JP7375662B2 - 鞍乗型車両の収納構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両の収納構造に関する。
鞍乗型車両として、シートの下方に部品や荷物等の収納物の収納構造が形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の鞍乗型車両は、一対のシートレール上にシートが支えられており、一対のシートレールの後端部にレールブリッジがネジ止めされている。レールブリッジの下面にリアフェンダがネジ止めされ、リアフェンダに一対のサイドカバーが掛け止めされた状態で、一対のサイドカバーが一対のシートレールにネジ止めされている。このように、一対のシートレールにリアフェンダ及び一対のサイドカバーが取り付けられて車両後部に収納スペースが確保されている。
特許第5911175号公報
しかしながら、鞍乗型車両の後部には、部材同士のネジ止めによって収納スペースが形成されているため、収納スペースにボルトやブラケット等が剥き出しの状態になっている。このため、収納スペースに収納物を収納した場合には、収納物がボルト等のエッジに接触して傷付く恐れがある。収納物とボルト等のエッジの接触を避けるために、リアフェンダにカバー部材を追加することも考えられるが、コスト及び組付け工数が増加するという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、コスト及び組付け構造を増加させることなく、収納物を適切に保護可能な収納スペースを確保できる鞍乗型車両の収納構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様の鞍乗型車両の収納構造は、車両前後方向に延びる一対のシートレールと、前記一対のシートレール上に設置されたシートと、前記シートから車幅方向外側に延出するグラブバーと、前記一対のシートレールを連結するレールブリッジと、前記レールブリッジにボルトで固定されるリアフェンダと、を備えた鞍乗型車両の収納構造であって、前記グラブバーが、前記シートの外側の一対の把持部と、前記一対の把持部を連ねる連結部と、を有し、前記連結部によって前記シートの下方に収納物の設置面が形成され、前記連結部が前記レールブリッジの上方に位置すると共に前記ボルトよりも上方に位置しており、上面視で前記連結部が前記ボルトに重なっていることで上記課題を解決する。
本発明の一態様の鞍乗型車両の収納構造によれば、グラブバーの連結部によって設置面が形成され、この設置面に収納物が設置されることで、シートの下方空間に露出したボルトやブラケット等のエッジから収納物が適切に保護されている。よって、収納物とボルトのエッジ等の接触を避けるためにカバー部材等の追加部品が不要になり、コスト及び組付け構造が増加することがない。
本実施例の鞍乗型車両の側面図である。 本実施例の鞍乗型車両の収納構造の斜視図である。 本実施例の鞍乗型車両の収納構造の斜視図である。 本実施例の鞍乗型車両の収納構造の前面図である。 本実施例の鞍乗型車両の収納構造の断面図である。 本実施例の収納物の収納状態を示す上面図である。 本実施例の収納物の収納状態を示す前面図である。
本発明の一態様の鞍乗型車両の収納構造は、車両前後方向に一対のシートレールが延びており、一対のシートレール上にシートが設置され、シートから車幅方向外側にグラブバーが延出している。グラブバーはシートの外側の一対の把持部を連結部で連ねており、連結部によってシートの下方に収納物の設置面が形成されている。連結部の設置面に収納物が設置されることで、シートの下方空間に露出したボルトやブラケット等のエッジから収納物が適切に保護される。よって、収納物とボルトのエッジ等の接触を避けるためにカバー部材等の追加部品が不要になり、コスト及び組付け構造が増加することがない。
以下、添付図面を参照して、本実施例について詳細に説明する。図1は、本実施例の鞍乗型車両の側面図である。図2は、本実施例の鞍乗型車両の収納構造の斜視図である。また、以下の図では、矢印FRは車両前方、矢印REは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。
図1に示すように、鞍乗型車両1は、アルミ鋳造によって形成されるツインスパー型の車体フレーム10に、エンジン16や電装系等の各種部品を搭載して構成されている。車体フレーム10はヘッドパイプ(不図示)から左右に分岐して後方に延びる一対のメインフレーム11と、ヘッドパイプから左右に分岐して下方に延びる一対のダウンフレーム(不図示)とを有している。一対のメインフレーム11によってエンジン16の後方側が支持され、一対のダウンフレームによってエンジン16の前方側が支持されている。エンジン16が車体フレーム10に支持されることで、車体全体の剛性が確保されている。
