JP3198007U - 梱包材及び梱包体 - Google Patents

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Abstract

【課題】縦置き姿勢において、被梱包部品の損傷を少なくし、跳ね上がりを抑え、しかもより多くの被梱包部品を効率よく収容できる梱包材を提供する。【解決手段】複数の被梱包部品2の下端に位置するベース枠21Bの一部を被保持部として当接させる係合凸部41を配列方向X1に沿って間隔をあけて設けたベース梱包部材4と、ベース梱包部材4の隣り合う係合凸部41同士の間に嵌合可能に設けられ、係合凸部41に当接した被梱包部品2を上側から押さえる押さえ部材5と、被梱包部品2の側部の一部を下方から受けるサイド梱包部材とを備える。係合凸部41は、傾斜面をなす第1保持面41aに被保持部が載置され、押さえ部材5は、係合凸部41同士の間に嵌合した状態で、隣り合う一方の被梱包部品2Aの被保持部に外側から当接し、かつ他方の被梱包部品2Bによって上側から押さえられる。【選択図】図5

Description

本考案は、自動車などに用いられる部品を輸送中の振動や外力から保護するための梱包材及び梱包体に関するものである。
従来、自動車部品の輸送においては、車体の構成部分ごとに分解した状態でそれぞれを集合状態に支持して梱包し、これをコンテナに積み込んで輸送している。被梱包部品の梱包として、平置き姿勢で複数を積み重ねるような梱包をすると、接触部分に荷重がかかり損傷するおそれがあることから、部品によっては縦置き姿勢で梱包することが求められる場合がある。
このような被梱包部品を縦置き姿勢で梱包する梱包体として、例えば、特許文献1に示されるように、被梱包部品(ワーク)のベース部および側部をそれぞれ密接した状態で嵌合させる凹状のワーク受部を被梱包部品の配列方向に沿って複数設けたベース梱包部材、およびサイド梱包部材を設け、前記ワーク受部に下端を差し込む構成の梱包体が知られている。そして、特許文献1の梱包体では、被梱包部品に対する支持部の箇所数を少なくすることで、搬送時に支持部から受ける被梱包部品の損傷を抑制する構成となっている。
特開2004−131122号公報
しかしながら、特許文献1の梱包体のように凹部に被梱包部品の一部(被支持部)を差し込んで嵌合させる構造では、とくに被梱包部品が樹脂製で接触に弱い部材から形成されている場合において、被梱包部品の被支持部を梱包材の凹状のワーク受部に密接した状態で無理に差し込むようにして嵌合させるため、その被支持部が損傷するという問題があった。
また、特許文献1の場合には、被梱包部品の上側部分が上方から支持されていないので、搬送時に被梱包部品が跳ね上がるといった不具合が生じていた。
さらに、上述したように隣り合う被梱包部品同士を互いに接触させずに縦置き姿勢で梱包する場合には、平置き姿勢のように効率よく多くの被梱包部品を梱包することが難しく、その点で改善の余地があった。
本考案は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、縦置き姿勢において、被梱包部品の損傷を少なくすることができ、跳ね上がりを抑えることができ、しかもより多くの被梱包部品を効率よく収容することが可能となる梱包材及び梱包体を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本考案に係る梱包材は、複数の被梱包部品を縦置き姿勢で一方向に配列するための梱包材であって、前記被梱包部品の下端に位置するベース部の一部を被保持部として当接させる係合凸部を配列方向に沿って間隔をあけて設けたベース梱包部材と、該ベース梱包部材の隣り合う前記係合凸部同士の間に嵌合可能に設けられ、前記係合凸部に当接した前記被梱包部品を上側から押さえる押さえ部材と、前記被梱包部品の側部の一部を下方から受けるサイド梱包部材と、を備え、前記係合凸部は、前記配列方向の一方から他方に向けて上方に向かう傾斜面を有し、該傾斜面に前記被保持部が載置され、前記押さえ部材は、前記係合凸部同士の間に嵌合した状態で、隣り合う被梱包部品のうち一方の被梱包部品の被保持部に外側から当接し、かつ他方の被梱包部品によって上側から押さえられていることを特徴としている。
