JP5317626B2 - 立ち姿勢で複数枚の薄板状部品を並行に梱包するのに用いる梱包体 - Google Patents

立ち姿勢で複数枚の薄板状部品を並行に梱包するのに用いる梱包体 Download PDF

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Description

本発明は、立ち姿勢で複数枚の薄板状部品を並行に梱包するのに用いる梱包資材および梱包体に関し、より詳しくは、例えばフードアウターに代表されるような、比較的大型でありながら剛性が低く、かつそれ単独では立ち姿勢で自立できない薄板状部品の多数枚を、立ち姿勢で並行に梱包するための梱包資材および梱包体に関する。
多くの分野で、製造部門から組み立て部門へ部品を梱包し輸送することが行われる。立ち姿勢で自立できない薄板状部品の多数枚を、輸送効率を上げるために立ち姿勢に梱包して輸送することが行われており、そのための梱包資材も提案されている。例えば、特許文献1には、段ボール製の底面シートに二列のワーク受部を多列に設け、左右側面シートの上部にワーク保持部を多列に設けるようにしたワーク支持体を用いたワーク梱包体が記載されており、ワークをワーク支持体に形成した前記2個のワーク受け部と2個のワーク保持部に上方から差し込むようにして嵌め込んで4点で支持した状態とし、その多数個を並立状態で保持するようにして、輸送や保管に供するようにしている。
特開2004−131122号公報
特許文献1に記載のワーク梱包体のように、ワークを下端部の2点と左右側縁の2点の計4箇所で支持することにより、ワークが薄板状部品であっても、比較的安定した姿勢でかつ立ち姿勢での梱包体が得られる。しかし、ワークが例えばフードアウターのように大型でありながら薄くかつ剛性が低い部品である場合に、ワークを左右側面シートの上部に形成したワーク保持部に上方から差し込むようにして入れ込むことは容易でなく、高い作業性が得られない不都合がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、大型であり剛性が低い薄板状部品の複数枚を、立ち姿勢で並行に梱包するのを容易にすることのできる梱包資材と、そのような薄板状部品を4点で支持された安定した姿勢で容易に梱包することのできる梱包体を提供することを課題とする。
本発明による梱包資材は、立ち姿勢で複数枚の薄板状部品を並行に梱包するのに用いる梱包資材であって、前記梱包資材としての支持部材は、前記立ち姿勢で複数枚の薄板状部品を並行に梱包するときに、複数枚の薄板状部品に対して水平方向に前記複数枚の薄板状部品の縁の一部をそれぞれ嵌め入れる複数の凹溝が形成されており、かつ、前記支持部材は複数個の分割された支持部材構成体からなると共に、前記支持部材構成体を連接させて結合させる結合機構を備えている。
この梱包資材は使用に際して、適宜の手段により立ち姿勢で並行に保持されている複数枚の薄板状部品のそれぞれに、その縁部に凹溝を嵌め入れるようにして支持部材構成体を取り付ける。そして、取り付けた複数個の支持部材構成体を結合機構を用いて一体に連接する。支持部材構成体は複数個に分割していることから、それぞれの薄板状部品への取り付け作業は容易であり、さらに、取り付けた複数個の支持部材構成体は結合機構によって一体に連接されるので、取り付け後の支持部材構成体が分離することはない。
すなわち、上記の梱包資材を複数枚の薄板状部品を立ち姿勢で梱包するのに用いることにより、梱包作業を容易化できると共に、包装後の複数枚の薄板状部品はその立ち姿勢と並行姿勢を確実に保持することができるようになる。
本発明による梱包資材の一態様において、前記支持部材構成体は、少なくとも1つの前記凹溝を有しており、梱包する薄板状部品の形状によっては、2個以上の凹溝を有していてもよい。
