JP4627503B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
本発明の使い捨ておむつは、図1〜図6に示す使い捨ておむつ1のように、吸収体22と、トップシート18と、バックシート20とを備えた使い捨ておむつであり、吸収体22は、前身頃2側に配置される前側吸収体22aと後身頃6側に配置される後側吸収体22bの少なくとも2つの吸収体から構成され、バックシート20は、前側吸収体22aの下面及び後側吸収体22bの下面を連続的に被覆するものであるとともに、前側吸収体22aと後側吸収体22bの間の領域に弛み部54が形成されるように配置されており、その弛み部54の両側縁が封着されて袋状に構成されることによって、前側吸収体22aと後側吸収体22bの間の領域に便を捕捉するための便捕捉袋50が形成されたものである。
吸収体は、着用者の尿を吸収し、保持するための部材である。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要から、吸収性材料によって構成される。
トップシートは、吸収体の上面(おむつの装着時において着用者の肌側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、その下面側に配置された吸収体に、着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。
バックシートは、吸収体の下面(おむつの装着時において着用者の着衣側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
2ピースタイプのパンツ型おむつにおいては、トップシート、バックシート及び吸収体を、吸収・保持機能を担う「吸収性本体」という一つの部材として構成し、これとは別個に製造された外装部材と接合することにより使い捨ておむつを構成する。この吸収性本体は、生理用ナプキン等と同様に、吸収体の上面側にトップシート、下面側にバックシートが配置されたものであり、トップシートとバックシートとの間に吸収体が介装された構造となっている。例えば、図3に示す使い捨ておむつ1は、トップシート18とバックシート20の間に吸収体22を挟みこみ、吸収体22の周縁部を封着することによって、トップシート18とバックシート20との間に吸収体22が介装された構造の吸収性本体14を構成した例である。
外装部材は、着用者の身体を被包するための装着機能を担う部材であり、具体的には、前身頃、股下部及び後身頃の各部を形成するシート状の部材である。
本発明の使い捨ておむつは、トップシートの上部に配置され、便を通過させ得る開口部(便通過用開口部)が形成されたスキンコンタクトシートを更に備えたものであることが好ましい。スキンコンタクトシートは、着用者の肌とトップシートとを離隔するためのシート状の部材である。このスキンコンタクトシートを備えることによって、着用者の肌には、まずスキンコンタクトシートが接触するため、スキンコンタクトシートの下部に配置されるトップシートは着用者の肌と直接接触し難くなる。即ち、着用者の肌とトップシートとが離隔されることになる。また、トップシートと着用者の肌との間にスキンコンタクトシートという遮蔽層が介在していることにもなる。従って、たとえトップシート上に便が残存していたとしても、その便と着用者の肌とが直接接触する機会を大幅に減少させる効果を奏する。
パンツ型の使い捨ておむつにおいては、脚周り伸縮材を配置し、ウエスト周り伸縮材を配置することが一般的であり、更に腹周り伸縮材を配置することが好ましい。
着用者の***した尿の横漏れを防止するため、立体ギャザーを有してもよい。立体ギャザーは、着用者の***した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、スキンコンタクトシートの上に尿が***され、スキンコンタクトシートを伝って尿が拡散してしまった場合でも、立体ギャザーが防波堤となり、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
以下、本発明の使い捨ておむつを製造する方法の一例を、図1〜図6に示す使い捨ておむつ1(2ピースタイプのパンツ型おむつ)を製造する場合の例により説明する。
バックシート20の上面に、親水性シートに包まれた吸収体22を配置し、更にその上面にトップシート18を配置する。次いで、吸収体22の周縁部をトップシート18とバックシート20とで挟み込むように封着することによって吸収性本体14を得る。
