JP5280653B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、吸収体、トップシート及びバックシートを備え、トップシートよりも上方を被覆するように配置され、便を通過させ得る開口部が形成されたスキンコンタクトシートを更に備えた使い捨ておむつに関するものである。
近年、乳幼児用、或いは高齢者・障害者用のおむつとして、吸収体と、吸収体の上面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の下面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを備えた使い捨ておむつが汎用されている。この使い捨ておむつは、トップシートの表面を着用者の肌に接するように宛がって使用することにより、着用者の***した尿はトップシートを透過して、吸収体によって吸収・保持されるとともに、防漏性に優れたバックシートによって、***物のおむつ外部への漏洩が防止されるというものである(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記のような構成の使い捨ておむつでは、尿についてはトップシートを透過するものの、便についてはその殆どがトップシートを透過せず、トップシート上に残存することになる。トップシート上に残存した便は、着用者の股下部や臀部に付着するため、煩瑣な払拭作業が必要となり、育児負担や介護負担を増大させる原因となる他、着用者のスキントラブルの原因ともなっていた。このような問題は、着用者の***した便が軟便であった場合等には、一層顕在化することになる。
そこで、トップシートの上方に更にもう1枚のシート体(本明細書では、「スキンコンタクトシート」と称することにする)が配置された使い捨ておむつが提案されている(例えば、特許文献2参照)。これらの使い捨ておむつでは、スキンコンタクトシートに便を通過させ得る開口部(便通過用開口部)が形成されており、その便通過用開口部を通過して着用者の***した便がトップシート上に落下するように構成されている。
このような特許文献2に記載されるような使い捨ておむつでは、着用者の肌(臀部)には、まずスキンコンタクトシートが接触するため、スキンコンタクトシートの下方に配置されるトップシートは着用者の臀部と直接接触し難くなる。即ち、着用者の臀部とトップシートとが離隔されることになる。また、トップシートと着用者の臀部との間にスキンコンタクトシートという遮蔽層が介在していることにもなる。従って、たとえトップシート上に便が残存していたとしても、その便と着用者の臀部とが直接接触する機会を大幅に減少させる効果を期待することができる。
特許第2572744号公報 特開2007−125259号公報
このようなスキンコンタクトシートには、通常、着用者の肌との密着性向上等の目的で、伸縮弾性材が配設され伸縮領域が形成されている。そして、通常、伸縮領域は、伸縮弾性材により波状のギャザーが形成された状態となっている。このように形成されたギャザーは、着用者の肌に押さえ付けられると着用者に違和感や痛みを感じさせることがある。特に、おむつの股下部を含む領域については、着用者が強く押さえ付けたり、頻繁に擦れたりするため、ギャザーが形成されると上記痛み等が生じ、スキントラブルが発生し易い部分であった。この点においては従来の使い捨ておむつは十分に満足できるものではなく、未だ解決すべき課題を残すものであった。
このように、現在のところ、***された便が着用者の肌と直接接触し難く、且つ、股下部の痛み等を抑制することが可能な使い捨ておむつは開示されておらず、そのような使い捨ておむつが切望されている。本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであって、***された便が着用者の肌と直接接触し難く、且つ、股下部の痛み等を抑制し、スキントラブルの発生を抑制することが可能な使い捨ておむつを提供するものである。
本発明者らは、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、トップシートの股下部から後身頃側を被覆するように構成されたスキンコンタクトシートにおいて、このスキンコンタクトシートの便通過用開口部の外縁の少なくとも一部に、幅方向及び/又は長手方向の伸縮力を有する伸縮領域を形成し、この伸縮領域よりも前端部側に、幅方向及び長手方向の伸縮力を有さない非伸縮領域を形成することによって、前記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下の使い捨ておむつが提供される。
[1] 前身頃、股下部、後身頃の各部から形成され、吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の上面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の下面を被覆するように配置されたバックシートと、便通過用開口部が形成され、前記トップシートの上方に配置されたスキンコンタクトシートとを備え、前記スキンコンタクトシートは、前端部が前記トップシートの股下部の上方に、後端部が前記トップシートの後身頃の上方に位置するように配置されるとともに、前記スキンコンタクトシートには、前記便通過用開口部の外縁の少なくとも一部に沿い、且つ前記スキンコンタクトシートの前記後端部から前記前端部に向かって長手方向に延びるように、開口部伸縮材が連続的に配置され、前記スキンコンタクトシートの前記便通過用開口部の外縁の少なくとも一部に、幅方向及び/又は長手方向の伸縮力を有する伸縮領域が形成され、且つ、前記伸縮領域よりも少なくとも前端部側であって、且つ前記便通過用開口部の前端の一部から前記スキンコンタクトシートの前端の一部にかけて長手方向に連続して、幅方向及び長手方向の伸縮力を有さない非伸縮領域が形成されており、且つ、前記スキンコンタクトシートの前記前端部が、前記トップシートの表面に接合され、前記スキンコンタクトシートと前記トップシートの後身頃側表面との間に形成される空間が、前身頃側の空間から仕切られている使い捨ておむつ。
[2] 前記スキンコンタクトシートは、前記便通過用開口部の外縁の少なくとも一部に沿って開口部伸縮材が伸張状態で配置されたものであり、前記スキンコンタクトシートの前記伸縮領域よりも前端部側にて、前記開口部伸縮材が切断され、前記開口部伸縮材が切断された部位によって、前記非伸縮領域が形成されている前記[1]に記載の使い捨ておむつ。
[3] 前記スキンコンタクトシートは、前記便通過用開口部の外縁の少なくとも一部に沿って開口部伸縮材が伸張状態で配置されたもの、又は、伸縮性シートからなるものであり、前記スキンコンタクトシートの前記伸縮領域よりも前端部側に、伸縮力を有さない非伸縮性シートが貼着され、前記非伸縮性シートが貼着された部位によって、前記非伸縮領域が形成されている前記[1]に記載の使い捨ておむつ。
[4] 前記非伸縮領域の幅方向長さが、前記スキンコンタクトシートの幅の10〜80%である前記[1]〜[3]のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