本発明による梱包資材の一態様において、前記結合機構は、連接されて結合される前記支持部材構成体において、一の支持部材構成体に当接する面には少なくとも1以上の凸部が形成され、他の支持部材構成体に当接する面には、前記凸部が嵌め込まれる凹部が形成された構成を有している。また、他の態様において、前記結合機構は、連接されて結合される複数個の支持部材構成体には凹溝または貫通孔が連通するようにして形成され、前記凹溝または貫通孔に挿通させる連結体を備えた構成を有している。いずれの結合機構においても、複数個の支持部材構成体を容易にかつ安定した状態で一体に連接することができる。
本発明による立ち姿勢で複数枚の薄板状部品を並行に梱包する梱包体は、底ケースと前記底ケースに立設された第1の受け壁と、立ち姿勢の薄板状部品の両側下縁部をそれぞれ支持するために前記底ケースに隔離して配置される発泡樹脂からなる一対の下縁部支持部材と、前記第1の受け壁に水平方向に取り付けられる発泡樹脂からなる受け部材と、前記一対の下縁部支持部材と受け部材により3点が支持された姿勢にある薄板状部品の上隅部近傍を支持するための発泡樹脂からなる上隅部支持部材と、を少なくとも備える。
本発明による梱包体では、その梱包に当たり、底ケースの前後方向に所定距離だけ隔離させて発泡樹脂からなる一対の下縁部支持部材を配置する。また、底ケースに第1の受け壁を立設させ、該第1の受け壁に受け部材を水平方向に取り付ける。それにより、薄板状部品の下縁部の2箇所と側縁部の1箇所に対する計3箇所の支持箇所が形成される。3箇所の支持箇所によって3箇所の周縁が支持されるようにして、必要枚数の薄板状部品をセットすることにより、各薄板状部品は3点支持された立ち姿勢で並置された状態となる。このセッティングはきわめて容易に行うことができる。次に、上隅部支持部材を3点支持された姿勢にある薄板状部品の上隅部近傍に取り付ける。それにより、各薄板状部材は周囲の4点が支持された安定した立ち姿勢で保持される。その後、適宜の外側ケースで全体を覆うことによって、きわめて容易に、立ち姿勢で複数枚の薄板状部品を並行に梱包したなる梱包体を得ることができる。
本発明による梱包体の他の態様は、立ち姿勢で複数枚の薄板状部品を並行に梱包する梱包体であって、底ケースと前記底ケースに立設された第1の受け壁と、立ち姿勢の薄板状部品の両側下縁部をそれぞれ支持するために前記底ケースに隔離して配置される発泡樹脂からなる一対の下縁部支持部材と、前記第1の受け壁に水平方向に取り付けられる発泡樹脂からなる受け部材と、前記一対の下縁部支持部材と受け部材により3点が支持された姿勢にある薄板状部品の上隅部近傍を支持するための上記したいずれかの梱包資材である上隅部支持部材と、を少なくとも備える。
この態様では、上隅部支持部材(梱包用資材)は、複数個に分割した支持部材構成体を用いるので、梱包作業が容易化する。すなわち、すべての薄板状部材を前記3点支持状態とした後で、一部材である上隅部支持部材を薄板状部材群の上隅部近傍に取り付ける作業が困難を伴う場合があるが、上記態様では、1枚の薄板状部品を前記3点支持状態とするごとに、1個の分割された上隅部支持部材を取り付けることができるので、分割された上隅部支持部材の取り付け作業が容易となる。最後に、前記結合機構を用いて既に取り付けてある複数個の支持部材構成体を一体化することにより、各薄板状部材は周囲の4点が支持された安定した立ち姿勢となる。
本発明による梱包体の一態様において、前記立設された第1の受け壁の両側にそれぞれ壁面と垂直に設置された第1の側壁を備える。この態様では、4点支持された薄板状部品群を両側面側から覆うことができ、輸送や保管の完全性が確保される。好ましくは、第1の側壁を底ケースに固定することにより、受け部材を介して受ける薄板状部材の荷重に対して受け壁を補強することができる。
本発明による梱包体の一態様において、前記受け部材が前記第1の受け壁に取り付けられる面には、複数の凸部が形成され、前記第1の受け壁には前記凸部が嵌め入れられる開口部が形成されている。この態様では、受け部材の第1の受け壁に対する着脱が容易確実となる。
本発明による梱包体の一態様において、前記下縁支持部材が前記底ケースに配置されるときに底ケースに当接する面には複数の凹部が形成され、前記底ケースには前記凸部が嵌め入れられる開口部が形成されている。この態様では、下縁支持部材の底ケースに対する着脱が容易確実となる。
