JP5325634B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
このカウンターボックス35に較べて、大型で、重量の嵩むバッテリなどの電装品を取り付けようとすると、車幅が大きくなる。また、重量の比較的大きな電装品は十分な剛性をもって車体に支持したいという課題がある。
ヘッドパイプから左右に拡がりながら後方に延びているメインフレームの外側に、電装品を取り付けると、車幅の拡大を伴う可能性がある。
この場合に、電装品支持部材の前端部は、ステー部材に取り付けられ、電装品支持部材の後端部は、メインフレームに取り付けられているので、重量の嵩む電装部品に対しても十分な支持剛性をもたせることができる。
また、重量の嵩む電装品を車両の前部に配置できるため、車両の前側の分担荷重を大きくすることが可能となる。
メインカウル18は、車両の側方を覆うミドルカウル101L、101R(図手前側の符号101Lのみ示す。)と、これらのミドルカウル101L、101Rの上方につながって配置されているアッパカウル102L、102R(図手前側の符号102Lのみ示す。)と、これらのアッパカウル102L、102Rの上方に延びており車両の前方を覆うスクリーン103と、ミドルカウル101の後方につながって配置されているレイヤカウル104L、104R(図手前側の符号104Lのみ示す。)と、からなる。レイヤカウル104L、104Rは、運転者Dの脚F、F(図手前側の符号Fのみ示す。)の前方を覆う部材であって、上部に、走行風を取り入れる走行風導入口105L、105R(図手前側の符号105Lのみ示す。)が設けられている。106L、106R(図手前側の符号106Lのみ示す。)は荷物を収納するサドルバッグである。
自動二輪車10には、ヘッドパイプ12から後方左右に延出するメインフレーム21L、21Rと、これら左右のメインフレーム21L、21Rの間に設ける燃料タンク41と、メインフレーム21L、21Rの後端部21Lb、21Rb(図手前側の21Lbのみ示す。)から後方に延出するシートフレーム33L、33Rと、これらのシートフレーム33L、33Rに支持され乗員が着座する乗員シート42と、この乗員シート42の前方に設けるエアバッグモジュール43とが備えられている。
エアバッグモジュール43は、燃料タンク41の後部41b上方に配置されている。
エアバッグモジュール43には、エアバッグが折り畳まれている。
上記構成により、燃料タンク41内の燃料は、サブ燃料タンク44に送られ、燃料ポンプ54を介してエンジン22に燃料が供給される。
車両の左側方であって、ヘッドライトステー111とメインフレームの前部121L、121Rとに、モジュレータ115を支持するモジュレータ支持部材123が渡されている。
同様に、車両の右側方であって、ヘッドライトステー111とメインフレームの前部121L、121Rとに、バッテリ116を支持するバッテリ支持部材124が渡されている。
モジュレータ支持部材123は、電装品としてのモジュレータ115を外方から覆うモジュレータ壁部127と、このモジュレータ壁部127から前斜め上方に延びており先端部に前締結部128を有する斜腕部129と、この斜腕部129の下部から分岐して前方に延びておりヘッドライト59を支持するヘッドライトブラケット部131と、モジュレータ壁部127から後方に延びており先端部に後締結部132を有する後ブラケット部133と、を備えている。
バッテリ支持部材124は、電装品としてのバッテリ116を外方から覆うバッテリ壁部147と、このバッテリ壁部147から前斜め上方に延びており先端部に前締結部148を有する斜腕部149と、この斜腕部149の下部から分岐して前方に延びておりヘッドライト59を支持するヘッドライトブラケット部151と、バッテリ壁部147から後方に延びており先端部に後締結部152を有する後ブラケット部153と、を備えている。図中、156はレギュレータ、157はレギュレータブラケット、158は物入れである。
図6および図9において、ヘッドライトステー111に、モジュレータ支持部材123とバッテリ支持部材124とに各々設けられている前締結部128、148が、ボルト161、161によって締め付けられている。
このように、係合穴165、166に係合ピン163、164を挿入することで、車体の所定位置にミドルカウル101L、101Rが位置決めされるとともに取り付けられている。電装品支持部材を利用してミドルカウル101L、101Rが取り付けられているので、部品点数の増加を抑えることができる。
モジュレータ支持部材123は、車幅方向外側に、モジュレータ壁部127を備え、このモジュレータ壁部127よりも車幅方向内側に、モジュレータサポート部171を備えているということもできる。
バッテリ支持部材124は、車幅方向外側に、バッテリ116を外方から覆うバッテリ壁部147を備え、このバッテリ壁部147よりも車幅方向内側に、バッテリサポート部172を備えているということもできる。
以上に述べた取付構造によって、モジュレータ支持部材123とバッテリ支持部材124は、ともに、車両側にしっかりと固定される。
すなわち、油圧調圧器182とモジュレータ115とは、モジュレータ用ブラケット181に取り付けられ、モジュレータ115に連結パイプ183を介して油圧調圧器182が設けられている。
図14において、モジュレータ支持部材123に前孔185が開けられ、この前孔185にラバー部材186が係合され、このラバー部材186にモジュレータ用ブラケット181を当て、ボルト187でモジュレータ用ブラケット181をモジュレータ支持部材123に取り付けた。
アンチロックブレーキモジュレータ115と油圧調圧器182とは、モジュレータ用ブラケット181に取り付けられるとともに、ラバー部材186、189、193を介してモジュレータ支持部材123に取り付けられているので、車両の振動などは、アンチロックブレーキモジュレータ115に直接伝わり難くなる。
図16において、メインフレームの前部121L、121Rとステー部材としてのヘッドライトステー111とに、ヘッドパイプ12の側方を通るようにして電装品支持部材125を渡した。具体的には、車両の左側に、モジュレータ115が取り付けられるモジュレータ支持部材123を渡し、車両の右側に、バッテリ116取り付けられるバッテリ支持部材124を渡した。
また、実施の形態では、サポート部には、電装品が支持されたが、電装品に限らず、ラジエータのリザーブタンクなどの各種補機を支持するものであっても良い。
Claims (1)
- ヘッドパイプ(12)と、このヘッドパイプ(12)から後方に延出されるメインフレーム(21L、21R)と、前記ヘッドパイプ(12)から前方に延出されるステー部材(111)と、が備えられている鞍乗り型車両において、
前記メインフレーム(21L、21R)の前部と前記ステー部材(111)とに、前記ヘッドパイプ(12)の側方を通るようにして電装品支持部材(123、124)を渡し、この電装品支持部材(123、124)に電装品(115、116)または補機を支持するサポート部(171、172)が設けられ、
前記電装品支持部材(123、124)は、車幅方向外側に、前記電装品(115、116)を外方から覆う壁部(127、147)を備え、この壁部(127、147)よりも車幅方向内側に、前記サポート部(171、172)を備え、
前記電装品支持部材(123、124)は、車両の左右両側に各々設けられ、左右の一方の側にバッテリ(116)が取り付けられ、左右の他方の側にアンチロックブレーキモジュレータ(115)が取り付けられ、
前記アンチロックブレーキモジュレータ(115)に連結パイプ(183)を介して油圧調圧器(182)が設けられ、この油圧調圧器(182)と前記アンチロックブレーキモジュレータ(115)とは、モジュレータ用ブラケット(181)に取り付けられ、
このモジュレータ用ブラケット(181)が、ラバー部材(186)を介して前記電装品支持部材(123)に取り付けられていることを特徴とする鞍乗り型車両。
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