] 前記スキンコンタクトシートの両側に、立体的に起立可能な防漏壁である立体ギャザーが少なくとも一対形成されている前記[1]〜[]のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
本発明の使い捨ておむつは、***された便が着用者の肌と直接接触し難く、且つ、スキンコンタクトシートの股下部に相当する部分による痛み等を抑制し、スキントラブルの発生を有効に抑制し得るものである。このため、着用者にスキンコンタクトシートによる違和感や痛みを感じさせることなく、使い捨ておむつを快適に使用することが可能であるという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明の使い捨ておむつを実施するための最良の形態について、2ピースタイプのパンツ型おむつを例として具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備える使い捨ておむつを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。なお、図3については、作図の都合上、図面から脚周り伸縮材を捨象した形で作図を行った。
なお、本明細書において「パンツ型おむつ」というときは、図1〜図3に示す使い捨ておむつ1のように、前身頃2と後身頃6の対応する側縁部同士(側縁部2a,6a、側縁部2b,6b)を接合することによって、接合部8、一つのウエスト周り開口部10及び一対の脚周り開口部12a,12bが形成され、予めパンツ型に構成されたおむつを意味するものとする。そして、「2ピースタイプ」とは、着用者の***物を吸収し、保持する機能(吸収・保持機能)を担う吸収性本体14と、着用者の身体を被包する機能(装着機能)を担う外装部材16とから構成され、外装部材16の内側に吸収性本体14が配置されたタイプのおむつを意味するものとする。図3に示すように、吸収性本体14は吸収体22、トップシート18及びバックシート20を構成要素として備えた部材である。
また、本明細書において、「前身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分、「股下部」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の股下を覆う部分、「後身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味するものとする。
[1]本発明の使い捨ておむつの構成:
本発明の使い捨ておむつは、図1〜図3に示す使い捨ておむつ1のように、前身頃2、股下部4、後身頃6の各部から形成され、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体22の上面を被覆するように配置されたトップシート18と、液不透過性材料からなり、吸収体22の下面を被覆するように配置されたバックシート20と、便通過用開口部26が形成され、トップシート18の上方に配置されたスキンコンタクトシート24とを備えた使い捨ておむつ1である。
本発明の使い捨ておむつ1を構成するスキンコンタクトシート24は、前端部がトップシート18の股下部4の上方に、後端部がトップシート18の後身頃6の上方に位置するように配置されたものであり、スキンコンタクトシート24の便通過用開口部26の外縁の少なくとも一部に、幅方向及び/又は長手方向の伸縮力を有する伸縮領域30が形成され、且つ、この伸縮領域30よりも少なくとも前端部側に、幅方向及び長手方向の伸縮力を有さない非伸縮領域31が形成されている。
スキンコンタクトシートは、前端部がトップシートの股下部の上方に、後端部がトップシートの後身頃の上方に位置するように配置されているため、伸縮領域よりも少なくとも前端部側の非伸縮領域は、使い捨ておむつの股下部に配置されることとなる。このようなスキンコンタクトシートの非伸縮領域には大きなギャザーが形成されず、スキンコンタクトシートの股下部に相当する部分による痛み等やスキントラブルを有効に抑制し得るものである。
ここで、スキンコンタクトシートの長手方向とは、使い捨ておむつを着用者に装着したときの前後方向であり、幅方向とは、使い捨ておむつを着用者に装着したときの左右方向である。
また、本実施形態において、伸縮力とは、ある幅のスキンコンタクトシートをその幅に対して垂直方向に伸ばしたときに、伸びきるために必要な力を、その幅で除した値(g/cm)をいう。この際測定される伸縮力は、上記幅に対して垂直方向の伸縮力となる。ここで、「ある幅」とは、スキンコンタクトシートの幅方向の幅であっても長手方向の幅であってもよい。従って、上記「ある幅」が、スキンコンタクトシート幅方向の幅である場合には伸ばす方向はスキンコンタクトシート長手方向であり、「ある幅」が、スキンコンタクトシート長手方向の幅である場合には伸ばす方向はスキンコンタクトシート幅方向である。「ある幅」の長さも特に限定されず、測定したい領域と伸ばす方向を特定すれば、その領域における伸ばす方向に対して垂直方向の長さとなる。
また、「スキンコンタクトシートが伸びきる」とは、スキンコンタクトシートが収縮した状態から、スキンコンタクトシートを伸ばして、そのシート材(不織布等)の、もとの形状(長さ)に戻った状態をいう。従って、シート材をもとの形状より大きくするように更に伸ばすような状態は含まない。伸縮力は、引っ張り試験機により測定し、収縮した状態のスキンコンタクトシートが伸びきった状態の強度を測定する。
引っ張り試験機としては、東洋精機製作所社製、商品名「ストログラフ」、又は、オリエンテック社製、商品名「テンシロン」を使用することができる。そして、シートが伸びきって不織布の強度が現れる前の強度とする。伸縮力を測定する場合には、測定する領域を切り取って測定用のサンプルとし、上記「ある幅」に対して垂直方向に伸ばして伸縮力を測定する。
例えば、伸縮領域や非伸縮領域の伸縮力を測定する場合には、スキンコンタクトシートから測定する領域を切り取って測定用サンプルとする。そして、幅方向の伸縮力を測定する場合には、幅方向(スキンコンタクトシートの幅方向に相当する方向)両端部を掴んで、幅方向に伸ばすことにより伸縮力を測定する。また、長手方向の伸縮力を測定する場合には、長手方向(スキンコンタクトシートの長手方向に相当する方向)両端部を掴んで、長手方向に伸ばすことにより伸縮力を測定する。
[1−1]スキンコンタクトシート:
スキンコンタクトシートは、着用者の肌とトップシートとを離隔するための部材であり、トップシートの上方に配置され、便を通過させ得る便通過用開口部が形成されたシート状部材である。なお、上記したように、本発明の使い捨ておむつに用いられるスキンコンタクトシートは、前端部がトップシートの股下部の上方に、後端部がトップシートの後身頃の上方に位置するように配置された、ハーフサイズのスキンコンタクトシートである。