本考案による梱包材では、ベース梱包部材を配置し、その係合凸部の傾斜面に対して被梱包部品の被保持部を載置させるとともに、サイド梱包部材によって被梱包部品(第1被梱包部品)の側部の一部を下方から受けることで、この第1被梱包部品を保持することができる。その後、配列方向に隣り合う係合凸部同士の間の凹部に押さえ部材を配置して、保持した前記第1被梱包部品の被保持部に外側から当接させる。このとき、第1被梱包部品は係合凸部と押さえ部材によって挟持された状態となる。次いで、第1被梱包部品の配列方向に隣り合う次の被梱包部品(第2被梱包部品)をベース梱包部材の係合凸部に保持させる。このとき、押さえ部材は、第2被梱包部品によって上側から押さえられるため、係合凸部同士の間の凹部に移動不能な状態で嵌合されることになる。そのため、第1被梱包部品の被保持部は押さえ部材によって上側から確実に押さえられ、搬送時にずれたり、跳ね上がることを抑えることができる。
また、第2被梱包部品の荷重は、一部はベース梱包部材で負担し、残りの一部が押さえ部材で負担するので、押さえ部材を介して第1被梱包部品を押える荷重を低減することができる。
このように本考案では、差し込みによる支持部がなくなり、ベース梱包部材やサイド梱包部材と被梱包部品との接触面積を小さくすることが可能となるので、接触可能領域が少ない被梱包部品に好適であり、とくに樹脂製などの材料からなる被梱包部品に対して搬送時などにおける損傷を少なくすることができる。
しかも、被梱包部品をベース梱包部材の傾斜面に載置することで、被梱包部品の縦置き姿勢を前記傾斜面の角度に適宜対応する斜め姿勢で収容することが可能となり、かつ配列方向に隣り合う被梱包部品に共有する押さえ部材を使用することで、収容効率を向上させることができ、より多くの被梱包部品を効率よく収容することができる。
また、本考案に係る梱包材は、前記ベース部には開口部が設けられ、前記係合凸部の傾斜面および前記押さえ部材のそれぞれには、前記開口部に同時に挿入される突起部が形成されていてもよい。
この場合には、係合凸部に設けられる突起部と押さえ部材に設けられる突起部が1つの被梱包部品のベース部に設けられる開口部に同時に挿入されるので、被梱包部品の水平方向への移動を規制することができる。
また、本考案に係る梱包材は、前記被梱包部品のベース部の両側に位置するコーナー部を収容するコーナー梱包部材が設けられていることが好ましい。
この場合には、ベース梱包部材、サイド梱包部材、及び押さえ部材によって保持された被梱包部品のベース部のコーナー部がコーナー梱包部材によって収容されるので、コーナー部が保護され、例えば梱包材を収容ケース等に収容する際に損傷することを防止することができる。
本考案に係る梱包体は、上述した梱包材を用いて前記複数の被梱包部品を保持して収容ケースに収容する梱包体であって、前記ベース梱包部材および前記サイド梱包部材は、それぞれ前記配列方向への移動が規制された状態で前記収容ケースに装着されていることを特徴としている。
上記構成からなる梱包体は、複数の被梱包部品を梱包するベース梱包部材およびサイド梱包部材が収容ケースに装着されるので、複数の被梱包部品を収容ケースに収容した状態で搬送することができる。
また、本考案に係る梱包体は、前記収容ケースと前記ベース梱包部材との前記配列方向の間隔を調整するスペーサが設けられていることが好ましい。
本考案では、収容ケースとベース梱包部材との配列方向の間隔をスペーサを使用して調整することができるので、収容ケースに対するベース梱包部材の位置を固定することができる。
また、本考案に係る梱包体は、一端が前記収容ケースに支持され、他端が前記複数の被梱包部品のうち配列方向の端部に配置される被梱包部品のベース部を上側から押さえる端部保持部材が設けられていることが好ましい。
