JP5002536B2 - テープ型使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
図1は、本発明のテープ型使い捨ておむつの一実施形態を示す概略正面図である。なお、図1においては、テープ型使い捨ておむつ1を展開し、トップシート18側から見た状態を示している。本実施形態のテープ型使い捨ておむつ1は、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成されており、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体22の上面を被覆するように配置されたトップシート18と、液不透過性材料からなり、吸収体22の下面を被覆するように配置されたバックシート20と、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置された、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ10とを備えたものである。また、吸収体22の両側縁には、トップシート18とバックシート20によってサイドフラップ8が形成されている。
図1に示すように、カバーシート50は、その一端部(カバーシートの固定端部50a)で、前身頃2の端部に付設されている。図1においては、カバーシートの固定端部50aが、前身頃2の端部を構成するトップシート18の上面に付設された状態を示しているが、カバーシートの固定端部50aは、バックシート20の下面に付設されていてもよく、或いはこれらの間に付設されていてもよい。
スキンコンタクトシートは、着用者の肌とトップシートとを離隔するための部材であり、トップシートの上部に配置され、便を通過させ得る開口部である便通過用開口部が形成されたシート状の部材である。このスキンコンタクトシートを備えることによって、着用者の肌には、まずスキンコンタクトシートが接触するため、スキンコンタクトシートの下部に配置されるトップシートは着用者の肌と直接接触し難くなる。即ち、着用者の肌とトップシートとが離隔されることになる。
尿便分離壁は、着用者の***した尿と便とを隔離するための部材であり、通気撥水性シートによって構成され、スキンコンタクトシートとトップシートとの間の空間に配置される。この尿便分離壁を備えることによって、スキンコンタクトシートとトップシートとの間の空間が尿便分離壁を境にして前身頃側と後身頃側とに仕切られ、前身頃側の空間に尿が、後身頃側の空間に便が誘導される。また、この尿便分離壁は、通気撥水性シートで構成されているので、シートを透過して前身頃側に誘導された尿が後身頃側に染み出すこともない。従って、尿と便とが混ざり合うことを有効に防止することができ、尿と便が混ざり合ってしまうことに起因するおむつかぶれの発生が効果的に抑制される。
吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し、保持するための部材である。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要から、吸収性材料によって構成される。
トップシートは、吸収体の上面(おむつの装着時において着用者の肌側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、その下面側に配置された吸収体に、着用者の尿等を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)が液透過性材料により構成される。通常、少なくとも吸収体の上面近傍については、着用者の尿や体液を透過させ得る液透過性の材料によって構成される。少なくとも一部が液透過性材料により構成されている限り、必ずしもトップシート全体が液透過性材料で構成されている必要はない。
バックシートは、吸収体の下面(おむつの装着時において着用者の着衣側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。その配置方法については特に制限はないが、例えば、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1のように、おむつの外形と一致するように、バックシート20を配置する構成を採用することができる。但し、必ずしもこのような構成を採用する必要はなく、吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分に液不透過性材料からなるバックシートを配置してもよい。
本実施形態のテープ型使い捨ておむつは、後身頃の左右の各側縁から延出するように配置された、前身頃と後身頃とを固定するための止着テープを備えている。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、着用者の***した尿の横漏れを防止するため、立体ギャザーを有してもよい。立体ギャザーは、着用者の***した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、センターシートの上を尿が拡散してしまった場合でも、立体ギャザーが防波堤となり、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
テープ型使い捨ておむつには、脚周り伸縮材を配置し、ウエスト周り伸縮材を配置することが好ましい。
次に、本発明のテープ型使い捨ておむつの製造方法について、図1及び図2に示すテープ型使い捨ておむつ1を製造する場合を例に挙げて説明する。
ライナーシート24bの上面に、2本の開口部伸縮材30a,30bを所定のパターンに配置しつつ、アッパーシート24aを貼り合わせる。この際、2本の開口部伸縮材30a,30bは、後に形成される便通過用開口部28a及び尿通過用開口部28bの間の点Pで交差し、便通過用開口部28aと尿通過用開口部28bの周縁の一部を取り囲むようなパターンに配置する。
バックシート20の材料となる長尺のシート材(バックシート材)の表面に、親水性シートに包まれた吸収体22及び脚周り伸縮材40を載置し、更にその表面に、トップシート18の材料となる長尺のシート材(トップシート材)を載置する。この際、トップシート材は、センターシート18aに相当するトップシート材と、サイドシート18bに相当するトップシート材の2種類が使用される。サイドシート18bに相当するシート材には折り返し部分を設けることによって、立体ギャザー26が形成されている。
Claims (3)
- 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成されているとともに、
吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の上面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の下面を被覆するように配置されたバックシートと、便通過用開口部が形成され、前記トップシートの上部に配置されたスキンコンタクトシートと、前記スキンコンタクトシートと前記トップシートとの間の空間に配置され、前記空間を前記前身頃の側と前記後身頃の側とに仕切る尿便分離壁と、撥水性の織布又は不織布からなるカバーシートと、を備え、
前記前身頃の端部に、前記カバーシートの一端部である固定端部が付設され、
前記前身頃の端縁から前記後身頃の端縁までの長さに対する、前記カバーシートの、前記固定端部の端縁から前記固定端部と対向する自由端部の端縁までの長さの割合が、50〜100%であり、
前記カバーシートの前記自由端部の上面側に、前記後身頃を構成する前記トップシート又は前記コンタクトシートと係合可能な第一の係合部を有するとともに、
前記カバーシートの前記自由端部の下面側に、前記バックシートと係合可能な第二の係合部を有し、
前記後身頃の前記トップシート又は前記コンタクトシートに、前記カバーシートの前記第一の係合部を係合させて、前記トップシート又は前記コンタクトシートを覆うように構成したテープ型使い捨ておむつ。 - 前記後身頃の左右の各側縁から延出するように配置された、前記前身頃と前記後身頃を固定可能な止着テープを更に備えた請求項1に記載のテープ型使い捨ておむつ。
- 前記カバーシートを、前記前身頃と前記後身頃を固定した前記止着テープの上に配置させるとともに、前記第二の係合部と前記バックシートを係合させ、固定した状態で着用されるものである請求項2に記載のテープ型使い捨ておむつ。
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