このスキンコンタクトシートを備えることによって、着用者の肌(例えば、臀部)には、まずスキンコンタクトシートが接触するため、スキンコンタクトシートの下方に配置されるトップシートは着用者の臀部と直接接触し難くなる。即ち、着用者の臀部とトップシートとが離隔されることになる。また、トップシートと着用者の臀部との間にスキンコンタクトシートという遮蔽層が介在していることにもなる。従って、たとえトップシート上に便が残存していたとしても、その便と着用者の臀部とが直接接触する機会を大幅に減少させる効果を奏する。
スキンコンタクトシートを構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の樹脂からなる不織布、メッシュシート、フィルム等を用いることができる。中でも、肌触りが良好である点において、不織布を用いることが好ましい。これらの材料は、液透過性であっても、液不透過性であっても、撥水性であってもよい。但し、長時間着用した際にもさらっとした触感(ドライ性)を維持することができるという点において、撥水性の材料(撥水性の不織布等)であることが好ましい。そして、スキンコンタクトシートは通気性シートであることが好ましい。これにより、スキンコンタクトシートが接触する部分(肌)が蒸れるのをより抑制し、スキントラブルの発生を抑制することが可能となる。
スキンコンタクトシート24は、着用者の***した便を通過させるため、図2に示すように、便通過用開口部26が形成されている。このような構造とすることによって、着用者の***した便が便通過用開口部26を通過して、トップシート18上に落下することになり、便と着用者の肌とが直接接触する機会を大幅に減少させることが可能となる。
便通過用開口部は便を通過させ得る形状である限り、その形状について特に制限はない。即ち、便を通過させ得る「開口部」には、円形開口部、楕円形開口部、菱形開口部等のいわゆる開口部(孔)の他、直線状スリット、十字状スリット、3本以上のスリットを交差させた星型スリット等のスリットも含まれる。中でも、おむつの前後方向(長手方向)を長軸方向とする楕円形開口部、或いは星型スリットが好ましい。楕円形開口部には、便が便通過用開口部を通過し易いという利点があり、星型スリットには、一旦、便通過用開口部を通過してトップシート上に落下した便が、再び便通過用開口部から露出し、着用者の臀部を汚してしまうことを有効に防止することができるという利点がある。なお、便通過用開口部を構成する孔やスリットのサイズについては、「便を通過させる」という機能を考慮した上で適宜決定すればよい。
例えば、図2に示す使い捨ておむつ1は、スキンコンタクトシート24の便通過用開口部26として、おむつの前後方向を長軸方向とする楕円形開口部を形成した例である。便通過用開口部26は、スキンコンタクトシート24の幅方向中央に位置することが好ましい。また、便通過用開口部26の、スキンコンタクトシート24の長手方向における配置としては、着用者の***した便を通過させ得る位置であれば特に限定されるものではない。
また、便通過用開口部としては、その前後方向の中心線から前側の領域(前側領域)の開口面積よりも中心線より後側の領域(後側領域)の開口面積の方が小さい形状に形成することが好ましく、便通過用開口部が前側領域に開口幅が最大となる部分(最大開口部)を有する形状に形成されていることが更に好ましい。このような形状とすることにより、スキンコンタクトシートを通過してトップシート上に落下した便が着用者の臀部、特に臀溝に付着してしまう事態を有効に防止することができる。一方、前側領域の開口面積は大きく保たれているため、便の通過を妨げることもない。
便通過用開口部26の大きさは、便を通過させ得る大きさであれば特に限定されない。例えば、乳幼児用のLサイズ(長手方向長さ420mm程度)であれば、便通過用開口部26の長さ(スキンコンタクトシート24の長手方向長さ)については、50〜150mmが好ましく、幅方向長さについては、1〜100mmが好ましい。
本発明において、スキンコンタクトシート24の便通過用開口部26の外縁の少なくとも一部、例えば、長手方向における中央部近傍には、幅方向及び/又は長手方向の伸縮力を有する伸縮領域30が形成されている。これにより、使い捨ておむつ1を着用者に装着したときにスキンコンタクトシート24の便通過用開口部26が形成されている部位が弛むことなく着用者に密着するので、便が便通過用開口部を確実に通過してトップシート上に落下し、便がスキンコンタクトシート上に留まることを有効に防止することが可能となる。伸縮領域30の幅方向の伸縮力は、2〜20(g/cm)が好ましく、5〜10(g/cm)が更に好ましい。
また、本発明においては、上述のように、伸縮領域30よりも少なくとも前端部側に、具体的には、例えば、スキンコンタクトシート24の前端部に、幅方向及び長手方向の伸縮力を有さない非伸縮領域31を有する。非伸縮領域31の伸縮力は0(g/cm)である。このような非伸縮領域31を形成することにより、非伸縮領域31にギャザーが形成されず、スキンコンタクトシート24の股下部に相当する領域による痛み等やスキントラブルを抑制することが可能となる。また、非伸縮領域31は上述のようにギャザーが形成されず凹凸が少ないことが好ましく、平面状に形成されることが更に好ましい。平面状とは、シート材にギャザーが形成されず、平らな状態になっていることをいう。
図4は、本実施形態の使い捨ておむつに使用されるスキンコンタクトシートを模式的に示した平面図である。本実施形態では、図4に示すように、非伸縮領域31が、伸縮領域30よりも少なくとも前端部側に形成されている。これにより、本実施形態の使い捨ておむつを着用者が着用したときに、着用者の股下部分に非伸縮領域が接することとなり、スキントラブル等を効果的に抑制することが可能となる。
本実施形態では、図4に示すように、スキンコンタクトシート24の特定の位置に伸縮弾性材(開口部伸縮材)28を伸縮可能に配設することにより、スキンコンタクトシート24の便通過用開口部26の外縁の少なくとも一部に、幅方向及び/又は長手方向の伸縮力を有する伸縮領域30を形成し、且つ、伸縮領域30よりも少なくとも前端部側には、伸縮弾性材28が配置されないように構成することによって、その領域を非伸縮領域31とする。
つまり、本実施形態においては、例えば、2本の開口部伸縮材28(28a,28b)を、スキンコンタクトシート24の後端部から前端部に向かって長手方向に延びるように、便通過用開口部26の外縁の少なくとも一部に沿って伸張状態で配置し、便通過用開口部26の外縁の少なくとも一部に伸縮領域30を形成している。この際、2本の開口部伸縮材28は、少なくとも一部に幅方向成分を有するように配置してもよい。そして、スキンコンタクトシート24の前端部側に開口部伸縮材28が配置されない領域を設けて、非伸縮領域31を形成する。
なお、非伸縮領域を形成する方法としては、(1)配置された伸縮材を伸縮性が発現できないように1箇所又は複数箇所で切断する方法、(2)伸縮材をスキンコンタクトシートに固定する際に、非伸縮性領域よりも後方の領域には接着剤を塗布し、一方、非伸縮性領域には接着剤を塗布しないようにして伸縮材を固定する。その後、スキンコンタクトシートを所定寸法に切断する際に、伸縮材を同時に切断して、伸縮材を非伸縮性領域よりも後方の領域(背側)に縮めてしまう方法、(3)伸縮性が発現できないようにシートをはって剛性を持たせる方法等を挙げることができる。