この場合には、配列方向の端部に位置する被梱包部品が端部保持部材を介して収容ケースに支持されるので、押さえ部材を設けずに前記端部に位置する被梱包部品を確実に保持することができる。
本考案の梱包材及び梱包体によれば、縦置き姿勢において、被梱包部品の損傷を少なくすることができ、跳ね上がりを抑えることができ、しかもより多くの被梱包部品を効率よく収容することが可能となる。
本考案の実施の形態による梱包材および梱包体の構成を示す斜視図である。 図1に示す梱包材の構成を示す斜視図であって、被梱包部品の一部を保持した状態を示す図である。 一部の梱包材を収容ケースに配置した状態を示す斜視図である。 ベース梱包部材とサイド梱包部材で被梱包部品を保持した状態を示す側面図である。 ベース梱包部材と押さえ部材を使用して被梱包部品を保持する状態を示す要部側面図である。 ベース梱包部材の構成を示す斜視図である。 図6に示すベース梱包部材を上から見た平面図であって、係合凸部同士の間の一部に押さえ部材が嵌合された状態を示す図である。 図7に示すベース梱包部材の側面図である。 押さえ部材の構成を示す斜視図である。
以下、本考案の実施の形態による梱包材及び梱包体について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施の形態による梱包材1は、複数の略板状の被梱包部品2、2、…を縦置き姿勢で保持し、かつ一方向(配列方向X1)に沿って配列した状態で梱包するものである。
本実施の形態による梱包体10は、梱包材1を用いて複数の被梱包部品2、2、…を保持して箱型に枠組みされた収容ケース3(図3参照)に収容するためのものであって、梱包材1の配列方向X1への移動が規制された状態で収容ケース3に装着されている。
ここで、収容ケース3、すなわち梱包体10は、水平面上に載置した状態において、上面視で長方形状をなし、この長手方向が複数の被梱包部品2、2、…の配列方向に一致し、この長手方向を縦方向X1といい、短手方向を幅方向X2という。そして、縦方向を示す符号X1は、必要に応じて配列方向と共通して使用する。
梱包材1によって保持される被梱包部品2は、例えば自動車の車体本体の骨組みのうち上下に開閉するバックドアのインナー素材を対象とし、ABS樹脂、PP樹脂、CFRPなどの樹脂製の部材である。
被梱包部品2は、図2に示すように、自動車に取り付けられる姿勢において、車の後方から見た正面視で略矩形状に枠組みされた外枠21と、外枠21の左右の側枠21A、21Aの上下方向中央に横方向に延在する中央リブ22と、外枠21の下側に位置するベース枠21B(ベース部)の長さ方向中央に上下方向に貫通する開口部23(図5参照)と、を有している。そして、被梱包部品2は、図4に示すように、側面視で中央リブ22よりも上側部分が車体前方に向くように傾斜して略く字状に滑らかに屈曲している。開口部23は、本実施の形態では施錠用の穴である。
ここで、被梱包部品2において、本実施の形態ではベース枠21Bと側枠21Aの一部のみが梱包材1による梱包時における接触可能領域となっている。
なお、ベース枠21Bの詳細な形状については、後述する梱包材1の説明中で説明する。
収容ケース3は、鋼材から形成され、図3に示すように、梱包体10の設置面に設置される縦方向X1に沿う縦材31A及び幅方向X2に沿う横材31Bからなる下枠31と、下枠31のそれぞれの角部から上方に向けて立設される柱材32と、隣り合う柱材32、32同士を上下方向の上方部分で連結して縦方向X1及び幅方向X2に沿って延びるサイド枠33と、を有している。収容ケース3を構成する下枠31、柱材32、及びサイド枠33は、鋼材から形成され、L形鋼やH形鋼、あるいは円形鋼管、角型鋼管などを採用することができる。
サイド枠33は、互いに上下方向に一定の間隔をあけた一対の平板33a、33bから構成されている。
なお、下枠31、柱材32、およびサイド枠33によって囲まれる領域には、図示しない網材や板材などが配設されていてもよい。
