曲げ線
b…折り曲げ
c…折り曲げ線
d…折り曲げ線
e…折り曲げ線
f…折り曲げ線
g…折り曲げ線
h…折り曲げ線
i…折り曲げ線
j…折り曲げ線

Claims (1)

  1. 矩形状の底面板1の相対向する二辺に、それぞれ折り曲げ線aを介して左右側面板2が連設され、該左右側面板2の前後端にそれぞれ折り曲げ線eを介して三角形状のコーナー接合面板6が連設され、前記底面板1の他の相対向する二辺に、それぞれ折り曲げ線bを介して前後側面板3が連設され、該前後側面板3の左右端にそれぞれ折り曲げ線gを介して三角形状のコーナー後接合面板7が連設され、前記コーナー後接合面板7とコーナー接合面板6が折り曲げ線fを介して連設され、さらに、前記左右側面板2と前後側面板3に、それぞれ折り曲げ線c、dを介して左右フランジ面板4と前後フランジ面板5が連設されている平面状に分解容易なトレー容器であって、
    前記前後フランジ面板5の前後端に前後フランジ面板5の裏側面に重合する前後フランジ後面板8と、前後側面板3の外側面に部分接着あるいは重合する前後側面後板9と、トレー容器の収納物を取り出す際に、該容器の分解を容易にする引っ張り面板10がそれぞれの折り曲げ線h、i、jを介して連設されているトレー容器において、
    前記板紙のトレー容器内面側となる面の全面あるいは一部にエンボス加工が施されていることを特徴とした平面状に分解容易なトレー容器。
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