メインフレーム11の前側部分はエンジン16の上方に位置するタンクレール12になっており、タンクレール12によって燃料タンク17が支持されている。メインフレーム11の後側部分はエンジン16の後方に位置するボディフレーム13になっており、ボディフレーム13の上下方向の略中間位置にスイングアーム18が揺動可能に支持されている。ボディフレーム13の上部からは上側シートレール14と下側シートレール15が後方に向かって延びている。上側シートレール14には、運転者用のメインシート21及び同乗者用のサブシート22が支持されている。
ヘッドパイプには、ステアリングシャフト(不図示)を介して一対のフロントフォーク23が操舵可能に支持されている。フロントフォーク23の上部にはハンドル24が取り付けられており、フロントフォーク23の下部には前輪25が回転可能に支持されている。スイングアーム18はボディフレーム13から後方に向かって延びており、スイングアーム18の後端には後輪27が回転可能に支持されている。後輪27にはチェーンドライブ式の減速機構を介してエンジン16が連結されており、減速機構を介してエンジン16からの動力が後輪27に伝達されている。
車体フレーム10の前側はフロントカウル31に覆われており、フロントカウル31の後方かつ燃料タンク17の下方はサイドカバー32に覆われている。シートレール14、15の側方かつサブシート22の下方はフレームカバー33に覆われ、シートレール14、15の下方はロアカバー34(図2参照)に覆われている。シートレール14、15の後端部の上側はアッパカバー35に覆われ、シートレール14、15の後端部の下側にはリアフェンダ36が設けられている。上側シートレール14には、サブシート22に座った同乗者が把持するためのグラブバー50が設けられている。
図2に示すように、下側シートレール15は、車幅方向に延びる下側レールブリッジ43を介して連結されている。下側レールブリッジ43の下面には、複数のボルト61を介してリアフェンダ36が固定されている。下側レールブリッジ43には十分な剛性が必要であると共に、下側レールブリッジ43の下面はリアフェンダ36を取り付けるために平坦に形成されることが好ましい。このため、下側レールブリッジ43の外縁が上方に屈曲されて、下側レールブリッジ43の剛性が確保され、下側レールブリッジ43の下面に平坦な固定面が形成されている。
このような鞍乗型車両1のシート下方を収納スペースとして活用するために、下側レールブリッジ43上に収納物を設置すると、下側レールブリッジ43の外縁(リム)やボルト61の先端のエッジによって収納物が傷付けられる場合がある。収納物とエッジの接触を防ぐために下側レールブリッジ43にカバー部材を追加するとコスト及び組付け工数が増加する。そこで、本実施例では、一対の上側シートレール14を横断するようにグラブバー50(図3参照)を形成して、グラブバー50によって下側レールブリッジ43の上方に収納物の設置面53を形成している。
以下、図2から図5を参照して、鞍乗型車両の収納構造について説明する。図3は、本実施例の鞍乗型車両の収納構造の斜視図である。図4は、本実施例の鞍乗型車両の収納構造の前面図である。図5は、本実施例の鞍乗型車両の収納構造の断面図である。
図2及び図3に示すように、一対の上側シートレール14及び一対の下側シートレール15が車両前後方向に延びている。側面視にて、上側シートレール14及び下側シートレール15は車両後方に向かって上下の隙間が狭くなり、上側シートレール14及び下側シートレール15の後端同士が連結されている(図5参照)。上面視にて、一対の上側シートレール14が車両後方に向かって車幅方向に近づけられ、一対の下側シートレール15が車両後方に向かって車幅方向に近づけられている。この一対の上側シートレール14及び一対の下側シートレール15の間が収納物の設置スペースとして活用される。
一対の上側シートレール14の前側は上側レールブリッジ41によって連結され、一対の上側シートレール14の後側は上側レールブリッジ42によって連結されている。上側レールブリッジ41は上面視長方形状に形成されており、上側レールブリッジ41の外縁が下方に屈曲されて剛性が高められている。同様に、上側レールブリッジ42は上面視長方形状に形成されており、上側レールブリッジ41の外縁が下方に屈曲されて剛性が高められている。上側レールブリッジ41、42の上面は平坦に形成され、上側レールブリッジ41、42の上面がサブシート22(図1参照)の固定面になっている。
一対の下側シートレール15の後側が下側レールブリッジ43によって連結されている。下側レールブリッジ43は、車幅方向に延びる一対の横板部45(図2参照)と、前後に延びて一対の横板部45を連結する一対の縦板部46(図2参照)とを有している。上記したように、下側レールブリッジ43の外縁は上方に屈曲されて剛性が高められている。下側レールブリッジ43の下面は平坦に形成され、下側レールブリッジ43の下面がリアフェンダ36の固定面になっている。下側レールブリッジ43において、一対の横板部45と一対の縦板部46が交差した4カ所で、リアフェンダ36がボルト61によって固定されている(図2参照)。