梱包材1は、図2及び図3に示すように、複数の被梱包部品2、2、…の幅方向X2の中央部分(ベース枠2Bの中央)を下方から支持するベース梱包部材4と、ベース梱包部材4に対して着脱可能に装着される押さえ部材5と、ベース枠21Bの左右の角部をそれぞれ収容するコーナー梱包部材6と、側枠21Aを支持するサイド梱包部材7と、を備えている。
これらベース梱包部材4、押さえ部材5、コーナー梱包部材6、及びサイド梱包部材7からなる梱包材1は、任意の発泡樹脂成形体で作ることができるが、熱可塑性樹脂の発泡成形体であることが好ましい。熱可塑性樹脂には、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などが挙げられる。
ベース梱包部材4は、図4に示すように、隣り合って配列される被梱包部品2、2同士が互いに接触しないように、かつ配列方向X1の間隔を小さくして配列するように各被梱包部品2のベース枠21Bの幅方向中央部分(被保持部2aという)を、前述した押さえ部材5を同時に使用することにより支持する構成となっている。
ここで、ベース梱包部材4によって支持される被梱包部品2の被保持部2aが位置するベース枠21Bの形状について具体的に説明する。なお、被梱包部品2において、車体の前側を向く側を前方、前側といい、その反対側を後方、後側という。
ベース枠21Bは、図5に示すように、被梱包部品2を縦置き姿勢とした状態で略水平面に対して傾斜させた平面をなし、かつ開口部23を有するベース面21aと、ベース面21aの後端から下方に向けて延びる縦壁21bと、縦壁21bの下端から後方に向けて延びる横壁21cと、を備えている。ベース面21aは、後方から前方に向かうに従い漸次、上方に傾斜する斜面を形成している。縦壁21bおよび横壁21cは、略直角に連設している。
ベース梱包部材4は、図2に示すように、複数の被梱包部品2、2、…の配列方向に沿って延在する長尺部材からなり、その長手方向を縦方向X1に向けて配置され、かつ収容ケース3の幅方向X2の中央に配置されている。収容ケース3内において、ベース梱包部材4は、長手方向を直列に接続して配置され、その両端が収容ケース3の下枠31の横材31Bに装着されるようになっている。
図6〜図8に示すように、ベース梱包部材4の上面には、複数の被梱包部品2を保持するための係合凸部41、41、…が長手方向(配列方向X1)に沿って所定の間隔をあけて設けられている。そして、隣り合う係合凸部41、41同士の間には、押さえ部材5を係合させるための係合凹部4aが形成されている。なお、ベース梱包部材4において、一つの係合凸部41に対して一つの被梱包部品2が支持される。
係合凸部41は、図5に示すように、被梱包部品2のベース枠21Bの形状に一致した周面を有している。すなわち、係合凸部41は、ベース枠21Bのベース面21aの後側の一部が載置される第1保持面41a(傾斜面)と、ベース枠21Bの縦壁21b及び横壁21cがそれぞれ面接触される後面41b及び上面41cと、を有している。第1保持面41aは、配列方向X1の一方から他方に向けて上方に向かう傾斜面である。
また、係合凸部41には、ベース枠21Bの開口部23に挿入可能な第1突起部42が第1保持面41aに突設されている。この第1突起部42は、前記開口部23のうち前後方向の後方側の略半分の領域に挿入される。なお、前記開口部23のうち前後方向の前方側の略半分の領域には後述する押さえ部材5の第2突起部51が挿入される。
係合凸部41の前面41dは、配列方向X1に直交する平面となっている。この前面41dには、幅方向X2の中央に上下方向に延びる凹溝43が設けられている。凹溝43には、後述する押さえ部材5の突条54が嵌合される。