例えば、非伸縮領域31は、2本の開口部伸縮材が、スキンコンタクトシート24の前端部側(具体的には、便通過用開口部26の前方)で連結されないようにそれぞれ配設して形成されたものであってもよいし、2本の開口部伸縮材を、スキンコンタクトシート24の前端部側(具体的には、便通過用開口部26の前方)で交差させながら長手方向に延びるように配設した後に、その交差点の部分で切断してスナップバックすることにより形成されたものであってもよい。また、交差点の部分に不織布などのシート素材を追加して貼ることによって、開口部伸縮材による伸縮力を打ち消して非伸縮領域を形成してもよい。
なお、特に限定されることはないが、本実施形態の使い捨ておむつにおいては、非伸縮領域の幅方向長さは、スキンコンタクトシートの幅の10〜80%であることが好ましく、20〜50%であることが更に好ましい。また、少なくともスキンコンタクトシートの幅の中間部分において非伸縮領域が形成されていることが好ましい。これにより、スキンコンタクトシートが着用者の左右方向にずれても着用者の股下部分に非伸縮領域が接した状態を維持することが可能になり、更に効果的にスキントラブルを抑制することが可能となる。
スキンコンタクトシートを備えた使い捨ておむつは、スキンコンタクトシートが着用者の身体に密着するほど、便通過用開口部に便を通過させやすくなり、便と着用者の肌との接触機会を減少させる効果を発揮しやすくなる。しかし、スキンコンタクトシートと着用者の身体との密着性がよいほど、汗等によりスキンコンタクトシートと着用者の肌との間が蒸れやすい状態となるため、スキントラブルを起こしやすくなる。
このような状況を解消するため、本発明の使い捨ておむつに使用するスキンコンタクトシートは、図5に示すように、スキンコンタクトシート24の、長手方向の後端部側に位置する領域(後端部側領域)51が幅方向及び長手方向の伸縮力を有さない領域であることが好ましい。このように、スキンコンタクトシート24の、後端部側領域51が幅方向及び長手方向の伸縮力を有さない領域とすることにより、この伸縮力を有さない領域においてはスキンコンタクトシートが着用者の肌に密着せず、通気性を良くすることが可能となり、スキントラブルを抑制することが可能となる。
図5に示すように、スキンコンタクトシート24の後端部側領域51を、長手方向及び幅方向の伸縮力を有さない領域とするために、この後端部側領域51には開口部伸縮材を配設しないことが好ましい。開口部伸縮材28(28a,28b)は、スキンコンタクトシート24において、便通過用開口部26の側縁に沿い、長手方向に伸びるように配設されていることが好ましい。このように、開口部伸縮材として、線状の伸縮弾性材を使用することが好ましいが、スキンコンタクトシートを構成するシート材自体を弾性を有する構造としてもよい。
また、本発明において、図5に示す、スキンコンタクトシート24の幅方向両端部に沿って長手方向に帯状に伸びる2つの領域(側縁部側領域)50(50a,50b)が、幅方向及び長手方向の伸縮力を有さない領域であることが好ましい。これにより、通気性をより向上させることが可能となり、スキントラブルを更に抑制することが可能となる。そして、伸縮力を有さない、それぞれの側縁部側領域の片側当たりの幅方向長さはスキンコンタクトシート全体の幅(スキンコンタクトシートの幅方向長さ)の、2.5〜25%であることが好ましく、5〜10%であることが更に好ましい。すなわち両側縁を合わせると5〜50%であることが好ましく、10〜20%であることが更に好ましい。側縁部側領域をこのような範囲とすることにより、更に着用者の身体との密着性と、スキントラブル防止とのバランスをより良好に維持することが可能となる。
また、図6に示すスキンコンタクトシート24は、幅方向に伸びる複数本の伸縮材(開口部伸縮材)28(28c)をスキンコンタクトシート24の長手方向全体に渡って有している。そして、スキンコンタクトシート24の前端部側においては、開口部伸縮材28cが、その間に間隔を開けて配設されている。そして、その間隔部分が非伸縮領域31となっている。本実施の形態の使い捨ておむつは、スキンコンタクトシート24をこのように形成したため、使い捨ておむつを着用者に装着したときにスキンコンタクトシート24の前端部側の非伸縮領域31には大きなギャザーが形成されず、平面状とすることができ、スキンコンタクトシートの股下部に相当する部分による痛み等やスキントラブルを有効に抑制し得るものである。
開口部伸縮材の配置パターンとしては、上記パターンが好ましいが、スキンコンタクトシートの前端部側に非伸縮領域を形成することが可能であれば、特に制限はない。
また、開口部伸縮材を図4に示すようにおむつ長手方向に伸びるように配置すると、開口部伸縮材が連続的に配置されるため、使い捨ておむつの連続的な製造が容易になるという利点があり好ましい。
上述のように開口部伸縮材を配置すると、スキンコンタクトシートに張力がかかるので、スキンコンタクトシート全体にコシを持たせることができる。従って、スキンコンタクトシートがへたってトップシート側に落ち込む事態を防止することができ、スキンコンタクトシートを着用者の肌に接触し易くさせるという利点がある。また、開口部伸縮材を配置すると、スキンコンタクトシートを収縮させ、トップシート、吸収体、バックシートは下側(外装部材側)に向かって撓ませる力を作用させることができる。従って、スキンコンタクトシートをトップシートから浮かせた状態を維持することができ、スキンコンタクトシートとトップシートとを確実に離隔させることが可能となる。
スキンコンタクトシートに配設する開口部伸縮材としては、従来の使い捨ておむつで使用されてきた伸縮材を好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性材からなる糸ゴム、平ゴムその他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
開口部伸縮材を開口部に沿って配置すると、開口部の周囲において長手方向の収縮力が発生する。長手方向の収縮力としては、伸縮領域においては、10〜100(gf)であることが好ましく、20〜80(gf)であることが更に好ましい。このような範囲とすることにより、スキンコンタクトシートに適度な伸縮力を与えることが可能となる。例えば、天然ゴムを使用した場合には、厚さ0.2〜0.25mm、幅1.6〜2.4mmの寸法のものを、1本で150〜300%(自然長の1.5〜3倍)に延伸して固定することが好ましい。また、ウレタン製ゴムを使用した場合には、620Dtex前後の太さの糸ゴムを2〜3本用い、200〜300%に延伸して並行に配置することが好ましい。
前記のような開口部伸縮材は、スキンコンタクトシートに対して、接着剤その他の手段により固定される。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着であってもよい。