本発明において、梱包する薄板状部品の形状に制限はないが、1つの態様として、面内に開口部を有する薄板状部品が挙げられる。この形態の薄板状部品に対する本発明による梱包体では、立ち姿勢で並行に梱包される薄板状部品の前記開口部に挿入される発泡樹脂の開口部支持部材をさらに備える。開口部支持部材としては、複数枚の薄板状部品の開口部の周縁の一部を嵌め込む溝が形成されたものでも、押し付けることにより開口部の周縁が開口部支持部材を切り欠いて嵌め込まれるものでもよい。この態様では、4点支持された薄板状部品群における前記開口部に対して前記開口部支持部材を取り付けることにより、輸送中の振動により、隣接する薄板状部品が互いに接触したりあるいは開口部の周囲にクラックが発生するのを確実に阻止することができる。
本発明による、前記した薄板状部品における前記開口部に挿入可能な発泡樹脂の開口部支持部を備えた形態の梱包体において、好ましくは、前記第1の受け壁に平行な第2の受け壁と、第2の受け壁の両側にそれぞれ壁面と垂直に設置された第2の側壁と、蓋体をさらに備え、前記第1の側壁には前記開口部支持部材が通過できる第1開口が形成されており、前記第2の側壁には前記第1開口内に位置している前記開口部支持部材を押さえ付けることのできる位置に第2開口が形成されている。この態様では、4点支持された薄板状部品群の全体を覆うことができ、輸送や保管の完全性がさらに確保されることに加え、第2の側壁に形成した第2開口によって、4点支持された薄板状部品群における前記開口部に取り付けた前記開口部支持部材を押さえ付けることが可能となり、輸送時の振動で開口部支持部材が不用意に離脱するような事態が生じるのを回避することができる。
本発明において、発泡樹脂からなる一対の下縁部支持部材、受け部材、上隅部支持部材、必要に応じて用いられる開口部支持部材などは、好ましくは型内発泡成形品である。発泡樹脂の樹脂種も任意であり特に制限はないが、好ましくは、熱可塑性樹脂であり、例として、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などが挙げられる。なかでも、スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂の発泡性複合樹脂粒子が好ましく用いられる。スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂の複合樹脂は、ポリオレフィン系樹脂粒子にスチレン系単量体を含浸重合させて得られたものであり、スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂の複合樹脂の中でも、スチレン系樹脂とエチレン系樹脂の複合樹脂が好ましい。発泡体の倍率は、梱包しようとする薄板状部材の重量や厚み等を勘案して適宜設定すればよいが、緩衝性がよく、軽量で経済的である点から、好ましくは30倍(0.33g/L)程度である。
また、底ケース、第1の受け壁、第1の側壁、第2の受け壁、第2の側壁、および蓋体は任意の材料で作ることができるが、軽量性や加工性の観点から、段ボールは好適な材料である。
本発明によれば、大型であり剛性が低い薄板状部品であっても、4点で支持された安定した立ち姿勢を容易に確保することのできる梱包資材、およびそれを用いた梱包体が得られる。
以下、図面を参照しながら、本発明を好ましい実施の形態に基づき説明する。図1は本発明による梱包体の一例を構成するいくつかの構成部材を説明するための図であり、図2は図1に示した構成部材のいくつかに発泡樹脂からなる支持部材などを取り付けた状態を示す図である。図3は本発明による梱包資材を用いて薄板状部品を梱包した状態の一例を説明するための図であり、図4〜図8はそこで用いる上隅部支持部材の他の態様を説明するための図である。なお、前記上隅部支持部材は、本発明でいう「梱包資材」に相当する部材である。