一対の上側シートレール14の上部には断面視角型U字状に形成された一対のブラケット47が設けられている。一対のブラケット47にはグラブバー50が固定されており、グラブバー50の一対の把持部51がサブシート22(図1参照)から車幅方向の外側に延出している。一対の把持部51は固定位置から車両後方に向かって延びており、一対の把持部51の先端側は車幅方向内側に屈曲されている。グラブバー50は、サブシート22の外側の一対の把持部51を連結部52で連ねている。連結部52によってサブシート22の下方に収納物の設置面53が形成されている。
図4及び図5に示すように、連結部52は、一対の上側シートレール14の下方の底壁54と、底壁54の車幅方向両端から上方に延びる一対の側壁55と、一対の側壁55の上端から車幅方向外側に延びる上壁56とによって断面視ハット状に形成されている。連結部52の底壁54は収納物の設置面53になっており、設置面53が一対の上側シートレール14よりも下方で、一対の下側シートレール15の外周面の頂点よりも下方に位置している。サブシート22と連結部52のクリアランスが広くなるため、収納スペースが広く確保される。設置面53が下がった分だけ、連結部52に収納物が深く入り込んで収納物の保護性能が向上される。
連結部52は、下側レールブリッジ43を覆うように、下側レールブリッジ43の上方に位置している。設置面53の車幅方向の寸法は車両前方に向かって大きくなり(図6参照)、連結部52の前側に設置面53が広く確保されている。この場合、連結部52の前端は下側レールブリッジ43の前端よりも車両前方に延びている。上記したように、下側レールブリッジ43の外縁は上方に屈曲しているが、下側レールブリッジ43の外縁の上方には連結部52が存在するため、設置面53に設置された収納物が連結部52によって下側レールブリッジ43の外縁のエッジから適切に保護される。
下側レールブリッジ43の下面には、4つのボルト61によって下側からリアフェンダ36が固定されている。連結部52はボルト61よりも上方に位置しており、上面視で連結部52がボルト61に重なっている。この場合、連結部52の前端は前側の2つのボルト61よりも車両前方に位置し、連結部52の後端は後側の2つのボルト61の略真上に位置している。下側レールブリッジ43の上面からボルト61の先端が突き出しているが、ボルト61の上方には連結部52が存在するため、設置面53に設置された収納物が連結部52によってボルト61の先端のエッジから適切に保護される。
また、下側レールブリッジ43は、一対の下側シートレール15の外周面の下側に取り付けられている。これにより、下側レールブリッジ43に連結部52が干渉しない程度に、連結部52の設置面53を下げることができる。よって、一対の下側シートレール15の間に連結部52を深く入り込ませて、サブシート22の下方に収納スペースを広く確保することができる。また、連結部52の一対の側壁55の車幅方向の外側には、一対の上側シートレール14、一対の下側シートレール15、下側レールブリッジ43によって隙間62が形成されている。この隙間62はハーネス等の配線ルートとして利用することができる。
連結部52の各上壁56には前後2箇所に取付穴が形成され、この前後2箇所の取付穴にはH型クッション(振動吸収材)63が装着されている。H型クッション63の内側には、ワッシャー及びスペーサを介してボルト64が挿し込まれて、上側シートレール14上のブラケット47(図2参照)の裏側でボルト64の先端にナット(不図示)が固定されている。このように、各上側シートレール14の隣接した2箇所に、H型クッション63を介して連結部52が浮動支持されている。なお、隣接した2箇所とは、前後の固定箇所が接している状態だけでなく、僅かな隙間を空けて前後の固定箇所が隣り合う状態を含んでいる。
通常は、グラブバー50の剛性を確保するために固定箇所を前後に大きく離すことが好ましい。しかしながら、本実施例ではグラブバー50の一部が収納物の設置面53として利用されるため、各上側シートレール14に対する連結部52の固定箇所を隣接させて、連結部52の設置面53に設置された収納物の安定性を向上させている。また、H型クッション63を介して連結部52が浮動支持されているため、固定箇所が隣接していても、H型クッション63によって上側シートレール14からグラブバー50を介して収納物に伝わる振動が抑えられる。よって、収納物が電装部品であっても設置面53に設置することができる。
一対の上壁56から小片部57が前方に突き出しており、一対の小片部57は一対のフレームカバー33に重なっている。一対の小片部57はクリップ65を介して一対のフレームカバー33に固定されており、一対のフレームカバー33がグラブバー50(連結部52)を介して連結されている。一対のフレームカバー33によって一対の上側シートレール14及び一対の下側シートレール15の車幅方向外側が覆われている。一対のフレームカバー33の上側はアッパカバー35に掛け止めされており、一対のフレームカバー33の下側はロアカバー34に掛け止めされている。