開口部伸縮材は、スキンコンタクトシートに十分な伸縮力を作用させるため、伸長状態で固定し、シート材にギャザーを形成することが好ましい。例えば、開口部伸縮材が天然ゴムや合成ゴムである場合には、110〜400%の伸長状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸長状態で固定することがより好ましい。また、材質が天然ゴムの場合は、上述のように150〜300%に延伸して固定することが好ましい。このような範囲の伸長状態で固定することにより、スキンコンタクトシートに十分な伸縮力を作用させることができる。
スキンコンタクトシートに配設する開口部伸縮材の、配置方法は特に限定されないが、例えば、図1〜図3に示す使い捨ておむつ1のように、スキンコンタクトシート24を2枚のシート材(アッパーシート24a、ライナーシート24b)を貼り合わせることにより構成し、アッパーシート24aとライナーシート24bの間に、2本の開口部伸縮材28をスキンコンタクトシートの前端部側で交差させながら長手方向に伸びるように配置し、スナップバックすることにより開口部伸縮材28a,28bを形成することが好ましい。このような配置方法を採用すると、必要最小限の伸縮材によりスキンコンタクトシートに伸縮力を付与することができるため好ましい。
なお、本発明の使い捨ておむつのスキンコンタクトシートは、スキンコンタクトシート自体が伸縮性シートからなるものであってもよい。このような伸縮性シートは、例えば、ポリウレタン、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−ブタジエン−エチレン−スチレンブロック共重合体(SBES)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)等のエラストマーをシート状ないしネット状にした伸縮性を有するシートと、不織布とを各々少なくとも1層ずつ備えたものを好適例として挙げることができる。
このように構成することによって、スキンコンタクトシート全体が肌に密着し易くなり、擦れ難くなる。また、このようなスキンコンタクトシートは、糸ゴム等の伸縮材を用いる必要がないため、スキンコンタクトシートと肌とが密着したとしても、肌に伸縮材等の跡がつかないという利点がある。また、伸縮材を配置して固定する必要がないため、製造工程が簡便になるという利点もある。
このように、スキンコンタクトシートが伸縮性シートから形成されたものである場合には、スキンコンタクトシートの伸縮領域よりも前端部側に、伸縮力を有さない非伸縮性シートが貼着され、この非伸縮性シートが貼着された部位によって、非伸縮領域が形成されていることが好ましい。
スキンコンタクトシートの固定方法としては、(1)立体ギャザーを構成するシート材とトップシート(ないしはバックシート)との貼り合わせ部分に挟み込むようにスキンコンタクトシートを固定する方法、(2)立体ギャザーの内側の面であって、立体ギャザーの上端縁と下端縁(起立線)との間の部分にスキンコンタクトシートを固定する方法等を挙げることができる。また、立体ギャザーと接触させることなく、対となる立体ギャザーによって包囲された内側の領域にスキンコンタクトシートを固定してもよい。例えば、(3)立体ギャザーによって包囲された領域のうち、吸収性本体のトップシートとバックシートの貼り合わせ部分(いわゆるフラップ部)にスキンコンタクトシートを固定する方法等を挙げることができる。これらの方法の中では、着用者の肌に対してスキンコンタクトシートを密着させる効果が高いという点で、(1)の方法が好ましい。
使い捨ておむつにおいては、通気撥水性シートからなり、スキンコンタクトシートとトップシートの後身頃側表面との間に形成される空間を前身頃側の空間から仕切る尿便分離壁を有し、この尿便分離壁の一端がスキンコンタクトシートの前端部に接合され、他端がトップシートの表面まで垂下されることによって形成されたものであってもよい。
本発明の使い捨ておむつにおいては、スキンコンタクトシートの前端部が、トップシートの表面に接合され、スキンコンタクトシートとトップシートの後身頃側表面との間に形成される空間が、前身頃側の空間から仕切られている。
尿と便とが混ざるとアンモニアが発生し、このアンモニアが環境をアルカリ性にし、便中の酵素がアルカリ性雰囲気で強く活性化され、この酵素及びアンモニアによって皮膚の弱った部分が炎症を起こし、おむつかぶれが発生することが報告されている(山本一哉、皮膚臨床30、949〜956頁(1998年))。前記のような分離壁を設けたり、スキンコンタクトシートの前端部をトップシートの表面と接合させることによって、着用者の***した尿を便と分離した状態で吸収・保持させることが可能となるため、尿と便が混ざり難くなり、おむつかぶれを効果的に防止することができる。
[1−2]立体ギャザー:
立体ギャザーは、着用者の***した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。本発明の使い捨ておむつは、スキンコンタクトシートの両側に、少なくとも一対の立体ギャザーが形成されていることが好ましい。この立体ギャザーを形成することにより、スキンコンタクトシートの上に尿が***され、スキンコンタクトシートを伝って尿が拡散してしまった場合でも、立体ギャザーが防波堤となり、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、シート材の一部に伸縮材(立体ギャザー伸縮材)を配置し、その立体ギャザー伸縮材によってシート材にギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。
立体ギャザーを構成するシート材としては、立体ギャザーの防漏性を向上させるという観点から、撥水性材料を用いることが好ましい。撥水性材料としては、例えば、通気撥水性シート等を挙げることができる。
立体ギャザーは、吸収性本体のトップシートやバックシートを折り返すことにより形成してもよいが、これらとは全く別個のシート材を貼り合わせて形成することが好ましい。例えば、図2及び図3に示す使い捨ておむつ1は、トップシート18やバックシート20とは全く別個のシート材32a,32bを、吸収性本体14の両側縁部に貼り合わせることにより、一対の立体ギャザー46a,46bを形成した例である。
立体ギャザー伸縮材としては、既に述べた開口部伸縮材と同様の伸縮材を用いることができる。立体ギャザー伸縮材は、一つの立体ギャザーにつき、単数配置しても複数配置してもよい。また、配置位置についても特に制限はない。例えば、立体ギャザーの下端縁(起立線)近傍、或いは立体ギャザーの上端縁と下端縁(起立線)との間等に配置してもよいが、立体ギャザーの起立性を向上させるためには、立体ギャザーの上端縁近傍に1本ないし複数本の開口部伸縮材を配置することが好ましい。
例えば、図2及び図3に示す使い捨ておむつ1は、立体ギャザー46a,46bの上端縁34近傍に立体ギャザー伸縮材36を配置した例であり、シート材32a,32bの端部(立体ギャザー46a,46bの上端縁34に相当する側の端部)を折り返し、その折り返し部分に2本の立体ギャザー伸縮材36a,36bないしは立体ギャザー伸縮材36c,36dを挟み込むように配置したものである。