押さえ部材5は、図5及び図9に示すように、ベース梱包部材4の係合凸部41同士の間の係合凹部4aに嵌合され、ベース枠21Bのベース面21aの前方の一部が載置される第2保持面5aを有している。この第2保持面5aには、ベース枠21Bの開口部23に挿入可能な第2突起部51が突設されている。また、押さえ部材5は、前方に向けて突出するとともにベース梱包部材4の係合凸部41に保持された状態のベース枠21Bの縦壁21bの後方から当接する第1当接面52aを有する前突部52と、下方に突出するとともに同じく係合凸部41に保持された状態のベース枠21Bの横壁21cの上方から当接する第2当接面53aを有する下突部53と、を備えている。
押さえ部材5の後面5bは、前記ベース梱包部材4の前面41dに面接触可能で配列方向X1に直交する平面となっている。この後面5bには、幅方向X2の中央に上下方向に延びる突条54が設けられている。この突条54には、ベース梱包部材4の凹溝43に嵌合可能となっている。
ベース梱包部材4の凹溝43に押さえ部材5の突条54を係合させると、ベース梱包部材4の前面41dと押さえ部材5の後面5bとが面合わせされた状態で嵌合される。
そして、本実施の形態では、係合凸部41の第1突起部42および押さえ部材5の第2突起部51のそれぞれが係合した状態で、ベース枠21Bの開口部23に同時に挿入されるようになっている。
コーナー梱包部材6は、図2及び図3に示すように、収容ケース3の幅方向X2の両側のそれぞれに配置され、被梱包部品2のベース枠21Bにおける幅方向X2の両側のコーナー部21dを非接触により覆うように収容する構成となっている。
コーナー梱包部材6は、複数の被梱包部品2、2、…の配列方向に沿って延在する長尺部材からなり、ベース梱包部材4と平行に配置されている。また、収容ケース3内において、コーナー梱包部材6は、2つが長手方向を直列に接続して配置され、その両端が収容ケース3の下枠31の横材31Bに装着されるようになっている。
コーナー梱包部材6の上面には、複数の被梱包部品2を収容するための凹部61、61、…が長手方向(配列方向X1)に沿って所定の間隔をあけて設けられている。なお、一つの凹部61に対して一つの被梱包部品2のコーナー部21dが収容されている。
サイド梱包部材7は、図2及び図3に示すように、被梱包部品2の両側に位置する収容ケース3のサイド枠33に装着されて配置され、それぞれ側枠21Aの上端寄りの一部を保持するものである。サイド梱包部材7は、被梱包部品2毎に対応したものであり、配列方向X1に連結可能に設けられ、ベース梱包部材4やコーナー梱包部材6のように複数の被梱包部品2に対応する長尺部材のものとは異なっている。
サイド梱包部材7は、幅方向X2の外側の側面に形成された突部71と、幅方向のX2の内側に被梱包部品2の側枠21Aの一部分を斜め下方から支持する傾斜支持面72と、を有している。サイド梱包部材7は、突部71をサイド枠33の上下の平板33a、33bの間に係合させることで固定される。
また、図3に示すように、収容ケース3とベース梱包部材4及びコーナー梱包部材6との配列方向X1の間隔を調整するスペーサ8が介在されている。スペーサ8は、配列方向X1の一端が収容ケース3に固定され、他端がベース梱包部材4及びコーナー梱包部材6の長手方向の一端に固定されている。そのため、収容ケース3に対する配列方向X1のベース梱包部材4及びコーナー梱包部材6の位置を固定することができる。
次に、上述した構成からなる梱包材及び梱包体の作用について、図面に基づいて説明する。
本実施の形態による梱包材1及び梱包体10では、図5に示すように、ベース梱包部材4を配置し、その係合凸部41の傾斜面をなす第1保持面41aに対して被梱包部品2のベース枠21Bの被保持部2aを載置させるとともに、図2及び図4に示すように、サイド梱包部材7によって被梱包部品2(第1被梱包部品2A)の側部の一部を下方から受けることで、この第1被梱包部品2Aを保持することができる。その後、図5に示すように、配列方向X1に隣り合う係合凸部41、41同士の間の凹部に押さえ部材5を配置して、保持した第1被梱包部品2Aの被保持部2a(縦壁21b及び横壁21c)に外側から当接させる。このとき、第1被梱包部品2Aは係合凸部41と押さえ部材5によって挟持された状態となる。次いで、第1被梱包部品2Aの配列方向X1に隣り合う次の被梱包部品2(第2被梱包部品2B)をベース梱包部材4の係合凸部41に保持させる。