図6及び図7を参照して、収納物の収納状態について説明する。図6は、本実施例の収納物の収納状態を示す上面図である。図7は、本実施例の収納物の収納状態を示す前面図である。
図6に示すように、一対の上側シートレール14及び一対の下側シートレール15の内側には車両前後方向に長い収納スペースが形成されている。収納スペースには、車両前方からバッテリ71、ヒューズボックス72、センサ73、車載ツール74、ETC(Electronic Toll Collection)ユニット75等が設置されている。これらの収納物のうち、比較的小型の電装部品であるETCユニット75がグラブバー50の連結部52に設置されている。なお、収納物は特に限定されないが、グラブバー50の連結部52には、収納物としてETCユニット75の代わりに、マニュアル(不図示)が設置されてもよい。
図7に示すように、連結部52は、一対の上側シートレール14の内側に深く入り込んでいる。このため、連結部52の設置面53にETCユニット75が設置されると、連結部52の一対の側壁55によってETCユニット75の車幅方向外側への飛び出しが防止される。また、連結部52が下側レールブリッジ43の上方に位置しているため、下側レールブリッジ43の外縁やボルト61(図2参照)の先端のエッジに設置面53上のETCユニット75が接触することがない。また、ロアカバー34に収納形状を設ける必要がなくなるので、ロアカバー34の形状と下側レールブリッジ43の下面に固定されるリアフェンダ36の形状の制約を少なくすることができる。
連結部52の一対の上壁56には、4つのボルト64によって一対の上側シートレール14上の一対のブラケット47(図2参照)に固定されている。各上壁56の固定箇所は前後に隣接しており、連結部52の設置面53上のETCユニット75を車幅方向に挟んで、ETCユニット75を安定した状態で収納している。連結部52とブラケット47の間にはH型クッション63が介在されているため、一対の上側シートレール14からの振動をH型クッション63に吸収させることができる。また、連結部52の振動が抑えられているため、ETCユニット75を振動条件が厳しい位置に設置することが可能である。
以上、本実施例によれば、グラブバー50の連結部52によって設置面53が形成され、この設置面53に収納物が設置されることで、サブシート22の下方空間に露出したボルトやブラケット等のエッジから収納物が適切に保護されている。よって、収納物とボルトのエッジ等の接触を避けるためにカバー部材等の追加部品が不要になり、コスト及び組付け構造が増加することがない。
なお、本実施例では、連結部が断面視ハット状に形成されたが、連結部はシートの下方に収納物の設置面を形成可能な形状であればく、例えば、連結部は略平坦に形成されていてもよい。
また、本実施例では、連結部の設置面が上側シートレールの下方に位置しているが、連結部の設置面が上側シートレールの外周面の頂点よりも下方に位置していればよい。
また、本実施例では、鞍乗型車両の収納構造が一対の下側シートレールを連結する下側レールブリッジを備える構成にしたが、鞍乗型車両の収納構造は下側レールブリッジを備えていなくてもよい。このような構成であっても、グラブバーの連結部に収納物を設置することで、収納空間に露出したブラケットやボルトのエッジから収納物を保護することができる。
また、本実施例では、振動吸収材としてH型クッションを介してグラブバーが一対の上側シートレール上のブラケットに支持される構成にしたが、振動吸収材はH型クッションに限定されない。振動吸収材は、上側シートレールから連結部に伝わる振動を吸収可能な材料で形成されればよく、例えば、バネ等の弾性体、スポンジ等の発泡体によって形成されていてもよい。
また、本実施例の鞍乗型車両の収納構造は、バギータイプの自動三輪車等の他の鞍乗型車両にも適宜適用することができる。ここで、鞍乗型車両とは、ライダーがシートに跨った姿勢で乗車する車両全般に限定されず、ライダーがシートに跨らずに乗車するスクータタイプの車両も含んでいる。
以上の通り、本実施例の鞍乗型車両(1)の収納構造は、車両前後方向に延びる一対のシートレール(上側シートレール14)と、一対のシートレール上に設置されたシート(サブシート22)と、シートから車幅方向外側に延出するグラブバー(50)と、を備えた鞍乗型車両の収納構造であって、グラブバーが、シートの外側の一対の把持部(51)と、一対の把持部を連ねる連結部(52)と、を有し、連結部によってシートの下方に収納物の設置面(53)が形成されている。この構成によれば、グラブバーの連結部によって設置面が形成され、この設置面に収納物が設置されることで、シートの下方空間に露出したボルトやブラケット等のエッジから収納物が適切に保護されている。よって、収納物とボルトのエッジ等の接触を避けるためにカバー部材等の追加部品が不要になり、コスト及び組付け構造が増加することがない。
本実施例の鞍乗型車両の収納構造において、連結部の設置面が一対のシートレールの外周面の頂点よりも下方に位置している。この構成によれば、シートの下方に収納スペースが広く確保される。