ライナーシート24bの上面に、2本の開口部伸縮材30a,30bを所定のパターンに配置しつつ、アッパーシート24aを貼り合わせる。このアッパーシート24aは、ライナーシート24bの中央領域のみを被覆し、ライナーシート24bの両側領域が露出する大きさに構成されている。また、2本の開口部伸縮材30a,30bは、後に形成される便通過用開口部28a及び尿通過用開口部28bの間の点Pで交差し、便通過用開口部28aと尿通過用開口部28bの周縁の一部を取り囲むようなパターンに配置する。
シート材32a(32b)の一方の端部を折り返し、その折り返し部分に、2本の立体ギャザー伸縮材36a、36b(36c,36d)を挟み込んだ状態で貼り合わせることによって、立体ギャザー26a(26b)を得る。
吸収性本体14を構成するトップシート18の表面に、スキンコンタクトシート24(ライナーシート24b)を貼り合わせた後、吸収性本体14とスキンコンタクトシート24(ライナーシート24b)の側縁を挟み込むように、立体ギャザー26a,26bを貼り合わせる。
まず、外装部材16となる不織布を2枚用意し、このうちの1枚の不織布の上面に、ウエスト周り伸縮材42、腹周り伸縮材44を配置し接着固定する。そして、この上面に、更にもう1枚の不織布を積層し固定することにより、2枚の不織布の間に、ウエスト周り伸縮材42、腹周り伸縮材44が介装された外装部材16を得る。この外装部材16については、便捕捉袋50を膨出させるための貫通孔56を形成しておく。
外装部材16の股下部近傍に、吸収性本体14を配置し固定する。この際、外装部材16の貫通孔56から、便捕捉袋50を膨出させる。次いで、吸収性本体14を内側にして、前身頃2と後身頃6とを合わせるように二つ折りにし、前身頃2と後身頃6とをヒートシール等の手段により接合し、接合部8を形成することによって、図1〜図6に示す使い捨ておむつ1を製造することができる。
本発明の使い捨ておむつの適用対象は、前記2ピースタイプのパンツ型おむつに限られるものではなく、例えば、1ピースタイプのパンツ型おむつやテープ型おむつにも適用することができる。即ち、これらの使い捨ておむつにおいても、トップシートの表面よりも上部にスキンコンタクトシートを配置し、少なくとも一対の立体ギャザーを形成することにより、本発明の使い捨ておむつの効果を享受することができる。
Claims (4)
- 吸収体と、前記吸収体の上面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の下面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを備えた使い捨ておむつであって、
前記吸収体は、前身頃側に配置される前側吸収体と後身頃側に配置される後側吸収体の少なくとも2つの吸収体から構成され、
前記バックシートは、前記前側吸収体の下面及び前記後側吸収体の下面を連続的に被覆するものであるとともに、前記前側吸収体と前記後側吸収体の間の領域に弛み部が形成されるように配置されており、その弛み部の両側縁が封着されて袋状に構成されることによって、前記前側吸収体と前記後側吸収体の間の領域に便を捕捉するための便捕捉袋が形成されている使い捨ておむつ。 - 前記トップシートは、前記前側吸収体の上面及び前記後側吸収体の上面を連続的に被覆するものであるとともに、前記前側吸収体と前記後側吸収体の間の領域に弛み部が形成されるように配置されたものである請求項1に記載の使い捨ておむつ。
- 前記トップシートの上部に配置され、便を通過させ得る開口部(便通過用開口部)が形成されたスキンコンタクトシートを更に備えた請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
- 前記スキンコンタクトシートに、尿を通過させ得る開口部(尿通過用開口部)が形成されるとともに、前記スキンコンタクトシートと前記トップシートとの間の空間に配置され、前記空間を前身頃側と後身頃側とに仕切る尿便分離壁とを更に備え、
前記尿便分離壁は、前記便通過用開口部と前記尿通過用開口部との間に配置され、前記空間を前記便通過用開口部及び前記便捕捉袋の開口部に連通する空間と前記尿通過用開口部に連通する空間とに仕切るものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
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