図示の例において、梱包体Aは、矩形状である底ケース1と、該底ケース1に立設可能である、いずれも矩形状である、後壁2,第1左側壁3、第1右側壁4を持つ。なお、後壁2は本発明でいう「第1の受け壁」に相当する部材であり、第1左側壁3と第1右側壁4とが本発明でいう「第1の側壁」に相当する部材である。
後壁2には適宜の高さ位置に水平方向に複数の小さな開口2aが形成されており、第1右側壁4にも縦方向に長い開口4aが形成されている。さらに、梱包体Aは、底ケース1に立設可能である前壁5、前記第1左側壁3の外側において底ケース1に立設可能な第2左側壁6、前記第1右側壁4の外側において底ケース1に立設可能な第2右側壁7を持つ。なお、前壁5は本発明でいう「第2の受け壁」に相当する部材であり、第2左側壁6と第2右側壁7とは本発明でいう「第2の側壁」に相当する部材である。
前壁5には適宜の高さ位置に水平方向に複数の小さな開口5aが形成されており、第2右側壁7には、前記第1右側壁4に形成した開口4aに対向する位置に、下端側が開放した縦方向の開口7aが形成されている。梱包体Aは、省略可能であるが、さらに、蓋体8を持つ。なお、上記した各部材は、好ましくは段ボールで作られる。
本発明による梱包体Aは、さらに、発泡樹脂からなる複数種類の支持部材を持つ。1つは一対の下縁部支持部材10a,10bであり、図3に示すように、いずれも内側偶部に凹溝11a,11bを多列に形成している。前記凹溝11a,11bは、梱包しようとする薄板状部品Bの下偶部あるいはその近傍の形状に応じた形状を持つ。なお、図3において、梱包しようとする薄板状部品Bは単に平板状の部材として仮想線で示しているが、薄板状部品Bの形状がこれに限らない。
図2に示すように、一対の下縁部支持部材10a,10bは、凹溝11a,11bが対向する姿勢で、底ケース1内の前後方向に所要距離だけ隔離して配置される。なお、図2では、一対の下縁部支持部材10a,10bは底ケース1の前後壁に接するようにして配置してあるが、梱包する薄板状部品Bの大きさに応じて一方の下縁部支持部材10bをより前方に位置させることが必要となる場合には、下縁部支持部材10bと底ケース1の後壁との間の隙間に、適宜の埋込材を挿入して、位置決めを行う。下縁部支持部材10a,10bの裏面に凸部を形成し、該凸部に対向する底ケース1の底面位置に開口を形成し、凸部を開口に嵌め入れることによって、位置決めを行うこともできる。
他の支持部材は、薄板状部品Bの後縁部を支持するための受け部材20である。受け部材20の内側面には、梱包しようとする薄板状部品Bの後縁の形状に応じた凹溝21が多列に形成されており、外側面には凸部22が適数形成されている。前記した後壁2に形成した複数の小さな開口2aは前記凸部22に対応した位置に形成されており、受け部材20は、その凸部22を後壁2に形成した開口2aに嵌め入れることにより、図2に示すように、後壁2に水平方向に取り付けられる。
他の支持部材は、上隅部支持部材30である。上隅部支持部材30は前記したように本発明による「梱包資材」に相当する。上偶部支持部材30の裏面には、梱包しようとする薄板状部品Bの上隅部近傍の形状に応じた凹溝31が多列に形成されている。
必須の構成ではないが、さらに他の支持部材は、薄板状部品Bの前縁部を支持するための前縁部支持部材40である。前縁部支持部材40の内側面には、梱包しようとする薄板状部品Bの前縁の形状に応じた凹溝41が多列に形成されており、外側面には凸部42が適数形成されている。前記した前壁5に形成した複数の小さな開口5aは前記凸部42に対応した位置に形成されており、前縁部支持部材40は、その凸部42を前壁5に形成した開口5aに嵌め込まれることにより、前壁5に一体とされ、位置決めされる。
必須の構成ではないが、さらに他の支持部材は、開口部支持部材50である。開口部支持部材50の下側面には、梱包しようとする薄板状部品Bの面内に形成した開口部Cの下端側の形状に応じた凹溝51が多列に形成されている。
