JP5358654B2 - 自動二輪車 - Google Patents
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Description
シート支持部材が収納ボックスを兼ねる場合において、従来、盗難対策装置が、収納ボックスの内側に配置されている場合には、収納ボックスの容量が減少するので、容量を確保するために凹部が必要となり、それに伴い、収納ボックスの形状が複雑になる。
さらまた、センタカバーの上方は、金属製の車両構成部品が少ないため、車両の位置情報を検出するための無線通信を良好に行うことができる。
盗難対策装置が水平な姿勢であれば、位置情報を受信するアンテナの受信面を水平にすることができるようになり、アンテナの受信面積を大きく確保することができる。アンテナの受信面積が大きくなれば、車両の位置情報の受信を一層良好に行うことができる。
図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11に含まれ車体フレーム11の前端部を構成するヘッドパイプ12に挿嵌されるステアリング軸13と、ステアリング軸13から下方に延設されるフロントフォーク14およびステアリング軸13の上端部に延びている操向ハンドル15と、フロントフォーク14の下端部に操向可能に支持されている前輪16と、車体フレーム11の中央部に配置される駆動源としてのエンジン17と、車体フレーム11の後部に、前端が揺動自在に支持されるスイングアーム18L、18R(図手前側の符号18Lのみ示す。以下同じ。)と、スイングアーム18L、18Rの後端部に回転自在に支持されている後輪19と、を備えている。
盗難対策装置66は、車両(自動二輪車)の車体に加えられた振動を検知する加速度センサ81と、複数の人工衛星から軌道情報を受信することにより車両の現在位置を検出する全地球測位システム(Global Positioning System)82と、加速度センサ81からの加速度信号SAおよび全地球測位システム82からの位置情報JPを受けて盗難対策を指令する制御部83と、制御部83からの交信指令SCに基づいて携帯電話基地局84へ位置情報JPを送信する携帯電話通信部85と、制御部83からのエンジン制御信号SECに基づきエンジンの点火装置86に点火停止信号SSSを送って点火装置86の作動を停止させる、すなわち、エンジン17を停止させるエンジン制御部87と、制御部83からの警報制御信号SACに基づき警報装置88(ヘッドランプ75、ウインカ(図1の符号91L)、ヘッドランプ75等の灯火器93、ホーンに警報信号SAを送って灯火器93、ホーンを作動させる警報発生部96と、内部電源98と、からなる。内部電源98としては、例えば、リチウム電池が利用される。
メインフレーム21の上方を覆うセンターカバー60との間の空間に設けられている。
前クロスプレート111には、左右一対の前スペーサ115L、115R(手前側の符号115Lのみ示す。以下同じ。)が載置され、左右の後ステー113L、113Rに、左右一対の後スペーサ116L、116R(手前側の符号116Lのみ示す。以下同じ。)が載置され、これら前後のスペーサ115L、115R、116L、116Rの上面に、締結部材117・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)を介してシート支持部材118が取り付けられている。本実施例において、シート支持部材118は、ヘルメットが収納できる収納ボックス119である。収納ボックス119は、合成樹脂で形成し、この収納ボックス119の前方に、盗難対策装置66が配置されている。
メインフレーム21に補強部材としての左右のパッチ部材131L、131Rが取り付けられ、これらのパッチ部材131L、131Rに左右のサブフレームの先端部132L、132Rが取り付けられている。
ブラケット135は、略水平に配置される水平取付面138を有するので、盗難対策装置66を水平な姿勢で取り付けることができる。
盗難対策装置66は、その外方を覆うボックスとしてのケース体151と、このケース体151の外周に装着される弾性部材152と、を含み、この弾性部材152が前後の爪部141、142および左爪部143に取り付けられている。
弾性部材152は、ケース体151の上面153と前後の側面155、156と下面154の周囲を囲うように装着される第1保持部161と、この第1保持部161から左方に延びており、ケース体151の上面153と左側面157と下面154の周囲を囲うように装着される第2保持部162と、第1保持部161の前部および後部に設けられケース体151の前爪部141および後爪部142に各々対応する部分に第1凸部163および第2凸部164が形成され、第1凸部163に前爪部141が挿入される第1係合穴165が設けられ、第2凸部164に後爪部142が挿入される第2係合穴166が設けられ、第2保持部162に設けられケース体151の左側面157に対応する部分に第3凸部167が形成され、この第3凸部167に左爪部143が挿入される第3係合穴168が設けられている。そして、第1〜第3係合穴165、166、167に、前爪部141、後爪部142および左爪部143が挿入され、盗難対策装置66がブラケット135に取り付けられるようにした。