また、押さえ部材5は、第2被梱包部品2Bによって上側から押さえられるため、前突部52の第1当接面52aで被梱包部品2のベース枠21Bの縦壁21bが押さえられ、かつ下突部53の第2当接面53aで横壁21cが押さえられる。これにより、係合凸部41、41同士の間の係合凹部4aに移動不能な状態で嵌合されることになる。そのため、第1被梱包部品2Aの被保持部2aは押さえ部材5によって上側から確実に押さえられ、搬送時にずれたり、跳ね上がることを抑えることができる。
上記構成からなる図3に示す梱包体10は、複数の被梱包部品2、2、…を梱包するベース梱包部材4およびサイド梱包部材7が収容ケース3に装着されるので、複数の被梱包部品2、2、…を収容ケース3に収容した状態で搬送することができる。
また、第2被梱包部品2Bの荷重は、一部はベース梱包部材4で負担し、残りの一部が押さえ部材5で負担するので、押さえ部材5を介して第1被梱包部品2Aを押さえる荷重を低減することができる。
このように本実施の形態では、差し込みによる支持部がなくなり、ベース梱包部材4やサイド梱包部材7と被梱包部品2との接触面積を小さくすることが可能となるので、接触可能領域が少ない被梱包部品に好適であり、とくに樹脂製などの材料からなる被梱包部品に対して搬送時などにおける損傷を少なくすることができる。
しかも、被梱包部品2をベース梱包部材4の係合凸部41に形成される傾斜面をなす第1保持面41aに載置することで、被梱包部品2の縦置き姿勢を第1保持面41aの傾斜角度に適宜対応する斜め姿勢で収容することが可能となり、かつ配列方向X1に隣り合う被梱包部品2に共有する押さえ部材5を使用することで、収容効率を向上させることができ、より多くの被梱包部品2を効率よく収容することができる。
また、本実施の形態では、ベース梱包部材4の係合凸部41に設けられる第1突起部42と押さえ部材5に設けられる第2突起部51が1つの被梱包部品2のベース枠21Bに設けられる開口部23に同時に挿入されるので、被梱包部品2の水平方向への移動を規制することができる。
また、本実施の形態では、ベース梱包部材4、サイド梱包部材7、及び押さえ部材5によって保持された被梱包部品2のベース枠21Bのコーナー部21dがコーナー梱包部材6によって収容されるので、コーナー部21dが保護され、例えば梱包材1を収容ケース3に収容する際に損傷することを防止することができる。
また、本実施の形態では、図1に示すように、複数の被梱包部品2、2、…のうち配列方向X1の端部に配置される被梱包部品2には、上述した押さえ部材5を設けることができない。正確には、押さえ部材5を設けても被梱包部品2により上側から押さえ付けられないことから、上述した押さえ部材5の機能を発揮することができない。
そのため、本実施の形態では、一端が収容ケース3に支持され、他端が前記配列方向X1の端部に配置される被梱包部品2のベース枠21Bを上側から押さえる端部保持部材5Aが設けられている。これにより、配列方向X1の端部に位置する被梱包部品2が端部保持部材5Aを介して収容ケース3に支持されるので、押さえ部材5を設けずに端部に位置する被梱包部品2を確実に保持することができる。
上述のように本実施の形態による梱包材及び梱包体では、縦置き姿勢において、被梱包部品2の損傷を少なくすることができ、跳ね上がりを抑えることができ、しかもより多くの被梱包部品2を効率よく収容することが可能となる。
以上、本考案による梱包材及び梱包体の実施の形態について説明したが、本考案は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施の形態では、被梱包部品2のベース枠21Bに設けられた開口部23に同時に挿通可能なベース梱包部材4に設けられる第1突起部42と、押さえ部材5に設けられる第2突起部51とを備える構成としているが、これら突起部42、51を省略してもよい。