上記の梱包体Aを用いて、薄板状部品Bの複数枚を梱包する手順を図2および図3を参照して説明する。最初に、底ケース1の所定の位置に所定距離だけ隔離させて前記した一対の下縁部支持部材10a,10bを取り付ける。次に、底ケース1に対して後壁2と第1左側壁3と第1右側壁4を立設し、後壁2に対して受け部材20を水平方向に取り付ける。その状態で、梱包しようとする薄板状部品Bの所要枚数を、その前後の下偶部近傍を前記下縁部支持部材10a,10bに形成した凹溝11a,11bに差し込み、またその後縁を前記受け部材20に形成した凹溝21に差し込むようにして、順次セットしていく。このセッティングにより、薄板状部品Bは、下縁偶部の2箇所と後縁部の1箇所の計3箇所で支持された姿勢となる。また、このセッティングは薄板状部品Bを前方上方から落とし込むようにして行うことができ、作業は容易である。
次に、3点支持された薄板状部品Bの群における上隅部近傍に凹溝31を挿入するようにして、前記上隅部支持部材30を取り付けることにより、本発明による梱包体の一形態は完成する。この梱包体において、各薄板状部品Bは、周囲の4点が各支持部材の凹溝内で支持された状態となり、安定した立ち姿勢で保持される。
図3に示すように、梱包しようとする薄板状部品Bが、その面内に開口部Cを有している場合には、前記した開口部支持部材50をさらに用いることが推奨される。使用に当たっては、4点支持された薄板状部品Bの群における前記開口部C内に、第1右側壁4に形成した開口4aを通して挿入し、下方に押し下げて、その下端側の形成した凹溝51内に開口部周縁を挿入する。それにより、輸送中の振動により、隣接する薄板状部品Bが互いに接触したりあるいは開口部Cの周縁にクラックが発生するのを阻止することができる。
4点支持された薄板状部品Bの姿勢をさらに安定させようとする場合には、前縁部支持部材40をさらに用いる。各薄板状部品Bの前縁を前部支持部材40に形成した凹溝41内に挿入させることにより、前縁部支持部材40は4点支持された薄板状部品Bの群に取り付けられ、薄板状部品Bの群は5点で支持された状態となる。図1に示すように開口5aを備えた前壁5を用いる場合には、前記開口5aが形成された高さ位置で前縁部支持部材40を薄板状部品Bの群に取り付ける。その後で、前壁5を取り付けると、前記前縁部支持部材40の外側面に形成された凸部42が前壁5の開口5a内に入り込むようになり、前縁部支持部材40の位置決めがなされる。
さらに、前記のようにして、底ケース1に前壁5を立設し、第1左側壁3の外側に第2左側壁6を立設する。さらに、前記第1右側壁4の外側に、第2右側壁7をそこに形成した下端が開放した開口7a内に前記開口部支持部材50を通過させながら、押し下げるようにして立設する。最後に、前記蓋体8をすることにより、本発明による他の態様の梱包体となる。この態様では、開口部支持部材50は第2右側壁7に形成した開口7aの上端によって上から押さえられるので、開口部支持部材50は安定した姿勢を維持することができる。なお、図示しないが、第1左側壁3および第2左側壁6にも、同様な開口4a,7aを形成しておいてもよい。
すべての薄板状部材Bを前記3点支持状態とした後で、一体物である前記上隅部支持部材30を薄板状部材Bの群の上隅部近傍に取り付ける作業が困難を伴う場合がある。図4は、その作業を容易にする他の形態の上隅部支持部材60を示している。上隅部支持部材60は、複数個の分割された支持部材構成体61と、該複数個の分割された支持部材構成体61を自由に分離しないように連接する連結体65とで構成される。各支持部材構成体61は、裏面側に梱包しようとする薄板状部品Bの上隅部近傍の形状に応じた1個の凹溝62が形成されており、上面側には前記凹溝62に直交する方向に切り欠き63が形成されている。連結体65は、この例では、断面L型の長尺部材であり、その縦辺66が支持部材構成体61に形成した凹溝63内に入り込むようになっている。
この上隅部支持部材60は次のようにして使用される。すなわち、1枚の薄板状部品Bを前記3点支持状態とした後に、その上偶部近傍に凹溝62を差し込むようにして1個の支持部材構成体61を取り付ける。以下、その作業をすべての薄板状部品Bに対して個々に行い、最後に、既に取り付けてある全部の支持部材構成体61を整列させ、その切り欠き63の全部を通過するようにして連結体65の縦辺66を差し込む。それにより、すべての支持部材構成体61は自由に分離することのない実質的に一体化したものとなり、周囲の4点が確実に支持された各薄板状部材Bの群ができあがる。