盗難対策装置66は、メインフレーム21とセンタカバー60との間に配置されている。
さらにまた、センタカバー60の上方は、金属製の車両構成部品が少ないため、車両の位置情報を検出するための無線通信を良好に行うことができる。
図5に示すように、図中、実施例1と共通する車体フレームの構成要素の符号は、実施例に対し200を加えたものとする。例えば、実施例において、車体フレームの符号は11であるが、別実施例において、車体フレームの符号は211とし、共通する要素の説明は省略する。
自動二輪車10Bにおいて、車体フレーム211に、メインフレーム221の中間部から後方斜め上方に向け、左右のシートレール241L、241R(図手前側の符号241Lのみ示す。)が延設され、メインフレーム221の後部から後方斜め上方に左右のサブフレーム222L、222R(図手前側の符号222Lのみ示す。以下同じ。)が延設され、サブフレーム222L、222Rの後端部が、シートレール241L、241Rに連結されている。
図中、242は2次エアクリーナ、251は2次空気制御弁である。
加えて、盗難対策装置66Bは、メインフレーム221とセンタカバー60Bとの間に配置されているので、収納ボックスを備えていない車両にも適用することができる。
Claims (5)
- ヘッドパイプ(12)と、このヘッドパイプ(12)から斜め後下方へ延びるメインフレーム(21)と、このメインフレーム(21)の下方に配置されるエンジン(17)と、前記メインフレーム(21)の中間部から後方に、且つ、左右外方に延設される左右のサブフレーム(22L、22R)と、前記メインフレーム(21)の上方を覆うセンタカバー(60)と、前記メインフレーム(21)の後部上方に配置される収納ボックス(119)と、この収納ボックス(119)の上部に設けられ運転者が着座するシート(54)と、前記メインフレーム(21)と前記センタカバー(60)の間で前記収納ボックス(119)の前方に配置されて車両の位置情報を検出するとともにこの位置情報を無線通信する盗難対策装置(66)とを備えている自動二輪車において、
前記エンジン(17)は、前記メインフレーム(21)に懸架され、
前記サブフレーム(22L、22R)は、前記盗難対策装置(66)より下方に配置され、
前記収納ボックス(119)は、合成樹脂で形成し、前記シート(54)の前方で、前記メインフレーム(21)の上方には、運転者が前記メインフレーム(21)を跨ぐ跨ぎ空間(121)が設けられ、前記盗難対策装置(66)は、側面視で、車両前後方向に、少なくとも前記盗難対策装置(66)の一部が前記シート(54)の前部(123)と重なる位置に配置され、
前記収納ボックス(119)は、前記シート(54)の前部を支持する前壁(126)と、この前壁(126)に対向配置される後壁(127)とを有し、前記盗難対策装置(66)の後方に位置する前記前壁(126)の下部が後方に向け斜め下方に傾斜するように形成されていることを特徴とする自動二輪車。 - 前記サブフレーム(22L、22R)は、前記メインフレーム(21)の中間部から後方に、且つ、左右外方に延設された後、後斜め上方に延設され、前記収納ボックス(119)の後方にて、後斜め上方に延設された前記後部に、燃料タンク(52)が支持されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
- 前記サブフレーム(22L、22R)は、前記メインフレーム(21)の中間部から後方に、且つ、左右外方に水平に延設され、前記サブフレーム(22L、22R)から左右のピボットプレート(29L、29R)が垂下され、これらの左右のピボットプレート(29L、29R)に設けたピボット軸(28)を介して後輪(19)を支持するスイングアーム(18L、18R)の前端を揺動自在に支持するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車。
- 前記メインフレーム(21)は、前端部から後輪(19)を支持するスイングアーム(18L、18R)をピボット軸(28)を介して揺動自在に支持する後端部まで斜め後下方へ延びており、
前記メインフレーム(21)の下方にエンジン(17)を懸架し、
前記メインフレーム(21)の上面に、前記盗難対策装置(66)が水平な姿勢で取付けられる水平取付面(138)を有するブラケット(135)を結合していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の自動二輪車。 - 前記ブラケット(135)は、前記メインフレーム(21)の上面に取付けられ後方に延びている前支持部(136)と、前記左右のサブフレーム(22L、22R)の間に掛け渡されるクロス部材(111)に取付けられ、上方に延びている後支持部(137)と、これらの前支持部(136)と後支持部(137)の間に掛け渡される前記水平取付面(138)と、からなることを特徴とする請求項4記載の自動二輪車。
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