立体ギャザーの高さ(下端縁から上端縁までの長さ)は、5〜80mmとすることが好ましく、10〜40mmとすることが更に好ましい。5mm以上とすることにより、十分な防漏効果を確保することができることに加え、80mm以下とすることによって、立体ギャザーがスキンコンタクトシートやトップシートの表面を覆ってしまい、吸収効果を阻害する不具合を防止することができる。
立体ギャザーの種類としては、(1)おむつの内側に向かって傾倒する内倒しギャザー、(2)おむつの外側に向かって傾倒する外倒しギャザー、(3)高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成した立体ギャザー(C折りギャザーやZ折りギャザー等)等を挙げることができる。これらの中では、防漏性が高い点において内倒しギャザーが好ましい。例えば、図2及び図3に示す使い捨ておむつ1は、立体ギャザー46a,46bを内倒しギャザーとした例である。
立体ギャザーは、尿の横漏れを防止するという目的から、スキンコンタクトシートの両側に形成されていることが好ましい。中でも、スキンコンタクトシートの両側縁部に沿って形成されていることが好ましい。こうすることにより、スキンコンタクトシートの上に尿が***され、スキンコンタクトシートを伝って尿が拡散してしまった場合でも、立体ギャザーが確実に防波堤としての機能を果たし、脚周り開口部からの横漏れを有効に防止することができる。
例えば、図2及び図3に示す使い捨ておむつ1の場合には、吸収性本体14の両側縁部までスキンコンタクトシート24が配置されており、立体ギャザー46a,46bをそのスキンコンタクトシート24の両側縁、即ち、吸収性本体14の両側縁に沿って形成した例である。なお、図2及び図3に示す使い捨ておむつ1は、立体ギャザー46a,46bが吸収性本体14の両側縁全域に渡って形成された例であるが、尿の横漏れを防止するという目的から、少なくともおむつの股下部に相当する部分に配置されていればよい。
立体ギャザーは、その上端縁が、スキンコンタクトシートの表面よりも高い位置に配置されるように形成されていることが好ましい。こうすることにより、スキンコンタクトシートの上に尿が***され、スキンコンタクトシートを伝って尿が拡散してしまった場合に、その尿が立体ギャザーを乗り越えて外部に漏れることを防止することができる。
立体ギャザーの上端縁をスキンコンタクトシートの表面よりも高い位置に配置する方法としては、立体ギャザーの下端縁をスキンコンタクトシートの表面に配置する方法を挙げることができる。即ち、本発明の使い捨ておむつにおいては、立体ギャザーは、その下端縁がスキンコンタクトシートの表面に配置されていることが好ましい。こうすることにより、立体ギャザーの上端縁が確実にスキンコンタクトシートの表面よりも高い位置に配置される。この際、スキンコンタクトシートの表面高さに応じて、立体ギャザーの高さを適切に調整することにより、尿が立体ギャザーを乗り越えて外部に漏れる事態をより確実に防止することが可能となる。
例えば、図3に示す使い捨ておむつ1は、スキンコンタクトシート24を立体ギャザー46a,46bとトップシート18との貼り合わせ部分に挟み込むように固定することによって、立体ギャザー46a,46bの下端縁をスキンコンタクトシート24の表面に配置し、立体ギャザー46a,46bの上端縁34をスキンコンタクトシート24の表面よりも高い位置に配置した例である。なお、本明細書において「立体ギャザーの下端縁」とは、図3に示すように、立体ギャザー46a,46bの固定端、即ち、起立線38の部分を意味するものとする。
なお、本発明の使い捨ておむつにおいては、少なくとも一対の立体ギャザーが形成されていることが好ましいが、二対以上配置してもよい。
[1−3]吸収体:
吸収体は、着用者の尿を吸収し、保持するための部材である。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要から、吸収性材料によって構成される。
吸収体を構成する吸収性材料としては、使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に通常使用される従来公知の吸収性材料、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す)、親水性シート等を挙げることができる。フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、親水性シートとしてはティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることが好ましい。
これらの吸収性材料は、通常、単層ないしは複層のマット状として用いられる。この際、前記の吸収性材料のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部程度のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプの各マット中に均一に混合されていてもよいし、複層のフラッフパルプの層間に層状に配置されていてもよい。
吸収体は、トップシートとバックシートの間の少なくとも一部に介装されることが好ましい。通常、吸収体は、トップシートとバックシートの間に挟み込まれ、その周縁部が封着されることによって、トップシートとバックシートとの間に介装される。従って、吸収体の周縁部にはトップシートとバックシートの間に吸収体が介装されていないフラップ部が形成されることになる。
吸収体は、その全体が親水性シートによって包み込まれていることが好ましい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。
吸収体の形状については特に制限はないが、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品において使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。
[1−4]トップシート:
トップシートは、吸収体の上面(おむつの装着時において着用者の肌側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、その下面側に配置された吸収体に、着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。
トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
トップシートは単一のシート材によって構成されていてもよいが、複数のシート材によって構成されていてもよい。例えば、後述するテープ型おむつにおいては、おむつの中央部には液透過性材料からなるトップシート(センターシート)を配置し、おむつのサイドフラップ部分には液の透過に対して抵抗性を示す通気撥水性材料からなるトップシート(サイドシート)を配置する形態がよく利用される。
[1−5]バックシート:
バックシートは、吸収体の下面(おむつの装着時において着用者の着衣側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、おむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
なお、バックシートには、その外表面側にシート材(カバーシート)を貼り合わせてもよい。このカバーシートは、バックシートを補強し、バックシートの手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
[1−6]吸収性本体:
2ピースタイプのパンツ型おむつにおいては、トップシート、バックシート及び吸収体を、吸収・保持機能を担う「吸収性本体」という一つの部材として構成し、これとは別個に製造された外装部材と接合することにより使い捨ておむつを構成する。この吸収性本体は、吸収体の上面側にトップシート、下面側にバックシートが配置されたものであり、トップシートとバックシートとの間に吸収体が介装された構造となっている。例えば、図3に示す使い捨ておむつ1は、トップシート18とバックシート20の間に吸収体22を挟み込み、吸収体22の周縁部を封着することによって、トップシート18とバックシート20との間に吸収体22が介装された構造の吸収性本体14を構成した例である。
吸収性本体は、少なくともおむつの股下部をカバーするサイズに構成される。但し、漏れ防止の効果を確実なものとするため、股下部のみならず前身頃や後身頃の一部をもカバーする大きさに構成することが好ましい。吸収性本体は、例えばホットメルト接着剤等を用いて、外装部材に対して固定することができる。
[1−7]外装部材:
外装部材は、着用者の身体を被包するための装着機能を担う部材であり、具体的には、前身頃、股下部及び後身頃の各部を形成するシート状の部材である。
2ピースタイプのパンツ型おむつでは、着用者の***物を吸収し、保持する吸収・保持機能については、専ら吸収性本体が果たすことになるので、外装部材を構成する材料として液不透過性材料を用いる必要はない。外装部材を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂からなる合成繊維によって構成された不織布等を挙げることができる。
そして、外装部材は、脚周り伸縮材等を挟み込んだ状態で固定するために、2枚以上の不織布を貼り合わせて構成されることが多い。例えば、図1〜図3に示す使い捨ておむつ1は、外装部材16を2枚の不織布から構成し、その2枚の不織布の間に脚周り伸縮材40、ウエスト周り伸縮材42及び腹周り伸縮材44を挟み込み固定した例である。
[1−8]各種伸縮材:
パンツ型の使い捨ておむつにおいては、脚周り伸縮材を配置し、ウエスト周り伸縮材を配置することが一般的であり、更に腹周り伸縮材を配置することが好ましい。
脚周り伸縮材は、脚周り開口部に沿って配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。
ウエスト周り伸縮材は、ウエスト周り開口部に沿って配置される伸縮材である。ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。このウエストギャザーにより、ウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる他、着用者へのおむつのフィット性が良好となり、おむつのずり下がりが防止される。
腹周り伸縮材は、ウエスト周り開口部と脚周り開口部との間の部分(即ち、着用者の腹周りに相当する部分)に配置される伸縮材である。腹周り伸縮材を配置することによって、着用者の腹周りに伸縮性に富むタミーギャザーを形成することができる。このタミーギャザーは、ウエストギャザーと相俟って、おむつのフィット性やずり下がり防止効果を一層優れたものとすることができる。
なお、図1及び図2に示す使い捨ておむつ1は、脚周り開口部12a,12bの周縁には複数本の脚周り伸縮材40を配置し、ウエスト周り開口部10の周縁にはウエスト周り開口部10を取り囲むように複数本のウエスト周り伸縮材42を配置し、更に、ウエスト周り開口部10と脚周り開口部12a,12bとの間の部分(即ち、着用者の腹周りに相当する部分)には、着用者の腹周りを取り囲むように複数本の腹周り伸縮材44を配置した例である。
これらの伸縮材については、既に述べた開口部伸縮材と同様の構成を採用することができる。そして、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸長率、固定時の伸長状態等を決定すればよい。
[2]製造方法:
以下、本発明の使い捨ておむつを製造する方法の一例を、図1〜図3に示す使い捨ておむつ1(2ピースタイプのパンツ型おむつ)を製造する場合の例により説明する。
[2−1]吸収性本体の製造:
バックシート20の上面に、親水性シートに包まれた吸収体22を配置し、更にその上面にトップシート18を配置する。次いで、吸収体22の周縁部をトップシート18とバックシート20とで挟み込むように封着することによって吸収性本体14を得る。
[2−2]スキンコンタクトシートの製造:
ライナーシート24bの上面に、2本の開口部伸縮材を所定のパターンに配置しつつ、アッパーシート24aを貼り合わせる。このアッパーシート24aは、ライナーシート24bの中央部のみを被覆し、ライナーシート24bの両側縁部が露出する大きさに構成されている。また、図4に示すように、2本の開口部伸縮材は、後に形成される便通過用開口部26よりも前端部側で交差し、便通過用開口部の周縁の一部を取り囲むようなパターンに配置する。
次いで、貼り合わされたライナーシート24bとアッパーシート24aに、便通過用開口部26を形成する。そして、上記開口部伸縮材28の交差部分を切断してスナップバックする。これにより、開口部伸縮材28a,28bが形成され、2層構造のスキンコンタクトシート24が得られる。スナップバックした開口部伸縮材の先端部分は接着剤等で固定することが好ましい。このスナップバックした部位が非伸縮領域となる。また、ライナーシート24bの上面には、初めから2本の開口部伸縮材を配設し、スナップバックしない製法でもよい。スナップバックは、便通過用開口部26を形成する前に行ってもよい。また、非伸縮性シートを貼り付けることによって非伸縮領域を形成してもよい。
[2−3]立体ギャザーの製造:
シート材32a(32b)の一方の端部を折り返し、その折り返し部分に、2本の立体ギャザー伸縮材36a、36b(36c,36d)を挟み込んだ状態で貼り合わせることによって、立体ギャザー46a(46b)を得る。
[2−4]吸収性本体へのスキンコンタクトシート等の付設:
吸収性本体14を構成するトップシート18の表面に、スキンコンタクトシート24(ライナーシート24b)を貼り合わせた後、吸収性本体14とスキンコンタクトシート24(ライナーシート24b)の側縁を挟み込むように、立体ギャザー46a,46bを貼り合わせる。
[2−5]外装部材の製造:
まず、外装部材16となる不織布を2枚用意し、このうちの1枚の不織布の上面に、ウエスト周り伸縮材42、腹周り伸縮材44及び脚周り伸縮材40を配置し接着固定する。そして、この上面に、更にもう1枚の不織布を積層し固定することにより、2枚の不織布の間に、ウエスト周り伸縮材42、腹周り伸縮材44及び脚周り伸縮材40が介装された外装部材16を得る。