図5はさらに他の形態の上隅部支持部材60Aを示している。前記上隅部支持部材60と同様、この上隅部支持部材60Aも、複数個の支持部材構成体61と連結体65とからなる。各支持部材構成体61には凹溝62は形成されているが、切り欠き63は形成されない。代わりに、凹溝62に直交する方向の貫通孔67が形成されている。連結体65は前記貫通孔67に挿通できる棒部材であり、両端に抜け止め68が着脱自在に取り付けてある。
図6はさらに他の形態の上隅部支持部材60Bを示している。この上隅部支持部材60Bは、複数個の支持部材構成体61のみからなり、連結体65は備えない。各支持部材構成体61は凹溝62を有すると共に、一の支持部材構成体61に当接する面には1つの凸部69aが形成され、他の支持部材構成体61に当接する面には、前記凸部69aが嵌め込まれる凹部70aが形成されている。
図7はさらに他の形態の上隅部支持部材60Cを示している。この上隅部支持部材60Cは、前記した上隅部支持部材60と同様の複数個の支持部材構成体61と連結体65とからなる。但し、各支持部材構成体61には、一の支持部材構成体61に当接する面には複数の凸部69bが形成され、他の支持部材構成体61に当接する面には、前記凸部69bが嵌め込まれる凹部70b(図7では図示されない)が形成されている点で、相違する。
図8はさらに他の形態の上隅部支持部材60Dを示している。この上隅部支持部材60Dは、前記した上隅部支持部材60と同様の複数個の支持部材構成体61と連結体65とからなる。但し、上隅部支持部材60における支持部材構成体61は1個の凹溝62が形成されているのに対し、上隅部支持部材60Dを構成する各支持部材構成体61には、2個の凹溝62,62が形成されている点で相違する。
上記した上隅部支持部材60A〜60Dが上隅部支持部材60と同様にして使用され得ることは、説明を要しないであろう。また、上隅部支持部材60A〜60Dは、図1〜図3に基づき説明した梱包体Aにおける構成部材の一部として用い得るばかりでなく、立ち姿勢で複数枚の薄板状部品を並行に梱包するときの他の任意の梱包体の構成部材の一部として用い得ることも理解されよう。
なお、図示しないが、図1〜図3に基づき説明した梱包体Aにおいて、後壁2と第1左側壁3と第1右側壁4とを一体物として作ることもできる。さらに、前壁5と第2左側壁6と第2右側壁7とを一体物として作ることもできる。
本発明による梱包体の一例を構成する一部の構成部材を説明する図。 図1に示した構成部材のいくつかに発泡樹脂からなる支持部材等を取り付けた状態を示す図。 本発明による梱包体を用いて薄板状部品を梱包した状態の一例を説明するための図。 本発明による梱包資材である上隅部支持部材の他の態様を説明するための図。 本発明による梱包資材である上隅部支持部材のさらに他の態様を説明するための図。 本発明による梱包資材である上隅部支持部材のさらに他の態様を説明するための図。 本発明による梱包資材である上隅部支持部材のさらに他の態様を説明するための図。 本発明による梱包資材である上隅部支持部材のさらに他の態様を説明するための図。
符号の説明
A…梱包資材、
B…薄板状部品、
C…薄板状部品の面内に形成した開口部、
1…底ケース、
2…後壁(第1の受け壁)、
3…第1左側壁(第1の側壁)、
4…第1右側壁(第1の側壁)、
2a、4a、5a、7a…開口、
5…前壁(第2の受け壁)、
6…第2左側壁(第2の側壁)、
7…第2右側壁(第2の側壁)、
8…蓋体、
10a,10b…下縁部支持部材、
11a,11b…凹溝、
20…受け部材、
21…凹溝、
22…凸部、
30…上隅部支持部材、
31…凹溝、
40…前縁部支持部材、
41…凹溝、
42…凸部、
50…開口部支持部材、
51…凹溝、
60、60A〜60D…他の形態の上隅部支持部材、
61…支持部材構成体、
62…凹溝、