本実施例の鞍乗型車両の収納構造において、一対のシートレールは、それぞれ上側シートレール(14)と下側シートレール(15)を有し、連結部の設置面が上側シートレールの下方に位置している。この構成によれば、シートと連結部のクリアランスが広くなって、収納スペースがより広く確保される。設置面が下がった分だけ、連結部に収納物が深く入り込んで保護性能が向上される。
本実施例の鞍乗型車両の収納構造において、一対のシートレールを連結するレールブリッジ(下側レールブリッジ43)を備え、連結部がレールブリッジの上方に位置している。この構成によれば、レールブリッジの上面にエッジが存在しても、連結部によってレールブリッジのエッジから収納物が保護される。
本実施例の鞍乗型車両の収納構造において、連結部の前端はレールブリッジの前端よりも車両前方に延びている。この構成によれば、車両前方に設置面を広げることができ、連結部によってレールブリッジの外縁のエッジから収納物が確実に保護される。
本実施例の鞍乗型車両の収納構造において、レールブリッジは一対のシートレールの外周面の下側に取り付けられている。この構成によれば、レールブリッジに連結部が干渉しない程度に、連結部の設置面を下げることができる。よって、一対のシートレールの間に連結部を深く入り込ませて、シートの下方に収納スペースを広く確保することができる。
本実施例の鞍乗型車両の収納構造において、レールブリッジにボルト(61)で固定されるリアフェンダ(36)を備え、連結部がボルトよりも上方に位置しており、上面視で連結部がボルトに重なっている。この構成によれば、レールブリッジにリアフェンダをボルトで固定して、レールブリッジからボルトが突き出しても、連結部によってボルトのエッジから収納物が保護される。
本実施例の鞍乗型車両の収納構造において、連結部は、各シートレールの隣接した複数箇所に振動吸収材(H型クッション63)を介して浮動支持されている。この構成によれば、各シートレールに対する連結部の固定箇所が隣接しているため、連結部の設置面に収納物が安定して設置される。また、固定箇所が集中していても、振動吸収材によってシートレールからグラブバーを介して収納物に伝わる振動が抑えられる。
なお、本実施例を説明したが、他の実施例として、上記実施例及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の技術は上記の実施例に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
1 :鞍乗型車両
14:上側シートレール(シートレール)
15:下側シートレール(シートレール)
22:サブシート(シート)
36:リアフェンダ
43:下側レールブリッジ(レールブリッジ)
50:グラブバー
51:把持部
52:連結部
53:設置面
61:ボルト
63:H型クッション(振動吸収材)

Claims (6)

  1. 車両前後方向に延びる一対のシートレールと、前記一対のシートレール上に設置されたシートと、前記シートから車幅方向外側に延出するグラブバーと、前記一対のシートレールを連結するレールブリッジと、前記レールブリッジにボルトで固定されるリアフェンダと、を備えた鞍乗型車両の収納構造であって、
    前記グラブバーが、前記シートの外側の一対の把持部と、前記一対の把持部を連ねる連結部と、を有し、前記連結部によって前記シートの下方に収納物の設置面が形成され
    前記連結部が前記レールブリッジの上方に位置すると共に前記ボルトよりも上方に位置しており、上面視で前記連結部が前記ボルトに重なっていることを特徴とする鞍乗型車両の収納構造。
  2. 前記連結部の設置面が前記一対のシートレールの外周面の頂点よりも下方に位置していることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の収納構造。
  3. 前記一対のシートレールは、それぞれ上側シートレールと下側シートレールを有し、
    前記連結部の設置面が前記上側シートレールの下方に位置していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鞍乗型車両の収納構造。
  4. 前記連結部の前端は前記レールブリッジの前端よりも車両前方に延びていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の収納構造。
  5. 前記レールブリッジは前記一対のシートレールの外周面の下側に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の収納構造。
  6. 前記連結部は、前記各シートレールの隣接した複数箇所に振動吸収材を介して浮動支持されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の収納構造。
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