[2−6]使い捨ておむつの製造:
外装部材16の股下部近傍に、吸収性本体14を配置し固定する。次いで、吸収性本体14を内側にして、前身頃2と後身頃6とを合わせるように二つ折りにし、前身頃2と後身頃6とをヒートシール等の手段により接合し、接合部8を形成することによって、図1〜図3に示す使い捨ておむつ1を製造することができる。
[3]本発明の適用対象:
本発明の使い捨ておむつの適用対象は、前記2ピースタイプのパンツ型おむつに限られるものではなく、例えば、1ピースタイプのパンツ型おむつやテープ型おむつにも適用することができる。即ち、これらの使い捨ておむつにおいても、スキンコンタクトシートをトップシートの表面よりも上方に、具体的には、前端部がトップシートの股下部の上方に、後端部がトップシートの後身頃の上方に位置するように配置することにより、本発明の使い捨ておむつの効果を享受することができる。
なお、「1ピースタイプ」とは、2ピースタイプと同様に、トップシート、バックシート、吸収体を備えているが、吸収・保持機能を担う吸収体がトップシートとバックシートの間に介装(内蔵)され、装着機能を担うトップシート及び/又はバックシートと一体的に構成されたタイプのおむつを意味するものとする。
また、「テープ型おむつ」とは、トップシートと、バックシートと、両シートの間の少なくとも一部に介装された吸収体と、装着用のテープファスナーとを備え、テープファスナーによっておむつの前身頃と後身頃とを相互に固定し得る使い捨ておむつを意味するものとする。「テープ型おむつ」にも、パンツ型おむつと同様に「1ピースタイプ」と「2ピースタイプ」が存在するが、本発明の使い捨ておむつはいずれのタイプのテープ型おむつにも適用可能である。
本発明の使い捨ておむつは、乳幼児用、或いは介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつとして好適に利用することができる。そして、本発明の使い捨ておむつは、***された便が着用者の肌と直接接触し難く、便戻りや尿戻りも少ないので、肌が弱くスキントラブルが多い、乳幼児用の使い捨ておむつとして特に好適に用いることができる。
本発明の使い捨ておむつの一の実施形態を示す概略斜視図であり、おむつの前方から見た状態を示す概略斜視図である。 本発明の使い捨ておむつの一の実施形態を示す平面図であり、図1に示す使い捨ておむつを展開し、おむつの吸収性本体側から見た状態を示す平面図である。 本発明の使い捨ておむつの一の実施形態を示す概略断面図であり、図2に示す使い捨ておむつをX−X’線に沿って切断した断面を示す概略断面図である。 本発明の使い捨ておむつの一の実施形態に使用されるスキンコンタクトシートを示す概略平面図である。 本発明の使い捨ておむつの他の実施形態に使用されるスキンコンタクトシートを示す概略平面図である。 本発明の使い捨ておむつの他の実施形態に使用されるスキンコンタクトシートを示す概略平面図である。
符号の説明
1:使い捨ておむつ、2:前身頃、2a,2b:側縁部、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁部、8:接合部、10:ウエスト周り開口部、12,12a,12b:脚周り開口部、14:吸収性本体、16:外装部材、18:トップシート、20:バックシート、22:吸収体、24:スキンコンタクトシート、24a:アッパーシート、24b:ライナーシート、26:便通過用開口部、28,28a,28b,28c:開口部伸縮材、30:伸縮領域、31:非伸縮領域、32,32a,32b:シート材、34:上端縁、36,36a,36b,36c,36d:立体ギャザー伸縮材、38:起立線、40:脚周り伸縮材、42:ウエスト周り伸縮材、44:腹周り伸縮材、46,46a,46b:立体ギャザー、50:側縁部側領域、51後端部側領域。

Claims (5)

  1. 前身頃、股下部、後身頃の各部から形成され、
    吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の上面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の下面を被覆するように配置されたバックシートと、便通過用開口部が形成され、前記トップシートの上方に配置されたスキンコンタクトシートとを備え、
    前記スキンコンタクトシートは、前端部が前記トップシートの股下部の上方に、後端部が前記トップシートの後身頃の上方に位置するように配置されるとともに、
    前記スキンコンタクトシートには、前記便通過用開口部の外縁の少なくとも一部に沿い、且つ前記スキンコンタクトシートの前記後端部から前記前端部に向かって長手方向に延びるように、開口部伸縮材が連続的に配置され、前記スキンコンタクトシートの前記便通過用開口部の外縁の少なくとも一部に、幅方向及び/又は長手方向の伸縮力を有する伸縮領域が形成され、且つ、前記伸縮領域よりも少なくとも前端部側であって、且つ前記便通過用開口部の前端の一部から前記スキンコンタクトシートの前端の一部にかけて長手方向に連続して、幅方向及び長手方向の伸縮力を有さない非伸縮領域が形成されており、且つ、前記スキンコンタクトシートの前記前端部が、前記トップシートの表面に接合され、前記スキンコンタクトシートと前記トップシートの後身頃側表面との間に形成される空間が、前身頃側の空間から仕切られている使い捨ておむつ。
  2. 前記スキンコンタクトシートは、前記便通過用開口部の外縁の少なくとも一部に沿って開口部伸縮材が伸張状態で配置されたものであり、
    前記スキンコンタクトシートの前記伸縮領域よりも前端部側にて、前記開口部伸縮材が切断され、前記開口部伸縮材が切断された部位によって、前記非伸縮領域が形成されている請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記スキンコンタクトシートは、前記便通過用開口部の外縁の少なくとも一部に沿って開口部伸縮材が伸張状態で配置されたもの、又は、伸縮性シートからなるものであり、
    前記スキンコンタクトシートの前記伸縮領域よりも前端部側に、伸縮力を有さない非伸縮性シートが貼着され、前記非伸縮性シートが貼着された部位によって、前記非伸縮領域が形成されている請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記非伸縮領域の幅方向長さが、前記スキンコンタクトシートの幅の10〜80%である請求項1〜3のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記スキンコンタクトシートの両側に、立体的に起立可能な防漏壁である立体ギャザーが少なくとも一対形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
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