また、コーナー梱包部材6を設けることに制限されることはなく、省略することも可能である。
さらに、収容ケース3の構成についても、本実施の形態に限定されることはなく、他の構成によるケースを採用することも可能である。つまり外枠を構成する枠材の材料や位置、大きさ等は変更可能であり、例えば段ボールなどから構成される外枠を使用しない収容ケースであってもよい。要は、梱包材1が収容ケース内で位置決めされ固定可能なケースであればよいのである。
また、被梱包部品2の構成や形状は、本実施の形態に限定されるものではなく、また自動車の部品に制限されるものでもない。
さらに、梱包材1(ベース梱包部材4、押さえ部材5、コーナー梱包部材6、サイド梱包部材7)の形状、大きさ等の構成は、収容する被梱包部品2の形状、配置、数量などに応じて適宜変更することができる。
その他、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 梱包材
2 被梱包部品
2a 被保持部
3 収容ケース
4 ベース梱包部材
5 押さえ部材
5A 端部保持部材
6 コーナー梱包部材
7 サイド梱包部材
8 スペーサ
10 梱包体
21 外枠
21B ベース枠(ベース部)
21d コーナー部
23 開口部
41 係合凸部
41a 第1保持面(傾斜面)
42 第1突起部
51 第2突起部
52a 第1当接面
53a 第2当接面
X1 縦方向、配列方向
X2 幅方向

Claims (6)

  1. 複数の被梱包部品を縦置き姿勢で一方向に配列するための梱包材であって、
    前記被梱包部品の下端に位置するベース部の一部を被保持部として当接させる係合凸部を配列方向に沿って間隔をあけて設けたベース梱包部材と、
    該ベース梱包部材の隣り合う前記係合凸部同士の間に嵌合可能に設けられ、前記係合凸部に当接した前記被梱包部品を上側から押さえる押さえ部材と、
    前記被梱包部品の側部の一部を下方から受けるサイド梱包部材と、
    を備え、
    前記係合凸部は、前記配列方向の一方から他方に向けて上方に向かう傾斜面を有し、該傾斜面に前記被保持部が載置され、
    前記押さえ部材は、前記係合凸部同士の間に嵌合した状態で、隣り合う被梱包部品のうち一方の被梱包部品の被保持部に外側から当接し、かつ他方の被梱包部品によって上側から押さえられていることを特徴とする梱包材。
  2. 前記ベース部には開口部が設けられ、
    前記係合凸部の傾斜面および前記押さえ部材のそれぞれには、前記開口部に同時に挿入される突起部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の梱包材。
  3. 前記被梱包部品のベース部の両側に位置するコーナー部を収容するコーナー梱包部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包材。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の梱包材を用いて前記複数の被梱包部品を保持して収容ケースに収容する梱包体であって、
    前記ベース梱包部材および前記サイド梱包部材は、それぞれ前記配列方向への移動が規制された状態で前記収容ケースに装着されていることを特徴とする梱包体。
  5. 前記収容ケースと前記ベース梱包部材との前記配列方向の間隔を調整するスペーサが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の梱包体。
  6. 一端が前記収容ケースに支持され、他端が前記複数の被梱包部品のうち配列方向の端部に配置される被梱包部品のベース部を上側から押さえる端部保持部材が設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の梱包体。
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