63…切り欠き
65…連結体、
66…縦辺

Claims (9)

  1. 面内に開口部を有する複数枚の薄板状部品を立ち姿勢でかつ並行に梱包する梱包体であって、
    底ケースと前記底ケースに立設された第1の受け壁と、
    立ち姿勢の薄板状部品の両側下縁部をそれぞれ支持するために前記底ケースに隔離して配置される発泡樹脂からなる一対の下縁部支持部材と、
    前記第1の受け壁に水平方向に取り付けられる発泡樹脂からなる受け部材と、
    前記一対の下縁部支持部材と受け部材により3点が支持された姿勢にある薄板状部品の上隅部近傍を支持するための発泡樹脂からなる上隅部支持部材と、
    前記立ち姿勢で並行に梱包される薄板状部品の前記開口部に挿入される発泡樹脂の開口部支持部材と、
    を少なくとも備える梱包体。
  2. 面内に開口部を有する複数枚の薄板状部品を立ち姿勢でかつ並行に梱包する梱包体であって、
    底ケースと前記底ケースに立設された第1の受け壁と、
    立ち姿勢の薄板状部品の両側下縁部をそれぞれ支持するために前記底ケースに隔離して配置される発泡樹脂からなる一対の下縁部支持部材と、
    前記第1の受け壁に水平方向に取り付けられる発泡樹脂からなる受け部材と、
    前記一対の下縁部支持部材と受け部材により3点が支持された姿勢にある薄板状部品の上隅部近傍を支持するための上隅部支持部材と、
    前記立ち姿勢で並行に梱包される薄板状部品の前記開口部に挿入される発泡樹脂の開口部支持部材と、からなり、
    前記上隅部支持部材は、前記立ち姿勢で複数枚の薄板状部品を並行に梱包するときに、複数枚の薄板状部品に対して水平方向に前記複数枚の薄板状部品の縁の一部をそれぞれ嵌め入れる複数の凹溝が形成された複数個の分割された支持部材構成体と前記支持部材構成体を連接させて結合させる結合機構を備えている梱包体。
  3. 前記立設された第1の受け壁の両側にそれぞれ壁面と垂直に設置される第1の側壁を備えた請求項1または2に記載の梱包体。
  4. 前記受け部材が前記第1の受け壁に取り付けられる面には、複数の凸部が形成され、前記第1の受け壁には前記凸部が嵌め入れられる開口部が形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の梱包体。
  5. 前記下縁支持部材が前記底ケースに配置されるときに底ケースに当接する面には複数の部が形成され、前記底ケースには前記凸部が嵌め入れられる開口部が形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の梱包体。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項に記載の梱包体であって、前記第1の受け壁に平行な第2の受け壁と、第2の受け壁の両側にそれぞれ壁面と垂直に設置された第2の側壁と、蓋体をさらに備え、前記第1の側壁には前記開口部支持部材が通過できる第1開口が形成されており、前記第2の側壁には前記第1開口内に位置している前記開口部支持部材を押さえ付けることのできる位置に第2開口が形成されている梱包体。
  7. 前記支持部材構成体は、少なくとも1つの前記凹溝を有している請求項2または請求項2を引用する請求項3〜6のいずれか一項に記載の梱包体
  8. 前記結合機構は、連接されて結合される前記支持部材構成体において、一の支持部材構成体に当接する面には少なくとも1以上の凸部が形成され、他の支持部材構成体に当接する面には、前記凸部が嵌め込まれる凹部が形成された構成を有する請求項2または請求項2を引用する請求項3〜7のいずれか一項に記載の梱包体
  9. 前記結合機構は、連接されて結合される複数個の支持部材構成体には凹溝または貫通孔が連通するようにして形成され、前記凹溝または貫通孔に挿通させる連結体を備えた構成を有する請求項2または請求項2を引用する請求項3〜8のいずれか一項に記載の梱包体
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